JPH0666874A - 部分放電センサ - Google Patents

部分放電センサ

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Publication number
JPH0666874A
JPH0666874A JP21801692A JP21801692A JPH0666874A JP H0666874 A JPH0666874 A JP H0666874A JP 21801692 A JP21801692 A JP 21801692A JP 21801692 A JP21801692 A JP 21801692A JP H0666874 A JPH0666874 A JP H0666874A
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JP
Japan
Prior art keywords
partial discharge
power cable
sensor
antenna
cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP21801692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Shotaro Yoshida
昭太郎 吉田
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Masayuki Tan
正之 丹
Akitoshi Watanabe
明年 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication of JPH0666874A publication Critical patent/JPH0666874A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力ケーブルに発生する部分放電を、活線状
態で検出することができると共に、測定精度が優れてい
る部分放電センサを提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る部分放電センサは、部分放電に
伴って電力ケーブル1の外側に漏出する電磁波を受信す
るアンテナ2と、コンデンサ3及びコイル4により構成
された共振回路5とにより構成されている。 【効果】 部分放電を電力ケーブルに接触することなく
検出することができる。安全性が高く、測定精度が高
い。小型化が容易であり、可搬型部分放電測定用センサ
として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの絶縁体
内部及び絶縁体−導体界面で発生する部分放電(Partia
l Discharge ;PD)を検出する部分放電センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル内に発生する部分放
電を検出する部分放電検出装置として、例えば同調式検
出法及びAE(アコースティック・エミッション)セン
サを使用する方法によるものが提案されている。
【0003】前記同調式検出法を用いた同調式検出装置
は、図5に示すように、電力ケーブル31の終端部32
a又は32bの内部導体と金属遮蔽層との間に、結合コ
ンテンサ33及び検出インピーダンス34を直列に接続
し、検出インピーダンス34の両端に生じた電位差を数
百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器35によって取
り出すようにしたものである。
【0004】しかしながら、この同調式検出装置は、電
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しい。
【0005】一方、AEセンサを使用する検出装置は、
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという問題点がある。
【0006】そこで、電力ケーブルの接続部において、
金属遮蔽層を絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両
金属遮蔽層間に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間
に接続された検出インピーダンスによって検出する検出
法も提案されている(「南池上線 275kV CVケーブ
ル線路の部分放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材
料研究会資料 EIM−90−20)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、金属遮蔽層が絶縁された接続部のみに適用を限定
され、また金属遮蔽層を非接地状態とするために、短絡
事故発生時の安全性に欠けるという問題点がある。ま
た、装置が大型となり、測定に熟練を要するという欠点
もある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、布設後の電力ケーブル及びその接続部に容
易に適用することができて、安全性及び測定精度にも優
れ、しかも装置の簡略化及び測定の簡易化を図ることが
できる部分放電センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る部分放電セ
ンサは、電力ケーブルに発生する部分放電を検出する部
分放電センサにおいて、電力ケーブルから漏出する電磁
波を受信するアンテナと、このアンテナに接続された共
振回路とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】部分放電パルスは、広帯域信号であり、分布定
数回路である電力ケーブルを導体間及び大地を帰路とし
て伝播する進行波となる。本願発明者等は、この点に着
目し、部分放電パルスによって生じ、電力ケーブルの外
側導電層を伝播する進行信号波の高周波成分を被覆層上
から検出するようにした。即ち、本発明に係る部分放電
センサは、アンテナ及びこのアンテナに接続された共振
回路を備えており、このアンテナ及び共振回路を介して
電力ケーブルから漏出する電磁波のうち特定の周波数成
分を検出する。
【0011】本発明によれば、部分放電発生の際に外側
金属層から接地に向かう進行波に伴ってケーブルの外側
に漏出する電磁波を共振回路により選択的に検出する方
式であるため、電力ケーブル又は接続部の被覆層の近傍
にアンテナを配置するだけでセッティングが完了する。
このため、布設後のケーブル及び接続部に容易に適用す
ることができ、活線状態下での測定も可能である。ま
た、測定箇所を容易に変更することもできる。
【0012】更に、本発明では外側金属層を伝播する進
行波に伴ってケーブルの外側に漏出する電磁波を検出す
る方式を用いているから、外側金属層を非接地状態にす
る必要がない。このため、本発明は、接続部等の形式に
よって適用を限定されたり、安全性が低下したりする等
の不都合を回避できる。
【0013】なお、前記共振回路から取り出す周波数成
分が5MHz以下であると、モータ及び発電機等の機械
的要素による外部ノイズの影響を受け易く、また、60
MHz以上では、放送帯域の影響を受ける。このため、
前記共振回路から取り出す周波数成分としては、5MH
z乃至60MHzが好ましい。但し、部分放電により発
生する進行波は広帯域の信号であるので、あまり狭い帯
域の信号のみを高い増幅度で検出しても充分な感度は得
られず、前記周波数範囲内の広い帯域の信号を適切な増
幅度で検出することが望ましい。
【0014】また、本発明においては、例えば容量及び
インダクタにより共振回路を構成するが、この共振回路
を構成するインダクタとして可変インダクタを使用した
り、又は共振回路に可変抵抗を直列に接続することによ
り、共振周波数及びQ(クォリティファクタ;共振の強
さ)値を任意に変えることができる。これにより、例え
ば試料のサイズ等によって部分放電パルスに含まれる周
波数成分に若干の変動があっても、容易に対応すること
ができる。
【0015】更に、ケーブル事故は、その殆どが接続部
又は終端部で生ずる事故であることが知られている。こ
のため、本発明に係る部分放電センサを電力ケーブルの
接続部又は終端部の付属品の近傍に適宜配置して部分放
電による信号の有無等を調べることにより、電力ケーブ
ルの品質保証及び保守点検が可能になる。
【0016】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本発明の実施
例について説明する。
【0017】図1は本発明の実施例に係る部分放電セン
サを示す模式図である。
【0018】センサ10は、アンテナ2及びコンデンサ
3とコイル4とからなる共振回路5により構成されてい
る。即ち、コンデンサ3及びコイル4は直列接続されて
共振回路5を構成しており、ペンシル状のケース6内に
収納されている。アンテナ2は、このケース6の先端部
に配設されており、共振回路5の一方の端部(即ち、コ
ンデンサ3側)に電気的に接続されている。また、共振
回路5の他方の端部(即ち、コイル4側)から出力され
る信号は、ケーブル7を介して測定器8に与えられるよ
うになっている。なお、共振回路5の共振周波数は、予
め測定すべき広帯域信号に応じて設定されている。
【0019】センサ10は、検出対象である電力ケーブ
ル1の近傍に配置する。電力ケーブル1に部分放電が発
生すると、この電力ケーブル1の外側導電層に広帯域の
信号が伝播する。そして、この信号の一部が電磁波とし
てケーブル1から漏出する。センサ10は、ケーブル1
から漏出した信号のうち、共振回路5の共振周波数に相
当する周波数の信号をアンテナ2で受信し、この信号を
測定器8に出力する。
【0020】図2は、本実施例に係る部分放電センサを
使用した部分放電検出装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0021】この装置は、上述した構造を有するセンサ
10と、このセンサ10の出力を増幅する広帯域増幅器
11と、この広帯域増幅器11の出力に対してアベレー
ジング等の信号処理を施すデジタイジングオシロスコー
プ12とにより構成されている。
【0022】検出対象である電力ケーブル1は、例えば
275kVのCVケーブルで、図3に示すように、中心か
ら順次、内部導体16、内部半導電層17、ケーブル絶
縁体(XLPE:cross-linked polyethylene ,架橋ポ
リエチレン)18、外側金属層としての金属遮蔽層19
及び被覆層としてのプラスチックシース20を同軸配置
して形成されている。この電力ケーブル1は、図2に示
すように、所定の長さになるように、接続部13a,1
3bを介して複数接続され、その終端部14a,14b
の内部導体16が、高圧電源線15に接続される。ま
た、この電力ケーブル1の金属遮蔽層19は、終端部1
4a,14b及び接続部13a,13b等において適宜
接地されている。
【0023】次に、このように構成された部分放電検出
装置の動作について説明する。
【0024】電力ケーブル1の等価回路は図4に示すよ
うな回路と考えるのが一般的である。即ち、内部導体1
6、金属遮蔽層19及び終端部14a,14b及び接続
部13a,13bの接地線は、RL直列回路となる。内
部導体16と金属遮蔽層19とは、両者の間に介在する
ケーブル絶縁体18を介して容量結合されている。ま
た、検出部Dは、センサ10内に設けられたコンデンサ
3の容量と、コンデンサ3に直列に設けられたコイル4
のインダクタンスと、測定器の入力インピーダンスとか
ら構成される。
【0025】ケーブル絶縁体18中で部分放電が発生す
ると、それによって生じたパルス的な電流は、図中i2
,i2 ′,…で示す同軸モードと、同図中i1 ,i1
′,…,i3 ,i3 ′,…で示す大地帰路モードとに
別れて伝播する。これにより、検出部Dには、i1 +i
1 ′に示す電流が流れるので、この電流をセンサ10が
検出することになる。
【0026】この部分放電センサにおいては、共振特性
を得るために特殊な素子を用いるのではなく、アンテナ
2と、このアンテナ2に接続されたコンデンサ3及びコ
イル4からなる共振回路5とにより構成されている。こ
のような直列共振回路の場合、検出部Dの抵抗成分の変
化による共振点の変化は生じないので、容量C及びイン
ダクタンスLの選定により、Q値のみを適切に調整する
ことができる。また、前記抵抗成分の抵抗値を適宜選定
すれば、検出周波数帯域にある程度の幅をもたせること
ができ、広帯域の部分放電信号成分の分布する周波数領
域のうちノイズの少ない全領域をカバーできるようにす
ることができる。即ち、ノイズが少ない広い周波数領域
に対する共振特性を利用して部分放電信号を高感度に検
出することができる。従って、簡単な構成で、容易に良
好なS/N比を得ることができる。
【0027】また、本実施例に係る部分放電センサは、
共振特性を持っているため部分放電パルスの任意の周波
数の高周波成分を効果的に増幅することができる。更
に、電力ケーブル又は接続部の近傍にセンサを配置する
だけで部分放電を検出することができるので、直接電力
ケーブル及び接続部に接触することなく、迅速且つ安全
に部分放電を測定することができる。更にまた、センサ
は簡単な構成であるため、可搬型部分放電測定器用セン
サとして小型化することが可能であると共に、測定箇所
の変更等が極めて容易である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る部分放
電センサは、アンテナ及びこのアンテナに接続された共
振回路を備えているから、電力ケーブルの近傍に前記ア
ンテナを配置するだけで前記電力ケーブルから漏出する
電磁波のうち所定の周波数の信号を選択的に検出するこ
とができる。このため、本発明に係る部分放電センサ
は、布設後の電力ケーブルに容易に適用することができ
ると共に、部分放電発生時に前記電力ケーブルの外側導
電層を伝播する信号の高周波成分を良好なS/N比で検
出できる。また、本発明に係る部分放電センサは簡単な
構成であるため、可搬型部分放電測定器用センサとして
小型化できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る部分放電センサを示すブ
ロック図である。
【図2】同じくその部分放電センサを使用した部分放電
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】電力ケーブルの構成を示す断面図である。
【図4】電力ケーブル及び検出系の等価回路図である。
【図5】従来の同調式部分放電検出装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,31;電力ケーブル 2;アンテナ 3;コンデンサ 4;コイル 5;共振回路 6;ケース 7;ケーブル 8;測定器 10;センサ 11;広帯域増幅器 12;ディジタイジングオシロスコープ 16;内部導体 17;内部半導電層 18;ケーブル絶縁体 19;金属遮蔽層 20;プラスチックシース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹 正之 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 渡辺 明年 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルに発生する部分放電を検出
    する部分放電センサにおいて、電力ケーブルから漏出す
    る電磁波を受信するアンテナと、このアンテナに接続さ
    れた共振回路とを有することを特徴とする部分放電セン
    サ。
JP21801692A 1992-08-17 1992-08-17 部分放電センサ Pending JPH0666874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21801692A JPH0666874A (ja) 1992-08-17 1992-08-17 部分放電センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21801692A JPH0666874A (ja) 1992-08-17 1992-08-17 部分放電センサ

Publications (1)

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JPH0666874A true JPH0666874A (ja) 1994-03-11

Family

ID=16713311

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21801692A Pending JPH0666874A (ja) 1992-08-17 1992-08-17 部分放電センサ

Country Status (1)

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JP (1) JPH0666874A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082904A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fuji Electric Systems Co Ltd 部分放電測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082904A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fuji Electric Systems Co Ltd 部分放電測定装置

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