JPH06190338A - 自動車車体の塗分け塗装方法 - Google Patents

自動車車体の塗分け塗装方法

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JPH06190338A
JPH06190338A JP35891592A JP35891592A JPH06190338A JP H06190338 A JPH06190338 A JP H06190338A JP 35891592 A JP35891592 A JP 35891592A JP 35891592 A JP35891592 A JP 35891592A JP H06190338 A JPH06190338 A JP H06190338A
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JP
Japan
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color
coating
paint
black
coating film
Prior art date
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Application number
JP35891592A
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English (en)
Inventor
Kiminori Nakamura
公紀 中村
Shigetada Terado
重格 寺戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOGI SHOKAI KK
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
OOGI SHOKAI KK
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性を向上させ、工程数も少なくし、塗装
品質も優れたものとする。 【構成】 下塗り塗膜上にノズル霧化圧が1Kgf/c
2以下の低圧霧化ガン14を用いてブラックアウト用
の黒色塗料を塗布し、同じブース内でブラックアウト部
と離れた位置の色I部に低圧霧化ガン16を用いて色I
塗料を塗布し、次に黒色塗布部と色I塗布部に静電塗装
機等でクリヤー塗料をウエット・オン・ウエットで塗布
した後、焼付け乾燥させる。次に、ブラックアウト部と
色I部にマスキング10を施し、色II部に色II塗料を塗
布し、色II部に静電塗装機等でクリヤー塗料をウエット
・オン・ウエットで塗布し、焼付け乾燥させた後、マス
キング10を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体の塗装方法に関し、
特に部分的なブラックアウト塗装を含む色分け塗装方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車車体のデザインとしてブラックア
ウト塗装が行なわれている。ブラックアウト塗装は、例
えば図1に示されるように、ドアの窓枠やセンターピラ
ー上部に部分的に黒色塗装(B/O部)が施されたもの
であり、車体の他の領域は例えば第1色目上塗り塗装
(色I)部や第2色目上塗り塗装(色II)部に色分け塗
装される(特開昭60−48171号公報、特開平1−
139177号公報などを参照)。
【0003】図1のように色分け塗装する従来の塗装方
法を図2と図3により説明する。電着塗装などにより下
塗り塗装をし、隙間にシーラを充填した後、中塗り塗装
の塗料を塗布し、その上にウェット・オン・ウェット方
式で窓枠やセンターピラー上部などにブラックアウト塗
装用の1C1Bタイプの黒色塗料を塗布する(図3
(A),(a))。車体を炉に入れて、中塗り塗膜2と
黒色塗膜4を焼付け乾燥させる。
【0004】次に、ブラックアウト部以外の塗面(ブラ
ックアウトのダスト部含む)にサンドペーパー(#40
0〜#600)を使用して水研を実施した後、ブラック
アウト部にマスキング6を施し、色I上塗り塗装用塗料
を塗布する(図3(B),(b))。8は色I塗膜であ
る。色I塗料としては、ソリッドカラーでは1C1Bタ
イプ又は2C1Bタイプの塗料が使用され、メタリック
カラーでは2C1Bタイプの塗料が使用される。2C1
Bタイプの塗料を使用した場合は、色I塗膜8はベース
塗膜8a上にクリヤー塗膜8bが塗布された状態とな
る。車体を再び炉に入れて、色I上塗り塗膜8を焼付け
乾燥させる。
【0005】次に色II塗装部分にサンドペーパー(#4
00〜#600)を使用して水研を実施し、その後、ブ
ラックアウト部のマスキングを新たなマスキング10に
代え、色I部にもマスキング10を施し、色II上塗り塗
装用塗料を塗布する(図3(C),(c))。12は色
II塗膜である。色II塗料としては、ソリッドカラーでは
1C1Bタイプ又は2C1Bタイプの塗料が使用され、
メタリックカラーでは2C1Bタイプの塗料が使用され
る。2C1Bタイプの塗料を使用した場合は、色II塗膜
12はベース塗膜12a上にクリヤー塗膜12bが塗布
された状態となる。再び車体を炉に入れて色II塗膜12
を焼付け乾燥させる。その後、マスキング10を除去す
