JPH06190917A - 両面エンボスポリカーボネートシートの製造方法 - Google Patents

両面エンボスポリカーボネートシートの製造方法

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JPH06190917A
JPH06190917A JP34628692A JP34628692A JPH06190917A JP H06190917 A JPH06190917 A JP H06190917A JP 34628692 A JP34628692 A JP 34628692A JP 34628692 A JP34628692 A JP 34628692A JP H06190917 A JPH06190917 A JP H06190917A
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polycarbonate sheet
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/22Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length
    • B29C43/222Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of indefinite length characterised by the shape of the surface

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多様な厚さのポリカーボネートシートの表裏
両面に均一な模様付けができ、かつ生産効率の良い両面
エンボスポリカーボネートシートの製造方法を提供す
る。 【構成】 ポリカーボネート樹脂を連続的に溶融状態の
シート状に押出し、直列に配置されたフラットロール11
とポリカーボネートシート14の一面14a 側にエンボス加
工する第1エンボスロール12と他面14b 側にエンボス加
工する第2エンボスロール13とにより両面加工する両面
エンボスポリカーボネートシートの製造方法において、
第1エンボスロール12温度を140〜150℃に設定
し、かつ第2エンボスロール13温度を160〜190℃
に設定するとともに、押出直後のポリカーボネートシー
ト14温度が250〜270℃となるようにポリカーボネ
ート樹脂を押出し、かつ該ポリカーボネートシート14が
第2エンボスロール13に導入される前に第2エンボスロ
ール13によるエンボス加工開始部における他面14b 側の
表面温度が190〜210℃となるように該ポリカーボ
ネートシート14を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表裏両面にエンボス加
工を施したポリカーボネートシートの製造方法、特に押
出成形法により連続的に押出されたポリカーボネートシ
ートの表裏両面にエンボス加工を施した、両面エンボス
ポリカーボネートシートの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は耐熱性、耐衝撃
性、透明性に優れているため、そのシート材はガラスに
代わる採光材として建築用に広く使用されている。この
ようなポリカーボネートシートの表面仕上げは、光沢の
ある平滑なもの以外に、微細な凹凸模様を付けたマット
調のもの、比較的大柄の凹凸模様を付けた石目調、コナ
ミ調等のものがある。これらの凹凸模様は、外周面に所
期する模様と凹凸が反転した模様が形成された金属製の
エンボスロールに、溶融して軟化状態のポリカーボネー
トシートを導き、該ロールの模様をシートに転写する、
所謂エンボス加工により形成される。また、これらの凹
凸模様はポリカーボネートシートの片面あるいは両面に
付けられるが、両面にエンボス加工を施す場合、例えば
図2または図3に示されているカレンダにより、次のよ
うにして製造されている。
【0003】図2に示されているのは直立3本形カレン
ダであり、符号(41)は表面が平滑なフラットロー
ル、(42)(43)は外周面に反転凹凸模様が形成さ
れた第1および第2エンボスロールである。そして、押
出機のダイ(16)から連続的に押出される溶融状態の
ポリカーボネートシート(14)は、第1エンボスロー
ル(42)とフラットロール(41)との間に導かれ、
第1エンボスロール(42)の1/2周面を進む間にポ
リカーボネートシート(14)の一面(14a)側にエ
ンボス加工が施される。続いて、ポリカーボネートシー
