JPH06191106A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH06191106A
JPH06191106A JP35822292A JP35822292A JPH06191106A JP H06191106 A JPH06191106 A JP H06191106A JP 35822292 A JP35822292 A JP 35822292A JP 35822292 A JP35822292 A JP 35822292A JP H06191106 A JPH06191106 A JP H06191106A
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paper
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JP35822292A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakajima
哲也 中嶋
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の用紙検出手段によって、ASF側から
用紙が供給されているのか、手差し側から用紙が供給さ
れているのかを判別することを可能にする印字装置を提
供することを目的とする。 【構成】 まず、紙送りモータの回転を手差し側に伝達
する状態に設定して所定量の紙送りを実行し、用紙検出
手段により用紙を検出した場合には手差し側からの用紙
であると判別し、所定量の紙送りを実行しても用紙検出
手段より用紙を検出できない場合には、紙送りモータの
回転を自動給紙機構側に伝達する状態に切換えて所定量
の紙送りを実行し、用紙検出手段により用紙を検出した
場合には自動給紙機構側からの用紙であると判別するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置に係り、特
に、手差しによる給紙機構と自動給紙機構(ASF)の
両方を備えたものにおいて、用紙が手差しによる給紙機
構により供給されたか、又は、ASFより供給されたか
を、単一の用紙検出手段により検出して給紙駆動できる
ように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】印字装置には、手差しによる給紙機構と
ASFの両方を備えたものがあり、その要部の概略を図
13に示す。まず、ASFによる用紙経路201と、手
差しによる用紙経路203とがある。用紙経路201側
には、ピックアップローラ205が設置されていて、こ
のピックアップローラ205により、用紙ホルダの支持
板207上に積層されている複数枚の用紙209の内、
最上位の用紙209を、用紙経路201に沿って分離・
供給する。尚、上記支持板207はコイルスプリング2
11により、ピックアツプローラ205方向に付勢され
ている。一方、手差し側の用紙経路203には、一対の
ピンチローラ213a、213bが設置されていて、こ
れら一対のピンチローラ213a、213bにより用紙
209を用紙経路203に沿って供給する。
【0003】一方、用紙経路201と203には、用紙
検出用レバー215が配置されていて、この用紙検出用
レバー215にはフォトセンサ217が連絡している。
上記用紙検出用レバー215は、用紙経路201と用紙
経路203にそれぞれ突出配置された作用片215a、
215bを備えているとともに、フォトセンサ217側
には遮蔽板として機能する作用片215cを突出配置さ
せている。又、用紙経路201又は用紙経路203より
供給された用紙209は、ピンチローラ219a、21
9bの間に導入されていく。
【0004】上記構成において、例えば、ASF側の用
紙経路201より用紙209が供給されると、それによ
って、用紙検出用レバー215の作用片215aが回動
し、それによって、用紙検出用レバー215の作用片2
15cがフォトセンサ217より外れることにより、フ
ォトセンサ217がオンとなり、用紙209を検出する
ことになる。又、手差し側の用紙経路203側より用紙
209が供給された場合には、用紙検出用レバー215
の作用片215bが回動し、この場合にも、用紙検出用
レバー215の作用片215cがフォトセンサ217よ
り外れることにより、フォトセンサ217がオンとな
り、用紙209を検出することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、ASF側の用紙
経路201側から用紙209が供給された場合も、手差
し側の用紙経路203側から用紙209が供給された場
合も、フォトセンサ217がオンすることにより検出す
ることはできるが、用紙209がASF又は手差しの何
れの側から供給されているかを判別することができない
という問題があった。これに対しては、ASF側と手差
し側とにそれぞれ別個の用紙検出手段を設置したり、パ
ネル側の指定により用紙経路を判別するように構成し
て、以降の給紙駆動を行うようにすることも考えられる
が、それでは、構成が複雑化してしまうとともにコスト
的にも好ましくなかった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、単一の用紙検出手段に
よってASF側から供給される用紙と、手差し側から供
給される用紙を検出するようなものにおいて、ASF側
