JP2721071B2 - 作物列検出装置 - Google Patents

作物列検出装置

Info

Publication number
JP2721071B2
JP2721071B2 JP4060805A JP6080592A JP2721071B2 JP 2721071 B2 JP2721071 B2 JP 2721071B2 JP 4060805 A JP4060805 A JP 4060805A JP 6080592 A JP6080592 A JP 6080592A JP 2721071 B2 JP2721071 B2 JP 2721071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
information
seedling
imaging
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4060805A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05265545A (ja
Inventor
正彦 林
正徳 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP4060805A priority Critical patent/JP2721071B2/ja
Publication of JPH05265545A publication Critical patent/JPH05265545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2721071B2 publication Critical patent/JP2721071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列状に並ぶ複数個の作
物を含む所定範囲の圃場面を撮像する撮像手段と、その
撮像手段による撮像画像情報に基づいて、前記作物に対
応する画素を抽出する画素抽出手段と、この画素抽出手
段によって抽出された画素情報に基づいて、前記画素を
結ぶ線分を求める演算手段とが設けられた作物列検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記この種の作物列検出装置は、例え
ば、田植え機等のように、作物としての苗を株単位で設
定間隔毎に圃場に植え付ける際に、機体を機体進行方向
に並ぶ既植苗列に沿って自動走行させるための制御情報
を得るために、撮像画面上の苗列に対応して抽出された
画素を結ぶ線分を直線や曲線に近似処理して機体位置に
対する既植苗列の位置や方向を検出し、前記制御情報を
求めていた。
【0003】そして、苗列に対応して画素を抽出させる
ためには、例えば、CCDカラーカメラ等の撮像手段で
太陽からの自然光が照射している圃場面を撮像して得ら
れた撮像画像において、苗からの画像情報と苗以外の泥
面や水面からの画像情報に差があることを利用して、そ
れら画像情報を適宜演算処理して苗列に対応する画素を
抽出させるようにしていた。ここで、圃場面の苗等で反
射されて上記カメラに入射する光量は晴れや曇り等の天
気状態によって変化するが、これに対しては撮像視野内
の平均光量に基づいて絞りを調節して適正な露出条件に
なるように構成されていた。尚、上記演算処理について
説明すれば、例えば、苗からのカラー画像情報には緑色
信号Gが多く含まれるが赤色信号Rや青色信号Bの成分
は小であること等を利用して、緑色信号Gから青色信号
Bを引いた色差信号G−Bを予め設定された閾値と比較
して苗列に対応した画素か否かを判別していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、早朝や夕暮れ時のように太陽の照射方向が圃場面と
なす角度が小さいときに前方側から太陽の照射を受ける
状態、いわゆる逆光状態で斜め前方の圃場面を撮像した
場合には、圃場の水面で正反射されて直接カメラに入射
する光の光量が、これ以外の苗等からの反射光量に較べ
て著しく大きくなることがあるが、この場合に、上記従
来技術のように、露出調節を撮像視野内の平均光量に基
づいて行うと、上記明るい水面を基準として露出調節さ
れることになって苗の位置に対しては光量不足の状態と
なる。したがって、苗の位置に対応してカメラより出力
される画像信号成分が小さくなり、ノイズ成分の影響も
受けて苗列に対応した画素の抽出処理が困難になるとい
う不具合があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、順光状態はもちろん逆光状態で
撮像するときにも適正な露出調節によって作物列に対応
する画素抽出が実行できるようにし、作物列に対応する
