JPH06192290A - ペプチドおよびこれを担体上に固定化してなる吸着剤 - Google Patents

ペプチドおよびこれを担体上に固定化してなる吸着剤

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JPH06192290A
JPH06192290A JP5006098A JP609893A JPH06192290A JP H06192290 A JPH06192290 A JP H06192290A JP 5006098 A JP5006098 A JP 5006098A JP 609893 A JP609893 A JP 609893A JP H06192290 A JPH06192290 A JP H06192290A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式:H−X−(A−B)n−Y−Z(式中、AはTr
pまたはPhe、もしくはTrpもしくはPheの少なくとも1種
を含むジペプチド断片表し;BはTrp、Phe、AspまたはGl
uを表し;XおよびYは一方が単結合、Asp、Glu、Arg、Ly
sまたはHis、もしくはこれらから選ばれる少なくとも1
種のアミノ酸残基の2〜10個からなるペプチド断片を
表し、他方がAsp、Glu、Arg、LysまたはHis、もしくは
これらから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸残基の2
〜10個からなるペプチド断片を表し;ZはOH又はN
であり;nは2〜5の整数を表す。)で表されるペ
プチドおよびこれを担体上に固定化してなる吸着剤。 【効果】 上記ペプチドを担体上に固定化してなる吸着
剤は、抗デオキシリボ核酸抗体および/または免疫複合
体が関与している疾患の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチドおよびこれを担
体上に固定化してなる吸着剤に関する。本発明によって
提供されるペプチドは、抗デオキシリボ核酸抗体(以
下、抗DNA抗体という)および/または免疫複合体と
特異的に結合する能力を有しているので、該ペプチドを
担体上に固定化してなる吸着剤は、抗DNA抗体および
/または免疫複合体が関与している疾患の治療に有用で
ある。
【0002】抗DNA抗体および免疫複合体は、全身性
エリテマトーデス(以下、SLEという)、慢性関節リ
ウマチ、ギランバレー症候群などの自己免疫疾患を有す
る患者や、悪性腫瘍、慢性感染症、アレルギーなどの疾
患を有する患者体液中に検出され、疾患の原因または進
行と密接な関係をもっていると推定されている。例え
ば、SLE患者にみられる血管炎は、抗DNA抗体とD
NAとの反応により形成される免疫複合体が血管壁に沈
着することにより、またSLE患者の予後を左右する腎
炎は、該免疫複合体に加えて抗DNA抗体が直接腎糸球
体に沈着することにより引き起こされることが知られて
いる。したがって、血液、血漿などの体液から抗DNA
抗体および/または免疫複合体を除去することは、上記
の疾患を治療する上で必要となる。
【0003】
【従来の技術】従来、上記疾患用の吸着剤として、プロ
テインAをシリカマトリックス上に固定化してなる免疫
吸着剤(特開昭62−242628号公報参照)、疎水
性化合物を不溶性担体上に固定化してなる免疫グロブリ
ンおよび/または免疫複合体の吸着剤(特開昭57−1
22875号公報参照)、DNAを高分子担体に固定化
してなる吸着剤(特開昭61−226059号公報参
照)、アニオン性官能基を有する化合物を水不溶性多孔
質体に固定化してなる吸着体(特開昭64−68272
号公報および特開平1−181875号公報参照)など
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭62−2
42628号公報に記載されているプロテインA固定化
免疫吸着剤は、血液、血漿などの体液から免疫グロブリ
ンおよび免疫複合体を吸着除去するためのものであり、
免疫複合体を選択的に吸着除去する能力を有しておら
ず、人体にとって有用な免疫グロブリンをも吸着除去し
てしまう。また、プロテインAは黄色ブドウ球菌由来の
生理活性タンパク質であり、製品コストがかかるこ
と、担体上への固定化時、滅菌時、固定化後の保存時
の取り扱い条件によっては生理活性の失活を起こし易い
こと、血液、血漿などの体液と接触させて使用する際
にプロテインAが溶出した場合、溶出したプロテインA
が人体に対して重篤な症状を引き起こす恐れがあること
などの欠点がある。
【0005】特開昭57−122875号公報に記載さ
れている、免疫グロブリンおよび/または免疫複合体の
吸着剤は、抗DNA抗体と免疫複合体を高率で吸着除去
できることが記載されてはいるが、該吸着剤は抗DNA
抗体と免疫複合体を選択的に吸着除去する能力を有して
おらず、やはり人体にとって有用な免疫グロブリンをも
高率に吸着除去してしまうという欠点がある。
