JPH0619389A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0619389A
JPH0619389A JP4196558A JP19655892A JPH0619389A JP H0619389 A JPH0619389 A JP H0619389A JP 4196558 A JP4196558 A JP 4196558A JP 19655892 A JP19655892 A JP 19655892A JP H0619389 A JPH0619389 A JP H0619389A
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Hiroshi Morokuma
浩志 諸隈
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲の所定区間毎の繰り返し練習と曲全体を通
しての演奏練習とを行なえるようにし、演奏練習の習熟
度にかかわらず、曲全体の流れを把握した適切な演奏練
習が行なえる電子楽器を提供することを目的としてい
る。 【構成】 レッスンモードが開始されると、まず初期化
を行ない(ステップS1〜S4)、ROMからアドレス
ADRの演奏データを読み出す(ステップS5)。メロ
ディーフラグLFが「0」のときには、1回目の繰り返
し演奏と判断して、その演奏データによる発音又は消音
を行なう(ステップS6〜S11)。フレーズ終了まで
1回目の演奏を行なうと(ステップS12)、メロディ
ーフラグLF及びアラームフラグPFを「1」に、アド
レスADRをフレーズ先頭アドレスFSDにセットして
(ステップS15〜S17)、アラームを鳴らす(ステ
ップS21〜S24)。2回目の繰り返し演奏では、メ
ロディパートの演奏は行なわず、ベースパートの演奏の
みを行なう(ステップS8〜S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電子楽器に関し、詳
しくは、自動演奏される曲の楽音信号に合せて演奏の練
習を行なうことのできる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏に合せて演奏者が演
奏できる演奏練習機能を備えた電子楽器がある。
【0003】このような従来の演奏練習機能を備えた電
子楽器としては、複数のパートからなる曲の任意のパー
トを1曲通して連続して演奏練習できるものがある。
【0004】すなわち、このような電子楽器は、複数の
パートからなる曲の楽音のうち任意のパートの楽音の発
音を行なわずに、1曲全てを連続して自動演奏し、演奏
者は、この発音しないパートの演奏の練習を行なう。
【0005】また、この他に、曲の1部分のみを繰り返
し演奏練習できるものがある。すなわち、このような電
子楽器は、例えば、曲を構成する小節のうち演奏者が指
定した小節のみを複数回自動演奏し、演奏者は、この繰
り返し自動演奏される小節の演奏の練習を行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子楽器、特に演奏練習機能を備えた電子楽
器にあっては、1曲全てを連続して行なわれる自動演奏
に合せて演奏練習するか、曲の1部分のみを繰り返して
行なわれる自動演奏に合せて演奏練習するようになって
いたため、演奏練習開始当初では、演奏練習が難しかっ
たり、演奏練習がある程度進んだときには、面倒で、面
白みのない練習を繰り返させられるだけでなく、曲全体
の流れを把握した練習を行なえないという問題があっ
た。
【0007】すなわち、1曲全てを連続して行なわれる
自動演奏に合せて演奏練習するものにあっては、1曲全
てを連続して演奏練習することは、演奏練習開始当初で
は、演奏練習が難しく、演奏の上達を図る上で問題があ
った。
【0008】また、曲の1部分のみを繰り返して行なわ
れる自動演奏に合せて演奏練習するものにあっては、演
奏練習開始当初は、演奏の上達を図る上で適切な練習を
行なうことができるが、演奏練習がある程度進んだとき
には、曲の1部分のみを繰り返し練習させられること
は、面倒で、面白みのない練習を繰り返させられること
となるとともに、曲全体の流れを把握することができ
ず、曲全体の流れを把握した練習を行なえないという問
題があった。
【0009】そこで、本願発明は、曲を、好適に区分さ
れた一連の複数の区間に分割し、各区間を順次複数回づ
