JPH0618964A - 撮影装置、カメラ及び微調整機構 - Google Patents

撮影装置、カメラ及び微調整機構

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JPH0618964A
JPH0618964A JP4173484A JP17348492A JPH0618964A JP H0618964 A JPH0618964 A JP H0618964A JP 4173484 A JP4173484 A JP 4173484A JP 17348492 A JP17348492 A JP 17348492A JP H0618964 A JPH0618964 A JP H0618964A
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JP
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camera
signal
drive
camera body
gear
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JP4173484A
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English (en)
Inventor
Ryoji Tenmyo
天明良治
Masahiro Fushimi
伏見正弘
Katsuya Kawakita
川北克也
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光信号により遠隔位置からカメラの姿勢を任
意に変更した後、同じく光信号により遠隔位置から該カ
メラのシャッターレリーズやセルフタイマー操作等を行
なうことができるように構成された遠隔操作式撮影装置
では、カメラ本体をパンニングさせるためのモータ及び
駆動力伝達機構とカメラ本体をティルティングさせるた
めのモータ及び動力伝達機構とは別々になっていた。従
って、大型で重量も重く、また、製造コストも割高にな
る欠点があった。本発明の目的は、前記従来品よりも小
型で軽量で製造コストも低減できる、改良された遠隔操
作式撮影装置を提供することである。 【構成】 カメラをパンニングするためのモータ及び伝
達機構とカメラをティルティングするためのモータ及び
伝達機構を共通にし、一台のモータでパンニングとティ
ルティングとを行わせるように構成した。伝達機構には
交互に二方向へ動力伝達を行なうことができる遊星機構
があり、該モータの正逆転に応じて該遊星機構が自動的
に動力伝達先を変更してカメラの姿勢を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠隔操作可能な撮影装置
(すなわち、リモコンカメラ)に関し、特に、従来提案
されているものよりも小型且つ軽量化できる構成を有す
るとともに従来提案されているものよりも実用的に改良
された遠隔操作式撮影装置、また本発明は、リモコン追
尾装置を備えたカメラに関するものであり、特に、オー
トズーム機構を内蔵した携帯用カメラに関し、さらに本
発明は、調整対象部材に当接するネジ体を右旋、左旋さ
せることにより微調整を行なう微調整機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】
<第1の従来例>従来提案されているリモコンカメラ
は、たとえば実開平2−136238号等に記載されて
いるように、水平方向への回動、垂直方向への傾動を別
々のモータで駆動していた。
【0003】<第2の従来例>従来、カメラの向きを遠
隔の場所から変える方法は数多く提案されており、特殊
な撮影用途向けのカメラでは既にこれらの技術は実用化
されている。
【0004】図27は追尾方法の一例を説明するための
図であり、リモコンに備えた光源を追尾する受光センサ
を示す図である。該受光センサ2−9は水平方向に延在
する帯状の不感帯2−9a及び2−9bと鉛直方向に延
在する帯状の不感帯2−9c及び2−9dとによって互
いに隔てられた4個の長方形の受光素子部2−9A〜2
−9Dで構成されており、各受光素子部2−9A〜2−
9Dは公知のSPCで構成されている。
