JPH0619154A - 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ

Info

Publication number
JPH0619154A
JPH0619154A JP4196135A JP19613592A JPH0619154A JP H0619154 A JPH0619154 A JP H0619154A JP 4196135 A JP4196135 A JP 4196135A JP 19613592 A JP19613592 A JP 19613592A JP H0619154 A JPH0619154 A JP H0619154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
represented
copolymer
electrophotographic
general formula
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4196135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3010916B2 (ja
Inventor
Junichi Kishi
淳一 岸
Nobuyuki Hanami
信之 葉波
Hideyuki Sonoya
英之 相野谷
Hiroshi Aoto
寛 青砥
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
Hideki Anayama
秀樹 穴山
Shinya Mayama
進也 間山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4196135A priority Critical patent/JP3010916B2/ja
Publication of JPH0619154A publication Critical patent/JPH0619154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3010916B2 publication Critical patent/JP3010916B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐久性及び耐摩耗性に優れた電子写真感光体
を提供することにある。 【構成】 感光層が下記一般式〔1〕及び〔2〕 (式中、R1 〜R8 はメチル基等、Aは−S−又は−O
−、Bは芳香族化合物から誘導される2価の基を示す)
の共重合体を含有し、かつ一般式〔1〕又は〔2〕のホ
モポリマーの合計含有量が全ポリマーの30重量%以下
等で表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機、レーザ
ービームプリンター、CRTプリンター及び電子写真式
製版システム、ファクシミリなどの電子写真応用分野に
広く用いることができる電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム及び酸化亜鉛などの無機光導電材料
が従来より用いられている。一方ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール及びフタロシアニンなどの有機光
導電材料は無機光導電材料に比べてその無公害性及び高
生産性等の利点があるが感度が低くその実用化は困難で
あった。そのため、いくつかの増感方法が提案されてい
るがその効果的な方法としては電荷発生層と電荷輸送層
を積層した機能分離型の感光体を用いることが知られて
いる。
【0003】一方、電子写真感光体には当然のことなが
ら適用される電子写真プロセスに応じた所定の感度、電
気特性、さらには光学的特性を備えていることが要求さ
れる。特に繰り返し使用可能な感光体にあっては、その
感光体の表面層にはコロナ帯電、トナー現象、紙への転
写及びクリーニング処理といった電気的及び機械的外力
が直接加えられるため、それらに対する耐久性が要求さ
れる。
【0004】具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾ
ンによる劣化のために感度低下や電位低下、及び残留電
位増加が起こり、加えて摺擦によって表面が摩耗したり
傷が発生することなど、これらに対する耐久性が要求さ
れている。
【0005】感光体の表面は樹脂によって被膜化されて
いるため、特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の優れ
た樹脂が要望がされていた。
【0006】最近になってこれらを満足する樹脂として
ビスフェノールAを骨格として有するポリカーボネート
樹脂(以下ビスフェノールA型ポリカーボネートとい
う)が表面層のバインダーとして研究されるようになっ
てきたが、前述した電子写真特性のすべてがビスフェノ
ールA型ポリカーボネート樹脂で満足されるわけではな
く、次のような問題点を有している。
【0007】(1)樹脂の溶解性が悪い。ジクロロメタ
ンや1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化
水素類の一部にしか良好な溶解性を示さない。これらの
ハロゲン化脂肪族炭化水素類は低沸点のため、これらの
溶剤で調製した塗工液を用いて感光体を製造すると塗工
面が白化し易い。また、塗工液の固形分等の工程管理に
も手間がかかる。
【0008】(2) ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外
の溶剤に対しては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
シクロヘキサノン、あるいはそれらの混合溶剤に一部可
溶であるが、その溶液は数日以内でゲル化するなど経時
安定性が悪く、感光体の生産の為には不向きである。
【0009】(3)さらに、上記(1)及び(2)に挙
げた欠点が改善されたとしてもビスフェノールAもしく
はビスフェノールA誘導体のみが主鎖骨格のポリカーボ
ネート樹脂にはソルベントクラックが発生するといった
欠点があり、しばしば電子写真複写機においてドラムの
ひび割れとして現われ、その欠点が指摘されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
導電性支持体上に機能分離型感光層を有する電子写真感
光体において、該感光層が下記一般式〔1〕及び〔2〕
【0011】
【化11】 (式中、R1 ないしR8 は水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基又はエチル基、Aは−S−又は−O−、Bは芳香
族化合物から誘導される2価の基を示す)で示される構
造の共重合体を含有し、かつ一般式〔1〕で示される構
造のホモポリマー及び一般式〔2〕で示される構造のホ
モポリマーの含有量の合計が全ポリマーの30重量%以
下であることを特徴とする電子写真感光体である。
【0012】更に、上記共重合体の構造は完全にランダ
ムであることが好ましい。
【0013】上記共重合体の構造を一つの式でまとめれ
ば、下記一般式
【0014】
【化12】 (R 1ないしR8 、A及びBは前記のものと同じであ
り、X,Yは共重合組成比(モル比)を示す)で表わす
ことができる。
【0015】前記の共重合体に含有される一般式〔1〕
で示される共重合成分はポリカーボネート樹脂に好適な
柔軟性を付与するために導入するものであり、フェノー
ル基の自由回転を妨げず、かつエーテル結合の柔軟性を
付与しソルベントクラック性を向上させる目的で導入さ
れる。かかる化合物としては具体的には例えば次のもの
が挙げられる。
【0016】
【化13】
【0017】
【化14】 また共重合体中に含有される一般式〔2〕で示される構
造は前記の共重合体に適正な機械的強度を与えるために
導入されるが、かかる化合物としては次の物が挙げられ
る。
【0018】
【化15】
【0019】
【化16】
【0020】
【化17】
【0021】
【化18】 電子写真における画像欠陥につながるゲル発生、すなわ
ち巨視的には溶液の保存安定性は単に共重合体を形成す
るだけでは良好には防止できず、特に共重合体を特にラ
ンダム共重合体(交互共重合体を含む)とすることによ
り、ポリマーセグメント自体の対称性を低下させること
によって、もっとも良好に達成することができる。
【0022】しかし、一般式〔1〕および〔2〕で示さ
れる化合物で構成されるホモポリマーが混在すると部分
的にブロック状になって結晶化が発生したり、巨視的に
はゲル核の発生を促進したりして耐ソルベントクラック
性や機械的強度が著しく低下するといった問題が発生す
る。
【0023】すなわち、本発明は前述のホモポリマーが
全ポリマーの30重量%以下であることを特徴とするも
のであり、さらに、ランダム共重合体を使用することを
特徴とするものである。
【0024】この様な共重合体におけるホモポリマーの
