JPH06192972A - 繊維製品の処理方法 - Google Patents

繊維製品の処理方法

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JPH06192972A
JPH06192972A JP4347028A JP34702892A JPH06192972A JP H06192972 A JPH06192972 A JP H06192972A JP 4347028 A JP4347028 A JP 4347028A JP 34702892 A JP34702892 A JP 34702892A JP H06192972 A JPH06192972 A JP H06192972A
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重二 内田
Masakazu Shimada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステル系繊維材料の染色物または捺染
物の繊維強度を低下させずに日光堅牢度を向上させるこ
とのできる方法を提供する。 【構成】 ポリエステル系繊維またはポリエステル系繊
維と他の繊維との混合繊維からなる繊維材料を分散染料
等の染料を用いて染色または捺染するに際して、染色浴
または捺染用色糊中に、下記一般式I 【化1】 (式中、Rはブチレン基またはヘキシレン基を示す)で
表されるベンゾフェノン系化合物の5〜50%水分散液
を繊維重量に対して0.2〜10%の量で用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、繊維製品の処理方法に関する。
さらに詳しく述べるならば、本発明は、ポリエステル系
繊維またはポリエステル系繊維と他の繊維との混合繊維
からなる繊維材料を分散染料、カチオン染料等の染料を
用いて浸染、連続染色もしくは捺染等で染色する方法に
おいて、染色浴もしくは捺染糊中に紫外線吸収剤を添加
することにより、繊維製品の日光堅牢度低下防止、繊維
強度脆化防止等の諸性能を向上させるための処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維からなる繊維製品で、
高度の耐久性や高度の日光堅牢度が要求されるもの、例
えば、カーペット、カーシート、カーマット、シートベ
ルト等に対しては、染色浴または捺染糊中に紫外線吸収
剤を併用して加工するのが一般的である。日光堅牢度対
策としては、例えば、特開昭60−59185および特
開平2−41468に開示されている如く、一般には下
記構造式II
【0003】
【化2】
【0004】を有する2−(2′−ヒドロキシ−3′−
t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾールからなる紫外線吸収剤の水分散液を浸染
浴に併用することが行われている。確かに、この方法に
より得られる染色品は、高温フェード・オ・メーターに
て83℃で200時間露光したときに4〜5級の堅牢度
を示し、実用に耐えるものとなっている。但し、実際の
加工工程では、染色後に160〜190℃で仕上セット
の処理をするのが一般的である。化合物IIの紫外線吸収
剤を用いて染色した場合、この仕上セットの温度を高く
すると、紫外線吸収剤が繊維から昇華してしまい、日光
堅牢度向上の効果が弱まってしまうという問題があり、
従ってセット効果を犠牲にして140〜150℃の低い
温度で処理せざるを得ず、加工工場では生産性および一
定の品質を維持するのに苦慮している。また、シートベ
ルトの染色で行われているような200〜210℃で2
〜5分のいわゆるサーモゾール法による染料固着では、
従来の紫外線吸収剤は昇華してしまい、効果を失ってし
まう。また、捺染法を取入れた加工、例えば、従来の紫
外線吸収剤を用いて浸染した上に捺染糊を印捺し、さら
に170〜180℃で7〜8分間のHTスチーミング固
着を施すような加工においては、浸染で繊維に吸着した
紫外線吸収剤が上記高温処理中に昇華してしまい、日光
堅牢度向上の効果がほとんど無くなってしまい、結局地
染め部分は実用に耐えない日光堅牢度示すようになって
しまう。また、捺染糊中に従来の紫外線吸収剤を併用し
ても、同様にHTスチーミング中に紫外線吸収剤は昇華
してしまい、柄部の日光堅牢度に対する向上効果を得る
ことはできない。
【0005】さらに、最近実用上で問題にされているの
は、従来の紫外線吸収剤を使用して加工されたカーシー
ト、カーマット等の繊維素材を用いた車両において、紫
外線吸収剤が車内に徐々に昇華してきて車のガラスを曇
