JP2848201B2 - 不等辺不等厚山形鋼の製造方法 - Google Patents

不等辺不等厚山形鋼の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延後に長辺の先端
が短辺側に反るのを防止することのできる、不等辺不等
厚山形鋼の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、不等辺不等厚山形鋼
21は単純な形状ではあるが、断面形状において、長辺
22の長さAと短辺23の長さBとが大きく異なる左右
非対称の形状で、かつ長辺22の肉厚t1 と短辺23の
肉厚t2 とは異なるので、従来からその製造には困難を
ともなってきた。
【0003】このような製造上の困難さを避けるため
に、ユニバーサル圧延機で左右対称形状の溝形鋼に圧延
した後、中心部を長手方向に切断して不等辺不等厚山形
鋼を得るという方法もあるが、切断時に内在する欠陥が
外部に露出したり、切断後の矯正作業においても、溝形
鋼の右に位置したものと左に位置したものとでは、曲が
りの方向が逆になるため作業がやりにくいという問題が
あるため、二重式または三重式圧延機を用いた孔型圧延
法により製造されるのが一般的である。
【0004】図4は孔型圧延を行うときの製造工程の一
例を示す説明図であるが、加熱炉24で所定の圧延温度
に加熱された鋼片は、粗圧延機25、26および中間圧
延機27で中間形状に造形された後、仕上圧延機28の
上下ロールで形成される成形孔型で最終の製品形状に成
形される。
【0005】図5は、上述した孔型圧延により、鋼片か
ら不等辺不等厚山形鋼が製造される際に、圧延材の断面
形状を変化させる孔型の説明図であるが、矩形状の鋼片
31はまず中間造形孔型32に造形され、ついで仕上前
孔型33で圧延され、最後に成形(仕上)孔型34によ
り不等辺不等厚山形鋼が製造される。
【0006】成形孔型34の形状は、図3に示した不等
辺不等厚山形鋼の製品形状と同様に、長辺および短辺と
も内外面が平坦な形状となっており、製品形状と異なっ
ているのは、各辺とも冷却時の縮み代を加味するととも
に、長短辺内外面での温度差に起因する角度変化に対応
するような形状にしていることだけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の孔型を用いて不等辺不等厚山形鋼を圧延する方
法には、次のような問題点があった。すなわち、不等辺
不等厚山形鋼は成形孔型により図6(a)に示すよう
に、上に凸の山形の姿勢で仕上げられるので、不等辺不
等厚山形鋼21の長辺22の内面22aと外面22bと
では、テーブルローラー41に接触している内面22a
側の収縮速度が速く、長辺22は図6(b)に示すよう
に、下向きに曲がった状態(猫背という)となる。これ
を曲がらない状態の長辺22(図中点線で示す)と比較
すると、先端が内面22aからH(これを反り量と定義
する)だけたれ下がった状態になり、冷却後にプレス等
により矯正しなければならないという問題点があった。
【0008】この発明は、従来技術の上述したような問
題点を解消するためになされたものであり、圧延後に長
辺に猫背が発生しない不等辺不等厚山形鋼の製造方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不等辺不
等厚山形鋼の製造方法は、仕上圧延機の成形孔型の長辺
を圧延する部分の先端部が、最終製品に比較して最先端
で所定の寸法外側に離れ、かつこの先端部から長辺の平
坦部へ10000〜30000mmの曲率で連結する曲
線を有する孔型で圧延するものである。
【0010】
【作用】この発明に係る不等辺不等厚山形鋼の製造方法
で製造された不等辺不等厚山形鋼の長辺は、圧延直後に
は上反りとなっているが、搬送中や冷却床における空冷
時に、長辺の内側の冷却速度が外側の冷却速度よりも速
いので、長辺は徐々に下方に反っていく。そして、孔型
の長辺の上反りの程度を、所定の寸法とし、かつ上反り
の先端部から長辺の平坦部へ10000〜30000m
mの曲率で連結するようにすると、冷却による下反りに
より圧延直後の長辺の上反りがキャンセルされて、長辺
の反りはなくなる。
【0011】なお、上反りの先端部から長辺の平坦部へ
10000〜30000mmの曲率で連結するようにし
たのは、次の理由によるものである。すなわち、圧延さ
れた不等辺不等厚山形鋼の長辺の反りの曲率半径は大小