ると、塗装が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】簡略化された塗装方法
では、中塗り塗装が省略される。そのような中塗り工程
のないラインにおいても、ブラックアウト塗装、色I塗
装、色II塗装のそれぞれのためにブースでの塗料塗布と
炉での焼付け乾燥が必要となるため、塗布と焼付け乾燥
をそれぞれ3回ずつ通さなければならず、生産性が悪い
という欠点を有している。また、ブラックアウト塗装を
施した後、色I塗布の際と色II塗布の際にそれぞれブラ
ックアウト部にマスキングを施さなければならないの
で、ブラックアウト部のマスキングが2回必要となり、
工数が多くなる。
【0007】さらに、塗布用の霧化ガンとしては、ノズ
ル霧化圧が1Kgf/cm2を越えて3Kgf/cm2
での高圧霧化ガンが一般に使用されているが、色分け塗
装でそのような高圧の霧化ガンを使用すると、先に塗布
した領域の塗料のダストが他の色の領域にまで飛散して
付着し、後から塗布した領域の塗装品質が低下する問題
もある。本発明は生産性を向上させ、工程数も少なく
し、塗装品質も優れた色分け塗装方法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、自動車車体
の表面に下塗り塗膜を形成し、焼付け乾燥させた後、以
下の工程(A)から(E)を含んで塗分け塗装する。
(A)下塗り塗膜上のブラックアウト部への黒色塗料の
塗布と、ブラックアウト部から離れた位置に形成される
色I上塗り塗装部への色I塗料の塗布とをノズル霧化圧
が1Kgf/cm2以下の低圧霧化ガンを用いて行う工
程、(B)その後、黒色塗膜上と色I塗膜上にクリヤー
塗料をウエット・オン・ウエットで塗布する工程、
(C)黒色塗膜、色I塗膜及びクリヤー塗膜を焼付け乾
燥させる工程、(D)ブラックアウト部と色I塗装部と
を被うマスキングを施した後、色II上塗り塗装部に色II
塗料を塗布する工程、(E)色II塗膜を焼付け乾燥させ
る工程、(F)マスキングを除去する工程。
【0009】ブラックアウト部へ塗布する黒色塗料は、
その上にクリヤー塗料をウエット・オン・ウエットで塗
布するので、2C1Bタイプの塗料を使用することが好
ましい。そのクリヤー塗料の塗布は、静電塗装機などを
用いて、黒色塗膜上と色I塗膜上に同時に塗布する。好
ましい態様では、黒色塗膜上と色I塗膜上に塗布するク
リヤー塗料はノンサンド付着性の良好な塗料を用いる。
【0010】
【作用】下塗り塗膜上にブラックアウト用の黒色塗料の
塗布と色I塗料の塗布を行う工程では、ブラックアウト
部と色I塗装部とが互いに離れており、かつ霧化ガンが
低圧霧化ガンであるので、黒色塗料と色I塗料が互いに
他の領域に飛散するのを防ぐことができる。黒色塗膜上
と色I塗膜上に塗布するクリヤー塗料をノンサンド付着
性の良好な塗料とすれば、色II塗料を塗布する前に色II
塗装領域を研磨する工程が不要になる。
【0011】
【実施例】図4と図5により一実施例を示す。なお図5
において図3と同一の部分には同一の符号を用いる。こ
の実施例で用いた黒色塗料、クリヤー塗料及び上塗り塗
料は全て関西ペイント株式会社の製品であり、それらの
組成、性状及び膜厚は下記の表1に示した通りである。
【0012】下塗り塗装と隙間へのシーラ充填を完成さ
せた後、下塗り塗膜上にノズル霧化圧が1Kgf/cm
2以下、好ましくは0.1〜0.5Kgf/cm2の低圧
霧化ガン14を用いて窓枠とセンターピラー上部を含む
ブラックアウト(B/O)部に2C1Bタイプのブラッ
クアウト用黒色塗料を塗布する。黒色塗料としてはNA
D♯5205(ブラックベース)を用いた。24は黒色
塗膜である。続いて、同じブース内でブラックアウト部
から離れた位置にある色I上塗り塗装領域(色I部)に
低圧霧化ガン14と同様の低圧霧化ガン16を用いて2
C1Bタイプの色I上塗り塗料を塗布する。色I塗料と
してはNAD♯5205(タークグレーメタリック)を
用いた。28は色I塗膜である。
【0013】色I塗料を塗布した後、約3分後に、同じ
ブース内で静電塗装機などを用いてクリヤー塗料をブラ
ックアウト部と色I部に同時にウエット・オン・ウエッ
トで塗布する(図5(A),(a))。クリヤー塗料と
してはDTC−100クリヤーを使用した。29はクリ
ヤー塗膜である。その後、車体を炉に入れて黒色塗膜2
4、色I塗膜28及びクリヤー塗膜29を焼付け乾燥さ
せる。ここで使用したクリヤー塗料DTC−100クリ
ヤーは、ノンサンド付着性の良好な塗料であり、そのク
リヤー塗膜上に色II塗料を塗布するにあたり、研磨を必
要としない。
【0014】次に、ブラックアウト部と色I部にそれぞ
れマスキング10を施し、色II上塗り塗装領域(色1I
部)に2C1Bタイプの色II上塗り塗料を塗布する。色
II塗料としてはNAD♯5205(シルバーメタリッ
ク)を使用した。32は色II塗膜である。
【0015】色II塗料を塗布した後、約3分後に、同じ
ブース内で静電塗装機などを用いてクリヤー塗料を色II
部にウエット・オン・ウエットで塗布する(図5
(B),(b))。色II用クリヤー塗料としてはNAD
♯5910RC(クリヤー)を使用した。33はそのク
リヤー塗膜である。その後、車体を炉に入れて色II塗膜