【0005】赤外光照射リモコン(図示せず)から照射
された赤外光信号のスポットSが該受光素子部2−9A
〜2−9Dに入射すると、該受光素子部が該スポットS
に覆われた面積に応じた大きさの出力が該受光素子部か
ら発生し、該出力が発生した位置と該出力の大きさとに
基づいて内蔵されたマイクロコンピューターが赤外光信
号の中心位置と該受光面の中心との差及びその時のカメ
ラの向きを検出し、カメラの追尾駆動を制御する。
【0006】また、オートズーム機構を備えたカメラも
広く知られている。これは、被写体までの距離を測定
し、フィルムに写される被写体の大きさをあらかじめ設
定した大きさになる様にズーミングを行うものである。
被写体の大きさとしては、人物の上半身を写し込める大
きさや人物の全身を写し込む大きさが設定されているこ
とが多い。このような公知のオートズーム機構付きカメ
ラにリモコン追尾機能を付加することにより、両方の機
能を生かした撮影が可能なカメラが提供できる。更に、
リモコン装置にズーム変更スイッチを設けたカメラも知
られている。
【0007】<第3の従来例>従来から調整対象部材に
当接するネジ体を右旋、左旋させることにより微調整を
行なう微調整機構として、例えば図30に示すように、
地板3−3にめねじを切り、そこに、調整用ビス3−6
を螺合させ、さらに、ゆるみ止メ用のコイルばね3−7
を入れたものがよく知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
<第1の従来例に対応する発明が解決しようとする課題
>しかしながら、上記第1の従来例では、水平(左右)
回動、垂直(上下)傾動を別々のモータで駆動させるよ
うにしている為、複数のモータ及び複数の減速機構を必
要とし、コスト高になるばかりでなく、機構全体が大型
化しスペース効率が悪くなるという欠点があった。
【0009】また、仮に、水平(左右)回動、垂直(上
下)傾動の動きを、1個のモータの駆動力を切換えて利
用し、減速機構も極力共通化を図り、小型化を図ったと
しても、カメラの姿勢が、リモコン送信器の方向と一致
した時点で、駆動力の切換機構が水平方向の駆動に切り
換えられたままの状態で停止した場合には、減速系を共
通化し負荷が軽くなっている為、カメラの垂直方向の姿
勢が、上部に搭載されたカメラの自重によって倒れてし
まい、所定の位置にカメラの姿勢を保持できない場合が
あるという欠点があった。
【0010】本発明の目的は、前述の従来技術における
欠点を排除した構成を有する、改良されたリモコンカメ
ラ(遠隔制御式撮影装置)を提供することである。
【0011】<第2の従来例に対する発明が解決しよう
とする課題>しかしながら、上述の第2の従来例におい
てオートズームを使用する際、被写体の身長差によって
頭の一部が画面から欠けたり、人物以外の部分が多くな
るという問題があった。特に、画面が確認できないリモ
コン追尾撮影時にはモードをマニュアルズームに変えて
画面サイズを補正することができないため、身長の大き
い人や子供などの身長の小さい人は追尾撮影でオートズ
ームを使用して良い写真を撮ることが難しかった。
【0012】本発明の目的は、前述の如き公知のオート
ズームカメラの機能とリモコン式カメラの機能とを併せ
持つとともに、公知のオートズームカメラに内在する前
述の問題点を解決した、リモコン式カメラを提供するこ
とである。
【0013】第3の従来例に対する発明が解決しようと
する課題>しかしながら上記第3の従来例では、地板3
−3にめねじを切る必要があるので、めねじ部分を金属
化しないと耐久性、信頼性が低く、さらに射出成形が難
しく、射出成形後にめねじを切るといった2次加工が必
要となり、製造コストが高くなってしまうという欠点が
あった。
【0014】本発明は、このような従来技術に存在する
欠点を有しない新規な微調整機構を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の撮影装置は、リ
モコン送信器からの信号に基づいてカメラの姿勢を水
平、垂直に振って被写体の方向に向けるリモコンカメラ
において、動力源を単一のモータとし、この駆動力を切
り換えることによって水平回転・垂直傾動動作を行わ
せ、カメラの撮影方向を所定(送信器)の方向に一致さ
せた状態で駆動力切換装置が垂直方向に駆動力を伝達可
能な状態(位置)に保持し、駆動系を停止させることに
よりカメラの自重によるカメラ姿勢制御後の設定位置ズ
レを防止したことを特徴とする。
【0016】本発明によるカメラは、リモコン装置にオ
ートズーム時の画面サイズを補正する信号を送信する手
段を設ける一方、カメラ側に上述の信号を受信する手段
を設け、補正信号を検出した場合には、カメラの向きを
上下方向に回動させると同時に測距を行い、人物と背景
の境界を求めることにより人物の大きさを判断し、身長
に合わせて画面サイズを補正することにより頭欠けや、
人物が小さくなりすぎることを防ぎ、リモコン追尾撮影
においても良好な写真の撮影を可能にしたもの本発明の
微調整機構では、調整対象部材に当接するネジ体にコイ
ル部材を螺合させることにより、コイル部材をネジの代
りとして使い、このコイル部材に圧縮又は引張りの付勢
力を与えることによりネジ体のゆるみ防止部材を兼ねる
ことにより地板にめねじを切ることなく微調整を行うこ
とを可能としたものである。
【0017】
【実施例】図1乃至図9は本発明の第1の実施例を示
す。図1及び図5並びに図8は、本発明の第1実施例の
リモコンカメラの構成を示した概略図であり、図5は全
体の構成、図1はカメラ姿勢制御部の機械的構造、図8
は送信器(リモコン)の電気的構成、を示している。
【0018】図5において、1−1はカメラ本体、1−
2はカメラ本体1−1の下面部に位置するカメラ姿勢制
御部、1−34はカメラ本体を上下往復動及び左右往復
動を行わせる為のカメラ姿勢制御用のモータ、1−4は
カメラ本体に固定された受信装置、1−5は該受信装置
1−2内に配置されていて送信信号たる赤外光を集光さ
せる集光レンズ、1−6は受信装置2内で該レンズ1−
5の後方に配置されている光センサ、である。光センサ
1−6は同図に示すように4個の分割センサ1−6a〜
1−6dによって構成されており、各分割センサ1−6
a〜1−6dの各々の出力端には増幅器1−7〜1−1
0が接続されている。また、各増幅器1−7〜1−10
の出力端にはキャリア(搬送波)の周波数成分以外の周
波数成分と直流成分とを除去するためのバンドパスフィ
ルタ1−11〜1−14が接続されている。各バンドパ
スフィルタ1−11〜1−14の出力端には積分器1−
15〜1−18と復調器1−19とが並列に接続されて
おり、各積分器1−15〜1−18では各分割センサ1
−6a〜1−6dの出力が積分され(すなわち、各分割
センサ1−6a〜1−6dの出力の大きさが演算され)
る一方、復調器1−19では各分割センサ1−6a〜1
−6dの出力が復調され、後述するように図9(c)及
び図9(e)の如き信号パルス列を発生する。
【0019】復調器1−19の出力端に接続された命令
デコーダ1−20では後述するように図9(c)図9
(e)の如き信号パルス列をデコードして後述する様な
図9(b)及び図9(d)の如き元の信号が取り出され
る。
【0020】命令デコーダ1−20の出力はカメラ本体
1内のマイクロコンピュータ(以下、にはマイコンと記
載)もしくは、シャッター制御回路等に入力されてシャ
ッター動作が行われる。
【0021】一方、各積分器1−15〜1−18の出力
は受信装置1−4内の信号光入射位置判定回路兼カメラ
姿勢制御回路1−21に入力されて該回路1−21にお
いて光センサ1−6における信号光入射位置が算出され
るとともに、カメラ本体1−1の鏡筒の向きと信号光飛
来方向との差が算出され、更にその差を零とするように
モータ1−34を駆動させるための駆動制御信号が発生
される。1−22はモータ1−34を駆動するための駆
動回路であり、駆動回路1−22は前記回路1−21か
らの制御信号に応じてモータ1−34の回転角や回転方
向を制御する。1−23はカメラ本体1−1及び受信装
置1−4から離れた位置において被写体に取付けられる
か、もしくは、カメラ操作者に保持されるリモコン送信
器であり、この内部には、高輝度LED等の発光素子1
−24が配置されている。
【0022】図6は前述の信号光入射位置判定回路兼カ
メラ姿勢制御回路1−21における入力信号と前記駆動
回路に対する出力信号との関係(すなわち、カメラ姿勢
