JPH0116751Y2 - - Google Patents

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JPH0116751Y2
JPH0116751Y2 JP13786683U JP13786683U JPH0116751Y2 JP H0116751 Y2 JPH0116751 Y2 JP H0116751Y2 JP 13786683 U JP13786683 U JP 13786683U JP 13786683 U JP13786683 U JP 13786683U JP H0116751 Y2 JPH0116751 Y2 JP H0116751Y2
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plate
roll
glass
thickness
ribbon
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JP13786683U
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一対の成形用ロールの間へ連続して溶
融ガラスを供給し圧延成形する板ガラスのロール
アウト法でのロール表面上の改良に関し、特に、
成形された板ガラスの板幅方向における板厚分布
をより均一化するために改良した板ガラス製板用
ロールに関する。
ロールアウト成形法による板ガラスの製造にお
いて、製品の品質に対し、成形用ロールが最も重
要な影響を持つものの一つであり、特に製品の板
厚分布の均一性にも大きな影響を与えるものと考
えられ、種々の方策が行われている。
すなわち、従来から成形用ロールの内部に冷却
流体の循環経路を設け、冷却流体の流量をかえる
こととか、あるいは冷却流体の挿入位置をかえる
こと等の手段で板厚分布の均一性を得ようとして
も、ロール自身の熱伝導がよいことおよび強冷す
れば他の欠陥を誘発すること等から局部的板厚修
正には限界があるものであつた。また、ロール表
面の幅方向全体に曲線からなる微小のツヅミ形状
をなし、板厚分布を改善しようとする提案もある
が、前例と同様に局部的板厚修正には到らないも
のであつた。さらにロール以外にも、リツプタイ
ル上の溶融ガラス表面の両サイド部分を強く加熱
する手段等で溶融ガラスの温度の均一性を高め、
板厚分布の均一化を計ろうとする試みもあるが充
分にその目的が達成されない現状にある。
事実、従来の成形用ロールを使用した板厚分布
は、特に板厚が4mm、6mmと厚くなるに従い、例
えば第2図に示すように中央部がやや薄く両端部
が厚くなり、該板厚差は板厚に対して数パーセン
トにも及ぶものである。
本考案はかかる事実から把握した板厚分布の傾
向に基づき、ロール表面の形状と板厚の関係およ
びその影響度を種々検討した結果完成したもので
あつて、成形用ロール表面にフラツト面と傾斜面
を順次設けて略ツヅミ形状とし、かつ該ロールが
幅方向に対して最小径の中央部および最大径の両
端部をそれぞれフラツト面とすることからなるロ
ールを用いることによつて、従来の板厚分布のう
ち、中央部は勿論、特にリボン状の板ガラスの両
端耳部の板厚分布が数段改善され、従来のリボン
幅に対する製品の取り幅がより広くでき、しかも
これに伴つて歪み等も前記リボンの両端まで良化
し得る等、品質面ばかりでなく生産性の向上にも
寄与することができたものである。
次に本考案を図示に従つて、さらに詳述する。
第1図は本考案の板ガラス製板用ロールを設置
したロールアウト成形法の板ガラス製造装置を示
す断面概略図である。同図において、ガラス溶融
窯フオアハウス部の最先端にリツプタイル6を設
け、図示していないガイドタイルを該リツプタイ
ル6の両端に接して取り付け溶融ガラス5の流出
口を形成している。溶融ガラス5は前記リツプタ
イル6を経て、フラツト面を有する下部成形用ロ
ール2と後述する特異なツヅミ形状の表面を有す
る上部製板用ロール1により、リボン状の板ガラ
ス8に成形され、支持台7上をすべりながら多数
の搬送ロール10にて徐冷窯9内を引張られなが
ら図示していないライン末端まで進み、切断して
製品とされる。
