JPH0619413B2 - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JPH0619413B2
JPH0619413B2 JP31576688A JP31576688A JPH0619413B2 JP H0619413 B2 JPH0619413 B2 JP H0619413B2 JP 31576688 A JP31576688 A JP 31576688A JP 31576688 A JP31576688 A JP 31576688A JP H0619413 B2 JPH0619413 B2 JP H0619413B2
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幹夫 萩谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電力ケーブルの絶縁劣化を診断するための部分
放電測定方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の部分放電測定方法として、例えば、「電気学会技
術報告(II部)第222 号」に示されるものがある。その
部分放電測定方法は送電線に接続されたガス開閉器の接
地線にセンサを配置し、そのセンサによってガス開閉器
の内部の部分放電を検出する。この検出において使用さ
れるセンサの感度は、1.5 〜3.5 MHの周波数帯域に
おいて最も鋭敏になっている。ガス開閉器には送電線か
ら外部ノイズや気中コロナ雑音が伝搬してきて接地線を
通して大地に流れる。この場合、外部ノイズは1.5 〜3.
5 MHの周波数帯域を除くと部分放電信号よりもノイ
ズ強度が大きい。従って、前述したように、1.5 〜3.5
MHにおいて鋭敏にされたセンサ感度に基づいて部分
放電を検出するようにしている。
また、従来の他の部分放電測定方法として、例えば、
「試験電圧標準特別委員会:部分放電(コロナ)試験
法」に示されるものがある。その部分放電測定方法は、
検出インピーダンス増幅回路、指示回路等により構成さ
れる測定システムによって部分放電を測定するものであ
り、増幅回路として数KH〜数MH、10KH〜10
0 KH、150 KH〜2000KH等の帯域幅のものを
使用している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の部分放電測定方法によると、終端接続
部、中間接続部等を有する高電圧電力ケーブル線路の部
分放電の測定が非常に困難である。即ち、周波数帯域は
前述したように、高々数MH(具体的には、東ドイツ
UR社製の測定器が8MH)であり、この周波数帯域
ではノイズ強度が非常に大きく、所定のS/N比を得る
ことができない。
従って、本発明の目的は所定のS/N比を得ることがで
きる部分放電測定方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を実現するため、20MH〜10
00MHの範囲に測定周波数を有する高周波パルス測
定装置を選択して、この測定周波数において所定のイン
ピーダンス値を有する検出インピーダンスを電力ケーブ
ルの金属シースと、金属シースの一部を削除して形成さ
れた金属シース分離部に接続し、電力ケーブル或いは電
力ケーブル接続部の絶縁体中で発生した部分放電に基づ
く高周波パルスを検出インピーダンスに導いて、その両
端に生じる電位差を選択された高周波パルス測定装置で
測定する部分放電測定方法を提供する。
即ち、本発明の部分放電測定方法によると、測定個所の
金属シースに検出インピーダンスを挿入し、検出インピ
ーダンスの両端の電位差を測定器によって検出すること
により部分放電を測定する。このとき、測定周波数は20
〜1000MHの帯域において所定の周波数が決定され
る。測定周波数の選択は以下の理由に基づく。
例えば、架橋ポリエチレンのブロックにニードル電極を
穿刺し、これと対向電極間に所定の試験電圧を課電して
トリーイング試験を行うと、トリーの発生に基づいて部
分放電が発生する。この部分放電は所定の周波数成分を
有するが、スペクトルアナライザを挿入して部分放電を
測定するとそれに基づく高周波パルス強度の周波数スペ
クトラム得ることができる。これと、ノイズ強度の周波
数スペクトラムを比較すると、所定の周波数帯域におい
て各周波数毎の高周波パルス対ノイズの強度比を得るこ
とができる。架橋ポリエチレンの場合、高周波パルス強
度は、局部的な変化を無視すると、周波数の増加ととも
に減少する。前述の強度比は1000MH程度までは高周
波パルスの方がノイズの方よりかなり大きいが、1000M
を越えると、その差が小さくなる。高周波パルスは
減衰を伴わずに測定個所に設けられた検出インピーダン
スによって検出されるが、外部ノイズは長距離にわたっ
て伝搬した後検出インピーダンスの両端に表れる。前述
したS/N比を改善するためには、ノイズを長距離伝搬
によって大きく減衰させれば良い。本発明ではノイズの
減衰を大きくするために、測定周波数を20MH以上と
し、その上限を高周波パルスの強度がノイズのそれより
可成り大きい1000MHとすることにより所定のS/N
比で部分放電を測定する。換言すれば、測定周波数が20
MH以下になると、ノイズの伝搬により減衰が十分で
ないため、所定のS/N比で部分放電を測定することが
できない。
〔実施例〕
以下、本発明の部分放電測定方法を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示し、導体1が接続スリー
ブ2を介して接続されており、導体1上には内部半導電
層(図示せず)を介して架橋ポリエチレンよりなる絶縁
体3が被覆されている。架橋ポリエチレンよりなる絶縁
体3の外周には外部半導体電層4が設けられており、そ
の外周に金属シース5が設けられている。導体接続部の
外周には絶縁補強部6(適当に内外の半導電層が処理さ
れている)が設けられ、その外周には金属シース5に接
続された金属胴管7が設けられている。金属シース5、
金属胴管7の外周には、ビニルシースが設けられている
が、図示は省略されている。金属シース5は金属胴管7
の内部において所定の流さだけ削除されており、そこに
1ターン(巻)の検出インピーダンス8が金属シース5
に接続され、かつ、外部半導電層4に接触して設けられ
ている。検出インピーダンス8の一端は同軸ケーブル9
の内部導体に接続され、その他端はその外部導体に接続
されている。この同軸ケーブル9は20MH〜1000H
の周波数帯域、例えば、30MHの測定周波数を有する
測定器10に接続されている。測定対象の電力ケーブル線
路を275 KVのCVケーブルとした場合、外部半導電層
4の外径は約105 mmであり、金属シース5の削除部の長
さを約20mmにすると、検出インピーダンス8のインダク
タンスは約0.5 μHとなる。これから、検出インピーダ
ンスZは、Z=2πf×0.5 ×10-6(Ω)となり、測定
周波数fに応じた値が得られる。このようにして決めら
れた検出インピーダンスに応じた抵抗値の測定器10を選
択することにより所定のS/N比で部分放電に基づく高
周波パルスを検出することができる。
本発明では、測定周波数が20〜1000MHと高いため、
金属シース5の削除の部分を非常に短くすることができ
る。しかも、実施例のように、金属胴管7の内部に設け
ると、遮蔽効果の低減、開閉サージの侵入等に対しても
システムとしての特性の劣化は生じない。
第2図は架橋ポリエレンブロンク20の中にニードル電極
21を穿刺し、トリー発生に基づく部分放電を検出する例
である。架橋ポリエチレンブロック20の底面には検出電
極22が設けられており、それにスペクトルアナライザ23
が接続されている。架橋ポリエチレンブロック20の部分
放電を検出するために結合コンデンサ24が設けらてお
り、また、架橋ポリエチレンブロック20のニードル電極
21と検出電極22の間に高圧課電トランス25から高電圧が
課電される。高圧課電トランス25の一次側には交番電源
26が接続されている。
以上の構成において、ニードル電極21と検出電極22の間
に所定の電圧を加えて架橋ポリエチレンブロック20に課
電すると、架橋ポリエチレンブロック20に部分放電が生
じる。この部分放電を結合コンデンサ24を介して測定器
(図示せず)に結合し、部分放電を測定する。測定周波
数はスペクトルアナライザ23によって分析され、第3図
に示す部分放電の周波数スペクトラムが得られる。第3
図は部分放電に基づく高周波パルスの周波数スペクトラ
ムにノイズの周波数スペクトラを対比させることにより
得られた両者の相対的強度比を示している。第3図より
明らかなように、1000MH程度までは両者の強度比は
大きい。しかし、本発明では、所定のS/N比を得るた
めに測定周波数の下限を20MHとし、ノイズを伝搬に
よって減衰させるようにしている。第3図は架橋ポリエ
チレンについて得たものであるが、OFケーブル等につ
いても同じような結果を得ている。
以上の実施例では、金属シースを削除し、外部半導電層
の外周に導電体をコイル巻きして検出インピーダンスを
設けたが、検出インピーダンスの挿入方法はそれに限定
するものではない。
本発明の部分放電測定方法は以下の実施態様において効
果を奏することができる。
(1)外部ノイズが少ない洞道内布設長尺ケーブルの部分
放電測定。洞道両端の気中布設部から胴道内布設部へ外
部ノイズが伝搬してきても高周波外部ノイズの減衰量が
大きいために所定のS/N比が得られる。
(2)長尺電力ケーブル線路の特定の部分、例えば、中間
接続部、終端接続部の部分放電測定。
(3)検出インピーダンスの取り付けによって生じる電力
ケーブル系統の信頼性の低下を防止したい場合の部分放
電測定。高周波検出インピーダンスの小型化によって前
述の信頼性低下の防止を実現する。
(4)活線状態を含めて常時実施しなければならない電力
ケーブル線路の部分放電測定。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の部分放電測定方法による
と、20MH〜1000MHの範囲に測定数端数を
有する高周波パルス測定装置を選択して、この測定周波
数において所定のインピーダンス値を有する検出インピ
ーダンスを電力ケーブルの金属シースと、金属シースの
一部を削除して形成された金属シース分離部に接続し、
電力ケーブル或いは電力ケーブル接続部の絶縁体中で発
生した部分放電に基づく周波数パルスを検出インピーダ
ンスに導いて、その両端に生じる電位差を選択された高
周波パルス測定装置で測定するため、所定のS/N比で
精度の高い部分放電の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図、第2図はトリ
ーイング試験を示す説明図、第3図は部分放電信号とノ
イズの相対強度比を示す説明図。 符号の説明 1……導体、2……導体接続部 3……絶縁体、4……外部半導電層 5……金属シース、6……絶縁補強部 7……金属胴管 8……検出インピーダンス 9……同軸ケーブル、10……測定器 20……架橋ポリエチレンブロック 21……ニードル電極、22……検出電極 23……スペクトルアナライザ 24……結合コンデンサ、25……高圧トランス 26……交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−147170(JP,A) 特開 昭55−85261(JP,A) 特開 昭55−85259(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20MH〜1000MHの範囲に測定
    周波数を有する高周波パルス測定装置を選択し、 前記測定周波数において所定のインピーダンス値を有す
    る検出インピーダンスを電力ケーブルの金属シースと前
    記金属シースの一部を削除して形成された金属シース分
    離部との間に接続し、 前記電力ケーブル或いは電力ケーブル接続部の絶縁体中
    で発生した部分放電に基づく高周波パルスを前記金属シ
    ースから前記検出インピーダンスに導くことにより生じ
    る前記検出インピーダンスの両端の電位差を前記選択さ
    れた高周波パルス測定装置によって測定することを特徴
    とする部分放電測定方法。
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