らせ、ガラスの透明度を低下させるという問題である。
これは、安全性の面からも重要な要素であり、早急な解
決策が望まれている。
【0006】また、特開平4−91274には、下記構
造式III
【0007】
【化3】
【0008】を有する2−{2′−ヒドロキシ−3′−
(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール
および下記構造式IV
【0009】
【化4】
【0010】を有する2,2′−ジヒドロキシ−4,
4′−ジメトキシベンゾフェノンが、ポリエステル系繊
維の高温処理を伴う染色加工に用いる紫外線吸収剤とし
て有用であることが開示されている。化合物III の場合
は化合物の昇華性は小さく、繊維の日光による強度低下
を防止する効果に優れている。しかし、日光堅牢度に関
しては、染料の変褪色を防止する効果は従来品に比べ若
干弱く、またそれ以上に問題なのは、キセノン光源での
長時間照射による日光堅牢度試験で顕著に現れる、多分
化合物自体が光化学反応的に分解することに起因すると
考えられる照射部の白化または黄変である。従って、化
合物III は繊維の強度保持の目的であるシートベルトの
加工に使用されるのが主で、カーシート等色相が重要に
なる用途には使用できない。化合物IVについては、化合
物自体の黄色の程度が強いことから、特に淡色の加工に
おいては使用できない。また、この化合物IVには、化合
物IIおよびIII に無い欠点として、染色終了後染色機の
壁面に紫外線吸収剤が付着し、染色機の洗浄を丁寧に行
わないと次の染色時に布に汚れとして付着するトラブル
が発生するという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記紫外線
吸収剤の昇華性および融点に関わる種々の問題点を克服
し、かつ、浸染、連続染色でのサーモゾール固着および
捺染等各種の染色において、本来の目的であるポリエス
テル染色物の日光堅牢度の向上とともに繊維強度低下の
防止とを達成することのできる方法を提供しようとする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ポリエステル系繊維またはポリエステル系
繊維と他の繊維との混合繊維からなる繊維材料を分散染
料等の染料を用いて染色または捺染するに際して、染色
浴または捺染用色糊中に、下記一般式I
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Rはブチレン基またはヘキシレン
基を示す)で表されるベンゾフェノン系化合物の5〜5
0%水分散液を繊維重量に対して0.2〜10%の量で
用いることを特徴とする繊維製品の処理方法を提供す
る。本発明に有用な繊維材料としては、ポリエステル系
合成繊維またはポリエステル系合成繊維と他繊維、例え
ば、綿、レーヨン、ウール、ナイロン、アセテート等と
の混合繊維からなる織物、編み物、およびそれらの起毛
品からなるカーペット、カーマット、カーシート、シー
トベルト類である。
【0015】上記繊維材料の染色方法としては、溶剤染
色等も考えられるが、一般にはその経済性や地球環境へ
の配慮の観点から水系で実施されるのがよい。本発明に
おける紫外線吸収剤の付与という目的に対しては、プラ
スチック、ポリエステル樹脂等への練り込み加工と異な
り、紫外線吸収剤を溶融した状態で使用することはでき
ないので、染色浴または捺染用色糊の系に紫外線吸収剤
を添加し、物理化学的に繊維製品に吸着させることによ
り効果を発揮するものが求められる。
【0016】本発明者らは、紫外線吸収剤の水分散物を
用いることによる繊維製品の日光堅牢度の向上に関し、
紫外線吸収剤自身の物理的性質、化学的性質、無機性/
有機性値、分子体積および水分散液中での粒子径、分散
剤等を総合的に考慮して、鋭意研究を重ねた結果、従来
はプラスチック、ゴム、ポリエステル樹脂等へ練り込み
処理する方法(特公昭47−17283、特開平1−2
45046)としてのみ使用されていた上記一般式Iで
表されるα,ω−ビス(4−ベンゾイル−3−オキシフ
ェノキシ)アルカンの5〜50%水分散液を、繊維製品
の染色または捺染をする際に染色浴あるいは捺染用色糊
中に添加することにより、繊維製品の日光堅牢度低下の
防止および繊維強度脆化の防止が実用に耐え得るレベル
で達成することができ、しかも従来の紫外線吸収剤の欠
点であった昇華やガラス曇りの問題を著しく改善し得る
ことを見出したものである。
【0017】化合物Iは、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノンとジハロゲン化ブタンまたはジハロゲン化ヘキ
