JPH0619116B2 - Ｕベンド管の熱処理装置 - Google Patents
Ｕベンド管の熱処理装置Info
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- JPH0619116B2 JPH0619116B2 JP8040388A JP8040388A JPH0619116B2 JP H0619116 B2 JPH0619116 B2 JP H0619116B2 JP 8040388 A JP8040388 A JP 8040388A JP 8040388 A JP8040388 A JP 8040388A JP H0619116 B2 JPH0619116 B2 JP H0619116B2
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Description
この発明はＵベント管の湾曲管部の熱処理装置に関す
る。
る。
従来のＵベント管の湾曲管部の熱処理装置は第６図にそ
の一例を示すごとく、架台(6)に設置された一対の通電
用下クランプ(7a)および下クランプ(7a)に対向配置した
一対の上クランプ(7b)と、Ｕベンド管(10)の湾曲管部と
同一曲率の上下冷却ヘッダー(8)、およびＵベンド管の
平行管部を支持する固定式スキッド(9)とから構成され
たものが一般的である。 このような構成の熱処理装置によりＵベンド管(10)の湾
曲管部を熱処理する際は、Ｕベンド管(10)を通電用下ク
ランプ(7a)と上クランプ(7b)にてクランプし、下クラン
プ(7a)によりＵベンド管(10)に直接通電して湾曲管部を
加熱し、しかる後、上下冷却ヘッダー(8)に設けた噴射
孔よりエアーを噴射して冷却する。 湾曲管部の熱処理後は冷却ヘッダー(4)を管より離隔
し、管のクランプを開放して該Ｕベンド管(10)を取除
く。
の一例を示すごとく、架台(6)に設置された一対の通電
用下クランプ(7a)および下クランプ(7a)に対向配置した
一対の上クランプ(7b)と、Ｕベンド管(10)の湾曲管部と
同一曲率の上下冷却ヘッダー(8)、およびＵベンド管の
平行管部を支持する固定式スキッド(9)とから構成され
たものが一般的である。 このような構成の熱処理装置によりＵベンド管(10)の湾
曲管部を熱処理する際は、Ｕベンド管(10)を通電用下ク
ランプ(7a)と上クランプ(7b)にてクランプし、下クラン
プ(7a)によりＵベンド管(10)に直接通電して湾曲管部を
加熱し、しかる後、上下冷却ヘッダー(8)に設けた噴射
孔よりエアーを噴射して冷却する。 湾曲管部の熱処理後は冷却ヘッダー(4)を管より離隔
し、管のクランプを開放して該Ｕベンド管(10)を取除
く。
しかし、従来のＵベンド管の熱処理装置は次に記載する
欠点を有する。 通電用クランプ等を装備した熱処理装置本体および
Ｕベンド管の平行管部を支持する架台が固定式であるた
め、Ｕベンド管を熱処理装置にセットする際位置合せに
手間がかかり、作業能率が悪い。 冷却ヘッダーはＵベンド管の湾曲管部と同一曲率を
有する単体のパイプに、適当間隔にエアー噴射孔をあけ
たものであるため、Ｕベンド管の湾曲管部の曲率に合せ
た冷却ヘッダーを必要とし、しかもＵベンド管の湾曲管
部の曲率は約 100種類以上もあり、これと同数の曲率の
異なる冷却ヘッダーを必要とし、製作コストが高くつく
上、冷却ヘッダーの保管に広いスペースを必要とする。 Ｕベンド管の曲率が異なる毎に冷却ヘッダーを取替
えるため、段取替えに多くの手間と時間がかかる。 エアー噴射ノズルが単なるドリル穴であるため、噴
射流が円形の直射型となり、第７図に示すように円形の
噴射投影面a となるので、管(10)に対する噴射流と噴射
流の間に未冷却部b が不可避的に生じ、均一に冷却でき
ない。 この発明は従来の技術のこのような欠点を解消するため
になされたものであり、熱処理作業を能率よく行なえ、
しかも均一に冷却できる熱処理装置を提案しようとする
ものである。
欠点を有する。 通電用クランプ等を装備した熱処理装置本体および
Ｕベンド管の平行管部を支持する架台が固定式であるた
