JPH0619409A - 多分岐された画像表示体およびその製造方法 - Google Patents

多分岐された画像表示体およびその製造方法

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JPH0619409A
JPH0619409A JP17539392A JP17539392A JPH0619409A JP H0619409 A JPH0619409 A JP H0619409A JP 17539392 A JP17539392 A JP 17539392A JP 17539392 A JP17539392 A JP 17539392A JP H0619409 A JPH0619409 A JP H0619409A
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image
optical fiber
optical fibers
row
branched
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JP17539392A
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English (en)
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Jun Torikai
潤 鳥飼
Shigeto Haraguchi
成人 原口
Kazuhiro Fukushima
和宏 福島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一つの画像入射面2bに一つの画像を投影する
だけで、同一の投影画像を入射面から離れた複数の画像
出射部4で同時に見ることのできる、制御が容易で、か
つ、装置全体がコンパクトで安価な多分岐された画像表
示体およびその製造方法を提供すること。 【構成】A本の光ファイバ3aの一端を近接して束ねて
1個の画像入射面2bを有する画像入射部2を形成する
と共に、その画像入射面2bにおける光ファイバの配列
に相対的に対応して分岐された、A/N本の光ファイバ
から成るN群の光ファイバ群3の他端を、N個の画像出
射面4bが形成された画像出射部4と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個の画像入射面に入
射された画像を、光ファイバを介して、同時に複数の画
像表示面に表示することのできる多分岐された画像表示
体およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像表示体およびその製造方法と
しては、実開平3−119880号公報に開示された画
像表示体、および実開平3−62391号公報に開示さ
れたものが知られている。
【0003】前者の画像表示体およびその製造方法は、
複数の光ファイバの一端を互いに密接固定して映像の入
射面を形成すると共に、その他端を複数の溝が一定間隔
で設けられた長方形プレートの前記溝に配列しつつ、長
方形プレートを順次複数層に積層することにより前記入
射面に投影された画像の出射面を形成して一つの画像表
示体を構成し、このようにして得られた複数個の画像表
示体をその出射面が互いに平面状となるように密接配置
して一つの大画面の表示面を形成したものである。
【0004】また、後者の画像表示体およびその製造方
法は、複数の光ファイバの入射端を固定する一つの板状
の結合部材に対し、その上方に複数の画像表示体を配置
し、上記結合部材のそれぞれの画素部に上記画像表示体
の数に対応する数だけの光ファイバの一端部を密接固定
すると共に、それぞれの光ファイバの他端部を上記画像
表示体にマトリクス状に分散配置することによって、1
つの画像入射面に対し、複数の画像出射面を形成したも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の画像表
示体およびその製造方法は、この表示体を例えば駅の構
内に複数設置された電車の発着時刻案内板、ネオンサイ
ン等の如く、1つの入射画像に対し、同じ画像が表、裏
の2面の表示面に、あるいは同じ画像を90°ずつ方向
を変えた4面に同時に表示するという複数の表示面を有