制御機能)を示した図である。同図において、S1−6
a〜S1−6dは図5に示した光センサ1−6の各分割
センサ1−6a〜1−6dの出力である。
【0023】図7は前記回路1−21の出力信号とモー
タ1−34の駆動との関係を示した図である。
【0024】図8はリモコン送信器1−23の電気的構
成を示した図である。
【0025】図8において、1−23aはカメラ本体1
−1内のシャッターを即時遠隔操作する時に投入操作さ
れる第1レリーズスイッチ、1−23bは所定時間後に
該シャッターを動作させたい場合(すなわちセルフタイ
マー撮影のように、ある時間後にシャッター動作を開始
させる場合)に投入操作される第2レリーズスイッチ、
1−23cは該スイッチ1−23a及び1−23bのい
ずれかが投入されたことに応じて信号パルス列(カメラ
に対する操作命令をコード化した信号)を出力として発
生する命令エンコーダ、1−23dは送信すべき信号
(すなわち命令エンコーダ1−23cの出力)を変調す
るためのキャリア(搬送波)としてのタイミングパルス
列を発生するタイミングジェネレータ、1−23eは該
キャリアにより命令エンコーダ1−23cの出力を変調
する変調器、1−23fは変調器1−23eの出力(変
調波信号)とタイミングジェネレータ1−23dの出力
(搬送波)とのいずれか一方を選択的に通過させるマル
チプレクサ、1−23hはマルチプレクサ1−23fを
制御するインバータ、1−23gはカメラ本体1−1の
鏡筒を被写体もしくはリモコン送信器1−23の方向に
向けさせる場合に投入される追従スイッチ、である。
【0026】マルチプレクサ1−23fはスイッチ1−
23gがOFFの時(すなわち、インバータ1−23h
の出力“0”の時)には変調器1−23eの出力を取込
み、インバータ1−23hの出力が“1”の時(スイッ
チ1−23gがONの時)には、タイミングジェネレー
タ1−23dの出力(すなわちキャリア)を取込む。追
従スイッチ1−23gがONとなっている場合はタイミ
ングジェネレータ1−23dの出力たるキャリア(搬送
波)が後述の発光素子を駆動させ、該発光素子は搬送波
と同じ連続パルス列のカメラ姿勢制御用照準光線を発射
する。1−23iはプルアップ抵抗、1−23jはバッ
ファアンプ、1−24は赤外発光ダイオード等の発光素
子、1−23mは該発光素子の駆動手段、である。
【0027】図9はリモコン1−23の前記構成要素に
おける出力を示した波形図である。図9(a)はタイミ
ングジェネレータ1−23dの出力であるキャリア(搬
送波)たるタイミングパルス列、図9(b)は前記スイ
ッチ1−23aがONとなった時に命令エンコーダ1−
23cから生ずる出力、図9(c)は前記スイッチ1−
23aがONとなった時の変調器1−23eの出力、図
9(d)は前記スイッチ1−23bがONとなった時の
命令エンコーダ1−23cの出力、図9(e)は前記ス
イッチ1−23bがONになった時の変調器1−23e
の出力、をそれぞれ示している。
【0028】図1は図5に示したカメラ姿勢制御部2に
関する本発明の一実施例の詳細構造を示したものであ
る。
【0029】図1において、1−25は追尾ケースであ
り、追尾ケース蓋1−26とネジ止めすることにより組
み合せた状態で形成される空間内部に後述の追尾機構部
が収納されている。1−27はカメラを載せる為のカメ
ラ台であり、ヒンジ軸1−28を追尾ケース1−25の
軸受部1−25aを介して取付けることにより追尾ケー
ス1−25に対し任意の角度に傾けることが可能であ
る。
【0030】カメラ台1−27に設けられた台座1−2
7’は、図5の受信装置1−4を載せる為の部分であ
り、1−29はカメラ本体1−1の三脚用ネジ穴にねじ
込んでカメラ台1−27を不図示の三脚に固定するため
の三脚ネジである。
【0031】1−30はリモコンカメラを設置位置に固
定する為の固定板であり、該固定板1−30によりリモ
コンカメラを平坦な場所に固定したり、円筒形のボス部
1−30aの内側に設けた不図示の三脚用ネジ穴により
該固定板1−30を三脚へも固定することができるよう
になっている。1−31は固定板1−30の下面に接着
固定されたゴムマット等の摩擦抵抗の大きい材料からな
る摩擦板である。
【0032】1−32はテフロン等の低摩擦率の材料を
