JPH06201758A - トランス結合l−c同調型部分放電センサ - Google Patents

トランス結合l−c同調型部分放電センサ

Info

Publication number
JPH06201758A
JPH06201758A JP30693A JP30693A JPH06201758A JP H06201758 A JPH06201758 A JP H06201758A JP 30693 A JP30693 A JP 30693A JP 30693 A JP30693 A JP 30693A JP H06201758 A JPH06201758 A JP H06201758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
partial discharge
power cable
electrode
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Masao Shiseki
誠男 志関
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Masayuki Tan
正之 丹
Toshiya Shinozaki
俊哉 篠崎
Akitoshi Watanabe
明年 渡辺
Shoji Hata
庄司 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP30693A priority Critical patent/JPH06201758A/ja
Publication of JPH06201758A publication Critical patent/JPH06201758A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力ケーブルに発生する部分放電を従来に比
してより一層確実に検出することができるトランス結合
L−C同調型部分放電センサを提供する。 【構成】 本発明に係るトランス結合L−C同調型部分
放電センサは、電力ケーブル21の周面に配設されこの
電力ケーブル21の金属遮蔽層及びプラスチックシース
と共に結合容量を構成する電極1と、その1次側コイル
が電極1に接続されて前記結合容量と共に共振回路を構
成し、その2次側コイルから信号が出力されるトランス
2とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの絶縁体
内部及び絶縁体−導体界面で発生する部分放電(Partia
l Discharge ;PD)を検出するトランス結合L−C同
調型部分放電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル内に発生する部分放
電を検出する部分放電検出装置として、例えば同調式検
出法及びAE(アコースティック・エミッション)セン
サを使用する方法によるものが提案されている。
【0003】前記同調式検出法を用いた同調式検出装置
は、図3に示すように、電力ケーブル21の終端部22
a又は22bの内部導体と金属遮蔽層との間に、結合コ
ンテンサ23及び検出インピーダンス24を直列に接続
し、検出インピーダンス24の両端に生じた電位差を数
百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器25によって取
り出すようにしたものである。
【0004】しかしながら、この同調式検出装置は、電
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しい。
【0005】一方、AEセンサを使用する検出装置は、
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという欠点がある。
【0006】これらの欠点を解消した部分放電検出方法
として、電力ケーブルの接続部において、金属遮蔽層を
絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両金属遮蔽層間
に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間に接続された
検出インピーダンスによって検出する検出法も提案され
ている(「南池上線 275kV CVケーブル線路の部分
放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材料研究会資料
EIM−90−20)。
【0007】しかしながら、この方法は、金属遮蔽層が
絶縁された接続部のみに適用を限定され、また金属遮蔽
層を非接地状態とするために、短絡事故発生時の安全性
に欠けるという問題点がある。また、装置が大型とな
り、測定に熟練を要するという欠点もある。
【0008】そこで、本願発明者等は、電力ケーブルの
絶縁被覆層上に配設した電極と、この電極に接続された
インダクタンスとにより構成されたセンサを有する共振
型部分放電検出装置を提案した(特願平2-310197号)。
