JPH06192185A - エンド/エキソ− 8− n,n− ジアルキルアミノ− エキソ− トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造方法 - Google Patents

エンド/エキソ− 8− n,n− ジアルキルアミノ− エキソ− トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造方法

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JPH06192185A JP5230439A JP23043993A JPH06192185A JP H06192185 A JPH06192185 A JP H06192185A JP 5230439 A JP5230439 A JP 5230439A JP 23043993 A JP23043993 A JP 23043993A JP H06192185 A JPH06192185 A JP H06192185A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンド/エキソ -8- N,N- ジアルキルア
ミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカ
ンの製造 【構成】 対応する8- ヒドロキシ化合物と第二アミン
とを、水素化触媒及び水素の存在下に反応で生じる水の
除去下に反応させて、エンド/エキソ -8- N,N- ジ
アルキルアミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.0
2.6 〕デカンの製造

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対応する8- ヒドロキ
シ化合物からエンド/エキソ -8- N,N-ジアルキル
アミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デ
カンの製造方法に関する。ジアミノトリシクロ〔5.
2.1.02.6 〕デカンの第4級アンモニウムを、特に
合成ゼオライトの製造でいわゆるテムプレートとして、
すなわち高分子陰原型──これは結晶化の間鉱物構造を
安定化する──として使用する。
【0002】
【従来の技術】8- N,N- ジアルキルアミノ- トリシ
クロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造は公知であ
る。P.ヴィルダー(Wilder)等(J. Am. Chem. Soc.81
(1959)、655以下参照)は、この化合物を8-
ケトトリシクロ〔5.2.1.0 2.6 〕デカンのオキシ
ムから製造し、これをナトリウムで還元して8- アミノ
トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンとなす。ギ酸
及び水性ホルムアルデヒド溶液から成る混合物と第一ア
ミンとの反応によって、最後にジメチル化合物が適度の
収率で得られる。
【0003】WO 90/04567に記載された方法
も、8- N,N- ジアルキルアミノ- トリシクロ〔5.
2.1.02.6 〕デカンを得るために8- ケトトリシク
ロ〔5.2.1.02.6 〕デカンから出発する。密閉系
中で160〜195℃でギ酸の存在下にジアルキルホル
ムアミド(この際アルキルはメチル- 、エチル- 又はプ
ロピル基を示す。)と反応させる。反応時間は10〜5
0時間である。
【0004】公知合成は、工業的規模で実施される方法
で生じるすべての要求を今だに満足させない。これは高
価な化学物質及び長い反応時間の使用を要求し、これは
処理の経済性に有害であり、所望の生成物を適度の収率
でしか製造しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって蒸気欠点を
回避し、技術的に簡単でかつ価格上好都合な出発物質の
使用下に所望のジアルキルアミノ化合物を生じる方法を
発展させることが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を、エンド/エ
キソ -8- N,N- ジアルキルアミノ -エキソ- トリシ
クロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造方法によって
解決する。それは、8- ヒドロキシトリシクロ〔5.
2.1.02.6 〕デカンを高められた温度で水素化触媒
及び水の存在下に一般式HNR1 2 (式中R1 及びR
2 は同一又は異なり、夫々C- 原子数1〜6のアルキル
基を示す。)なる第二アミンとを、反応の際に生じる水
の除去下に反応させることを特徴とする。
【0007】驚くべきことに新規方法は選択性であり、
エンド/エキソ -8- N,N- ジアルキルアミノ -エキ
ソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンを高収率
で生じる;アミノ化合物を、反応混合物から簡単な蒸留
によって純粋な形で得ることができる。
【0008】出発化合物として使用される8- ヒドロキ
シトリシクロ〔5.2.1.02.6〕デカンは、市場で
入手できる物質であり、トリシクロ〔5.2.1.0
2.6 〕デカ -3,8- ジエン(シクロペンタジエン)か
ら酸性触媒下水付加によって、次いでヒドロキシトリシ
クロデセンの水素化によって製造する。これは市販され
た形で、すなわちたとえば前もって十分な精製なしに使
用することができる。
【0009】本発明によれば、ヒドロキシトリシクロデ
カンと一般式HNR1 2 なる第二アミンとを反応させ
る。R1 及びR2 は同一又は異なっていてよい。これら