混在は、共重合体を好適な溶媒に溶解し、溶液の透明度
を測定することにより容易に判別することができる。即
ちホモポリマー成分が多いと結晶化もしくはゲル化する
ために溶液の透明度が低下するためである。さらに詳し
くは、示差走査熱分析(DSC)の測定を行い、各成分
の面積比を求めることで共重合体中のホモポリマーの混
在率を測定することができる。
【0025】共重合体中に含有される前述の構造単位は
電子写真プロセスに応じて要求される耐キズ性、及び硬
度等を考慮して決定されなければならない。このとき用
いる式〔1〕の化合物と式〔2〕の化合物の割合は、ラ
ンダムな共重合体を安定して、形成できること、耐ソル
ベントクラック性及び電気特性に対する環境安定性など
を考慮すると共重合比において 〔1〕:〔2〕=5:95〜95:5(モル比)が好ま
しく、 〔1〕:〔2〕=30:70〜70:30(モル比)で
あるのが最も好ましい。 前述の〔1〕と〔2〕の比率が30:70よりも低いと
耐ソルベントクラック性が著しく低下し、電子写真にお
ける画像欠陥に対してほとんど有効性を示さないばかり
か、ランダムな共重合が効率良く進行しないためブロッ
ク構造が形成され溶液の保存性が著しく低下する。また
前述の比が70:30よりも大きい場合には、ランダム
構造を有するポリマー自体を形成することが困難であっ
て耐ソルベントクラック性、および画像性に於て劣悪な
結果を与えることが確認された。上述のように本発明の
共重合体は前記の組成範囲で良好な特性を有する。
【0026】また、式〔7〕で示される成分を有するポ
リカーボネート樹脂の溶解度は、芳香族炭化水素形溶媒
及びハロゲン化芳香族炭化水素溶媒100ccに対して
1g以上が好ましく、特には5g以上が好ましい。なぜ
ならば、溶解度が1g/100ccに満たないと、例え
ば電荷輸送層溶液を調製したさい、その溶液の粘度が低
すぎ、電荷輸送層として適切な膜厚を得ることができな
いからである。
【0027】さらに、かかる共重合体の分子量として
は、耐久性、即ち耐摩耗性、耐キズ性及び製造時の粘
度、即ち生産性等の点を考慮すれば、粘度平均分子量
(Mv)が10,000から150,000の範囲であ
ることが好ましく、特には15,000から100,0
00の範囲であることが好ましい。
【0028】本発明に使用される共重合体は、前述の多
価フェノール類をホスゲンの存在下で界面重縮合するこ
とによって合成されるが、その際にも共重合体の純度及
びランダム性を十分考慮して合成される。
【0029】本発明で使用する前記の共重合体は、感光
層のバインダー樹脂、また電荷発生層及び電荷輸送層の
バインダー樹脂として使用するのが好ましい。
【0030】また、本発明は、導電性支持体上に少なく
とも感光層を有する電子写真感光体において、該感光体
の表面層が下記一般式〔11〕及び〔12〕
【0031】
【化19】 (式中、Dは炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
のアルキリデン基、アルキレン基、アリール置換アルキ
レン基、アリーレン基、−O−、−CO−、−S−、−
SO−又は−SO2 −、R11ないしR14は水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基又はアリール
基、R15ないしR18は炭素数1〜4のアルキル基、フェ
ニル基又は置換フェニル基を示し、nは正の整数を示
す。)で示される構造の共重合体を含有し、かつ一般式
〔11〕で示される構造のホモポリマー及び一般式〔1
2〕で示される構造のホモポリマーの含有量の合計が全
ポリマーの30重量%以下であることを特徴とする電子
写真感光体である。
【0032】更に、上記共重合体の構造は完全にランダ
ムであることが好ましい。
【0033】上記共重合体の構造は一つの式でまとめた
場合、下記一般式〔17〕
【0034】
【化20】 (R11ないしR18、D及びnは前記のものと同じであ
り、X及びYは共重合比であり、mはポリジオルガノシ
ロキサンのセグメントの数である)で表わすことができ
る。
【0035】電子写真における画像欠陥につながるゲル
の発生、すなわち巨視的には溶液の保存安定性は単に共
重合体を形成するだけでは良好には防止できず、特に共
重合体を特にランダム共重合体(交互共重合体を含む)
とすることにより、ポリマーセグメント自体の対称性を
低下させることによって、もっとも良好に達成すること
ができる。
【0036】しかし、一般式〔11〕および〔12〕で
示される化合物で構成されるホモポリマーが混在すると
部分的にブロック状になって結晶化が発生したり、巨視
的にはゲル核の発生を促進したりして耐ソルベントクラ
ック性や機械的強度が著しく低下するといった問題が発
生する。
【0037】すなわち、本発明は前述のホモポリマーが
全ポリマーの30重量%以下であることを特徴とするも
のであり、さらに、ランダム共重合体を使用することを
特徴とするものである。
【0038】この様な共重合体におけるホモポリマーの
混在は、共重合体を好適な溶媒に溶解し、溶液の透明度
を測定することにより容易に判別することができる。即
ちホモポリマー成分が多いと結晶化もしくはゲル化する
ために溶液の透明度が低下するためである。さらに詳し
くは、示差走査熱分析(DSC)の測定を行い、各成分
の面積比を求めることで共重合体中のホモポリマー混在
率を測定することができる。
【0039】前記一般式〔11〕で示される共重合成分
を導入するための化合物としては、具体的に下記構造式
で示される多価フェールが挙げられるがこれ等のものに
限定されるものではない。
【0040】
【化21】
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】
【化25】 次に、前記一般式〔12〕で示される共重合成分を導入
するための化合物としては具体的にポリオルガノシロキ
サン誘導体が挙げられるが、これらの化合物に限定され
るものではない。
【0045】
【化26】 本発明のランダム共重合体は式〔11〕で示される構造
を有する多価フェノールと式〔12〕で示される構造を
有するポリジオルガノシロキサン誘導体とホスゲンの存
在下で界面重縮合することによって合成される。かかる
共重合成分を界面重縮合することにより、本発明のラン
ダム共重合体が純度良く製造できる。
【0046】本発明の共重合体の分子量は、溶液として
塗布する際に好適な膜厚を得るに都合の良い粘度が得ら
れれば如何なる範囲であってもよいが、塗布膜の強度、
機械的特性といった点から好適な分子量範囲は、粘度平
均分子量で5,000〜150,000で有ることが好
ましく、特には、粘度平均分子量又は重量平均分子量が
10,000から100,000の範囲であることが好
ましい。また2種以上の分子量のものを混合して使用す
ることもできる。さらに本発明の共重合体には第3の共
重合成分を添加して共重合体とすることができる。
【0047】本発明に用いられる共重合体によれば、電
気的、機械的特性を低下すること無しに良好な潤滑性を
有する被膜がえられる。さらに、該共重合体は、ごく一
般的な溶媒、具体的には例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、モノクロロベンゼンまたはジクロロメタン、ジ
クロロベンゼン、もしくはそれらの混合物に高い溶解性
を示し、かつゲル化によるポットライフの低下と言った
問題の無いことなど電子写真特性や製造安定性、品質安
定性についても良好な特性を有するものである。
【0048】本発明の共重合体は、電子写真感光体の表
面層、特に感光層および表面保護層に含有させることが
でき、感光層の結着剤樹脂及び電荷発生層、及び電荷輸
送層として機能分離した積層型の感光層においては、前
記両層の結着剤樹脂として使用できる。
【0049】本発明の電子写真感光体を製造する場合、
導電性支持体としてはアルミニウム、ステンレス等の金
属類、紙及びプラスチックなどの円筒状シリンダーまた
はフィルムが用いられる。これらの支持体の上には、バ
リアー機能と接着機能をもつ下引層を設けることができ
る。
【0050】下引層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持の保護、支持上の欠陥の被覆、支持からの電荷
注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護等のため
に形成される。下引層の材料としては、ポリビニルアル
コール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレン
オキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共
重合体、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカ
ワ及びゼラチン等が知られている。これらはそれぞれに
適した溶剤に溶解されて支持体上に塗布される。その際
の膜厚としては0.1〜10μm程度が好ましい。
