JP2907613B2 - 作物列検出装置 - Google Patents

作物列検出装置

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JP2907613B2 JP3331761A JP33176191A JP2907613B2 JP 2907613 B2 JP2907613 B2 JP 2907613B2 JP 3331761 A JP3331761 A JP 3331761A JP 33176191 A JP33176191 A JP 33176191A JP 2907613 B2 JP2907613 B2 JP 2907613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列状に沿って間隔を隔
てて並ぶ複数個の作物を含む所定範囲の圃場面を撮像す
る撮像手段と、その撮像手段による撮像画像情報に基づ
いて、前記作物に対応する画素を抽出する画素抽出手段
と、この画素抽出手段によって抽出された画素を通り、
且つ、複数段階に設定された傾きとなる複数本の直線を
抽出された各画素毎に求める直線演算手段と、この直線
演算手段によって求められた複数本の直線のうち最大頻
度となる直線を抽出する直線抽出手段とが設けられた作
物列検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記この種の作物列検出装置は、例え
ば、田植え機等のように、作物としての苗を株単位で設
定間隔毎に圃場に植え付ける際に、機体を機体進行方向
に並ぶ既植苗列に沿って自動走行させるために、機体位
置に対する既植苗列の位置や方向を検出して制御情報を
得るものである。そのため、例えばハフ変換等を利用し
て、撮像画面上の苗に対応して抽出された各画素を通
り、かつ、複数段階に設定された傾きとなる複数本の直
線を演算して求めた後、それら複数本の直線の頻度を累
積加算して最大頻度となる直線を、前記既植苗列に沿う
直線として抽出していた。
【0003】そして、従来は、上記撮像画面上の苗に対
応して抽出された画素を通る複数本の直線を演算してか
らその直線の頻度を累積加算する際に、例えば、演算し
て求められた直線の画面上の位置や傾きについて何らの
制限を設けずにすべての直線について上記加算処理を行
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、撮像画面上の苗に対応して抽出された画素
を通る直線であればすべて加算処理の対象となるので、
本来求めるべき既植苗列に沿う直線からその画面上の位
置や傾きが大きく外れている直線も処理の対象となり、
これら不要な情報の混入によって本来求めるべき直線以
外の直線が最大頻度となって誤抽出する虞があるととも
に、加算処理の対象となる情報量も多くなって演算時間
が長くなり、求めた情報を作業車を作物列に沿って自動
走行させるための操向制御情報として用いる場合等にお
いて、制御遅れが大きくなるという不利もあった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、作物列に沿った直線を抽出する
際の抽出精度を確保すると共に、その処理速度の向上も
実現することができる作物列検出装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による作物列検出
装置の第1の特徴構成は、前記直線演算手段によって求
められた複数本の直線のうち、前記直線抽出手段によっ
て前回抽出された直線と近い関係にある直線のみを選別
する直線選別手段が設けられ、前記直線抽出手段は、前
記直線選別手段によって選別された直線を処理の対象と
するように構成されている点にある。
【0007】また第2の特徴構成は、前記直線演算手段
が、前記複数本の直線をハフ変換によって各直線の画面
上の位置と傾きを表すパラメータに変換するように構成
されるとともに、前記直線選別手段が、前記直線演算手
段によって前記パラメータに変換された複数本の直線の
うち、前回抽出された直線のパラメータの値を中心とし
て設定範囲内のパラメータの値を有する直線のみを選別
するように構成されている点にある。
【0008】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、撮像画面内
において列状に間隔を隔てて並ぶ作物に対応して抽出さ
