JPH06193904A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器への塵埃の付着状態の確認並びにそ
の塵埃の除去を容易に行なえるようにした空気調和機を
提供することを目的としたものである。 【構成】 熱交換器６、送風機７等の機器が収納された
本体５の背面を室内の壁面に近接させると共に、この本
体５の側面３３には、この本体５に収納された機器のメ
ンテナンスを行なうための開口１３を設けるようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、床置きタイプのパッケ
ージ型の空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の空気調和機は特公昭６２−１４
７３２号公報で示されるように、本体の下部に吸込口
が、上部に吐出口が夫々設けられている。そして、この
本体内において、吸込口に近接してエアフィルタ並びに
送風機が配置されており、一方、吐出口に近接して熱交
換器が配置されている。特に熱交換器は、その下端が前
方に、上端が後方になるよう本体内に傾斜した状態で収
納されている。

【０００３】この構成を有する空気調和機において、送
風機を運転させると、この送風機から吐出された空気
は、傾斜した熱交換器の裏側から表側へ通過することに
よって冷却もしくは加熱され、吐出口から吹き出され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、送風機から吐
出される空気は、本体の下部の吸込口から本体内に吸い
込まれたものであるため、この空気には比較的多くの塵
埃が含まれている。このような塵埃はエアフィルターで
除去するものの、除去しきれなかった塵埃は熱交換器の
裏側に付着することがある。このように熱交換器の裏側
に付着した塵埃は熱交換器の前方すなわち、空気調和機
の前方からは見えないため、塵埃の付着状態を容易に確
認できないといった課題があった。又、通風抵抗の異常
上昇並びに通風量の大幅低下や、暖房時の室内熱交換器
の低下による冷媒圧力の異常上昇の原因が、上述した熱
交換器への塵埃の付着にあるとしても、その発見が困難
であった。

【０００５】本発明は、熱交換器への塵埃の付着状態の
確認並びにその塵埃の除去を容易に行なえるようにした
空気調和機を提供することを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、熱交換器、送風機等の機器が収納された
本体の背面を室内の壁面に近接させると共に、この本体
の側面には、この本体に収納された機器のメンテナンス
を行なうための開口を設けるようにしたものである。

【０００７】又、本体の下部に吸込口が上部に吐出口が
夫々設けられ、この吸込口から吐出口に至る通風路に熱
交換器、送風機等を配置すると共に、この熱交換器の一
次側通路とつながる開口を本体の側面に設けるようにし
たものである。

【０００８】

【作用】本体の側面に設けた開口から熱交換器の裏側が
臨めるので、この開口より熱交換器の裏側に付着した塵
埃の付着状態が確認できる。又、この開口からブラシ等
の清掃具を挿入して、この熱交換器の裏側に付着した塵
埃を落として熱交換器の清掃を行なう。

【０００９】

【実施例】以下に、添付図面を参照して本発明の一実施
例を詳細に説明する。図１乃至図３に示すように、本実
施例による空気調和機１は、室内の床置２に設置され且
つその背面３は室内の壁面４に近接もしくは当てられる
ものである。この空気調和機１は、主として、板金製の
本体５と、該本体５内に配置された熱交換器６と、前記
熱交換器６の下方に位置してこの熱交換器６に向けて送
風する送風機７並びにケーシング８から構成されてい
る。

【００１０】本体５は、一枚の薄肉板金を横断面が略コ
字状に折り曲げられた枠板９を備え、その枠板９の解放
された面には前面パネル１０（図１参照）が取り付けら
れ、枠板９の上に天板１１及び下に底板１２が取り付け
られている。１３は枠板９の両側面に設けた開口で、こ
れら開口１３には蓋１４が螺子１５にて取り付けられ
る。１６，１７は枠体９の解放された前面に配置される
風向変更部材並びにメクラ板、１８は同じく前面に配置
された電装箱である。

【００１１】前面パネル１０は、図１ならびに図２に示
すように、本体５の下方に位置して、空気を吸引する吸
込口１９が形成された吸込みパネル２０と、本体５の上
方に位置し熱交換後の空気を吹出す吹出口２１が形成さ
れた吹出しパネル２２と、該吸込みパネル２０と吹出し
パネル２２との間に位置する中央パネル２３とから構成
されている。

【００１２】前記熱交換器６はその下端２５にドレンパ
ン２４が配置されており、この下端２５が前方に、上端
２６が後方になるよう傾斜した状態で本体５に収納され
ている。尚、２７はドレンパン２４につながったドレン
ホース、２８は熱交換器６につながった冷媒管である。

【００１３】図４は、この空気調和機１の縦断面図で、
２９は吸込みパネル２０の後方に配置されたエアフィル
タである。そして、この送風機７の運転によって室内空
気は実線矢印のように流れる。すなわち、室内の床面近
くの空気が吸込みパネル２０、エアフィルタ２９を介し
て本体５内に吸込まれ、送風機７にて上方へ吐出され
る。そして上方へ吐出された空気は熱交換器６の裏側３
０から表側３１へ導びかれ、その後吹出しパネル２２よ
り吐出される。

【００１４】ここで、床面近くの空気が吸込みパネル２
０を介して本体５内に吸込まれる。このため、比較的多
くの塵埃がこの本体内に導入される。このためエアフィ
ルタ２９でこれらの塵埃を除去するものの、このエアフ
ィルタ２９は単なる網目状のものであるため、除去しき
れなかった塵埃３２は送風機７を介して熱交換器６の裏
側（面）３０に付着する。

【００１５】このように熱交換器６の裏側３０に付着し
た塵埃３２の状態を確認する場合は、本体５の側面３３
の開口１３に設けた蓋１４の螺子１５を外す（図５参
照）。これによって、この蓋１４が外れ、この開口１３
より本体５内の上部を見上げると、塵埃３２の付着状態
が確認できる。これは、この開口１３が図４の１点鎖線
で示す位置、すなわち、熱交換器６の一次側通路３４と
つながる位置に設けられているためである。

【００１６】このような塵埃３２の付着状態の確認を行
なって、多量の塵埃３２が付着している場合は、熱交換
器６の清掃を行なう。この際、まず筺体５の前方から送
風機７を外し（図３参照）、次に開口１３からブラシ等
の清掃具（図示せず）を入れて、この清掃具で熱交換器
６の裏側をこする。これによって塵埃３２が本体５の底
板１２に落下し、熱交換器６がきれいになる。

【００１７】このように開口１３に設けられた蓋１４を
外すことによって、熱交換器６の裏側３０の塵埃状態を
確認することができ、これによって通風抵抗の異常上昇
や通風量の大幅低下を未然に防止することができる。

【００１８】

【発明の効果】以上述べたように、本発明は、本体に熱
交換器、送風機等の機器が収納された本体の背面を室内
の壁面に近接させると共に、この本体の側面には、この
本体に収納された機器のメンテナンスを行なうための開
口を設けたので、これら機器のメンテナンスを、本体を
移動させることなく、この本体の側方から行なうことが
できる。

【００１９】又、本体の下部に吸込口が上部に吐出口が
夫々設けられ、この吸込口から吐出口に至る通風路に熱
交換器、送風機等を配置すると共に、この熱交換器の一
次側通路とつながる開口を本体の側面に設けたので、熱
交換器の裏面に付着した塵埃の状態並びに塵埃の除去を
容易に行なうことができ、これによって通風抵抗の異常
上昇や、通風量の低下を未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す空気調和機の斜視図であ
る。

【図２】図１に示した空気調和機の分解斜視図である。

【図３】図１に示した空気調和機の本体の分解斜視図で
ある。

【図４】図１に示した空気調和機の縦断面図である。

【図５】図１に示したＶ−Ｖ断面図である。

【符号の説明】

１ 空気調和機 ３ 背面 ５ 本体 ６ 熱交換器 ７ 送風機 １３ 開口 １９ 吸込口 ２１ 吐出口 ３３ 側面 ３４ 一次側通路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 哲雄 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 山口 和吉 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に熱交換器、送風機等の機器が収納
   され、且つこの本体の背面が室内の壁面に近接される空
   気調和機において、前記本体の側面には、前記機器のメ
   ンテナンスを行なうための開口を設けたことを特徴とす
   る空気調和機。
2. 【請求項２】 本体の下部に吸込口が上部に吐出口が夫
   々設けられ、この吸込ロから吐出口に至る通風路に熱交
   換器、送風機等が配置された空気調和機において、前記
   熱交換器の一次側通路とつながる開口を前記本体の側面
   に設けたことを特徴とする空気調和機。