から用紙が供給されているのか、手差し側から用紙が供
給されているのかを判別して、以降の給紙駆動を可能に
する印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による印字装置は、紙送りモータの回転を手差
し側又は自動給紙機構側に選択的に伝達可能に構成する
とともに、手差し側から供給された用紙及び自動給紙機
構側から供給された用紙を単一の用紙検出手段により検
出するように構成した印字装置において、まず、紙送り
モータの回転を手差し側に伝達する状態に設定して所定
量の紙送りを実行し、上記用紙検出手段により用紙を検
出した場合には手差し側からの用紙であると判別し、上
記所定量の紙送りを実行しても用紙検出手段より用紙を
検出できない場合には、紙送りモータの回転を自動給紙
機構側に伝達する状態に切換えて所定量の紙送りを実行
し、上記用紙検出手段により用紙を検出した場合には自
動給紙機構側からの用紙であると判別するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本願発明の場合には、手差し側から供給される
用紙と、自動給紙機構側から供給される用紙を、単一の
用紙検出手段により検出する印字装置において、用紙が
手差し又は自動給紙機構の何れの側から供給されたもの
であるかを判別できるようにしたものである。そのた
め、まず、紙送りモータの回転を手差し側に伝達する状
態に設定して所定量の紙送りを実行する。仮に、手差し
側に用紙がセットされている場合には、該用紙が所定量
だけ紙送りされて用紙検出手段により検出されることに
なる。よって、用紙検出手段により用紙を検出した場合
には手差し側からの用紙であると判別してそのまま給紙
駆動し、上記所定量の紙送りを実行しても用紙検出手段
より用紙を検出できない場合には、手差し側に用紙はセ
ットされていないものと判断する。そして、紙送りモー
タの回転を自動給紙機構側に伝達する状態に切換えて所
定量の紙送りを実行する。この場合にも、自動給紙機構
側に用紙がセットされていれば、上記所定量の紙送りに
より用紙が用紙検出手段により検出されることになる。
よって、用紙検出手段により用紙を検出した場合には自
動給紙機構側からの用紙であると判別して給紙駆動する
ものである。
【0009】
【実施例】以下、図1乃至図12を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本実施例による印字装置の外
観を示す斜視図であり、まず、ケース1があり、このケ
ース1内には各種の機構部が内蔵されている。これら機
構部の構成については後で詳細に説明する。上記ケース
1の上面側であって前部側(図中左側)には、ASF用
の給紙ホルダ3が設置されている。この用紙ホルダ3
は、ヒンジ部5を介して、図中矢印aで示す方向に回動
自在に取付けられている。図1に示す状態は非使用時の
状態であり、使用する場合には、これを図1中手前側に
起こして、図5に示すような状態にする。
【0010】又、ケース1の上面側であって後部側(図
中右側)には、手差し用の用紙ホルダ7が取付けられて
いる。この用紙ホルダ7もヒンジ部9を介して、図中矢
印bで示す方向に回動自在に取付けられている。図1に
示す状態は非使用時の状態であり、使用する場合には、
これを図1中手前側に起こして、図5に示すような状態
にする。又、用紙ホルダ7は、左右両側に用紙を差し込
む溝11a、11bを備えていて、これら溝11a、1
1bに沿って用紙を差し込むものである。
【0011】ケース1の前面側であって下部には、排紙
トレイ13が取付けられている。ASF又は手差しによ
り供給され所定の印字を施された用紙は、この排紙トレ
イ13の中に排紙されることになる。又、ケース1の上
面であって図1中右側には、各種操作スイッチ類15が
設置されている。又、ケース1の前面側であって図中左
端にはオン・オフスイッチ17が設置されている。尚、
ケース1を含めた外観の構成についてはあくまで一例で
あって本願発明の要旨に影響を与えるものではない。
【0012】次に、ケース1内の各種機構部の構成につ
いて説明していく。まず、図2に示すように、キャリッ
ジ19がガイドシャフト21に沿って図中左右方向に移
動可能に設置されている。このキャリッジ19上には印
字ヘッド23が搭載されているとともに、インクリボン
カセット25が搭載されている。このインクリボンカセ
ット25にはインクリボン27が収容されていて、この
インクリボン27を挟んで印字ヘッド23により叩くこ
とにより、用紙(図2中仮想線で示す)29に所定の印
字を施すものである。
【0013】上記印字ヘッド23に対向する側にはプラ
テン31が回転可能に設置されている。又、プラテン3
1の図2中手前側には一対のピンチローラ33a、33
bが設置されている。用紙29は、上記プラテン31
と、ピンチローラ33a、33bとの間に、図2中上方
より供給され、プラテン31の図2中下側を通って搬送
されていく。その際、上記印字ヘッド23により所定の
印字が施されるものである。又、本実施例による印字装
置の場合には、従来の印字装置とは異なり、用紙29の
先端が印字ヘッド23に対して上方より供給されてくる
ので、文字を印字する場合に逆文字を印字するようにな
る。つまり、印字ヘッド23におけるピン配列が1乃至
24ピン配列ではなく、24乃至1ピン配列になってい
る。尚、上記ピンチローラ33a、33bについては、
その配置等を中心にして後で詳しく説明する。
