JPH061906U - 車両用ミッションギヤの潤滑装置 - Google Patents
車両用ミッションギヤの潤滑装置Info
- Publication number
- JPH061906U JPH061906U JP3967692U JP3967692U JPH061906U JP H061906 U JPH061906 U JP H061906U JP 3967692 U JP3967692 U JP 3967692U JP 3967692 U JP3967692 U JP 3967692U JP H061906 U JPH061906 U JP H061906U
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- JP
- Japan
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- clutch
- chamber
- oil
- transmission gear
- transmission
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- Pending
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クラッチの強制潤滑を利用してミッションギ
ヤを潤滑する。 【構成】 強制潤滑手段17を有するクラッチ9 を収容し
たクラッチ室2 とミッションギヤ18の潤滑油19を収容し
たミッション室3 とを区画する壁体5 を備えている車両
において、前記壁体5 に、ミッションギヤ18の変速軸25
に軸方向に形成した油通路25A とクラッチ室2 とを連通
する通孔5Aを形成している。
ヤを潤滑する。 【構成】 強制潤滑手段17を有するクラッチ9 を収容し
たクラッチ室2 とミッションギヤ18の潤滑油19を収容し
たミッション室3 とを区画する壁体5 を備えている車両
において、前記壁体5 に、ミッションギヤ18の変速軸25
に軸方向に形成した油通路25A とクラッチ室2 とを連通
する通孔5Aを形成している。
Description
【0001】
本考案は、車両用ミッションギヤの潤滑装置に係り、トラクタ等に利用される 。
【0002】
トラクタのミッション室に収容されているミッションギヤは、所謂オイルバス されて潤滑されていた。
【0003】
ミッションギヤの潤滑において、オイルバスしただけでは、変速軸とギヤとの 摺動面に必要かつ充分な潤滑油が行き渡らないため、潤滑不良を起し、焼付き等 が生じて耐久性に課題があった。 そこで、本考案は、クラッチの強制潤滑手段を利用して、ミッションギヤをも 強制潤滑可能にしたことを目的とする。
【0004】
本考案は、強制潤滑手段17を有するクラッチ9 を収容したクラッチ室2 とミッ ションギヤ18の潤滑油19を収容したミッション室3 とを区画する壁体5 を備えて いる車両において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている 。
【0005】 すなわち、本考案は、前記壁体5 に、ミッションギヤ18の変速軸25に軸方向に 形成した油通路25A とクラッチ室2 とを連通する通孔5Aを形成していることを特 徴とするものである。
【0006】
クラッチ9 を強制潤滑した油2Aは、通孔5A,5B を介して変速軸25,26 の油通路 25A,26A に導入され、ミッションギヤ18を強制潤滑する。 すなわち、変速軸25,26 の回転による遠心力等によってクラッチ室2 の潤滑油 が通孔5A,5B を介して吸引され、油通路25A,26A から摺動面に至る。
【0007】
以下、図を参照して本考案の実施例を説明する。 図1〜3において、1 は車体であり、クラッチ室2 とミッション室3 とを有す るクラッチハウジング4 等からなり、前記両室2,3 は中間壁体5 で区画されてい る。
【0008】 クラッチハウジング4 のクラッチ室2 側(前端)は、エンジンフレーム6 に連 設されている。 エンジンフレーム6 には、フライホイール7 が内蔵されており、エンジン出軸 8 はフライホイール7 より突出され、該出軸8 にエンジンクラッチ9 を介して推 進軸10が連結されている。
【0009】 クラッチ9 はクラッチフォーク9Aを軸9Bを支点に揺動することで、レリーズベ アリング9Cをバネ9Dに抗して押込むようにされており、クラッチ室2 とエンジン フレーム6 とを区画している蓋体11に支持されていて、クラッチ室2 に収容して あり、蓋体11には油圧クラッチ9 のクラッチ要素12等を強制潤滑するための第1 油路13を備え、推進軸10に形成した第2油路14とは蓋体11の中心に形成した連通 路15を介して連絡しており、コントロールバルブ16からの潤滑油をクラッチ要素 12等に径外方向に放出することで強制潤滑しており、第1・2油路13,14 等は強 制潤滑手段17とされ、潤滑油2Aはクラッチ室2 に環流されて貯留される。
【0010】 ミッション室3 にはミッションギヤ18を潤滑する潤滑油19が収容されていて、 該油19はフィルタ20、ポンプ21等を介してコントロールバルブ16に送液される。 ミッションギヤ18は、走行系ミッション22とPTO系ミッション23からなり、 主軸24の左右両側下部にそれぞれ変速軸25,26 が軸架され、走行系ミッション22 は同期かみ合い式とされ、PTO系ミッション23は選択かみ合い式とされていて 、主軸24上の伝達ギヤ24A より動力が分散されている。
【0011】 主軸24の前端は壁体5 よりクラッチ室2 に突出していて軸受支持体27で支持さ れているとともに、推進軸10の駆動ギヤ28と咬合するギヤ24B を有している。 従って、クラッチ9 の嵌脱で推進軸10が断続され、主軸24を介して走行系ミッ ション22とPTO系ミッション23が変速可能である。 変速軸25,26 には軸方向の油通路25A,26A をその軸心上に有し、放射状通路25 B,26B 等を介してミッションギヤ18の摺動面等を径方向内部から外方の放出油に よって潤滑可能である。