【0006】特開昭61−226059号公報に記載さ
れているDNA固定化吸着剤は、原料として天然物から
抽出したDNAを使用することとなるので、DNAの
純度にばらつきがあること、製品コストがかかるこ
と、血液、血漿などの体液と接触させて使用する際に
DNAが体液中に溶出した場合、体液中の抗DNA抗体
と免疫複合体を形成して病状を悪化させる可能性がある
ことなどの欠点がある。
【0007】特開昭64−68272号公報に記載され
ている抗DNA抗体用の吸着体および特開平1−181
875号公報に記載されている免疫複合体用の吸着体
は、担体に固定化するアニオン性官能基を有する化合物
として、ペプチドのポリグルタミン酸、ポリアスパラギ
ン酸、あるいはアミノ酸のグリシンが使用できることが
記載されているが、該ペプチドあるいはアミノ酸を固定
化した吸着剤は吸着能力が十分でなく、さらなる吸着能
力の向上が望まれている。
【0008】このように従来知られている抗DNA抗体
および/または免疫複合体用の吸着剤では、吸着特異
性、安全性、製造コスト、吸着能力などの観点から、前
記の抗DNA抗体および/または免疫複合体が体液中に
出現している疾患の治療に使用するには適していない。
【0009】本発明の1つの目的は、抗DNA抗体およ
び/または免疫複合体と特異的に結合する能力を有する
ペプチドを提供することにある。本発明の他の1つの目
的は、血液、血漿などの体液より人体にとって有用な成
分を吸着除去することなく、抗DNA抗体および/また
は免疫複合体を選択的に吸着除去可能であり、かつ滅菌
処理時や保存時における吸着除去能力の低下が極めて少
なく、しかも安全性の高い吸着剤を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記の一般式(I) H−X−(A−B)n−Y−Z ………(I) (式中、AはTrpおよびPheよりなる群から選ばれるアミ
ノ酸残基もしくは該群より選ばれる少なくとも1種のア
ミノ酸残基の2個からなるペプチド断片を表し;BはTr
p、Phe、AspおよびGluよりなる群から選ばれるアミノ酸
残基を表し;XおよびYは一方が単結合を表すか、また
はAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりなる群から選ばれ
るアミノ酸残基もしくは該群から選ばれる少なくとも1
種のアミノ酸残基の2〜10個からなるペプチド断片を
表し、他方がAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりなる群
から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群から選ばれる少
なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10個からなるペプ
チド断片を表し;Zは水酸基またはアミノ基を表し;n
は2〜5の整数を表す。)で表されるペプチドを提供す
ることによって達成され、また、該ペプチドを担体上
に固定化してなる吸着剤を提供することによって達成さ
れる。
【0011】本明細書においては各種アミノ酸残基を次
の略号で記述する。 Arg: L−アルギニン残基 Asp: L−アスパラギン酸残基 Glu: L−グルタミン酸残基 His: L−ヒスチジン残基 Lys: L−リジン残基 Phe: L−フェニルアラニン残基 Trp: L−トリプトファン残基
【0012】また本明細書においては、常法に従ってペ
プチドのアミノ酸配列を、そのN末端のアミノ酸残基が
左側に位置し、C末端のアミノ酸残基が右側に位置する
ように記述する。
【0013】本発明のペプチドは下記の一般式(II) (A−B)n ………(II) (式中、A、Bおよびnは前記の定義と同じ。)で表さ
れる4〜15個のアミノ酸残基からなるペプチド断片を
含有することにより、抗DNA抗体および/または免疫
複合体と特異的に結合する能力を発現する。一般式(I
I)においてnが6以上の整数であるペプチド断片は、
合成が煩雑となり、また生体に対する抗原性が高くなる
ので好ましくない。また、nが1であるペプチド断片
は、抗DNA抗体および/または免疫複合体との結合能
力が不十分であるので好ましくない。
【0014】一般式(II)で表されるペプチド断片とし
ては、例えば、次式のアミノ酸配列で表されるペプチド
断片を挙げることができる。式(1):Trp Trp Phe Tr
p Trp Phe(配列番号:1),式(2):Phe Phe Asp P
he Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp(配列番号:
2),式(3):Phe Glu Phe Glu Phe Glu Phe Glu
(配列番号:3),式(4):Trp Trp Asp Trp TrpAsp
Trp Trp Asp(配列番号:4),式(5):Trp Trp Gl
u Trp Trp Glu TrpTrp Glu(配列番号:5),式