【0014】次に、上記ASF及び手差しにより給紙を
行うための構成について説明する。図3に示すように、
まず、紙送りの駆動源となるPFモータ35が設置され
ていて、このPFモータ35にはギヤ37が同軸に固着
されている。上記ギヤ37にはギヤ39が噛合してい
て、このギヤ39にはギヤ41が同軸に固着されてい
る。このギヤ41にはプラテン駆動ギヤ43が噛合して
おり、このプラテン駆動ギヤ43を介してプラテン31
を回転させる。又、上記プラテン駆動ギヤ43にはギヤ
45が噛合していて、このギヤ45に給紙ローラ駆動ギ
ヤ47が噛合している。この給紙ローラ駆動ギヤ47に
給紙ローラ49が同軸に固着されている。よって、上記
PFモータ35を正転駆動させることにより、上記各種
ギヤを介して、プラテン31と給紙ローラ49を正転駆
動させることができる。尚、上記給紙ローラ49に対向
する側には別の給紙ローラ51が配置されている。
【0015】又、上記給紙ローラ49、51は、既に述
べた手差し用の給紙ホルダ7より手差しにより供給され
た用紙29を搬送するためのものである。すなわち、手
差し用の給紙ホルダ7より用紙29を手差しにより供給
すると、ペーパーガイド53a、53bの間を通って、
用紙29の先端が給紙ローラ49、51の接触点位置ま
で差し込まれた状態となる。そこからは、給紙ローラ4
9、51の作用により搬送されていくことになる。
【0016】上記PFモータ35の回転は、ASF側に
も伝達されるようになっている。すなわち、ギヤ43に
は別のギヤ55が同軸に固着されていて、このギヤ55
にはギヤ57が噛合している。又、上記ギヤ57にはギ
ヤ59が噛合していて、このギヤ59にはギヤ61が噛
合している。上記ギヤ59にはクラッチレバー63が取
付けられている。上記クラッチレバー63の先端は円弧
状に形成されていて、係止部65が形成されている。こ
の係止部65も円弧状に形成されている。又、前記ギヤ
61はクラッチレバー63に植設された軸に回転自在に
支持され、ギヤ59に対する遊星ギヤになっている。
【0017】一方、電磁ソレノイド67が設置されてい
て、この電磁ソレノイド67にはトリガー69が吸引・
離脱可能に近接配置されている。上記トリガー69は電
磁ソレノイド67が非励磁状態のときには、コイルスプ
リング71によって引き付けられることになるので、図
3中実線で示すような状態となる。それによって、トリ
ガー69の先端の係止部69aがクラッチレバー63の
係止部65に係合可能な状態となる。これに対して、電
磁ソレノイド67が励磁状態になると、コイルスプリン
グ71のスプリング力に抗して引き離され、図3中仮想
線で示すような状態となる。それによって、トリガー6
9の先端の係止部69aがクラッチレバー63の係止部
65に係合不可能な状態となる。
【0018】そして、PFモータ35側の正転がギヤ5
9及び61に伝達されている状態で、トリガー69の係
止部69aとクラッチレバー63の係止部65との係合
が解除されると、クラッチレバー63は図3中実線で示
す状態から仮想線で示す状態に変化する。それによっ
て、ギヤ61がギヤ73に噛合することになる。上記ギ
ヤ73にはピックアップローラ駆動ギヤ75が噛合して
いて、このピックアップローラ駆動ギヤ75が正転する
ことになる。このピックアップローラ駆動ギヤ75が正
転すると、ASF側のピックアップローラ77が正転し
始め、それによって、ASFの給紙ホルダ3に収容され
ている用紙29が分離・搬送されることになる。
【0019】これに対して、PFモータ35側の正転が
ギヤ59及び61に伝達されている状態で、トリガー6
9の係止部69aとクラッチレバー63の係止部65と
が係合していると、クラッチレバー63は実線の状態の
ままであるので、ギヤ73側には回転が伝達されること
はなく、よって、ASF側の給紙動作が行われることは
ない。又、クラッチレバー63が仮想線で示す状態にあ
って、ASF側による給紙動作が行われている場合に、
PFモータ35を逆転させると、クラッチレバー63が
仮想線で示す状態から実線で示す状態に移行することに
なるので、ASF側による給紙動作は停止する。又、そ
の際、電磁ソレノイド67が非励磁の状態にあれば、ト
リガー69の係止部69aがクラッチレバー63の係止
部65に係合し、それによって、図3中実線で示すよう
な状態になる。つまり、クラッチレバー63の先端が円
弧状に形成されているので、トリガー69の係止部69
aに対して円滑に摺接していって、これをコイルスプリ
ング71のスプリング力に抗して押し退けていく。そし
て、上記係止部69aが係止部65に係合することにな
る。
【0020】次に、上記ピックアップローラ77を中心
とした分離パッド機構の構成を説明する。図6に示すよ
うに、ピックアップローラ77の対向する側には、摩擦
部材79が設置されていて、この摩擦部材79はコイル
スプリング81によってピックアップローラ77方向に
押し付けられている。又、給紙ホルダ3側であるが、支
持板83があり、この支持板83はコイルスプリング8
5によって、図6中上方に付勢されている。上記支持板
83上に複数枚の用紙29が積層された状態で収容され
ている。そして、ピックアップローラ77の回転によ
り、最上位に位置する用紙29が取り出されて、ピック
アップローラ77と摩擦部材79との間を通って搬送さ
れていく。その際、仮に、二枚以上の用紙29が重送さ
れかけた場合には、上記摩擦部材79の作用により阻止