【0051】本発明の電子写真感光体における電荷発生
材料としては、セレン−テルル、ピリリウム、チオピリ
リウム系染料、各種の中心金属及び結晶系、具体的には
例えば、α、β、γ、ε、X型等の結晶型を有する銅フ
タロシアニン化合物、A、B、C、E、F、H、I、
G、L、M、N、Kと言った結晶型を有するチタニルフ
タロシアニン顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピ
レンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、
ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン
顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニンあるいは
特開昭54−143645号公報に記載のアモルファス
シリコン等が挙げられる。また、電荷輸送材料として
は、ピレン、N−エチルカルバゾール、N−イソプロピ
ルカルバゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカ
ルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−10−エチルフェノチアジン、N,N−ジフェ
ニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノ
キサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,
N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒドラゾ
ン、p−ピロリノジベンズアルデヒドN,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニン−
ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−
ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾリ
ノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−〔キノリル(2)〕−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−〔6−メトキシ−ピリジル
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(3)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−
(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリン等のピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ドエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェ
ニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス−4−N,
N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等の
ポリアリールアルカン類等の他トリアリールアミン誘導
体を挙げることができる。
【0052】電荷発生層は前記の電荷発生材料を0.3
〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と共にホモジナイザ
ー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンド
ミル、アトライター及びロールミル等の方法でよく分散
し、塗布、乾燥されて形成される。その膜厚としては
0.05〜2μmの範囲であるのが望ましい。
【0053】電荷輸送層は前記の電荷輸送材料とバイン
ダー樹脂を溶剤に溶解することによって塗布、形成され
る。電荷輸送材料とバインダー樹脂の混合割合は2:1
〜1:2程度であることが好ましく、またその溶剤とし
てはトルエン、キシレン、あるいはモノクロルベンゼン
などの芳香族系溶剤のほか、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、テトラヒドロピラン、等の環状エーテル類も使
用可能である。この溶液を塗布する方法は、例えば浸漬
コーテイング法、スプレイコーテイング法、カーテンコ
ーテイング法及びスピンコーテイング法等が知られてい
る。電子写真感光体を効率良く大量生産するには浸漬コ
ーテイング法が最良であり、本発明のポリカーボネート
樹脂を用いることにより可能となる。塗布後10℃〜2
00℃、好ましくは20℃〜150℃で5分〜5時間、
好ましくは10分〜2時間の範囲で通風乾燥又は静止乾
燥を行い、5〜40μmの電荷輸送層が得られる。
【0054】本発明で使用する電荷輸送層には、各種の
添加剤を添加することができる。
【0055】図1に本発明の電子写真感光体を用いた一
般的な転写式電子写真装置の概略構成例を示した。
【0056】図において、1は像担持体としての本発明
のドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定
の周速度で回転駆動される。該感光体1はその回転過程
で帯電手段2によりその周面に正または負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手
段により光像露光L(スリット露光・レーザービーム走
査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露光像
に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0057】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示の
給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回
転と同期取り出されて給紙された転写材Pの面に順次転
写されていく。
【0058】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0059】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0060】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、感光体1
とクリーニング手段6とを一体化してひとつの装置ユニ
ットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着
脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の装置ユニ
ットの方に帯電手段および/または現像手段を伴って構
成しても良い。
【0061】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号によ
りレーザビームの走査、LEDアレイの駆動、または液
晶シャッターアレイの駆動などにより行われる。
【0062】ファクシミリのプリンターとして使用する
場合には、光像露光Lは受信データをプリントするため
の露光になる。図2はこの場合の1例をブロック図で示
したものである。
【0063】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部10からの読
取データは、送信回路13を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデータは受信回路12を通してプ
リンター19に送られる。画像メモリ16には所定の画
像データが記憶される。プリンタコントローラ18はプ
リンター19を制御している。14は電話である。
【0064】回線15から受信された画像情報(回線を
介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受
信回路12で復調された後、CPU17で復号処理が行
われ、順次画像メモリ16に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像情報がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行なう。CPU17は、メ
モリ16より1ページの画像情報を読み出し、プリンタ
コントローラ18に復号化された1ページの画像情報を
送出する。プリンタコントローラ18は、CPU17か
らの1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像
情報記録を行なうべく、プリンター19を制御する。
【0065】尚、CPU17は、プリンター19による
記録中に、次のページの受信を行なっている。
