JPH06195088A - 騒音キャンセル方式 - Google Patents

騒音キャンセル方式

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JPH06195088A
JPH06195088A JP4346224A JP34622492A JPH06195088A JP H06195088 A JPH06195088 A JP H06195088A JP 4346224 A JP4346224 A JP 4346224A JP 34622492 A JP34622492 A JP 34622492A JP H06195088 A JPH06195088 A JP H06195088A
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JP
Japan
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noise
signal
sound
canceling
speaker
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Withdrawn
Application number
JP4346224A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaichi Akiyasu
政一 秋保
Satoru Kanamori
哲 金森
Kunio Miyauchi
邦夫 宮内
Hisashi Sano
久 佐野
Akira Sudo
晶 須藤
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Honda Motor Co Ltd
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Priority to US08/090,277 priority patent/US5410606A/en
Publication of JPH06195088A publication Critical patent/JPH06195088A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転数変化による増音現象の発生を
防止する。 【構成】 2次及び4次の高調波騒音キャンセル処理部
34a,34bによりエンジン音に含まれるエンジン回
転数の2次及び4次の高調波成分を同時にキャンセルす
る場合、騒音キャンセル点における各高調波成分の騒音
レベルが略等しくなるように、参照信号発生部33より
出力される4次高調波の参照信号SN4を騒音キャンセル
信号NCD2,NCD4に合成してキャンセルスピーカ37ま
たは別のスピーカより出力する。騒音キャンセル点にお
ける各高調波成分レベルが略等しくなると、各高調波成
分は同等にキャンセルされ、この結果、4次高調波適応
フィルタの周波数特性はなだらかになり(急峻な谷がな
くなり)、エンジン回転数変化により適応制御が遅れて
も急激にゲインは増大せず、増音現象が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車内の所定位置(観
測点)におけるエンジン音をキャンセルする騒音キャン
セル方式に係わり、特にエンジン音に含まれるエンジン
回転数の高次調波成分のうちレベルの大きな2以上の高
次調波成分を同時にキャンセルして快適な自動車の車室
内環境を提供できる騒音キャンセル方式に関する。
【0002】
【従来の技術】騒音対策としては、従来より吸音材を用
いる方法(パッシブ制御)が知られている。しかし、吸
音材を用いる方法では、騒音が小さい静音エリアを形成
するのが面倒であると共に、低音を効果的に消せない問
題がある。特に、自動車の車室内の騒音を防止するに
は、自動車の重量が増大すると共に、騒音を効果的に消
せない問題がある。このため、騒音と逆位相の騒音キャ
ンセル音をスピ−カから放射して騒音を低減する方法
(アクティブ制御)が脚光を浴び、工場やオフィスなど
の室内空間の一部に実用化されつつある。又、自動車の
車室内においてもアクティブ制御により騒音を低減する
方式が提案されている。
【0003】図4は従来の騒音キャンセルを実現する装
置の構成図であり、11は騒音源であるエンジン、12
はエンジン回転数Rを検出する回転数センサ、13はエ
ンジン回転数Rに応じた周波数を有する一定振幅の正弦
波信号を参照信号SNとして発生する参照信号発生部で
ある。騒音源がエンジンの場合、エンジン回転により発
生するノイズは周期性を有し(周期性ノイズ)、その周
波数はエンジン回転数に依存する。例えば、4気筒エン
ジンの場合、車室内に発生する周期性ノイズはエンジン
回転数の2次高調波が支配的であり、回転数が600r
pm(10rps)の時、車室内に発生するノイズの周
波数は20Hz、回転数が6000rpm(100rp
s)の時、車室内に発生するノイズの周波数は200H
zである。参照信号発生部13は、2次高調波の正弦波
データをROMに記憶しておき、そのデータを必要に応
じて読み出して出力することにより参照信号SNを生成
する。尚、このデータの読み出し/出力タイミングはエ
ンジン回転数Rに応じてコントロールされ、これにより
エンジン回転数Rに応じて発生する周期性ノイズの周波
数を有する参照信号が出力されるようになっている。
【0004】14は騒音キャンセルコントローラであ
り、参照信号発生部13から発生する参照信号SNを入
力されると共に、車室内の騒音キャンセル位置(観測点
であり例えば運転者の耳元近傍)における騒音Sn1とキ
ャンセル音Sc1の合成音信号をエラ−信号Erとして入
力され、該エラ−信号が最小となるように適応信号処理
を行って騒音キャンセル信号NCDを出力する。騒音キャ
ンセルコントローラ14は、適応信号処理部14aと、
デジタルフィルタ構成の適応フィルタ14bと、参照信
号SNにスピーカから騒音キャンセル点までのキャンセ
ル音伝搬系の伝搬特性(伝達関数)を畳み込んでフィル
タードX信号(信号処理用参照信号)SN′を作成する
フィルタ14cを有している。15は適応フィルタ出力
(騒音キャンセル信号NCD)をアナログの騒音キャンセ
ル信号に変換するDAコンバータ、16は騒音キャンセ
ル信号を増幅するパワ−アンプ、17は騒音キャンセル
音Sc1を放射するキャンセルスピ−カ、18は騒音キャ
ンセル点に配置され、騒音Sn1とキャンセル音Sc1の合
成音を検出し、合成音信号をエラ−信号Erとして出力
するエラ−マイク、19はエラー信号Erを増幅するア
ンプ、20は周期性ノイズの帯域外の騒音信号を除去す
るローパスフィルタ、20′はローパスフィルタ出力を
デジタルに変換するADコンバータである。
【0005】適応信号処理部14aは騒音キャンセル点
におけるエラー信号Erとフィルタ14cを介して入力
される信号処理用参照信号SN′を入力され、これら信
号を用いて騒音キャンセル点における騒音をキャンセル
するように適応信号処理を行って適応フィルタ14bの
係数を決定する。例えば適応信号処理部14aは周知の
LMS(Least Mean Square)適応アルゴリズムに従っ
て、エラ−マイク18から入力されたエラ−信号Erが
最小となるように適応フィルタ14bの係数を決定す
る。適応フィルタ14bは適応信号処理部14aにより
決定された係数に従って参照信号SNにデジタルフィル
タ処理を施して騒音キャンセル信号NCDを出力する。
尚、参照信号SNは、消去したい騒音Sn1と相関の高い
信号でなくてはならず、参照信号と相関のない音は消去
されない。エンジン11が回転すると、その回転数Rは
回転数センサ12により検出され、参照信号発生部13
はエンジン回転数Rに応じた周波数の参照信号SN(図
5(a)参照)を発生し、騒音キャンセルコントローラ1
4に入力する。この時、エンジン11から発生した周期
性を有するエンジン音(周期性ノイズ)は、所定の伝達
関数を有する騒音伝搬系(一次音伝搬系)を有する空中を
伝播して騒音キャンセル点に至る。従って、該騒音キャ
ンセル点における騒音(エンジン音)Sn1はレベルが若
干弱まり、かつ若干遅延して図5(b)に示すようにな
る。
【0006】最初、騒音キャンセルコントローラ14は
例えば参照信号SNと位相が逆の騒音キャンセル信号N
CDを出力し、キャンセルスピ−カ16より図5(c)に示
すキャンセル音Sc1を出力する。しかし、騒音Sn1のレ
ベルと位相がずれているため、キャンセル音Sc1により
騒音はキャンセルされず、エラ−信号Erが発生する。
騒音キャンセルコントローラ14は該エラ−信号Erが
最小となるように適応信号処理を行って適応フィルタ1
4bの係数を決定し、理想的な場合、最終的に図5(d)
に示すようにキャンセル音Sc1の位相を騒音Sn1の位相
と逆相にし、かつレベルを一致させ騒音をキャンセルす
る。
【0007】以上は説明を簡単にするために、騒音源を
1個、キャンセル音発生源(スピーカ)を1個、騒音キ
ャンセル点(観測点)を1箇所とした例である。しか
し、実際には騒音源は1以上存在し、又、騒音をキャン
セルしたい地点(観測点)も複数存在し、このため1つ
のスピーカ、マイクでは各観測点の騒音をキャンセルで
きず、スピーカ、マイクも複数存在する。図6は騒音源
がK個、スピーカがM個、観測点がL箇所の場合におけ
る従来の騒音キャンセル装置の構成図である。21は各
観測点における騒音をキャンセルするように動作するD
SP(デジタル・シグナル・プロセッサ)構成の騒音キ
ャンセルコントローラ、22は各騒音源(図示せず)か
ら各観測点まで騒音が伝搬する系を表現した一次音仮想
伝搬系(騒音伝搬系)、23はスピーカの特性を含め、
各スピーカから各観測点までのキャンセル音が伝搬する
系を表現する二次音伝搬系(キャンセル音伝搬系)、2
4は各観測点におけるマイクの機能を表現する信号合成
部で、加算部241〜241′は第1観測点におけるマイ
クに相当し、加算部242〜242′は第2観測点におけ
るマイクに相当し、・・・加算部24L〜24L′は第L
観測点におけるマイクに相当する。dd1n〜ddLnは各観
測点におけるキャンセル対象でない外部雑音である。
尚、DAコンバ−タ、ADコンバータ等は省略してい
る。
【0008】騒音キャンセルコントローラ21はDSP
で構成され、多入力−多出力適応フィルタ(以後単に適
応フィルタと言う)21aと、フィルタードX信号(信
号処理用参照信号)作成用のフィルタ21bと、適応信
号処理部21cとに分けられる。適応フィルタ21aは
参照信号発生部(図示せず)から入力された参照信号x
a1n〜xaKnに所定のフィルタリング処理を施して騒音キ
ャンセル信号ya1n〜yaMnを発生し、該騒音キャンセル
信号を各スピーカに入力する。フィルタードX信号作成
用フィルタ21bは参照信号xa1n〜xaKnに二次音伝搬
系23の伝達関数マトリックスの各要素(伝搬要素)を
畳み込んで信号処理用参照信号r111n〜rLMKnを出力す
る。適応信号処理部21cは各観測点におけるエラー信
号e1n〜eLnとフィルタ21bから出力されるフィルタ
ードX信号r111n〜rLMKnを入力され、これら信号を用
いて各観測点における騒音をキャンセルするように適応
信号処理を行って適応フィルタ21aの係数を決定す
る。
【0009】図7は一次音仮想伝搬系22の説明図であ
り、図7(a)に示すようにK個の各騒音源NG1〜NGK
から発生する騒音は所定の周波数・位相特性を有する一
次音伝搬系22を伝搬して各観測点に設けたマイク(M
IC1〜MICL)に到達する。従って、第i番目の騒音
源NGiからの騒音が第j番目のマイクMICjに到る伝
搬系の伝達特性をHjiとすると、一次音仮想伝搬系22
は図7(b)に示すように表現され、その伝達関数マトリ
ックス(H)は以下のようになる。
【0010】
【数1】
【0011】伝達関数マトリックス(H)の各要素Hij
図8に示すFIR型デジタルフィルタによりモデル化さ
れる。すなわち、入力信号を順次1サンプリング時間遅
延する遅延要素DLと、各遅延要素出力に係数h0
1,h2,・・・を乗算する乗算部MLと、乗算部出力
を加算する加算部ADより成るデジタルフィルタでモデ
ル化される。図9は二次音伝搬系23の説明図であり、
図9(a)に示すように各スピーカSP1〜SPMから発生
する騒音キャンセル音は所定の周波数・位相特性を有す
る二次音伝搬系23を伝搬して各観測点に設けたマイク
MIC1〜MICLに到達する。従って、第i番目の騒音
キャンセル信号yainに基づくキャンセル音が第j番目
のマイクMICjに到る二次音伝搬系の伝達特性をCji
とすると、二次音伝搬系23は図9(b)に示すようにモ
デル化され、その伝達関数マトリックス(C)は以下のよ
うになる。
【0012】
【数2】
【0013】伝達関数マトリックス(C)の各要素は一次
音仮想伝搬系22の場合と同様に、図8に示すFIR型
デジタルフィルタによりモデル化される。すなわち、入
力信号を順次1サンプリング時間遅延する遅延要素DL
と、各遅延要素出力に係数c 0,c1,c2,・・・を乗
算する乗算部MLと、各乗算部出力を加算する加算部A
Dより成るデジタルフィルタでモデル化される。図10
は二次音伝搬系23の伝達関数マトリックス(C)の各要
素Cijを用いて作成したフィルタードX信号作成用フィ
ルタ21bの構成図である。適応信号処理部21cは参
照信号xa1n〜xaKnと、各観測点における騒音とキャン
セル音との合成信号(エラー信号)e1n〜eLnとに基づ
いて適応信号処理を実行して適応フィルタの係数を更新
し、適応フィルタ21aは参照信号xa1n〜xaKnを入力
されて騒音キャンセル信号ya1n〜yaMnを発生してスピ
ーカに入力し、各観測点の騒音をキャンセルする。
【0014】ところで、適応フィルタ21aから出力さ
れる騒音キャンセル信号ya1n〜ya Mnは観測点にそのま
ま到達するのでなく、二次音伝搬系23の周波数・位相
特性の影響を受けて到達する。このため、適応信号処理
部21cは、参照信号xa1n〜xaKnをそのまま使用せ
ず、参照信号に二次音伝搬系23の特性を付加した信号
を用いるフィルタードX LMS(MEFX LMS)ア
ルゴリズムを採用し、より高度な騒音キャンセル制御を
行っている。すなわち、フィルタードX LMSアルゴ
リズムでは、参照信号xa1n〜xaKnをフィルタ21bに
よりフィルタリングした信号(フィルタードX信号)と
各観測点におけるエラー信号とを用いて適応フィルタ2
1aの係数更新を行う。
【0015】図10において、Cijは二次音伝搬系23
における伝達関数マトリックス(C)の各要素Cij(図
9参照)を実現するFIR型デジタルフィルタである。
フィルタ21bは各参照信号xa1n〜xaKnに全ての伝搬
要素の特性を畳み込んで(全ての伝搬要素に対応するフ
ィルタを通過させて)フィルタードX信号r111n〜r
LMKnを出力するようになっている。すなわち、参照信号
a1nに第1番目のスピーカから全観測点までの伝搬要
素C11〜CL1を作用させてフィルタードX信号r 111n
L11nを出力し、参照信号xa1nに第2番目のスピーカ
から全観測点までの伝搬要素C12〜CL2を作用させてフ
ィルタードX信号r121n〜rL21nを出力し、・・・参照
信号xa1nに第M番目のスピーカから全観測点までの伝
搬要素C1M〜CLMを作用させてフィルタードX信号r
1M1n〜rLM1nを出力し、以下同様に、参照信号xa2n
aKnのそれぞれに全ての伝搬要素を作用させる。尚、 R11=(r111n,r211n,・・・rL11n) R21=(r121n,r221n,・・・rL21n) ・・・ RM1=(r1M1n,r2M1n,・・・rLM1n) ・・・ RMK=(r1MKn,r2MKn,・・・rLMKn) と表現する。
【0016】図11は多入力−多出力の適応フィルタ2
1aの構成図であり、一次音仮想伝搬系22や二次音伝
搬系23と同様の構造を有している。A11n〜AMKnはF
IR型デジタルフィルタで構成され、例えば、入力信号
を順次1サンプリング時間遅延する遅延要素DL1、D
L2・・と、各遅延要素出力に係数a0,a1,a2・・
を乗算する乗算部ML1,ML2,ML3・・と、各乗
算部出力を加算する加算部AD1,AD2・・で実現さ
れる。各参照信号xa1n〜xaKnをデジタルフィルタA
11n〜A1Knに入力して加算することにより第1番目のス
ピーカに入力する騒音キャンセル信号ya1nが得られ、
各参照信号xa1n〜xaKnをデジタルフィルタA21n〜A
2Knに入力して加算することにより第2番目のスピーカ
に入力する騒音キャンセル信号ya2nが得られ、・・・
・各参照信号xa1n〜xaKnをデジタルフィルタAM1n
MKnに入力して加算することにより第M番目のスピー
カに入力する騒音キャンセル信号yaMnが得られる。
【0017】適応フィルタ21aにおける各FIR型デ
ジタルフィルタA11n〜AMKnを3個の係数(2段遅延)
で構成する時、適応信号処理部21cは各FIR型デジ
タルフィルタA11n〜AMKnの3つの係数毎に適応信号処
理を行って係数値を決定する。すなわち、1つのFIR
型デジタルフィルタAijの係数a0,a1,a2について
以下に示す係数更新式の演算を行って係数a0,a1,a
2を決定する。
【0018】
【数3】
【0019】(1)式において、(n)は現サンプリング時刻
の値、(n-1)は1サンプリング時刻前の値、(n-2)は2サ
ンプリング時刻前の値、(n+1)は現時刻から次サンプリ
ング時刻までの値を意味している。従って、Rij(n-2)は
2サンプリング時刻前の参照信号に応じたフィルタ21
bの出力を意味し、Rij(n-1)は1サンプリング時刻前の
参照信号に応じたフィルタ出力であり、Rij(n)は現時刻
の参照信号に応じたフィルタ出力である。又、μは適応
フィルタの係数を更新するステップを決める1以下の定
数(ステップサイズパラメータ)であり、騒音キャンセ
ルシステムに応じて適当な値に設定される。尚、ステッ
プサイズパラメータμの値は大きい程適応フィルタの係
数が最適値に近づく速度が早くなり追従性が良くなる
が、近づいてからオーバシュートが発生して安定性が低
下する。又、ステップサイズパラメータμの値は小さい
程最適係数値に近づく速度が遅くなり追従性が悪くなる
が、最適値に近づいてからのオーバシュートが小さく安
定性が良好となる。enはL個の各観測点における騒音
とキャンセル音の合成音信号であり、Rij,enはそれ
ぞれ以下のように表現される。 Rij=(r1ijn,r2ijn,・・・rLijn) Rij(n) =(C1i,C2i,C3i,・・・,CLi)xajn
(n) Rij(n-1)=(C1i,C2i,C3i,・・・,CLi)xajn
(n-1) Rij(n-2)=(C1i,C2i,C3i,・・・,CLi)xajn
(n-2)
【0020】
【数4】
【0021】かかる騒音キャンセル装置によれば、適応
信号処理部21cはフィルタ21bの出力であるフィル
タードX信号r111n〜rLMKnと、各観測点における騒音
とキャンセル音との合成音信号(エラー信号)e1n〜e
Lnとに基づいて適応信号処理を実行して適応フィルタ2
1aを構成する各FIR型デジタルフィルタA11n〜A
MKnの係数を決定し、適応フィルタ21aは参照信号x
a1n〜xaKnを入力されて騒音キャンセル信号ya1n〜y
aMnを発生してスピーカSP1〜SPM(図9)に入力
し、各スピーカはキャンセル音を発生して各観測点の騒
音をキャンセルするように作用する。
【0022】図12は騒音源数K=1、スピーカ数M=
2、観測点数(マイク数)L=2の場合の具体的な騒音
キャンセル装置の構成図であり、例えば、自動車の前の
2つの座席(運転席と助手席)におけるエンジン音をキ
ャンセルするために用いられるものである。21aは2
つのFIR型デジタルフィルタA11n,A21nで構成され
た適応フィルタ、21bは二次音伝搬系の伝達関数マト
リックス(C)の各伝搬要素C11,C21,C12,C22
デジタルフィルタで構成したフィルタードX信号作成用
フィルタ、21c-1〜21c-2は適応信号処理部(MEFX
LMSアルゴリズム)、SP 1,SP2は各座席の下方に
設けたスピーカ、MC1,MC2は各観測点(搭乗者の耳
元近傍)に設置されたマイクである。各適応信号処理
部、適応フィルタ、フィルタードX信号作成用フィルタ
の演算は1つのDSP(デジタル・シグナル・プロセッ
サ)により実行される。
【0023】図13は騒音源数K=1、スピーカ数M=
4、観測点数(マイク数)L=4の場合の具体的な従来
の騒音キャンセル装置の構成図であり、自動車の前後左
右4座席におけるエンジン音をキャンセルするものであ
る。21aは4つのFIR型デジタルフィルタA11n
21n,A12n,A22nで構成された適応フィルタ、21
bは二次音伝搬系の伝達関数マトリックス(C)の各伝
搬要素C11〜C41,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C
44をデジタルフィルタで構成したフィルタードX信号作
成用フィルタ、21c-1〜21c-4は適応信号処理部(MEF
X LMSアルゴリズム)、SP1,SP2,SP3,S
4はスピーカ、MC1,MC2,MC3,MC4は観測点
に設置されたマイクである。各適応信号処理部、適応フ
ィルタ、フィルタードX信号作成用フィルタの演算は1
つのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)により
実行される。
【0024】ところで、エンジン音にはエンジン回転数
の高調波成分が含まれ、前述のように4気筒エンジンの
場合には、2次高調波の騒音レベルが最も大きく支配的
である。図14はエンジン音に含まれる高調波成分の説
明図であり、2次高調波成分が最も大きく、4次、6次
・・・と次数が高くなるにつれて騒音レベルが小さくな
り、2次高調波成分は4次高調波成分より全域に渡って
10dB〜20dB程度高くなっている。
【0025】このため、支配的な2次高調波成分と同時
に4次または6次高調波成分をキャンセルすることが行
われている。図15は2次及び4次高調波成分を同時に
キャンセルする騒音キャンセルシステムの構成図であ
り、図4と同一部分には同一符号を付している。図4と
異なる部分は、 キャンセルしたい高調波成分毎に2次高調波用の騒音
キャンセル処理部14′と4次高調波用の騒音キャンセ
ル処理部14″とを備えたDSP構成の騒音キャンセル
コントローラ14が設けられている点、 参照信号発生部13よりエンジン回転数の2次、4次
高調波の参照信号SN2,SN4を発生して、それぞれ対応
する高調波の騒音キャンセル処理部14′,14″に入
力する点、 加算器14dを設け、各騒音キャンセルコントローラ
出力NCD2,NCD4を加算して騒音キャンセル信号NCD
して出力する点、 エラーマイク18により検出された合成音信号(エラ
ー信号)Erを各騒音キャンセル処理部14′、14″
にフィードバックしている点である。
【0026】各高調波の騒音キャンセル処理部14′、
14″は、それぞれ参照信号SN2,SN4と合成音信号E
rとステップサイズパラメータμを用いて(1)式の係数更
新式により前述の適応信号処理を行い、それぞれの適応
フィルタ(図示せず)の係数を決定し、参照信号SN2,S
N4を該適応フィルタに入力して騒音キャンセル信号N
CD2,NCD4を出力する。加算器14dは各騒音キャンセ
ル処理部の出力NCD2,NCD4を加算して騒音キャンセル
信号NCDとしてDAコンバータ15に入力し、DAコン
バータ15はアナログの騒音キャンセル信号に変換して
スピーカに入力して騒音キャンセル音を出力する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】現エンジン回転数の4
次周波数をf0とし、4次高調波が4次高調波騒音キャ
ンセル処理部14″によりキャンセルされている状態に
おける適応フィルタの周波数特性は図16の実線で示す
ようになる。すなわち、4次高調波騒音キャンセル処理
部14″における適応フィルタの周波数特性は周波数f
0で急峻な谷を形成する。かかる谷特性であっても、エ
ンジン回転数のわずかな変化(4次周波数はf0からf1
に変化)に適応制御が追従し、適応フィルタの周波数特
性が実線から点線のように素早く変化すれば問題はな
い。しかし、適応制御の遅れが発生すると、急激にゲイ
ンがgLも増大し、4次高調波用の騒音キャンセル出力
が急激に大きくなり、エンジン音をキャンセルするどこ
ろか、増音してしまう現象(増音現象)が発生する問題
がある。
【0028】又、2次、4次の適応フィルタ出力は合成
された後、DAコンバータ15でアナログ信号に変換さ
れてスピーカに入力される。しかし、4次の適応フィル
タ出力は2次の適応フィルタ出力に対して10dB〜2
0dB低い。このため、DAコンバータの分解能を高く
できず、S/N比の悪いものを使用しているという問題
がある。以上から本発明の目的は、増音現象をなくすこ
とができる騒音キャンセル方式を提供することである。
本発明の別の目的はシステムのS/N比を向上できる騒
音キャンセル方式を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題は、エンジン回
転数の高調波成分のうちレベルの大きな2以上の高調波
成分(例えば2次、4次高調波成分)を同時にキャンセ
ルするように騒音キャンセル信号NCDを発生する騒音キ
ャンセルコントローラと、騒音キャンセル信号NCDを入
力されてキャンセル音を出力するキャンセルスピーカ
と、騒音キャンセル点における各高調波成分のレベルが
略等しくなるように所定の高調波成分(例えば4次高調
波成分)をキャンセルスピーカまたは別設のスピーカに
入力する手段により達成される。
【0030】
【作用】騒音キャンセルコントローラによりエンジン音
に含まれるエンジン回転数の高調波成分(例えば2次、
4次高調波成分)を同時にキャンセルする場合、騒音キ
ャンセル点における各高調波成分のレベルが略等しくな
るように、所定の高調波成分(例えば4次高調波の参照
信号SN4)をキャンセルスピーカまたは別設のスピーカ
より出力する。これにより、騒音キャンセル点における
各高調波成分のレベルが略等しくなり、各高調波成分が
同等にキャンセルされる。この結果、4次高調波成分の
適応フィルタの周波数特性がなだらかになり(急峻な谷
がなくなり)、エンジン回転数の変化に際して適応制御
が遅れても急激にゲインは増大せず、増音現象が生じな
い。又、各高調波の騒音キャンセル信号レベルが均一に
なるためDAコンバータの分解能を高くでき、システム
のS/N比を向上できる。
【0031】
【実施例】図1はエンジン回転数の高調波成分のうち2
次高調波成分と4次高調波成分をキャンセルする場合の
本発明の実施例構成図である。全体の構成 図中、31は騒音源であるエンジン、32はエンジン回
転数Rを検出する回転数センサ、33はエンジン回転数
Rに応じた2次高調波及び4次高調波の正弦波信号(デ
ジタルとする)SN2,SN4を参照信号として出力する参
照信号発生部である。34は車室内の騒音キャンセル位
置(観測点)におけるエンジン音をキャンセルするため
の適応信号処理を行うDSP構成の騒音キャンセルコン
トローラであり、2次高調波成分キャンセル用の騒音キ
ャンセル処理部34aと、4次高調波成分キャンセル用
の騒音キャンセル処理部34bと、4次高調波の参照信
号SN4に定数Kを乗算する乗算部34cと、各騒音キャ
ンセル処理部出力NCD2,NCD4及び乗算部出力SN4′を
加算して騒音キャンセル信号NCDとして出力する加算器
34dを有している。
【0032】35は加算器34d出力(騒音キャンセル
信号NCD)をアナログの騒音キャンセル信号NCAに変換
するDAコンバータ、36は騒音キャンセル信号を増幅
するパワ−アンプ、37は騒音キャンセル音Sc1を放射
するキャンセルスピ−カ、38は騒音キャンセル点に配
置され、騒音Sn1とキャンセル音Sc1の合成音を検出
し、合成音信号をエラ−信号Erとして出力するエラ−
マイク、39はエラー信号Erを増幅するマイクアン
プ、40はキャンセルすべき高調波ノイズの帯域外の信
号を除去するローパスフィルタ、41はローパスフィル
タ出力をデジタルデータに変換してDSP構成の騒音キ
ャンセルコントローラ34に入力するADコンバータで
ある。
【0033】騒音キャンセル処理部 騒音キャンセル処理部34a,34bは共に図2に示す
ように適応信号処理部ADPと適応フィルタADFとフ
ィルタードX信号作成用フィルタFLTで構成されてい
る。騒音キャンセル処理部34aのフィルタードX信号
作成用フィルタFLTは2次高調波の参照信号SN2にキ
ャンセル音伝搬系の全ての伝搬特性(伝達関数)を畳み
込んでフィルタードX信号(信号処理用の参照信号)S
N′を作成し、適応信号処理部ADPはこのフィルター
ドX信号と観測点における合成音信号(エラー信号)E
rとに基づいて(1)式の適応信号処理を実行して適応フィ
ルタの係数を決定し、適応フィルタADFは2次高調波
の参照信号SN2を入力されて2次高調波成分をキャンセ
ルするための騒音キャンセル信号NCD2を発生する。
【0034】騒音キャンセル処理部34bのフィルター
ドX信号作成用フィルタFLTは4次高調波の参照信号
N4にキャンセル音伝搬系の全ての伝搬特性(伝達関
数)を畳み込んでフィルタードX信号(信号処理用の参
照信号)SN′を作成し、適応信号処理部ADPはこの
フィルタードX信号と観測点における合成音信号(エラ
ー信号)Erとに基づいて適応信号処理を実行して適応
フィルタの係数を決定し、適応フィルタADFは4次高
調波の参照信号SN4を入力されて4次高調波成分をキャ
ンセルするための騒音キャンセル信号NCD4を発生す
る。
【0035】全体の動作 エンジン31が回転すると、その回転数Rは回転数セン
サ32により検出され、参照信号発生部33はエンジン
回転数Rに応じた2次高調波及び4次高調波の参照信号
N2,SN4を発生し、騒音キャンセルコントローラ34
に入力する。この時、エンジン31から発生した周期性
を有するエンジン音(周期性ノイズ)は、所定の伝達関
数を有する騒音伝搬系(一次音伝搬系)を有する空中を伝
播して騒音キャンセル点に至る。騒音キャンセル処理部
34a,34bは図示しないサンプリングパルスに同期
して2次高調波及び4次高調波の参照信号SN2,SN4
取り込む。参照信号を取り込めば、騒音キャンセル処理
部34aは該参照信号SN2にキャンセル音伝搬系の伝搬
特性を畳み込んでLMS適応信号処理に用いるフィルタ
ードX信号を生成し、ついで、騒音キャンセル点におけ
るエラー信号ErとフィルタードX信号を用いて(1)式に
よりLMS適応信号処理を行い、しかる後、適応信号処
理により決定された係数に従って参照信号SN2に適応フ
ィルタ処理を施して騒音キャンセル信号NCD2を出力す
る。
【0036】また、騒音キャンセル処理部34bは参照
信号SN4にキャンセル音伝搬系の伝搬特性を畳み込んで
LMS適応信号処理に用いるフィルタードX信号を生成
し、ついで、騒音キャンセル点におけるエラー信号Er
とフィルタードX信号を用いて(1)式によりLMS適応
信号処理を行い、しかる後、適応信号処理により決定さ
れた係数に従って参照信号SN4に適応フィルタ処理を施
して騒音キャンセル信号NCD4を出力する。乗算部34
cは4次高調波の参照信号SN4をK倍して出力する。加
算器34dは各騒音キャンセル処理部34a,34bか
ら出力される騒音キャンセル信号N CD2,NCD4と乗算部
34cの出力信号SN4′を加算して騒音キャンセル信号
CDとしてDAコンバータ35に入力する。DAコンバ
ータ35は騒音キャンセル信号NCDをDA変換してパワ
ーアンプ36を介してスピーカ37に入力する。これに
より、スピーカ37から騒音キャンセル音が出力され、
二次音伝搬系を介して騒音キャンセル点に到り、騒音を
キャンセルするように作用する。
【0037】観測点における騒音キャンセル音と騒音の
合成音はエラーマイク38により検出され、マイクアン
プ39、ローパスフィルタ40、ADコンバータ41を
介して騒音キャンセルコントローラ34に入力される。
以後、所定周期で以上の騒音キャンセル処理が繰り返さ
れて観測点における騒音がキャンセルされる。かかる騒
音キャンセル方式において、スピーカ37から出力され
る騒音キャンセル音には乗算部34cでK倍された4次
高調波の参照信号SN4′に基づく音が含まれている。こ
のため、観測点における騒音の4次高調波成分が見掛け
上増大し、2次高調波成分と同程度になる。
【0038】2次、4次の高調波成分が同レベルになる
と、騒音キャンセル処理部34a,34bから出力され
る騒音キャンセル信号NCD2,NCD4も同等レベルにな
り、各高調波成分が略等しくキャンセルされる。この結
果、4次高調波騒音キャンセル処理部34bの適応フィ
ルタADFの周波数特性は図3に示すようになだらかな
特性となり(急峻な谷特性がなくなり)、エンジン回転数
変化に際して適応制御が遅れても急激にゲインは増大せ
ず、増音現象は生じない。又、各高調波の騒音キャンセ
ル信号NCD2,NCD4のレベルが均一になり、DAコンバ
ータの分解能を高くでき、システムのS/N比を向上で
きる。
【0039】以上では、参照信号発生部33からデジタ
ルで参照信号を出力した場合であるが、アナログの参照
信号を出力してもよい。この場合には、乗算部34cに
変えてアンプが設けられ、該アンプ出力はDAコンバー
タ35の出力と合成されてキャンセルスピーカ37に入力
される。又、以上ではキャンセルスピーカ37より4次高
調波成分音を出力したが、別のスピーカを設け、該スピ
ーカより4次高調波成分音を出力するように構成するこ
ともできる。更に、以上では2次、4次高調波成分を同
時に消音する場合であるが、本発明はかかる場合に限ら
ず、2次、6次高調波成分を同時に消音する場合、2
次、4次、6次高調波成分を同時に消音する場合等にも
適用できるものである。以上、本発明を実施例により説
明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨
に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除
するものではない。
【0040】
【発明の効果】以上本発明によれば、エンジン音に含ま
れるエンジン回転数の高調波成分のうちレベルの大きな
2以上の高調波成分を同時にキャンセルする場合、騒音
キャンセル点における各高調波成分のレベルが略等しく
なるように、所定の高調波成分をキャンセル音用のスピ
ーカまたは別設のスピーカより出力するように構成した
から、騒音キャンセル点における各高調波成分のレベル
を略等しくでき、従って、各高調波成分を同等にキャン
セルでき、4次高調波適応フィルタの周波数特性をなだ
らかにできる。この結果、エンジン回転数変化により適
応制御が遅れても急激にゲインが増大することはなく、
増音現象の発生を防止できる。又、本発明によれば、各
高調波の騒音キャンセル信号レベルを均一にでき、DA
コンバータの分解能を高くでき、システムのS/N比を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図である。
【図2】各騒音キャンセル処理部の構成図である。
【図3】本発明による4次高調波用適応フィルタの周波
数特性図である。
【図4】従来の騒音キャンセル装置の構成図である。
【図5】騒音キャンセル動作説明用波形図である。
【図6】騒音源、スピーカ、観測点が複数存在する場合
の従来の騒音キャンセル装置の構成図である。
【図7】一次音仮想伝搬系の説明図である。
【図8】伝達関数マトリックスの各要素を実現するデジ
タルフィルタの構成図である。
【図9】二次音伝搬系の説明図である。
【図10】フィルタードX信号作成用フィルタの構成図
である。
【図11】適応フィルタの構成図である。
【図12】騒音源が1個、スピーカ、マイクが2個存在
する場合の騒音キャンセル装置の構成図である。
【図13】騒音源が1個、、スピーカ、マイクが4個存
在する場合の騒音キャンセル装置の構成図である。
【図14】エンジン音に含まれる高調波成分の説明図で
ある。
【図15】エンジン音に含まれる各高調波成分をキャン
セルする従来の騒音キャンセル装置の構成図である。
【図16】従来の4次高調波用適応フィルタの周波数特
性図である。
【符号の説明】
33・・参照信号発生部 34・・騒音キャンセルコントローラ 34a・・2次高調波騒音キャンセル処理部 34b・・4次高調波騒音キャンセル処理部 34c・・乗算部 34d・・加算部 37・・キャンセルスピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60R 11/02 B 8012−3D (72)発明者 宮内 邦夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 佐野 久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 須藤 晶 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音キャンセル点におけるエンジン音を
    キャンセルするためにキャンセル音を出力するスピーカ
    と、騒音キャンセル点における騒音とキャンセル音との
    合成音を検出するセンサと、エンジンから発生するエン
    ジン音に応じた参照信号を発生する参照信号発生部と、
    騒音キャンセル点における合成音信号と参照信号を入力
    され、これら信号を用いて騒音キャンセル点におけるエ
    ンジン音をキャンセルするように適応信号処理を行って
    騒音キャンセル信号を発生し、該騒音キャンセル信号を
    スピーカに入力する騒音キャンセルコントローラを備え
    た騒音キャンセル装置の騒音キャンセル方式において、 エンジン音に含まれるエンジン回転数の高次調波成分の
    うちレベルの大きな2以上の高次調波成分を同時にキャ
    ンセルする場合、騒音キャンセル点における各高次調波
    成分のレベルが略等しくなるように、所定の高次調波成
    分を前記キャンセル音用のスピーカまたは別設のスピー
    カより出力することを特徴とする騒音キャンセル方式。
JP4346224A 1992-07-21 1992-12-25 騒音キャンセル方式 Withdrawn JPH06195088A (ja)

Priority Applications (2)

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JP4346224A JPH06195088A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 騒音キャンセル方式
US08/090,277 US5410606A (en) 1992-07-21 1993-07-13 Noise canceling method

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Publications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008139367A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Honda Motor Co Ltd 能動型振動騒音制御装置

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