する画像表示体に適用しようとした場合、入射面と出射
面とを備えた画像表示体が表示面の数に対応した数だけ
複数個必要となり、得られた装置は、装置全体が大型化
し、その製造コストが高価になるばかりか各表示体間の
制御が複雑化するという問題点があった。
【0006】また、後者の画像表示体およびその製造方
法は、板状の結合部材の各画素部に、画像表示体の数に
対応する数だけの複数の光ファイバの端部を密接固定す
るため、それぞれの画素部の大きさが大きくなって、隣
接画素間の間隔を小さくできないという問題点、および
これに加えて表示面においては、複数のLEDランプ等
の発光素子を用いて発光点の羅列によって文字パターン
を表現しているため、入力画像の分解能、応答性に一定
の限界があり、テレビ映像、コンピュータグラフィック
ス画像等の動きを伴なう映像や、精密な映像は表示でき
ないという問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来装置の問題点を解決
し、一つの画像入射面に一つの画像を投影するだけで、
入射面と同一の投影画像を入射面から離れた複数の表示
面上で同時に見ることのできる、複数の表示体間の制御
が容易で、しかも装置全体がコンパクトで安価な多分岐
された画像表示体およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的をするため、本
発明の多分岐された画像表示体は、A本の光ファイバの
一端が近接して束ねられて1個の画像入射面が形成され
た画像入射部と、前記画像入射部から、前記画像入射面
における前記光ファイバの配列に相対的に対応して分岐
された、A/N本の光ファイバから成るN群の光ファイ
バ群と、前記N群の光ファイバ群を形成する光ファイバ
のそれぞれの他端が、所定間隔に配列されてN個の画像
出射面が形成された画像出射部と、を備えたことを要旨
とする(ただし、Aは、光ファイバの総数、Nは、分岐
数で、共に正の整数である。)。
【0009】ここで、上記「前記画像入射部から、前記
画像入射面における前記光ファイバの配列に相対的に対
応して分岐された、」とは、画像入射面からN群に分岐
されたそれぞれの群における光ファイバの出射端位置
が、1本の光ファイバを見た時に画像入射面での座標
(縦、横方向の位置)と、画像出射面を形成した場合の
座標とが相対的に同じ位置に分岐されていることを意味
する。
【0010】なお、出射端先端には、画像出射面での光
ファイバ先端の視野角を拡大するため、半球状の拡散ビ
ーズを設ける、あるいは出射端の表面にレンチキュラー
レンズ、拡散板等を設けるなど、公知の光拡散体が設け
られているのが好ましい。
【0011】このようにして構成された画像表示体の画
像入射部に画像情報を与える手段としては、液晶面に表
示した画像に別置きの光源から光を照射してその投影画
像を画像入射面に投影する手段、光源と液晶が一体にな
った液晶プロジェクタから投影する手段、CRTに表示
した画像を適当な光学系を経て画像入射面に結像させる
CRTプロジェクタを用いる手段、あるいはこれら液
晶、CRTの画面を直接画像入射面に密着させて画像情
報を与える手段等がある。なお、光源としとては、ハロ
ゲンランプ、三波長螢光管、水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等を用いることができるが、大きな照度が得られる
点でメタルハライドランプを用いるのが好ましい。
【0012】以下、本発明の内容をその一実施例を示す
図面を参照しながら具体的に説明する。
【0013】図1は、N=2、すなわち1個の画像入射
部2から2個の画像出射部4が分岐された実施態様の本
発明に係る画像表示体1が組込まれた画像表示装置Mの
斜視図である。
【0014】図において、画像表示体1は、画像を入射
する1個の画像入射部2と、この画像入射部から複数本
の光ファイバ3aが左右の2群に分岐された光ファイバ
群3と、拡大画像を表示する2個の画像出射部4とで構
成されている。そして、画像入射部側には、画像入射部
2に近接して配置された液晶表示部5と、この液晶表示
部5に光を投射する光源部6と、画像コントローラ部7
とが設けられ、液晶表示部5と画像コントローラ部7と
は、配線8で電気的に接続されている。
【0015】ここで、画像入射部2は、合計A本から成