【0066】以上の様にして、画像の受信と記録が行な
われる。
【0067】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0068】
【実施例】次に本発明を実施例に従って説明する。
【0069】(実施例1)10%の酸化アンチモンを含
有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50
部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を得
た。この塗料をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗
布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導
電層を形成した。
【0070】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を作成し
た。この塗料を前記の導電層上にワイヤーバーに依って
塗布し、100℃で20分間乾燥して0.6μmの中間
層を形成した。
【0071】次いで、下記構造式
【0072】
【化27】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11,000)2部およ
びシクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で12時間分散してその後にメチル
エチルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得
た。この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布
して80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷
発生層を得た。
【0073】次いで、構造式
【0074】
【化28】 のヒドラゾン化合物10部、下記構造式
【0075】
【化29】 の共重合体(粘度平均分子量2.16×104 :DSC
測定によりホモポリマーの混在が5%以下のもの)10
部をジクロロメタン20部、モノクロルベンゼン40部
の混合溶媒中に溶解し、この溶液を前述の電荷発生層上
にワイヤーバーで塗布して120℃で60分間乾燥して
膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
【0076】次いで、この感光体を用いて耐摩耗性およ
び電子写真特性を測定した。耐摩耗性については安田精
機製のアブレーションテスターNo.101テーバータ
イプを用い、研磨材としては市販のコピー用紙を用い
た。また電子写真特性についてては10cm2 の導電性
ガラスを用いて光放電特性を測定することによって得
た。さらに、この表面層に指油を付着し、24時間経過
した後、顕微鏡によりソルベントクラックの有無を観察
した。これらの結果を表1に記載する。
【0077】(実施例2)次の組成を有する共重合体
【0078】
【化30】 (粘度平均分子量2.51×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして
感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0079】得られた結果を表1に記載する。
【0080】(実施例3)次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量9.56×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が30%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感
光体を作成し各種の測定を行なった。
【0081】
【化31】 得られた結果を表1に記載する。
【0082】(実施例4)次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量3.28×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感
光体を作成し各種の測定を行なった。
【0083】
【化32】 得られた結果を表1に記載する。
【0084】(実施例5)次の組成を有する共重合体
【0085】
【化33】 (粘度平均分子量2.35×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が3%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
得られた結果を表1に記載する。
【0086】(実施例6)次の構造を有する電荷発生材
【0087】
【化34】 を使用し、電荷発生層を形成し、次の組成を有する共重
合体
【0088】
【化35】 (粘度平均分子量2.23×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)及び下記構造式
の電荷輸送材料
【0089】
【化36】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例1と
全く同様にして感光体を作成し、各種の測定を行なっ
た。
【0090】得られた結果を表1に記載する。
【0091】(実施例7)次の組成を有する共重合体
【0092】
【化37】 (粘度平均分子量2.98×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%以下のもの)を用いて電荷
輸送層を形成したことを除き、実施例6と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0093】得られた結果を表1に記載する。
【0094】(実施例8)次の組成を有する共重合体
【0095】
【化38】 (粘度平均分子量2.34×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例6と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0096】得られた結果を表1に記載する。
【0097】(実施例9)次の組成を有する共重合体
【0098】
【化39】 (粘度平均分子量4.10×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が20%のもの)および下記構造式
の電荷輸送材料
【0099】
【化40】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例6と
全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0100】得られた結果を表1に記載する。
【0101】(実施例10)次の組成を有する共重合体
【0102】
【化41】 (粘度平均分子量2.86×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%以下のもの)および下記構
造式の電荷輸送材料
【0103】
【化42】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例6と
全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0104】得られた結果を表1に記載する。
【0105】(比較例1)ポリカーボネートZ(粘度平
均分子量3.6×104 )を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例1と全く同様にして感光体を作成
し、各種の測定を行なった。
【0106】得られた結果を表1に示す。
【0107】(比較例2)下記構造式の共重合体
【0108】
【化43】 (粘度平均分子量2.57×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が35%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0109】得られた結果を表1に示す。
【0110】(比較例3)下記構造式の共重合体
【0111】
【化44】 (粘度平均分子量2.57×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%のもの)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、各種の測定を行なった。
【0112】得られた結果を表1に示す。
【0113】(比較例4)下記構造式の共重合体
【0114】
【化45】 (粘度平均分子量2.05×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%のもの)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、各種の測定を行なった。
