JPH06192212A - ジスチリルビフェニル化合物の製造方法 - Google Patents

ジスチリルビフェニル化合物の製造方法

Info

Publication number
JPH06192212A
JPH06192212A JP5219310A JP21931093A JPH06192212A JP H06192212 A JPH06192212 A JP H06192212A JP 5219310 A JP5219310 A JP 5219310A JP 21931093 A JP21931093 A JP 21931093A JP H06192212 A JPH06192212 A JP H06192212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
sodium
alkyl
liquid ammonia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5219310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387567B2 (ja
Inventor
Leonardo Guglielmetti
グクリールメッティ レオナルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH06192212A publication Critical patent/JPH06192212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387567B2 publication Critical patent/JP3387567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/40Dyes ; Pigments
    • C11D3/42Brightening agents ; Blueing agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C303/00Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides
    • C07C303/32Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of salts of sulfonic acids
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06LDRY-CLEANING, WASHING OR BLEACHING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR MADE-UP FIBROUS GOODS; BLEACHING LEATHER OR FURS
    • D06L4/00Bleaching fibres, filaments, threads, yarns, fabrics, feathers or made-up fibrous goods; Bleaching leather or furs
    • D06L4/60Optical bleaching or brightening
    • D06L4/664Preparations of optical brighteners; Optical brighteners in aerosol form; Physical treatment of optical brighteners
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/30Luminescent or fluorescent substances, e.g. for optical bleaching

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ジスチリルフェニル化合物を製造する方法を
提供する。 【構成】 化合物(2)と(3)とを、液体アンモニア
中において、強アルカリ性物質の存在下で反応させて、
式(1)のジスチリルビフェニル化合物を製造する。 (RはH、アルキルまたはハロゲン;Rはアルキ
ル;Mは無色陽イオン;nは2または4;mは0または
2;pは0または1;ただしm+pは2または4であ
る)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ジスチリルビフェニル化合物を
製造するための新規な方法に関する。ヴィティッヒ−ホ
ーナー反応(Wittig-Horner reaction)を経由してジス
チリルビフェニル化合物を製造する方法は一般に公知で
あり、たとえばドイツ国特許第A−1793482号明
細書に記載されている。この明細書において提案されて
いる反応溶剤のうち、実用性が確認されているのはジメ
チルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドだけであ
る(欧州特許第A−364403号明細書)。また、提
案されている塩基のうち今日一般に使用されているの
は、ナトリウムメトキシドだけである。
【0002】しかしながら、反応溶剤としてのジメチル
ホルムアミドの使用は、大きな不都合を伴う。すなわ
ち、ジメチルホルムアミドは、たとえば塩基の存在下に
おいて不安定であることが知られている。実際に使用さ
れる条件下においては、ジメチルホルムアミドのいくら
かがナトリウムメトキシドによって加水分解される。こ
れによって生じるジメチルアミンは、環境問題をひき起
こすのみならず、単離されたジスチリルビフェニル化合
物に除去困難である不快なジメチルアミン臭を与える。
さらに、使用される塩基(ナトリウムメトキシド)はジ
メチルホルムアミド中の溶解性が乏しく、したがって実
際にはこの塩基はナトリウムメトキシドの30%メタノ
ール溶液の形で使用されている。この方法は、2つの溶
剤(ジメチルホルムアミドとメタノール)を再生しなけ