【0009】図4は、この共振型部分放電検出装置のセ
ンサ部を示す断面図である。
【0010】電力ケーブル21の外周には、導電性塗料
又は金属テープ等で形成された電極31が全周に亘って
設けられている。この電極31は、電力ケーブル21に
装着された絶縁筒33a、この絶縁筒33aの外周に配
置された真鍮筒33b及びその外周を覆う鉛テープ34
によって形成されたシールド容器内に収容されている。
真鍮筒33bには、例えばBNCコネクタ等の同軸コネ
クタ35が取り付けられており、この同軸コネクタ35
の内部導体と電極31との間にはインダクタンス要素と
してのコイル32が接続されている。前記シールド容器
は電力ケーブル21の金属遮蔽層が接続される接地線と
接続される。
【0011】検出対象である電力ケーブル21は、例え
ば 275kVのCVケーブルで、中心から順次、内部導体
36、内部半導電層37、ケーブル絶縁体(XLPE:
cross-linked polyethylene ,架橋ポリエチレン)3
8、外側金属層としての金属遮蔽層39及び被覆層とし
てのプラスチックシース40を同軸配置して形成されて
いる。
【0012】図5は、この部分放電センサを使用した部
分放電検出装置の構成を示すブロック図である。この装
置は、上述した構造を有するセンサ30と、このセンサ
30の出力を増幅する広帯域増幅器41と、この広帯域
増幅器41の出力に対してアベレージング等の信号処理
を施すデジタイジングオシロスコープ42とにより構成
されている。
【0013】電力ケーブル21は、所定の長さになるよ
うに、接続部43a,43bを介して複数接続され、そ
の終端部44a,44bの内部導体36が、高圧電源線
45に接続される。また、この電力ケーブル21の金属
遮蔽層39は、終端部44a,44b及び接続部43
a,43b等において適宜接地されている。
【0014】次に、このように構成された共振型部分放
電検出装置の動作について説明する。
【0015】電力ケーブル21の等価回路は図6に示す
ような回路と考えるのが一般的である。即ち、内部導体
36、金属遮蔽層39並びに終端部44a,44b及び
接続部43a,43bの接地線は、RL直列回路とな
る。内部導体36と金属遮蔽層39とは、両者の間に介
在するケーブル絶縁体38を介して容量結合されてい
る。また、検出部Dは、センサ30の電極31と電力ケ
ーブル21のプラスチックシース40とにより決定され
る結合容量と、この容量に直列に設けられたコイル32
のインダクタンスと、測定器の入力インピーダンスとか
ら構成される。電極31による結合容量は例えば電極3
1のケーブル長手方向の長さにより調節することができ
る。
【0016】ケーブル絶縁体38中で部分放電が発生す
ると、それによって生じたパルス的な電流は、図中i2
,i2 ′,…で示す同軸モードと、同図中i1 ,i1
′,…,i3 ,i3 ′,…で示す大地帰路モードとに
別れて伝播する。これにより、検出部Dには、i1 +i
1 ′に示す電流が流れるので、この電流をセンサ30が
検出することになる。
【0017】このように構成された共振型部分放電検出
装置においては、電極31と電力ケーブル21の金属遮
蔽層39とにより構成される結合容量と、コイル32と
により構成される高周波共振回路(同調回路)とによ
り、部分放電により発生する広帯域の進行波の所定の帯
域の信号を検出する。
【0018】この共振型部分放電検出装置は、電力ケー
ブルへの設置が容易であると共に安全性が高く、活線状
態において部分放電を検出できるという長所を有してい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た共振型部分放電検出装置においては、センサに接続さ
れる同軸ケーブル等の影響を受けやすいという問題点が
ある。即ち、図7に示すように、通常センサ30とオシ
ロスコープ等の測定器52との間は同軸ケーブル51に
より接続される。この同軸ケーブル51の等価回路は、
図8に示すように、抵抗成分57(R)、インダクタン
ス成分58(L)及びキャパシタンス成分59(C)に
より構成されるが、このインダクタンス成分58及びキ
ャパシタンス成分59がセンサ30の共振回路(同調回
路)に影響を与える。このため、センサ30の共振周波
数が所望の帯域からずれたり、共振特性Q(クォリティ
ファクター)が低下してしまう。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、センサに接続されるケーブル等によるセン
サの共振周波数のずれ及び共振特性の劣化を抑制できて
部分放電による信号を確実に検出することができるトラ
ンス結合L−C同調型部分放電センサを提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトランス結
合L−C同調型部分放電センサは、電力ケーブルの周面
に配設されて前記電力ケーブルの金属遮蔽層と共に結合
容量を構成する電極と、その1次側コイルが前記電極に
接続されたトランスとを有し、部分放電により発生した