32及びクリヤー塗膜33を焼付け乾燥させる。
【0016】色II塗料の塗布は通常の高圧霧化ガンを用
いて行ってもブラックアウト部と色1部を汚すことはな
いが、低圧霧化ガン14や16と同様の低圧霧化ガンを
使用する方が、環境汚染が少なく、塗着効率のよい点で
も好ましい。その後、マスキング10を除去すれば塗装
が完成する。ブラックアウト用の黒色塗料の塗布と色I
塗料の塗布はどちらが先であってもよく、又は同時に行
なってもよい。
【0017】
【表1】
【0018】実施例では色I塗料と色II塗料にメタリッ
クカラーを使用しているが、メタリックカラーに代えて
ソリッドカラーを使用してもよい。低圧霧化ガン14,
16の例としては、岩田LIPSガン、ボリュメールT
6(旭大隈産業株式会社の製品)、NBCガン(日本ワ
グナー・スプレーテック株式会社の製品)、マッハ1
(ピンクスジュパンリミテッドの製品)、デュオテック
スプレーシステム(ランズバーグ・インダストリー株式
会社の製品)、バイナルガン(日本ACシステム)、ア
キュースプレーガン(米国アキュー社)などを用いるこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】本発明ではブラックアウト用の黒色塗料
の塗布と色I上塗り塗料の塗布とを同じ工程で行うの
で、焼付け乾燥の工程が少なくなり、生産性が向上す
る。そのため、工程を簡略化するために中塗り工程を省
略しているが、中塗り工程を入れてもなお少ない工程で
ブラックアウト塗装を含む色分け塗装を行なうことがで
きるようになる。ブラックアウト用の黒色塗料の塗布と
色I塗料の塗布を行う工程では、ブラックアウト部と色
I塗装部とが互いに離れており、かつ霧化ガンが低圧霧
化ガンであるので、黒色塗料と色I塗料が互いに他の領
域に飛散するのを防ぐことができる。
【0020】ノズル霧化圧の小さい低圧霧化ガンを使用
するので、ダストの影響が小さく、上塗り品質の低下を
防ぐことができる。また低圧霧化ガンを使用することに
より塗料の使用量が減り、塗装環境が向上する。上塗り
塗装の際のブラックアウト部をマスキングする工程が1
回ですみ、工数が削減される。黒色塗膜上と色I塗膜上
にクリヤー塗料を塗布するが、そのクリヤー塗料として
ノンサンド付着性の良好な塗料を使用すれば、色II塗料
を塗布する前に色II塗装領域を研磨する工程が不要にな
り、工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】色分け塗装された車体の一例を示す側面図であ
る。
【図2】従来の色分け塗装方法を示すフローチャート図
である。
【図3】従来の色分け塗装方法を示す図であり、(A)
〜(C)は各段階の車体の側面図、(a)〜(c)は各
段階における塗膜の断面図である。
【図4】一実施例の色分け塗装方法を示すフローチャー
ト図である。
【図5】一実施例における色分け塗装方法を示す図であ
り、(A),(B)は各段階の車体の側面図、(a),
(b)は各段階における塗膜の断面図である。
【符号の説明】
10 マスキング 14,16 低圧霧化ガン 24 ブラックアウト用黒色塗膜 28 色I塗膜 29,33 クリヤー塗膜 32 色II塗膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体の表面に下塗り塗膜を形成
    し、焼付け乾燥させた後、以下の工程(A)から(F)
    を含んで塗分け塗装する塗装方法。 (A)下塗り塗膜上のブラックアウト部への黒色塗料の
    塗布と、ブラックアウト部から離れた位置に形成される
    第1色目上塗り塗装部への第1色目塗料の塗布とをノズ
    ル霧化圧が1Kgf/cm2以下の低圧霧化ガンを用い
    て行う工程、(B)その後、前記黒色塗膜上と第1色目
    塗膜上にクリヤー塗料をウエット・オン・ウエットで塗
    布する工程、(C)前記黒色塗膜、第1色目塗膜及びク
    リヤー塗膜を焼付け乾燥させる工程、(D)ブラックア
    ウト部と第1色目塗装部とを被うマスキングを施した
    後、第2色目上塗り塗装部に第2色目塗料を塗布する工
    程、(E)第2色目塗膜を焼付け乾燥させる工程、
    (F)マスキングを除去する工程。
  2. 【請求項2】 ブラックアウト部へ塗布する黒色塗料は
    2C1Bタイプの塗料である請求項1に記載の塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 前記黒色塗膜上と第1色目塗膜上に塗布
    するクリヤー塗料はノンサンド付着性の良好な塗料であ
    る請求項1又は2に記載の塗装方法。
JP35891592A 1992-12-25 1992-12-25 自動車車体の塗分け塗装方法 Pending JPH06190338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112958410A (zh) * 2021-03-26 2021-06-15 东风柳州汽车有限公司 一种双色乘用车面漆工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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