つ繰り返し演奏することにより、曲の所定区間毎の繰り
返し練習と曲全体を通しての演奏練習とを行なえるよう
にし、演奏練習開始当初でも、適切な演奏練習を行なえ
るようにするとともに、演奏練習がある程度進んだとき
にも、面白みがあり、かつ曲全体の流れを把握した演奏
練習が行なえるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子楽器は、曲を構成する一連の演奏デー
タを記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶している
演奏データに基づいて楽音信号を生成する楽音信号生成
手段と、前記記憶手段が記憶している演奏データを前記
曲の流れに沿って連続した複数の区間から構成されてい
るものとして、該各区間を検知する区間検知手段と、前
記区間検知手段が検知する各区間に含まれる前記記憶手
段の演奏データに基づいて、前記楽音信号生成手段に前
記曲の流れに沿って各区間毎に順次複数回づつ繰り返し
楽音信号を生成させる演奏制御手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0011】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記記憶手段が、複数の演奏パートからなる演奏
データを記憶し、前記演奏制御手段が、前記区間検知手
段が検知した前記各区間について複数回楽音信号生成手
段に繰り返し発生させるうち少なくとも1回は前記記憶
手段が記憶する演奏データの複数のパートのうち1つ以
上のパートに基づく楽音信号を発生させないパート減少
制御手段を、さらに有していてもよい。
【0012】また、前記区間検知手段は、例えば、請求
項3に記載するように、前記各区間として1つ以上の小
節を検知するものであってもよく、また、請求項4に記
載するように、前記各区間として1つ以上の音楽的なフ
レーズを検知するものであってもよい。
【0013】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記演奏制御手段による前記楽音信号生成手段の前
記各区間に基づいた楽音信号の生成の繰り返しのうち1
回以上は、該区間の楽音信号生成の開始を知らせる警告
を発生する警告手段を、さらに備えていてもよい。
【0014】
【作用】上記構成によれば、記憶手段の記憶する曲を構
成する一連の演奏データに基づいて、楽音信号生成手段
が、楽音信号を生成する。このとき、記憶手段が記憶し
ている演奏データを曲の流れに沿って連続した複数の区
間から構成されているものとして、その各区間を、区間
検知手段により、検知し、この各区間に含まれる演奏デ
ータに基づいて、演奏制御手段が、前記楽音信号生成手
段に曲の流れに沿って各区間毎に順次複数回づつ繰り返
し楽音信号を生成させる。この区間としては、曲の小節
であってもよいし、音楽的なフレーズであってもよい。
【0015】したがって、曲を、好適に区分された一連
の複数の区間に分割し、各区間を順次複数回づつ繰り返
しつつ曲全体を演奏することができ、曲の所定区間毎の
繰り返し練習と曲全体を通しての演奏練習とを行なえる
ようにすることができる。その結果、演奏練習開始当初
でも、適切な演奏練習を行なえるようにすることができ
るとともに、演奏練習がある程度進んだときにも、面白
みがあり、かつ曲全体の流れを把握した演奏練習が行な
えるようにすることができる。
【0016】また、演奏データが複数種の演奏パートか
らなるときには、少なくとも1回は、当該複数パートの
うち1つ以上のパートの楽音を発生させないようにする
ことにより、所定のパートの演奏練習を行なうことがで
きる。
【0017】さらに、前記各区間の楽音信号の生成の繰
り返しのうち1回以上、該区間の楽音信号生成の開始を
知らせる警告を発生するようにすると、警告により演奏
練習を開始することができ、効率的に演奏練習を行なう
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の電子楽器を実施例に基づいて
具体的に説明する。
【0019】図1〜図7は、本願発明の電子楽器の一実
施例を示す図である。
【0020】図1は、電子楽器1の外観図であり、電子
楽器1は、そのケース本体2に複数の鍵(例えば、36
鍵)を有する鍵盤3が配設されている。ケース本体2の
上面上部には、電源スイッチ4、音色設定スイッチ5、