ト(14)は第1エンボスロール(42)と第2エンボ
スロール(43)との間に導かれ、第2エンボスロール
(44)の1/2周面を進む間にポリカーボネートシー
ト(14)の他面(14b)側にエンボス加工が施され
る。この方法は、比較的厚さの厚いポリカーボネートシ
ートの製造に適用される。
【0004】また、図3に示されているのはL字形3本
形カレンダであり、符号(51)は表面が平滑なフラッ
トロール、(52)(53)は外周面に反転凹凸模様が
形成された第1および第2エンボスロールである。そし
て、押出機のダイ(16)から連続的に押出される溶融
状態のポリカーボネートシート(14)は、第1エンボ
スロール(52)とフラットロール(51)との間に導
かれ、第1エンボスロール(52)の1/4周面を進む
間にポリカーボネートシート(14)の一面(14a)
側にエンボス加工が施される。続いて、ポリカーボネー
トシート(14)は第1エンボスロール(52)と第2
エンボスロール(53)との間に導かれ、第2エンボス
ロール(53)の1/2周面を進む間にポリカーボネー
トシート(14)の他面(14b)側にエンボス加工が
施される。この方法は、比較的厚さの薄いポリカーボネ
ートシートの製造に適用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリカ
ーボネートは耐衝撃性等の優れた性質を有する反面、エ
ンボス加工可能な温度範囲が極めて狭いために、加工過
程において刻々冷却固化が進行するシートの両面に均一
な凹凸模様を形成するに際しては種々の困難性があり、
前述の2つの方法においては次のような問題点がある。
【0006】先ず、前者の直立3本形カレンダによる場
合は、ポリカーボネートシートの厚さが比較的厚いもの
について冷却が遅いために、シートの他面(14b)側
の温度は第2エンボスロール(43)に到達するまで加
工可能な温度を維持しているが、5mm以下の厚さの薄い
ものは第2エンボスロール(43)に到達するまでに冷
却固化が進行して第2エンボスロール(43)における
加工性が悪く表裏両面(14a)(14b)での均一な
模様付けができないという問題点がある。このような問
題点を解決するために、両エンボスロール(42)(4
3)の温度を高めに設定して、特に第2エンボスロール
(43)におけるシート他面(14b)側の加工性を改
善することが試みられている。これは、第1エンボスロ
ール(42)における冷却固化の進行を抑制してシート
温度を可能な限り維持し、かつ冷却されたポリカーボネ
ートシート(14)に高温の第2エンボスロール(4
3)で模様を付けやすくしようというものである。例え
ば、厚さ3mmのポリカーボネートシートの場合、押出直
後のシート温度が250〜260℃であれば第1エンボ
スロール(42)を160〜180℃に、かつ第2エン
ボスロール(43)を175〜195℃に設定する。し
かし、このように各エンボスロール温度を設定しても十
分にシート温度の低下を防ぐことができず、ポリカーボ
ネートシート(14)の他面(14b)側の表面温度が
第1エンボスロール(12)の加工開始部付近(C)で
は175〜195℃、第1エンボスロール(12)の加
工終了部付近(D)では170〜190℃、第2エンボ
スロール(13)の加工部(E)では150〜170℃
にまで低下してしまい、表裏両面に均一な模様付けがで
きないのが現状である。
【0007】また、後者のL字形3本形カレンダによる
場合は、ダイ(16)から押出されたポリカーボネート
シート(14)が第1エンボスロール(52)を経て第
2エンボスロール(53)に導かれるまでの距離が短く
あまり冷却固化がさほど進行しないため、厚さの薄いシ
ートでも第2エンボスロール(53)到達時にもシート
温度が加工好適範囲に維持されており、表裏両面(14
a,14b)に比較的均一な模様付けができる。しか
し、この方法で厚さの厚いシートに模様付けをすると、
第1エンボスロール(52)においても第2エンボスロ
ール(53)においてもシート温度が高すぎて十分に模
様付けが十分でないという問題点がある。さらに、第1
エンボスロール(52)では1/4周面で模様付けして
いるのに対し、第2エンボスロール(53)では1/2
周面で模様付けしていることが、表裏両面(14a、1
4b)での模様の不均一性を助長する結果となってい
る。
【0008】そうすれば、製造するポリカーボネートシ
ートの厚さによってカレンダのロール配列を変えれば、
前述の2つの方法の問題点を互いに補って多様な厚さの
ポリカーボネートシートに対応できることになるが、ロ