ればならないという欠点がある。ジメチルホルムアミド
は高沸点(154℃)の非プロトン双極性溶剤であるの
で、実際に5乃至10%の損失を伴ってのみ再生され
る。反応溶剤としてのジメチルスルホキシドの使用にも
同様な不都合がある。たしかに、ジメチルスルホキシド
はジメチルホルムアミドに比較して塩基の存在下におい
て安定であり、かつまた使用される塩基(ナトリウムメ
トキシド)はジメチルスルホキシドに易溶性である。し
かしながら、ジメチルスルホキシドは酸化/還元反応に
対して安定でなく、その結果として硫化ジメチル、二硫
化ジメチル、および特にきわめて不快な臭いをもつメチ
ルメルカプタンが生成される。さらに、ジメチルスルホ
キシドは沸点が189℃であり、その再生には実際に5
乃至10%の損失を伴う。この損失は、ジメチルスルホ
キシドのコストがジメチルホルムアミドに比べて二倍も
高いのできわめて重大な意味をもつ。
【0003】上記溶剤のいずれか1つと塩基としてのナ
トリウムメトキシドとを使用して上記した反応を実施し
た場合には、仕上げ工程にも重大な不利がある。すなわ
ち、溶剤のほとんどが回収された後、縮合物を最初に水
に溶解し、そして結晶化により縮合生成物を十分純粋な
状態で単離できるようにするために、この溶液を濾過に
より清澄化しなければならない。ヴィティッヒ−ホーナ
ー反応は所望の縮合生成物のみでなく、等モル量の対応
するジアルキルホスフェート塩も与える。それ故、その
リン酸塩の強い塩析作用の故に、上記の操作は高い希釈
度において実施しなければならない。したがって、ジス
チリルビフェニル化合物の単離後に、ジアルキルホスフ
ェートを含有している大量の高希釈母液を廃棄する必要
が生じる。
【0004】今回、本発明によって下記式(1)
【化10】 のジスチリルビフェニル化合物を、下記式(2)
【化11】 の化合物と下記式(3)
【化12】 の化合物とを強アルカリ性物質の存在下において液体ア
ンモニア中で縮合を行なうことにより製造することがで
きることが見いだされた。上記各式中、R1は水素、C1
−C5−アルキルまたはハロゲンであり、R2はC1−C8
−アルキルであり、Mは塩形成無色陽イオンであり、n
は2または4であり、mは0または2であり、そしてp
は0または1である、ただしm+pは2または4であ
る。
【0005】基R1の例は、水素、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、塩素、臭素な
どであり、水素、メチル、エチルおよび塩素が好まし
い。基R2は通常メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ヘキシル、オクチルなどであり、メチル、エチル、プロ
ピルおよびブチルが好ましい。陽イオンMの例は、アル
カリ金属陽イオン、たとえばナトリウムおよびカリウ
ム、アルカリ土類金属陽イオン、たとえばカルシウムお
よびマグネシウム、およびアンモニウムイオンである。
【0006】本縮合のために好ましく使用される反応体
化合物は下記式(4)および(5)の化合物である。
【化13】 (上記各式中、R1は水素、C1−C5−アルキルまたは
ハロゲンであり、R2はC1−C8−アルキルであり、そ
してMは塩形成無色陽イオンである)。
【0007】特に好ましい実施態様においては、前記式
(4)の化合物と下記式(6)の化合物とが縮合され
る。
【化14】 (式中、R1は水素、C1−C5−アルキルまたは塩素で
あり、R2はC1−C8−アルキルであり、Mは塩形成無
色陽イオンである)。
【0008】式(2)の出発化合物は、たとえばドイツ
国特許第A−1793482号明細書に開示されてお
り、一般的にアルブゾフ(Arbuzov)の方法による4、
4’−ビス(クロロメチル)ビフェニル誘導体とトリメ
チルホスフィンのごときアルキルホスフィンとの反応に
よって得ることができる。式(3)の化合物は、たとえ
ば塩素化ベンズアルデヒドと亜硫酸ナトリウムとの加圧
下の水中における反応によって製造することができる。
【0009】本発明による方法は、特に下記式(7)乃
至(12)の化合物を与える。
【化15】 本発明によれば、縮合は強塩基の存在下において、たと
えば−40℃から25℃までの温度、好ましくは0℃乃
至25℃、特に好ましくは10℃乃至20℃の温度で液
体アンモニア中において行なわれる。アンモニアの沸点
は−33.35℃(760mmHg)であるから、これ
より高い温度においては、反応を大気圧以上の圧力下に
おいて行なわなければならない。
【0010】本縮合のために適当な強アルカリ性物質の
例は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、たとえ
ばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、およびそれらの強塩基化合物、たとえば水酸
化物、アミドまたはアルコラート、および強塩基性イオ
ン交換体である。使用されるアルコラートは、実質的に
1乃至8個、好ましくは1乃至4個の炭素原子を有する
直鎖状、分枝状または環式の低級脂肪族アルコール、た
とえばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、イソプロパノール、tert−ブタノールなどか
ら誘導されたものである。これらのアルコラートは、好
ましくは対応するアルコール溶液の形で使用される。使
用される強アルカリ性物質は、特にアルカリ金属または
それの強塩基性化合物であり、好ましくはアルカリ金属
のアミド、水素化物またはアルコラート、あるいはそれ
らの混合物である。ナトリウムアルコラートおよびナト
リウムアミドが好ましく、特に好ましいのはナトリウム
アミドである。ナトリウム化合物またはカリウム化合物
の使用が好ましく、中でもそれらの水酸化物、アルコラ
ートおよびアミドが実用上重要である。新規に製造され
たナトリウムアミドの使用が特に望ましい。この目的の
ためには、たとえば最初に装填された液体アンモニア
に、好ましくは適当な触媒、たとえば塩化鉄(II)ま
たは硝酸鉄(II)の存在下において、ナトリウムを添
加する。