され、最上位に位置する用紙29のみが搬送されていく
ことになる。このような作用により重送を防止するよう
にしている。
【0021】又、PFモータ35の回転は排紙手段にも
伝達されるようになっている。すなわち、図3に示すよ
うに、ギヤ57にはギヤ87が同軸に固着されている。
このギヤ87にはギヤ89が噛合していて、このギヤ8
9にはプーリ91が同軸に固着されている。又、このプ
ーリ91に離間する位置には別のプーリ93が配置され
ていて、これら両プーリ91、93には搬送ベルト95
が巻回されている。又、上記プーリ91には排紙ローラ
103が同軸に固着されているとともに、この排紙ロー
ラ103に対向する側には別の排紙ローラ105が設置
されている。よって、PFモータ35が正転するとギヤ
91が正転し、それによって、搬送ベルト95がループ
状に正転することになる。それによって、印字を施され
た用紙29を排紙トレイ13側に排紙するものである。
尚、図中符号97、99、101は用紙29を案内する
用紙ガイドである。
【0022】上記排紙ローラ105は、用紙ガイド10
1に取付けられた図示しないスプリングによって、排紙
ローラ103側に押し付けられている。又、排紙ローラ
103、105の取付位置から給紙ローラ49、51間
での距離、又は、排紙ローラ103、105の取付位置
からピンチローラ33a、33bまでの距離は、略80
mm程度に設定されている。これは、葉書等の短い用紙2
9に対応するためである。又、排紙ローラ103の外径
は、プラテン31や給紙ローラ49の送り量に対して、
1.05乃至1.1倍の送り量になるように設定されて
いる。それによって、用紙29の弛みを防止するように
している。
【0023】又、既に述べた排紙機構には、ガイドフィ
ルム108が取付けられている。このガイドフィルム1
08によって用紙29が搬送ベルト95に押し付けられ
排出される。又、図3及び図5に示すように、ガイド部
材102には除電テープ104が取付けられていて、用
紙29の静電気はこの除電テープ104によって除去さ
れる。静電気を除去された用紙29は、図5中A地点に
向かって排出され、そこからペーパーアジャスタ106
側へ進行方向を変え、排紙トレイ13上を滑りながら進
む。ペーパーアジャスタ106は、図5中仮想線で示す
ように使用紙の全長に合わせて任意に設定可能な為、用
紙先端がペーパーアジャスタ106に衝突すると、用紙
後端は用紙29がガイドフィルム106を離れる点から
図5中B地点に落ちるように設定されている。これによ
って、重なり合うことがないフェイダウンの用紙ストッ
クが可能になる。
【0024】次に、用紙検知手段の構成を説明する。本
実施例の場合には、手差し側より供給される用紙29
と、ASF側より供給される用紙29の両方を、単一の
用紙検出手段によって検出するようにしている。すなわ
ち、図4及び図5に示すように、まず、第1紙無し検知
レバー107が支点109を中心にして回動自在に取付
けられている。上記第1紙無し検知レバー107は略L
字状をなしていて、検知片107aと連結片107bと
から構成されている。上記検知片107aは手差しによ
る給紙側に出没可能に配置されている。上記第1紙無し
検知レバー107とは別に、第2紙無し検知レバー11
1が支点113を中心にして回動自在に設置されてい
る。この第2紙無し検知レバー111は略コ字状をなし
ていて、作用片111a、中間片111b、連結片11
1cとから構成されている。第2紙無し検知レバー11
1の中間片111bは、ASF側給紙経路中に出没可能
に配置されている。
【0025】第1紙無し検知レバー107の連結片10
7bにはピン115が突設されており、一方、第2紙無
し検知レバー111の連結片111cには長穴117が
形成されている。上記ピン115が長穴117に相対的
に移動可能に係合することにより、第1紙無し検知レバ
ー107と第2紙無し検知レバー111とが連結されて
いる。又、フォトセンサ117が設置されていて、上記
第2紙無し検知レバー111の作用片111aはこのフ
ォトセンサ117に対して光を遮る遮蔽板として機能す
ることになる。そして、これら第1紙無し検知レバー1
07及び第2紙無し検知レバー111の普段の状態は、
第2紙無し検知レバー111の自重による時計方向の回
転によって、各レバーの用紙検知部がそれぞれ用紙経路
中に突出した状態となっている。もちろん、自重によら
ずバネ等の手段を用いてこの状態を得る構造として構わ
ないものである。
【0026】例えば、手差し側より用紙29が供給され
た場合には、用紙29によって第1紙無し検知レバー1
07が図4中反時計方向に回動する。それによって、第
2紙無し検知レバー111も同方向に回動する。その結
果、図4中仮想線で示すような状態となる。これによっ
て、第2紙無し検知レバー111の作用片111aがフ
ォトセンサ117の光路より外れることになり、それに
よって、フォトセンサ117によって用紙29があるも
のと検知される。
【0027】これに対して、ASF側より用紙29が供
給される場合には、用紙29によって第2紙無し検知レ
バー111が中間片111bを押し上げられ図4中反時
計方向に回動する。それによって、第2紙無し検知レバ
ー111の作用片111aがフォトセンサ117の光路
より外れることになり、それによって、フォトセンサ1
17がオンとなり、これによって用紙29があるものと
検知される。又、手差しASFの何れからも用紙29が