モード選択スイッチ6、スタート/ストップスイッチ7
及び5つの曲選択スイッチ8等の各種スイッチ類が設け
られており、また、スピーカ9が取り付けられている。
【0021】電源スイッチ4は、電子楽器1自体のメイ
ン電源のオン/オフを行なうスイッチであり、音色設定
スイッチ5は、発生させる楽音の音色を設定するための
スイッチである。モード選択スイッチ6は、電子楽器1
の動作モードを選択するスイッチであり、動作モードと
しては、レッスンモード、デモモード及びプレイモード
がある。レッスンモードは、曲を自動演奏するととも
に、その自動演奏に合せた演奏練習を可能とするモード
であり、デモモードは、通常の自動演奏を行なうモード
である。プレイモードは、鍵盤3を使用した通常のマニ
ュアル演奏を行なうモードであり、自動演奏は行なわな
い。
【0022】スタート/ストップスイッチ7は、上記レ
ッスンモード及びデモモードにおいて自動演奏の開始及
び停止を操作するスイッチであり、曲選択スイッチ8
は、後述するROM14(図2参照)に記憶された自動
演奏曲のうち自動演奏を行なわせる曲を選択するスイッ
チである。
【0023】スピーカ9は、電子楽器1により自動演奏
や鍵盤3を使用しての演奏に基づく楽音を外部に放音す
る。
【0024】図2は、電子楽器1の回路ブロック図であ
り、電子楽器1は、CPU(Central Processing Uni
t) 11、鍵盤部12、スイッチ部13、ROM(Read
OnlyMemory) 14、音源部15、D/A変換器16、
フィルタ17、アンプ18及びスピーカ9等を備えてい
る。
【0025】鍵盤部12は、上記鍵盤3を総称したもの
であり、スイッチ部13は、上記電源スイッチ4、音色
設定スイッチ5、モード選択スイッチ6、スタート/ス
トップスイッチ7及び曲選択スイッチ8を総称したもの
である。
【0026】ROM(記憶手段)14には、自動演奏用
の演奏データが複数曲分記憶されており、ROM14
は、電子楽器1に着脱可能に装着される。このROM1
4には、図3に示すように、1アドレス毎に、フレーズ
データ、パートデータ、音高データ、ON/OFFデー
タ及び時間データで構成される演奏データが格納されて
いる。ここで、フレーズデータは、1フレーズの終了を
示すデータで、「1」のとき、1フレーズの終了を示し
ている。パートデータは、その演奏データ(本実施例で
は、メロディーパートとベースパートの2種類のパート
で構成さている。)がメロディー(主旋律)パートに関
する演奏データであるかベースパートに関する演奏デー
タであるかを示すデータであり、「M」のとき、メロデ
ィーパートを、「B」のとき、ベースパートを示し、同
データに基づき、各パート毎に設定された音色で楽音を
生成する。音高データは、楽音の音高を示している。O
N/OFFデータは、楽音を発音するか消音するかを示
しており、「ON」のとき、発音を、「OFF」のと
き、消音を示している。時間データは、次のアドレスの
データを読み出すまでの時間を示しており、「1」は、
1拍を表わしている。
【0027】ROM14には、図3の形式で記載された
演奏データが、図4に示すように、各アドレスに順次格
納されており、全体として一連の曲の演奏データが格納
されている。図4に示す演奏データは、図5に示すよう
な楽曲の演奏情報が格納されており、次のような演奏デ
ータを意味している。すなわち、まず、メロディーパー
トに属する音高C4 の楽音を、同パートの音色で発音
し、時間データが「0」であるので、直ちに次のデータ
を読み出して、処理をする。すなわち、ベースパートに
属する音高C3 の楽音を、同パートの音色で発音し、7
/8拍待って、次のデータを読み出して、先に発音した
メロディーパートの音高C4 の楽音を消音する。なお、
図5では、メロディーの最初の楽音(すなわち、ドの楽
音)の長さは、1拍であるが、通常の演奏においては、
次の楽音が演奏される少し手前で、楽音は消音されるた
め、図4の演奏データでは、7/8拍で消音することと
している。また、図5において、Mは、メロディパート
を、Bは、ベースパートを示している。
【0028】CPU11は、ROMやRAM(Random A
ccess Memory)等を備えており、内部ROMには、電子
楽器1の制御に必要な各種プログラムやデータが記憶さ
れる。 RAM3は、主にワークメモリとして利用さ
れ、特に、鍵盤3の鍵操作情報、例えば、テンポ、音階