【0115】得られた結果を表1に示す。
【0116】本発明の電子写真感光体は優れた耐久性と
耐摩耗性、耐摩擦性を有している上、バインダー樹脂と
してのポリカーボネート樹脂のゲル化性、および耐ソル
ベントクラック性も改善されているため製造も容易で、
工業上極めて有利である。
【0117】
【表1】
【0118】(実施例11)10%の酸化アンチモンを
含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50
部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を得
た。この塗料をアルミニウムシリンダー上にデイップ塗
布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導
電層を形成した。
【0119】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を作成し
た。この塗料を前記の導電層上にデイップ塗布し、10
0℃で20分間乾燥して0.6μmの中間層を形成し
た。
【0120】次いで、下記構造式
【0121】
【化46】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11,000)2部およ
びシクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で12時間分散してその後にメチル
エチルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得
た。この分散液を前記の中間層上にデイップ塗布して8
0℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層
を得た。
【0122】次いで、構造式
【0123】
【化47】 のヒドラゾン化合物10部、下記構造式
【0124】
【化48】 の共重合体(粘度平均分子量2.16×104 :DSC
測定によりホモポリマーの混在が5%以下のもの)10
部をジクロロメタン20部、モノクロルベンゼン40部
の混合溶媒中に溶解し、この溶液を前述の電荷発生層上
にワイヤーバーで塗布して120℃で60分間乾燥して
膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
【0125】次いで、この感光体を用いて耐摩耗性およ
び電子写真特性を測定した。耐摩耗性については安田精
機製のアブレーションテスターNo.101テーバータ
イプを用い、研磨材としては市販のコピー用紙を用い
た。また電子写真特性についてては10cm2 の導電性
ガラスを用いて光放電特性を測定することによって得
た。さらに、この表面層に指油を付着し、24時間経過
した後、顕微鏡によりソルベントクラックの有無を観察
した。これらの結果を表2に記載する。
【0126】(実施例12)次の組成を有する共重合体
【0127】
【化49】 (粘度平均分子量2.51×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にし
て感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0128】得られた結果を表2に記載する。
【0129】(実施例13)次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量9.56×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が30%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0130】
【化50】 得られた結果を表2に記載する。
【0131】(実施例14)次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量3.28×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0132】
【化51】 得られた結果を表2に記載する。
【0133】(実施例15)次の組成を有する共重合体
【0134】
【化52】 (粘度平均分子量2.35×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0135】得られた結果を表2に記載する。
【0136】(実施例16)次の構造を有する電荷発生
材料
【0137】
【化53】 を使用し、電荷発生層を形成し、次の組成を有する共重
合体
【0138】
【化54】 (粘度平均分子量2.23×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)及び下記構造式
の電荷輸送材料
【0139】
【化55】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例11
と全く同様にして感光体を作成し、各種の測定を行なっ
た。
【0140】得られた結果表2に記載する。
【0141】(実施例17)次の組成を有する共重合体
【0142】
【化56】 (粘度平均分子量2.98×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%以下のもの)を用いて電荷
輸送層を形成したことを除き、実施例16と全く同様に
して感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0143】得られた結果を表2に記載する。
【0144】(実施例18)次の組成を有する共重合体
【0145】
【化57】 (粘度平均分子量2.34×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%以下のもの)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例16と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0146】得られた結果を表2に記載する。
【0147】(実施例19)次の組成を有する共重合体
【0148】
【化58】 (粘度平均分子量4.10×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が20%のもの)および下記構造式
の電荷輸送材料
【0149】
【化59】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例16
と全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なっ
た。
【0150】得られた結果を表2に記載する。
【0151】(実施例20)次の組成を有する共重合体
【0152】
【化60】 (粘度平均分子量2.86×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が10%以下のもの)および下記構
造式の電荷輸送材料
【0153】
【化61】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例16
と全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なっ
た。
【0154】得られた結果を表2に記載する。
【0155】(比較例5)ポリカーボネートZ(粘度平
均分子量3.6×104 )を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例11と全く同様にして感光体を作
成し、各種の測定を行なった。
【0156】得られた結果を表2に示す。
【0157】(比較例6)下記構造式の共重合体
【0158】
【化62】 (粘度平均分子量2.57×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が35%のもの)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして
感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0159】得られた結果を表2に記載する。
【0160】(比較例7)下記構造式の共重合体
【0161】
【化63】 (粘度平均分子量2.57×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%のもの)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0162】得られた結果を表2に記載する。
【0163】(比較例8)下記構造式の共重合体
【0164】
【化64】 (粘度平均分子量2.05×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%のもの)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0165】得られた結果を表2に記載する。