供給されない場合には、第1紙無し検知レバー107と
第2紙無し検知レバー111の両方が図4中実線で示す
ような状態にある。そして、第2紙無し検知レバー11
1の作用片111aがフォトセンサ117の光路中に位
置し、それによって、フォトセンサ117がオフとなり
これによって用紙29がないものと検知される。
【0028】ところで、ピックアップローラ77と摩擦
部材79とピンチローラ33a、33bとの位置関係に
ついて図7を参照して説明する。図7に示すように、摩
擦部材79の幅寸法を(L1 )とし、一対のピンチロー
ラ33a、33bの間隔を(L)とすると、(L1 )と
(L)との間には次の式(I)に示すような関係があ
る。 L≧L1---- (I) このように構成したのは次のような理由による。すなわ
ち、摩擦部材79の位置を通過してくる用紙29におい
ては、その先端部であって摩擦部材79によって押圧さ
れる部分がカール状に湾曲してくる可能性がある。その
カール状に湾曲した部分は、プラテン31とピンチロー
ラとの間を通過する際に、ピンチローラと干渉して円滑
に搬送されていかないことが懸念されていた。そこで、
摩擦部材79の位置に対して、ピンチローラ33a、3
3bの位置を外すことにより、用紙29の先端部であっ
てカール状に湾曲した部分がピンチローラ33a、33
bの部分に干渉しないようにし、それによって、上記し
たような懸念をなくさんとするものである。
【0029】次に、図8を参照して本実施例による印字
装置の制御装置の構成について説明する。まず、マイク
ロプロセッサユニット(MPU)119があり、このM
PU119は印字装置全体を制御するものであり、RO
M121に予め記憶されているプログラムに沿って動作
する。又、RAM123があり、このRAM123は、
各種の内部情報を格納したり、インターフェィス(I
F)125を介して、ホストコンピュータ127より入
力される印字情報を一時的に記憶しておくものである。
又、EEPROM129が設置されていて、このEEP
ROM129は、電源がオフになったときにも保存を必
要とするような変動情報や各種印字条件等を指定する為
の初期設定情報を記憶するためのものである。又、EE
PROM129に記憶された一連の情報は、電源投入時
に一括してRAM5の作業エリアに転送され、指定され
た条件で起動初期化される。
【0030】又、入力ポート131と、出力ポート13
3と設置されていて、上記入力ポート131を介して、
印字装置の操作パネル上に設置されている各種のパネル
スイッチ135や印字機構の各部に設置されている各種
センサ(例えば、前述したフォトセンサ117)からの
信号を上記MPU119に入力するものである。又、出
力ポート133を介して駆動回路139には各種の制御
信号が出力される。すなわち、キャリッジモータ14
1、PFモータ35、印字ヘッド23、各種のパネLE
D143、電磁ソレノイド67等に対する制御信号が出
力されるものである。
【0031】以上の構成を基に、図9乃至図12のフロ
ーチャートを参照して、給紙動作及び排紙動作を中心に
しながら、その作用を説明する。まず、図9は使用者が
操作パネル上の給紙・排紙スイッチ(給紙指示と排紙指
示の機能を兼用している。)を押圧操作した時のフロー
チャートで、フォトセンサ117のオフ状態を確認する
(シーケンスS1)。フォトセンサ117がオフになっ
ているということは、印字装置内に用紙29が残留して
いないことを意味するとともに、今から給紙動作を行う
と判断する。そして、フォトセンサ117がオフになっ
ていない場合、すなわち、印字装置内に用紙29が残留
している場合には、排紙動作に移行する(シーケンスS
2)。尚、この排紙動作については後で詳しく説明す
る。一方、フォトセンサ117がオフになっている場合
には、ステップカウンタの値X(X:PFモータ35の
ステップ数)をクリアする(シーケンスS3)。
【0032】次に、PFモータ35の正転駆動を開始す
る(シーケンスS4)。このPFモータ35の正転駆動
により、手差し又はASFによる給紙が可能な状態にな
る。次に、ステップカウンタの値Xが142ステップに
達するまで、フォトセンサ117のオン・オフの確認を
行う(シーケンスS5、S6)。本実施例ではPFモー
タ35の1ステップは1/180インチの紙送り量に設
定され、上記142ステップとは、手差しにより供給さ
れた用紙29がフォトセンサ117を駆動させる位置ま
でに達するのに充分なステップ数であり、給紙ローラ4
9、51の接触点を起点にしてそこから略20mm程度を
想定した数字である。そこまで紙送りを行ってフォトセ
ンサ117がオンしないということは、手差し側からの
用紙29の供給がないことを意味する。そして、その場
合には、ASF側の給紙動作に移行する。すなわち、電
磁ソレノイド67をオンさせて(シーケンスS10)正
転駆動を行い、クラッチレバー63を図3中仮想線で示
すような状態として、PFモータ35からの回転をAS
F側に伝達するものである。
【0033】これに対して、ステップカウンタの値Xが
142ステップに達するまでの間に、フォトセンサ11
7がオンした場合には、手差し側からの給紙があったこ
とを意味する。そして、ステップカウンタ値Xが281
ステップ数に達するまで正転駆動を行う(シーケンスS
7)。この281ステップとは、用紙29の先端が印字
ヘッド23の前に達し印字可能な状態になるまでの用紙
送り量であり、給紙ローラ49、50の位置から39.