線分の検出を可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による作物列検出
装置の特徴構成は、上方側から下方側に向かって照射さ
れる光の光量を検出する光量検出手段と、この光量検出
手段の検出情報に基づいて前記撮像手段の露出を調節す
る露出調節手段とが設けられている点にある。
【0007】
【作用】本発明の特徴構成によれば、圃場面に対し上方
側から下方側に向かって照射される光の光量を検出した
情報に基づいて露出調節がなされるので、順光状態では
圃場の苗等の作物から反射してくる光量にほぼ対応する
光量でもって露出調節がなされ、又、いわゆる逆光状態
で斜め前方の圃場面を撮像した場合においても、圃場の
水面で正反射されて直接カメラに入射する光量によって
露出調節が影響されることがなく、したがって、苗の位
置に対応する画像信号成分は適正な大きさとなって、苗
と他の部分との判別処理が可能になることになる。
【0008】
【発明の効果】従って、順光状態はもちろん逆光状態で
撮像するときにも圃場面の作物に対して適正に露出調節
された条件で作物に対応する画素抽出、並びに作物列に
対応する線分の検出が可能となり、もって、作業車の自
動走行時等における操向制御情報として活用できるもの
となった。
【0009】
【実施例】以下、本発明を田植え機によって圃場に植え
付けられた苗列の位置を検出するための装置に適用した
場合の実施例を、図面に基づいて説明する。
【0010】図7及び図8に示すように、前輪1F及び
後輪1Rの何れをもステアリング操作自在に構成された
機体Vの後方に、苗植え付け装置2が昇降自在に設けら
れ、その苗植え付け装置2にて、列状に並ぶ複数個の作
物としての複数個の既植苗Tが植え付けられている。そ
して、これらの既植苗Tを含む所定範囲の圃場面を撮像
する撮像手段としてのカラー式のイメージセンサS
1 が、前記機体Vの前方側に設けられている。
【0011】前記イメージセンサS1 の取り付け構造に
ついて説明すれば、機体Vの後方に位置する苗植え付け
装置2に基端部を固定され、機体横側方で機体前方に向
かって延伸した支持部材4の先端部にイメージセンサS
1 が取り付けられ、機体Vに対して機体横外側方に隣接
する既植苗列を斜め上方から撮像するように設けられて
いる。つまり、前記機体Vが機体進行方向に沿って並ぶ
複数個の既植苗Tの列に対して適正に沿っている状態に
おいて、未植側領域に隣接する既植苗Tnに対応する線
分Lが、前記イメージセンサS1 の撮像視野の中央を前
後方向に通る走行基準線Laと一致する状態となるよう
にしてある。尚、前記苗植え付け装置2は圃場の泥面上
にフロート13を介して載置した状態に設置されてお
り、これによって機体Vのピッチングやローリングがあ
っても、その影響を極力取り除いて圃場面に対する撮像
姿勢を安定させるようにしている。
【0012】そして、圃場の一端側から他端側に向かう
複数個の作業行程が、機体横幅方向に平行に並ぶ状態で
設定され、各作業行程では、前記イメージセンサS1
画像情報に基づいて、前記既植苗列に沿って自動走行す
るように操向制御されることになる。但し、1つの作業
行程の終端部に達するに伴って、その作業行程に隣接す
る次の作業行程の始端部に向けて180度方向転換する
状態で、自動的にターンさせることになる。
【0013】従って、前記機体Vは、1行程走行する毎
に、圃場に対する走行方向が反転して、機体Vに対する
既植苗Tの位置が、左右反転する状態となることから、
前記イメージセンサS1 は、機体Vの左右夫々に各1個
が設けられ、使用する側のセンサを1行程毎に左右切り
換えることになる。尚、図7では、既植苗Tの位置が、
機体Vの右側になるので、右側のイメージセンサS1
使っている。
【0014】前記機体Vの構成について説明すれば、図
1に示すように、エンジンEの出力が変速装置5を介し
て前記前輪1F及び前記後輪1Rの夫々に伝達され、前
記変速装置5による変速操作状態が予め設定された設定
走行速度に対応する操作状態となるように、変速状態検
出用ポテンショメータR3 が設けられ、そして、その変
速状態検出用ポテンショメータR3 の検出情報に基づい
て、変速用電動モータ6を駆動するように構成されてい
る。
【0015】又、前記前輪1F及び前記後輪1Rは、夫
々油圧シリンダ7F,7Rによって各別にパワーステア
リング操作されるように構成され、車輪のステアリング
操作に連動するステアリング角検出用ポテンショメータ
1 ,R2 による検出ステアリング角が目標ステアリン
グ角となるように、前記油圧シリンダ7F,7Rを作動
させる電磁操作式の制御弁8F,8Rを駆動するように
構成されている。
【0016】従って、前記前輪1F及び前記後輪1Rを
