JPH06192165A - 脂肪族カルボン酸の製造方法および脂肪族アルコールのカルボニル化用触媒 - Google Patents

脂肪族カルボン酸の製造方法および脂肪族アルコールのカルボニル化用触媒

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JPH06192165A
JPH06192165A JP5276864A JP27686493A JPH06192165A JP H06192165 A JPH06192165 A JP H06192165A JP 5276864 A JP5276864 A JP 5276864A JP 27686493 A JP27686493 A JP 27686493A JP H06192165 A JPH06192165 A JP H06192165A
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mordenite
aliphatic
carbon atoms
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ジョン スミス ウォーレン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属交換ゼオライト触媒を用い、ハロゲンま
たはその誘導体の実質的に不存在下でアルコールと一酸
化炭素からカルボン酸を製造する均質気相法を得る。 【構成】 n個の炭素原子(但し、nは6までの整数)
を有する脂肪族アルコールまたはその反応性誘導体を、
ハロゲンまたはその誘導体の実質的に不存在下、銅、ニ
ッケル、イリジウム、ロジウムまたはコバルトが負荷さ
れたモルデナイト・ゼオライト触媒の存在下で高温度、
15〜200バールの範囲の圧力で一酸化炭素と接触さ
せることにより、(n+1)個の炭素原子を有する脂肪
族カルボン酸を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はn個の炭素原子(但し、
nは6までの整数)を有する脂肪族アルコールまたはそ
の反応性誘導体を、金属交換されたかまたは金属が負荷
されたゼオライト触媒の存在下で一酸化炭素と反応させ
ることにより(n+1)個の炭素原子を有するカルボン
酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、酢酸をメタノールと一酸化炭素
から製造することは、カルボニル化法のよく知られてい
る一つの例であり、工業的に実施されているものであ
る。工業規模でこれは均質液相法として操作され、この
方法ではカルボニル化反応が可溶性ロジウム/ヨウ化物
複合体およびヨウ化アルキル、例えばヨウ化メチルによ
り触媒される。この方法の主たる欠点は、腐蝕の問題を
引き起こすヨウ化物の使用および生成物と触媒成分を単
一相から分離することに伴われる困難である。これ等の
両方の欠点はヨウ化物を含まない固体触媒を使用する均
質気相法を開発することができる場合には克服すること
ができる。
【0003】英国特許第1185453号には、シリ
カ、アルミナ、炭素、ゼオライト、粘土および重合体を
含む広範囲の担体材料に担持された、特に銅、ロジウム
およびイリジウムを含む触媒として活性な金属を含む若
干の多相触媒が開示されている。これ等の多相触媒はハ
ロゲン化物促進剤の存在下でのメタノールの酢酸への均
質気相カルボニル化において有用であるとして示されて
いる。同様の方法が英国特許第1277242号に開示
されているが、いずれの特許文献にもかかる方法におい
てゼオライトを使用することを例示されていない。
【0004】米国特許第4612387号には、一酸化
炭素を少なくとも一気圧の圧力下で少なくとも約6のシ
リカ対アルミナ比および1〜12の範囲の拘束指数を有
する結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライトの存在下で1〜
4個の炭素原子を有する一価アルコールと接触させるこ
とからなるモノカルボン酸およびエステルを製造する方
法が開示されている。この定義に従って最も好ましいゼ
オライトは、ZSM−5,ZSM−11,ZSM−1
2,ZSM−38およびZSM−35で、ZSM−5が
特に好ましい。0.4の拘束指数、即ち請求されている
範囲外のモルデナイト型ゼオライトが例VIの試験30
で挙げられており、ここでは水素型は触媒として有効で
あることが示されていない。上記特許で規定されている
好適ゼオライトは、周期律表第IB,IIB,IVBま
たはVIII族金属、最も好ましくは銅を組み入れるよ
うに変性されるのが好ましい。
【0005】ジェー・キャタリシス、71、233〜4
3(1981)には、メタノールの酢酸へのカルボニル
化に対してロジウム・モルデナイトおよび他のロジウム
担持触媒の活性を決定するため光電子分光法を使用する
ことが開示されている。然し、反応温度および圧力の触
媒活性に対する効果は試験されていない。
【0006】独国特許第3606169号には、無水メ
タノール、酢酸メチルおよび/またはジメチルエーテル
をコバルト含有ゼオライトまたはコバルト塩と混合した
ゼオライトの存在下でカルボニル化することにより酢