ール配列の変換には多大な時間と手間を要するため、生
産性の著しい低下という新たな問題点が生じる。
【0009】本発明は前記問題点を解決することを目的
として、多様な厚さのポリカーボネートシートの表裏両
面に均一な模様付けができ、かつ生産効率の良い両面エ
ンボスポリカーボネートシートの製造方法を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の両面エンボスポ
リカーボネートシートの製造方法は、前記目的を達成す
るために、ポリカーボネート樹脂を押出機のダイ(1
6)より連続的に溶融状態のシート状に押出し、このポ
リカーボネートシート(14)を第1エンボスロール
(12)とフラットロール(11)との間に導入して、
第1エンボスロール(12)によりそのポリカーボネー
トシート(14)の一面(14a)側にエンボス加工を
施し、続いて該ポリカーボネートシート(14)を前記
フラットロール(11)および第1エンボスロール(1
2)と直列に配置された第2エンボスロール(13)と
前記第1エンボスロール(12)との間に導入して、第
2エンボスロール(13)によりそのポリカーボネート
シート(14)の他面(14b)側にエンボス加工を施
す両面エンボスポリカーボネートシートの製造方法にお
いて、前記第1エンボスロール(12)の温度を140
〜150℃に設定し、かつ前記第2エンボスロール(1
3)の温度を160〜190℃に設定するとともに、前
記押出直後のポリカーボネートシート(14)の温度が
250〜270℃となるように押出機のダイ(16)か
らポリカーボネート樹脂を押出し、かつ該ポリカーボネ
ートシート(14)が前記第2エンボスロール(13)
に導入される前に第2エンボスロール(13)によるエ
ンボス加工開始部における他面(14b)側の表面温度
が190〜210℃となるように該ポリカーボネートシ
ート(14)を加熱することを特徴とするものである。
【0011】本発明の両面エンボスポリカーボネートシ
ートの製造方法において、押出直後のポリカーボネート
シート(14)の温度は、250℃未満では材料樹脂の
溶融が不十分で押出不可能であり、270℃を超えると
材料樹脂が分解してしまうために、250〜270℃と
する必要がある。この範囲のシート温度は、原料樹脂を
通常の押出成形条件で溶融可塑化してシート状に押出せ
ば達成できる。
【0012】前記第1エンボスロール(12)の温度
は、250〜270℃で押出されるポリカーボネートシ
ート(14)に対して140℃未満では冷却が速すぎて
一面(14a)側の凹凸模様が十分に形成されず、また
150℃を超えると冷却が遅く凹凸模様の形成が不十分
であるとともに第1エンボスロール(12)の外周面に
樹脂が付着し易くなってポリカーボネートシート(1
4)がスムーズに第2エンボスロール(13)に導かれ
ない。したがって、第1エンボスロール(12)の温度
は140〜150℃とする必要がある。
【0013】また、前記第2エンボスロール(13)の
温度は、後に詳述する190〜210℃で第2エンボス
ロール(13)に導入されるポリカーボネートシート
(14)に対して、160℃未満または190℃を超え
ると、ポリカーボネートシート(14)との温度差が不
適切で凹凸模様の転写およびポリカーボネートシート
(14)の冷却がうまくいかず、他面(14b)側に凹
凸模様が十分に形成されない。したがって、第2エンボ
スロール(13)の温度は160〜190℃とする必要
がある。なお、これらのエンボスロール(12)(1
3)の温度制御は、従来のロール温度制御手段により容
易に行える。
【0014】前記第1エンボスロール(12)において
一面(14a)側にエンボス加工されたポリカーボネー
トシート(14)を、そのまま第2エンボスロール(1
3)に導入するとシート温度が低すぎて第2エンボスロ
ール(13)の温度を制御するだけではポリカーボネー
トシート(14)の他面(14b)側に凹凸模様が十分
に形成されないために、ポリカーボネートシート(1
4)を第2エンボスロール(13)に導入する前に加熱
する必要がある。前述の第2エンボスロール(13)の
温度160〜190℃に対して、第2エンボスロール
(13)によるエンボス加工開始部における他面(14
b)側の表面温度が190未満または210℃を超える
と、第2エンボスロール(13)との温度差が不適切で
あり、ポリカーボネートシート(14)の他面(14
b)側の凹凸模様が十分に形成されない。したがって、
第2エンボスロール(13)によるエンボス加工開始部
における他面(14b)側の表面温度を190〜210
