JPH0619306U - パラボラアンテナ用カバーの設置構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風圧による支柱のねじれを耐風カバーで防止
する。 【構成】 本考案は、支柱１に取付けたパラボラアンテ
ナ２に耐風カバー６を設置するに際し、上記パラボラア
ンテナ２の上方と下方に、支柱１を中心とする円形のフ
レーム３，３をそれぞれ配設するとともに、これらフレ
ーム３，３に絶縁シートを張設して筒状の耐風カバー６
を構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパラボラアンテナ用カバーの設置構造に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

パラボラアンテナａは、支線式鋼管柱及びトラス柱の支持柱ｂに取り付けるこ とが想定される（図７、８参照）。その場合、風向きによってはパラボラアンテ ナａにかかる風圧荷重が支柱ｂに対して非対称となるため、支持柱ｂにねじれが 生じ、パラボラアンテナａの方向が変化し、通信回線に障害を与える恐れがある 。このため、一般にパラボラアンテナａの上方と下方に三角形のねじれ防止用ト ルクアームｃを設置し、これらトルクアームｃの各頂点から支線ｄを各方向に２ 本張設して支柱ｂのねじれを防止している。しかし、このようなねじれ対策を講 じることは、部品点数が増え、コストアップの要因となる。 本考案は、このようなねじれ対策を講じなくとも、支持柱ｂにねじれを生じな いで、安定した通信を維持することができるパラボラアンテナ用カバーの設置構 造を提供することを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、支柱に取付けたパラボラアンテナに耐風カバーを設置するに際し 、上記パラボラアンテナの上方と下方に、支柱を中心とする円形のフレームをそ れぞれ配設するとともに、これらフレームに絶縁シートを張設して筒状の耐風カ バーを構成したことによって解決した。

【０００４】

【実施例】

図１ないし図６に本考案のパラボラアンテナ用カバーの設置構造を示す。同図 において、１は支柱、２は該支柱１に取付けたパラボラアンテナである。パラボ ラアンテナ２の上方と下方には、支柱１を中心として円形に延びるバイプフレー ム３をそれぞれ配置してあり、これらフレーム３，３は、放射状に配置した水平 、傾斜両形鋼材４，５によって支柱１に支持してある。そして、パイプフレーム ３，３に絶縁シートを張設して円筒状の耐風カバー６を構成してある。このカバ ー６の上下両端をそれぞれ後述の張力付与手段７と係止手段８に所定ピッチで係 合させることで、絶縁シートを筒状に保持している（図５参照）。なお、絶縁シ ートには肉厚０．５ｍｍ程度のものを用いるのが好ましい。

【０００５】 張力付与手段７は、上方側の水平形鋼材４に取付けたリング状の形鋼材及び鋼 管材９上に、ブラケット１０を所定ピッチで多数立設するとともに、これらブラ ケット１０にフックボルト１１とスプリング１２をダブルナット１３で装着した 構造になっている。そして、耐風カバー６の上端に固設したピン１４にフックボ ルト１１の先端を係合させてある。なお、耐風カバー６の上端には、フックボル ト１１を通すべくＵ字状の切欠け１５を設けてある。

【０００６】 一方、係止手段８は、下方側の水平形鋼材４に取付けたリング状の形鋼材９の 上に、ブラケット１６を所定ピッチで多数立設するとともに、これらブラケット １６にフックボルト１７をナット１８で固定した構造になっている。そして、こ のフックボルト１７も同様に耐風カバー６の下端に固設したピン１４に係合させ てある。よって、張力付与手段７のダブルナット１３で耐風カバー６の張力調整 ができることになる。

【０００７】 本実施例はこのように構成してあるので、どのような風向きであれ、耐風カバ ー６にかかる風圧荷重が支柱１に対して対称になり、支柱１にねじれを生じさせ ることはない。

【０００８】 なお、本実施例では、上下二つのフレーム３の大きさを等しくして耐風カバー ６を円筒状にしてあるが、大きさの異なるものを使用してもよい。このようにす ると、耐風カバー６が傾斜し、着雪防止に有利な構造となる。また、耐風カバー ６を円筒以外の形状、例えば正多角形に構成してもよい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によると、ごく簡単な構造で支柱のねじれを防止できるので、支持柱や 支線に特別な補強対策を講じる必要がなくなり、安価に当初の目的を達成するこ とが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るパラボラアンテナ用カバーの使用
態様を示す正面図である。

【図２】同カバーを拡大して示す図である。

【図３】図２の平面図である。

【図４】図３に示したＡ−Ａ線による断面図である。

【図５】図３に示したＢ−Ｂ線による拡大断面図であ
る。

【図６】図５のフックボルトの係合個所を矢印Ｃ方向か
ら見た図である。

【図７】従来のパラボラアンテナの設置態様を示す正面
図である。

【図８】図７の平面図である。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ パラボラアンテナ ３ パイプフレーム ４ 水平形鋼材 ５ 傾斜形鋼材 ６ 耐風カバー ７ 張力付与手段 ８ 係止手段 ９ リング状の形鋼材 １０ ブラケット １１ フックボルト １２ スプリング １３ ダブルナット １４ ピン １５ 切欠け １６ ブラケット １７ フックボルト １８ ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱に取付けたパラボラアンテナに耐風
   カバーを設置するに際し、上記パラボラアンテナの上方
   と下方に、支柱を中心とする円形のフレームをそれぞれ
   配設するとともに、これらフレームに絶縁シートを張設
   して筒状の耐風カバーを構成したことを特徴とするパラ
   ボラアンテナ用カバーの設置構造。