め、Ｕベンド管を熱処理装置にセットする際位置合せに
手間がかかり、作業能率が悪い。 冷却ヘッダーはＵベンド管の湾曲管部と同一曲率を
有する単体のパイプに、適当間隔にエアー噴射孔をあけ
たものであるため、Ｕベンド管の湾曲管部の曲率に合せ
た冷却ヘッダーを必要とし、しかもＵベンド管の湾曲管
部の曲率は約 100種類以上もあり、これと同数の曲率の
異なる冷却ヘッダーを必要とし、製作コストが高くつく
上、冷却ヘッダーの保管に広いスペースを必要とする。 Ｕベンド管の曲率が異なる毎に冷却ヘッダーを取替
えるため、段取替えに多くの手間と時間がかかる。 エアー噴射ノズルが単なるドリル穴であるため、噴
射流が円形の直射型となり、第７図に示すように円形の
噴射投影面a となるので、管(10)に対する噴射流と噴射
流の間に未冷却部b が不可避的に生じ、均一に冷却でき
ない。 この発明は従来の技術のこのような欠点を解消するため
になされたものであり、熱処理作業を能率よく行なえ、
しかも均一に冷却できる熱処理装置を提案しようとする
ものである。
この発明は相互に離接可能な一対の通電クランプを備え
た通電用クランプ装置、Ｕベンド管の湾曲管部を支持す
る支持ローラおよび同湾曲管部上下に対向配置された噴
射角度可変の冷媒噴射ノズルを多数設けた曲率の異なる
複数のヘッダ管からなる冷却ヘッダを備えた湾曲管部熱
処理台車と、Ｕベンド管平行管部軸長方向に移動可能に
複数台配置した移動式架台とからなる熱処理装置を要旨
とするものである。
た通電用クランプ装置、Ｕベンド管の湾曲管部を支持す
る支持ローラおよび同湾曲管部上下に対向配置された噴
射角度可変の冷媒噴射ノズルを多数設けた曲率の異なる
複数のヘッダ管からなる冷却ヘッダを備えた湾曲管部熱
処理台車と、Ｕベンド管平行管部軸長方向に移動可能に
複数台配置した移動式架台とからなる熱処理装置を要旨
とするものである。
熱処理台車はＵベンド管の長さに応じて平行管部軸長方
向に移動する。 Ｕベンド管をクランプする通電用クランプ装置は、熱処
理台車に立設した架台に設置され、Ｕベンド管の平行管
部の間隔に応じて通電クランプの間隔を調整してクラン
プする。 湾曲管部支持ローラは曲率の異なるＵベンド管すべてを
支持できるように同一面上に配置され、このローラの上
にＵベンド管の湾曲管部を載置して熱処理中の湾曲管部
の下方への曲がりを防ぐ。 冷却ヘッダは、曲率の異なる複数のヘッダ管が該熱処理
台車に設置した枠体に上下２段に配管設置され、かつ上
側ヘッダ管と下側ヘッダ管は同じ曲率どうし接続され、
各ヘッダ管に接続された供給本管より冷媒が供給される
ように構成されている。 上下の各ヘッダ管に多数設けた冷媒噴射ノズルは、例え
ばボールジョイント方式により噴射方向を任意に変えら
れるスプレーノズルを使用し、この冷媒噴射角度を可変
となすノズルを使用することにより、湾曲管部とヘッダ
管の曲率が異なっても噴射方向を調整することにより、
未冷却部を少なくできる。 また、熱処理台車に曲率の異なる冷却ヘッダを複数設け
ることにより、曲率が異なる毎に冷却ヘッダを取替える
必要がなく、その曲率に応じた冷却ヘッダを選択し使用
するだけの作業で済み、段取替え時間を大幅に短縮でき
る。 Ｕベンド管の平行管部を支持する移動式架台は熱処理装
置と同一方向に移動可能であるから、Ｕベンド管の長さ
に応じて管支持位置を任意に変えることができる。
向に移動する。 Ｕベンド管をクランプする通電用クランプ装置は、熱処
理台車に立設した架台に設置され、Ｕベンド管の平行管
部の間隔に応じて通電クランプの間隔を調整してクラン
プする。 湾曲管部支持ローラは曲率の異なるＵベンド管すべてを
支持できるように同一面上に配置され、このローラの上
にＵベンド管の湾曲管部を載置して熱処理中の湾曲管部
の下方への曲がりを防ぐ。 冷却ヘッダは、曲率の異なる複数のヘッダ管が該熱処理
台車に設置した枠体に上下２段に配管設置され、かつ上
側ヘッダ管と下側ヘッダ管は同じ曲率どうし接続され、
各ヘッダ管に接続された供給本管より冷媒が供給される
ように構成されている。 上下の各ヘッダ管に多数設けた冷媒噴射ノズルは、例え