【0011】上記の強アルカリ性物質は、好ましくは無
水の形で、単独または混合物として使用される。しかし
ながら、いくつかの工業品位強塩基中に存在している少
量の水は本縮合を妨害しない。強塩基は、液体アンモニ
ア中における溶解性が種類により大きく相違する。例え
ば、アミドは液体アンモニアに良く溶けるが、水酸化物
は溶解性が低い。使用される塩基の種類によっては、少
量のプロトン性補助溶剤を使用するのが有利である。使
用されるプロトン溶剤の例は、水あるいは好ましくは1
乃至8個の炭素原子を有する直鎖状、分枝状または環式
低分子脂肪族アルコールである。しかしながら、実用上
特に望ましいのは補助溶剤としてのメタノールの使用で
ある。なぜならば、使用される水酸化物の多くはメタノ
ールに良く溶けるからである。
【0012】塩基の使用量は、広範囲に変えることがで
きる。しかしながら、式(2)の化合物1モルに対し
て、塩基を少なくとも2乃至3モル使用するのが好まし
い。縮合を実施するためには、最初に反応器に式(2)
の化合物を装填し、そして次に式(3)の化合物を供給
しながら、または供給した後に塩基を供給する。反応器
に最初に式(2)の化合物と式(3)の化合物を装填
し、その後に塩基を添加するのが好ましい。
【0013】縮合反応の後に酸化合物を添加して過剰の
塩基を中和することができる。酸化合物の例は塩化水
素、硫酸、塩化アンモニウムなどである。式(2)の出
発物質と式(3)の出発物質との比は、好ましくは1:
2乃至1:2.5、特に好ましくは1:2.1乃至1:
2.2である。
【0014】本発明による製造方法の特別の利点は、副
生成物から生成物を容易に分離できることである。すな
わち、式(1)の縮合生成物は不溶性化合物として存在
し、濾過によって分離することができる。これに対し
て、副生成物として生成されるリン酸エステルならびに
その他の反応副生成物は、液体アンモニア中に溶解され
た形で残る。その後、溶剤として使用された液体アンモ
ニアは、蒸発および再凝縮によってすべての不純物を除
去して精製され、そして再使用することができる。
【0015】このようにして得られたジスチリルビフェ
ニル化合物は、通常木綿、ポリアミド、ウールなどの繊
維材料の蛍光増白のため、あるいは紙の蛍光増白のため
に使用される。この目的のために、本化合物は液体また
は固体洗剤、施用浴または塗工組成物中に配合すること
ができる。使用の際には、これらは通常、その特定用途
に最適な濃度にまで、その他の助剤または水の添加によ
って希釈される。
【0016】このようにして得られた調合物は、さらに
付加的に常用の調合助剤、たとえば分散剤、ビルダー、
保護コロイド、安定剤、保存剤、香料、顔料、酵素、金
属イオン封鎖剤などを含有することができる。使用され
る好ましい分散剤の例は、脂肪アルコール、脂肪アルコ
ールまた脂肪酸のエトキシル化生成物非イオン分散剤、
あるいは芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合
生成物のごとき陰イオン分散剤、たとえばジトリルエー
テルのスルホン酸、ナフタレンスルホナートまたはリグ
ニンスルホナートをベースとした分散剤などである。ビ
ルダーまたは保護コロイドの例は、セルロースまたはヘ
テロ多糖たとえばキサンテンから誘導された変性多糖、
カルボキシメチルセルロース、あるいはケイ酸アルミニ
ウム、またはケイ酸マグネシウムなどである。安定化の
ために添加しうるその他の助剤の例は、エチレングリコ
ール、プロピレングリコールならびにその他の分散剤で
ある。保存剤として使用される化合物の例は、1,2−
ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ホルムアルデヒドま
たはクロロアセトアミドである。以下、本発明をさらに
実施例によって説明する。これら実施例は本発明を限定
するものではない。
【0017】実施例1 下記の機器を記載した順序に直列配置して装置をセット
アップする: ・第1の1リットル容BUECHI(商標)ガラス製オ
ートクレーブ。これは冷却/加熱ジャケット、圧力計
(0から10バールまで)、TESCOM(商標)背圧
調節器(0から7バールまで)、永久磁石駆動式攪拌
器、温度計スリーブ、液体アンモニアとナトリウムとの
導入口、および破裂盤(10バール)を具備する; ・第2の1.5リットル容BUECHI(商標)ガラス
製オートクレーブ。これは冷却/加熱ジャケット、圧力
計(0から10バールまで)、TESCOM(商標)背
圧調節器(0から7バールまで)、永久磁石駆動式攪拌
器、温度計スリーブ、液体アンモニアとナトリウムアミ
ド/アンモニア懸濁物のための導入口、底出口弁、およ
び破裂盤(10バール)を具備する; ・2リットル容LIGACON(商標)高圧オートクレ
ーブ濾過器。これは冷却/加熱ジャケット、圧力計(0
から10バールまで)、TESCOM(商標)背圧調節
器(0から7バールまで)、永久磁石駆動式攪拌器、温
度計スリーブ、反応生成物の懸濁物のための導入口、細
孔サイズ10ミクロンの焼結金属板と布張りSEITZ
(商標)フィルターKo0、第2のガラス製オートクレ
ーブに接続された底出口弁、および破裂盤(10バー
ル)。この装置を次のようにして運転する:第1のガラ
ス製オートクレーブに−10℃(4.2バール)におい
て液体アンモニアの130gを装填する。このオートク
レーブを−40℃まで冷却し、そして大気圧まで圧力を
下げる。約0.5gのナトリウム片と硝酸鉄(III)
九水和物0.5gとを添加した後、この温度において攪
拌しながら全部で15.5g(0.676モル)のナト
リウムを20分間かけて少しずつ添加する。この間、水
素流が反応混合物から逃げてゆく。ナトリウム添加完了
約10分後にオートクレーブを密封し、そして生じた灰
黒色のナトリウムアミド懸濁物を11℃(5.8バー
ル)において、さらに30分間攪拌する。第2のガラス
製オートクレーブに、大気圧下において、4,4’−ビ
ス(ジメトキシホスホノメチル)ビフェニル(活性物質
98%;0.26モル)105.7gとベンズアルデヒ
ド−2−スルホン酸ナトリウム(活性物質80%;0.