様々であるが、曲率半径が10000mm以下である
と、反りが大き過ぎて冷却により平坦にすることが難し
く、また曲率半径が30000mm以下であると、反り
をあえて矯正する必要もないからである。
【0012】
【実施例】本発明の実施例の不等辺不等厚山形鋼の製造
方法を、図1および図2により説明する。図1はこの製
造方法で使用する成形孔型の説明図、図2は図1の成形
孔型で長辺Aが550mm、短辺Bが150mmで長辺
肉厚t1 が12mm、短辺肉厚t2 が21mmの不等辺
不等厚山形鋼(NAB550×150)を製造したとき
の前記下反り量(H)の度数分布を、従来方法で製造し
たものと比較して表したグラフである。
【0013】まず、図1により成形孔型1の説明をする
と、短辺2側の形状は従来のものと同じであるが、長辺
3側の先端の形状を、従来の直線形状(点線で示す)の
ものから最先端で5.5mm外側に反らし(この数値を
上反り量hと称する)、かつこの位置から曲率3000
0mmの曲線で、長辺3の短辺2側に近い平坦部に結ぶ
形状としている。
【0014】したがって、成形孔型で成形した直後の不
等辺不等厚山形鋼の長辺3は、先端部が上反りの形状と
なっている。このような状態で不等辺不等厚山形鋼はテ
ーブルローラーにより搬送されていくが、長辺3のテー
ブルローラーに接触している内面3a側の収縮速度が、
長辺3の外面3b側の収縮速度より速いので、長辺3の
先端には内面3a側、すなわち下反りを発生させる力が
働く。そして、最初に存在した長辺3先端部の上反り部
分は、この下反りを発生させる力により、上反りがなく
なるように矯正され、長辺は平坦に近い形状となる。
【0015】長辺が550mm、短辺が150mmの不
等辺不等厚山形鋼の下反り量と、下反りの先端から長辺
の平坦部につながる曲面の曲率を調べたところ、若干の
変動はあったが、下反り量はほぼ5.5mm、曲率は3
0000mmということが分かったので、孔型の長辺の
先端部に上反り量5mmで曲率30000mmの曲線部
を設けて、本発明の製造方法により不等辺不等厚山形鋼
を成形した。そして、その結果と、従来の方法で成形し
たものと比較した。
【0016】本発明方法の対象本数250、従来製造方
法の対象本数230の調査結果を比較してみると、図2
(b)に示すように、本製造方法の場合の下反り量の平
均値が1.59mmと、図2(a)の従来製造方法の場
合の5.52mmよりも大幅に小さくなっているし、バ
ラツキも少なくなっていることが分かる。
【0017】なお、表1に上記したNAB550×15
0(NABは不等辺不等厚山形鋼を示す符号)も含めた
各サイズの不等辺不等厚山形鋼の圧延における、成形孔
型の各サイズ毎の最適な長辺部の上反り量と曲線部の曲
率を示す。いずれの場合も下反り量はほぼ0.5mm程
度となり、不等辺不等厚山形鋼の品質が向上するととも
に、下反りを矯正する作業を大幅に低減することができ
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明により、不等辺不等厚山形鋼の長
辺の下反りが減少し、品質が向上するとともに、下反り
を矯正する作業が大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の不等辺不等厚山形鋼の製造方
法において使用する、成形孔型の説明図である。
【図2】下反り量の度数分布を示すグラフである。
【図3】不等辺不等厚山形鋼の断面図である。
【図4】孔型圧延を行うときの製造工程の一例を示す説
明図である。
【図5】孔型圧延において、圧延材の断面形状を変化さ
せる孔型の説明図である。
【図6】不等辺不等厚山形鋼の長辺の下反りを示す説明
図であり、(a)は圧延直後の状態、(b)は下反りが
発生した状態を示す。
【符号の説明】
1 成形孔型 2 成形孔型の短辺 3 成形孔型の長辺 3a 長辺のテーブルローラーに接触している内面 3b 長辺の外面側

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機の成形孔型の長辺を圧延する
    部分の先端部が、最終製品に比較して最先端で所定の寸
    法外側に離れ、かつこの先端部から長辺の平坦部へ10
    000〜30000mmの曲率で連結する曲線を有する
    孔型で圧延することを特徴とする不等辺不等厚山形鋼の
    製造方法。
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