なお、図示していないが前記上下ロールは回動
可能なように本体台車のフレームに各々軸部を固
定し、歯車を取り付けチエーンで連結し、減速機
付駆動装置で運転するものである。
第2図は従来のフラツト表面を有する一対の成
形用ロールで製板した板ガラスの幅方向の板厚分
布を模式的に示すものであるが、このことはまだ
曲線からなる微小ツヅミ形状とフラツト両面をそ
れぞれ有する上下一対の成形用ロールでもほぼ同
形の傾向を示すものであつた。なお同模式図のX
軸は板ガラスの幅方向の距離を示し、Y軸は板ガ
ラスの厚味を示すものである。そこで、板厚が4
mm以上の場合には、板幅Lに対して8〜9%に当
る板の両端部l1,l′1において、目標板厚Tに対し
て最大板厚差△T1,△T′1がほぼ同一で2〜5%
程厚くなり、板幅Lに対して8〜14%に当る板の
中央部l2において、目標板厚Tに対して板厚差△
T2が1.5%前後薄くなる傾向があつた。なおGは
リボン状の板ガラス幅であり、Lは取り幅であ
る。
第3図は本考案の製板用ロールについての実施
例を板幅方向に正面略図として示したものであ
り、上部製板用ロール1の表面が段差を1つもつ
略ツヅミ形状をなし、該表面は中央部がフラツト
面12でその外側に前記第2図で示した板厚の厚
くなる部分にほぼ一致するように傾斜図13,1
3′を設けて、さらに最外側にフラツト面14,
14′が左右対称をなしているものであり、フラ
ツト面11を有する下部成形用ロール2と所望の
板厚に応じて前記上部製板用ロール1の最外部の
フラツト面14,14′と間隔をあけてセツトし、
これら上下部製板用ロールで形成される空間を溶
融ガラスが圧延成形されてリボン状の板ガラス8
となる。その圧延成形時の溶融ガラスリボンは断
面22となり、該溶融ガラスリボンの断面22の
両端耳部16,16′は上部製板用ロール1の最
外側フラツト面14,14′と下部成形用ロール
2のフラツト面11とでなす空間によつて挟持さ
れている。またロール表面の傾斜部13,13′
における段差tは板厚の修正値とほぼ同一の値を
もつて決定されるという知見に基づいて、本実施
例では△T1および△T′1の約80%としたものであ
る。
第4図は前記第3図で示す本考案の実施例で得
られた板ガラスの板厚を実測し、その板厚の変化
をわかり易くするため拡大して記し、実線bで示
した。点線aで示す曲線は従来の微小ツヅミ形状
の成形用ロールを一方に用いた場合の板厚変化を
示すものであり、両者を比較すると明らかなよう
に本発明によれば第2図でいうl1およびl′1部の板
厚が薄くなり、所期する板厚分布を得た。
第5図は本考案の他の実施例であり、前記第2
図で示す板ガラス中央部におけるl2部の△T2だけ
の板厚の薄い部分をも同時に均一化を計るべく、
上部製板用ロール1に第2図に示す板ガラス端部
l1およびl′1と中央部l2に当るところにそれぞれ傾
斜部20,20′および18,18′を左右対称に
ロール表面に設け、該面とフラツト面17,1
9,19′,21,21′によつて略ツヅミ形状と
したものである。また段差tは前記実施例と同様
に△T1および△T′1の80%とし段差t′は△T2と同
一量としたものである。
第6図は第5図の結果を示すものであり、実線
Cのとおりの板厚の変化となる。点線a′で示す曲
線はフラツト面をもつ従来の上下一対の成形用ロ
ールを用いた場合の板厚変化であり、両者を対比
すると、板ガラスの中央部および両端部とも初期
の修正目標を達成でき板厚の均一化ができている
ことが明らかである。
本考案の製板用ロール表面の略ツヅミ形状は、
フラツト面と傾斜面とを多数設けるとリボン状の
板ガラスの板厚分布が中央部において厚くなりす
ぎ、中厚端薄となりすぎるので段差を余り多く採
り過ぎると従来の曲線からなる微小ツヅミ形状の
ロール表面に近づき、本考案のフラツト面と傾斜
面を設けることによる段差の効果がなくなり、リ
ボン状の板ガラスの局部的板厚修正に寄与しない
ものとなる。したがつて、フラツト面と傾斜面の
幅と段差の大きさおよび従来の板厚分布を考慮し
て、前記表面の組合せでできる段差は左右に4個
所まで位いが好ましいものである。
さらに、リボン状の板ガラスの両端耳部の形状