572モル)148.8gとを装填する。このオートク
レーブを密封し、12℃に冷却し、この温度において攪
拌しながら5分間かけて液体アンモニアの210gを導
入すると、淡黄色の懸濁物を得る。この懸濁物を6℃
(4.3バール)に冷却し、次に第1のガラス製オート
クレーブから、ナトリウムアミド懸濁物を攪拌しながら
10分間にわたり導入する。これにより反応温度は6℃
から14℃に上昇し、そして反応生成物の黄色結晶懸濁
物が生成する。第1のガラス製オートクレーブを各50
gの液体アンモニアで2回洗浄し、この洗浄液を第2の
ガラス製オートクレーブに送る。そして最後に反応混合
物を11℃(5.8バール)において1時間攪拌する。
この後、塩化水素ガス6g(0.156モル)を添加し
て過剰のナトリウムアミドを中和し、反応混合物を6℃
に冷却し、そして6℃において高圧オートクレーブ濾過
器に導入する。第2のガラス製オートクレーブを各50
gの液体アンモニアで2回洗浄し、この洗浄液を高圧オ
ートクレーブ濾過器に送る。反応混合物が均質になるま
で先ず攪拌し、そしてこのあと攪拌することなく1.5
バールの超大気圧下6℃(5.6バール)において吸引
濾過する。濾液を第2のガラス製オートクレーブに導入
する。濾過物質を各100gの液体アンモニアで2回6
℃において攪拌しながら懸濁し、懸濁物を攪拌すること
なく吸引濾過し、そしてその濾液を第2のガラス製オー
トクレーブに送る。高圧オートクレーブ濾過器内および
第2のガラス製オートクレーブ内の圧力をアンモニアの
部分蒸発によって大気圧まで下げる。2つのオートクレ
ーブをゆっくりと20℃まで加熱して濾過物質と濾液残
留物から大部分のアンモニアを除く。2つのオートクレ
ーブの内容物をあけ、そして濾過物質と濾液残留物とを
真空下において100℃に加熱し、そして重量一定にな
るまで乾燥する。このようにして、融点が300℃以上
であり、活性物質分が88.6%(UV分光光度計で測
定)である淡黄色結晶粉末形状の4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの153.7
gを得た。この4,4’−ビス(2−スルホスチリル)
ビフェニル二ナトリウムの収量は、理論値の93.1%
である。濾液残留物(淡黄色の吸湿性結晶生成物123
g)は、主としてジメチルリン酸ナトリウムからなるも
のである。実施例1と同様にして、下記式(8)乃至
(12)のジスチリル化合物が対応する出発物質から得
られた。
【化16】
【0018】実施例2 実施例1をくりかえし実施した。ただし、ベンズアルデ
ヒド−2−スルホン酸ナトリウムを10%過剰ではなく
7%過剰にして、すなわち144.8g(活性物質80
%;0.556モル)使用した。これにより、融点が3
00℃以上であり、そして活性物質分が88.5%(U
V分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウムの154.8gを得た。この4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理
論値の93.7%である。濾液残留物(淡黄色の吸湿性
結晶生成物79.1g)は、主としてジメチルリン酸ナ
トリウムからなるものであった。
【0019】実施例3 実施例1をくりかえし実施した。ただし、ベンズアルデ
ヒド−2−スルホン酸ナトリウムを10%過剰ではなく
5%過剰にして、すなわち142.1g(活性物質80
%;0.546モル)使用した。これにより、融点が3
00℃以上であり、そして活性物質分が89.0%(U
V分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウムの148.8gを得た。この4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理
論値の90.5%である。濾液残留物(淡黄色の吸湿性
結晶生成物110.9g)は主としてジメチルリン酸ナ
トリウムからなるものであった。
【0020】実施例4 下記の機器を記載した順序にカスケード配置して装置を
セットアップする: ・冷却/加熱ジャケット、攪拌器、温度計、および底弁
を具備した第1の0.75リットル容反応器; ・冷却/加熱ジャケット、攪拌器、温度計、および底弁
を具備した第2の1リットル容反応器; ・冷却/加熱ジャケット、攪拌器、温度計、および底弁
を具備した2リットル容SEITZ(商標)圧力濾過
器; ・冷却/加熱ジャケット、攪拌器、温度計、および底弁
を具備した第3の0.75リットル容反応器。 この装置を−40℃に冷却する。−40℃において、第
1反応器に液体アンモニアの140gを装填する。約
0.5gのナトリウム片と硝酸鉄(III)九水和物
0.4gとを添加した後、この温度において攪拌しなが
ら全部で8.6g(0.374モル)のナトリウムを2
0分間かけて少しずつ添加する。この結果、水素流が反
応器から逃げてゆく。生じた灰黒色のナトリウムアミド
懸濁物を−40℃において、さらに30分間攪拌する。
第2反応器に下記のものを下記の順に装填する:4,
4’−ビス(ジメトキシホスホノメチル)ビフェニル
(活性物質88%;0.15モル)67.9g;ベンズ
アルデヒド−2−スルホン酸ナトリウム(活性物質80
%;0.345モル)89.8g;液体アンモニア28
0g。この混合物を攪拌する。その黄色懸濁物の中に、
第1反応器からのナトリウムアミドの懸濁物を攪拌しな
がら5分間かけて導入する。この間に反応温度は−40
℃から−34℃に上昇し、そして赤色懸濁物が生成す
る。次に、この反応混合物を−40℃において、さらに
5時間攪拌する。約2時間後に黄色懸濁物が生成されて
くる。過剰のナトリウムアミドを塩化アンモニウムの4
g(0.075モル)の添加によって中和する。この反
応混合物を圧力濾過器に導入し、そして−40℃におい
て1.5バールの窒素過圧で、布張りしたSEITZ
(商標)フィルターKo3を通して吸引濾過する。濾過
物質を各100gの液体アンモニアで2回洗う。温和な
窒素流を通し、かつ同時に冷却/加熱ジャケットの温度
を−40℃から+26℃に上昇させて、ほとんどのアン
モニアを追い出す。第3反応器内の濾液からも、冷却/
加熱ジャケットの温度を−40℃から+26℃に上昇さ
せて、ほとんどのアンモニアを追い出す。最後に濾過物
質と濾液残留物とを真空下において100℃に加熱し、
そして重量一定になるまで乾燥する。しかして、融点3
00℃以上であり、そして活性物質分が75.8%(U
V分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウムの105.3gを得た。この4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理
論値の94.6%である。濾液残留物(明褐色の吸湿性
結晶生成物57.8g)は主としてジメチルリン酸ナト
リウムからなるものである。
【0021】実施例5 実施例4をくりかえし実施した。ただし、ベンズアルデ
ヒド−2−スルホン酸ナトリウムを15%過剰ではなく
12%過剰にして、すなわち87.5g(活性物質80
%;0.336モル)使用した。これにより、融点が3
00℃以上であり、そして活性物質分が76.2%(U
V分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウムの104.8gを得た。この4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理
論値の94.5%である。濾液残留物(淡褐色の吸湿性
結晶生成物53.7g)は、主としてジメチルリン酸ナ