【0166】本発明の電子写真感光体は優れた耐久性と
耐摩耗性、耐摩擦性を有している上、結着剤樹脂として
のポリカーボネート樹脂のゲル化性、および耐ソルベン
トクラック性も改善されているため製造も容易で、工業
上極めて有利である。
【0167】
【表2】
【0168】(実施例21)10%の酸化アンチモンを
含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50
部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を得
た。この塗料をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗
布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導
電層を得た。
【0169】次いで、N−メトキシメチル化ナイロン5
部をメタノール95部中に溶解し、下引層塗料を得た。
この塗料を前記の導電層状に塗布して100℃で20分
間乾燥して0.6μmの下引層を形成した。次いで、下
記構造式
【0170】
【化65】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11,000)2部およ
びシクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で12時間分散してその後にメチル
エチルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得
た。この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布
して80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷
発生層を得た。
【0171】次に、構造式
【0172】
【化66】 のスチリル化合物10部、下記式
【0173】
【化67】 で示される構造の共重合体(粘度平均分子量2.10×
104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が5%以
下のもの)10部をジクロロメタン20部、モノクロロ
ベンゼ40部の混合溶媒中に溶解し、その溶液を前述の
電荷発生層上にワイヤーバーで塗布して120℃で60
分乾燥して膜厚18μmの電荷輸送層を形成して感光体
とした。
【0174】この感光体の表面層に対して回転式テーパ
ー摩耗試験を行なったところ、500g荷重で1000
回摩擦しても摩耗による重量減少は観測されず、非常に
良好な耐摩耗性を示した。また、この感光体を使用し
て、表面性試験機(HEIDON−14、新東科学
(株)製)を用いて荷重10gの時のウレタンクリーニ
ングブレードに対する滑り抵抗を測定したところ、チャ
ートレコーダー上の出力値は100mVであった。
【0175】なお、この場合チャートレコーダー上の出
力値は小さいほうが滑り抵抗が小さい、即ち、潤滑性の
高いことを示すものである。結果を表3に示す。
【0176】(実施例22)実施例21で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0177】
【化68】 で示される構造の共重合体(粘度平均分子量2.10×
104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が30%
のもの)を用いたほかは、実施例21と同様にして感光
体を作成し、評価を行なった。
【0178】その結果を表3に示す。
【0179】(実施例23)実施例21で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0180】
【化69】 で示される構造を有する共重合体(粘度平均分子量3.
05×104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が
10%のもの)を用いたほかは、実施例21と同様にし
て感光体を作成し評価を行なった。
【0181】その結果を表3に示す。
【0182】(実施例24)実施例21で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0183】
【化70】 で示される構造を有する共重合体(粘度平均分子量4.
05×104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が
10%のもの)を用いたほかは、実施例21と同様にし
て感光体を作成し評価を行なった。
【0184】その結果を表3に示す。
【0185】(実施例25)実施例21で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0186】
【化71】 で示される構造を有する共重合体(粘度平均分子量2.
03×104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が
20%のもの)を用いたほかは、実施例21と同様にし
て感光体を作成し評価を行なった。
【0187】その結果を表3に示す。
【0188】(実施例26)実施例21で用いた電荷発
生材料のかわりに、下記式
【0189】
【化72】 で示されるジアゾ顔料を用い、また電荷輸送材料として
下記式
【0190】
【化73】 で示されるヒドラゾン化合物を用い、その外は実施例2
1と同様にして感光体を作成し、評価をおこなった。
【0191】その結果を表3に示す。
【0192】(実施例27)実施例26で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0193】
【化74】 (粘度平均分子量2.10×104 :DSC測定により
ホモポリマーの混在が5%のもの)で示された共重合体
を用いて実施例26と同様にして感光体を作成し評価を
行なった。
【0194】その結果を表3に示す。
【0195】(実施例28)10%の酸化アンチモンを
含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50
部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を得
た。この塗料をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗
布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導
電層を得た。
【0196】次いで、N−メトキシメチル化ナイロン5
部をメタノール95部中に溶解し、下引層塗料を得た。
この塗料を前記の導電層状に塗布して100℃で20分
間乾燥して0.6μmの下引層を形成した。次いで、下
記構造式
【0197】
【化75】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11,000)2部およ
びシクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で12時間分散してその後にメチル
エチルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得
た。この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布
して80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷
発生層を得た。
【0198】次に、構造式
【0199】
【化76】 のスチリル化合物10部、下記式
【0200】
【化77】 で示される構造の共重合体(粘度平均分子量2.10×
104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が10%
以下のもの)10部、ジクロロメタン20部、モノクロ
ロベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、その溶液を前
述の電荷発生層上にワイヤーバーで塗布して120℃で
60分乾燥して膜厚18μmの電荷輸送層を形成して感
光体とし、実施例21と同様に評価を行なった。その結
果を表3に示す。
【0201】(実施例29)実施例28で使用したジス
アゾ顔料のかわりに下記構造式
【0202】
【化78】 を有するジスアゾ顔料を用いて感光体を作成した事を除
き、実施例21と同様に感光体を作成し、評価を行なっ
た。
【0203】その結果を表3に示す。
【0204】(実施例30〜34)表4に示す構造およ
び分子量を有する共重合体(DSC測定によりポリマー
の混在が30%のもの)について実施例21と同様に感
光体を作成し評価を行なった。
【0205】その結果を表3に示す。
【0206】
【表3】
【0207】(比較例9)実施例21で用いた共重合体
のかわりに、下記式
【0208】
【化79】 で示される構造を有する共重合体(粘度平均分子量4.