7mm送った位置である。次に、PFモータ35を停止さ
せて(シーケンスS8)、印字動作を開始する(シーケ
ンスS9)。
【0034】一方、ASF側からの給紙に切換えた場合
には、シーケンスS10及びシーケンスS11の動作に
よって、PFモータ35側からの回転がASF側に伝達
され、ASF側からの給紙が行われることになる。シー
ケンスS10において、電磁ソレノイド67がオンして
から25ステップ正転駆動する(シーケンスS11)。
25ステップだけ送れば、クラッチレバー63がASF
側に切換わることになり、それを確認してから電磁ソレ
ノイド67をオフにする(シーケンスS12)。クラッ
チレバー63が一旦ASF側に切換われば、電磁ソレノ
イド67をオフにしても、その切換わった状態が保持さ
れている。
【0035】次に、シーケンスS13において、ステッ
プカウンタの値Xがクリアされ、ステップカウタンの値
Xが265ステップに達する間にフォトセンサ117が
オンするか否かの確認が行われる(シーケンスS14、
S15)。上記265ステップとは、それだけ送れば用
紙29の先端がフォトセンサ117をオンさせる位置ま
でに充分に達することになっている。仮に、その間にフ
ォトセンサ117がオンしなかった場合には、PFモー
タ35を停止して(シーケンスS16)、紙無しエラー
を出力し(シーケンスS17)、終了する(シーケンス
S18)。この場合には、ASF側の用紙ホルダ13内
に用紙29がないことになり、表示灯等の表示手段によ
り使用者に用紙29の補給を促す。
【0036】又、ステップカウンタの値Xが265ステ
ップに達する間にフォトセンサ117がオンした場合に
は、ステップカウンタの値Xが335ステップに達する
まで正転駆動が行われ(シーケンスS19)、PFモー
タ35を停止させる(シーケンスS20)。ここに33
5ステップとは、そこまで紙送りすれば用紙29の先端
がピンチローラ33a、33bの所まで達することにな
る(用紙29の先端がピンチローラ33a、33bを通
過する)。次に、PFモータ35を105ステップだけ
逆転駆動させ(シーケンスS21)、停止させる(シー
ケンスS22)。このPFモータ35の逆転駆動によっ
て、クラッチレバー63が図3に実線で示す位置に戻さ
れ、ギヤ73への伝達がなくなり、ピックアップローラ
77の回転駆動は停止され動かない。一方、用紙29は
ピンチローラ33a、33bによって逆送りされるの
で、用紙29の先端がピンチローラ33a、33bとプ
ラテン31の当接位置まで戻されることで、用紙29は
上方に撓んでその復元力にて先端部が上記当接部に食い
込もうとする状態となり、用紙29の先端の整列(スキ
ューとり)が行われる。
【0037】次に、PFモータ35を199ステップ正
転駆動させて(シーケンスS23)、PFモータ35を
停止させる(シーケンスS24)。これによって、用紙
29の頭出しが完了したことになり、その後印字開始と
なる(シーケンスS25)。以上が給紙動作の説明であ
る。
【0038】次に、図10に戻って排紙動作について説
明する。図9において、シーケンスS2とした排紙動作
を詳しく説明するもので、まず、排紙動作を開始するべ
く、PFモータ35のステップカウンタの値Xをクリア
する(シーケンスS26)。次に、PFモータ35を正
転駆動開始させる(シーケンスS27)。そして、ステ
ップカウンタの値Xが2520ステップに達する間にフ
ォトセンサ117がオフ状態になるか否かを確認する
(シーケンスS28、シーケンスS29)。ここに25
20ステップとは、この実施例の印字機構において想定
する最も長い単票紙(14インチ長)に基づくもので、
手差し側に用紙29が残留している場合に、それだけ紙
送りを行えば、用紙29の後端がフォトセンサ117に
よる検出位置より充分に外れるからである。仮に、その
間にフォトセンサ117がオフ状態に移行しなければ、
用紙29は手差し側ではなく、ASF側に残留している
ことになるので、シーケンスS30に移行して、電磁ソ
レノイド67をオン状態にする。
【0039】これに対して、ステップカウンタの値が2
520ステップに達する前にフォトセンサ117がオフ
状態になった場合には、フォトセンサ117がオフにな
った後1100ステップだけ正転駆動して(シーケンス
S31)、PFモータ35を停止し(シーケンスS3
2)、その後、終了する(シーケンスS33)。上記1
100ステップとは、用紙29の後端がフォトセンサ1
17部を通過してから完全に排紙トレイ13上に排出さ
れるのに充分な紙送りを提供するステップ数を意味して
いる。
【0040】一方、手差し側には用紙29が残留してお
らず、ASF側に用紙29が残留していると判断された
場合であるが、電磁ソレノイド67をオンしてから(シ
ーケンスS30)、25ステップ正転駆動する(シーケ
ンスS35)。そして、電磁ソレノイド67をオフにす
る(シーケンスS36)。ここで、電磁ソレノイド67
をオフにしても、クラッチレバー63のASF側への切
換状態はそのまま保持される。シーケンスS28でシー
ケンスS30に分岐した場合は、手差し側ASF側の何
れかの用紙経路の用紙検知部に用紙29は存在している
が、プラテンを駆動し想定された最大長の用紙送りをし
てみても用紙29が検知部から抜けない時であり、推定
される状況はASFから用紙29が繰り出されその用紙
29の先端が用紙検知レバーに作用した直後の位置で停
止していてまだピンチローラ33a、33bに到達して
いない状態であることになる。したがって、次の工程で
は、PFモータ35を250ステップ正転駆動して(シ
ーケンスS37)、用紙29を35mm進める。これによ
り、ASFから繰り出された用紙29がピンチローラ3
3a、33bとプラテン31の当接部に達することにな
る。この送り量は、ASF側の用紙検知レバーの位置か
らピンチローラ33a、33bを過ぎて10数mm程度送
った位置となっている。そして、次に、25ステップの
逆転駆動を行う(シーケンスS38)。これによって、
クラッチレバー63を図3の実線で示す位置に戻し、ギ
ヤ73への駆動伝達を遮断するとともにクラッチレバー
63を前述のようにPFモータ35の逆転駆動によって
トリガー69に係止させる。又、このとき用紙29の先
端は数mm逆送りされることになるが、先に送った250
ステップの正転送りに用紙29の先端が外れないだけの
余裕を設けてあるので特に支障はない。
【0041】次に、ステップカウンタの値数Xをクリア
する(シーケンスS39)。そして、ステップカウンタ
の値Xが2520ステップになる間に、フォトセンサ1
17がオフ状態になるか否かの確認が行われる(シーケ
ンスS40、シーケンスS41)。上記2520ステッ
プとは、用紙29の後端がフォトセンサ117による検
出位置を通過するのに充分な紙送りを提供するステップ
数である。仮に、その間にフォトセンサ117がオフに
ならなかった場合には、PFモータ35を停止させて
(シーケンスS42)、エラー表示を行うとともに(シ
ーケンスS43)、終了する(シーケンスS44)。一
方、ステップカウンタの値Xが2520ステップになる
間に、フォトセンサ117がオフ状態になった場合に
は、1100ステップの正転駆動が行われる(シーケン
スS45)。この1100ステップとは、用紙29が完
全に排紙されるのに充分なステップ数である。1100
ステップの正転駆動が終了するとPFモータ35を停止
させて(シーケンスS46)、その後終了する(シーケ
ンスS47)。
【0042】以上が操作パネル上の給紙・排紙スイッチ
操作時の説明であるが、次に、電源投入時に装置内に既
に用紙29が入っている場合の動作について説明する。
すなわち、図11及び図12に示すように、電源スイッ
チ17を操作して電源をオンにすると(シーケンスS4
8)、フォトセンサ117のオン状態が確認される(シ
ーケンスS49)。フォトセンサ117がオフになって
いる場合、すなわち、用紙29が残留していない場合に
は、通常の立ち上げ動作を行う(シーケンスS50)。
これに対して、フォトセンサ117がオンになっている
場合には、用紙29が残留していることになり、この用
紙29を排出する動作を行う。
【0043】まず、PFモータ35を逆転駆動開始させ
(シーケンスS51)、続いて、25ステップの逆転を
行う(シーケンスS52)。つまり、初期動作として、
まず、ASFが接続状態にあることを想定して、クラッ
チレバー63を解除させるものである。この25ステッ
プの逆転の後に再度フォトセンサ117の状態を確認し
(シーケンスS53)、フォトセンサ117がオフにな
っていないかを確認する。つまり、25ステップだけ逆
方向に紙送りする間に、用紙29の先端がフォトセンサ
117の検出位置を外れたか否かを判別するものであ
る。そして、25ステップの逆転の間に、フォトセンサ
117がオフになった場合には、手差しに用紙29が入
りかけていたことが判明したわけで、さらに、用紙29
を継続して逆方向に紙送りして、用紙29を完全に排出
させて(シーケンスS54)、PFモータ35を停止さ
せて(シーケンスS32)、終了する(シーケンスS3
1)。これに対して、シーケンスS52における25ス
テップの逆転後においても、フォトセンサ117がオフ
にならなかった場合には、逆方向への紙送りでは用紙2
9の排出ができないことを意味し、PFモータ35を停
止させて(シーケンスS55)、既に説明した図10に
おけるシーケンスS26に移行する。つまり、逆方向へ
の紙送りではなくて、正規の方向への紙送りによって用
紙29の排出を行う動作に移行するものである。
【0044】以上が、用紙29の供給・排出動作を中心
にした作用の説明である。次に、ASF側において、ピ
ックアップローラ77及び摩擦部材79により一枚だけ
分離・供給された用紙29が、ピンチローラ33a、3
3bの位置に差し掛かる際の作用について説明する。A
SF側の用紙ホルダ3に積層された状態で収容されてい
る複数枚の用紙29の内、最上位の用紙29のみが、分
離・供給される。これを実現するのが、上記ピックアッ
プローラ77及び摩擦部材79である。つまり、ピック
アップローラ77によって取り出された用紙29は、ピ
ックアップローラ77と摩擦部材79との間を通過し、
その際、二枚以上の用紙29が通過しようとすると、摩
擦部材79の作用により阻止される。それによって、用
紙29の重送を防止するようにしている。
【0045】一方、上記摩擦部材79の作用によって、
用紙29の先端部が部分的に(摩擦部材79により押圧
される部分)カール状態になることがある。用紙29は
そのままの状態で、紙送りされてピンチローラ33a、
33bとプラテン31との間に導入される。その際、用
紙29の先端部のカールした部分がピンチローラの部分
に当接すると、ピンチローラと干渉してしまって、ピン
チローラとプラテンとの間に円滑に導入されていかない
ことが懸念される。本実施例の場合には、ピンチローラ
33a、33bが、摩擦部材79の位置に対して外れた
位置に配置されている。すなわち、ピンチローラ33
a、33bの内側端の距離(L)が、摩擦部材79の幅
(L’)より大きくなるように設定されている。つま
り、摩擦部材79によりカールした用紙29の先端部
が、ピンチローラ33a、33bの位置に当接しないよ
うに構成している。よって、用紙29の先端部のカール
した部分がピンチローラ33a、33bと干渉して、ピ
ンチローラ33a、33bとプラテン31との間に円滑
に導入されていかないといった事態の発生を防止するこ
とができる。
【0046】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。すなわち、手差し側から供給される
用紙29と、ASF側から供給される用紙29とを、単
一の用紙検出手段により検出するようにした印字装置に
おいて、その単一の用紙検出手段により、用紙29が手
差し側から供給されたものであるか、ASF側から供給
されたものであるかを判別することができるようにな
り、それに基づいて給紙駆動することができるようにな
った。これは、当初、PFモータ35の回転を手差し側
に伝達するような状態として、所定量の紙送りを実行し
て、用紙検出手段がオンするか否かにより、手差し側か
らの用紙の供給の有無を判別し、手差し側からの用紙の
供給がない場合には、PFモータ35の回転をASF側
に伝達するような状態として、所定量の紙送りを実行し
て、用紙検出手段がオンするか否かにより、ASF側か
らの用紙の供給の有無を判別するように構成したからで
ある。よって、手差し側とASF側にそれぞれ別個の用
紙検出手段を設けるようなことも必要なく、又、パネル
上で指定することにより判別するといった煩雑な工程を
要することなく、適切な給紙駆動を行うことができる。
【0047】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。例えば、手差し及びASF側の給紙機構の
構成や、用紙検出手段の構成については、図示するもの
に限定されない。要は、単一の用紙検出手段により手差
し側及びASF側からの用紙を検出するものにおいて、
該用紙が何れの側から供給されたかを判別して給紙駆動
できるようなものであればよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による印字装
置によると、手差し側から供給される用紙と、自動給紙
機構側から供給される用紙を、単一の用紙検出手段によ
り検出する印字装置において、まず、紙送りモータの回
転を手差し側に伝達する状態に設定して所定量の紙送り
を実行して、用紙検出手段により用紙を検出した場合に
は手差し側からの用紙であると判別してそのまま紙送り
を実行し、上記所定量の紙送りを実行しても用紙検出手
段より用紙を検出できない場合には、紙送りモータの回
転を自動給紙機構側に伝達する状態に切換えて所定量の
紙送りを実行して、用紙検出手段により用紙を検出した
場合には自動給紙機構側からの用紙であると判別してそ
のまま紙送りを実行するように構成したので、単一の用
紙検出手段により、供給された用紙が手差し側からのも
のであるか、自動給紙機構側からのものであるかを判別
して給紙駆動することができるようになり、その際、別
個の用紙検出手段を必要としたり、パネル上での指定を
必要とするといったこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で印字装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で印字装置の構成を
示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で給紙・排紙機構の
構成を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で用紙の有無を検出
するための検出手段の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図で用紙の有無を検出
するための検出手段の構成を中心にして示す印字装置の
側面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す図でASFの分離パッ
ド機構の構成を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す図で分離パッド機構の
摩擦部材の幅とピンチローラの内側端間の間隔との関係
を示す図である。
【図8】本発明の一実施例を示す図で印字装置の制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施例を示す図で給紙動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例を示す図で排紙動作を説明
するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施例を示す図で電源投入時の初
期動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施例を示す図で初期動作から排
紙動作に移行する動作を説明するためのフローチャート
である。
【図13】従来例を示す図で用紙検出手段の構成を示す
図である。
【符号の説明】
3 用紙ホルダ(ASF側) 7 用紙ホルダ(手差し側) 29 用紙 35 PFモータ(紙送りモータ) 49 紙送りローラ 51 紙送りローラ 77 ピックアップローラ 79 摩擦部材 107 第1紙無し検知レバー 111 第2紙無し検知レバー 117 フォトセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りモータの回転を手差し側又は自動
    給紙機構側に選択的に伝達可能に構成するとともに、手
    差し側から供給された用紙及び自動給紙機構側から供給
    された用紙を単一の用紙検出手段により検出するように
    構成した印字装置において、まず、紙送りモータの回転
    を手差し側に伝達する状態に設定して所定量の紙送りを
    実行し、上記用紙検出手段により用紙を検出した場合に
    は手差し側からの用紙であると判別してそのまま紙送り
    を実行し、上記所定量の紙送りを実行しても用紙検出手
    段により用紙を検出できない場合には、紙送りモータの
    回転を自動給紙機構側に伝達する状態に切換えて所定量
    の紙送りを実行し、上記用紙検出手段により用紙を検出
    した場合には自動給紙機構側からの用紙であると判別し
    てそのまま紙送りを実行するようにしたことを特徴とす
    る印字装置。
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