℃としなければならない。このようなポリカーボネート
シート(14)の加熱方法は特に限定されるものではな
いが、例えば図1に示されているように、第1エンボス
ロール(12)の側方にヒータ(15)等の加熱設備を
配置することにより、ポリカーボネートシート(14)
が第2エンボスロール(13)に導入される前、言い換
えれば第1エンボスロール(12)による一面(14
a)側のエンボス加工中に、他面(14b)側を加熱す
ることができる。
【0015】さらに、第1エンボスロール(12)に接
するポリカーボネートシート(14)の一面(14a)
側と他面(14b)側とのシート長さの差分だけ、第2
エンボスロール(13)の周速を第1エンボスロール
(12)の周速よりも次の(I)式で表されるVだけ速
くすることが好ましい。第2エンボスロール(13)の
周速を速めることによりポリカーボネートシート(1
4)の第2エンボスロール(13)への密着性が高まっ
て、第2エンボスロール(13)の凹凸模様のの転写が
容易になり、両面(14a)(14b)における模様の
均一性も向上する。
【0016】V=(R+d)/R ……(I) 但し、R:エンボスロールの外径 d:ポリカーボネートシートの厚さ
【0017】
【作用】押出機のダイ(16)から250〜270℃で
押出されたポリカーボネートシート(14)は、フラッ
トロール(11)と第1エンボスロール(12)との間
に導かれ、140〜150℃に設定されて該ポリカーボ
ネートシート(14)との温度差の大きい第1エンボス
ロール(12)によって一面(14a)側に凹凸模様が
転写されるとともに十分に冷却されて良好に凹凸模様が
形成される。該ポリカーボネートシート(14)は、第
1エンボスロール(12)によって一面(14a)側に
エンボス加工が施される一方で、第2エンボスロール
(13)に導入される前に加熱されて、第2エンボスロ
ール(13)によるエンボス加工開始部においては他面
(14b)側の表面温度が190〜210℃となってお
り,十分に軟化されて凹凸模様が容易に転写される状態
となっている。このように他面(14b)側が高温で軟
化されたポリカーボネートシート(14)を160〜1
90℃に設定された第2エンボスロール(13)と前記
第1エンボスロール(12)との間に導入すると、他面
(14b)側に第2エンボスロール(13)により凹凸
模様が転写されるとともに、第2エンボスロール(1
3)とポリカーボネートシート(14)との温度差によ
り冷却されて凹凸模様が良好に形成される。
【0018】このようにして、ポリカーボネートシート
(14)の両面(14a)(14b)に均一な凹凸模様
が形成される。
【0019】
【実施例】次に、本発明の両面エンボスポリカーボネー
トシートの製造方法の具体的実施例について図面を参照
しつつ説明する。
【0020】本実施例においては、シート原料となるポ
リカーボネート樹脂として三菱瓦斯化学社製の「ユーピ
ロン(商品名)」を用いて押出機により連続的に所定厚
さのポリカーボネートシートを形成したのち、図1に示
されている直立3本形カレンダ(1)により該シートの
両面にマット柄をエンボス加工し、両面エンボスポリカ
ーボネートシートを製造した。
【0021】すなわち、図1に示されている直立3本形
カレンダ(1)において、符号(11)は表面が平滑な
フラットロール、(12)(13)は外周面に反転凹凸
模様が形成された第1および第2エンボスロールである
り、第1エンボスロール(12)の側方にポリカーボネ
ートシート(14)を加熱するヒータ(15)が設置さ
れている。押出機のダイ(16)から連続的に押出され
る溶融軟化状態のポリカーボネートシート(14)は、
第1エンボスロール(12)とフラットロール(11)
との間に導かれ、第1エンボスロール(12)の1/2
周面を進む間にポリカーボネートシート(14)の一面
(14a)側にエンボス加工が施されるとともに、他面
(14b)側はヒータ(15)によって加熱される。続
いて、ポリカーボネートシート(14)は第1エンボス
ロール(12)と第2エンボスロール(13)との間に
導かれ、第2エンボスロール(13)の1/2周面を進
む間にポリカーボネートシート(14)の他面(14
a)側にもエンボス加工が施され、両面エンボスポリカ
ーボネートシートが製造される。
【0022】上記のような工程で連続的にポリカーボネ
ートシート(14)の両面にエンボス加工を施す前記カ
レンダ(1)において、第1エンボスロール(12)の
温度は150℃に、第2エンボスロール(13)の温度
は190℃に設定した。また、押出機の原料樹脂の押出