酸、酢酸メチルおよび/またはジメチルエーテルを製造
する方法が開示されている。このカルボニル化はハロゲ
ン化物の存在下で随意に行なうことができる。この特許
によると好ましいゼオライトは細孔径が一方のゼオライ
トAの細孔径と他方のゼオライトXおよびYの細孔径の
中間であるペンタシル型のゼオライトではある。例示さ
れるゼオライトはまたZSM−5型である。
【0007】最後にケミストリー・レターズ第2047
〜2050頁(1984)は、ハロゲン促進剤の不存在
下のメタノールの気相カルボニル化に関する。この文献
の表1は水素モルデナイトおよび銅モルデナイトを触媒
として使用して200℃、10バールの圧力下で実施す
る3つの実施例を示している。3つの全ての場合に、収
率がZSM−5基触媒を使用する同様の実験と比較して
低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来法にかんが
み、解決すべき問題は、金属負荷ゼオライト触媒を使用
し、ハロゲンまたはその誘導体の実質的不存在下アルコ
ールと一酸化炭素からカルボン酸を製造する、前記他の
ゼオライトを使用する最も良い方法にまさる、均質気相
法を開発することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】今回カルボニル化法を3
00℃以上の温度、15バール以上の圧力で実施する場
合、驚くべきことにはモルデナイトから誘導した触媒
が、ゼオライトZSM−5に基づく触媒より優れている
ことを見出した。
【0010】本発明において、n個の炭素原子(但し、
nは6までの整数)を有する脂肪族アルコールまたはそ
の反応性誘導体を、ハロゲンまたはその誘導体の実質的
に不存在下、銅、ニッケル、イリジウム、ロジウムまた
はコバルトでイオン交換されているかまたは負荷されて
いるモルデナイトから主として成る触媒の存在下で一酸
化炭素と接触させることからなり、300〜600℃の
範囲の温度、15〜200バールの範囲の圧力下で実施
することを特徴とする(n+1)個の炭素原子を有する
脂肪族カルボン酸の製造方法を提供する。
【0011】本発明は高い温度および圧力で変性モルデ
ナイト触媒を使用して高収率でカルボン酸およびその誘
導体を製造することにより上記問題を解決する。このこ
とがモルデナイトを用い高い温度および圧力下で実施す
ることにより達成されることを見出したことは、上記の
ケミストリー・レターズに記載されているZSM−5お
よびゼオライトYを用いて行うことからは、温度を高め
た結果カルボン酸を犠牲にして炭化水素の収率が単に増
すことが期待されるだけであるので驚くべきことであ
る。
【0012】本発明の方法は、脂肪族アルコールのカル
ボニル化を含む。任意の脂肪族アルコールを用いること
ができるが、主としてこの方法は6まで、好ましくは3
までの炭素原子を有する脂肪族アルコールに特に適用さ
れる。この好ましい群の内メタノールを用いるのが最も
好ましく、この理由は対応するカルボン酸生成物、酢酸
が、工業的に重要な化学薬品であるからである。然し、
本発明の方法はエタノールからプロピオン酸およびノル
マルプロパノールからブタン酸を合成するのに同様に適
用される。
【0013】使用される脂肪族アルコールは、また水お
よび脂肪族アルコールと生成物のカルボン酸とのエステ
ルの混合物を供給することにより、その場で触媒上また
は触媒の近くで生成させることができる。或いはまた対
応するエーテルと水の混合物を供給原料として使用する
ことができる。
【0014】この方法の生成物は、一個の余分な炭素原
子を有する対応する脂肪族カルボン酸または例えばこの
脂肪族カルボン酸と最初の脂肪族アルコールのエステル
のいずれかである。脂肪族カルボン酸は既知方法でエス
テルから容易に遊離させることができることは勿論であ
る。
【0015】使用する一酸化炭素の純度は特に絶対的な
ものではないと考えられるが、一酸化炭素が主成分であ
るガス混合物を用いることが望ましい。少量の窒素およ
び貴ガスの存在は、合成ガスの工業用試料中に見出され
る水素量の如く許容し得る。
【0016】上述の如く、本発明の方法で使用される触
媒は、銅、ニッケル、イリジウム、ロジウムまたはコバ
ルトでイオン交換されているかまたはこれ等金属を負荷
されているモルデナイト・ゼオライトである。ゼオライ
ト・モルデナイトの構造はよく知られており、例えば1
978年,ザ・ストラクチャー・コミッション・オブ・
ジ・インターナショナル・ゼオライト・アソシエーショ
ンにより出版された「アトラス・オブ・ゼオライト・ス
トラクチャー・タイプス」においてダブリュー・エム・
マイヤーにより定義されている。これは更に0.4の拘
束指数および8:1〜20:1の範囲のシリカ対アルミ
ナ比を有することを特徴とする。シリカ対アルミナ比
は、脱アルミニウム技術、例えばモルデナイトの熱水処
理または酸浸出を用いることにより、大にすることがで
きることは当業者によく知られている。モルデナイトは
また特徴あるX線粉末回析パターンを有し、このことは
当業者によく知られている。本発明の方法には、モルデ
ナイトは、8:1〜50:1、好ましくは10:1〜3
0:1、最も好ましくは15:1〜25:1の範囲のシ
リカ対アルミナ比を有するのが好ましい。