ばボールジョイント方式により噴射方向を任意に変えら
れるスプレーノズルを使用し、この冷媒噴射角度を可変
となすノズルを使用することにより、湾曲管部とヘッダ
管の曲率が異なっても噴射方向を調整することにより、
未冷却部を少なくできる。 また、熱処理台車に曲率の異なる冷却ヘッダを複数設け
ることにより、曲率が異なる毎に冷却ヘッダを取替える
必要がなく、その曲率に応じた冷却ヘッダを選択し使用
するだけの作業で済み、段取替え時間を大幅に短縮でき
る。 Ｕベンド管の平行管部を支持する移動式架台は熱処理装
置と同一方向に移動可能であるから、Ｕベンド管の長さ
に応じて管支持位置を任意に変えることができる。
第１図はこの発明の一実施例装置を示す平面図、第２図
は同上装置の側面図、第３図は同上装置の正面図、第４
図は冷媒噴射ノズルの一例を示す正面図である。 この発明装置を大きく分けて、熱処理台車(1)と移動式
架台（60）とから構成されており、熱処理台車(1)には
通電用クランプ装置(2)、湾曲管部支持ローラ（50）お
よび冷却ヘッダ(3)が搭載設置されている。 熱処理台車(1)は、Ｕベンド管の平行管部軸長方向に敷
設したレール(4)上に設置され、該熱処理台車(1)上に設
置した駆動モータ(5)にて移動させる仕組みとなってい
る。 通電用クランプ装置(2)は上記熱処理台車(1)上の架台
（11）上に設置した左右一対の下クランプ型（12）と、
同台車上に設置したコ形枠体（13）に前記下クランプ型
（12）に対向配置した左右一対の上クランプ型（14）と
から構成される一対の通電クランプを有し、左右の下ク
ランプ型（12）は同架台（11）上に横設したガイド軸
（15）にスライド可能に取付けられた可動台（16）上に
固定され、この可動台（16）が軸受（19）に支持された
左右逆ネジの回転ネジ軸（17）に螺合され、回転ネジ軸
（17）の回転により左右の可動台（16）が相互に離接可
能となっている。 この下クランプ型（12）に対向配置する上クランプ型
（14）はコ形枠体（13）の上部枠に横設した２本のガイ
ド軸（20）にスライド可能に取付けた可動台（21）に垂
直シリンダー（22）にて昇降自在に取付けられ、前記２
本の支軸（20）の間に両端を軸受（23）にて支持された
左右逆ネジの回転ネジ軸（24）に前記可動台（21）が螺
合され、回転ネジ軸（24）の回転により左右の可動台
（21）が相互に離接可能となっている。 下クランプ型（12）と上クランプ型（14）の各回転ネジ
軸（17）（24）の回転機構は、熱処理台車(1)に設置し
たモータ（25）の回転軸に連結した駆動軸（26）と、架
台（11）とコ型枠体（18）間に両端を軸受（29）にて支
持された下側回転伝達軸（30）、コ型枠体（13）に両端
を軸受（31）にて支持された上側回転伝達軸（32）およ
び、傘歯車（32)(33)(34)(35）を介して上下クランプ型
（12)(14）の各回転ネジ軸（17）（24）を同調回転させ
る機構となっている。 なお、一対の下クランプ型（12）には図示しない通電ケ
ーブルが接続されている。 次に冷却ヘッダ(3)は熱処理台車上面に設置したコ形枠
体（38）の上下横梁（40)(41）上に配管設置されてい
る。 すなわち、冷却ヘッダ(3)は第１図に示すごとく、曲率
の異なる多数（ここでは 8本）の上側ヘッダ管（3a-1)
(3a-8）および下側ヘッダ管（3b-1)(3b-8）が上下横梁
（40)(41）上にパイプクランプ（42)(43）にて固定さ
れ、上下の各ヘッダ管はそれぞれ同一曲率のヘッダ管ど
うし接続パイプ（3-11）〜（3-18）にて接続され、各接
続パイプには給気管（3-21）〜（3-28）が接続されてい
る。 各供給管には開閉弁（V １）〜（V ８）が設けられ、Ｕ
ベンド管の湾曲管部の曲率に応じて選択使用できる構造
となっている。 冷却ヘッダ(3)の冷媒噴射ノズル（44）は各ヘッダ管（3
a-1)(3a-8）、（3b-1)(3b-8）に所要の間隔を隔てて多
数取付けられており、その構造は例えば第４図に示すご
とく、ヘッダ管（3a-1）に螺着するためのネジ管部（4
5）、ボールジョイント（46）およびフラットノズル（4
