JPH0619128B2 - 遮水シートの敷設工法 - Google Patents

遮水シートの敷設工法

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JPH0619128B2
JPH0619128B2 JP1068820A JP6882089A JPH0619128B2 JP H0619128 B2 JPH0619128 B2 JP H0619128B2 JP 1068820 A JP1068820 A JP 1068820A JP 6882089 A JP6882089 A JP 6882089A JP H0619128 B2 JPH0619128 B2 JP H0619128B2
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sheet
revetment
quay
water
laying
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JP1068820A
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伸三 須貝
静正 沖塩
広巳 秋山
秀一 竹房
陽吉 雪下
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば地下タンク、プール、建物、廃棄物処
分場等の水中に構築する構造物の構築場所において、特
に護岸側の鉛直面を遮水するシートの敷設工法に関す
る。
〔従来の技術〕
かかる水中の構造物には遮水性が要求されるが、特にそ
の護岸側の鉛直面を遮水処理する方法としては従来、例
えば鋼矢板や鋼管矢板を立込む連続敷矢板工法や、土留
矢板、鋼矢板を二重に打設しその間に中詰土を入れて遮
水する二重締切による遮水工法などがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの方法はいずれも完全遮水が困難で、矢
板等を打設する工法は水中での作業となるために作業性
がよくなく、工費も嵩むなどの不都合がある。
そこで、良好な遮水性が得られ、工事も比較的簡単なこ
とからゴムシートなどの遮水シートを水底に敷設する方
法が考えられるが、かかる遮水シートを鉛直方向に敷設
する方法として従来、確立されたものはなかった。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、遮水シー
トを護岸壁などに沿って鉛直に敷設する場合に作業性が
よく簡単に敷設でき、しかも希望の位置に正確に敷設で
き、遮水性能も良好な遮水シートの敷設工法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記目的を達成するため、護岸上にこれと平
行に表面を下側に向けて長尺シートを配し、該長尺シー
トの岸壁側の端を、一端を護岸の海側端部に固定した吊
りベルトの他端に長さ方向に沿って固定し、岸壁側と反
対側のシートの端に、鋼管をくくりつけた連結シートを
継ぎ、この状態で岸壁側と反対側のシートの端を全長に
わたって同時に吊上げた後、該シートをひっくり返すよ
うにしてシート裏面を岸壁面側に向けて岸壁に沿わせて
垂下し、これを護岸壁面に鉛直に張設することを要旨と
するものである。
〔作用〕
本発明によれば、護岸上にこれと平行に長尺シートを配
し岸壁側のシートの端縁を護岸上に固定しておき、この
岸壁側と反対側のシート端縁を全長にわたって同時に吊
上げてひっくり返すようにした岸壁に沿わせて垂下すれ
ば、シートは護岸壁にそって鉛直に垂設される。この場
合、シートの端には鋼管をくくり付けた連結シートが継
いであるから、容易に垂設できる。よって、垂設された
シートの下端を水底に固定するだけで、ワンタッチ的に
シートの鉛直方向の敷設作業が行なえる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図〜第9図は本発明の遮水シートの敷設工法の実施
例を示す作業工程の説明図、第10図は本発明の遮水シー
トの敷設方法により遮水シートを敷設する施工場所の一
例を示す平面図、第11図は同上縦断面図で、まず施工場
所の概略を遮水型構造物の一例として廃棄物処分場が構
築される場所として説明する。
該廃棄物処分場は第9図、第10図に示すように腹付護岸
1から横巾約 200m、縦約95mの方形の海洋区域A内に
構築されるもので、この区域Aの腹付護岸1側を除く三
方は止水鋼管矢板2で囲い、腹付護岸1の左右端にはケ
ーソン護岸1a,1bが形成されている。図中4は止水
鋼矢板、5は捨石、6は特殊コンクリート、7はプレキ
ャストコンクリート版を示す。
本発明方法は、かかる区域Aにおいて腹付護岸1の鉛直
岸壁面1cに配設するゴムなどの遮水シート3の敷設工
法に関するもので、次にこの敷設工法を第1図〜第9図
について説明する。
まず、第1図に示すようにラバーネットなどを用いる巾
が約6mの遮水シート3をロール状に巻回したシートロ
ール8を搭載した荷受台車9を護岸1の一方の端例えば
ケーソン護岸1a側に配置し、荷受台車9からシート3
を繰出しながら荷受台車9を海10に沿って護岸1上を移
動し、シート3を護岸1上に護岸1の端から端まで(本
実施例では 200m)展張する。この場合、シート3の表
面は下側に向ける。
そして、シート3の上面にウエイト11を載せてシート3
が風により飛ぶのを防止しながら、シート3に適宜間隔
例えば5m間隔で接着剤を塗布して帯状の接着部12を形
成する。
次に第2図(a)(b)に示すように護岸1の海側端部
に適宜間隔例えば5m間隔で吊りベルト13の一端をホー
ルアンカーなどにより固定し、この吊りベルト13の他端
を前記シート3の接着部12に接着してシート3に吊りベ
ルト13を固定する。
さらに、シート3の前記吊りベルト13を取付けた側と反
対側の縁に連結シート14を継ぐ。この連結シート14は第
3図(a)(b)に示すように端縁に鋼管15を例えば20
m間隔でナイロンロープ16でくくり付けたもので、この
鋼管15に次に述べる油圧クレーンのフックが掛止する吊
り金具17が取付けてある。
そして、次に前記吊り金具17を油圧クレーン18で吊り上