同位相で且つ同角度に操向する平行ステアリング形式、
前記前輪1F及び前記後輪1Rを逆位相で且つ同角度に
操向する4輪ステアリング形式、及び、前記前輪1Fの
みを向き変更する2輪ステアリング形式の3種類のステ
アリング形式を選択使用できるようになっている。
【0017】但し、前記イメージセンサS1 の画像情報
に基づいて自動的に操向操作する時には、前記2輪ステ
アリング形式を用いると共に、1つの作業行程を終了し
て次の作業行程に移動する時には、前記4輪ステアリン
グ形式や平行ステアリング形式を用いるようになってい
る。尚、図1中、S2 は前記変速装置5の出力回転数に
基づいて走行距離を検出するための距離センサである。
【0018】又、前記機体Vの前部側のフロントパネル
上面位置には、上方側から下方側に向かって照射される
太陽光等の光量を検出する光量検出手段S3 が、その受
光面を上方に向けた状態で設置され、前記光量検出手段
3 の出力はマイクロコンピュータ利用の制御装置12
に接続されている。そして、前記制御装置12内に、前
記光量検出手段S3 の検出情報に基づいて前記撮像手段
1 の露出を調節する露出調節手段103が設けられて
いる。尚、前記制御装置12から前記イメージセンサS
1 に対して露出調節のための制御信号が出力され、この
制御信号によって、前記イメージセンサS1 内の光学系
における絞りが調節されることになる。図3に上記露出
調節のフローチャートを示すが、この処理は割り込み処
理によって所定時間間隔毎に実行される。
【0019】次に、前記イメージセンサS1 の画像情報
に基づいて、前記未植側苗列と既植側苗列との境界に対
応する線分Lを近似処理するための制御構成について説
明する。
【0020】図1に示すように、前記イメージセンサS
1 は、3原色情報R,G,B及び明度信号Yを各別に出
力するように構成され、そして、苗Tの色成分を含む緑
色情報Gから苗Tの色成分を含まない青色情報Bを減算
して2値化することにより、前記苗Tに対応する画素T
aを抽出するように構成されている。
【0021】説明を加えれば、前記緑色情報Gから前記
青色情報Bをアナログ信号の状態で減算する減算器9、
その減算器9の出力を苗Tの色に対応して予め設定され
た設定閾値に基づいて2値化して前記画素Taに対応す
る2値化情報を出力するコンパレータ10、イメージセ
ンサS1 によって得られる明度信号Yが所定値Ydより
も大である画素Takを除いた画素Tanについて、そ
のコンパレータ10の出力信号を予め設定された画素密
度(32×32画素/1画面)に対応した画像情報とし
て記憶する画像メモリ11の夫々が設けられ、更に、前
記マイクロコンピュータ利用の制御装置12が、画像メ
モリ11に記憶された苗Tに対応する画素情報に基づい
てこれらの画素Tanを結ぶ線分Lを直線や曲線に近似
する情報を求めると共に、その情報に基づいて走行制御
するように構成されている。
【0022】つまり、前記減算器9及び前記コンパレー
タ10が、作物としての前記苗Tの色に対応する画素T
aを抽出する画素抽出手段100に対応することにな
り、そして、前記制御装置12を利用して、イメージセ
ンサS1 によって得られる明度信号Yが所定値Ydより
も大である画素Takについて前記画素抽出手段100
による画素抽出を禁止させる画素抽出禁止手段102が
構成され、又、前記制御装置12及び画像メモリ11を
利用して、前記画素抽出手段100によって抽出され、
且つ、前記画素抽出禁止手段102によって禁止されて
いない画素Tanのみを演算の対象として、これらの画
素Tanを結ぶ線分Lを直線や曲線に近似して求める演
算手段101が構成されることになる。
【0023】次に、図2に示すフローチャートに基づい
て、前記制御装置12の動作を説明しながら、各部の構
成について詳述する。
【0024】前記機体Vが設定距離を走行する毎、又
は、設定時間毎に、前記イメージセンサS1 による撮像
処理が実行されて、前記画素抽出手段100及び前記画
素抽出禁止手段102によって前記苗Tに対応し、且
つ、その明度信号Yが所定値Yd以下の画素Tanのみ
が抽出されることになる。
【0025】前記画素Tanの抽出について説明を加え
れば、前記苗Tの色は緑色系であることから、圃場面を
撮像した3原色情報のうちの緑色情報Gに着目すると、
苗Tを撮像した画素に対応する値が圃場の泥面等の他の
部分を撮像した画素の値よりも大となる。但し、水面W
では自然光がほぼ全反射するために、その反射光には全
ての色成分を含む状態となる。従って、水面Wを撮像し
た画素に対応する前記緑色情報Gの値は、前記苗Tを撮
像した画素と同様に、他の部分を撮像した画素の値より
も大となる。
【0026】又、圃場面を撮像した3原色情報のうちの
青色情報Bに着目すると、前記苗Tは緑色系であり、且