る光ファイバ3aの一端を近接して束ね、その外周を金
具2aで相互の間隔がずれないように固定することによ
って、複数本の光ファイバ端面による長方形平面の画像
入射面2bを形成したものである。
【0016】光ファイバ群3は、画像入射面2bにおけ
る個々の光ファイバ3aの配列に相対的に対応した位置
を保持した状態で、A/2本からなる2群の光ファイバ
群に分岐したものである。光ファイバ3aの材質として
は、ポリメチルメタクリレート樹脂のコア部にフッ素樹
脂のクラッド部で被覆された公知のマルチモード伝送用
光ファイバ等で十分であるが、その直径は、画像情報の
分解能を決定するので、画像表示体としては、好ましく
は1mm以下、より好ましくは0.5mm以下のものが
よい。
【0017】画像出射部4は、上記2群に分岐された光
ファイバ群3のそれぞれの先端部が、例えばプレート4
a等の保持体により、画像入射面2bでの配列ピッチよ
りも拡大ピッチで、しかも縦、横方向の拡大ピッチが同
一倍率で配列、保持されて形成されており、各光ファイ
バ3aの出射端は、同一平面状に揃えられて画像出射面
4bを形成している。この画像出射面4bでの光ファイ
バの配列間隔は、本実施例では拡大ピッチとされている
が等倍ピッチであっても勿論よい。このようなピッチを
保持するプレート4aは、1枚の板状体であってもよい
し、図4で詳述する溝13が複数設けられた溝付板14
を複数枚積層して、一体となったものであってもよい。
【0018】このように構成された画像表示装置Mに対
し、光源部6から液晶表示部5に光が照射され、画像コ
ントローラ部7から画像出射面4bに表示したい画像情
報が電気信号として液晶表示部5に与えられると、液晶
表示部5から画像入射面2bに投影された画像情報は、
左右2つの光ファイバ群3に分れて伝播し、2個の画像
出射面4bに画像入射面2bと全く同一の拡大画像情報
が表示される。
【0019】この際、画像出射面4bに表示される画像
情報は、画素を形成する光ファイバの出射端が画像入射
面での配列ピッチよりも拡大ピッチで、かつ、縦、横方
向の拡大ピッチが同一倍率で配列されているので、歪み
のない正しい画像が得られる。
【0020】また、図2は、図1の表示体1を4台組合
せ、それぞれの表示体の画像出射面4同士を4面接続し
て表裏2面の拡大表示面4A、4Bを有するようにした
画像表示体9の斜視図である。
【0021】この画像表示体9は、画像表示面を形成す
べき距離がLだけ離れたそれぞれの位置において、4個
の画像表示体のそれぞれの画像出射部4をその画像出射
面の前面が互いに一致するように積層し、次にそれぞれ
の画像入射部2を図示しないブラケットで固定したもの
である。
【0022】このような実施態様の画像表示体9とすれ
ば、表裏から同時に同一の拡大画像情報を複数の観察者
によって見ることができるという優れた作用効果を奏す
る。さらに、図3の画像表示体10は、1個の画像入射
部2から4個の同一形状の画像表示部4を分岐し、その
画像出射部4同士を隣接配置し、その4隅の空間に角柱
状部材11を固定することにより、4面の画像出射面4
で包囲された拡大表示面4Cを有するようにしたもので
ある。
【0023】このような画像表示体10の下方に、光源
部6、液晶表示部5を配置して画像情報を送れば、広告
塔、イルミネーションの如く、多くの通行者が同一の画
像情報を4方から同時に見ることができる。この表示体
10は、画像情報を拡大表示面4Cに複数の発光する画
素で形成するものであるから、特に夜間において顕著な
作用効果を発揮する。
【0024】以上に説明した図1〜図3の画像表示体
1、9、10は、画像出射面4bでの光ファイバ3aの
配列ピッチを画像入射面2bの配列ピッチよりも大きく
した拡大画面としたが、所望により画像出射面での配列
ピッチを、縦、横方向で異なるピッチとすることによ
り、いずれか一方向の拡大倍率が異なる画面とすること
も勿論できる。
【0025】次に、上記目的を達成するための本発明の
多分岐された画像表示体の製造方法は、A/K本の光フ
ァイバの一端を列状に近接配列し、互いに固定して画像
入射列を形成すると共に、その他端を前記画像入射列と
の対応を採って所定ピッチで配列し、かつ、互いに固定
して画像出射列を形成することにより、1枚の光ファイ
バアレイシートを形成し、以後同様の操作を繰返して、
K枚の光ファイバアレイシートを形成しつつ、その画像
入射列側を積層しながら互いに固定して、K段の画像入
射列から成る1個の画像入射面を有する画像入射部を形
成し、しかる後に、それぞれの光ファイバアレイシート
の画像出射列側を、順次N個の位置に周回配置しながら
固定して、それぞれの位置でK/N段積上げることによ
り、1個の前記画像入射部からN個の多分岐された画像
出射部を形成することを要旨とする(ただし、Kは、前
記画像入射部での光ファイバアレイシートの積層段数
で、正の整数)。
【0026】この場合、光ファイバアレイシートの画像
出射列側を、順次N個に周回配置してK/N段積上げる
際、N個のそれぞれの画像出射面と画像入射面とのアス
ペクト比の縦、横比を同じにするため、画像出射列間に
画像出射列と同じ厚さのダミープレートを介在させて積
むのが好ましい。
【0027】この製造方法について、図5に示した画像
出射部4が2個(N=2)である場合の画像表示体16
の製造方法を以下に工程順に説明する。
【0028】 まず、所定長さのA本の光ファイバを
準備し、図4に示す光ファイバアレイシート12を製作
する。
【0029】このシート12は、A/K本の光ファイバ
3aの一端を一列状に密接配列し、接着剤を塗布して互
いに固着して画像入射列2cを形成すると共に、その他
端を予め断面半円形状もしくはV字状あるいは長方形状
の溝13が拡大ピッチで平行に設けられた溝付板14上
に前記画像入射列との対応を採って嵌合固定するか、あ
るいは接着剤で接着するなどして画像出射列4cを形成
したものである。
【0030】 このような手順を繰返してK枚の光フ
ァイバアレイシート12を製作する。
【0031】 次に、入射列幅相当の間隔で立設され
た横断面がL字状の一対の案内ガイド15間に上記シー
トの画像入射列2c側を一層毎に順次積層しつつ、酢酸
ビニール系樹脂を塗布して合計K段積上げる。
【0032】 そして、その周囲から図1の金具2a
で固定し、1個の画像入射面2bを有する画像入射部2
を形成する。
【0033】 しかる後に、溝付板14が固定された
シート12の画像出射列4c側を、順次2カ所に周回配
置、すなわち最下段のシートの出射列4cは右側、2段
目は左側、3段目は再び右側というように順次、配置積
層しながら、エポキシ系接着剤等で上下の出射列間を接
着し、2カ所のそれぞれでK/2段積上げることによ
り、2個の画像出射部4を構成する。
【0034】 最後に、画像入射面2cと出射面4c
の表面を凹凸がないように平面状に研磨する。
【0035】以上の工程で1個の画像入射部2から、2
個の多分岐された画像出射部4を有する画像表示体16
が製造できたことになり、いわばこの製造方法は、2個
の画像出射部4を得るため、各シート12の画像出射部
側を積層方向で周回配置するのであるから、積層方向分
岐方法とも言うべきものであり、画像出射部の数Nが3
以上である多分岐された画像表示体の製造方法について
も、周回配置の数がN回になるだけで上記と同様にして
得られる。
【0036】この製造方法によれば、オペレータの熟練
度、経験等を何ら問うことなく、しかも分岐のための専
用装置を何ら必要とすることなく誰でもが容易に製造す
ることができる。
【0037】この製造方法によって得られた表示体16
は、溝付板14の厚さを適当に変えた溝付板14aとす
ることにより、画像入射面の外形寸法に対し、N個の画
像出射面の大きさが相対的に拡大された寸法の出射面、
等倍にされた寸法の出射面等が得られることは勿論のこ
ととして、積層方向(図のY方向)または出射列方向
(図のX方向)の拡大(縮小)倍率が、他の方向とは異
なる倍率の出射面を有する表示体とすることもできる。
【0038】図6の表示体17は、上記図5の表示体1
6の画像出射面とは異なる態様の出射面を備えた表示体
の斜視図であり、溝付板14aを1段積む毎に同じ厚さ
のダミープレート14bを介して積み重ねることにより
2個の画像出射部4を構成したものである。
【0039】この図6の製造方法によれば、図5の方法
では分岐数Nに応じて、厚さの異なる溝付板14aをN
種類用意して使い分ける手間が必要であるに対し、分岐
数の異なる表示体を頻繁に製造する場合には作業性が格
段に向上するという長所がある。
【0040】しかし、上記図5、図6の製造方法は、分
岐しないN=1の従来の画像出射面と比較すると、横1
列の光ファイバ3aの配列ピッチは同じであるが、縦列
のピッチがいずれもN倍となっており分割数Nを増やし
ていくと縦列方向の視認性が若干低下する。
【0041】この欠点を改善し、横および縦列共に光フ
ァイバの配列ピッチを調整した表示体の製造方法が次に
説明する方法である。
【0042】すなわち、上記多分岐された画像表示体の
別の製造方法は、A/K本の光ファイバの一端を列状に
近接配列し、互いに固定して画像入射列を形成すると共
に、その他端を所定ピッチに配列して画像出射列を形成
し、次いで、前記配列された画像出射列との対応をとっ
て、その他端の中からN本毎にA/(K×N)本の光フ
ァイバを周回的に選択して、A/(K×N)本から成る
N個の光ファイバ出射列群を形成し、該得られたN個の
光フアイバの出射列群を、それぞれの光ファイバの配列
間隔を保持したまま移動して、さらにN箇所の位置に周
回配置することにより、1個の画像入射列からN個の画
像出射列群が分岐された1枚の光ファイバアレイシート
を形成し、以後同様の操作を繰返して、K枚の光ファイ
バアレイシートを形成しつつ、前記1個の画像入射列と
N個の画像出射列群とをそれぞれ固定してK段に積上げ
ることにより、1個の画像入射部からN個の多分岐され
た画像出射部を形成することを要旨とする。
【0043】この画像表示体の製造方法を分岐数Nが
2、積層段数がK段である表示体の製造方法を例にとっ
て説明する。
【0044】図7は、分岐数Nが2である表示体の製造
方法を示す平面図、図8は、この方法によって得られた
光ファイバアレイシート18の平面図である。
【0045】 まず、図7に示すように、所定ピッチ
の溝13が形成された2枚の溝付板14c、14dをそ
の溝が縦一列となるように前後2枚に並べる。
【0046】 次に、所定長さのA本の光ファイバ3
aを準備し、A/K本の光ファイバの一端を一列状に密
接配列し、接着剤を塗布して互いに固着して画像入射列
2cを形成する。
【0047】 次に、A/K本の画像出射列2cの他
端を上記2つの溝付板14c、14dのそれぞれの溝1
3内に嵌合する。
【0048】 次に、溝付板14dの上に図示しない
接着テープを張付けて光ファイバ3aの出射端と溝付板
14dとを仮固定し、2枚の溝付板14c、14d間を
縦断している光ファイバを×印の位置で交互に鋏、カッ
ター等で切断する。
【0049】 次に、光ファイバの出射端が仮固定さ
れた溝付板14dを、図8に示すように、2枚の溝付板
14c、14dが横一列となるように溝付板14cの左
側に移動した後、互いに固定する。すなわち、〜迄
の工程により1個の画像入射列2cから2個の画像出射
列4cが分岐された1枚の光ファイバアレイシートを形
成する。
【0050】 以後同様の操作を繰返して、K枚の光
ファイバアレイシート18を形成しつつ、画像入射列2
cと2個の画像出射列4cとを、それぞれ金具2aと接
着剤で固定して、合計K段に積上げる 最後に、画像入射面と出射面の表面に凹凸がないよ
うに平面状に研磨する。
【0051】以上の工程で1個の前記画像入射部2か
ら、2個の画像出射部4を有する画像表示体が製造でき
たことになり、いわばこの製造方法は、1枚の光ファイ
バアレイシート18を形成する際に、所定ピッチの溝が
形成されたN枚の溝付板を、その溝が縦一列となるよう
に光ファイバの軸方向の前後に並べることにより画像出
射列をN個に周回配置し、さらに、得られたそれぞれの
画像出射列を、積層段方向に再度周回配置するため、出
射列および積層方向の2方向分岐方法とも言うべきもの
である。
【0052】この画像表示体の映像表示部における光フ
ァイバの位置を見ると、縦、横両方向の配置ピッチが同
じであるので、画像情報の視認性が良いという長所を有
する。
【0053】上記した本発明のいずれの画像表示体およ
びその製造方法においても、画像入射面での光ファイバ
の配列の仕方には、横一列に並んだ光ファイバの真上に
下の光ファイバの中心を合せて次の列を並べて行く方法
と、横一列に並んだ光ファイバに対して次の列を光ファ
イバの直径の1/2ずらして積むいわゆる俵積み方法の
2種類があるが、画像入射面での光ファイバ部の面積が
多い俵積み方法が好ましい。
【0054】また、個々の光ファイバの出射端の位置決
め方法としては、その出射端を溝付板の溝に嵌合して固
定する方法としたが、本発明においては上記溝付板は、
必須のものではなく、表示体の外径寸法に相当する板状
体に孔を設けて挿入してもよいし、例えばエポキシ系合
成樹脂で相互の間隔を維持して固着するなど、適宜の手
段をとってもよく、このような態様の位置決め方法も本
発明に含まれることは勿論である。
【0055】
【作用】本発明の画像表示体は、画像入射部に画像情報
が適当な手段で与えられると、画像出射面が前記画像入
射面における前記光ファイバの配列に相対的に対応して
N個に分岐されているので、入射した画像情報は光フア
イバ群内を伝播してN個の画像出射面から拡大、等倍画
像が表示される。
【0056】また、本発明の画像表示体の製造法方法
は、1個の画像の入射面からN個の画像出射面を分岐す
る方法として、積層方向分岐方法と、出射列および積層
方向分岐方法の2方法を採ったので、画像出射面に形成
される画像情報は、いずれの方法も上記表示体の画像情
報と同一のものを表示することのできる画像表示体を製
造することができる。
【0057】
【実施例】
実施例 1 図1に示した画像表示体1を図6で説明した製造方法で
製造するため、芯成分がポリメチルメタクリレート樹
脂、鞘成分がフッ素樹脂の材質で外径が0.4mmのプ
ラスチック光ファイバ(東レ(株)製PGR−FB−4
00)500本を、長さ1.2〜1.5mに切断してそ
の一端を接着剤を塗布して密接固着し、他端は予め製作
しておいたABS樹脂製溝付板14(厚さ1.73m
m、溝ピッチ2.0mm)の溝13内に嵌合し、エポキ
シ系接着剤で接着して1枚の光ファイバシート12を製
作した。
【0058】この光ファイバシート12を同様手順で4
20枚製作し、別に溝付板と同寸法、同材質のダミープ
レートを420枚用意した。
【0059】次に、ステンレス鋼製で断面が「コ」の字
状をした内幅200.2mmの画像入射部ホルダ15を
用意し、この中に光ファイバシートの入射列2c側を順
次積上げつつ接着剤で接着固定した。この際、下から順
次積み上げる際、奇数番目のシート端部は、ホルダの左
端に寄せ、偶数番目の入射列は、半ピッチ、すなわち
0.2mmだけホルダの右端に寄せるいわゆる俵積みを
行った。
【0060】一方、画像出射部4側の溝付板は、下から
奇数番目は左側、偶数番目は右側というように予め定め
た2カ所の位置に、順次、周回配置しながら積み分け、
しかも溝付板を1枚積む毎にダミープレート14bを1
枚入れながら、これらシートとダミープレート間に接着
剤を塗布しつつ積み上げた。なお、図6に示すように、
右側の溝付板の積層においては、最初に1枚のダミープ
レートを置いた状態で積層し、最後のダミープレートは
置かなかった。
【0061】接着剤が十分固った後に、画像入射面と画
像出射面とを平面状に研磨することにより、1個の画像
入射部から2個の画像出射部が分岐された画像表示体1
7を非常に容易に、しかも安価に得ることができた。
【0062】そして、このようにして得られた画像表示
体の画像入射面にカラー液晶ディスプレイを密接し、そ
の背面に放物面鏡、150Wのメタルハライドランプ、
赤外カットフィルタ、紫外カットフィルタから成る光源
を配置し、メタルハライドランプを点灯したところ、2
個の画像表示体の画像出射面のそれぞれには、画像入射
面と同一の拡大倍率が25倍の画像を視認することがで
きた。
【0063】なお、画像出射面の明るさの比較のため、
今度は画像出射部を形成する際にシートを分岐させずに
積み上げ、従来のそれぞれ1個の画像入射部と出射部を
有する表示体を製作した。そして、それぞれの画像表示
体の液晶表示体での照度が約10万ルックスとなるよう
に光源の強さを設定し、それぞれの表示体の画像出射面
の輝度を輝度計で測定したところ、従来の表示体は、約
100カンデラ/m2であったが、本発明の表示体は、
約50カンデラ/m2 であり、若干視認性が悪かった。
そこで、150Wメタルハライドランプを250Wメタ
ルハライドランプに変換して照度を上げたところ、画像
出射面での輝度が約100カンデラ/m2 に上り、従来
の表示体と遜色のない結果が得られた。つまり、本発明
の画像表示体は、光源の照度さえ上げれば十分に実用に
なることが確認できた。
【0064】実施例 2 図1に示した画像表示体1を、図7および図8で説明し
た製造方法で製造するため、実施例1と同様の光ファイ
バ3a500本を長さ1.2〜1.5mに切断して、そ
の一端に接着剤を塗布して密接固着してシート状に形成
し、その他端を図示のように、予め製作しておいた2枚
のABS樹脂製溝付板14c、14dを光ファイバ3a
の軸方向に並べて配置し、それぞれの溝13内に嵌合し
た。
【0065】次に、2枚並べた溝付板14c、14dの
うち、密接固着した端から遠い方の溝付板14dの上に
接着テープを貼って光ファイバを溝付板に仮固定した。
【0066】その後、図に示すように左端から偶数番目
の光ファイバ3aを溝付板14cと溝付板14dとの中
間で切断した後、テープで光ファイバを仮固定した溝付
板14dを光ファイバ毎持ち上げ、もう1枚の溝付板1
4cの左横に置いた。
【0067】次に、仮固定したテープを剥しながら、偶
数番目の溝内に残っている光ファイバの切れ端を除去し
た。これによって、左の溝付板14dの奇数番目の溝1
3と、右の溝付板14cの偶数番目の溝13とには、そ
れぞれ光ファイバ3aが入っている状態になった。
【0068】次に、エポキシ系接着剤で光アファイバ3
aを溝付板14c、14dに接着すると共に、光ファイ
バが入っていない溝を充填し、一つの入射列と2つの出
射列を有する1枚の光ファイバアレイシート18を製作
した。この光ファイバシートを18同様の手順で420
枚用意した。
【0069】次に、実施例1と同じ画像入射部ホルダ1
5を用意し、この中に光ファイバアレイシート18の入
射列側を順次積上げつつ、接着剤で接着固定した。この
際も実施例1と同様に俵積みを行った。
【0070】一方、画像出射部4側の溝付板14c、1
4dは、左の溝付板14dを1列に、また、右側の溝付
板14cも1列に、溝付板の間に接着剤を塗布しつつ順
次積上げた。
【0071】接着剤が十分固った後に、それぞれの画像
出射部4の画像入射面と画像出射面とを平面状に研磨す
ることにより、1個の画像入射部から2個の画像出射部
が分岐された画像表示体を非常に容易に、しかも安価に
得ることができた。
【0072】そして、このようにして得られた画像表示
体の画像入射面に、実施例1と同様構成の光源部として
そのメタルハライドランプを点灯したところ、2個の画
像表示体の画像出射面のそれぞれには、画像入射面と同
一の拡大倍率が25倍の画像を視認することができた。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の多分岐
された画像表示体は、複数本の光ファイバの一端を束ね
て画像入射面とし、他端を画像入射面と対応を取って相
対的な位置に配列してN個に分岐したので、一つの画像
入射面に一つの画像情報を与えるだけで、同一の画像を
複数の離れた位置で同時に見ることができ、しかも、何
ら分岐のための専用装置を要しないので、複数の画像表
示面間の制御が不必要であると共に、装置全体がコンパ
クトで安価な画像表示体が得られる。
【0074】また、請求項3の多分岐された画像表示体
の製造方法は、1個の画像の入射面からN個の画像出射
面を分岐する方法として、積層方向分岐方法を採ったの
で、画像出射面に形成される画像情報は、上記請求項1
の表示体の画像情報と同一のものを表示することのでき
る画像表示体を製造することができる。
【0075】さらに、請求項5の多分岐された画像表示
体の製造方法は、1個の画像の入射面からN個の画像出
射面を分岐する方法として、出射列および積層方向分岐
方法を採ったので、横および縦列共に光ファイバの配列
ピッチを調整することができ、より容易に上記画像表示
体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示体の一実施態様を示す斜
視図である。
【図2】図1の表示体とは異なる態様の表示体の斜視図
である。
【図3】図1の表示体とは更に異なる態様の表示体の斜
視図である。
【図4】本発明の製造方法で用いられる光ファイバアレ
イシートの一実施態様を示す斜視図である。
【図5】本発明の製造方法で製造した表示体の一実施態
様を示す斜視図である。
【図6】図5の製造方法とは異なる実施態様で製造した
表示体の斜視図である。
【図7】図5の実施態様とは異なる態様で製造した本発
明の製造方法の説明図である。
【図8】図7の製造方法で製造した光ファイバアレイシ
ートの平面図である。
【符号の説明】
1、9、10、16、17……画像表示体 2……画像入射部 3……光ファイバ群 4……画像出射部 4A、4B……拡大表示面 5……液晶表示部 6……光源部 7……画像コントローラ部 8……配線 13……溝 14、14a……溝付板 14b…ダミープレート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A本の光ファイバの一端が近接して束ねら
    れて1個の画像入射面が形成された画像入射部と、 前記画像入射部から、前記画像入射面における前記光フ
    ァイバの配列に相対的に対応して分岐された、A/N本
    の光ファイバから成るN群の光ファイバ群と、 前記N群の光ファイバ群を形成する光ファイバのそれぞ
    れの他端が、所定間隔に配列されてN個の画像出射面が
    形成された画像出射部と、を備えたことを特徴とする多
    分岐された画像表示体(ただし、Aは、光ファイバの総
    数、Nは、分岐数で、共に正の整数)。
  2. 【請求項2】前記N個のそれぞれの画像出射部の画像出
    射面には、光拡散体が設けられていることを特徴とする
    請求項1の多分岐された画像表示体。
  3. 【請求項3】A/K本の光ファイバの一端を列状に近接
    配列し、互いに固定して画像入射列を形成すると共に、
    その他端を前記画像入射列との対応を採って所定ピッチ
    で配列し、かつ、互いに固定して画像出射列を形成する
    ことにより、1枚の光ファイバアレイシートを形成し、 以後同様の操作を繰返して、K枚の光ファイバアレイシ
    ートを形成しつつ、その画像入射列側を積層しながら互
    いに固定して、K段の画像入射列から成る1個の画像入
    射面を有する画像入射部を形成し、 しかる後に、それぞれの光ファイバアレイシートの画像
    出射列側を、順次N個の位置に周回配置しながら固定し
    て、それぞれの位置でK/N段積上げることにより、 1個の前記画像入射部からN個の多分岐された画像出射
    部を形成することを特徴とする多分岐された画像表示体
    の製造方法(ただし、Kは、前記画像入射部での光ファ
    イバアレイシートの積層段数で、正の整数)。
  4. 【請求項4】前記光ファイバアレイシートの前記画像出
    射列側を、順次N個に周回配置してK/N段積上げる際
    に、前記画像出射列間に、前記画像出射列と同じ厚さの
    ダミープレートを介在させて積むことを特徴とする請求
    項3の多分岐された画像表示体の製造方法。
  5. 【請求項5】A/K本の光ファイバの一端を列状に近接
    配列し、互いに固定して画像入射列を形成すると共に、
    その他端を所定ピッチに配列して画像出射列を形成し、 次いで、前記配列された画像出射列との対応をとって、
    その他端の中からN本毎にA/(K×N)本の光ファイ
    バを周回的に選択して、A/(K×N)本から成るN個
    の光ファイバ出射列群を形成し、該得られたN個の光フ
    ァイバの出射列群を、それぞれの光ファイバの配列間隔
    を保持したまま移動して、さらにN箇所の位置に周回配
    置することにより、1個の画像入射列からN個の画像出
    射列群が分岐された1枚の光ファイバアレイシートを形
    成し、 以後同様の操作を繰返して、K枚の光ファイバアレイシ
    ートを形成しつつ、前記1個の画像入射列とN個の画像
    出射列群とをそれぞれ固定してK段に積上げることによ
    り、 1個の画像入射部からN個の多分岐された画像出射部を
    形成することを特徴とする多分岐された画像表示体の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020001192A (ko) * 2000-06-27 2002-01-09 김용식 광섬유를 이용한 옥외용 대화면 인터넷 정보디스플레이장치

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KR20020001192A (ko) * 2000-06-27 2002-01-09 김용식 광섬유를 이용한 옥외용 대화면 인터넷 정보디스플레이장치

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