サンを反応させることにより製造することができる。紫
外線吸収剤である化合物Iは水不溶性であるから、紫外
線吸収剤5〜50重量%を分散剤および水を用いて予め
分散液を作成し、さらに物理的に粉砕した微粒子分散物
の状態で染色浴または捺染糊中に添加して使用する。粒
子の大きさは特に限定されないが、平均粒子径が2μm
以下の大きさに粉砕した状態で使用するのが望ましい。
分散剤としては、例えば、下記の界面活性剤を使用する
ことができるけれども、特にこれらに限定されるもので
はない。
【0018】(a)ナフタレンスルホン酸のホルムアル
デヒド縮合物。 (b)炭素数8〜12のアルキルフェノールの4〜50
モルのアルキレンオキシド付加物、その硫酸化物および
炭素数8〜20の脂肪酸のエステル。ここで、アルキレ
ンオキシドとしてはエチレンオキシド、プロピレンオキ
シドおよびブチレンオキシドを挙げることができ、その
単独付加物、2者または3者のブロックあるいはランダ
ム付加物のいずれでもよい。
【0019】(c)3〜8モルのスチレンを付加したフ
ェノールの4〜50モルのアルキレンオキシド付加物、
その硫酸化物および炭素数8〜20の脂肪酸のエステ
ル。ここで、アルキレンオキシドとしてはエチレンオキ
シド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドを挙
げることができ、その単独付加物、2者または3者のブ
ロックあるいはランダム付加物のいずれでもよい。
【0020】(d)1〜2モルのスチレンを付加した炭
素数8〜12のアルキルフェノールのアルキレンオキシ
ド付加物、その硫酸化物および炭素数8〜20の脂肪酸
のエステル。ここで、アルキレンオキシドとしてはエチ
レンオキシド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキ
シドを挙げることができ、その単独付加物、2者または
3者のブロックあるいはランダム付加物のいずれでもよ
い。
【0021】(e)ポリアルキレンオキシド、その硫酸
化物および炭素数8〜20の脂肪酸エステル。ここで、
アルキレンオキシドとしてはエチレンオキシド、プロピ
レンオキシドおよびブチレンオキシドを挙げることがで
き、その単独付加物、2者または3者のブロックあるい
はランダム付加物のいずれでもよい。
【0022】(f)エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン等のアミン類のアルキレンオキシド付加物、その
硫酸化物および炭素数8〜20の脂肪酸のエステル。こ
こで、アルキレンオキシドとしてはエチレンオキシド、
プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドを挙げるこ
とができ、その単独付加物、2者または3者のブロック
あるいはランダム付加物のいずれでもよい。
【0023】(g)炭素数8〜12のアルキルジフェニ
ルエーテルの硫酸化物。(h)ポリビニルアルコール。 (i)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリ
ルアミド、アクリロニトリロ、酢酸ビニル等のビニル系
モノマーの重合物および共重合物。 (j)カルボキシメチルセルロース。
【0024】(k)アルギン酸ソーダ。 (l)ローカストビン、グアールガム等の天然多糖類の
アルキレンオキシド付加物。ここで、アルキレンオキシ
ドは、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを意
味する。
【0025】浸染用の染色浴においては、前記化合物I
を5〜50重量%含有する水分散液を繊維重量に対して
0.2〜10%の量で使用し、他に分散染料、カチオン
染料等の染料、均染剤としての界面活性剤、酢酸等のpH
調整剤、EDTA類もしくはポリアクリル酸ソーダ等の
キレート剤、酸化防止剤、消泡剤等の通常の染色に用い
られる薬剤が使用される。染色加工工程は、従来実施さ
れているものと同様であってよく、繊維材料を、精練し
または精練せずに、液流染色機、ビーム染色機、チーズ
染色機等の染色機中120℃〜140℃で20〜60分
間染色した後、仕上工程を実施する。
【0026】連続染色では、精練した繊維材料を、前記
化合物Iの水分散液を0.2〜10%含み、かつ、染
料、マイグレーション防止剤としてのアルギン酸ソー
ダ、カルボキシメチルセルロース、酢酸ビニルとマレイ
ン酸の共重合物およびアクリル酸とアクリルアミドの共
重合物等からなる濃染剤としてのポリアクリルアミド、
均染剤や浸透剤としての界面活性剤、還元防止剤として