および第2図に示す板ガラスの両端l1およびl′1
の板厚の改善効果をよりよくするためには、上下
成形製板ロールで圧延成形する時点で溶融ガラス
リボンの両端耳部が挟持されるように、本考案の
製板用ロール表面の最外側のフラツト面を前記溶
融ガラスリボンの両端耳部が通るよう設けること
が好ましいものである。
以上前記した本考案の実施例からも明らかなと
おり、本考案はロール表面にフラツト面と傾斜面
を設けることによつて段差をもたせた製板用ロー
ルを使用することにより、板ガラスの板厚を部分
的に、特に板ガラスの両端耳部および中央部等を
局部的な均一化を促し、それに付随してその周囲
にも前述したように諸種の好影響を与え、板ガラ
スの板幅全体の板厚をより均一性のよいものとす
ることができ、さらに品質の向上および生産性の
向上等の効果を奏し得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の製板用ロールを設置した板ガ
ラスのロールアウト成形装置についての断面概略
図、第2図は従来のフラツト面あるいは微小ツヅ
ミ面を有する成形用ロールで製板した板ガラスの
幅方向の模式的板厚分布図、第3図および第5図
は本考案の製板用ロールの実施例を示す上下一対
のロール正面図、第4図および第6図は第3図お
よび第5図に示すロールによる製板で得られた板
ガラスの幅方向の板厚分布と比較例としての従来
の板厚分布を示す図である。 1:上部ロール、2:下部ロール、5:溶融ガ
ラス、6:リツプタイル、8:リボン状の板ガラ
ス、9:徐冷窯、10:搬送ロール、11:下部
ロールフラツト面、12,14,14′,17,
19,19′,21,21′:上部製板ロールのフ
ラツト面、13,13′,18,18′,220,
20′:上部製板ロールの傾斜面、t,t′:段差、
16,16′:溶融ガラスの成形時の両端耳部、
22:溶融ガラスの成形時の断面、G:リボン状
の板ガラス幅、L:板ガラス取り幅、T:目標板
厚、△T1,△T′1,△T2:板厚差、l1,l′1:板ガ
ラスの端部、l2:板ガラスの中央部、a,a′:従
来の板厚分布、b,c:本考案のロール使用によ
る板厚分布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板ガラスのロール成形に使用されるロールにお
    いて、該ロール表面にフラツト面と傾斜面を順次
    設けて略ツヅミ形状とし、かつ該ロールの中央部
    および両端部をそれぞれフラツト面としたことを
    特徴とする板ガラス製板用ロール。
JP13786683U 1983-09-07 1983-09-07 板ガラス製板用ロ−ル Granted JPS6045345U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13786683U JPS6045345U (ja) 1983-09-07 1983-09-07 板ガラス製板用ロ−ル

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JP13786683U JPS6045345U (ja) 1983-09-07 1983-09-07 板ガラス製板用ロ−ル

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JPS6045345U JPS6045345U (ja) 1985-03-30
JPH0116751Y2 true JPH0116751Y2 (ja) 1989-05-17

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JP13786683U Granted JPS6045345U (ja) 1983-09-07 1983-09-07 板ガラス製板用ロ−ル

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CN105531236B (zh) 2013-07-25 2018-11-30 康宁公司 形成玻璃带的方法和设备

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