(6):Trp Phe Phe Trp Phe Phe(配列番号:6),
式(7):Trp Phe Trp Phe Trp Phe(配列番号:
7),式(8):Phe AspPhe Asp Phe Asp Phe Asp Phe
Asp(配列番号:8),式(9):Phe Glu PheGlu Phe
Glu Phe Glu Phe Glu(配列番号:9),式(10):
Trp Glu Trp GluTrp Glu Trp Glu Trp Glu(配列番号:
10),式(11):Trp Asp Trp AspTrp Asp Trp Asp
Trp Asp(配列番号:11),式(12):Trp Phe As
p Trp Phe Asp Trp Phe Asp(配列番号:12),式
(13):Trp Phe Glu Trp Phe Glu Trp Phe Glu Trp
Phe Glu(配列番号:13)
【0015】一般式(I)におけるXおよびYは前記の
とおり定義されるが、一般式(II)で表されるペプチド
断片にXおよびYを付加することにより該ペプチド断片
に親水性が付与されるため、一般式(I)で表されるペ
プチドが担体上に効率良く固定化されるようになる。ま
た、一般式(I)で表されるペプチドを担体上に固定化
した吸着剤を、血液、血漿などの体液と接触させて使用
した場合、該ペプチドが遊離して体内に混入したとして
も、XおよびYの付加により該ペプチドに親水性が付与
されていることから尿中に排泄され易く、生体に対する
抗原性が低く安全である。XおよびYの両方が単結合で
ある場合、またはXおよびYのいずれかが上記で定義さ
れたものと異なるアミノ酸残基またはペプチド断片であ
る場合には、一般式(I)で表されるペプチドを担体上
に固定化した吸着剤は、滅菌処理により抗DNA抗体お
よび/または免疫複合体の吸着除去能力が著しく低下す
る場合がある。
【0016】一般式(I)におけるXおよびYが表すペ
プチド断片としては、例えば、次のペプチド断片を挙げ
ることができる。-Asp-Asp-,-Glu-Glu-,-Lys-Lys-,-
His-His-,-Arg-Arg-,-Asp-Glu-,-Glu-Asp-,-Glu-Ly
s-,-Lys-Glu-,-His-Asp-,-Asp-His-,-His-Lys-,-L
ys-His-,-Arg-Lys-,-Lys-Arg-,-(Asp)5-,-(Arg)
5-,-(Lys)5-,-(Glu)5-,-(His)5-,-Lys-Glu-Glu-Asp
-,-Asp-Glu-His-Lys-,-(Asp)10-,-(Lys)10-,-(Glu)
10-,-(His)10-,-(Arg)10-,-Lys-Glu-His-Arg-Asp-Ly
s-Lys-Glu-,-Lys-Glu-Glu-Asp-Arg-Lys-Lys-His-
【0017】一般式(I)で表されるペプチドの合成
は、ペプチド合成において通常用いられる方法、例えば
固相合成法、段階的伸長法またはフラグメント縮合法の
ような液相合成法により行われるが、固相合成法により
行うのが操作上簡便である〔例えば、ジャーナル・オブ
・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(Journalo
f the American Chemical Society)、第85巻、第2
149〜2154頁(1963年);日本生化学会編
「生化学実験講座1タンパク質の化学IV 化学修飾とペ
プチド合成」(昭和52年11月15日、(株)東京化
学同人発行)、第207〜495頁;日本生化学会編
「続生化学実験講座2 タンパク質の化学(下)」(昭
和62年5月20日、(株)東京化学同人発行)、第6
41〜694頁参照〕。
【0018】一般式(I)で表されるペプチドの固相合
成法による製造は、例えば、反応溶媒に不溶性であるス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体などの重合体に、目
的とするペプチドのC末端側からN末端方向に向かっ
て、対応するアミノ酸を該アミノ酸が有するα−カルボ
キシル基以外のα−アミノ基などの官能基を保護したう
えで縮合させて結合させる操作と、該結合したアミノ酸
におけるα−アミノ基などのペプチド結合を形成するア
ミノ基が有する保護基を除去する操作を順次繰返すこと
によってペプチド鎖を伸長させ、目的とするペプチドに
対応するペプチド鎖を形成し、次いで該ペプチド鎖を重
合体から脱離させ、かつ保護されている官能基から保護
基を除去することにより目的とするペプチドを得ること
ができる。必要に応じてこのペプチドをさらに精製する
ことによって、より純度の高いものが得られる。ペプチ
ドの精製は逆相高速液体クロマトグラフィーで行うのが
効果的である。
【0019】一般式(I)で表されるペプチドは担体上
に効率的に固定化され、得られた吸着剤は抗DNA抗体
および/または免疫複合体が関与する疾病患者の血液、
血漿などの体液より人体にとって有用な成分を吸着除去
することなく、抗DNA抗体および/または免疫複合体
を選択的に吸着除去することができる。一般式(I)で
表されるペプチドを固定化する際に使用する担体として
は、親水性の表面を有し、かつペプチドとの間で共有結
合を形成させるために利用し得るアミノ基、カルボキシ
ル基、水酸基などの反応性の官能基を有するものが好ま
しい。また、上記の担体は血液、血漿などの体液に不溶
性であり、多孔性であるものが好ましい。抗DNA抗体
および/または免疫複合体を吸着させ得る有効表面積が
広い多孔性の担体としては、排除限界タンパク質分子量
が約106〜109の範囲内であるか、または平均細孔径
が約50〜1000nmの範囲内であるものを使用するの
が好ましい。担体は粒子状、繊維状、シート状、中空糸
状などの任意の形状であることができる。
【0020】かかる担体としては、例えば、CM−セル
ロファインCH(排除限界タンパク質分子量:約3×1
6、生化学工業(株)販売)などのセルロース系担
体、CM−トヨパール650C(排除限界タンパク質分
子量:5×106、東ソー(株)製)などのポリビニル
アルコール系担体、CM−トリスアクリルM(CM−Tris
acryl M)〔排除限界タンパク質分子量:1×107、ス
ウェーデン国ファルマシア−LKB(Pharmacia−LKB)
社製〕などのポリアクリルアミド系担体、セファロース
CL−4B(Sepharose CL−4B)〔排除限界タンパク質
分子量:2×107、スウェーデン国ファルマシア−L
KB(Pharmacia−LKB)社製〕などのアガロース系担体
などの有機質担体、およびCPG−10−1000〔排
除限界タンパク質分子量:1×108、平均細孔径:1
00nm、米国エレクトロ−ニュークレオニクス(Electr
o−nucleonics)社製〕などの多孔性ガラスなどの無機
質担体が挙げられる。
【0021】一般式(I)で表されるペプチドの担体上
への固定化は、一般にペプチドまたはタンパク質を担体
上に固定化する場合に採用される方法に従って行われ
る。その固定化方法としては、例えば、担体が有するカ
ルボキシル基をN−ヒドロキシコハク酸イミドと反応さ
せることによって、スクシンイミドオキシカルボニル基
に変換し、これに一般式(I)で表されるペプチドをア
ミノ基の部分で反応させる方法(活性エステル法)、担
体が有するアミノ基またはカルボキシル基にジシクロヘ
キシルカルボジイミドなどの縮合試薬の存在下で、一般
式(I)で表されるペプチドのカルボキシル基またはア
ミノ基を縮合反応させる方法(縮合法)、担体と一般式
(I)で表されるペプチドとをグルタルアルデヒドなど
の2個以上の官能基を有する化合物を用いて架橋する方
法(担体架橋法)などが挙げられる。なかでも、活性エ
ステル法による固定化方法が、一般式(I)で表される
ペプチドと抗DNA抗体および/または免疫複合体との
結合能力をほとんど低下させることなく該ペプチドを担
体上に固定化することが可能なため好ましい。
【0022】一般式(I)で表されるペプチドの担体上
への固定化量としては、得られる吸着剤が抗DNA抗体
および/または免疫複合体の有意量を効果的に吸着し得
るためには、通常約3×10-8 モル/g(担体)以上
であることが好ましく、担体上に固定化された一般式
(I)で表されるペプチドが抗DNA抗体および/また
は免疫複合体の吸着に有効に利用されるためには、約1
×10-7〜5×10-5モル/g(担体)の範囲内である
のがより好ましい。
【0023】抗DNA抗体および/または免疫複合体の
除去は、一般式(I)で表されるペプチドを担体上に固
定化して得られる吸着剤を、抗DNA抗体および/また
は免疫複合体を含有する血液、血漿などの体液と接触さ
せて、吸着剤に抗DNA抗体および/または免疫複合体
を吸着させることによって行われる。例えば、吸着剤は
カラムに充填して使用する。この目的で使用するカラム
は、血液回路と容易に接続し得る形状の入口部と出口部
を有し、かつ入口部と吸着剤層の間および出口部と吸着
剤層の間にそれぞれポリエステルなどの材質のフィルタ
ーを備えていることが望ましい。
【0024】カラムの材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
メチルメタクリレートなどが例示される。これらのうち
ポリプロピレンおよびポリカーボネートのカラムが、オ
ートクレーブ滅菌、γ−線滅菌などの滅菌処理に付する
ことができる点において特に好適である。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明は実施例により限定されるものではない。
【0026】実施例1〜15、比較例1 表1で表されるペプチドをペプチド自動合成装置〔米国
アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)
社製モデル430A(Model 430A)〕を用いて固相合成
法により合成した。4−ヒドロキシメチルフェノキシメ
チル基を0.85ミリモル/g(樹脂)の割合で有する
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体〔スチレンとジビ
ニルベンゼンの構成比(モル比):99対1〕からなる
粒状樹脂〔米国アプライド・バイオシステムズ(Applie
d Biosystems)社製HMPレジン〕を0.29g用い、
これに表2に示す一連の操作に従って、目的とするペプ
チドのC末端側からN末端方向に向かって、対応する順
序でL−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−グルタ
ミン酸、L−ヒスチジン、L−リジン、L−フェニルア
ラニンおよびL−トリプトファンを結合させた。縮合反
応において上記のアミノ酸は、それぞれ9−フルオレニ
ルメトキシカルボニル−N−4−メトキシ−2,3,6
−トリメチルベンゼンスルホニル−L−アルギニン、9
−フルオレニルメトキシカルボニル−L−アスパラギン
酸−β−t−ブチルエステル、9−フルオレニルメトキ
シカルボニル−L−グルタミン酸−γ−t−ブチルエス
テル、9−フルオレニルメトキシカルボニル−Nim−ト
リチル−L−ヒスチジン、N↑α−9−フルオレニルメ
トキシカルボニル−N↑ε−t−ブチルオキシカルボニ
ル−L−リジン、9−フルオレニルメトキシカルボニル
−L−フェニルアラニンおよび9−フルオレニルメトキ
シカルボニル−L−トリプトファンとして用い、それら
の使用量は基質に対して約2倍モル量とした。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】全てのアミノ酸についての反応操作が終了
した後、得られた樹脂をグラスフィルター上でジクロロ
メタンおよびメタノールを用いて順次洗浄し、次いで真
空乾燥することによって乾燥樹脂を得た。バイアル瓶中
で、乾燥樹脂600mgとトリフルオロ酢酸10ml、水
0.5ml、チオアニソール0.5ml、エタンジチオール
0.25mlおよびフェノール0.75gを混合した。室
温で20時間放置後、混合物をグラスフィルターで濾過
し、濾液にジエチルエーテルを加え、遠心することによ
り白い沈殿物を得た。得られた沈殿物を真空乾燥した
後、2規定の酢酸水溶液で抽出し、抽出液を凍結乾燥す
ることによりペプチドを得た。
【0030】得られたペプチドを分析用高速液体クロマ
トグラフィー〔カラム:粒径5μmのオクタデシル化シ
リカゲル充填カラム(内径:4.6mm、長さ:100m
m、東ソー(株)製 TSKgel ODS-80TMCTR);移動相:
トリフルオロ酢酸を0.05容量%含有するアセトニト
リルと水の混合溶媒(アセトニトリルの濃度は30分間
で5容量%から50容量%になるように漸次変化させ
た。);流速:1ml/分;検出法:波長210nmにおけ
る吸光度〕に付したところ、いずれも単一のピークが示
された。これらのペプチドについてFAB(高速原子衝
撃)法マススペクトルにより求めたペプチドの分子量お
よびアミノ酸配列より計算した理論値を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】実施例16〜30、比較例2 実施例1〜15および比較例1で得られたペプチドを、
それぞれ次に示す方法で担体上に固定化することによ
り、吸着剤を製造した。 〔担体にセルロース粒子を使用する場合〕無水ジオキサ
ン(市販のジオキサンを金属ナトリウムの存在下で蒸留
したもの)50ml中に、セルロース粒子(チッソ(株)
製、CMセルロファインCL)10gを懸濁し、得られ
た懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミド0.5gおよ
びジシクロヘキシルカルボジイミド1.0gを加え、混
合物を室温下で一晩振盪攪拌した。得られた混合物を
0.02モル/lのリン酸塩緩衝液(pH7.4)で洗浄
し、吸引濾過した。得られた粒子を、実施例1、2、4
〜8、10、11、13、14または比較例1で得られ
たペプチドを20mg含有する0.02モル/lのリン酸
塩緩衝液(pH7.4)20mlと混合し、この混合物を4
℃で一晩攪拌することにより、該ペプチドが固定化され
た吸着剤が得られた。さらに、得られた混合物を吸引濾
過し、その濾液を分析用逆相高速液体クロマトグラフィ
ーに付すことにより、担体上へのペプチドの固定化率を
求めた。
【0033】〔担体にポリビニルアルコール粒子を使用
する場合〕上記の担体にセルロース粒子を使用する場合
の方法において、セルロース粒子10gの代わりにポリ
ビニルアルコール粒子(東ソー(株)製CM−トヨパー
ル650C)10gを用いる以外は同様な方法により、
実施例3または12で得られたペプチドが固定化された
吸着剤が得られた。
【0034】〔担体に多孔性ガラス粒子を使用する場
合〕多孔性ガラス粒子〔米国エレクトロ−ニュークレオ
ニクス(Electro−nucleonics)社製CPG−10−1
000〕10gを、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランを5ml含有するトルエン溶液100ml中で24時間
加熱還流下に反応させた。得られた混合物を無水ジオキ
サンで洗浄し、吸引濾過した。得られた粒子を無水ジオ
キサン100ml中に懸濁し、この懸濁液に無水コハク酸
3gを加え、混合物を室温下で一晩攪拌した。得られた
混合物を無水ジオキサンで洗浄し、吸引濾過した。得ら
れた粒子を無水ジオキサン50ml中に懸濁し、この懸濁
液にN−ヒドロキシコハク酸イミド0.5gおよびジシ
クロヘキシルカルボジイミド1.0gを加え、混合物を
室温下で一晩攪拌した。得られた混合物を0.02モル
/lのリン酸塩緩衝液(pH7.4)で洗浄し、吸引濾過
した。得られた粒子を実施例9または15で得られたペ
プチドを20mg含有する0.02モル/lのリン酸塩緩
衝液(pH7.4)20mlと混合し、この混合物を4℃で
一晩攪拌することにより、該ペプチドが固定化された吸
着剤が得られた。使用したペプチドおよび粒子状担体な
らびに担体上へのペプチドの固定化率を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】表4より、比較例2のように一般式(I)
においてXおよびYの両方が単結合であるペプチドの場
合は、担体上への固定化率が低いことが明らかである。
【0037】試験例1 慢性関節リウマチ患者の血漿3mlに実施例16〜30で
得られた吸着剤1g、またはコントロールとして未処理
の粒子状担体〔セルロース粒子:チッソ(株)製 CM
−セルロファイン、ポリビニルアルコール粒子:東ソー
(株)製 CM−トヨパール650C、多孔性ガラス粒
子:米国エレクトロ−ニュークレオニクス(Electro-nu
cleonics)社製CPG−10−1000〕1gを加え、
37℃で2時間懸濁させた。得られた懸濁物を遠心分離
し、上清を得た。得られた上清中のグロブリン、アルブ
ミン濃度をA/Gテストキット(A/GBテストワコ
ー、和光純薬(株)製)を用いて、免疫複合体濃度を免
疫複合体検出試薬キット〔免疫複合体(C1q−Ig
G)「クラレ」、イムノメディックス(Immunomedics)
社製〕を用いて測定し、吸着除去率を次式の数1より算
出した結果を表5に示す。
【0038】
【数1】
【0039】比較のために、実施例16〜30で得られ
た吸着剤の代わりに、トリプトファン、ポリグルタミン
酸あるいはポリアスパラギン酸を担体上に固定化した吸
着剤を使用して、上記と同様な吸着実験を行った結果を
合わせて表5に示す。なお、トリプトファン固定化吸着
剤は、トリプトファン20mg(協和発酵工業社製)を用
いた以外には実施例16と同様な方法で調製したもの
(担体上へのトリプトファンの固定化率:約80%)を
使用し、ポリグルタミン酸固定化吸着剤およびポリアス
パラギン酸固定化吸着剤は、実施例1と同様の方法で合
成した、ポリグルタミン酸(Glu Glu Glu Glu Glu Glu
Glu Glu Glu Glu Glu Glu、FAB法マススペクトルに
より求めた分子量:1567)およびポリアスパラギン
酸(Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp Asp As
p、FAB法マススペクトルにより求めた分子量:14
00)20mgを用いた以外には、実施例16と同様な方
法で調製したもの(担体上へのポリグルタミン酸の固定
化率:約95%、ポリアスパラギン酸の固定化率:約9
3%)を使用した。
【0040】
【表5】
【0041】試験例2 試験例1において、慢性関節リウマチ患者血漿を用いる
代わりにSLE患者血漿を用いた以外は同様な方法で血
漿の懸濁処理を行い、得られた上清中のアルブミン、グ
ロブリン、免疫複合体の濃度を測定し、吸着除去率を算
出した結果を表6に示す。
【0042】
【表6】
【0043】表5および表6から、本発明の吸着剤の使
用により、人体にとって有用なアルブミンおよびグロブ
リンをほとんど吸着除去することなく、選択的に免疫複
合体を吸着除去できることが明らかである。
【0044】試験例3 試験例1において、慢性関節リウマチ患者血漿を用いる
代わりに抗二重鎖デオキシリボ核酸抗体(以下、抗dsD
NA抗体という)が高値を示すSLE患者の血漿を用い
た以外は同様な方法で血漿の懸濁処理を行い、得られた
上清中のアルブミン、グロブリン、抗dsDNA抗体の濃
度を測定し、吸着除去率を算出した結果を表7に示す。
抗dsDNA抗体濃度は鈴木らの方法〔SRL宝函、第8
巻、24頁(1984年)参照〕に従って測定した。
【0045】比較のために、実施例16〜30で得られ
た吸着剤の代わりに、ポリグルタミン酸、ポリアスパラ
ギン酸あるいはグリシンを担体上に固定化した吸着剤を
使用して、上記と同様な実験を行った結果を合わせて表
7に示す。なお、ポリグルタミン酸固定化吸着剤および
ポリアスパラギン酸固定化吸着剤は、試験例1、2で使
用したものと同じものを使用し、グリシン固定化吸着剤
は、グリシン(協和発酵工業社製)20mgを用いた以外