れた各画素を通って複数段階の設定傾きとなる複数本の
直線のうちで、前回の最大頻度に基づく直線抽出処理に
て抽出された本来の作物列に対応する直線と、画面上で
例えば位置や傾き等が近い関係にある直線のみが選別さ
れる一方、上記本来の作物列に対応する直線に対して画
面上の位置や傾き等が大きく外れた関係にある直線は除
外され、これらの選別された直線についてのみ加算処理
が行われることになる。これにより、撮像画面内の作物
に対応するすべての画素毎に複数本の直線を求めなが
ら、それらの直線のうちで不要な直線を除外すること
で、加算処理において本来求めるべき直線以外の直線が
最大頻度となって誤抽出されることがなくなる同時
に、加算処理の対象となる直線の数、つまり、処理すべ
き情報量が少なくなって演算時間が短縮される。
【0009】また第2の特徴構成によれば、撮像画面内
作物の位置に対応して抽出された画素を通る複数本の
直線が、ハフ変換によって各直線の画面上の位置と傾き
を表すパラメータに変換された後、前回の最大頻度に基
づく直線抽出処理にて抽出された本来の作物列に対応す
る直線のパラメータの値を中心として設定範囲内のパラ
メータの値を有する直線のみが選別され、これらの選別
された直線について加算処理が行われることになる。こ
れにより、作物列に対応する直線として本来求めるべき
直線のパラメータの値以外の直線のパラメータが最大頻
度となって誤抽出されることがなくなるとと同時に、加
算処理の対象となる直線の数、つまり、処理すべき情報
量が少なくなって演算時間が短縮される。
【0010】
【発明の効果】従って、第1の特徴構成によれば、複数
個の作物が列状に間隔を隔てて並ぶ作物列に沿った直線
を抽出する際に、本来の作物列に対応する直線に対して
画面上の位置や傾き等が近い直線についてのみ頻度が加
算処理されるので、最大頻度となる直線を作物列に対応
する直線として抽出するときの抽出精度を確保すること
ができると共に、演算時間の短縮によって処理速度の向
上も実現することができ、もって、作業車の自動走行時
等における操向制御情報として有効に活用できるものと
なった。
【0011】また第2の特徴構成によれば、上記作物列
に沿った直線を求める際の手法としてハフ変換を使う場
合の有効性をより高めることができるものとなった。
【0012】
【実施例】以下、本発明を田植え機によって圃場に植え
付けられた苗列の位置を検出するための装置に適用した
場合の実施例を、図面に基づいて説明する。
【0013】図7及び図8に示すように、前輪1F及び
後輪1Rの何れをもステアリング操作自在に構成された
機体Vの後方に、苗植え付け装置2が昇降自在に設けら
れ、その苗植え付け装置2によって列状に並ぶ複数個の
作物としての既植苗Tが植え付けられる。そして、これ
らの既植苗Tを含む所定範囲の圃場面を撮像する撮像手
段としてのカラー式のイメージセンサS1 が、前記機体
Vの前方側に設けられている。
【0014】前記イメージセンサS1 の取り付け構造に
ついて説明すれば、機体Vの後方に位置する苗植え付け
装置2に基端部を固定され、機体横側方で機体前方に向
かって延伸した支持部材4の先端部にイメージセンサS
1 が取り付けられ、機体Vに対して機体横外側方に隣接
する既植苗列を斜め上方から撮像するように設けられて
いる。つまり、前記機体Vが機体進行方向に沿って並ぶ
複数個の既植苗Tの列に対して適正に沿っている状態に
おいて、未植側領域に隣接する既植苗Tnに対応する直
線Lが、前記イメージセンサS1 の撮像視野の中央を前
後方向に通る走行基準線Laと一致する状態となるよう
にしてある。尚、前記苗植え付け装置2は圃場の泥面上
にフロート13を介して載置した状態に設置されてお
り、これによって機体Vのピッチングやローリングがあ
っても、その影響を極力取り除いて泥面に対する撮像姿
勢を安定させるようにしている。
【0015】そして、圃場の一端側から他端側に向かう
複数個の作業行程が、機体横幅方向に平行に並ぶ状態で
設定され、各作業行程では、前記イメージセンサS1
撮像情報に基づいて、前記既植苗列に沿って自動走行す
るように操向制御されることになる。但し、1つの作業
行程の終端部に達するに伴って、その作業行程に隣接す
る次の作業行程の始端部に向けて180度方向転換する
状態で、自動的にターンさせることになる。
【0016】従って、前記機体Vは、1行程走行する毎
に、圃場に対する走行方向が反転して、機体Vに対する
既植苗Tの位置が、左右反転する状態となることから、
前記イメージセンサS1 は、機体Vの左右夫々に各1個
が設けられ、使用する側のセンサを1行程毎に左右切り
換えることになる。尚、図7では、既植苗Tの位置が、
機体Vの右側になるので、右側のイメージセンサS1
使っている。
【0017】前記機体Vの構成について説明すれば、図
1に示すように、エンジンEの出力が変速装置5を介し
て前記前輪1F及び前記後輪1Rの夫々に伝達され、前
記変速装置5による変速操作状態が予め設定された設定
走行速度に対応する操作状態となるように、変速状態検
出用ポテンショメータR3 が設けられ、そして、その変
速状態検出用ポテンショメータR3 の検出情報に基づい
て、変速用電動モータ6を駆動するように構成されてい
る。
【0018】又、前記前輪1F及び前記後輪1Rは、夫
々油圧シリンダ7F,7Rによって各別にパワーステア
リング操作されるように構成され、車輪のステアリング
操作に連動するステアリング角検出用ポテンショメータ
1 ,R2 による検出ステアリング角が目標ステアリン
グ角となるように、前記油圧シリンダ7F,7Rを作動
させる電磁操作式の制御弁8F,8Rを駆動するように
構成されている。
【0019】従って、前記前輪1F及び前記後輪1Rを
同位相で且つ同角度に操向する平行ステアリング形式、
前記前輪1F及び前記後輪1Rを逆位相で且つ同角度に
操向する4輪ステアリング形式、及び、前記前輪1Fの
みを向き変更する2輪ステアリング形式の三種類のステ
アリング形式を選択使用できるようになっている。
【0020】但し、前記イメージセンサS1 の撮像情報
に基づいて自動的に操向操作する時には、前記2輪ステ
アリング形式を用いると共に、1つの作業行程を終了し
て次の作業行程に移動する時には、前記4輪ステアリン
グ形式や平行ステアリング形式を用いるようになってい
る。尚、図1中、S2 は前記変速装置5の出力回転数に
基づいて走行距離を検出するための距離センサである。
【0021】次に、前記イメージセンサS1 の撮像情報
に基づいて、前記未植側苗列と既植側苗列との境界に対
応する直線Lを近似処理するための制御構成について説
明する。
【0022】図1に示すように、前記イメージセンサS
1 は、三原色情報R,G,Bを各別に出力するように構
成され、そして、苗Tの色成分を含む緑色情報Gから苗
Tの色成分を含まない青色情報Bを減算して2値化する
ことにより、前記苗Tに対応する画素Taを抽出するよ
うに構成されている。
【0023】説明を加えれば、前記緑色情報Gから前記
青色情報Bをアナログ信号の状態で減算する減算器9、
その減算器9の出力を前記苗Tの色に対応して予め設定
された設定閾値に基づいて2値化して前記画素Taに対
応する2値化情報を出力するコンパレータ10、そのコ
ンパレータ10の出力信号を予め設定された画素密度
(32×32画素/1画面に設定してある)に対応した
画像情報として記憶する画像メモリ11、及び、この画
像メモリ11に記憶された前記苗Tに対応する画素情報
に基づいて、前記画素Taを通り、且つ、複数段階に設
定された傾きとなる複数本の直線を各画素Ta毎に求
め、これら複数本の直線のうち後述の直線抽出手段10
3によって前回求めた直線L0 と画面上でその位置や傾
きが近い関係にある直線のみを選別し、これら選別され
た直線のうち最大頻度となる直線Lを抽出し、この抽出
された直線Lの情報に基づいて走行制御するマイクロコ
ンピュータ利用の制御装置12の夫々が設けられてい
る。
【0024】つまり、前記減算器9及び前記コンパレー
タ10が、作物としての前記苗Tの色に対応する画素T
aを抽出する画素抽出手段100に対応することにな
り、そして、前記制御装置12及び画像メモリ11を利
用して、前記画素Taを通り、且つ、複数段階に設定さ
れた傾きとなる複数本の直線を、ハフ変換によってその
画面上の位置と傾きを表すパラメータρ,θに変換して
求める直線演算手段101と、前記パラメータρ,θに
変換された複数本の直線のうち、後述の直線抽出手段1
03によって前回抽出した直線L0 のパラメータρ0
θ0 の値を中心とした設定範囲(ρ0 ±ρd ,θ0 ±θ
d )内のパラメータρ,θの値(図3参照)を有する直
線のみを選別する直線選別手段102、及び、これらの
選別された直線のパラメータρ,θの組のうち最大頻度
となるパラメータρ,θの値を有する直線Lを抽出する
直線抽出手段103の夫々が構成されることになる。
【0025】次に、図2に示すフローチャートに基づい
て、前記制御装置12の動作を説明しながら、各部の構
成について詳述する。
【0026】前記機体Vが設定距離を走行する毎、又
は、設定時間毎に、前記イメージセンサS1 による撮像
処理が実行されて、前記画素抽出手段100によって前
記苗Tに対応する画素Taが抽出されることになる。
【0027】前記画素Taの抽出について説明を加えれ
ば、前記苗Tの色は緑色系であることから、圃場面を撮
像した三原色情報のうちの緑色情報Gに着目すると、苗
Tを撮像した画素に対応する値が圃場の泥面等の他の部
分を撮像した画素の値よりも大となる。但し、水面では
自然光がほぼ全反射するために、その反射光には全ての
色成分を含む状態となる。従って、水面を撮像した画素
に対応する前記緑色情報Gの値は、前記苗Tを撮像した
画素と同様に、他の部分を撮像した画素の値よりも大と
なる。但し、前記苗Tは緑色系であり、且つ、泥面は褐
色系や灰色系であることから、その色成分に含まれる青
色成分の値は低いものとなる。
【0028】つまり、圃場面を撮像した三原色情報のう
ちの青色情報Bに着目すると、水面からの反射光は全色
成分を含むことから水面を撮像した画素の値は大となる
が、前記苗Tや泥面を撮像した画素の値は小となる。
【0029】そこで、前記緑色情報Gから前記青色情報
Bを減算すると、前記苗Tに対応する画素の値のみが他
の部分を撮像した画素の値よりも大となり、その減算値
を設定閾値に基づいて2値化すると、前記苗Tのみに対
応した画素Taの情報を抽出できるのである(図4
(イ),(ロ)参照)。尚、図では、8個の画素Ta1
〜Ta8 が抽出されている状態を示す。但し、これら8
個の各画素Ta1 〜Ta8 は、実際には、前記画素密度
(32×32画素/1画面)でいう1画素の場合もある
が、1個以上複数の画素からなる場合もある。
【0030】次に、上記抽出された各画素Ta1 〜Ta
8 を通る複数本の直線を、直線演算手段101によりハ
フ変換によってその画面上の位置と傾きを表すパラメー
タρ,θに変換して求める。
【0031】ハフ変換について説明すれば図6に示すよ
うに、前記イメージセンサS1 の撮像視野の中心を通る
x軸を極座標系における基準線として、前記各画素Ta
1 〜Ta8 を通る複数本の直線を、下記(i)式に基づ
いて前記x軸に対して0乃至180度の範囲において予
め複数段階に設定された傾きθと、原点つまり撮像視野
中心に対応する画面中央からの距離ρとの組み合わせと
して求める。 ρ=y・sinθ+x・cosθ ……(i)
【0032】但し、上記求められたパラメータρ,θの
組み合わせのうち、前回抽出した直線L0 のパラメータ
ρ0 ,θ0 の値を中心とした設定範囲(ρ0 ±ρd ,θ
0 ±θd )内のパラメータρ,θの値を有する直線のみ
が、直線選別手段102により選別される。
【0033】次に、上記各画素Ta1 〜Ta8 を構成す
る画素すべてについて、上記のようにしてハフ変換によ
り求めた各直線の上記パラメータρ,θの頻度を二次元
ヒストグラムを加算する処理を繰り返して、各画素Ta
1 〜Ta8 を通る複数種の直線の頻度が、全画素につい
て計数されることになる。
【0034】前記各画素Ta1 〜Ta8 に対する直線の
頻度の計数が完了すると、前記二次元ヒストグラムに加
算された値から、最大頻度となる前記傾きθと前記距離
ρの組み合わせを求めることにより、最大頻度となる一
つの直線Lx (図6参照) を決定し、その直線Lxを、
前記イメージセンサS1 の撮像面において前記未植側領
域に隣接する既植苗Tnを結ぶ直線Lを直線近似した情
報として求めることになる。
【0035】次に、前記撮像面における直線Lxを、予
め実測した地表面での前記イメージセンサS1 の撮像視
野Aの形状と大きさの記憶情報と、前記最大頻度の直線
Lxが通る撮像面での画素の位置a,b,c(図5及び
図6参照) とに基づいて、地表面における直線Lの情報
に変換する。すなわち、図5に示すように、前記撮像視
野Aの横幅方向中央を前後方向に通る走行基準線Laに
対する傾きψと、横幅方向での位置δとの値として設定
される地表面上における直線Lの情報に変換することに
なる。
【0036】説明を加えれば、前記未植側領域に隣接す