7）とから構成され、フラットノズル（47）が首振り自
在となっている。 また、熱処理台車(1)上にはＵベンド管の湾曲管部を支
持するための例えばセラミックス製の支持ローラ（50）
が設置されている。この支持ローラ（50）は熱処理台車
に設置した垂直シリンダー（51）に支軸（53）を介して
支持された平面視く字形の取付台（52）に回転自在に軸
支されている。この支持ローラ（50）を垂直シリンダー
（51）にて上下動可能に支持したのは、熱処理後のＵベ
ンド管を下クランプ型（12）から容易に取出せるように
するためである。 Ｕベンド管の平行管部を支持する移動式架台（60）は、
熱処理車(1)と共通のレール(4)上に複数載置され、Ｕベ
ンド管の長さに応じて任意に位置を変えられるようにな
っている。 なお、（62）はガイドローラ、（63）は電源トランスで
ある。 上記装置において、Ｕベンド管の熱処理を行なう際は、
あらかじめＵベンド管の長さに応じて熱処理台車(1)お
よび移動式架台（60）のレール(4)上の位置決めをした
後、当該Ｕベンド管の平行管部の間隔に応じて通電用の
下クランプ型（12）と上クランプ型（14）をモータ（2
5）にて同調移動させて間隔を設定し、下クランプ型（1
2）上にＵベンド管の平行管部所要部を載せるととも
に、支持ローラ（50）上に湾曲管部を載置し、平行管部
を移動式架台（60）にて支持する。 Ｕベンド管をセットすると、上クランプ型（14）を垂直
シリンダ（22）にて下降させてＵベンド管をクランプ
し、通電して熱処理を施す。 熱処理が終了すると、垂直シリンダー（22）に上クラン
プ型（14）を上昇させてＵベンド管のクランプを開放し
た後、当該Ｕベンド管の湾曲管部に対向する上下の各ヘ
ッダ管の開閉弁を操作して冷媒を噴射させて冷却する。
その際、噴射ノズル（44）のフラットノズル（47）の噴
射角度を調整して冷媒を噴射させる。 フラットノズル（47）の場合、冷媒の噴射角度は通常約
50度であり、その噴射投影面は第４図に示すごとく、楕
円形状となる。したがって、Ｕベンド管に対して該フラ
ットノズル（47）の噴射方向を変えて斜めに噴射させる
ことにより、第５図にその噴射投影面c を示すように、
噴射流と噴射流は互いに接した状態となり、Ｕベンド管
(10)の表面には第７図に示す従来の噴射流のような未冷
却部(6)が発生することがなく、均一冷却が可能とな
る。
は同上装置の側面図、第３図は同上装置の正面図、第４
図は冷媒噴射ノズルの一例を示す正面図である。 この発明装置を大きく分けて、熱処理台車(1)と移動式
架台（60）とから構成されており、熱処理台車(1)には
通電用クランプ装置(2)、湾曲管部支持ローラ（50）お
よび冷却ヘッダ(3)が搭載設置されている。 熱処理台車(1)は、Ｕベンド管の平行管部軸長方向に敷
設したレール(4)上に設置され、該熱処理台車(1)上に設
置した駆動モータ(5)にて移動させる仕組みとなってい
る。 通電用クランプ装置(2)は上記熱処理台車(1)上の架台
（11）上に設置した左右一対の下クランプ型（12）と、
同台車上に設置したコ形枠体（13）に前記下クランプ型
（12）に対向配置した左右一対の上クランプ型（14）と
から構成される一対の通電クランプを有し、左右の下ク
ランプ型（12）は同架台（11）上に横設したガイド軸
（15）にスライド可能に取付けられた可動台（16）上に
固定され、この可動台（16）が軸受（19）に支持された
左右逆ネジの回転ネジ軸（17）に螺合され、回転ネジ軸
（17）の回転により左右の可動台（16）が相互に離接可
能となっている。 この下クランプ型（12）に対向配置する上クランプ型
（14）はコ形枠体（13）の上部枠に横設した２本のガイ
ド軸（20）にスライド可能に取付けた可動台（21）に垂
直シリンダー（22）にて昇降自在に取付けられ、前記２
本の支軸（20）の間に両端を軸受（23）にて支持された
左右逆ネジの回転ネジ軸（24）に前記可動台（21）が螺
合され、回転ネジ軸（24）の回転により左右の可動台
（21）が相互に離接可能となっている。 下クランプ型（12）と上クランプ型（14）の各回転ネジ