には実施例16と同様な方法で調製したもの(担体上へ
のグリシンの固定化率:約80%)を使用した。
【0046】
【表7】
【0047】試験例4 試験例1において、慢性関節リウマチ患者血漿を用いる
代わりに、抗一重鎖デオキシリボ核酸抗体(以下、抗s
sDNA抗体という)が高値のSLE患者血漿を用いた
以外は同様な方法で血漿の懸濁処理を行い、得られた上
清中のアルブミン、グロブリン、抗ssDNA抗体の濃度
〔SRL宝函、第8巻、24頁(1984年)参照〕を
測定し、吸着除去率を算出した結果を表8に示す。
【0048】
【表8】
【0049】表7および表8から、本発明の吸着剤の使
用により、人体にとって有用なアルブミンおよびグロブ
リンをほとんど吸着除去することなく、選択的に抗DN
A抗体を吸着除去できることが明らかである。
【0050】試験例5 試験例1において、実施例25、実施例26および比較
例2で得られた吸着剤およびオートクレーブ滅菌処理し
た上記吸着剤を用いる以外は同様な方法で血漿の懸濁処
理を行い、得られた上清中のアルブミン、グロブリン、
免疫複合体の濃度を測定し、吸着除去率を算出した結果
を表9に示す。なお、オートクレーブ滅菌処理した吸着
剤としては、ペプチドを固定化した吸着剤1gを塩化ナ
トリウムを0.15モル/l含有する0.02モル/l
のリン酸緩衝液(pH7.4)5ml中に懸濁し、オートク
レーブ滅菌器中で加圧下に121℃で20分間熱処理し
たものを使用した。
【0051】
【表9】
【0052】この結果より、比較例2の吸着剤のように
一般式(I)においてXおよびYの両方が単結合である
ペプチドを固定化した吸着剤は、オートクレーブ滅菌処
理により免疫複合体の吸着除去能力が著しく低下するの
に対して、本発明の吸着剤はオートクレーブ滅菌処理後
も免疫複合体の吸着除去能力を十分保持していることが
明らかである。
【0053】試験例6 試験例3において、実施例25、実施例26および比較
例2で得られた吸着剤およびオートクレーブ滅菌処理し
た上記吸着剤を用いる以外は同様な方法で血漿の懸濁処
理を行い、得られた上清中のアルブミン、グロブリン、
抗dsDNA抗体の濃度を測定し、吸着除去率を算出した
結果を表10に示す。
【0054】
【表10】
【0055】この結果より、比較例2の吸着剤のように
一般式(I)においてXおよびYの両方が単結合である
ペプチドを固定化した吸着剤は、オートクレーブ滅菌処
理により抗DNA抗体の吸着除去能力が著しく低下する
のに対して、本発明の吸着剤はオートクレーブ滅菌処理
後も抗DNA抗体の吸着除去能力を十分保持しているこ
とが明らかである。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、抗DNA抗体および/
または免疫複合体と特異的に結合する能力を有するペプ
チドが提供される。該ペプチドを担体上に固定化した吸
着剤は、体液中より人体にとって有用な成分を吸着除去
することなく、抗DNA抗体および/または免疫複合体
を選択的に吸着除去することが可能であり、抗DNA抗
体および/または免疫複合体が関与する疾患の治療に有
用である。
【0057】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0058】配列番号:2 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0059】配列番号:3 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0060】配列番号:4 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0061】配列番号:5 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0062】配列番号:6 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0063】配列番号:7 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0064】配列番号:8 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0065】配列番号:9 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0066】配列番号:10 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0067】配列番号:11 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0068】配列番号:12 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0069】配列番号:13 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0070】配列番号:14 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0071】配列番号:15 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0072】配列番号:16 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0073】配列番号:17 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Arg 1 5 10 15
【0074】配列番号:18 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Asp Asp Asp Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe 1 5 10 15 Asp
【0075】配列番号:19 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Phe Phe Asp Lys Lys 1 5 10 15
【0076】配列番号:20 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 His His His His His Phe Glu Phe Glu
Phe Glu Phe Glu Glu 1 5 10
【0077】配列番号:21 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Lys Lys Lys Phe Glu Phe Glu Phe Glu Phe Glu 1 5 10
【0078】配列番号:22 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0079】配列番号:23 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0080】配列番号:24 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Trp Trp Asp Trp Trp Asp Trp Trp Asp Lys Asp Glu His 1 5 10
【0081】配列番号:25 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Lys Trp Trp Asp Trp Trp Asp Trp Trp Asp Asp Glu 1 5 10
【0082】配列番号:26 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0083】配列番号:27 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Glu Trp Trp Glu Trp Trp Glu 1 5 10 15 Trp Trp Glu Asp 20
【0084】配列番号:28 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Glu Trp Trp Glu Trp Trp Glu Trp Trp Glu His His His His His 1 5 10 15
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 37/02 ABA 8314−4C C07K 99:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:H−X−(A−B)n−Y−Z (式中、AはTrpおよびPheよりなる群から選ばれるアミ
    ノ酸残基もしくは該群より選ばれる少なくとも1種のア
    ミノ酸残基の2個からなるペプチド断片を表し;BはTr
    p、Phe、AspおよびGluよりなる群から選ばれるアミノ酸
    残基を表し;XおよびYは一方が単結合を表すか、また
    はAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりなる群から選ばれ
    るアミノ酸残基もしくは該群から選ばれる少なくとも1
    種のアミノ酸残基の2〜10個からなるペプチド断片を
    表し、他方がAsp、Glu、Arg、LysおよびHisよりなる群
    から選ばれるアミノ酸残基もしくは該群から選ばれる少
    なくとも1種のアミノ酸残基の2〜10個からなるペプ
    チド断片を表し;Zは水酸基またはアミノ基を表し;n
    は2〜5の整数を表す。)で表されるペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペプチドを担体上に固定
    化してなる吸着剤。
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