る既植苗Tnを結ぶ線分に対応する直線Lに交差する方
向となる前記撮像視野Aの前後位置(y=16及びy=
−16)での2辺の長さl1 ,l32、画面中央(x=1
6,y=0となる画素位置)における前記撮像視野Aの
横幅方向での長さl16、及び、前記前後2辺間の距離h
の夫々を予め実測して、前記制御装置12に記憶させて
おくことになる。
【0037】そして、前記撮像面における直線Lxが、
前記撮像視野Aの前後位置での2辺に対応するx軸に交
差する画素の位置a,b(y=16,y=−16となる
位置)のx座標の値X1,X32と、前記直線Lxが画面中
央を通るx軸に交差する画位置cのx座標の値X16
を、上記(i)式を変形した下記(ii)式から求めるこ
とになる。 Xi=(ρ−Yi・sinθ)/cosθ ……(ii) 但し、Yiは、夫々16,0,−16を代入する。
【0038】そして、上記(ii)式にて求められたx軸
での座標値に基づいて、下記(iii)式及び(iv)式か
ら、前記走行基準線Laに対する横幅方向での位置δ
と、傾きψとを求め、求めた位置δと傾きψとの値を、
地表面において前記既植苗列に対応する直線Lの位置情
報として算出することになる。
【0039】
【数1】
【0040】従って、前記機体Vを機体進行方向に並ぶ
既植苗Tの列に沿って自動走行させるための操向制御に
おいては、前記直線Lの前記走行基準線Laに対する傾
きψと横幅方向での位置δとを共に零に近づけるよう
に、2輪ステアリング形式で操向操作することになる。
【0041】前記操向制御について説明すれば、前記直
線Lの前記走行基準線Laに対する傾きψと横幅方向で
の位置δ夫々の値、及び、前記前輪1Fの現在のステア
リング角φの値とから、下記(v)式に基づいて、前記
前輪1Fの目標操向角θfを設定し、そして、前記前輪
用のステアリング角検出用ポテンショメータR1 にて検
出される現在のステアリング角φが、目標操向角θfに
対して設定不感帯内に維持されるように、前記前輪用油
圧シリンダ7Fの制御弁8Fを駆動することになる。 θf=K1・δ+K2・ψ+K3 ・φ ……(v) 尚、K1,K2,K3 は、操向特性に応じて予め設定され
た定数である。
【0042】作業行程の終端部に達して次の作業行程の
始端部に向けてターンさせるためのターン制御について
説明すれば、前記距離センサS2 にて検出される走行距
離が、一つの作業行程の長さに対応して設定された設定
距離を超えるに伴って、詳述はしないが、前記撮像手段
1 の画像情報から作業行程終端部に達したことを検出
させる。そして、作業行程の終端部に達した判断される
と、前記苗植え付け装置2による植え付け作業を中断し
て、前記2輪ステアリング形式から前記4輪ステアリン
グ形式に切り換えると共に、設定時間の間、最大切り角
に維持することにより、次の作業行程側に180度方向
転換させ、次に、前記平行ステアリング形式に切り換え
て、設定時間の間、最大切り角に維持することにより、
次の作業行程に対する機体横幅方向での位置を修正させ
て、ターンを終了することになる。尚、ターン終了後
は、前記2輪ステアリング形式に復帰させて、次の作業
行程での操向制御を再開することになる。
【0043】〔別実施例〕上記実施例では、圃場面を撮
像する撮像手段としてカラー式のイメージセンサS1
用いて、緑色情報Gから青色情報Bを減算して設定閾値
に基づいて2値化することにより、苗Tに対応する画素
Taを抽出するように構成した場合を例示したが、例え
ば、三原色情報R,G,Bの全部を用いて、それらの比
が苗Tの色に対応する設定比率範囲となる領域を前記画
素Taとして抽出するようにしてもよく、あるいは、前
記撮像手段として白黒式のイメージセンサS1 を用い
て、苗箇所と泥面等の他の箇所の明度信号を適当な閾値
設定に基づいて2値化することにより、簡便な装置で画
素を抽出するようにしてもよく、画素抽出手段100の
具体構成は、各種変更できる。
【0044】又、上記実施例では、前記イメージセンサ
1 が先端部に取り付けられた支持部材4が、その基端
部を機体Vの後方に位置する苗植え付け装置2に固定さ
れ、先端部を機体横側方で機体前方に向かって延伸させ
るように構成したが、上記支持部材4を機体Vの前部側
位置に固定させるような構造でもよい。
【0045】又、上記実施例では、直線演算手段101
をハフ変換によって構成し、画素抽出手段103によっ
て前回抽出された直線L0 と近い関係にある直線のみを