【0012】 このため、壁体5 には変速軸25,26 の油通路25A,26A とクラッチ室2 とを連通 する通孔5A,5B が形成してある。 従って、クラッチ9 を強制潤滑した油2Aは、通孔5A,5B を介して油通路25A,26 A に到り、変速軸25,26 の回転による吸引作用、ポンプ21等の強制送り作用等で ギヤの摺動面等が潤滑されるとともに、通孔5A,5B はクラッチ室2 とミッション 室3 との潤滑油レベルを均衡化する作用もする。
【0013】 図4は、PTO系ミッションを変速する変速杆30のカバー体(ブーツ)31を示 しており、該カバー体31はゴム、プラスチック等(例えばPVC−F)よりなり 、平面視方形状の基板部31A と円錐部を有する蛇腹部31B よりなり、該蛇腹部31 B は肉厚が薄くかつ丸味形状として屈折してあり、ここに、変速杆30の矢示Aで 示す揺動に円滑に追従するようにしてある。
【0014】 なお、基板部31A は、フロアーシート32等に係脱自在に係合する溝31C を有し ていて、蛇腹部31B における円錐部の上端は杆掴持部31D とされている。更に、 基板部31A は2段鍔31E,31F よりなり、上鍔31E が突出量小さくされてフロアー シート32に、矢示Bの方向に引込むことでワンタッチの装着が可能である。 また、図5はオイルゲージ33を示しており、透視可能なプラスチック製であっ て、装着孔34に形成した周溝34A にオーリング35を介して装着してあり、ここに 、ゲージの収縮があっても油漏れを防止しているとともに抜止めされている。
【0015】
本考案は以上の通りであり、前記壁体5 に、ミッションギヤ18の変速軸25に軸 方向に形成した油通路25A とクラッチ室2 とを連通する通孔5Aを形成しているの でミッションギヤ18を強制潤滑して変速を容易にするとともに焼付きを防止して 耐久性を向上できる。
【図1】本考案実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案実施例を示す平面断面図である。
【図3】本考案実施例を示す概略正面図である。
【図4】変速ブーツの断面図である。
【図5】オイルゲージ装着状態の断面図である。
1 車体 2 クラッチ室 3 ミッション室 5 壁体 5A 通孔 9 クラッチ 17 強制潤滑手段 18 ミッションギヤ 25 変速軸 25A 油通路
Claims (1)
- 【請求項1】 強制潤滑手段(17)を有するクラッチ(9)
を収容したクラッチ室(2) とミッションギヤ(18)の潤滑
油(19)を収容したミッション室(3) とを区画する壁体
(5) を備えている車両において、 前記壁体(5) に、ミッションギヤ(18)の変速軸(25)に軸
方向に形成した油通路(25A) とクラッチ室(2) とを連通
する通孔(5A)を形成していることを特徴とする車両用ミ
ッションギヤの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3967692U JPH061906U (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 車両用ミッションギヤの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3967692U JPH061906U (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 車両用ミッションギヤの潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061906U true JPH061906U (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=12559706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3967692U Pending JPH061906U (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 車両用ミッションギヤの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061906U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126646A1 (ja) * | 2005-05-26 | 2006-11-30 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | 油圧駆動装置 |
JP2012215231A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの潤滑構造 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP3967692U patent/JPH061906U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126646A1 (ja) * | 2005-05-26 | 2006-11-30 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | 油圧駆動装置 |
JP2012215231A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの潤滑構造 |
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