0×104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が3
5%のもの)を用いたほかは、実施例21と同様にして
感光体を作成し評価を行なった。
【0209】その結果を表3に示す。
【0210】(比較例10)実施例21で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0211】
【化80】 で示される構造を有する共重合体(粘度平均分子量2.
05×104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が
35%のもの)を用いその溶液としてジクロロメタンを
用いたほかは、実施例21と同様にして感光体を作成し
評価を行なった。
【0212】その結果を表3に示す。
【0213】(実施例35)10%の酸化アンチモンを
含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50
部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を得
た。この塗料をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗
布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導
電層を得た。
【0214】次いで、N−メトキシメチル化ナイロン5
部をメタノール95部中に溶解し、下引層塗料を得た。
この塗料を前記の導電層状に塗布して100℃で20分
間乾燥して0.9μmの下引層を形成した。次いで、下
記構造式
【0215】
【化81】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11,000)2部およ
びシクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミル装置で12時間分散してその後にメチル
エチルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得
た。この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布
して80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷
発生層を得た。
【0216】次に、構造式
【0217】
【化82】 のスチリル化合物10部、下記式
【0218】
【化83】 で示される構造の共重合体(粘度平均分子量2.10×
104 :DSC測定によりホモポリマーの混在が5%以
下のもの)10部、ジクロロメタン20部、モノクロロ
ベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、その溶液を前述
の電荷発生層上にワイヤーバーで塗布して120℃で6
0分乾燥して膜厚18μmの電荷輸送層を形成して感光
体とし、帯電、露光、現像、転写およびクリーニングの
プロセスを有するカラー複写機に取り付け繰り返し画像
を出す事により感光体の耐久性、及びクリーニングブレ
ードの反転による画像欠陥について評価をおこなったと
ころ、1,000枚の耐久後においても感光体表面に全
くキズおよび摩耗が発生せず、10,000枚の耐久の
後であってもフィルミングやクリーニング不良、もしく
はクリーニングブレードの反転も発生せす画質について
も耐久による低下が見られず、かつ摩耗による膜厚の減
少は渦電流式膜厚計では観測されなかった。
【0219】(実施例36)実施例35で用いた、ジス
アゾ顔料のかわりに下記式
【0220】
【化84】 で示される構造のジスアゾ顔料をもちい、また下記式
【0221】
【化85】 に示される構造のヒドラゾン化合物を電荷輸送剤として
用いたほかは、実施例35と同様にして感光体を作成
し、市販のレーザープリンターを用いて評価を行なった
ところ、5,000枚の耐久の間にクリーニングブレー
ドの反転もなく、かつ感光体表面のギスによる画像欠陥
も発生せずさらには摩耗による表面層の膜厚減少は渦電
流式膜厚計では観測されなかった。
【0222】(比較例11)実施例35で用いた共重合
体のかわりに、下記式
【0223】
【化86】 で示される構造を有する重合体(粘度平均分子量4.0
×104 )を用いたほかは、実施例35と同様にして感
光体を作成し、実施例35と同様にして評価を行なった
ところ、1,000枚の耐久の後にすでに感光体表面に
はクリーニングブレードとの摺擦による傷が発生し、特
に耐久初期においてはクリーニングブレードの反転が頻
繁に発生するなど、十分な潤滑性を有するものではなか
った。さらに摺擦によって深いキズが発生することから
耐久の進行したがって小点の再現性が劣化すると言った
画質の低下が観測された。また、10,000枚後の摩
耗による膜厚減少は8μmであった。
【0224】(実施例37)比較例10と同様にして感
光体を製造した後、実施例21で用いた共重合体5部を
クロロベンゼン95部に溶解し、保護層用塗料を得た。
この塗料を前記の感光体上にスプレー塗布し、120℃
で60分乾燥して2.5μmの表面保護層を得た。これ
を実施例35と同様に評価したところ、1,000枚後
においても前記の感光体は良好な表面潤滑性を有してお
り、画質の低下、クリーニングブレードの反転などは観
測されなかった。
【0225】(実施例38)実施例37で得た保護層用
塗料のかわりに、酸化スズの微粉末2部、実施例21で
用いた共重合体10部及び、モノクロロベンゼン100
部からなる分散液を用いたほかは実施例32と同様にし
て感光体を作成し評価を行なったところ、1,000枚
の耐久の後にも前記の感光体は良好な表面潤滑性を有し
ており、画質の低下、クリーニングブレードの反転など
は観測されなかった。
【0226】(実施例39)実施例37で得た保護層用
塗料のかわりに、下記構造式で示される電荷輸送材料
【0227】
【化87】 及び実施例21で用いた共重合体10部及び、モノクロ
ロベンゼン100部からなる塗料を用いた他かは実施例
32と同様にして感光体を作成し評価を行なったとこ
ろ、10,000枚の耐久の後にも前記の感光体は良好
な表面潤滑性を有しており、画質の低下、クリーニング
ブレードの反転などは観測されなかった。
【0228】本発明によれば十分機械的強度と潤滑性を
有し、また良好な電子写真特性を有する電子写真感光体
が提供される。
【0229】
【表4】
【0230】
【発明の効果】以上、本発明によれば、耐久性及び耐摩
耗性に優れた電子写真感光体が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電子写真装置の概略図である。
【図2】電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】 1 感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青砥 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉原 淑之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 穴山 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 間山 進也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に機能分離型感光層を有
    する電子写真感光体において、該感光層が下記一般式
    〔1〕及び〔2〕 【化1】 (式中、R1 ないしR8 は水素原子、ハロゲン原子、メ
    チル基又はエチル基、Aは−S−又は−O−、Bは芳香
    族化合物から誘導される2価の基を示す)で示される構
    造の共重合体を含有し、かつ一般式〔1〕で示される構
    造のホモポリマー及び一般式〔2〕で示される構造のホ
    モポリマーの含有量の合計が全ポリマーの30重量%以
    下であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記共重合体がランダム共重合体である
    請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記Bが下記一般式〔3〕 【化2】 (式中、R1 ないしR8 は前記のものと同じ)で示され
    る請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記Bが下記一般式〔4〕 【化3】 (式中、R1 ないしR8 は前記のものと同じ)で示され
    る請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記Bが下記一般式〔5〕 【化4】 (式中、R1 ないしR8 は前記のものと同じ)で示され
    る請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記Bが下記一般式〔6〕 【化5】 (式中、R1 ないしR8 は前記のものと同じ)で示され
    る請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