げる。この場合、シート3の全長が 200mで、吊り金具
17は20m間隔でこのシート3に取付けてあるので、油圧
クレーン18は10台用意し、10台の油圧クレーン18でシー
ト3を全長にわたって同時に吊り上げる(第4図)。
護岸1上で前記のようにして一方の端縁を吊り上げたシ
ート3を今度は第5図に示すようにそのまま護岸1の岸
壁面1cに添って海中に垂下し、端縁に取付けた鋼管15
を岸壁面1c下端の海底10aに位置させ、この状態でダ
イバー19が潜水して鋼管15は海底10aに残し吊り金具17
を撤去する。なお、図中20は別途海底10aに敷設した遮
水シート、21はこの遮水シート20の押え用方塊を示す。
次に護岸1上に油圧ショベル22を配備し、これに取付け
たアタッチメント22aで連結シート14とシート3との継
目を岸壁面1cと海底10aとのコーナー部分に合わせ
(第6図)、ここを土のうで仮止めした後、このコーナ
ー部分に護岸1上のクレーン18で吊下した方塊23を設置
してコーナー部分のシート3を仮固定する(第7図)。
このようにしてシート3の仮固定が終了したならば、護
岸1上に係止しているシート3の端に第8図(b)に示
すように吊りピース24を取付け、第8図(a)に示すよ
うに護岸1上のクレーン18で吊りピース24を介してシー
ト3を若干吊り上げる。この吊り上げによりシート3を
岸壁面1cにぴったりと鉛直に添わせ、この状態で海底
10aではダイバー19により仮固定用の方塊23を移動し
て、シート3を海底10a近くの位置で岸壁面1cを海底
10cとにドライピット25で本固定する。
次に、第2図に示した工程においてシート3に取付けた
吊りベルト13をクレーン18で吊り上げシート3を岸壁面
1cに完全に密着させた後、第10図に示すようにしてシ
ート3の上端を護岸1の端にドライピット25で本固定す
る。
このようにしてシート3は海中と陸上とでその両端が本
固定され、岸壁面1cに鉛直に敷設され、廃棄物処分場
の鉛直面に遮水シート3が固定される。
よって、例えば埋立予定地に事前にかかる廃棄物処分場
を造成することで、海底面を利用した大容量の処分場が
形成でき、処分費の大巾なコストダウンが図れる。
また、かかる処分場は将来人工地盤としても活用でき有
効利用を図ることができ、さらに、地下構造物を構築す
る場合、埋立て完了後に構造する工法に比べて安価に構
築できるものである。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の遮水シートの敷設工法は、遮
水シートを護岸壁などにそって鉛直に敷設する場合に、
護岸上に展張したシートを全長にわたって同時にひっく
り返すようにして海中に垂下させるだけでよいので作業
性がよく簡単に敷設でき、ずれることなく希望の位置に
正確に敷設できて遮水性能も良好なものである。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第9図は本発明の遮水シートの敷設工法の実施
例を示す作業工程の説明図、第10図は本発明方法により
遮水シートを敷設する施工場所の一例を示す平面図、第
11図は同上縦断面図である。 1……腹付護岸、1a,1b……ケーソン護岸 1c……岸壁面、2……止水鋼管矢板 3……遮水シート、4……止水鋼矢板 5……捨石、6……特殊コンクリート 7……プレキャストコンクリート版 8……シートロール、9……荷受台車 10……海、10a……海底 11……ウエイト、12……接着部 13……吊りベルト、14……連結シート 15……鋼管、16……ナイロンロープ 17……吊り金具、18……油圧クレーン 19……ダイバー、20……遮水シート 21……方塊、22……油圧ショベル 22a……アタッチメント、23……方塊 24……吊りピース、25……ドライピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹房 秀一 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)発明者 雪下 陽吉 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (56)参考文献 特開 昭59−106611(JP,A) 特開 昭60−181411(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】護岸上にこれと平行に表面を下側に向けて
    長尺シートを配し、該長尺シートの岸壁側の端を、一端
    を護岸の海側端部に固定した吊りベルトの他端に長さ方
    向に沿って固定し、岸壁側と反対側のシートの端に、鋼
    管をくくりつけた連結シートを継ぎ、この状態で岸壁側
    と反対側のシートの端を全長にわたって同時に吊上げた
    後、該シートをひっくり返すようにしてシート裏面を岸
    壁面側に向けて岸壁に沿わせて垂下し、これを護岸壁面
    に鉛直に張設することを特徴とした遮水シートの敷設工
    法。
JP1068820A 1989-03-20 1989-03-20 遮水シートの敷設工法 Expired - Lifetime JPH0619128B2 (ja)

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JPH02248514A JPH02248514A (ja) 1990-10-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6058330B2 (ja) * 1982-12-06 1985-12-19 シ−アイ化成株式会社 遮水シ−トの敷設工法
JPS60181411A (ja) * 1984-02-24 1985-09-17 Penta Ocean Constr Co Ltd 遮水シ−トの連続敷設工法

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JPH02248514A (ja) 1990-10-04

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