【0017】モルデナイトは、触媒として使用される前
に、銅、ロジウム、イリジウムまたはコバルトでイオン
交換されるかまたはこれ等の金属が負荷される。モルデ
ナイトをイオン交換しなければならない場合には、ゼオ
ライト上の陽イオン交換し得る位置の80%までを、よ
く知られている技術を用いて例えばCu2+、Ir
またはRh3+で交換することができる。
【0018】イオン交換したモルデナイトにおける残留
陽イオンはプロトンであるので、交換処理をアンモニウ
ムまたは水素型から出発するのが便利である。
【0019】イオン交換に代わるものとして、モルデナ
イトのアンモニウムまたは水素型に金属の塩の溶液を含
浸させることができる。アンモニウム型を使用する場合
には、負荷または交換後モルデナイトをか焼するのが好
ましい。使用量は全触媒に対して0.5〜10重量%の
金属分を有する触媒を生成するような分量が好ましい。
【0020】上記の両方の場合、モルデナイト触媒を窒
素、一酸化炭素または水素を使用直前に流通させながら
高温で少なくとも1時間活性化するのが好ましい。
【0021】本発明の方法は、メタノール蒸気および一
酸化炭素ガスを、所要の温度および圧力に維持した触媒
の固定床若しくは流動床を通過させることにより実施す
るのが適当である。かかる方法は殆どヨウ化物の不存在
下で、換言すれば、供給原料ガスおよび触媒のヨウ化物
含量が500ppm未満、好ましくは100ppm未満
で実施する。この方法は300〜600℃、好ましくは
300〜400℃の範囲の温度および15〜200バー
ル、好ましくは25〜100バールの範囲の圧力下で実
施する。触媒に対する供給原料中の一酸化炭素対メタノ
ールのモル比は1:1〜60:1、好ましくは1:1〜
30:1、最も好ましくは2:1〜10:1の範囲が適
当である。メタノールを液状で触媒床に供給する場合に
は、液空間速度(LHSV)は0.5〜2の範囲とする
のが好ましい。
【0022】本発明の一例において、触媒の活性は供給
原料を触媒床の直前でアルミナまたはシリカ−アルミナ
の床と接触させることにより著しく増大させることがで
きることを見出した。この予備床対触媒床の容量比は
1:10〜10:1、好ましくは2:1〜1:2の範囲
が適当である。
【0023】本発明の方法により生成するカルボン酸
は、蒸気の形態で取出し、然る後、液体に凝縮させるこ
とができる。次いで標準の蒸留法を用いてカルボン酸を
精製することができる。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により説明
する。金属負荷ゼオライト触媒は金属塩溶液の湿式含浸
により製造した。次の例は酸型のモルデナイトおよび
銅、ロジウム並びにイリジウムを負荷した酸型の種々の
ゼオライトの代表的製造方法を示す。
【0025】実施例1H−モルデナイト(SiO/Al=12.6)
の製造 80gのナトリウム型モルデナイト(例えば、ラポルテ
グレードM2、SiO/Al=12.6)
を、800mlの1.5M NHNO溶液を用いて
80℃で4時間でスラリーとした。この期間後試料を濾
過し、多量の蒸留水で洗浄し、100℃で乾燥した。こ
の操作を2回繰返してアンモニウム型を生成した。次い
でこのアンモニウム型を500℃で2時間加熱すること
により酸型に転換した。
【0026】実施例2Cu/H−モルデナイト(1)(SiO/Al
=12.6)の製造 Cu(NO・3HO(6.88g)を100c
の蒸留水に溶解し、この溶液を50.00gのアン
モニウム型モルデナイト(上記で製造した)でスラリー
にした。この混合物を蒸発乾固し、100℃で16時間
加熱し次いで500℃で2時間か焼した。化学分析の結
果固形分は3.8重量%の銅を含むことがわかった。
【0027】比較例ACu/H−ZSM−5の製造 実施例2に記載したと同様の操作を行った。但し、使用
したゼオライトはアンモニウム型のZSM−5(例え
ば、PQ SiO/Al=35.0)であっ
た。
【0028】比較例BCu/H−Yの製造 実施例2に記載したと同様の操作を行った。但し、使用
したゼオライトはアンモニウム型のゼオライトY(例え
ば、ラポルテ、SiO/Al=3.1)であっ
た。
【0029】実施例3Rh/H−モルデナイトの製造 0.01M RhCl溶液243cmをアンモニウ
ム型のモルデナイト(実施例1で製造した)25gでス
ラリーにした。混合物を蒸発乾固し、100℃で一夜乾
燥した。固体を空気中500℃で2時間か焼した。化学
分析の結果固体は1.0重量%のロジウムを含有した。
【0030】実施例4Ir/H−モルデナイトの製造 0.01M IrCl溶液130cmをアンモニウ
ム型のモルデナイト(実施例1で製造した)25gでス
ラリーにした。この混合物を蒸発乾固し、100℃で一
夜乾燥した。次いで固体を空気中500℃で2時間か焼
した。
【0031】実施例5Cu/H−モルデナイト(2)(SiO/Al
=20)の製造 実施例2に記載したと同様の操作を行った。但し、使用
したゼオライトはアンモニウム型のモルデナイト、組成
SiO/Al=20であった。
【0032】実施例6Cu/H−モルデナイト(3)(SiO/Al
=20)の製造 実施例2に記載したと同様の操作を行った。但し、使用
した硝酸銅の分量を13.78gに増加した。
【0033】実施例7触媒の試験 上記の材料の触媒活性をメタノ−ルの酢酸へのヨウ化物
不使用カルボニル化につき調べるため、ゼオライトを圧
力流反応器中で試験した。ゼオライト触媒を250〜8
50umの大きさのペレットにし、反応器に導入した。
また触媒予備床を使用して反応体の有効な混合/加熱を
確保し、使用した予備床は試験1〜7で使用した突沸防
止粒体(例えば、BDH)であり、試験8〜11で使用
したガンマ−アルミナ(表面積=280m/g、粒径
=250〜850um)であった。またガンマ−アルミ
ナ予備床を用いて触媒床前でメタノールをジメチルエー
テルに転換した。触媒を窒素の流通下(100cm
分)350℃で16時間活性化し、次いで一酸化炭素を
流通させ(200cm/分)350℃で2時間還元し
た。次いで装置を背圧制御器を用いて25気圧まで加圧
した。一酸化炭素の流速を400cm/分(GHSV
=2200)に調整し、メタノールを反応器にポンプを
介して供給(速度=0.15ml/分)した。液体/固
体生成物および反応体を冷却したトラップに集め、一方
気体生成物および反応体の試料を背圧制御器の下流で採
取した。反応の試料を3時間毎に採取した。すべての試
料につきガスクロマトグラフィを用いオフラインで分析
した。競争水性ガスシフト反応の副産物として形成され
た二酸化炭素の量は比較的少なく生成物の全モルの1〜
10モル%であった。触媒試験の結果を表1〜6に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 53/124 8930−4H 53/126 8930−4H 67/36 9279−4H 69/14 9279−4H 69/24 9279−4H // C07B 61/00 300

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の炭素原子(但し、nは6までの整
    数)を有する脂肪族アルコールまたはその反応性誘導体
    を、ハロゲンまたはその誘導体の実質的に不存在下、
    銅、ニッケル、イリジウム、ロジウムまたはコバルトで
    イオン交換されているか、または負荷されているモルデ
    ナイト・ゼオライトから主として成る触媒の存在下で一
    酸化炭素と接触させることからなる(n+1)個の炭素
    原子を有する脂肪族カルボン酸の製造方法において、こ
    の方法を300〜600℃の範囲の温度、15〜200
    バールの範囲の圧力下で実施することを特徴とする脂肪
    族カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 脂肪族アルコールがメタノールまたはそ
    の反応性誘導体であることを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 モルデナイト・ゼオライトが10:1〜
    30:1のシリカ対アルミナ比を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が触媒の全重量に対して0.5〜1
    0重量%の金属分を有することを特徴とする請求項1、
    2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 一酸化炭素ガスおよびメタノール蒸気を
    ヨウ化物の実質的に不存在下で触媒の固定床または流動
    床を介して供給することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか一つの項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 脂肪族アルコールまたはその反応性誘導
    体と一酸化炭素を触媒床の直前でアルミナまたはシリカ
    −アルミナの床と接触させることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一つの項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒が10:1〜30:1の範囲のシリ
    カ対アルミナ比を有するモルデナイト・ゼオライトから
    主としてなり、ゼオライトが銅、ニッケル、イリジウ
    ム、ロジウムまたはコバルトでイオン交換されているか
    または負荷していることを特徴とするn個の炭素原子
    (但し、nは6までの整数)を有する脂肪族アルコール
    を(n+1)個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸へ
    カルボニル化するための触媒。
  8. 【請求項8】 触媒の全重量に対して0.5〜10重量
    %の金属分を有することを特徴とする請求項7記載の触
    媒。
JP5276864A 1992-11-05 1993-11-05 脂肪族カルボン酸の製造方法および脂肪族アルコールのカルボニル化用触媒 Pending JPH06192165A (ja)

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