トリウムからなるものであった。
【0022】実施例6 下記の機器を記載した順序に直列配置して装置をセット
アップする: ・第1の1リットル容BUECHI(商標)ガラス製オ
ートクレーブ。これは冷却/加熱ジャケット、圧力計
(0から10バールまで)、TESCOM(商標)背圧
調節器(0から7バールまで)、永久磁石駆動式攪拌
器、温度計スリーブ、液体アンモニアとナトリウムとの
導入口、および破裂盤(10バール)を具備する; ・第2の1.6リットル容BUECHI(商標)ガラス
製オートクレーブ。これは冷却/加熱ジャケット、圧力
計(0から10バールまで)、TESCOM(商標)背
圧調節器(0から7バールまで)、永久磁石駆動式攪拌
器、温度計スリーブ、液体アンモニアとナトリウムアミ
ド/アンモニア懸濁物のための導入口、および破裂盤
(10バール)を具備する。 この装置を次のようにして運転した。第1のガラス製オ
ートクレーブに−10℃(4.2バール)において液体
アンモニアの130gを装填する。このオートクレーブ
を−45℃まで冷却し、そして大気圧まで圧力を下げ
る。約0.5gのナトリウム片と硝酸鉄(III)九水
和物0.7gとを添加した後、この温度において攪拌し
ながら全部で14.4g(0.625モル)のナトリウ
ムを20分間かけて少しずつ添加する。この結果として
水素流が反応混合物から逃げてゆく。ナトリウム添加完
了約10分後にオートクレーブを密封し、そして生じた
灰黒色のナトリウムアミド懸濁物を12℃(6.1バー
ル)において、さらに30分間攪拌する。第2のガラス
製オートクレーブに、大気圧下において4,4’−ビス
(ジメトキシホスホノメチル)ビフェニル(活性物質8
8%;0.25モル)113.2gとベンズアルデヒド
−2−スルホン酸ナトリウム(活性物質80.4%;
0.55モル)142.4gとを装填する。このオート
クレーブを密封し、0℃に冷却し、この温度において攪
拌しながら液体アンモニアの210gを導入すると、黄
色懸濁物を得る。この懸濁物の中に、攪拌しながら15
分間にわたって第1のガラス製オートクレーブからナト
リウムアミド懸濁物を導入する。この間に反応温度は0
℃(4.1バール)から9℃(5.7バール)まで上昇
し、そして反応生成物の黄色結晶懸濁物が生成する。第
1のガラス製オートクレーブを50gの液体アンモニア
で1回洗浄し、この洗浄液を第2のガラス製オートクレ
ーブに送る。この反応混合物をさらに10℃において1
時間攪拌し、そして最後に過剰のナトリウムアミドを塩
化水素ガスの5g(0.125モル)の添加によって中
和する。仕上げのため、第2のガラス製オートクレーブ
内の圧力を、アンモニアを部分蒸発させることによっ
て、6.4バールから大気圧まで下げる。この結果、内
部温度は+10℃から−30℃に下がる。反応混合物を
水500mlで希釈し、そして得られた懸濁物をゆっく
りと+20℃まで加熱して、ほとんどのアンモニアを追
い出す。攪拌器を停止し、そしてオートクレーブの内容
物をあける。この反応混合物を、真空下において回転蒸
発器にかけて乾燥体まで蒸発させ、その残留物を水37
5ml中の塩化ナトリウムの81gの溶液に約90℃に
おいて取出し、この混合物を室温に冷却する。反応生成
物を吸引濾過し、塩化ナトリウムの7.5%溶液の25
0mlで洗い、100℃において真空加熱し、そして重
量一定になるまで乾燥する。このようにして、融点が3
00℃以上であり、そして活性物質分が93.2%(U
V分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウムの141.7gを得た。この4,4’−ビス(2−
スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理
論値の93.9%である。
【0023】実施例7 実施例6をくりかえし実施した。ただし、ベンズアルデ
ヒド−2−スルホン酸ナトリウムを10%過剰ではなく
7%過剰にして、すなわち138.5g(活性物質8
0.4%;0.535モル)使用した。これにより、融
点が300℃以上であり、そして活性物質分が90.9
%(UV分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状
の4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二
ナトリウムの148.4gを得た。この4,4’−ビス
(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量
は、理論値の95.9%である。
【0024】実施例8 実施例6をくりかえし実施した。ただし、2つの出発物
質、4,4’−ビス(ジメトキシホスホノメチル)ビフ
ェニルとベンズアルデヒド−2−スルホン酸ナトリウム
とを、210gでなく260gの液体アンモニア中に入
れた。これにより、融点が300℃以上であり、そして
活性物質分が91.4%(UV分光光度計で測定)であ
る淡黄色結晶粉末形状の4,4’−ビス(2−スルホス
チリル)ビフェニル二ナトリウム147.1gを得た。
この4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル
二ナトリウムの収量は、理論値の95.6%である。
【0025】実施例9 冷却/加熱ジャケット、圧力計(0から10バールま
で)、TESCOM(商標)背圧調節器(0から7バー
ルまで)、永久磁石駆動式攪拌器、温度計スリーブ、お
よび導入口、破裂盤(10バール)を具備した1リット
ル容BUECHI(商標)ガラス製オートクレーブを包
含する装置を−45℃に冷却する。−45℃において、
このガラス製オートクレーブに液体アンモニアの320
gを装填する。約0.5gのナトリウム片と硝酸鉄(I
II)九水和物0.3gとを添加した後、攪拌しながら
全部で5.8g(0.25モル)のナトリウムを20分
間かけて少しずつ添加する。この間に水素流が反応器か
ら逃げ出す。生じた灰黒色のナトリウムアミド懸濁物を
−45℃において、さらに30分間攪拌する。−45℃
乃至−38℃において、このナトリウムアミド懸濁物に
4,4’−ビス(ジメトキシホスホノメチル)ビフェニ
ルの40.7g(活性物質98%;0.1モル)を、攪
拌しながら計量供給粉末漏斗を使用して5分間かけて導
入する。暗赤色の懸濁物が生じるので、これを−45℃
でさらに30分間攪拌する。つぎに、−45℃乃至−3
3℃において、この暗赤色懸濁物中にベンズアルデヒド
−2−スルホン酸ナトリウムの50.5g(活性物質9
9%;0.24モル)を、攪拌しながら計量供給粉末漏
斗を使用して5分間かけて導入する。このガラス製オー
トクレーブを密封し、そして暗赤色懸濁物を−10℃
(2バール)においてさらに4時間攪拌する。そうする
と、暗赤色の色が消えて反応生成物の明黄色結晶懸濁物
が生成する。このあと、塩化水素ガスの2g(0.05
モル)の添加によって過剰のナトリウムアミドを中和す
る。仕上げのため、ガラス製オートクレーブ内の圧力
を、アンモニアを部分蒸発させることによって、2バー
ルから大気圧まで下げる。この結果、内部温度は−10
℃から−33℃まで下がる。反応混合物を水300ml
で希釈し、そして得られた懸濁物を+20℃までゆっく
りと加熱して、ほとんどのアンモニアを追い出す。攪拌
器を停止し、そしてオートクレーブの内容物をあける。
最後に、この反応混合物を、真空下において回転蒸発器
にかけて乾燥体まで蒸発させ、その残留物を水150m
l中の塩化ナトリウムの30gの溶液に約90℃におい
て取出し、この混合物を室温に冷却する。反応生成物を
