JPH07104720B2 - 自動走行作業車用の撮像式境界検出装置 - Google Patents

自動走行作業車用の撮像式境界検出装置

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JPH07104720B2
JPH07104720B2 JP62331564A JP33156487A JPH07104720B2 JP H07104720 B2 JPH07104720 B2 JP H07104720B2 JP 62331564 A JP62331564 A JP 62331564A JP 33156487 A JP33156487 A JP 33156487A JP H07104720 B2 JPH07104720 B2 JP H07104720B2
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勝美 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車体進行方向前方側の作業地を二次元方向に
亘って撮像する撮像手段と、その撮像手段の撮像情報に
基づいて、車体横幅方向での未処理作業地と処理済作業
地との第1境界を検出する第1境界検出手段と、前記撮
像手段の撮像情報に基づいて、車体前後方向での未処理
作業地と処理済作業地との第2境界を検出する第2境界
検出手段とが設けられた自動走行作業車用の撮像式境界
検出装置に関する。
〔従来の技術〕
作業車を複数個の作業行程に亘って自動走行させるため
には、各作業行程では、作業車を車体横幅方向での未処
理作業地と処理済作業地との第1境界に沿って自動走行
させると共に、作業車が一つの作業行程の終端に達する
に伴って、次の作業行程の始端部に向けてターンさせる
ことになる。
上記自動走行作業車用の撮像式境界検出装置は、車体進
行方向前方側の作業地を二次元方向に亘って撮像した画
像情報に基づいて、上記第1境界及び第2境界の夫々を
検出できるようにしたものである。
但し、従来では、一つの撮像手段によって撮像された画
像情報を、上記第1境界の検出と第2境界の検出とで、
共有させるようにしていた。
説明を加えれば、第5図に示すように、各作業行程の始
端部から終端部に向かって走行する間は、上記第1境界
の検出のみを繰り返し行わせることになるために、撮像
手段の撮像視野(A)内に捕らえられる第1境界(L1
に対応する画像情報の情報量が多くなるように、第1境
界(L1)が撮像視野(A)の略中央部を車体前後方向に
通る状態で撮像させることになる。
そして、作業行程の長さ等に基づいて予め設定された終
端近傍まで走行するに伴って、第1境界の検出を停止さ
せて第2境界を検出する状態に切り換えることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来構成では、一つの撮像手段を第1境界の検出と
第2境界の検出で共有するようにしていたので、以下に
示すような不都合があり、改善の余地があった。
すなわち、第5図に示すように、撮像手段の撮像視野
(A)を、第1境界(L1)に対応する画像情報量が多く
なるように、第1境界(L1)に対応して設定しているの
で、作業行程の終端部では、第1境界(L1)と第2境界
(L2)とが交差する状態となり、第2境界(L2)に対応
する画像情報が少なくなって、第2境界(L2)を正確に
検出させることが困難であった。
第2境界(L2)の検出を誤ると、一つの作業行程の終端
部に達して次の作業行程に移動させるためのターン開始
位置を誤って、適正通りに次の作業行程に移動させるこ
とができなくなったり、作業行程終端部で新たな未処理
部を生じたりする虞れがある。
そこで、第2境界(L2)を撮像できる範囲を広くするた
めに、撮像手段の撮像視野を拡大することが考えられる
が、その場合、撮像情報を画像処理する際の画素数等、
画像処理情報量が増大して、作業車の走行速度に対応し
た処理速度で、第1境界(L1)及び第2境界(L2)を的
確に検出させることが困難になる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、撮像手段にて撮像された画像情報の処理量を
増大させることなく、第1境界及び第2境界夫々の検出
を的確に行えるようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明にかかる自動走行作業車用の撮像式境界検出装置
の特徴構成は、上記目的を達成するために、冒記構造の
ものにおいて、前記撮像手段は、前記第1境界を撮像す
る第1撮像手段と、前記第2境界を撮像する前記第1撮
像手段とは別個の第2撮像手段とを備えている点にあ
る。
かかる特徴構成による作用及び効果は次の通りである。
〔作用〕
すなわち、第1境界を撮像する第1撮像手段と、この第
1撮像手段とは別個に、第2境界を撮像する第2撮像手
段とを備えているので、各撮像手段の撮像視野を、それ
らが撮像する各境界に対応する情報量が最も多くなる箇
所を撮像させるように、各別に設定できる。
〔発明の効果〕
従って、各撮像手段の撮像視野を、それらが撮像する境
界に対応して各別に設定できるので、一つの撮像手段で
第1境界及び第2境界を撮像する従来構造に比較して、
撮像情報全体の情報量を増大させることなく、各撮像手
段の撮像視野を小さくできることになる。もって、各撮
像手段で撮像された画像情報の処理量を増大させること
なく、第1境界及び第2境界それぞれの検出を的確に行
えるものにできた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第5図に示すように、周囲を処理済作業地としての既刈
地(C)で囲まれた四角状の未処理作業地としての未刈
地(B)が形成されている。そして、前記未刈地(B)
の一辺から対辺に至る部分が一つの作業行程として設定
され、その一つの作業行程に隣接する未刈地(B)側
に、芝刈り用の作業車(V)の作業幅に対応した間隔で
互いに平行する複数個の作業行程が設定されている。
そして、第5図及び第6図に示すように、各作業行程で
は、前記作業車(V)が車体横幅方向での前記未刈地
(B)と前記既刈地(C)との第1境界(L1)が車体左
右何れの側に位置する状態にある場合でも、その第1境
界(L1)に対応する箇所を斜め上方から撮像できるよう
に、走行前方側の作業地を二次元方向に亘って撮像する
撮像手段としてのイメージセンサ(S1)が、前記作業車
(V)の前部左右の夫々に設けられている。
つまり、前記作業車(V)は、車体が作業行程の長さ方
向に沿う側の未刈地(B)と前記既刈地(C)との第1
境界(L1)に沿って自動走行するように、前記左右一対
のイメージセンサ(S1)のうちの前記第1境界(L1)側
のものの撮像情報から検出される前記第1境界(L1)の
位置情報に基づいて、操向制御されることになり、そし
て、車体前後方向での未刈地(B)と既刈地(C)との
第2境界(L2)としての一つの作業行程の終端部となる
前記未刈地(B)の対辺に達するに伴って、その作業行
程に隣接する次の作業行程の始端部に向けて自動的に18
0度ターンすることになる。
そして、前記既刈地(C)に隣接した未刈地(B)をそ
の一辺から対辺に至る区間を往復走行することを繰り返
させることにより、いわゆる往復刈り形式で所定範囲の
芝刈り作業を自動的に行わせることになる。
尚、第6図中、(1)は前輪、(2)は後輪、(3)は
芝刈り装置、(H)は搭乗操縦用のステアリングハンド
ルである。
但し、前記前輪(1)及び後輪(2)は、その何れもが
操向輪としても駆動輪としても機能するように、いわゆ
る4輪ステアリング式で且つ4輪駆動式に構成されてい
る。
又、前記各作業行程では、前記前輪(1)のみを操向す
る2輪ステアリング形式を用いて走行させると共に、タ
ーンさせる時には、前記前後輪(1),(2)を逆位相
で操向する4輪ステアリング形式を用いて走行させるよ
うにしてある。
前記イメージセンサ(S1)の撮像視野について説明を加
えれば、第7図に示すように、前記車体(V)が、前記
第1境界(L1)に対して適正状態に沿っている状態にお
いて、前記第1境界(L1)が、前記イメージセンサ
(S1)の地表面における撮像視野(A)の横幅方向中央
を、車体進行方向に沿う方向に向けて通る基準線(L0
に一致する状態となるようにしてある。
尚、前記第1境界(L1)は、前記作業車が走行する往路
と復路とで、車体の左側に位置する状態と、右側に位置
する状態とに切り換わることになる。
従って、前記作業車(V)がターンして走行方向が180
度反転する毎に、前記第1境界(L1)を撮像するために
使用する前記左右一対のイメージセンサ(S1)を左右に
切り換えることになる。
つまり、前記第1境界(L1)を撮像する状態にあるイメ
ージセンサ(S1)が前記第1境界(L1)を撮像する第1
撮像手段に対応することになる。
そして、非使用側となるイメージセンサ(S1)を利用し
て、前記第2境界(L2)を検出させるようにしてある。
つまり、第5図にも示すように、作業行程の終端部で
は、前記第1境界(L1)と第2境界(L2)とが交差する
状態となるために、前記イメージセンサ(S1)のうちの
前記第1境界(L1)側は、作業行程終端部となる前記第
2境界(L1)を撮像視野(A)の略半分しか撮像できな
い状態となるが、前記非使用側のものは、前記第1境界
(L1)が存在しない前記未刈地(B)内を常時撮像する
状態となっていることから、前記作業車(V)が作業行
程終端部の近傍に達するに伴って、前記第2境界(L2
が撮像視野内を車体横幅方向に横切る状態となり、前記
第1境界(L1)によって分断されることなく撮像視野全
体を有効利用して撮像できることになる(第8図参
照)。
もって、前記第1境界(L1)を撮像しない側のイメージ
センサ(S1)が、前記第2境界(L2)を撮像する第2撮
像手段に対応することになる。
尚、以下の説明において、前記第1境界(L1)を撮像す
る状態にある側のイメージセンサを第1イメージセンサ
(Sa)と呼称し、前記第1境界(L1)を撮像する状態に
ないイメージセンサを第2イメージセンサ(Sb)と呼称
する。
但し、図中では、便宜上、右側のイメージセンサを第1
イメージセンサ(Sa)として表記すると共に、左側のイ
メージセンサを第2イメージセンサ(Sb)として表記し
てあるが、これら第1イメージセンサ(Sa)と第2イメ
ージセンサ(Sb)とは、前記作業車(V)がターンする
毎に入れ換わるのは勿論である。
前記作業車(V)を自動走行させるための制御構成につ
いて説明すれば、第1図に示すように、前記第1、第2
の両イメージセンサ(Sa),(Sb)の撮像情報を画像処
理して前記第1境界(L1)及び前記第2境界(L2)夫々
の位置情報を検出する2個の画像処理装置(10),(1
1)と、それら両画像処理装置(10),(11)に対する
前記両イメージセンサ(Sa),(Sb)からの入力画像を
切り換える切り換え器(12)と、その切り換え器(12)
の切り換え作動及び前記両画像処理装置(10),(11)
の作動を制御すると共に、検出された境界位置情報に基
づいて、前記作業車(V)の走行を制御するマイクロコ
ンピュータ利用の制御装置(13)とが設けられている。
つまり、前記2個の画像処理装置(10),(11)のうち
の前記第1境界(L1)を撮像する第1イメージセンサ
(Sa)からの撮像情報が入力される側が、第1撮像手段
の撮像情報に基づいて前記第1境界(L1)を検出する第
1境界検出手段(100A)に対応し、前記第2境界(L2
を撮像する第2イメージセンサ(Sb)からの撮像情報が
入力される側が、第2撮像手段の撮像情報に基づいて前
記第2境界(L2)を検出する第2境界検出手段(100B)
に対応することになる。
尚、図中、(4)は前記前輪(1)の操向用油圧シリン
ダ、(5)は前記後輪(2)の操向用油圧シリンダ、
(6)はエンジン(E)の出力を変速して前記前後輪
(1),(2)を駆動する油圧式無段変速装置であっ
て、前後進切り換え自在で且つ前後進ともに変速自在に
構成されている。(7)はその変速用モータ、(8)は
前記前輪用油圧シリンダ(4)の制御弁、(9)は前記
後輪用油圧シリンダ(5)の制御弁、(S2)は前記変速
装置(6)の出力回転数に基づいて前記車体(V)の走
行距離を検出する距離センサ、(R1)は前記前輪(1)
の操向角を検出する操向角検出用ポテンショメータ、
(R2)は後輪用の操向角検出用ポテンショメータ、
(R3)は前記変速装置(6)の操作状態に基づいて車速
を間接的に検出する車速検出用ポテンショメータであ
る。
次に、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記制
御装置(13)の動作を説明する。
但し、前記左右一対のイメージセンサ(S1)の何れによ
って前記第1境界(L1)を撮像させるかは、走行開始前
の予め設定しておくことになり、そして、ターンする毎
に、左右を切り換えることになる。
先ず、前記両画像処理装置(10),(11)の夫々に作動
指令を与えて、前記左右両イメージセンサ(S1)による
撮像情報に基づいて前記第1境界(L1)及び前記第2境
界(L2)を検出する境界検出処理が行われることにな
る。
但し、この境界検出処理は、後述の如く、前記距離セン
サ(S2)の検出情報に基づいて、前記作業車(V)が設
定距離を走行する毎に繰り返し行われるようになってい
る。
次に、前記境界検出処理による検出情報に基づいて、前
記第2境界(L2)つまり作業行程の終端を検出したか否
かを判別する。
前記作業行程の終端を検出しなかった場合には、前記第
1境界(L1)の検出情報に基づいて、前記作業車(V)
が前記第1境界(L1)に沿って自動走行するように操向
制御することになる。
一方、作業行程の終端を検出した場合には、操向制御を
停止して、操向輪としての前記前輪(1)を直進状態に
対応する操向中立位置に復帰させた状態を維持して、検
出された終端位置に達するまで直進させた後、ターンし
た回数等に基づいて作業終了か否かを判別する。
作業終了でない場合には、前述の如く、次の作業行程の
始端部つまり隣接する未刈地(B)側に向けて180度タ
ーンさせることになり、作業終了の場合には、走行停止
させて作業終了させることになる。
尚、ターンさせるに伴って、前記左右一対のイメージセ
ンサ(S1)のうちの前記第1境界(L1)を撮像する第1
イメージセンサ(Sa)と前記第2境界(L2)を撮像する
第2イメージセンサ(Sb)とを左右で入れ換えるよう
に、前記切り換え器(12)を切り換え作動させた後、前
述の境界検出以降の各処理を繰り返させて、次の作業行
程での自動走行を開始させることになる。
次に、第3図に示すフローチャートに基づいて、前記境
界検出処理について説明する。
すなわち、設定距離を走行したか否かが判別され、設定
距離を走行するに伴って、先ず、前記第1境界(L1)を
検出する第1境界検出処理が行われることになる。
次に、前記距離センサ(S2)の検出情報に基づいて、前
記作業車(V)が各作業行程の長さに基づいて予め設定
された作業行程の終端の近傍まで走行したか否かが判別
されることになる。
終端近傍に達している場合には、前記第2境界(L2)を
検出する第2境界検出処理が行われ、引き続き、その検
出情報に基づいて、前記設定距離を隔てた次の撮像地点
における前記第2境界(L2)の位置を予測する。
そして、前記第2境界検出処理が二回以上行われたか否
かを判別して、二回以上検出されている場合には、検出
された前記第2境界(L2)の位置が前回の第2境界検出
処理結果に基づいて予測された位置に対して設定範囲内
にあるか否かを判別する。
つまり、境界検出処理は、設定距離を走行する毎に行わ
れることから、その設定距離の情報に基づいて、今回の
境界検出処理において検出された前記第2境界(L2
が、次の撮像地点における撮像視野(A)内において何
れの範囲に位置する状態となるかを予測させるのであ
る。
今回検出された前記第2境界(L2)の位置が予測範囲内
である場合には、作業行程の終端部を検出したことを示
すフラグをセットして処理を終了することになる。
次に、第4図に示すフローチャートに基づいて、前記第
1境界検出処理について説明する。
尚、以下に説明する境界位置検出の処理は、前記未刈地
(B)よりも既刈地(C)のほうが明るく見える現象を
利用して、前記第1境界(L1)又は第2境界(L2)の位
置を検出するようにしている。
すなわち、前記作業車(V)が設定距離を走行する毎
に、撮像処理が行われて、前記第1イメージセンサ(S
a)の撮像情報に基づいて予め設定された32×32画素の
画素密度に対応して各画素の明るさレベルが量子化され
る。
次に、処理対象となる画素の周囲に隣接する8近傍画素
夫々の値に基づいて、前記第1境界(L1)に交差する方
向となる画像上のx軸方向における明るさを微分した値
の絶対値を微分値として求める処理が、二次元方向に並
ぶ各画素の夫々について行われる。
そして、各画素の微分値が予め設定された設定閾値以上
となる画素を抽出することにより、明るさ変化が設定値
以上となる画素を抽出して画像情報を2値化する。
画像を2値化した後は、ハフ変換を利用して前記抽出さ
れた画素を通り、且つ、複数段階に設定された傾きとな
る複数本の直線を求める。
但し、ハフ変換では、抽出された画素を通る複数本の直
線を、下記(i)式に基づいて、前記x軸に対して0度
乃至180度の範囲において、予め複数段階に設定された
極座標系における基準線としてのx軸に対する傾き
(θ)と、原点つまり画面中央(x=16,y=16の点)か
らの距離(ρ)との組み合わせとして求めることになる
(第9図参照)。
ρ=x・cosθ+y・sinθ……(i) そして、一つの画素について、前記複数段階に設定され
た傾き(θ)の値が180度に達するまで、求めた各直線
の頻度を計数するための二次元ヒストグラムを加算する
処理を繰り返した後、抽出された全画素を通る複数種の
直線の頻度を、各抽出画素毎に計数することになる。
抽出された全画素に対する直線の頻度の計数が完了した
後は、前記二次元ヒストグラムに加算された値から、最
大頻度となる前記傾き(θ)と原点からの距離(ρ)の
組み合わせを求めることにより、最大頻度となる一つの
直線(Lx)(第9図参照)を決定し、その直線(Lx)
を、前記イメージセンサ(S1)の撮像面における前記第
1境界(L1)に対応する直線として求めることになる。
次に、予め実測した地表面での前記イメージセンサ
(S1)の撮像視野(A)の形状と大きさの記憶情報と、
前記直線(Lx)が通る撮像面での画素の位置(a,b,c)
(第9図参照)とに基づいて、地表面における前記第1
境界(L1)に対応する直線に補正する。
すなわち、第7図にも示すように、前記第1境界(L)
に交差する方向となる撮像視野(A)の前後2辺の長さ
),(l32)と、視野中央を撮像する画素の位置
(x=16,y=16)における前記撮像視野(A)の横幅方
向の長さ(l16)と、前記前後2辺間の距離(h)と
を、予め実測して前記制御装置(13)に記憶させておく
ことになる。
そして、前記最大頻度となる直線(Lx)として求められ
る極座標系における原点からの距離(ρ)と傾き(θ)
夫々の値に基づいて、前記最大頻度となる直線(Lx)
が、前記撮像視野(A)の前後2辺と交差する箇所(a,
b)(y=1,32となる位置)に位置する画素のx座標の
値(X1,X32)、及び、撮像視野中央(y=16となる位
置)でのx座標の値(x16)の夫々を、前記(i)式を
変形した下記(ii)式から求める。
但し、i=1,16,32である。
次に、上記(ii)式にて求められたx軸での座標値
(X1,X16,X32)に基づいて、地表面での前記基準線
(L0)に対する横幅方向でのずれ(δ)を、下記(ii
i)式に基づいて算出すると共に、前記基準線(L0)に
対する傾き(ψ)を、下記(iv)式に基づいて算出する
(第7図参照)。
尚、前記ずれ(δ)及び傾き(ψ)の値は、前記前輪
(1)の操向角の符号に対応させて、前記基準線(L0
に対するずれがない状態を零として、右みずれている場
合を正の値に、且つ、左にずれている場合を負の値に、
夫々設定することになる。
従って、前記操向制御においては、前記ずれ(δ)及び
傾き(ψ)の両方を零に近づけるように、ずれ(δ)又
は傾き(ψ)が大なるほど大きく操向する状態となるよ
うに、前記前輪(1)の目標操向角が設定されることに
なる。
もって、前記基準線(L0)に対する車体横幅方向のずれ
(δ)と傾き(ψ)とを求める処理が、第1境界検出手
段(100A)に対応することになる。
次に、前記第2境界(L2)を検出する第2境界検出手段
(100B)としての第2境界検出処理について説明する。
すなわち、第8図に示すように、前記第2境界(L2
は、撮像視野(A)の上下方向に位置する前記未刈地
(B)と既刈地(C)との境界となることから、撮像画
像の明るさは車体進行方向となる画像上の上下方向に変
化することになる。
従って、この第2境界検出処理は、基本的な各処理は前
記第1境界検出処理と同一であるが、前記各画素毎の微
分値を求める際に、x軸方向における微分値を求める代
わりに、そのx軸に交差するy軸方向での微分値を求め
るようにして、以後の処理は同一の処理を行わせること
になる。
但し、前記撮像視野(A)の中央を上下方向に通る基準
線(L0)に代えて、撮像視野(A)の中央を左右に通る
線を基準として、その基準線(L0)に対する上下方向で
の距離(δ)を求めることになる。
つまり、前記第2境界(L2)は、前記第1境界(L1)を
画像上で撮像視野(A)の中央を基準にして90度回転さ
せた状態と同じであり、前述の如く、各画素の微分方向
と基準線(L0)の方向とを90度変更するだけで、第1境
界検出処理と同じ画像処理でその位置を検出できるので
ある。
そして、前記距離(δ)の値と前記撮像視野中央に対す
る前記作業車(V)からの距離とに基づいて、前記作業
行程終端までの距離を求めることになる。尚、傾き
(ψ)の値は使用しないので、その検出を省略してもよ
い。
但し、前述の第1境界検出処理及び第2境界検出処理の
夫々は、前記両画像処理装置(10),(11)の夫々にお
いて各別に行われることになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、撮像情報に基づいて境界位置を検出す
るに、ハフ変換を利用して第1境界(L1)及び第2境界
(L2)に対応する直線を求めるようにした場合を例示し
たが、例えば、最小二乗法を用いて近似直線を求める
等、各種の検出方法を用いることができる。
又、上記実施例では、第1境界(L1)を検出する第1境
界検出手段(100A)及び第2境界(L2)を検出する第2
境界検出手段(100B)夫々を構成する画像処理装置(1
0),(11)を各別に設けた場合を例示したが、一つの
画像処理装置を設けて、切り換え使用するようにしても
よく、具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、180度ターンを繰り返して、作業
車(V)を往復走行させるようにした場合を例示した
が、例えば、前後進を繰り返して次の作業行程に幅寄せ
移動させるようにしたり、あるいは、既刈地(C)に隣
接した未刈地(B)の周囲を周回させるように各作業行
程終端に達する毎に90度ターンさせるようにしてもよ
い。
但し、作業車(V)の走行形態に応じて、前記撮像手段
としてのイメージセンサ(S1)の撮像視野が設定される
ことになるが、前記第1境界(L1)を撮像する第1撮像
手段と第2境界(L2)を撮像する第2撮像手段とが各別
に設けられるのは勿論である。
又、上記実施例では、作業車(V)が第1境界(L1)に
対して適正状態に沿っている状態として設定した基準線
(L0)に対する検出境界の横幅方向の距離(δ)と傾き
(θ)との両方を検出させるようにした場合を例示した
が、距離(δ)と傾き(θ)の何れか一方のみを検出さ
せるようにしてもよい。
又、上記実施例では、前輪(1)のみを操向するように
した場合を例示したが、例えば、前記基準線(L0)に対
する検出境界の横幅方向の距離(δ)を前記前後輪
(1),(2)を同位相で操向する平行ステアリング形
式で修正させ、且つ、前記傾き(ψ)を前記前後輪
(1),(2)を逆位相で操向する4輪ステアリング形
式で修正させるようにしてもよい。
又、上記実施例では、本発明を芝刈り用の作業車に適用
して、回り刈り形式で自動走行させるようにした場合を
例示したが、本発明は各種の作業車に適用できるもので
あって、未処理作業地及び処理済作業地の形態、第1境
界(L1)及び第2境界(L2)の形態、走行形態、並び
に、作業車各部の構成等の具体構成は各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る自動走行作業車用の撮像式境界検出
装置の実施例を示し、第1図は制御構成のブロック図、
第2図は制御作動のフローチャート、第3図は境界検出
処理のフローチャート、第4図は第1境界検出処理のフ
ローチャート、第5図は作業地の平面図、第6図は撮像
視野の側面図、第7図は第1境界と撮像視野の関係を示
す平面図、第8図は第2境界と撮像視野の関係を示す平
面図、第9図はハフ変換の説明図である。 (B)……未処理作業地、(C)……処理済作業地、
(L1)……第1境界、(L2)……第2境界、(S1)……
撮像手段、(Sa)……第1撮像手段、(Sb)……第2撮
像手段、(100A)……第1境界検出手段、(100B)……
第2境界検出手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体進行方向前方側の作業地を二次元方向
    に亘って撮像する撮像手段(S1)と、その撮像手段
    (S1)の撮像情報に基づいて、車体横幅方向での未処理
    作業地(B)と処理済作業地(C)との第1境界(L1
    を検出する第1境界検出手段(100A)と、前記撮像手段
    (S1)の撮像情報に基づいて、車体前後方向での未処理
    作業地(B)と処理済作業地(C)との第2境界(L2
    を検出する第2境界検出手段(100B)とが設けられた自
    動走行作業車用の撮像式境界検出装置であって、前記撮
    像手段(S1)は、前記第1境界(L1)を撮像する第1撮
    像手段(Sa)と、前記第2境界(L2)を撮像する前記第
    1撮像手段(Sa)とは別個の第2撮像手段(Sb)とを備
    えている自動走行作業車用の撮像式境界検出装置。
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