つ、泥面は褐色系や灰色系であることから、その色成分
に含まれる青色成分の値は低いものとなる。但し、水面
Wからの反射光は全色成分を含むことから水面Wを撮像
した画素の値は大となる。
【0027】そこで、前記緑色情報Gから前記青色情報
Bを減算すると、その減算値は前記苗Tに対応する画素
の値のみが他の部分を撮像した画素の値よりも大とな
り、その減算値を設定閾値に基づいて2値化すると、前
記苗Tのみに対応して画素抽出できることになる。但
し、例えば水面Wからの直接反射光のようにその明度信
号Yが過大である場合には、前記イメージセンサS1
撮像性能が劣化して3原色信号R,G,Bのカラーバラ
ンスが適正状態からくずれ(図9参照)、又ノイズ成分
の混入量も増加するので、明度信号Yが所定値Ydより
も大な画素Takについては画素抽出を禁止し、それ以
外の画素Tanのみを抽出する(図4(イ),(ロ)参
照)。尚、図では、8個の画素Ta1 〜Ta8 が抽出さ
れている状態を示すが、これら8個の各画素Ta1 〜T
8 は、実際には、前記画素密度(32×32画素/1
画面)でいう1画素の場合もあるが、1個以上複数の画
素からなる場合もある。
【0028】次に、上記抽出された画素Ta1 〜Ta8
を結んだ線分Lを、演算手段101により直線あるいは
曲線に近似計算することになる。ここでは、直線近似の
変換手段である、ハフ変換処理により、前記線分Lを直
線として算出する。
【0029】ハフ変換について説明すれば図6に示すよ
うに、前記イメージセンサS1 の撮像視野の中心を通る
x軸を極座標系における基準線として、前記各画素Ta
1 〜Ta8 を通る複数本の直線を、下記(i)式に基づ
いて前記x軸に対して0乃至180度の範囲において予
め複数段階に設定された傾きθと、原点つまり撮像視野
中心に対応する画面中央からの距離ρとの組み合わせと
して求める。 ρ=y・sinθ+x・cosθ ……(i)
【0030】そして、1つの画素について、前記複数段
階に設定された傾きθの値が180度に達するまで、求
めた各直線の頻度を計数するための二次元ヒストグラム
を加算する処理を繰り返した後、前記各画素Ta1 〜T
8 を通る複数種の直線の頻度を、全画素毎に計数する
ことになる。
【0031】前記各画素Ta1 〜Ta8 に対する直線の
頻度の計数が完了すると、前記二次元ヒストグラムに加
算された値から、最大頻度となる前記傾きθと前記距離
ρの組み合わせを求めることにより、最大頻度となる一
つの直線Lx (図6参照) を決定し、その直線Lxを、
前記イメージセンサS1 の撮像面において前記未植側領
域に隣接する既植苗Tnを結ぶ線分Lを直線近似した情
報として求めることになる。
【0032】次に、前記撮像面における直線Lxを、予
め実測した地表面での前記イメージセンサS1 の撮像視
野Aの形状と大きさの記憶情報と、前記最大頻度の直線
Lxが通る撮像面での画素の位置a,b,c(図5及び
図6参照) とに基づいて、地表面における直線Lの情報
に変換する。すなわち、図5に示すように、前記撮像視
野Aの横幅方向中央を前後方向に通る走行基準線Laに
対する傾きψと、横幅方向での位置δとの値として設定
される地表面上における直線Lの情報に変換することに
なる。
【0033】説明を加えれば、前記未植側領域に隣接す
る既植苗Tnを結ぶ線分に対応する直線Lに交差する方
向となる前記撮像視野Aの前後位置(y=16及びy=
−16)での2辺の長さl1 ,l32、画面中央(x=1
6,y=0となる画素位置)における前記撮像視野Aの
横幅方向での長さl16、及び、前記前後2辺間の距離h
の夫々を予め実測して、前記制御装置12に記憶させて
おくことになる。
【0034】そして、前記撮像面における直線Lxが、
前記撮像視野Aの前後位置での2辺に対応するx軸に交
差する画素の位置a,b(y=16,y=−16となる
位置)のx座標の値X1,X32と、前記直線Lxが画面中
央を通るx軸に交差する画位置cのx座標の値X16
を、上記(i)式を変形した下記(ii)式から求めるこ
とになる。 Xi=(ρ−Yi・sinθ)/cosθ ……(ii) 但し、Yiは、夫々16,0,−16を代入する。
【0035】そして、上記(ii)式にて求められたx軸
での座標値に基づいて、下記(iii)式及び(iv)式か
ら、前記走行基準線Laに対する横幅方向での位置δ
と、傾きψとを求め、求めた位置δと傾きψとの値を、
地表面において前記既植苗列に対応する直線Lの位置情
報として算出することになる。
【0036】
【数1】
【0037】つまり、ハフ変換を利用して、前記画素抽
出手段100及び前記画素抽出禁止手段102によって
選別して画素抽出された画素Ta1 〜Ta8 を結ぶ線分
を直線Lとして近似した情報を求める処理が、演算手段
101に対応する。
【0038】従って、前記機体Vを機体進行方向に並ぶ
既植苗Tの列に沿って自動走行させるための操向制御に
おいては、前記直線Lの前記走行基準線Laに対する傾
きψと横幅方向での位置δとを共に零に近づけるよう
に、2輪ステアリング形式で操向操作することになる。
【0039】前記操向制御について説明すれば、前記直
線Lの前記走行基準線Laに対する傾きψと横幅方向で
の位置δ夫々の値、及び、前記前輪1Fの現在のステア
リング角φの値とから、下記(v)式に基づいて、前記
前輪1Fの目標操向角θfを設定し、そして、前記前輪
用のステアリング角検出用ポテンショメータR1 にて検
出される現在のステアリング角φが、目標操向角θfに
対して設定不感帯内に維持されるように、前記前輪用油
圧シリンダ7Fの制御弁8Fを駆動することになる。 θf=K1・δ+K2・ψ+K3 ・φ ……(v) 尚、K1,K2,K3 は、操向特性に応じて予め設定され
た定数である。
【0040】作業行程の終端部に達して次の作業行程の
始端部に向けてターンさせるためのターン制御について
説明すれば、前記距離センサS2 にて検出される走行距
離が、一つの作業行程の長さに対応して設定された設定
距離を超えるに伴って、詳述はしないが、前記撮像手段
1 の画像情報から作業行程終端部に達したことを検出
させる。そして、作業行程の終端部に達した判断される
と、前記苗植え付け装置2による植え付け作業を中断し
て、前記2輪ステアリング形式から前記4輪ステアリン
グ形式に切り換えると共に、設定時間の間、最大切り角
に維持することにより、次の作業行程側に180度方向
転換させ、次に、前記平行ステアリング形式に切り換え
て、設定時間の間、最大切り角に維持することにより、
次の作業行程に対する機体横幅方向での位置を修正させ
て、ターンを終了することになる。尚、ターン終了後
は、前記2輪ステアリング形式に復帰させて、次の作業
行程での操向制御を再開することになる。
【0041】〔別実施例〕上記実施例では、圃場面を撮
像する撮像手段としてカラー式のイメージセンサS1
用いて、緑色情報Gから青色情報Bを減算して設定閾値
に基づいて2値化することにより、苗Tに対応する画素
Taを抽出するように構成した場合を例示したが、これ
以外に、3原色信号R,G,Bの全部を用いて、それら
の比が苗Tの色に対応する設定比率範囲となる領域を前
記画素Taとして抽出するようにしてもよい。具体的に
述べると、式p*R+q*G+r*Bにおいて、3原色
信号R,G,Bの各係数であるp,q,rの値を適当な
値に設定し、上記式の値が設定閾値よりも大きいか否か
で苗Tに対応する画素を抽出するものである。ちなみ
に、前記実施例は、p=0,q=1,r=−1の場合に
相当する。
【0042】又、上記実施例では、前記イメージセンサ
1 が先端部に取り付けられた支持部材4が、その基端
部を機体Vの後方に位置する苗植え付け装置2に固定さ
れ、先端部を機体横側方で機体前方に向かって延伸させ
るように構成したが、上記支持部材4を機体Vの前部側
位置に固定させるような構造でもよい。
【0043】又、上記実施例では、上方側から下方側に
向かって照射される太陽光等の光量を検出する光量検出
手段S3 が、機体Vの前部側のフロントパネル上面位置
に設けられたものを例示したが、機体Vの他の位置やイ
メージセンサS1 の上部に設置してもよい。
【0044】又、上記実施例では、イメージセンサS1
の露出調節をその絞り調節によって行うようにしたが、
電気的に露光時間を調節するものでもよい。
【0045】又、上記実施例では、ハフ変換を利用して
作物Tに対応する画素Taを結ぶ線分Lを直線近似する
ようにした場合を例示したが、例えば、最小二乗法等を
用いて直線近似あるいは曲線近似した情報を求めること
もできるものであって、演算手段101の具体構成は、
各種変更できる。
【0046】又、上記実施例では、本発明を田植え機を
圃場に植え付けられた苗列に沿って自動走行させるため
の装置に適用し、そして、検出された作物列に対応する
近似線分の情報を、操向制御のための制御情報として利
用するように構成した場合を例示したが、本発明は各種
の作物列に対応する近似線分の情報を検出するための装
置に適用できるものであって、作物の種類や機体の走行
系の構成等、各部の具体構成、並びに、検出された作物
列に対応する近似線分の情報の利用形態は、各種変更で
きる。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】制御作動のフローチャート
【図3】制御作動のフローチャート
【図4】画像処理の説明図
【図5】撮像視野における機体進行方向と近似直線の関
係を示す説明図
【図6】ハフ変換の説明図
【図7】田植え機の概略平面図
【図8】同概略側面図
【図9】撮像手段の撮像特性を説明するグラフ
【符号の説明】
L 線分 S1 撮像手段 S3 光量検出手段 T 作物 Ta 画素 100 画素抽出手段 101 演算手段 103 露出調節手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状に並ぶ複数個の作物(T)を含む所
    定範囲の圃場面を撮像する撮像手段(S1 )と、その撮
    像手段(S1 )による撮像画像情報に基づいて、前記作
    物(T)に対応する画素(Ta)を抽出する画素抽出手
    段(100)と、この画素抽出手段(100)によって
    抽出された画素情報に基づいて、前記画素(Ta)を結
    ぶ線分(L)を求める演算手段(101)とが設けられ
    た作物列検出装置であって、 上方側から下方側に向かって照射される光の光量を検出
    する光量検出手段(S 3 )と、この光量検出手段
    (S3 )の検出情報に基づいて前記撮像手段(S1 )の
    露出を調節する露出調節手段(103)とが設けられて
    いる作物列検出装置。
JP4060805A 1992-03-18 1992-03-18 作物列検出装置 Expired - Lifetime JP2721071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060805A JP2721071B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 作物列検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060805A JP2721071B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 作物列検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05265545A JPH05265545A (ja) 1993-10-15
JP2721071B2 true JP2721071B2 (ja) 1998-03-04

Family

ID=13152923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4060805A Expired - Lifetime JP2721071B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 作物列検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2721071B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05265545A (ja) 1993-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110243372B (zh) 基于机器视觉的智能农机导航系统及方法
WO1996017279A1 (en) Vehicle guidance system
AU691051B2 (en) Vehicle guidance system
JP2721071B2 (ja) 作物列検出装置
JP3044141B2 (ja) 作物植付機用の植付け状態検出装置
JP2721072B2 (ja) 作物列検出装置
JP2815760B2 (ja) 作物列検出装置
JP2907613B2 (ja) 作物列検出装置
JP2907612B2 (ja) 作物列検出装置
JPH0628032A (ja) 自動走行作業車の走行制御装置
JP2502981Y2 (ja) 田植機における作物列検出画像処理装置
JP2624390B2 (ja) 作物列検出装置
JP3020734B2 (ja) 自動走行作業車用の境界検出装置
JPH07114495B2 (ja) 収穫機における穀稈識別方法
JP2828520B2 (ja) 作業機用の作物列検出装置
JP2907641B2 (ja) 作業領域検出装置
JP3488279B2 (ja) 自律走行作業車の走行制御方法
JPH07170809A (ja) 発光体の位置検出装置
JPH01319878A (ja) 作物列検出装置
JPH0619542A (ja) 自動走行作業車の走行制御装置
JPS61139304A (ja) 自動走行作業車の操向制御装置
JP3502652B2 (ja) 自律走行作業車の走行制御方法
JPH0619541A (ja) 自動走行作業車用の終端検出装置
JP2710644B2 (ja) 農作業機における自動操舵制御装置
JPH02156806A (ja) 農作業機における自動操舵制御装置