軸（17）（24）の回転機構は、熱処理台車(1)に設置し
たモータ（25）の回転軸に連結した駆動軸（26）と、架
台（11）とコ型枠体（18）間に両端を軸受（29）にて支
持された下側回転伝達軸（30）、コ型枠体（13）に両端
を軸受（31）にて支持された上側回転伝達軸（32）およ
び、傘歯車（32)(33)(34)(35）を介して上下クランプ型
（12)(14）の各回転ネジ軸（17）（24）を同調回転させ
る機構となっている。 なお、一対の下クランプ型（12）には図示しない通電ケ
ーブルが接続されている。 次に冷却ヘッダ(3)は熱処理台車上面に設置したコ形枠
体（38）の上下横梁（40)(41）上に配管設置されてい
る。 すなわち、冷却ヘッダ(3)は第１図に示すごとく、曲率
の異なる多数（ここでは 8本）の上側ヘッダ管（3a-1)
(3a-8）および下側ヘッダ管（3b-1)(3b-8）が上下横梁
（40)(41）上にパイプクランプ（42)(43）にて固定さ
れ、上下の各ヘッダ管はそれぞれ同一曲率のヘッダ管ど
うし接続パイプ（3-11）〜（3-18）にて接続され、各接
続パイプには給気管（3-21）〜（3-28）が接続されてい
る。 各供給管には開閉弁（V １）〜（V ８）が設けられ、Ｕ
ベンド管の湾曲管部の曲率に応じて選択使用できる構造
となっている。 冷却ヘッダ(3)の冷媒噴射ノズル（44）は各ヘッダ管（3
a-1)(3a-8）、（3b-1)(3b-8）に所要の間隔を隔てて多
数取付けられており、その構造は例えば第４図に示すご
とく、ヘッダ管（3a-1）に螺着するためのネジ管部（4
5）、ボールジョイント（46）およびフラットノズル（4
7）とから構成され、フラットノズル（47）が首振り自
在となっている。 また、熱処理台車(1)上にはＵベンド管の湾曲管部を支
持するための例えばセラミックス製の支持ローラ（50）
が設置されている。この支持ローラ（50）は熱処理台車
に設置した垂直シリンダー（51）に支軸（53）を介して
支持された平面視く字形の取付台（52）に回転自在に軸
支されている。この支持ローラ（50）を垂直シリンダー
（51）にて上下動可能に支持したのは、熱処理後のＵベ
ンド管を下クランプ型（12）から容易に取出せるように
するためである。 Ｕベンド管の平行管部を支持する移動式架台（60）は、
熱処理車(1)と共通のレール(4)上に複数載置され、Ｕベ
ンド管の長さに応じて任意に位置を変えられるようにな
っている。 なお、（62）はガイドローラ、（63）は電源トランスで
ある。 上記装置において、Ｕベンド管の熱処理を行なう際は、
あらかじめＵベンド管の長さに応じて熱処理台車(1)お
よび移動式架台（60）のレール(4)上の位置決めをした
後、当該Ｕベンド管の平行管部の間隔に応じて通電用の
下クランプ型（12）と上クランプ型（14）をモータ（2
5）にて同調移動させて間隔を設定し、下クランプ型（1
2）上にＵベンド管の平行管部所要部を載せるととも
に、支持ローラ（50）上に湾曲管部を載置し、平行管部
を移動式架台（60）にて支持する。 Ｕベンド管をセットすると、上クランプ型（14）を垂直
シリンダ（22）にて下降させてＵベンド管をクランプ
し、通電して熱処理を施す。 熱処理が終了すると、垂直シリンダー（22）に上クラン
プ型（14）を上昇させてＵベンド管のクランプを開放し
た後、当該Ｕベンド管の湾曲管部に対向する上下の各ヘ
ッダ管の開閉弁を操作して冷媒を噴射させて冷却する。
その際、噴射ノズル（44）のフラットノズル（47）の噴
射角度を調整して冷媒を噴射させる。 フラットノズル（47）の場合、冷媒の噴射角度は通常約
50度であり、その噴射投影面は第４図に示すごとく、楕
円形状となる。したがって、Ｕベンド管に対して該フラ
ットノズル（47）の噴射方向を変えて斜めに噴射させる
ことにより、第５図にその噴射投影面c を示すように、
噴射流と噴射流は互いに接した状態となり、Ｕベンド管
(10)の表面には第７図に示す従来の噴射流のような未冷
却部(6)が発生することがなく、均一冷却が可能とな
る。