    する電子写真感光体において、該感光体の表面層が下記
    一般式〔11〕及び〔12〕 【化6】 (式中、Dは炭素数1〜10の直鎖、分岐もしくは環状
    のアルキリデン基、アルキレン基、アリール置換アルキ
    レン基、アリーレン基、−O−、−CO−、−S−、−
    SO−又は−SO2 −、R11ないしR14は水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基又はアリール
    基、R15ないしR18は炭素数1〜4のアルキル基、フェ
    ニル基又は置換フェニル基を示し、nは正の整数を示
    す。)で示される構造の共重合体を含有し、かつ一般式
    〔11〕で示される構造のホモポリマー及び一般式〔1
    2〕で示される構造のホモポリマーの含有量の合計が全
    ポリマーの30重量%以下であることを特徴とする電子
    写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記共重合体がランダム共重合体である
    請求項7記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記一般式〔11〕で示される構造が下
    記式〔13〕 【化7】 で示される請求項7又は8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 前記一般式〔11〕で示される構造が
    下記式〔14〕 【化8】 で示される請求項7又は8記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記一般式〔11〕で示される構造が
    下記式〔15〕 【化9】 で示される請求項7又は8記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記一般式〔11〕で示される構造が
    下記式〔16〕 【化10】 で示される請求項7又は8記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12記載の電子写真感
    光体を有することを特徴とする電子写真装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12記載の電子写真感
    光体を有し、かつリモート端末からの画像情報を受信す
    る受信手段を有することを特徴とするファクシミリ。
JP4196135A 1992-06-30 1992-06-30 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ Expired - Fee Related JP3010916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4196135A JP3010916B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4196135A JP3010916B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0619154A true JPH0619154A (ja) 1994-01-28
JP3010916B2 JP3010916B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=16352825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4196135A Expired - Fee Related JP3010916B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3010916B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4865934A (en) * 1987-04-24 1989-09-12 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Fuction divided photosensitive member
US4886720A (en) * 1987-08-31 1989-12-12 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Photosensitive medium having a styryl charge transport material
JP2004093798A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004093799A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4865934A (en) * 1987-04-24 1989-09-12 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Fuction divided photosensitive member
US4886720A (en) * 1987-08-31 1989-12-12 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Photosensitive medium having a styryl charge transport material
JP2004093798A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004093799A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3010916B2 (ja) 2000-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3278016B2 (ja) 電子写真感光体及び電子写真装置
JP3397585B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3010916B2 (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP3133548B2 (ja) 電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置
JP3073328B2 (ja) 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置およびファクシミリ
JPH0980791A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3150227B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニット
JP3021230B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ
JPH05323631A (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JPH0619157A (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP2933435B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ
JP3226239B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ
JP3219588B2 (ja) 電子写真感光体及び電子写真装置
JPH0619151A (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP3053037B2 (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP2946144B2 (ja) 像保持部材
JP3058234B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニット
JPH0980790A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH05323627A (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP3039894B2 (ja) 像保持部材
JP3273717B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP3559663B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH0683093A (ja) 電子写真感光体、それを有する電子写真装置及びファクシミリ
JP3005129B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置、装置ユニット及びファクシミリ
JP3273454B2 (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees