JP2860002B2 - 高周波部分放電センサ - Google Patents
高周波部分放電センサInfo
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- JP2860002B2 JP2860002B2 JP4172340A JP17234092A JP2860002B2 JP 2860002 B2 JP2860002 B2 JP 2860002B2 JP 4172340 A JP4172340 A JP 4172340A JP 17234092 A JP17234092 A JP 17234092A JP 2860002 B2 JP2860002 B2 JP 2860002B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの絶縁体
内部及び絶縁体−導体界面で発生する部分放電(Partia
l Discharge ;PD)を検出する高周波部分放電センサ
に関する。
内部及び絶縁体−導体界面で発生する部分放電(Partia
l Discharge ;PD)を検出する高周波部分放電センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル内に発生する部分放
電を検出する部分放電検出装置として、例えば同調式検
出法及びAE(アコースティック・エミッション)セン
サを使用する方法によるものが提案されている。
電を検出する部分放電検出装置として、例えば同調式検
出法及びAE(アコースティック・エミッション)セン
サを使用する方法によるものが提案されている。
【0003】前記同調式検出法を用いた同調式検出装置
は、図5に示すように、電力ケーブル31の終端部32
a又は32bの内部導体と金属遮蔽層との間に、結合コ
ンテンサ33及び検出インピーダンス34を直列に接続
し、検出インピーダンス34の両端に生じた電位差を数
百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器35によって取
り出すようにしたものである。
は、図5に示すように、電力ケーブル31の終端部32
a又は32bの内部導体と金属遮蔽層との間に、結合コ
ンテンサ33及び検出インピーダンス34を直列に接続
し、検出インピーダンス34の両端に生じた電位差を数
百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器35によって取
り出すようにしたものである。
【0004】しかしながら、この同調式検出装置は、電
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しい。
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しい。
【0005】一方、AEセンサを使用する検出装置は、
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという問題点がある。
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという問題点がある。
【0006】そこで、電力ケーブルの接続部において、
金属遮蔽層を絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両
金属遮蔽層間に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間
に接続された検出インピーダンスによって検出する検出
法も提案されている(「南池上線 275kV CVケーブ
ル線路の部分放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材
料研究会資料 EIM−90−20)。
金属遮蔽層を絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両
金属遮蔽層間に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間
に接続された検出インピーダンスによって検出する検出
法も提案されている(「南池上線 275kV CVケーブ
ル線路の部分放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材
料研究会資料 EIM−90−20)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、金属遮蔽層が絶縁された接続部のみに適用を限定
され、また金属遮蔽層を非接地状態とするために、短絡
事故発生時の安全性に欠けるという問題点がある。ま
た、装置が大型となり、測定に熟練を要するという欠点
もある。
法は、金属遮蔽層が絶縁された接続部のみに適用を限定
され、また金属遮蔽層を非接地状態とするために、短絡
事故発生時の安全性に欠けるという問題点がある。ま
た、装置が大型となり、測定に熟練を要するという欠点
もある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、布設後の電力ケーブル及びその接続部に容
易に設置することができ、適用範囲が広く、安全性及び
測定精度にも優れ、しかも装置の簡略化及び測定の簡易
化を図ることができる高周波部分放電センサを提供する
ことを目的とする。
のであって、布設後の電力ケーブル及びその接続部に容
易に設置することができ、適用範囲が広く、安全性及び
測定精度にも優れ、しかも装置の簡略化及び測定の簡易
化を図ることができる高周波部分放電センサを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波部分
放電センサは、電力ケーブルの周面に配設された電極
と、この電極に接続されたインダクタンス要素と、前記
電極及び前記インダクタンス要素を収納するシールド容
器と、このシールド容器内に充填された充填材と、前記
シールド容器を被覆する熱収縮チューブとを有し、前記
シールド容器は前記充填材を注入するための注入口と、
内部の空気を排出するための排出口とを有することを特
徴とする。
放電センサは、電力ケーブルの周面に配設された電極
と、この電極に接続されたインダクタンス要素と、前記
電極及び前記インダクタンス要素を収納するシールド容
器と、このシールド容器内に充填された充填材と、前記
シールド容器を被覆する熱収縮チューブとを有し、前記
シールド容器は前記充填材を注入するための注入口と、
内部の空気を排出するための排出口とを有することを特
徴とする。
【0010】
【作用】部分放電パルスは、広帯域信号であり、分布定
数回路である電力ケーブルを導体間及び大地を帰路とし
て伝播する進行波となる。本願発明者等は、この点に着
目し、部分放電パルスによって生じ、電力ケーブルの外
側導電層を伝播する進行信号波の高周波成分を被覆層上
から検出するようにした。即ち、前記被覆層の外側に電
極を設けこの電極に更にコイル等のインダクタンス要素
を接続し、このインダクタンス要素を介して信号を取り
出す。この場合、前記電極の前記被覆層を挟んで対峙す
る前記外側導電層に対する結合容量(高域通過フィルタ
としてのコンデンサ即ちハイパスコンデンサとして機能
する)と前記インダクタンス要素との直列回路が共振特
性を呈し、この直列共振回路は適宜なるQ(クォリティ
ファクタ:共振の強さ)値にて、所要の周波数帯域の信
号に共振し、所要の周波数帯域の信号を選択的に増幅し
得る高周波共振回路を形成する。
数回路である電力ケーブルを導体間及び大地を帰路とし
て伝播する進行波となる。本願発明者等は、この点に着
目し、部分放電パルスによって生じ、電力ケーブルの外
側導電層を伝播する進行信号波の高周波成分を被覆層上
から検出するようにした。即ち、前記被覆層の外側に電
極を設けこの電極に更にコイル等のインダクタンス要素
を接続し、このインダクタンス要素を介して信号を取り
出す。この場合、前記電極の前記被覆層を挟んで対峙す
る前記外側導電層に対する結合容量(高域通過フィルタ
としてのコンデンサ即ちハイパスコンデンサとして機能
する)と前記インダクタンス要素との直列回路が共振特
性を呈し、この直列共振回路は適宜なるQ(クォリティ
ファクタ:共振の強さ)値にて、所要の周波数帯域の信
号に共振し、所要の周波数帯域の信号を選択的に増幅し
得る高周波共振回路を形成する。
【0011】本発明によれば、部分放電発生の際に外側
金属層から接地に向かう進行波の高周波成分を、被覆層
を介して前記高周波共振回路により検出する方式である
ため、電力ケーブル又は接続部の被覆層上に前記高周波
共振回路を構成する電極及びインダクタンスを装着させ
るだけでセッティングが完了する。このため、布設後の
ケーブル及び接続部に容易に設置することができ、活線
状態下での測定も可能である。
金属層から接地に向かう進行波の高周波成分を、被覆層
を介して前記高周波共振回路により検出する方式である
ため、電力ケーブル又は接続部の被覆層上に前記高周波
共振回路を構成する電極及びインダクタンスを装着させ
るだけでセッティングが完了する。このため、布設後の
ケーブル及び接続部に容易に設置することができ、活線
状態下での測定も可能である。
【0012】また、本発明では外側金属層を伝播する進
行波を検出する方式を用いているから、外側金属層を非
接地状態にする必要がない。このため本発明は、接続部
等の形式によって適用を限定されたり、安全性が低下し
たりする等の不都合を回避できる。
行波を検出する方式を用いているから、外側金属層を非
接地状態にする必要がない。このため本発明は、接続部
等の形式によって適用を限定されたり、安全性が低下し
たりする等の不都合を回避できる。
【0013】なお、前記高周波共振回路から取り出す周
波数成分が5MHz以下であると、モータ及び発電機等
の機械的要素による外部ノイズの影響を受け易く、ま
た、60MHz以上では、放送帯域の影響を受ける。この
ため、高周波共振回路から取り出す周波数成分として
は、5MHz乃至60MHzが好ましい。但し、部分放電
により発生する進行波は広帯域の信号であり、あまり狭
い帯域の信号のみを高い増幅度で検出しても充分な感度
は得られず、前記周波数範囲内の広い帯域の信号を適切
な増幅度で検出することが望ましい。本発明において
は、共振回路を構成するインダクタンスとして可変イン
ダクタンスを使用したり、又は共振回路に可変抵抗を直
列に接続することにより、共振周波数及びQ値を任意に
変えることができる。例えば、試料のサイズ等によって
部分放電パルスに含まれる周波数成分に若干の変動があ
っても容易に対応することができる。
波数成分が5MHz以下であると、モータ及び発電機等
の機械的要素による外部ノイズの影響を受け易く、ま
た、60MHz以上では、放送帯域の影響を受ける。この
ため、高周波共振回路から取り出す周波数成分として
は、5MHz乃至60MHzが好ましい。但し、部分放電
により発生する進行波は広帯域の信号であり、あまり狭
い帯域の信号のみを高い増幅度で検出しても充分な感度
は得られず、前記周波数範囲内の広い帯域の信号を適切
な増幅度で検出することが望ましい。本発明において
は、共振回路を構成するインダクタンスとして可変イン
ダクタンスを使用したり、又は共振回路に可変抵抗を直
列に接続することにより、共振周波数及びQ値を任意に
変えることができる。例えば、試料のサイズ等によって
部分放電パルスに含まれる周波数成分に若干の変動があ
っても容易に対応することができる。
【0014】また、ケーブル事故は、その殆どが接続部
又は終端部で生ずる事故であることが知られている。こ
のため、本発明に係る部分放電センサを電力ケーブルの
接続部又は終端部の付属品に装着することにより、電力
ケーブルの品質保証及び保守点検が可能になる。
又は終端部で生ずる事故であることが知られている。こ
のため、本発明に係る部分放電センサを電力ケーブルの
接続部又は終端部の付属品に装着することにより、電力
ケーブルの品質保証及び保守点検が可能になる。
【0015】ところで、図6に示すように、電力ケーブ
ル41のプラスチックシース40の周面に電極42を配
置し、この電極42を収納するシールド容器44(例え
ば、真鍮製)に取り付けられた同軸コネクタ45の内部
導体と電極42との間にインダクタンス要素としてのコ
イル46を接続するだけでも、部分放電を検出すること
ができる。しかし、このままではシールド容器内に水分
が侵入し、センサの出力が変化してしまうことが考えら
れる。また、コイル46はそのリード線が電極42及び
コネクタ45に接続されて支持されているだけであるの
で、長期間使用することを考えると、コイル46が変形
してインダクタンスが変化してしまう可能性があり、信
頼性が十分でない。
ル41のプラスチックシース40の周面に電極42を配
置し、この電極42を収納するシールド容器44(例え
ば、真鍮製)に取り付けられた同軸コネクタ45の内部
導体と電極42との間にインダクタンス要素としてのコ
イル46を接続するだけでも、部分放電を検出すること
ができる。しかし、このままではシールド容器内に水分
が侵入し、センサの出力が変化してしまうことが考えら
れる。また、コイル46はそのリード線が電極42及び
コネクタ45に接続されて支持されているだけであるの
で、長期間使用することを考えると、コイル46が変形
してインダクタンスが変化してしまう可能性があり、信
頼性が十分でない。
【0016】このため、本発明においては、シールド容
器内に充填材を充填する。この充填材によりシールド容
器内に水分が侵入することを回避できると共に、コイル
(インダクタンス要素)の変形を防止できて、センサの
信頼性を確保することができる。しかも、本発明におい
ては、シールド容器に設けた排出口を介してシールド容
器内の空気を排出しつつ、シールド容器に設けた注入口
を介して充填材を充填する。このように、シールド容器
を電力ケーブルに装着した後、充填材をシールド容器内
に充填するので、そのシールド性が極めて優れており、
シールド容器内に水分が侵入することを確実に防止し、
コイルの変形を確実に防止することができる。また、本
発明においては、このシールド容器を被覆する熱収縮チ
ューブを設けたので、更にシールド性を向上することが
できる。
器内に充填材を充填する。この充填材によりシールド容
器内に水分が侵入することを回避できると共に、コイル
(インダクタンス要素)の変形を防止できて、センサの
信頼性を確保することができる。しかも、本発明におい
ては、シールド容器に設けた排出口を介してシールド容
器内の空気を排出しつつ、シールド容器に設けた注入口
を介して充填材を充填する。このように、シールド容器
を電力ケーブルに装着した後、充填材をシールド容器内
に充填するので、そのシールド性が極めて優れており、
シールド容器内に水分が侵入することを確実に防止し、
コイルの変形を確実に防止することができる。また、本
発明においては、このシールド容器を被覆する熱収縮チ
ューブを設けたので、更にシールド性を向上することが
できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0018】図1は本発明の実施例に係る高周波部分放
電センサを示す断面図である。
電センサを示す断面図である。
【0019】電極2は電力ケーブル1の外周面を取り囲
むようにして配設されている。この電極2は、例えば金
属製の円筒状部材を半割りにした形状の1対の電極板に
より構成されており、両者がボルト及びナットにより相
互に固定されて電力ケーブル1に取り付けられる。ま
た、電力ケーブル1の外周には、電極2を取り囲むよう
にして、導電性材料からなるシールドカバー10が配設
されている。このシールドカバー10は、電力ケーブル
1の金属遮蔽層が接続される接地線と接続される。
むようにして配設されている。この電極2は、例えば金
属製の円筒状部材を半割りにした形状の1対の電極板に
より構成されており、両者がボルト及びナットにより相
互に固定されて電力ケーブル1に取り付けられる。ま
た、電力ケーブル1の外周には、電極2を取り囲むよう
にして、導電性材料からなるシールドカバー10が配設
されている。このシールドカバー10は、電力ケーブル
1の金属遮蔽層が接続される接地線と接続される。
【0020】このシールドカバー10は、ケーブル長手
方向の両端に鍔部10aが設けられており、この鍔部1
0aと電力ケーブル1との間にはテープ11aが介装さ
れている。また、この鍔部10a上から電力ケーブル1
の周面上にかけてテープ11bが巻回されている。この
ようにして、シールドカバー10の鍔部10aと電力ケ
ーブル1との間の密封性を確保している。
方向の両端に鍔部10aが設けられており、この鍔部1
0aと電力ケーブル1との間にはテープ11aが介装さ
れている。また、この鍔部10a上から電力ケーブル1
の周面上にかけてテープ11bが巻回されている。この
ようにして、シールドカバー10の鍔部10aと電力ケ
ーブル1との間の密封性を確保している。
【0021】このシールドカバー10には、防滴型のB
NC同軸コネクタ5(受け部)が取り付けられている。
この同軸コネクタ5の内部導体と電極2との間には、イ
ンダクタンス要素としてのコイル6が接続されている。
このコイル6はリード線4により電極2及び同軸コネク
タ5に接続されている。また、このコイル6は、樹脂3
により封止されている。
NC同軸コネクタ5(受け部)が取り付けられている。
この同軸コネクタ5の内部導体と電極2との間には、イ
ンダクタンス要素としてのコイル6が接続されている。
このコイル6はリード線4により電極2及び同軸コネク
タ5に接続されている。また、このコイル6は、樹脂3
により封止されている。
【0022】シールドカバー10内には防水コンパウン
ド(樹脂)7が充填されている。この防水コンパウンド
7は、シールドカバー10を電力ケーブル1上に配設し
た後、樹脂注入口8からシールドカバー10内に注入さ
れたものであり、シールドカバー10には、防水コンパ
ウンド注入時に内部の空気を排出するための空気穴9が
設けられている。
ド(樹脂)7が充填されている。この防水コンパウンド
7は、シールドカバー10を電力ケーブル1上に配設し
た後、樹脂注入口8からシールドカバー10内に注入さ
れたものであり、シールドカバー10には、防水コンパ
ウンド注入時に内部の空気を排出するための空気穴9が
設けられている。
【0023】また、シールドカバー10は、熱収縮チュ
ーブ12により被覆されている。この熱収縮チューブ1
2は、シールドカバー10内に防水コンパウンド7を充
填し樹脂注入口8及び空気穴9を塞いだ後、電力ケーブ
ル1にシールドカバー10の径よりも大きい熱収縮チュ
ーブ12を挿入し、熱によりこの熱収縮チューブ12を
熱収縮させることにより、シールドカバー10を被覆し
たものである。なお、この熱収縮チューブ12は、コネ
クタ5に対応する部分に開口部が設けられている。
ーブ12により被覆されている。この熱収縮チューブ1
2は、シールドカバー10内に防水コンパウンド7を充
填し樹脂注入口8及び空気穴9を塞いだ後、電力ケーブ
ル1にシールドカバー10の径よりも大きい熱収縮チュ
ーブ12を挿入し、熱によりこの熱収縮チューブ12を
熱収縮させることにより、シールドカバー10を被覆し
たものである。なお、この熱収縮チューブ12は、コネ
クタ5に対応する部分に開口部が設けられている。
【0024】このように構成されたセンサは、同軸ケー
ブル14により測定器(図示せず)に接続される。この
同軸ケーブル14の端部にはコネクタプラグ13が取り
付けられており、このコネクタプラグ13をコネクタ5
に係合することにより、センサと同軸ケーブル14とを
電気的に接続する。このコネクタ接続部はキャップ15
に覆われている。このキャップ15のシールド容器側端
部と熱収縮チューブ12との間はコーキング材17によ
り封止されており、同軸ケーブル側端部と同軸ケーブル
14との間はテープ18により封止されている。そし
て、このキャップ15内にはコーキング材16が充填さ
れている。このようにして、コネクタ部の防水性を確保
している。
ブル14により測定器(図示せず)に接続される。この
同軸ケーブル14の端部にはコネクタプラグ13が取り
付けられており、このコネクタプラグ13をコネクタ5
に係合することにより、センサと同軸ケーブル14とを
電気的に接続する。このコネクタ接続部はキャップ15
に覆われている。このキャップ15のシールド容器側端
部と熱収縮チューブ12との間はコーキング材17によ
り封止されており、同軸ケーブル側端部と同軸ケーブル
14との間はテープ18により封止されている。そし
て、このキャップ15内にはコーキング材16が充填さ
れている。このようにして、コネクタ部の防水性を確保
している。
【0025】図2は、上述のセンサを使用した部分放電
検出装置の構成を示すブロック図である。
検出装置の構成を示すブロック図である。
【0026】この装置は、部分放電を検出すべき電力ケ
ーブル1に取り付けられたセンサ20と、このセンサ2
0の出力を増幅する広帯域増幅器21と、この広帯域増
幅器21の出力に対してアベレージング等の信号処理を
施すデジタイジングオシロスコープ22とにより構成さ
れている。
ーブル1に取り付けられたセンサ20と、このセンサ2
0の出力を増幅する広帯域増幅器21と、この広帯域増
幅器21の出力に対してアベレージング等の信号処理を
施すデジタイジングオシロスコープ22とにより構成さ
れている。
【0027】検出対象である電力ケーブル1は、例えば
275kVのCVケーブルで、図3に示すように、中心か
ら順次、内部導体26、内部半導電層27、ケーブル絶
縁体(XLPE:cross-linked polyethylene ,架橋ポ
リエチレン)28、外側金属層としての金属遮蔽層29
及び被覆層としてのプラスチックシース30を同軸配置
して形成されている。この電力ケーブル1は、図2に示
すように、所定の長さになるように、接続部23a,2
3bを介して複数接続され、その終端部24a,24b
の内部導体26が、高圧電源線25に接続される。ま
た、この電力ケーブル1の金属遮蔽層29は、終端部2
4a,24b及び接続部23a,23b等において適宜
接地されている。
275kVのCVケーブルで、図3に示すように、中心か
ら順次、内部導体26、内部半導電層27、ケーブル絶
縁体(XLPE:cross-linked polyethylene ,架橋ポ
リエチレン)28、外側金属層としての金属遮蔽層29
及び被覆層としてのプラスチックシース30を同軸配置
して形成されている。この電力ケーブル1は、図2に示
すように、所定の長さになるように、接続部23a,2
3bを介して複数接続され、その終端部24a,24b
の内部導体26が、高圧電源線25に接続される。ま
た、この電力ケーブル1の金属遮蔽層29は、終端部2
4a,24b及び接続部23a,23b等において適宜
接地されている。
【0028】次に、このように構成された本実施例に係
る部分放電検出装置の動作について説明する。
る部分放電検出装置の動作について説明する。
【0029】電力ケーブル1の等価回路は図4に示すよ
うな回路と考えるのが一般的である。即ち、内部導体2
6、金属遮蔽層29並びに終端部24a,24b及び接
続部23a,23bの接地線は、RL直列回路となる。
内部導体26と金属遮蔽層29とは、両者の間に介在す
るケーブル絶縁体28を介して容量結合されている。ま
た、検出部Dは、センサ20の電極2と電力ケーブル1
のプラスチックシース30とにより決定される結合容量
と、この容量に直列に設けられたコイル6のインダクタ
ンスと、測定器の入力インピーダンスとから構成され
る。電極2による結合容量は例えば電極2のケーブル長
手方向の長さにより調節することができる。
うな回路と考えるのが一般的である。即ち、内部導体2
6、金属遮蔽層29並びに終端部24a,24b及び接
続部23a,23bの接地線は、RL直列回路となる。
内部導体26と金属遮蔽層29とは、両者の間に介在す
るケーブル絶縁体28を介して容量結合されている。ま
た、検出部Dは、センサ20の電極2と電力ケーブル1
のプラスチックシース30とにより決定される結合容量
と、この容量に直列に設けられたコイル6のインダクタ
ンスと、測定器の入力インピーダンスとから構成され
る。電極2による結合容量は例えば電極2のケーブル長
手方向の長さにより調節することができる。
【0030】ケーブル絶縁体28中で部分放電が発生す
ると、それによって生じたパルス的な電流は、図中i2
,i2 ′,…で示す同軸モードと、同図中i1 ,i1
′,…,i3 ,i3 ′,…で示す大地帰路モードとに
別れて伝播する。これにより、検出部Dには、i1 +i
1 ′に示す電流が流れるので、この電流をセンサ20が
検出することになる。
ると、それによって生じたパルス的な電流は、図中i2
,i2 ′,…で示す同軸モードと、同図中i1 ,i1
′,…,i3 ,i3 ′,…で示す大地帰路モードとに
別れて伝播する。これにより、検出部Dには、i1 +i
1 ′に示す電流が流れるので、この電流をセンサ20が
検出することになる。
【0031】本実施例では、共振特性を得るために特殊
な素子を用いるのではなく、センサ20の内部に簡単で
且つ小さな(1cm3 程度)コイル6を設け、このコイル
6をプラスチックシース30の外周に配置した電極2と
同軸コネクタ5の内部導体との間に接続することによ
り、電極2による結合容量とコイル6のインダクタンス
との直列共振回路を形成している。このような直列共振
の場合、検出部Dの抵抗成分の変化による共振点の変化
は生じないので、容量C及びインダクタンスLの選定に
より、Q値のみを適切に調整することができる。また、
前記抵抗成分の抵抗値を適宜選定すれば、検出周波数帯
域にある程度の幅をもたせることができ、広帯域の部分
放電信号成分の分布する周波数領域のうちノイズが少な
い全領域をカバーできるようにすることができる。即
ち、ノイズが少ない広い周波数領域に対する共振特性を
利用して部分放電信号を高感度に検出することができ
る。従って、簡単な構成で、容易に良好なS/N比を得
ることができる。
な素子を用いるのではなく、センサ20の内部に簡単で
且つ小さな(1cm3 程度)コイル6を設け、このコイル
6をプラスチックシース30の外周に配置した電極2と
同軸コネクタ5の内部導体との間に接続することによ
り、電極2による結合容量とコイル6のインダクタンス
との直列共振回路を形成している。このような直列共振
の場合、検出部Dの抵抗成分の変化による共振点の変化
は生じないので、容量C及びインダクタンスLの選定に
より、Q値のみを適切に調整することができる。また、
前記抵抗成分の抵抗値を適宜選定すれば、検出周波数帯
域にある程度の幅をもたせることができ、広帯域の部分
放電信号成分の分布する周波数領域のうちノイズが少な
い全領域をカバーできるようにすることができる。即
ち、ノイズが少ない広い周波数領域に対する共振特性を
利用して部分放電信号を高感度に検出することができ
る。従って、簡単な構成で、容易に良好なS/N比を得
ることができる。
【0032】また、本実施例に係る共振型部分放電検出
装置は、共振特性を持っているため部分放電パルスの任
意の周波数の高周波成分を効果的に増幅することができ
る。更に、Q値が比較的低いため、観測周波数帯域を広
くとることができる。更にまた、本実施例においては、
シールドカバー内及び同軸コネクタを覆うキャップ内に
夫々防水コンパウンド及びコーキング材が充填されてい
るため、湿度の変化による特性の変化を回避することが
できる。更にまた、コイルが樹脂及び防水コンパウンド
により固定されるため、コイルのインダクタンスが変化
することを回避できて、センサの信頼性が高い。
装置は、共振特性を持っているため部分放電パルスの任
意の周波数の高周波成分を効果的に増幅することができ
る。更に、Q値が比較的低いため、観測周波数帯域を広
くとることができる。更にまた、本実施例においては、
シールドカバー内及び同軸コネクタを覆うキャップ内に
夫々防水コンパウンド及びコーキング材が充填されてい
るため、湿度の変化による特性の変化を回避することが
できる。更にまた、コイルが樹脂及び防水コンパウンド
により固定されるため、コイルのインダクタンスが変化
することを回避できて、センサの信頼性が高い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
力ケーブルの周面に配置された電極及びこの電極に接続
されたインダクタンス要素がシールド容器内に収納され
ており、このシールド容器内には充填材が充填されてい
るから、部分放電発生時に外側導電層を伝播する信号の
高周波成分を検出できると共に、湿度の影響を回避でき
て、長期間に亘って信頼性を維持することができる。ま
た、本発明に係る部分放電検出センサは、布設後の電力
ケーブル及び接続部に容易に設置することができると共
に、適用範囲が広く、安全性に優れていている。
力ケーブルの周面に配置された電極及びこの電極に接続
されたインダクタンス要素がシールド容器内に収納され
ており、このシールド容器内には充填材が充填されてい
るから、部分放電発生時に外側導電層を伝播する信号の
高周波成分を検出できると共に、湿度の影響を回避でき
て、長期間に亘って信頼性を維持することができる。ま
た、本発明に係る部分放電検出センサは、布設後の電力
ケーブル及び接続部に容易に設置することができると共
に、適用範囲が広く、安全性に優れていている。
【図1】本発明の実施例に係る高周波部分放電センサを
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】同じくそのセンサを使用した部分放電検出装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図3】電力ケーブルを示す断面図である。
【図4】電力ケーブル及び検出系の等価回路図である。
【図5】従来の同調式部分放電検出装置を示すブロック
図である。
図である。
【図6】高周波部分放電センサの一例を示す斜視図であ
る。
る。
1,41;電力ケーブル 2,42;電極 5,45;コネクタ 6,46;コイル 7;防水コンパウンド 10;シールドカバー 12;熱収縮チューブ 13;コネクタプラグ 14;同軸ケーブル 15;キャップ 16;コーキング材 26;内部導体 27;内部半導体層 28;ケーブル絶縁体 29;金属遮蔽層 30,40;シース
フロントページの続き (72)発明者 高橋 康弘 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 渡辺 明年 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−181177(JP,A) 特開 平3−107778(JP,A) 特開 昭53−31219(JP,A) 特開 昭55−13602(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/12
Claims (1)
- 【請求項1】 電力ケーブルの周面に配設された電極
と、この電極に接続されたインダクタンス要素と、前記
電極及び前記インダクタンス要素を収納するシールド容
器と、このシールド容器内に充填された充填材と、前記
シールド容器を被覆する熱収縮チューブとを有し、前記
シールド容器は前記充填材を注入するための注入口と、
内部の空気を排出するための排出口とを有することを特
徴とする高周波部分放電センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4172340A JP2860002B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高周波部分放電センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4172340A JP2860002B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高周波部分放電センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0618603A JPH0618603A (ja) | 1994-01-28 |
| JP2860002B2 true JP2860002B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=15940094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4172340A Expired - Fee Related JP2860002B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高周波部分放電センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2860002B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100349316B1 (ko) * | 2001-01-06 | 2002-08-21 | 엘지전선 주식회사 | 부분방전 측정용 저항식 센서 |
| CN115151829A (zh) * | 2019-12-31 | 2022-10-04 | 3M创新有限公司 | 本地局部放电监测 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5331219A (en) * | 1976-09-06 | 1978-03-24 | Nippon Steel Corp | Underground steel pipe coupling |
| JPS5513602A (en) * | 1978-07-12 | 1980-01-30 | Nippon Telegraph & Telephone | Method of connecting sheath of plastic cable |
| JPS55162688U (ja) * | 1979-05-10 | 1980-11-21 | ||
| JP3230237B2 (ja) * | 1989-09-20 | 2001-11-19 | 昭和電線電纜株式会社 | ケーブル接続部 |
| JP3199726B2 (ja) * | 1990-11-15 | 2001-08-20 | 株式会社フジクラ | 部分放電検出装置 |
| JP3063987U (ja) * | 1999-05-18 | 1999-12-10 | 昌宏 佐田 | 荷物篭 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4172340A patent/JP2860002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0618603A (ja) | 1994-01-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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