はC- 原子数1〜6、好ましくは1〜4、特に1〜3の
アルキル基を示す。適するアミンは、ジメチルアミン、
ジメチルアミン、ジ -n- プロピルアミン、ジ -n-ブ
チルアミン、ジ -i- ブチルアミン、ジ -n- ペンチル
アミン、ジ -3- メチルブチルアミン、ジ -n- ヘキシ
ルアミン、ジ -i- ヘキシルアミン、N- メチルエチル
アミン、N- メチルプロピルアミン、N- メチルブチル
アミン、N- メチルペンチルアミン、N- メチルヘキシ
ルアミン、N- エチルプロピルアミン、N- エチルブチ
ルアミン、N- エチルペンチルアミン、N- エチルヘキ
シルアミン、N- プロピルブチルアミン、N- プロピル
ペンチルアミン、N- プロピルヘキシルアミン、N- ブ
チルペンチルアミン、N- ブチルヘキシルアミン、特に
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ -n- プロピルア
ミン、好ましくはジメチルアミンである。
【0010】常法で反応成分を等モル量で反応させる;
しかし反応成分の1つを過剰に使用することもできる。
ヒドロキシ化合物と第二アミンとの反応は、触媒の存在
下に行われる。反応は水素化ではなく、水素は出発物質
間の反応に直接参加しないけれども、通常の水素化触
媒、たとえばニッケル及びコバルトに基づく触媒が反応
の実施に適切であると分る。予期されなかったことであ
るが極めて選択的に作用する銅触媒を特に上手に使用す
る。好ましくは銅含有率15〜85、特に50〜70重
量%(触媒に対して)を有する銅担持触媒が適する。担
体としてケイ酸、けいそう土、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、炭素又は軽石、好ましくはけいそう土又
は酸化アルミニウム及び場合により通常の活性化剤及び
添加物質、たとえばマグネシウム又はクロムを含有す
る。触媒量は、反応混合物中のヒドロキシ化合物の割合
に従う。常法でヒドロキシ化合物に対して触媒0.5〜
30、特に3〜20重量%を使用する。触媒を活性化
し、全反応時間にわたってその活性度を保つために、反
応混合物に連続的に水素を5〜300、特に20〜10
0l/l触媒の量で供給する。
【0011】反応成分間の反応は、120〜250、特
に145〜195℃の温度で、好ましくは常圧で進行す
るが0.1MPa、特に0.05MPaまで僅かに増加
された圧力を使用することもできる。選ばれた実施形態
に従って、第二アミンを8-ヒドロキシトリシクロ
〔5.2.1.02.6 〕デカン及び触媒から成る撹拌さ
れた懸濁液に加える。アミン及びトリシクロデカンを溶
液の形で、たとえば溶剤としてトルオール、キシロール
の使用下に使用することができる。反応が急速にかつ完
全に進行することを保証するために、反応で生じた水の
連続的除去を提供することが必要である。これは化学工
業で公知方法に従って、たとえば水分離器又は相分離器
によって又は共沸蒸留によって行う。上記反応条件は、
好ましくはエンド/エキソ- 異性体を形成することを保
証する。
【0012】新規処理法を連続的に及び特に非連続的に
実施することができる。反応混合物から、エンド/エキ
ソ -8- N,N- ジアルキル -アミノ- トリシクロ
〔5.2.1.02.6 〕デカンを簡単な蒸留によって分
離し、その際ほとんどの使用目的に対して更に精製する
必要はもはやない程に純粋な形で得られる。
【0013】
【実施例】次の例中、新規方法によるエンド/エキソ -
8- N,N- ジメチルアミノ -エキソ- トリシクロ
〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造を詳述する。当然
のことながら本発明はこの特別な実施形態に限定されな
い。 〔例1〕エンド/エキソ -8- N,N- ジメチルアミノ
-エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの
製造 撹拌器、温度計、水分離器、還流冷却器及び導入管を備
えた4l- 三首フラスコ中に8- ヒドロキシ- トリシク
ロ〔5.2.1.02.6 〕デカン2280g(15モ
ル)及び銅- 担持触媒228g(RCH60/35;ヘ
キスト社の市販品、触媒組成物に対してCu- 含有率6
0重量%を予め入れ、撹拌下に加熱する。100℃の温
度に達した後、導入管を介して水素20〜25l/時間
を連続的に触媒の活性化のために供給し、同時に同一の
導入管を介してジメチルアミン125g/h(2.78
モル)をガス状で供給する。
【0014】148〜150℃の温度で、水を最初に分
離器に集める。反応の促進のために、温度を170〜1
75℃に調整し、水及びジメチルアミンの連続的添加を
続ける。形成された反応水を絶えず分離器を介して除去
する。6時間後、水の排出はもはや観察されない。全体
で反応水328gが得られ、過剰のジメチルアミンの一
部がこれに溶解する。
【0015】冷却後、反応生成物を濾過し、ガスクロマ
トグラフィーで調べる。粗アミンは、更に残りの8- ヒ
ドロキシ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンを
含有し、これは約97%の変換率に相当する。
【0016】エンド/エキソ -8- N,N- ジメチルア
ミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカ
ンに対する選択性は80.8%、エンド- とエキソ- 化
合物との割合61:39である。 〔例2〕例1をくり返すが、反応温度は160〜165
℃である。形成された反応水を再び絶えず水分離器を介
して反応混合物から除去する。6時間後、水の排出はも
はや認められない。全体で反応水312gが得られ、こ
れ中に過剰のジメチルアミンの一部が溶解する。冷却さ
れかつ濾過された粗アミン中にガスクロマトグラフィー
測定によれば更に8- ヒドロキシ- トリシクロ〔5.
2.1.02.6 〕デカンを含有し、これは約96.2%
の変換率に相当する。
【0017】エンド/エソキ -8- N,N- ジメチルア
ミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカ
ンに対する選択性は、80.2%、エンド- とエキソ-
化合物の割合81:19に相当する。 〔例3〕例1をくり返すが、反応温度は150〜155
℃である。形成された反応水を再び絶えず分離器を介し
て反応混合物から除去する。63/4 時間後水の排出はも
はや認められない。全体で反応水284gが得られ、こ
れ中に過剰のジメチルアミンの一部が溶解する。冷却さ
れかつ濾過された粗アミン中にガスクロマトグラフィー
試験によればまだ8- ヒドロキシ- トリシクロ〔5.
2.1.02.6 〕デカンを含有し、これは約91.2%
の変換率に相当する。
【0018】エンド/エキソ -8- N,N- ジメチルア
ミノ -エキソ- トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカ
ンに対する選択性は86.1%、エンド- とエキソ- 化
合物の割合95.5である。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法によれば、アミノ化合物を
反応混合物から簡単な蒸留によって純粋な形で得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス・クニープ ドイツ連邦共和国、オーバーハウゼン、ロ ーゼンストラ−セ、93 (72)発明者 デトレーフ・カムプマン ドイツ連邦共和国、ゲルストホーフエン、 ハンス−フイッシャー−ストラーセ、4 (72)発明者 ユルゲン・ウエーバー ドイツ連邦共和国、オーバーハウゼン、ブ ンゼンストラーセ、17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8- ヒドロキシトリシクロ〔5.2.
    1.02.6 〕デカンを高められた温度で水素化触媒及び
    水の存在下に一般式HNR1 2 (式中R1 及びR2
    同一又は異なり、夫々C- 原子数1〜6のアルキル基を
    示す。)なる第二アミンとを、反応の際に生じる水の除
    去下に反応させることを特徴とする、エンド/エキソ -
    8- N,N- ジアルキルアミノ -エキソ- トリシクロ
    〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造方法。
  2. 【請求項2】 R1 及びR2 はC- 原子数1〜4、特に
    1〜3のアルキル基である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アミンとしてジメチルアミンを使用す
    る、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応を120〜250℃、好ましくは1
    45〜195℃で実施する、請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の方法。
  5. 【請求項5】 水素化触媒として銅担持触媒を触媒に対
    して15〜85、50〜70重量%の銅含有率で使用す
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒は担体材料として、けいそう土又は
    酸化アルミニウムを含有する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシ化合物に対して触媒0.5〜
    30、特に3〜20重量%を使用する、請求項1ないし
    6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応混合物に連続的に5〜300、特に
    20〜100l/l触媒の量で供給する請求項1ないし
    7のいずれかに記載の方法。
JP5230439A 1992-09-25 1993-09-16 エンド/エキソ− 8− n,n− ジアルキルアミノ− エキソ− トリシクロ〔5.2.1.02.6 〕デカンの製造方法 Expired - Lifetime JPH085846B2 (ja)

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DE4232097A DE4232097A1 (de) 1992-09-25 1992-09-25 Verfahren zur Herstellung von endo/exo-8-N,N-Dialkylamino-exo-tricyclo [5.2.1.0·2·,·6·] decan
DE4232097:6 1992-09-25

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JPH06192185A true JPH06192185A (ja) 1994-07-12
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AT (1) ATE147064T1 (ja)
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CA2106415A1 (en) 1994-03-26
EP0589341B1 (de) 1997-01-02
DE4232097A1 (de) 1994-03-31
DE59304957D1 (de) 1997-02-13
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