の塩素酸ソーダやメタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ
等、pH調整剤としてのクエン酸、リンゴ酸、酒石酸等を
含む染色浴に浸漬し、次いでマングル等で絞る所謂パッ
ド処理の後乾燥し、サーモゾール、スチーミング等の固
着処理を実施する。その後、ソーピング、仕上処理を行
なう。
【0027】また、捺染においては、繊維材料を、精練
せずまたは精練した後、または染色した後に、捺染糊を
印捺する。捺染糊中には、0.2〜10%の前記化合物
Iの水分散液と、他にアルギン酸ソーダ、加工澱粉、グ
アルガム系糊剤、カルボキシメチルセルロース等の捺染
用糊剤、pH調整用のクエン酸やリンゴ酸等の有機酸、還
元防止剤としての塩素酸ソーダやメタニトロベンゼンス
ルホン酸ソーダ等、濃染剤としての界面活性剤やターペ
ンエマルジョンおよび消泡剤等、通常の捺染において用
いられる薬剤が用いられる。印捺後乾燥し、HTスチー
ミング、サーモゾール等での固着処理を行ない、次いで
ソーピングし、仕上げ処理を行なう。
【0028】
【実施例】以下に例をもって本発明をさらに説明する。
なお、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%
を示す。 例1 1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−オキシフェノキ
シ)ブタンの粉末150g、1モルのフェノールに3モ
ルのスチレンを付加し、さらにエチレンオキシドを15
モル付加した非イオン界面活性剤8gおよび水350g
を五十嵐機械製造(株)製サンドグラインダーにて4時
間処理して、平均粒子径0.4μmの微粒子分散物を得
た。粒子径は、島津製作所(株)製粒度分布測定機SA
LD−1100により測定した(以下の例において同
じ)。
【0029】例2 1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−オキシフェノキ
シ)ブタンの粉末150g、リポトールB−12(日華
化学(株)製アニオン界面活性剤)150gおよび水2
00gを五十嵐機械製造(株)製サンドグラインダーに
て4時間処理して、平均粒子径0.45μmの微粒子分
散物を得た 例3 1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−オキシフェノキ
シ)ヘキサンの粉末150g、1モルのフェノールに3
モルのスチレンを付加し、さらにエチレンオキシドを1
5モル付加した非イオン界面活性剤8gおよび水350
gを五十嵐機械製造(株)製サンドグラインダーにて4
時間処理して、平均粒子径0.42μmの微粒子分散物
を得た。
【0030】比較例1 2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールの粉末
150g、1モルのフェノールに3モルのスチレンを付
加し、さらにエチレンオキシドを15モル付加した非イ
オン界面活性剤8g、水350gを五十嵐機械製造
(株)製サンドグラインダーにて4時間処理して、平均
粒子径0.41μmの微粒子分散物を得た。
【0031】比較例2 2−{2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,
6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチ
ルフェニル}ベンゾトリアゾールの粉末150g、1モ
ルのフェノールに3モルのスチレンを付加し、さらにエ
チレンオキシドを15モル付加した非イオン界面活性剤
8gおよび水350gを五十嵐機械製造(株)製サンド
グラインダーにて4時間処理して、平均粒子径0.41
μmの微粒子分散物を得た。
【0032】比較例3 2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾ
フェノンの粉末150g、1モルのフェノールに3モル
のスチレンを付加し、さらにエチレンオキシドを15モ
ル付加した非イオン界面活性剤8gおよび水350gを
五十嵐機械製造(株)製サンドグラインダーにて4時間
処理して、平均粒子径0.39μmの微粒子分散物を得
た。
【0033】比較例4 2,2′−メチレンビス(3−メトキシ−6−ベンゾイ
ルフェノール)の粉末150g、1モルのフェノールに
3モルのスチレンを付加し、さらにエチレンオキシドを
15モル付加した非イオン界面活性剤8gおよび水35
0gを五十嵐機械製造(株)製サンドグラインダーにて
4時間処理して、平均粒子径0.40μmの微粒子分散