吸引濾過し、塩化ナトリウムの7.5%溶液の100m
lで洗い、重量一定になるまで100℃において真空乾
燥する。しかして、融点が300℃以上であり、そして
活性物質分が91.4%(UV分光光度計で測定)であ
る淡黄色結晶粉末形状の4,4’−ビス(2−スルホス
チリル)ビフェニル二ナトリウム52.5gを得た。こ
の4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二
ナトリウムの収量は、理論値の85.3%である。
【0026】実施例10 実施例9をくりかえし実施した。ただし、縮合を大気圧
下−35℃において実施した。融点が300℃以上であ
り、そして活性物質分が89.2%(UV分光光度計で
測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,4’−ビス(2
−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウム54.1g
を得た。この4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビ
フェニル二ナトリウムの収量は、理論値の85.8%で
ある。
【0027】実施例11 実施例9に記載した装置に、下記の化合物を下記の順に
装填する。4,4’−ビス(ジメトキシホスホノメチ
ル)ビフェニルの67.8g(活性物質88.1%;
0.15モル)、ベンズアルデヒド−2−スルホン酸ナ
トリウムの90.6g(活性物質79.3%;0.34
5モル)、液体アンモニアの230g。この混合物を9
℃(6バール)において攪拌する。生じた淡黄色懸濁物
に、攪拌しながらメタノール性のナトリウムメトキシド
の30%溶液81.0g(0.45モル)を10分間に
わたり導入する。この結果、内部温度は9℃(6バー
ル)から20℃(6.6バール)に上昇し、そして結晶
の黄色懸濁物が生成する。この反応混合物を20℃にお
いて、さらに1時間攪拌し、そのあと、塩化水素ガスの
6g(0.15モル)の添加によって過剰のナトリウム
アミドを中和する。仕上げのため、ガラス製オートクレ
ーブ内の圧力を、アンモニアを部分蒸発させることによ
って、6.6バールから大気圧まで下げる。この結果、
内部温度は20℃から−19℃まで下がる。この反応混
合物を水300mlで希釈し、そして得られた懸濁物を
+20℃までゆっくりと加熱して、ほとんどのアンモニ
アを追い出す。攪拌器を停止し、そしてオートクレーブ
の内容物をあける。最後に、この反応混合物を、真空下
において回転蒸発器にかけて乾燥体まで蒸発させ、その
残留物を水225ml中の塩化ナトリウム45gの溶液
に約90℃において取出し、得られた混合物を室温に冷
却する。反応生成物を吸引濾過し、塩化ナトリウムの
7.5%溶液の150mlで洗い、重量一定になるまで
100℃において真空乾燥する。しかして、融点が30
0℃以上であり、そして活性物質分が94.0%(UV
分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウム83.6gを得る。この4,4’−ビス(2−スル
ホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理論値
の93.1%である。
【0028】実施例12 実施例11をくりかえし実施した。ただし、ベンズアル
デヒド−2−スルホン酸ナトリウムを15%過剰でな
く、10%過剰にしてすなわち86.6g(活性物質7
9.3%;0.33モル)使用して実施した。融点が3
00℃以上であり、そして活性物質が94.7%(UV
分光光度計で測定)である淡黄色結晶粉末形状の4,
4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリ
ウム83.2gを得た。この4,4’−ビス(2−スル
ホスチリル)ビフェニル二ナトリウムの収量は、理論値
の93.4%である。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 のジスチリルビフェニル化合物の製造方法において、下
    記式(2) 【化2】 の化合物を、下記式(3) 【化3】 の化合物と強アルカリ性物質の存在下において液体アン
    モニア中で縮合することを特徴とする方法(上記各式
    中、R1は水素、C1−C5−アルキルまたはハロゲンで
    あり、R2はC1−C8−アルキルであり、Mは塩形成無
    色陽イオンであり、nは2または4であり、mは0また
    は2であり、そしてpは0または1である、ただしm+
    pは2または4である)。
  2. 【請求項2】 下記式(4)の化合物 【化4】 を、下記式(5)の化合物 【化5】 (上記各式中、R1は水素、C1−R5−アルキルまたは
    ハロゲンであり、R2はC1−C8−アルキルであり、そ
    してMは塩形成無色陽イオンである)と縮合する請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記式(4)の化合物を、下記式(6)
    の化合物 【化6】 (式中、R1は水素、C1−C5−アルキルまたは塩素で
    あり、R2はC1−C8−アルキルであり、そしてMは塩
    形成無色陽イオンである)と縮合する請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属またはその強塩基化合物
    を、強アルカリ性物質として使用する請求項1乃至3の
    いずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属のアミド、水素化物または
    アルコラート、またはそれらの混合物を強塩基性物質と
    して使用する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 ナトリウムアルコラートまたはナトリウ
    ムアミドを強塩基性物質として使用する請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 ナトリウムアミドを強塩基性物質として
    使用する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用されるナトリウムアミドを、触媒の
    存在下においてナトリウムを液体アンモニアに溶解する
    ことによって製造する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 縮合を−40℃乃至25℃の温度におい
    て実施する請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 縮合を0℃乃至25℃の温度において
    実施する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 縮合を10℃乃至20℃の温度で実施
    する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 式(1)の化合物を、液体アンモニア
    からの濾過によって副生成物から分離する請求項1乃至
    11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 アンモニアをリサイクルする請求項1
    乃至12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(2)の化合物と式(3)の化合物