番号、ステップタイム(音符長)、ゲートタイム(発音
時間)、ベロシティ(音の大きさ)等の情報やスイッチ
部13の操作状態を示す情報等を記憶する。
【0029】CPU11は、鍵盤部12の鍵操作やスイ
ッチ部13のスイッチ操作に応じて、内部ROM内のプ
ログラムに従って演奏データを音源部15に出力した
り、ROM14から読み出した自動演奏用演奏データを
音源部15に出力して、楽音を発生させ、また演奏練習
処理を実行する。
【0030】音源部15は、CPU11から転送されて
くる演奏データに基づいて、楽音信号を生成して、D/
A変換器16に出力する。D/A変換器16は、入力さ
れるディジタルの楽音信号をアナログの楽音信号に変換
して、フィルタ17に出力し、フィルタ17でフィルタ
処理を施した後、アンプ18に出力する。アンプ18
は、入力されるフィルタ処理されたアナログの楽音信号
を増幅し、スピーカ9を介して楽音として放音させる。
【0031】したがって、上記CPU11及び音源部1
5は、全体として、記憶手段としてのROM14が記憶
している演奏データに基づいて楽音信号を生成する楽音
信号生成手段として機能し、また、CPU11は、RO
M14が記憶している演奏データを曲の流れに沿って連
続した複数の区間から構成されているものとして、各区
間を検知する検知手段として機能する。さらに、CPU
11は、この検知した各区間に含まれるROM14の演
奏データに基づいて、音源15を使用して、曲の流れに
沿って各区間毎に順次複数回づつ繰り返し楽音信号を生
成させる演奏制御手段として機能する。
【0032】次に、作用を説明する。
【0033】電子楽器1は、スイッチ部13のモード選
択スイッチ6によるモード選択操作により、プレイモー
ド、デモモード及びレッスンモードを選択することがで
き、プレイモードでは、ROM14を使用した自動演奏
処理は行なわず、通常の鍵盤3を使用した演奏を行なう
ことができる。
【0034】電子楽器1は、モード選択スイッチ6によ
り、デモモードあるいはレッスンモードが選択される
と、ROM14に記憶された演奏データを使用して、自
動演奏処理を行なうが、設定モードによりその演奏処理
の内容を変え、レッスンモードでは、自動演奏に合せた
演奏練習を行なうことができる。
【0035】以下、このレッスンモードでの処理を図
6、図7に基づいて説明する。
【0036】図6は、レッスンモード処理を示すフロー
チャートであり、このフローは、モード選択スイッチ6
がレッスンモードにセットされて、スタート/ストップ
スイッチ7が投入されることにより、その処理が開始さ
れ、再度スタート/ストップスイッチ7が投入される
か、1曲全てのレッスンモード処理が完了すると、処理
を終了する。また、本実施例では、レッスンモードにお
いては、フレーズ毎に2回ずつ繰り返し自動演奏を行な
い、その2回目の自動演奏では、図5に示した楽譜のベ
ースパートのみを自動演奏して、メロディーパートを演
奏練習できるようにしている。
【0037】レッスンモード処理では、図6に示すよう
に、まず、CPUの各領域のレジスタの初期化を行な
い、アドレスADR、フレーズ先頭アドレスFSD、メ
ロディーフラグLF及びアラームフラグPFを「0」に
リセットする(ステップS1〜ステップS4)。ここ
で、アドレスADRは、演奏データのアドレスであり、
フレーズ先頭アドレスFSDは、フレーズ先頭の演奏デ
ータのアドレスである。メロディーフラグLFは、メロ
ディーのON/OFFを示すフラグであり、「0」がメ
ロディーONで1回目の繰り返しを、「1」がメロディ
ーOFFで2回目の繰り返しを示している。アラームフ
ラグPFは、アラーム音を鳴らすか否かを示すフラグで
あり、「1」がアラーム音を鳴らすことを示している。
【0038】次に、ROM14からアドレスADRの演
奏データを読み出し(ステップS5)、演奏データが終
了かどうか、すなわち、1つの楽曲の終了かどうかをR
OM14の各楽曲の最後に格納されている楽曲の終了を
示すデータに基づいてチェックする(ステップS6)。
いま、演奏を開始したところで、演奏データは、終了で
はないので、ステップS7に移行して、メロディーフラ
グLFが「1」かどうか、すなわち、メロディをOFF
にした2回目の繰り返しかどうかをチェックする(ステ
ップS7)。いま、演奏を開始し、1回目の繰り返しで
あるので、ステップS9に移行して、ON/OFFデー
タをチェックし、ONのときには、その楽音の発音を開