以上説明したごとく、この発明の熱処理装置は次に記載
する効果を奏する。 熱処理装置本体および平行管部を支持する架台が移
動式であるため、Ｕベンド管の長さに応じて簡易迅速に
位置決めできる。 熱処理装置の通電用クランプ装置の一対の上クラン
プ型および下クランプ型をモータ駆動方式により同調し
て設定する機構となしたことにより、湾曲管部の曲率が
異なっても迅速的確に間隔調整できる。 冷却ヘッダは曲率の異なる複数のヘッダ管で構成し
ているので、湾曲管部の曲率が異なる毎にヘッダを取替
える必要がなく、その曲率に応じたヘッダ管を選択して
使用することができるので、段取替え時間を大幅に短縮
でき、作業能率をアップできる。 冷媒噴射ノズルに噴射角度可変のノズルを用いたこ
とにより、噴射方向を任意に変えることができ、曲率の
異なる湾曲管部に対応できるとともに、未冷却部を生じ
させることなく均一冷却でき材料変形を防止できる。 曲率の異なるＵベンド管毎に冷却ヘッダを製作する
必要がない上、冷却ヘッダの保管スペースの問題も解消
できる。
する効果を奏する。 熱処理装置本体および平行管部を支持する架台が移
動式であるため、Ｕベンド管の長さに応じて簡易迅速に
位置決めできる。 熱処理装置の通電用クランプ装置の一対の上クラン
プ型および下クランプ型をモータ駆動方式により同調し
て設定する機構となしたことにより、湾曲管部の曲率が
異なっても迅速的確に間隔調整できる。 冷却ヘッダは曲率の異なる複数のヘッダ管で構成し
ているので、湾曲管部の曲率が異なる毎にヘッダを取替
える必要がなく、その曲率に応じたヘッダ管を選択して
使用することができるので、段取替え時間を大幅に短縮
でき、作業能率をアップできる。 冷媒噴射ノズルに噴射角度可変のノズルを用いたこ
とにより、噴射方向を任意に変えることができ、曲率の
異なる湾曲管部に対応できるとともに、未冷却部を生じ
させることなく均一冷却でき材料変形を防止できる。 曲率の異なるＵベンド管毎に冷却ヘッダを製作する
必要がない上、冷却ヘッダの保管スペースの問題も解消
できる。
第１図はこの発明の一実施例装置を示す平面図である。 第２図は同上装置の側面図である。 第３図は同上装置の正面図である。 第４図は同上装置における冷媒噴射ノズルの一例を示す
正面図である。 第５図は同上装置の噴射ノズルによる噴射投影面を示す
模式図である。 第６図は従来の一般的な熱処理装置を示す概略斜視図で
ある。 第７図は同上装置の噴射ノズルによる噴射投影面を示す
模式図である。 1……熱処理台車 2……通電用クランプ装置 3……冷却ヘッダ 12……下クランプ型 14……上クランプ型 42……冷媒噴射ノズル 50……支持ローラ 60……移動式架台
正面図である。 第５図は同上装置の噴射ノズルによる噴射投影面を示す
模式図である。 第６図は従来の一般的な熱処理装置を示す概略斜視図で
ある。 第７図は同上装置の噴射ノズルによる噴射投影面を示す
模式図である。 1……熱処理台車 2……通電用クランプ装置 3……冷却ヘッダ 12……下クランプ型 14……上クランプ型 42……冷媒噴射ノズル 50……支持ローラ 60……移動式架台
Claims (1)
- 【請求項１】相互に離接可能な一対の通電クランプを備
えた通電用クランプ装置、Ｕベンド管の湾曲管部を支持
する支持ローラおよび同湾曲管部上下に対向配置された
噴射角度可変の冷媒噴射ノズルを多数設けた曲率の異な
る複数のヘッダ管からなる冷却ヘッダを備えた湾曲管部
熱処理台車と、Ｕベンド管平行管部軸長方向に移動可能
に複数台配置した移動式架台とからなることを特徴とす
るＵベンド管の熱処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8040388A JPH0619116B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | Ｕベンド管の熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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