信号のうち特定の周波数成分の信号を前記結合容量及び
前記1次側コイルにより構成される共振回路で検出し、
前記トランスの2次側コイルから出力することを特徴と
する。
【0022】
【作用】本発明においては、電力ケーブルの周面に配設
される電極と前記電力ケーブルの金属遮蔽層とにより構
成される結合容量にトランスの1次側コイルを接続し、
この1次側コイルと前記結合容量とで構成される共振回
路(同調回路)を用いて、部分放電により発生し電力ケ
ーブルの金属遮蔽層を伝播する広帯域信号のうち特性の
周波数成分の信号を検出する。この共振回路の共振特性
Qは前記トランスの1次側コイル及び2次側コイルの巻
数N1 ,N2 及び巻数比n(N1 /N2 )により決定さ
れ、巻数比nを大きくすることによりQ値を大きくする
ことができる。また、共振回路の共振周波数への影響を
回避しつつ、2次側コイルと接続ケーブルとのインピー
ダンスのマッチングをとることができる。これにより、
図4に示すセンサに比してS/N比が向上すると共に、
センサに接続するケーブル等の影響を受けにくくなっ
て、共振周波数が安定する。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0024】図1は本発明の実施例に係るトランス結合
L−C同調型部分放電センサを示す模式図である。
【0025】電極1は電力ケーブル21の周面の周方向
の全周に亘って設けられている。この電極1は電力ケー
ブル21の金属遮蔽層及びプラスチックシースと共に結
合容量を形成する。この電極1にはトランス2が接続さ
れている。このトランス2は、1次側コイルの巻数N1
と2次側コイルの巻数N2 との巻数比n(N1 /N2)
が例えば10:1に設定されている。これらの電極1及
びトランス2は金属製の遮蔽ケース3内に収納されてお
り、トランス2の1次側コイルと2次側コイルとの相互
接続点はこの遮蔽ケース3に電気的に接続されている。
なお、この遮蔽ケース3は接地電位に維持される。
【0026】トランス2の2次側コイルは、遮蔽ケース
3に固定されたBNCコネクタ4の中心電極に接続され
ている。そして、このコネクタ4と測定器6(オシロス
コープ等)との間は同軸ケーブル5により接続される。
【0027】図2は本実施例に係る部分放電センサの等
価回路を示す回路図である。この図2に示すように、結
合容量1aとトランス2の1次側コイルとにより構成さ
れる共振回路は信号源Pに接続されて一種の閉回路を構
成している。このため、トランス2の2次側コイルに接
続される同軸ケーブル5によりこの共振回路の共振周波
数は直接影響を受けない。
【0028】次に、本実施例に係る部分放電センサの動
作について説明する。
【0029】電力ケーブル21に部分放電が発生する
と、この部分放電に伴ってパルス状の信号が電力ケーブ
ル21内を伝搬する。部分放電センサは、このパルス状
信号の所定の帯域の信号を選択的に検出して、この信号
を同軸ケーブル5を介して測定器6に出力する。
【0030】本実施例に係る部分放電センサの共振周波
数は、電極1と電力ケーブル21の金属遮蔽層とにより
構成される結合容量と、トランス2の1次側コイルのイ
ンダクタンスとにより決定される。また、この共振周波
数への影響を回避しつつ、センサ出力とこのセンサに接
続される同軸ケーブル等とのインピーダンスのマッチン
グをとることができる。更に、トランス2の1次側コイ
ルの巻数及び2次側コイルの巻数を調整して、Q値を大
きくすることができる。これにより、本実施例に係る部
分放電センサは、図4に示す部分放電センサに比して、
S/N比をより一層向上できると共に、接続ケーブル等
の影響を受けにくいため共振周波数が安定しているとい
う利点がある。また、Q値が大きいので、測定範囲が広
くなるという効果もある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るトラン
ス結合L−C同調型部分放電センサは、電力ケーブルの
金属遮蔽層と共に結合容量を構成する電極とこの電極に
接続したトランスの1次側コイルとにより構成される共
振回路を用いて部分放電に基づく信号のうちの特定の周
波数成分の信号を検出し、この信号を前記トランスの2
次側コイルから出力するから、前記共振回路の共振周波
数が接続ケーブル等の影響を受けにくく、共振点が安定
しており、S/N比が良好である。また、ノイズが少な
い周波数帯域を選択できる。更に、同軸ケーブル等の影
響を受けにくいので、測定範囲が広くなるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトランス結合L−C同調
型部分放電センサを示す模式図である。
【図2】同じくその等価回路図である。
【図3】従来の同調式部分放電検出装置を示すブロック
図である。
【図4】共振型部分放電検出装置のセンサ部を示す断面
図である。
【図5】同じくその部分放電センサを使用した部分放電
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】電力ケーブル及び検出系の等価回路図である。
【図7】従来の部分放電検出方法の問題点を示す模式図
である。
【図8】同軸ケーブルの等価回路図である。
【符号の説明】
1,31;電極 2;トランス 3;遮蔽ケース 4,35;同軸コネクタ 5,51;同軸ケーブル 6,52;検出器 21;電力ケーブル 30;センサ 36;内部導体 37;内部半導電体 38;ケーブル絶縁体 39;金属遮蔽層 40;プラスチックシース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹 正之 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 篠崎 俊哉 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 渡辺 明年 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 秦 庄司 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの周面に配設されて前記電
    力ケーブルの金属遮蔽層と共に結合容量を構成する電極
    と、その1次側コイルが前記電極に接続されたトランス
    とを有し、部分放電により発生した信号のうち特定の周
    波数成分の信号を前記結合容量及び前記1次側コイルに
    より構成される共振回路で検出し、前記トランスの2次
    側コイルから出力することを特徴とするトランス結合L
    −C同調型部分放電センサ。
JP30693A 1993-01-05 1993-01-05 トランス結合l−c同調型部分放電センサ Pending JPH06201758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30693A JPH06201758A (ja) 1993-01-05 1993-01-05 トランス結合l−c同調型部分放電センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30693A JPH06201758A (ja) 1993-01-05 1993-01-05 トランス結合l−c同調型部分放電センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06201758A true JPH06201758A (ja) 1994-07-22

Family

ID=11470225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30693A Pending JPH06201758A (ja) 1993-01-05 1993-01-05 トランス結合l−c同調型部分放電センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06201758A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0806676B1 (en) Use of detecting electrode to measure partial discharge in a wire
JP3299547B2 (ja) ガス絶縁機器の部分放電検出装置
US4277746A (en) Gas-insulated electric apparatus and method of detecting partial discharge therein
JP3199726B2 (ja) 部分放電検出装置
JPH06186277A (ja) 共振型部分放電検出装置の試験方法
JPH06201758A (ja) トランス結合l−c同調型部分放電センサ
JPH06201759A (ja) 部分放電センサ
JPH0545404A (ja) 部分放電センサ
JPH06308191A (ja) 共振型部分放電検出装置の試験方法
JPH05149994A (ja) 部分放電検出センサ
JP2978717B2 (ja) 電力ケーブル絶縁接続部への部分放電測定用箔電極取付方法
JPH0519008A (ja) 部分放電検出装置
JPH05256896A (ja) 共振型部分放電検出装置の校正方法
JP2978718B2 (ja) 電力ケーブルの普通接続部
JPH04337482A (ja) 部分放電センサ
JP2978597B2 (ja) 部分放電センサ
JP2860002B2 (ja) 高周波部分放電センサ
JPH0666873A (ja) 部分放電検出装置
JPH0666874A (ja) 部分放電センサ
JPH06317626A (ja) 共振型部分放電検出装置
JPH0634697A (ja) 部分放電検出方法
JPH05312888A (ja) 部分放電センサ
JPH06213959A (ja) 高周波部分放電センサ
JPH04337481A (ja) 部分放電検出装置
JPH06273472A (ja) 部分放電検出センサ