    との比が1:2乃至1:2.5である請求項1記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 式(2)の化合物と式(3)の化合物
    との比が1:2.1乃至1:2.2である請求項14記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 式(4)の化合物 【化7】 (式中、R2はC1−C8−アルキルである)を、式
    (8)の化合物 【化8】 (式中、Mはナトリウムイオン、カリウムイオンまたは
    アンモニウムイオンである)と縮合して式(7)の化合
    物 【化9】 (式中、Mは上記の意味を有する)を製造する請求項1
    記載の方法において、(a)液体アンモニアを初期装填
    物として導入し、(b)ナトリウムと触媒とを添加し、
    (c)このようにして得られたナトリウムアミド懸濁物
    を、液体アンモニア中の式(4)の化合物と式(8)の
    化合物との懸濁物中に供給し、(d)過剰のナトリウム
    アミドを中和し、(e)式(7)の目的生成物を濾過分
    離し、そして(f)アンモニアを蒸発と再凝縮とによっ
    て回収する方法。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の方法によって製造され
    たジスチリルビフェニル化合物を繊維材料の蛍光増白に
    使用する方法。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の方法によって製造され
    たジスチリルビフェニル化合物を紙の蛍光増白に使用す
    る方法。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の方法によって製造され
    たジスチリルビフェニル化合物を液体洗剤中の蛍光増白
    剤として使用する方法。
JP21931093A 1992-09-03 1993-09-03 ジスチリルビフェニル化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP3387567B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH02764/92-8 1992-09-03
CH276492 1992-09-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06192212A true JPH06192212A (ja) 1994-07-12
JP3387567B2 JP3387567B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=4241090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21931093A Expired - Fee Related JP3387567B2 (ja) 1992-09-03 1993-09-03 ジスチリルビフェニル化合物の製造方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US5332861A (ja)
EP (1) EP0586346B1 (ja)
JP (1) JP3387567B2 (ja)
KR (1) KR100304746B1 (ja)
AT (1) ATE136883T1 (ja)
AU (1) AU658764B2 (ja)
BR (1) BR9303679A (ja)
CA (1) CA2105371A1 (ja)
CZ (1) CZ286135B6 (ja)
DE (1) DE59302245D1 (ja)
ES (1) ES2086917T3 (ja)
MX (1) MX9305386A (ja)
RU (1) RU2125988C1 (ja)
TW (1) TW229199B (ja)
ZA (1) ZA936473B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102911509A (zh) * 2012-10-26 2013-02-06 山西青山化工有限公司 一种二苯乙烯基联苯型荧光增白剂的环保制备方法
AU2011206031B2 (en) * 2010-01-15 2015-10-01 Nippon Steel Corporation Pile-driving method and vibration control method
JP2022522345A (ja) * 2019-02-27 2022-04-18 ムーア、ジョン・クリーオン レーザー相互作用用途用の水洗可能な耐熱および耐プラズマ性コーティング

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY109837A (en) * 1992-06-30 1997-08-30 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc Hydrates of the disodium salt or dipotassium salt of 4, 4''-bis (2-sulfostyryl)bipheny]
GB2277749B (en) * 1993-05-08 1996-12-04 Ciba Geigy Ag Fluorescent whitening of paper
GB9710925D0 (en) * 1997-05-29 1997-07-23 Ciba Geigy Ag Process for preparing distyrylbiphenyl compounds
DE69906181D1 (de) * 1998-05-13 2003-04-30 Ciba Sc Holding Ag Verfahren zur Herstellung von sulfonierten Distyrylbiphenylverbindungen
EP0957085B1 (en) * 1998-05-13 2003-03-26 Ciba Spezialitätenchemie Holding AG (Ciba Spécialités Chimiques Holding SA) (Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.) A process for the preparation of sulphonated distyryl-biphenyl compounds
GB0222091D0 (en) * 2002-09-24 2002-10-30 Boots Co Plc Dental compositions and methods
CN101845233A (zh) * 2010-05-24 2010-09-29 山西青山化工有限公司 4,4’-二苯乙烯基联苯-2,2’-二磺酸荧光增白剂的制备方法
CN102924971A (zh) * 2012-11-16 2013-02-13 山西青山化工有限公司 混合型二苯乙烯联苯类荧光增白剂及其制备方法
CN102924959B (zh) * 2012-11-17 2014-08-13 山西青山化工有限公司 一种微红色调的二苯乙烯联苯类荧光增白剂的合成方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH554848A (de) * 1967-10-03 1974-10-15 Ciba Geigy Ag Verfahren zur herstellung neuer stilben-derivate.
CH513785A (de) * 1967-10-03 1971-10-15 Ciba Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von neuen Bis-stilbenverbindungen
JPS5510633B2 (ja) * 1972-05-19 1980-03-18
CH630215B (de) * 1976-07-09 Ciba Geigy Ag Aufhellmittel und dessen verwendung zum aufhellen von textilien.
US4925595A (en) * 1987-07-03 1990-05-15 Ciba-Geigy Corporation Liquid detergent compositions containing disulfonated fluorescent whitening agents: di-styryl-biphenyl or di-styryl-benzene derivatives
DE58903875D1 (de) * 1988-10-13 1993-04-29 Ciba Geigy Ag Distyrylbiphenylverbindungen.
DE4017568A1 (de) * 1990-05-31 1991-12-05 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von bisstilbenverbindungen
MY109837A (en) * 1992-06-30 1997-08-30 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc Hydrates of the disodium salt or dipotassium salt of 4, 4''-bis (2-sulfostyryl)bipheny]

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2011206031B2 (en) * 2010-01-15 2015-10-01 Nippon Steel Corporation Pile-driving method and vibration control method
CN102911509A (zh) * 2012-10-26 2013-02-06 山西青山化工有限公司 一种二苯乙烯基联苯型荧光增白剂的环保制备方法
JP2022522345A (ja) * 2019-02-27 2022-04-18 ムーア、ジョン・クリーオン レーザー相互作用用途用の水洗可能な耐熱および耐プラズマ性コーティング

Also Published As

Publication number Publication date
ATE136883T1 (de) 1996-05-15
CZ286135B6 (cs) 2000-01-12
EP0586346B1 (de) 1996-04-17
ZA936473B (en) 1994-03-24
CZ180293A3 (en) 1994-03-16
KR100304746B1 (ko) 2001-11-30
MX9305386A (es) 1994-03-31
US5332861A (en) 1994-07-26
TW229199B (ja) 1994-09-01
BR9303679A (pt) 1994-06-14
AU4609493A (en) 1994-03-10
DE59302245D1 (de) 1996-05-23
EP0586346A1 (de) 1994-03-09
KR940006997A (ko) 1994-04-26
AU658764B2 (en) 1995-04-27
JP3387567B2 (ja) 2003-03-17
ES2086917T3 (es) 1996-07-01
CA2105371A1 (en) 1994-03-04
RU2125988C1 (ru) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06192212A (ja) ジスチリルビフェニル化合物の製造方法
US4720578A (en) Preparation of fluorinated carboxypropylated non-ionic surfactants
US4588532A (en) Preparation of para-acyloxybenzene sulfonates
CZ244297A3 (cs) Způsob přípravy rheinu a diacerheinu
JPH10226680A (ja) 置換4、4′−ジアミノスチルベン−2、2′−ジスルホン酸の製造法
US5030751A (en) Process for the preparation of mixed 2,2'-oxydisuccinate/carboxymethyloxysuccinate
EP0026154A1 (de) Verfahren zur Herstellung von 4,4'-Dinitrostilben-2,2'-disulfonsäure und deren Salzen und deren Verwendung
US4007221A (en) Manufacture of nuclear-iodinated iodine compounds of aromatic character
CA2001876A1 (en) Preparation of alkanesulfonamides
US6787666B2 (en) Process for the preparation of isolated 3,4-diaminobenzenesulphonic acid
US6096919A (en) Process for the preparation of sulphonated distyryl-biphenyl compounds
JPH0485366A (ja) ローダミン類の製造方法
EP0957085B1 (en) A process for the preparation of sulphonated distyryl-biphenyl compounds
CZ31597A3 (en) Process for preparing solutions of polyhydroxyfatty acid amides of a fair color quality and their use
JP4115527B2 (ja) ビス―アルコキシ―トリアジニル―アミノ―含有スチルベンジスルホン酸またはそれらの誘導体の製造方法
US2510008A (en) Propylene glycol monoaryl etheresters of sulfosuccinic acid
DE2201857C3 (de) Verwendung von Bis-stilbenverbindeungen als optische Aufhellmittel
EP0298361A1 (de) Flüssigwaschmittel enthaltend disulfonierte optische Aufheller
US5248812A (en) Process for the isolation of 2-naphthylamine-1,5-disulphonic acid
EP0282448A2 (de) Pyrazolinverbindungen
US1979033A (en) Process for the manufacture of nsulphoethyl compounds of arylamino sulphonic acids
US4692551A (en) Preparation of carboxypropylated non-ionic surfactants
KR100553246B1 (ko) 방향족 에테르 유도체의 고체상 합성법
RU2325377C2 (ru) Способ получения n-(хлоралкилтио)фталимидов
KR920005953B1 (ko) 2, 2'- 디히드록시-4, 4'- 디알콕시벤조페논의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees