WO2005093331A1

WO2005093331A1 - 同時給排形換気扇

Info

Publication number: WO2005093331A1
Application number: PCT/JP2005/006413
Authority: WO
Inventors: Hirokazu Chikada; Yukifumi Furuta; Shuji Matsubara; Ryuichi Nakamura
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-03-26
Filing date: 2005-03-25
Publication date: 2005-10-06
Also published as: JP2005274098A; JP4432573B2; CN1938552A

Abstract

前面パネルが汚れにくく、掃除性も良く、また、排気流と給気流間におけるショートサーキットが生じない同時給排形換気扇が提供される。この同時給排形換気扇は、本体と前面パネルとを備え、排気口と連通する室内側排気口は本体の上面と下面および側面の少なくとも何れかに形成される。

Description

明細書

同時給排形換気扇技術分野

本発明は、室内空気の排気と室外空気の給気を同時に行なう同時給排形換気扇に関する。背景技術

従来、この種の同時給排形換気扇の一例として、同時給排を行なう空調換気扇が知られている。このような従来の空調換気扇は、例えば、実公平 3 - 1 7 4 2号公報（第 2頁、第 1図、第 3図）に開示されている。

以下、その空調換気扇について図 1 0を参照しながら説明する。

図 1 0に示すように、この空調換気扇の本体 1 0 5は、本体 1 0 5 前方に設けられた排気ファン 1 0 1 と、排気ファン 1 0 1の後方に設けられた給気ファン 1 0 2と、室外に面している給気パイプ 1 0 3と排気パイプ 1 0 4を備えている。前面ダリル 1 0 8は、本体 1 0 5の前方を覆い、給気口 1 0 6と排気口 1 0 7を有している。

このような従来の空調換気扇では、前面グリル 1 0 8に給気口 1 0 6と排気口 1 0 7が設けられているので、排気口 1 0 7には室内に浮遊している塵埃が排気流とともに排気口 1 0 7に流入する。そのため、排気口 1 0 7を形成する複数本のグリル桟の部分に塵埃が付着し、前面ダリレ 1 0 8の前面を拭いたときには、塵埃が排気口 1 0 7の機間に入り込み塵埃が取れにくいという課題がある。

また、給気口 1 0 6と排気口 1 0 7は、前面グリル 1 0 8の前面側の同一面に形成されていることにより、給気流と排気流との間でショ一トサーキットを起こし、効果的な換気ができないという課題がある。発明の開示

同時給排形換気扇は、

• 前方側に設けられた排気用送風機と、

後方側に設けられた給気用送風機と、

室外に設けられた室外側排気口と、

室外に設けられ且つ室外側排気口と対向して設けられた室外側給気口と、

前方側に室外側給気口と給気用送風機を介して、排気用送風機より遠ざかつた側方位置に設けられた給気口と、

排気用送風機の前方に設けられた排気口と

を有する本体と、

本体の前方側を覆う形状で給気口と連通する室内側給気ロを設けた前面パネルと、

排気口と連通し、少なくとも本体の上部と下部と側部の何れかに形成された室内側排気口と

を備える。

図面の簡単な説明

図 1は本発明の一実施の形態の同時給排形換気扇の横断面园である。図 2は同時給排形換気扇の本体の斜視図である。

図 3は同時給排形換気扇の縦断面図である。

図 4は同時給排形換気扇の斜視図である。

図 5は本発明の一実施の形態の同時給排形換気扇の斜視図である。図 6は同時給排形換気扇を天井近くに設置した状態を示す概略図である。

図 7は同時給排形換気扇を側面が対向する壁近くに設置した状態を示す概略図である。図 8は同時給排形換気扇の他の状態を示す斜視図である。

図 9は本発明の一実施の形態の同時給排形換気扇の斜視図である。図 1 0は従来の空調換気扇の横断面図である。発明を実施するための最良の形態

本発明は、上記の従来技術の課題を解決するもので、前面パネルが汚れにくく掃除性も良く、また、排気流と給気流間におけるショートサーキットが生じない同時給排形換気扇を提供することを目的としている。

以下、実施の形態と伴に、本発明を説明する。

(実施の形態 1 )

実施の形態 1を図 1から図 4と伴に説明する。図 1から図 4に示すように、本体 1 3は、排気用送風機 3と給気用送風機 6と室外側排気口 8と室外側給気口 9と給気口 1 0と排気口 1 1と全熱交換器 1 2 を備えている。排気用送風機 3は、排気用ファン 1が渦巻状の排気用フアンケ一シング 2に囲まれて形成され、本体 1 3の前方側に配置されている。給気用送風機 6は、給気用ファン 4が渦巻状の給気用ファンケーシング 5に囲まれて形成され、本体 1 3の後方側に設けられている。筒状の室外側排気口 8と室外側給気口 9は、室外に対向し、壁咅 7を貫通して形成されている。給気口 1 0は、前方側に室外側給気口 9と給気用送風機 6を介して排気用送風機 3より遠ざかった側方位置に設けられている。排気口 1 1は、排気用送風機 3の前方に設けられ、吸込口となる。全熱交換器 1 2は、給気用送風機 6の給気流と排気用送風機 3の排気流との間で熱交換できるように、給気口 1 0側の空間の給気流と排気流の交差位置に設けられている。そうして、本体 1 3 の前面側の上部、下部、および側部の少なくとも何れかに排気風量を略同一風量とした室内側排気口 1 4が形成されている。また、前面パネル 1 6は、本体 1 3の前方側を覆う形状であり、給気口 1 0と連通する室内側給気口 1 5を形成している。本体 1 3と前面パネル 1 6との間に室内側排気口 1 4の排気開口 1 Ίが形成され、室内側排気口 1 4と排気用送風機 3の吸込口となる排気口 1 1に連通する排気通風路 1 8が形成されている。前面パネル 1 6の室内側給気口 1 5には給気用グリル 1 9が設けられ、給気用グリル 1 9が設けられる場所以外はフラット状に形成されている。

また、排気用送風機 3を形成する渦巻状の排気用ファンケーシング 2の前面パネル 1 6に対向する角部は、曲面形状部 2 0が形成されている。即ち、排気用送風機 3を形成する排気用ファンケ一シング 2の前面パネル 1 6に対向する角部は、曲面形状に形成されている。更に、排気用送風機 3を形成する渦巻状の排気用ファンケ一シング 2と本体 1 3との間で形成される先端の狭い狭小部 2 1を埋める形状の傾斜面 2 2が設けられている。

また、排気用送風機 3の排気通風路 1 8と、給気用送風機 6の室内側給気口 1 5を仕切る仕切板 2 3が本体 1 3の前方側に設けられている。前面パネル 1 6の装着時に、仕切板 2 3が前面パネル 1 6の内面に設けられたパッキン 2 4に当接して排気流と給気流を仕切る。それとともに、排気用送風機 3の吸込口となる排気口 1 1の近傍に前面パネル 1 6の内面に当接して前面パネル 1 6を保持する保持リブ 2 5が設けられている。

上記の構成において、室外側排気口 8と室外側給気口 9が室外と連通するように、本体 1 3は壁部 7に設けられる。前面パネル 1 6を装着した状態で同時給排形換気扇を運転すると、排気用送風機 3により室内の空気が本体 1 3の上部、下部、および側部の何れかに形成された室内側排気口 1 4の排気開口 1 7より流入する。そうして、その空気は、室内側排気口 1 4より排気用送風機 3の排気用ファンケ一シング 2の曲面形状 2 0に沿いスムーズに流れる。それとともに、その空気は、排気用ファンケ一シング 2と本体 1 3との間に形成された傾斜面 2 2に沿い排気流が衝突することなくスムーズに流れ、排気通風路 1 8を通り排気用送風機 3の吸込口となる排気口 1 1内に吸い込まれ、全熱交換器 1 2で熱交換したのち、室外側排気口 8より室外に放散される。

一方、給気用送風機 6によって、室外側給気口 9より室外の空気が吸い込まれ、全熱交換器 1 2に送られる。この空気が全熱交換器 1 2 に通されることで熱が回収され、給気口 1 0を経て前面パネル 1 6に設けた室内側給気口 1 5より室内に給気され同時給排換気が行なわれる。

ところで、同時給排形換気扇を天井または室内の角部において側方の壁に近接して設置する場合には、本体 1 3の上部または側部の室内側排気口 1 4が天井または壁により閉鎖される状態になる。しかし、上部が閉鎖される状態のときには、側部と下部の室内側排気口 1 4が有効に作用し、換気風量低下の影響を最小限に押さえることができる。

また、室内側排気口 1 4が本体 1 3の上部、下部、および側部に設けられていることにより、室内の塵埃を含む空気が室内側排気口 1 4 より排気されるときに室内側排気口 1 4が前面パネル 1 6の前方から見て透視できない位置に配設されている。このことと、室内側排気口 1 4が分散されて設けられていることにより、室内側排気口 1 4の汚れも少なく見えにくくなる。それとともに、前面パネル 1 6の汚れが少なくなり、デザイン性効果も高められる。

また、室内側排気口 1 4と室内側給気口 1 5は同一面ではなく、異なる面に設けられることにより、排気流と給気流間のショートサーキットも無くなり効率良く換気できる。

また、前面パネル 1 6は、本体 1 3側に設けられた仕切板 2 3および保持リブ 2 5により保持されることにより、厚みを薄く形成でき前面パネル 1 6の重量が軽くなり前面パネル 1 6の着脱時の取扱性が良くなる。それとともに、前面パネル 1 6には室内側排気口 1 4と比較して汚染の度合いの少ない室内側給気口 1 5のみが設けられていることにより、前面パネル 1 6の汚れも少ない。また、前面がフラット状に形成されていることにより掃除性も良くなる。

また、排気開口 1 7は、本体 1 3の側部と前面パネル 1 6の間に形成されているので、排気開口 1 7が室内側給気口 1 5からより離れた位置に構成され、本体 1 3から吹き出される給気流と本体 1 3に吸い込まれる排気流がショートサーキットしない。また、排気開口 1 7が前面パネル 1 6によって前方から隠れた状態になるため、排気開口 1 7が前方からは全く見えない。

(実施の形態 2 )

次に、図 5から図 8と伴に本発明の実施の形態 2を説明する。図 5 から図 8に示されるように、室内側排気口 1 4 Aは、本体 1 3 Aの上部、下部、および側部のいずれか 2箇所に形成され構成される。

上記の構成において、本体 1 3 Aを天井 2 6近くに設置するときは、図 5に示すように室内側排気口 1 4 Aが下部と側部の 2箇所に設けられ、上部は閉鎖されている状態のものが設置される。こうすることにより、天井 2 6に沿って室内の汚染された空気が流れることがなくなり、天井 2 6を汚すことがなくなる。それとともに、前面パネル 1 6 Aの上方部の汚染も少なくすることができる。

また、室内の角部の近傍で側面に壁部 7 Aが対向する場所に本体 1 3 Aを設置するときには、図 7に示すように、室内側排気口 1 4 Aが本体 1 3 Aの上部と下部に設けられ、側部は閉鎖されている状態のものが設置される。こうすることにより、壁部 7 Aに沿って室内の汚染された空気が流れることがなくなり、壁部 7 Aを汚すことがなくなる。それとともに、前面パネル 1 6 Aの側方部側の汚染が少なくなる。

(実施の形態 3 )

次に、図 9と伴に本発明の実施の形態 3を説明する。図 9に示すように、室内側排気口 1 4 Bは本体 1 3の上部、下部、および側部に形成される。また、室内側給気口 1 5 Aは前面パネル 1 6 Bの前面を除く位置に設けられ構成される。

上記の構成においては、前面パネル 1 6 Bの前面部の全面をフラット状に形成することができ、前面パネル 1 6 Bによるデザィン性の向上および掃除性の向上を図ることができる。また、室内側排気口 1 4 Bより遠ざかった位置に室内側給気口 1 5 Aを形成することが可能となり、排気流と給気流のショートサーキッ卜を防止することができる。即ち、室内側給気口 1 5 Aは、本体側面の排気口が設けられていない側面に配設されることで、排気流と給気流のショートサーキットを防止することができる。

以上の各実施の形態で説明した通り、本発明の同時給排形換気扇は、室外側給気口と給気用送風機を介して排気用送風機より遠ざかった側方位置に設けられる給気口と、排気用送風機の前方に設けられる排気口とを設けた本体と、この本体の前方側を覆う形状で給気口と連通する室内側給気口を設けた前面パネルとを備える。そうして、排気口と連通する室内側排気口は、本体の上部、下部、および側部の少なくとも何れかに形成される。こうすることで、前面パネルには、室内側排気口がないので、室内の汚染された空気により前面パネルの汚れる度合いが少なくなるとともに、前面パネルの掃除がしゃすい。また、室内側排気口と室内側給気口は前面パネルの同一面に設けられるものではなく、また、室内側排気口と室内側給気口は遠ざかった位置に設けられていることにより排気流と給気流におけるショートサーキット現象が生じることがなくなるという作用を有する。また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、本体の上部、下部、および側部に形成される室内側排気口の排気風量を略同一風量とすることも示している。換気扇を天井または室内の角部において、側方の壁に近傍して設置した場合には、上部または側部の室内側排気口が天井または壁により閉鎖される状態になる。しかし上述のようにすることにより、上部が閉鎖される状態のときには、側部と下部の室内側排気口が有効に作用し、側面が閉鎖される状態のときには、上部と下部の室内側排気口が有効に作用し、換気風量低下の影響を最小限に抑えることができるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、前面パネルを、室内側給気口には給気用グリルを設け、それ以外の部分をフラット状に形成することも示している。こうすることにより、前面パネルには給気ダリルを設けた室内側給気口のみが露出することとなり、前面パネルに室内側排気口が設けられていない。このことにより、前面パネルの汚れが少なく、汚れを掃除するときには、給気グリル以外はフラット状であるため掃除性が良くなるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、本体の前方に設けられる前面パネルにより前記本体との間に室内側排気口と連通する排気開口を形成することも示している。室内側排気口と連通する排気開口が本体と前面パネルとの間に形成されることにより、室内の汚染された空気が排気開口より排気されることとなっても、排気開口は前面パネルの正面側から透視できないので汚れが目立たず、デザィン性が良くなる。それとともに、表面に露出する部分は前面パネルだけであるので、掃除性も良くなるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、本体に設けられる排気用送風機の吸込口となる排気口を、前面パネルに対向して設け、本体と前面パネルとの間に排気通風路を形成することも示した。本体と前面パネルとの間に排気通風路を形成するためには前面パネルを浅形に形成する必要があり、深形に形成していた従来の前面ダリルに比較して本発明の前面パネルの軽量化を図ることができる。また、メンテナンス時に前面パネルを取り外すときの作業が容易となり、メンテナンス性が向上するという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、排気用送風機を形成する排気用ファンケーシングの前面パネルに対向する角部を曲面形状に形成することも示した。排気用送風機のファンを囲む排気用ファンケーシングは渦巻状に形成され、従来は、角部は角ばつている。従来は、この角部により本体と前面パネル間を流れる排気流の抵抗となつて排気流が流れにくくなつている。しかし、本発明のごとく角部を曲面形状とすることにより、排気通風路の抵抗が少なくなり、騒音値の低減および風量の増大を図ることができる。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、排気用ファンケ一シングと本体との間で形成される狭小部を埋める形状の傾斜面を設けることも示した。排気用送風機のファンを囲む排気用ファンケーシングは渦卷状に形成されていることにより、本体と排気用ファンケーシングの外周部との間に先端が小さい狭小部が形成される。従来の方式では、本体の上部および下部の室内側排気口より排気用送風機の吸込口となる排気口に流れる排気流が狭小部に衝突して行き止まりとなり排気流がスムーズに流れない。しかし、本発明では、狭小部を埋める傾斜面を設けたことによって、排気通風路の抵抗が小さくなり、騒音値の低減および風量増大を図ることができるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、排気用送風機の吸込口となる排気口の近傍に前面パネル内面に当接して前面パネルを保持する保持リブを設けることも示した。前面パネルが保持リブにより保持されることにより、本体と前面パネルとの間に形成される排気通風路が常に一定の形状に形成される。これにより、排気風量が増減することなく、安定した換気を行なうことができるとともに、前面パネルの形状を薄くしても前面パネルの変形による排気風量の変化を防止できるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、排気用送風機の排気通風路と、給気用送風機の室内側給気口を仕切る仕切板を本体の前方側に設け、前面パネルの装着時に前記仕切板が前面パネルの内面に当接して排気流と給気流を仕切ることも示した。前面パネルを装着することにより、本体に設けた仕切板が前面パネルの内面に自動的に当接し、室内側給気口に流れる給気流と、室内側排気口から排気用送風機の吸込口となる排気口に流れる排気流が確実に分離される。そうして、本体と前面パネル間における排気流と給気流のショートサ一キットは防止され、効率の良い換気を行なうことができる。それとともに、前面パネルが仕切板で支持されることにより前面パネルの形状を薄くしても前面パネルの変形を防止することができるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、室内側排気口を、本体の上部、下部、および側部のいずれかの 2箇所に形成することも示した。こうすることで、室内側排気口を設置場所に対応して形成できる。室内側排気口を本体の側部と下部の 2箇所に設けたときには、換気扇を天井付近に設置することにより、上部の室内側排気口が閉鎖されていることにより、天井に沿って室内の汚染された空気が流れることがなくなり、天井面を汚すことがなくなる。

また、室内の角部の近傍で側方に壁部が対向する場所に設置するときには、室内側排気口を本体の上部と下部の 2箇所に設けたものが用いられる。こうすることにより、本体の側部の室内側排気口が閉鎖されて、側部の室内側排気口に室内の汚染された空気が流れることがなくなり、壁部が室内の汚染空気の流れにより汚れるということがなくなるという作用を有する。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、本体の上部、下部、および側部に形成される室内側排気口と、前面パネルの前面とを除く位置に室内側給気口を配設することも示した。こうすることにより、前面パネルの汚れを軽減でき、掃除性を向上できる。

また、室内側給気口を前面パネル以外の位置にも配設することが可能となり、前面パネルの前面部の全面をフラッ卜状態にも形成することができる。更に、前面パネルによるデザイン性の向上および掃除性の向上を図ることができ、また、室内側排気口より遠ざかった位置に室内側給気口を形成することが可能となり、排気流と給気流のショートサーキットを防止することができる。

また、本発明の同時給排形換気扇の説明では、前記排気開口を、前記本体の側部と前面パネルの間に形成することも示した。こうすることで、排気開口が室内側給気口からより離れた位置に構成できるので、本体から吹き出される給気流と本体に吸い込まれる排気流がショ一トサーキットすることを防ぐことができる。それとともに、排気開口が前面パネルによって前方から隠れた状態になるので、排気開口が前方からは全く見えない外観に優れた換気扇を提供できる。

以上のように、本発明の同時給排形換気扇は、前面パネルが汚れにくく、掃除性も良く、また、排気流と給気流間におけるショートサ一キットが生じない。また、設置場所が変っても換気風量低下の影響を少なくでき、デザイン性の向上を図ることができる。また、前面パネルの薄形化、軽量化およびメンテナンス性の向上を図ることができ、騒音の低減、風量の増大を図ることができる。また、設置場所に対応した室内側排気口を形成することができる。更に、本体の上部、下部、および側部に設けられる室内側排気口に変えて室内側空気循環口を形成することにより、空気調和機の室内機にも適用できる。 . 産業上の利用可能性

本発明による同時給排形換気扇は、前面パネルが汚れにくく掃除性も良く、また、排気流と給気流間におけるショ一トサ一キットが生じない。また、本発明による同時給排形換気扇は、本体の上部、下部、および側部に設けられる室内側排気口に変えて室内側空気循環口を形成することにより、空気調和機の室内機にも適用できる。

Claims

請求の範囲

1 . 前方側に設けられた排気用送風機と、

後方側に設けられた給気用送風機と、

室外に設けられた室外側排気口と、

前記室外に設けられ且つ前記室外側排気口と対向して設けられた室外側給気口と、

前方側に前記室外側給気口と前記給気用送風機を介して、前記排気用送風機より遠ざかった側方位置に設けられた給気口と、

前記排気用送風機の前方に設けられた排気口とを有する本体と、

前記本体の前方側を覆う形状で前記給気口と連通する室内側給気口を設けた前面パネルと、

前記排気口と連通し、少なくとも前記本体の上部と下部と側部の何れかに形成された室内側排気口と

を備える同時給排形換気扇。

2 . 前記室内側排気口の排気風量が略同一風量である請求項 1記載の同時給排形換気扇。

3 . 前記室内側給気口に設けられた給気用グリルを更に備え、

それ以外の部分の前記前面パネルはフラット状に形成された請求項 1記載の同時給排形換気扇。

4 . 前記前面パネルにより前記本体との間に室内側排気口と連通する排気開口を更に備える請求項 3記載の同時給排形換気扇。

5 . 前記排気口は前記排気用送風機の吸込口となり、前記前面パネルに対向して設けられ、

前記本体と前面パネルとの間に排気通風路が形成される請求項 3または' 4記載の同時給排形換気扇。

6 . 前記排気用送風機を形成する排気用ファンケーシングの前面パネルに対向する角部が曲面形状に形成された請求項 1記載の同時給排形換気扇。

7 . 前記排気用ファンケーシングと前記本体との間で形成される狭小部を埋める形状の傾斜面を更に備える請求項 6記載の同時給排形換 ^扇。

8 . 前記排気口の近傍に前記前面パネル内面に当接して前記前面パネルを保持する保持リブを更に備える請求項 3、 4または 5記載の同時給排形換気扇。

9 . 前記排気用送風機の排気通風路と前記室内側給気口を仕切り、前記本体の前方側に設けられた仕切板を更に供え、

前記前面パネルの装着時に前記仕切板が前記前面パネルの内面に当接して排気流と給気流を仕切る請求項 3、 4または 5記載の同時給排形換気扇。

1 0 . 前記室内側排気口は前記本体の上部、下部、および側部のいずれか 2箇所に形成された請求項 1記載の同時給排形換気扇。

1 1. 前記室内側給気口は、前記本体側面の前記排気口が設けられていない側面に配設された請求項 2記載の同時給排形換気扇。

1 2. 前記排気開口は、前記本体の側部と前面パネルの間に形成された請求項 1記載の同時給排形換気扇。