条件を通常の温度条件に設定することにより、符号
(A)によって図示される押出直後のポリカーボネート
シート(14)の温度を250〜260℃とし、第1エ
ンボスロール(12)による一面(14a)側のエンボ
ス加工中に他面(14b)側を前記ヒータ(14)によ
って加熱を制御することにより、符号(B)で示される
第2エンボスロール(13)によるエンボス加工開始部
におけるポリカーボネートシート(14)の他面(14
a)側の表面温度を190〜200℃に制御した。
【0023】前述されたような各エンボスロール(1
2)(13)およびポリカーボネートシート(14)の
温度条件の下で、厚さ3mm、5mm、10mmのポリカーボ
ネートシート(14)を押出し、それらの両面(14
a)(14b)にマット柄のエンボス加工を施したとこ
ろ、いずれのシートも表裏両面に均一に転写された良好
な凹凸模様が形成された。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の両面エン
ボスポリカーボネートシートの製造方法は、直列に配置
されたフラットロールを含む第1、第2の一対のエンボ
スロールを用いてポリカーボネートシートの表裏両面に
エンボス加工を施すに際して、各エンボスロールの温度
と、押出し直後および第2エンボスロール導入直前のポ
リカーボネートシート温度とを制御することにより、各
面のエンボス加工におけるエンボスロールとポリカーボ
ネートシートとで適切な温度差をつけることができる。
その結果、ポリカーボネートシートのどちらの面におい
ても良好に凹凸模様が転写されるとともに十分に冷却も
なされて良好な凹凸模様が形成され、表裏両面で凹凸模
様の形成状態も均一となる。
【0025】また、本発明の方法は、エンボスロールと
ポリカーボネートシートの温度を制御するだけで良く、
厚みの異なるシートを製造する場合においてもロール配
列の変更等の面倒な作業は一切不要であるため、多様な
厚さの両面エンボスポリカーボネートシートを効率良く
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のポリカーボネートシートの両
面エンボス加工に使用される直列3本形カレンダのロー
ル配置を示す模式図である。
【図2】従来のポリカーボネートシートの両面エンボス
加工に使用される直列3本形カレンダのロール配置を示
す模式図である。
【図3】従来のポリカーボネートシートの両面エンボス
加工に使用されるL字形3本形カレンダのロール配置を
示す模式図である。
【符号の説明】
11…フラットロール 12…第1エンボスロール 13…第2エンボスロール 14…ポリカーボネートシート 14a…一面 14b…他面 16…ダイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂を押出機のダイ
    (16)より連続的に溶融状態のシート状に押出し、こ
    のポリカーボネートシート(14)を第1エンボスロー
    ル(12)とフラットロール(11)との間に導入し
    て、第1エンボスロール(12)によりそのポリカーボ
    ネートシート(14)の一面(14a)側にエンボス加
    工を施し、続いて該ポリカーボネートシート(14)を
    前記フラットロール(11)および第1エンボスロール
    (12)と直列に配置された第2エンボスロール(1
    3)と前記第1エンボスロール(12)との間に導入し
    て、第2エンボスロール(13)によりそのポリカーボ
    ネートシート(14)の他面(14b)側にエンボス加
    工を施す両面エンボスポリカーボネートシートの製造方
    法において、 前記第1エンボスロール(12)の温度を140〜15
    0℃に設定し、かつ前記第2エンボスロール(13)の
    温度を160〜190℃に設定するとともに、前記押出
    直後のポリカーボネートシート(14)の温度が250
    〜270℃となるように押出機のダイ(16)からポリ
    カーボネート樹脂を押出し、かつ該ポリカーボネートシ
    ート(14)が前記第2エンボスロール(13)に導入
    される前に第2エンボスロール(13)によるエンボス
    加工開始部における他面(14b)側の表面温度が19
    0〜210℃となるように該ポリカーボネートシート
    (14)を加熱することを特徴とする両面エンボスポリ
    カーボネートシートの製造方法。
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