物を得た。
【0034】例4(性能試験例) 上記の紫外線吸収剤分散液を用いて、次の如く性能試験
を行った。 a)供試布 カーシート用ポリエステル立毛品(目付け650g/m
2 )を、下記条件にて染色後日光堅牢度試験に供した。
【0035】b)染色染色方法 下記染色浴および浴比にて、染色機テクサム技研(株)
製ミニカラーを用い、130℃で30分間染色し、80
℃で10分間還元洗浄した後乾燥し、グレーの染色物を
得た。次いで、上野山鉄工(株)製ピンテンターを用
い、160℃で2分間乾熱処理を行った。
【0036】 染色浴組成 C.I. Disperse Yellow 42 0.21 % o.w.f. C.I. Disperse Red 302 0.08 % o.w.f. C.I. Disperse Violet 57 0.07 % o.w.f. C.I. Disperse Blue 60 0.11 % o.w.f. C.I. Basic Yellow 67 0.11 % o.w.f. C.I. Basic Red 29 0.15 % o.w.f. C.I. Basic Blue 54 0.40 % o.w.f. ニッカサンソルト SD-07(日華化学(株)製分散均染剤) 0.5g/l 90%酢酸 0.5g/l 紫外線吸収剤分散液 2または4% o.w.f.浴比 1:10 還元洗浄浴組成 サンモール RC−1(日華化学(株)製ソーピング剤) 2g/l c)評価方法 (1)日光堅牢度A法 高温フェード・オ・メーター(スガ試験機(株)製)を
用い、83℃にて400時間照射した(ポリウレタン1
cm裏打ち)。次いで、変褪色の度合を変褪色グレースケ
ール(JIS−0804−74)にて級数で判定した
(級数の大きいほど日光堅牢度良好)。
【0037】B法 キセノンフェード・オ・メーター(スガ試験機(株)
製)を用い、89℃にて4.8時間照射後、38℃にて
1時間の暗黒を1サイクルとして50サイクル運転した
(積算放射照度55000KJ/m2 、ポリウレタン1cm
裏打ち)。次いで、変褪色の度合を変褪色グレースケー
ル(JIS−0804−74)にて級数で判定した(級
数の大きいほど日光堅牢度良好)。
【0038】(2)紫外線吸収剤の残存率 乾熱処理前後の染色布をソックスレー抽出(クロロホル
ムにて3時間)し、乾熱処理時の紫外線吸収剤残存率を
測定した。 d)結果 結果を下記の表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】本発明の方法により得られる染色物は、日
光堅牢度および乾熱処理時の残存性ともに優れたもので
あることがわかる。例5(性能試験例) 前記の紫外線吸収剤分散液を用いて、次の如く性能試験
を行った。 a)供試布 例4にて染色したグレーのカーシート用ポリエステル立
毛品(目付け650g/m2 )を、下記条件にて捺染
後、日光堅牢度試験に供した。
【0041】b)捺染捺染方法 上記供試布に、下記組成の色糊を辻井染機(株)製オー
トスクリーン捺染試験機を用いて#1500メッシュの
スクリーンにて、花柄模様に印捺した。これを100℃
で1分間乾燥後、HTスチーマー(辻井染機(株)製)
にて175℃で7分間固着処理を行った。その後、還元
洗浄し、乾燥した。
【0042】 捺染用色糊組成 ニッカガム 2A(日華化学(株)製加工澱粉系糊剤)の10%水膨張物 150g ニッカガム C-170(日華化学(株)製 CMC系糊剤)の8%水膨張物 450g C.I. Disperse Blue 60 10g サンフローレン FK-2(日華化学(株)製捺染用濃染剤) 30g クエン酸 2g 塩素酸ソーダ 1g 紫外線吸収剤分散液 20g 水 337g 計 1000g 還元洗浄浴組成 サンモール FL conc.(日華化学(株)製ソーピング剤) 2g/l ソーダ灰 2g/l ハイドロサルファイト 2g/l c)評価方法 (1)日光堅牢度 例4の方法に同じ。
【0043】(2)紫外線吸収剤の残存率 例4の方法と同様にHTスチーミング処理時の紫外線吸
収剤残存率測定を行った。 d)結果 結果を下記表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】本発明の方法により得られる捺染物は、日
光堅牢度およびHTスチーミング処理後の残存性ともに
優れたものであることがわかる。 例6(性能試験例) 前記の紫外線吸収剤分散液を用いて、次の如く性能試験
を行った。 a)供試布 ポリエステル製シートベルトを下記の方法で連続染色法
にて染色し、日光堅牢度試験に供した。
【0046】b)連続染色染色方法 下記に示した連続染色浴を作成し、マングルにて絞り率
60%にてパッディング後、100℃にて1分間乾燥
し、次いで上野山鉄工(株)製ピンテンターを用い、2
00℃で3分間サーモゾール処理を行った。次いで、例
4の方法で還元洗浄を行った。
【0047】 連続染色浴組成 C.I. Disperse Yellow 42 0.21重量% C.I. Disperse Red 302 0.15重量% C.I. Disperse Blue 60 0.11重量% クエン酸 2 重量% アルギン酸ソーダ 0.1 重量% 紫外線吸収剤分散液 6 重量% 水 残り 計 100 c)評価方法 (1)日光堅牢度 例4の方法に同じ。
【0048】(2)紫外線吸収剤の残存率 例4の方法と同様にサーモゾール処理時の紫外線吸収剤
残存率を測定した。 d)結果 結果を下記の表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】本発明の方法により得られる染色物は、日
光堅牢度およびサーモゾール処理後の残存性ともに優れ
たものであることがわかる。 例7(性能試験例) 前記の紫外線吸収剤分散液を用いて、次の如く性能試験
を行った。 a)供試布 カーシート用ポリエステル立毛品(目付け650g/m
2 )を、下記条件にて曇り度試験に供した。
【0051】b)吸尽処理処理方法 下記処理浴および浴比にて、染色機テクサム技研(株)
製ミニカラーを用い、130℃で30分間処理し、80
℃で10分間還元洗浄した後乾燥した。次いで、上野山
鉄工(株)製ピンテンターを用い、160℃で2分間乾
熱処理を行った。その後、例4の方法で還元洗浄を行っ
た。
【0052】 処理浴組成 ニッカサンソルト SD-07(日華化学(株)製分散均染剤) 0.5 g/l 90%酢酸 0.5 g/l 紫外線吸収剤分散液 4.0 % o.w.f.浴比 1:10 c)評価方法ガラス曇り度試験 前記染色布から直径70mmの円形試験片を取り、上部口
直径40mm、底面直径70mmの円筒ガラス容器に立毛面
を上にして入れる。ガラス容器上部に縦50mm、横50
mmの透明ガラス板(曇り度1%以下のもの)を置き、油
槽にて100℃で5時間加熱する。加熱後、ガラス板を
取り出し、直読ヘーズコンピュータHGM−2DP(ス
ガ試験機(株)製)を用い、ガラス板の曇り度を測定し
た(数字の小さいほどガラス曇り度良好)。
【0053】d)結果 結果を下記表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】例8(性能試験例) 前記の紫外線吸収剤分散液を用いて、次の如く性能試験
を行った。 a)供試布 ポリエステル織物(ポンジー)を下記の方法で連続染色
法にて染色し、堅牢度試験に供した。
【0056】b)連続染色染色方法 下記に示した連続染色浴を作成し、マングルにて絞り率
80%にてパディング後、100℃にて1分間乾燥し、
次いで上野山鉄工(株)製ピンテンターを用い、200
℃で3分のサーモゾール処理を行った。その後、例4の
方法で還元洗浄を行った。
【0057】 連続染色浴組成 C.I. Disperse Blue 60 4 重量% クエン酸 0.2 重量% アルギン酸ソーダ 0.1 重量% 紫外線吸収剤分散液 7 重量% 水 残り 計 100 c)評価方法紫外線照射による繊維強度低下 キセノンフェード・オ・メーター(スガ試験機(株)
製)を用い、89℃にて100時間照射した(ポリウレ
タン1cm裏打ち)。次いで、紫外線照射部をオートグラ
フIM−100(島津製作所(株)製)を用いて、JI
S−1018に準じ、引き裂き強度を測定し、下記式に
従って脆化度を算出した。
【0058】
【数1】
【0059】d)結果 結果を下記表5に示す。
【0060】
【表5】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、日光堅牢度、繊維強度
等の物性に優れたポリエステル系繊維材料の染色物また
は捺染物を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系繊維またはポリエステル
    系繊維と他の繊維との混合繊維からなる繊維材料を分散
    染料等の染料を用いて染色または捺染するに際して、染
    色浴または捺染用色糊中に、下記一般式I 【化1】 (式中、Rはブチレン基またはヘキシレン基を示す)で
    表されるベンゾフェノン系化合物の5〜50%水分散液
    を繊維重量に対して0.2〜10%の量で用いることを
    特徴とする繊維製品の処理方法。
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