始する(ステップS10)。
【0039】最初の楽音の発音が開始されると、次に、
フレーズが終了かどうかを、ROM14のフレーズデー
タが「1」かどうかによりチェックし(ステップS1
2)、いま、演奏を開始したところで、フレーズの終了
ではないので、ステップS13に移行して、次の楽音の
処理を行なうために、アドレスADRをインクリメント
する(ステップS13)。その後、ROM14から読み
出した演奏データの時間データに合せるために、WAI
T処理を行ない(ステップS21)、アラームフラグP
Fが「1」かどうかチェックする(ステップS22)。
いま、最初のフレーズの終了まで発音が進んでおらず、
アラームフラグPFは「0」であるので、ステップS5
に戻って、ステップS13でセットしたアドレスADR
の演奏データをROM14から読み出す。
【0040】以下同様に、データ終了かどうか、メロデ
ィーフラグLFが「1」かどうか、をチェックし(ステ
ップS6、S7)、いま、フレーズの最後まで処理が進
んでいないので、メロディーフラグLFは、「0」のま
まであるので、ステップS9に移行して、読み出した演
奏データのON/OFFデータをチェックする。ここ
で、ON/OFFデータがOFFのときには、そのアド
レスの楽音の発音を停止する(ステップS11)。
【0041】発音の停止を行なうと、同様に、フレーズ
終了かどうかをチェックし(ステップS12)、フレー
ズ終了でないときには、アドレスADRをインクリメン
トして(ステップS13)、時間調整を行なう(ステッ
プS21)。また、いまフレーズ終了まで処理が進んで
おらず、アラームフラグPFは、「0」であり、ステッ
プS5に移行して、同様の処理を繰り返す。
【0042】順次処理を実行して、フレーズ終了まで処
理が進むと、ステップS12で、「1」のフレーズデー
タを検出し、ステップS14に移行して、メロディーフ
ラグLFが「1」かどうかチェックする。
【0043】いま、そのフレームの1回目の繰り返し処
理が完了したところであるので、メロディーフラグLF
は、「0」であり、メロディーフラグLF及びアラーム
フラグPFを「1」にセットするとともに(ステップS
15、S16)、アドレスADRにフレーズ先頭アドレ
スFSDをセットする(ステップS17)。
【0044】その後、ステップS21に移行して、時間
調整を行なった後、アラームフラグPFが「1」かどう
かチェックする(ステップS23)。いま、ステップS
16でアラームフラグPFを「1」にセットしたので、
ステップS23に移行し、アラーム音を発音させた後、
アラームフラグPFを「0」にリセットする(ステップ
S24)。このアラーム音により、次の自動演奏が演奏
練習用の演奏であることを知らせることができ、演奏者
は、アラーム音により、演奏練習の態勢を整えることが
でる。
【0045】再び、ステップS5に戻って、ステップS
17でフレーズ先頭アドレスFSDにセットされたアド
レスADRの演奏データをROM14から読み出し、メ
ロディーフラグLFが「1」かどうかをチェックする
(ステップS7)。いま、1つのフレーズの2回目の繰
り返し、すなわち、演奏練習のための自動演奏を開始し
たところであるので、メロディーフラグLFは、「1」
である。そこで、ステップS8に移行して、ROM14
から読み出した演奏データのパートデータがMかBかを
チェックし(ステップS8)、Mであれば、本実施例で
は、演奏練習において、メロディーを発音しないように
しているので、発音処理を行なうことなく、ステップS
12に移行して、フレーズ終了かどうかチェックする。
【0046】フレーズ終了でなければ、アドレスADR
をインクリメントして(ステップS13)、時間調整を
行なった後、アラームフラグPFをチェックするが(ス
テップS21、S22)、いま、演奏練習を開始したと
ころであるので、アラームフラグPFは、「0」であ
り、ステップS5に戻って次の演奏データをROM14
から読み出す。
【0047】この読み出した演奏データについて、デー
タ終了でなければ、メロディーフラグLFをチェックす
るが、いまメロディーフラグLFは、「1」であるの
で、読み出した演奏データのパートデータがMかBかを
チェックし(ステップS8)、パートデータがBであれ
ば、そのON/OFFデータをチェックする(ステップ
S9)。ON/OFFデータがONであれば、その楽音
の発音を行ない(ステップS10)、OFFであれば、
その楽音の発音を停止する(ステップS11)。これに
より、2回目の繰り返し時には、ROM14の演奏デー
タのうち、ベースパートのみの楽音を発生することがで
き、演奏練習者は、このベースパートの自動演奏に合せ
て、メロディパートの演奏練習を鍵盤3を使用して行な
うことができる。
【0048】このベースパートの発音開始あるいは発音
停止を行なうと、フレーズ終了かどうかチェックし(ス
テップS12)、フレーズ終了でなければ、アドレスA
DRをインクリメントして、次のアドレスADRの演奏
データについて、同様に処理する。
【0049】1つのフレーズの2回目の繰り返し自動演
奏が完了して、ステップS12で、フレーズ終了である
と、メロディーフラグLFが「1」かどうかチェックす
る(ステップS14)。いま、2回目の繰り返しをフレ
ーズ終了まで行なったのであるから、メロディーフラグ
LFは、「1」である。そこで、メロディーフラグLF
を「0」にセットし(ステップS18)、アドレスAD
Rをインクリメントした後(ステップS19)、このイ
ンクリメントしたアドレスADRをフレーズ先頭アドレ
スFSDとしてセットして、次のフレーズの2回目の繰
り返し時に、ステップS17で、このフレーズ先頭アド
レスFSDをアドレスADRとして利用する(ステップ
S20)。
【0050】その後、時間調整を行なった後(ステップ
S21)、アラームフラグPFが「1」かどうかチェッ
クする(ステップS22)。いま、2回目の繰り返しを
完了したところであるので、そのままステップS5に移
行し、次のフレーズの1回目の繰り返し演奏処理から同
様に行なう。
【0051】したがって、図7に示すように、曲を構成
する一連の演奏データをフレーズ毎に区分し、各フレー
ズについて、まず全てのパートの楽音を発音する自動演
奏を1回目の繰り返しとして行ない、次に、同じフレー
ズについて、ベースパートの楽音の発音のみを削除し
て、2回目の繰り返しとして発音処理を行なうことがで
きる。そして、曲の各フレーズについてこのように1回
目の繰り返し自動演奏と2回目の繰り返し自動演奏を行
ないながら、順次曲を構成する一連のフレーズを曲全体
を通して自動演奏することができる。その結果、曲を、
フレーズに区分された一連の複数の区間に分割し、各区
間を順次複数回づつ繰り返しつつ曲全体を演奏すること
ができ、曲の所定区間毎の繰り返し練習と曲全体を通し
ての演奏練習とを行なえるようにすることができる。し
たがって、演奏練習開始当初でも、適切な演奏練習を行
なえるようにすることができるとともに、演奏練習があ
る程度進んだときにも、面白みがあり、かつ曲全体の流
れを把握した演奏練習が行なえるようにすることができ
る。なお、図7では、各フレーズの1回目の繰り返しを
A、B・・・で示し、そのフレーズの2回目の繰り返し
をA’、B’・・・で示している。
【0052】なお、上記実施例においては、曲を構成す
る一連の演奏データをフレーズ毎に区分しているが、こ
れに限るものではなく、例えば、小節毎に区分するよう
にしてもよい。
【0053】また、2回目の繰り返し演奏では、メロデ
ィーパートを発音しないようにしているが、これに限る
ものではなく、演奏データが複数種の演奏パートからな
るときには、当該複数パートのうち1つ以上のパートの
楽音を発生させないようにしてもよい。この場合、その
発音させない所定のパートの演奏練習を行なうことがで
きる。
【0054】さらに、上記実施例では、2回同じく間を
繰り返し自動演奏しているが、2回に限るものではな
く、2回以上適宜設定できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、曲を、好適に区分され
た一連の複数の区間に分割し、各区間を順次複数回づつ
繰り返しつつ曲全体を演奏することができ、曲の所定区
間毎の繰り返し練習と曲全体を通しての演奏練習とを行
なえるようにすることができる。その結果、演奏練習開
始当初でも、適切な演奏練習を行なえるようにすること
ができるとともに、演奏練習がある程度進んだ(しか
し、1曲通して演奏するには難がある)ときにも、面白
みがあり、かつ曲全体の流れを把握した演奏練習が行な
えるようにすることができる。
【0056】また、演奏データが複数種の演奏パートか
らなるときには、少なくとも1回は、当該複数パートの
うち1つ以上のパートの楽音を発生させないようにする
ことにより、所定のパートの演奏練習を行なうことがで
きる。
【0057】さらに、前記各区間の楽音信号の生成の繰
り返しのうち1回以上、該区間の楽音信号生成の開始を
知らせる警告を発生するようにすると、警告により演奏
練習を開始することができ、効率的に演奏練習を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による電子楽器の外観図。
【図2】本願発明による電子楽器の回路ブロック図。
【図3】ROMにおける演奏データのデータ構成図。
【図4】ROMにおける演奏データの格納状態を示す
図。
【図5】自動演奏用の楽曲の一例を示す図。
【図6】レッスンモード処理を示すフローチャート。
【図7】レッスンモード処理での自動演奏状態を説明す
るための楽譜を示す図。
【符号の説明】
1 電子楽器 2 ケース本体 3 鍵盤 4 電源スイッチ 5 音色設定スイッチ 6 モード選択スイッチ 7 スタート/ストップスイッチ 8 曲選択スイッチ 11 CPU 12 鍵盤部 13 スイッチ部 14 ROM 15 音源部 16 D/A変換器 17 フィルタ 18 アンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲を構成する一連の演奏データを記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段が記憶している演奏データに基づいて楽音
    信号を生成する楽音信号生成手段と、 前記記憶手段が記憶している演奏データを前記曲の流れ
    に沿って連続した複数の区間から構成されているものと
    して、該各区間を検知する区間検知手段と、前記区間検
    知手段が検知する各区間に含まれる前記記憶手段の演奏
    データに基づいて、前記楽音信号生成手段に前記曲の流
    れに沿って各区間毎に順次複数回づつ繰り返し楽音信号
    を生成させる演奏制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段が、複数の演奏パートから
    なる演奏データを記憶し、前記演奏制御手段が、前記区
    間検知手段が検知した前記各区間について複数回楽音信
    号生成手段に繰り返し発生させるうち少なくとも1回は
    前記記憶手段が記憶する演奏データの複数のパートのう
    ち1つ以上のパートに基づく楽音信号を発生させないパ
    ート減少制御手段を、さらに有することを特徴とする請
    求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記区間検知手段が、前記各区間として
    1つ以上の小節を検知することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記区間検知手段が、前記各区間として
    1つ以上の音楽的なフレーズを検知することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 前記演奏制御手段による前記楽音信号生
    成手段の前記各区間に基づいた楽音信号の生成の繰り返
    しのうち1回以上は、該区間の楽音信号生成の開始を知
    らせる警告を発生する警告手段を、さらに備えたことを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電
    子楽器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08248956A (ja) * 1995-03-07 1996-09-27 Yamaha Corp 演奏指示装置
JP2002351477A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Daiichikosho Co Ltd 歌唱特訓機能付きカラオケ装置
JP2006149648A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Konami Co Ltd ゲーム装置、その制御方法、ならびに、プログラム
JP2007333836A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Casio Comput Co Ltd 演奏練習装置および演奏練習処理のプログラム

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