選別する手段102を、上記ハフ変換にて求められた直
線のパラメータρ,θに対して範囲を設定するように構
成したが、図9に示すように、直線演算手段101を画
面上のx−y座標軸における直線の式y=p*x+rで
表すようにして、その直線の傾きpやy座標軸と交差す
る位置である切片rに対して範囲を設定するようにして
もよい。この場合、二次元ヒストグラムの計数は上記直
線の傾きpと切片rの組合わせについて加算処理される
ことになる。
【0046】又、上記実施例では、本発明を田植え機を
圃場に植え付けられた苗列に沿って自動走行させるため
の装置に適用し、そして、検出された作物列に対応する
近似線分の情報を、操向制御のための制御情報として利
用するように構成した場合を例示したが、本発明は各種
の作物列に対応する近似線分の情報を検出するための装
置に適用できるものであって、作物の種類や機体の走行
系の構成等、各部の具体構成、並びに、検出された作物
列に対応する近似線分の情報の利用形態は、各種変更で
きる。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】制御作動のフローチャート
【図3】直線選別の説明図
【図4】画素抽出の説明図
【図5】撮像視野における機体進行方向と近似直線の関
係を示す説明図
【図6】ハフ変換の説明図
【図7】田植え機の概略平面図
【図8】同概略側面図
【図9】別実施例の制御作動のフローチャート
【符号の説明】
L 直線 L0 直線 S1 撮像手段 T 作物 Ta 画素 ρ,θ パラメータ ρ0 ,θ0 パラメータ ρ0 ±ρd ,θ0 ±θd 設定範囲 100 画素抽出手段 101 直線演算手段 102 直線選別手段 103 直線抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−82278(JP,A) 特開 平2−120910(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01B 69/00 303 A01C 11/02 331 G05D 1/02 G06T 1/00 G06T 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状に沿って間隔を隔てて並ぶ複数個の
    作物(T)を含む所定範囲の圃場面を撮像する撮像手段
    (S1 )と、その撮像手段(S1 )による撮像画像情報
    に基づいて、前記作物(T)に対応する画素(Ta)を
    抽出する画素抽出手段(100)と、この画素抽出手段
    (100)によって抽出された画素(Ta)を通り、且
    つ、複数段階に設定された傾きとなる複数本の直線を抽
    出された各画素(Ta)毎に求める直線演算手段(10
    1)と、この直線演算手段(101)によって求められ
    た複数本の直線のうち最大頻度となる直線(L)を抽出
    する直線抽出手段(103)とが設けられた作物列検出
    装置であって、 前記直線演算手段(101)によって求められた複数本
    の直線のうち、前記直線抽出手段(103)によって前
    回抽出された直線(L0 )と近い関係にある直線のみを
    選別する直線選別手段(102)が設けられ、前記直線
    抽出手段(103)は、前記直線選別手段(102)に
    よって選別された直線を処理の対象とするように構成さ
    れている作物列検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作物列検出装置であっ
    て、 前記直線演算手段(101)が、前記複数本の直線をハ
    フ変換によって各直線の画面上の位置と傾きを表すパラ
    メータ(ρ,θ)に変換するように構成されるととも
    に、前記直線選別手段(102)が、前記直線演算手段
    (101)によって前記パラメータ(ρ,θ)に変換さ
    れた複数本の直線のうち、前回抽出された直線(L0
    のパラメータ(ρ0 ,θ0 )の値を中心として設定範囲
    (ρ0 ±ρ d ,θ0 ±θd )内のパラメータ(ρ,θ)
    の値を有する直線のみを選別するように構成されている
    作物列検出装置。
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