用いたすべり板であり、追尾ケース1−25と固定板1
−30の間の接触抵抗を低減させている。
【0033】次に、追尾機構駆動部の説明を行う。
【0034】1−32は追尾ケース1−25にネジ止め
固定される地板であり、この上に駆動に関係する各種機
構部品が配置されており、地板押え1−33を地板1−
32にネジ止めすることによって各部品の軸スラスト方
向への位置が規制されている。
【0035】1−34は地板1−32の取付部1−32
aにネジ止めされたモータ、1−34aはモータ1−3
4に固着されたウォーム、である。1−35は該ウォー
ム1−34aに連結された減速ウォームギアであり、モ
ータ1−34の駆動力の伝達方向を90°変換すると同
時に大幅な減速を行っている。
【0036】1−36と1−37は該ウォームギア1−
35に連結された減速ギアであり、モータ1−34の駆
動力を歯車1−38に伝達する。
【0037】レバー1−39は歯車1−38に対して同
軸上で回動可能に取付られており、このレバー39の他
端には軸1−40が固定されていて、歯車1−38と噛
合うクラッチ歯車1−41が回動可能に取付けられてい
る。
【0038】1−42および1−43は歯車1−41と
噛合う歯車−で、歯車42は、左右方向の往復運動へ駆
動力を伝達し、歯車1−43は上下方向の往復運動へ駆
動力を伝達する。この歯車1−43は上面にカム部1−
43aを有すると共に、地板1−32にカシメられた軸
受メタル1−44の外周部1−44aに遊嵌されてい
る。
【0039】1−45は歯車1−43のカム部に面1−
45aで当接し、歯車1−43の回動により上下に移動
する昇降部材であり、地板1−32にカシメられた軸受
メタル1−46の内周面と部分1−45bで嵌合し、ガ
イドされている。また、1−45cは昇降部材1−45
の上部に形成されたボス部であり、該ボス部は、追尾ケ
ース蓋1−26に設けた対応穴1−26を通って上方へ
突出しており、昇降部材1−45がヒンジ軸1−28を
中心として回動した時に該ボス部1−45cによってカ
メラ台1−27を押し上げるようになっている。すなわ
ち、この昇降部材1−45の上下によって駆動力がカメ
ラの上下方向の往復運動に変換される。一方、カメラを
左右方向へ往復運動させるための駆動力は上述の様に減
速歯車1−42に伝達され、さらに歯車1−46に伝達
される。
【0040】歯車1−46には回転中心から偏心した位
置に軸1−47が固定されており、レバー1−48の一
端は該軸1−47を介して歯車1−46に取付けられて
いる。1−49は固定板1−30の軸部1−30aにネ
ジ止め固定される押え板であり、該押え板1−49には
軸1−50が固定されている。レバー1−48の他端は
該軸1−50を介して押え板1−49に取付けられてい
る。
【0041】図2及び図3は追尾機構駆動部の動作を説
明する為の図であり、図1と対応する部分については同
一番号を付して示してある。図2は切換機構によりモー
タ1−34の回転運動をカメラ台1−27の左右方向の
往復運動に変換した状態を示しており、図3は切換機構
によりモータ1−34の回転運動をカメラ台1−27の
上下方向の往復運動に変換した状態を示している。
【0042】次に、まず、図5乃至図9を参照しつつ、
本実施例のリモコン追尾カメラの送受信装置の電気的動
作を説明する。なお、以下には、撮影者がリモコン1−
23を持って撮影者自身をカメラの遠隔操作により撮影
する場合について説明する。この場合、まず、撮影者は
カメラ本体1−1の鏡筒を撮影者自身に向けさせるよう
にカメラ本体1−1の姿勢を遠隔制御するために、追従
スイッチ1−23gを投入する。このため、インバータ
1−23hの出力が“1”となり、マルチプレクサ1−
23fはタイミングジェネレータ1−23dの出力(す
なわち搬送波)を取込むようにセットされる。従って、
タイミングジェネレータ1−23dから発生した図9
(a)の如きクロックパルスもしくはタイミングパルス
がマルチプレクサ1−23fに取込まれ、該パルスはバ
ッファアンプ1−23jにて増幅され、バッファアンプ
1−23jにより発光素子駆動手段1−23mにより発
光素子1−24が駆動される。
【0043】すなわち、発光素子1−24はタイミング
ジェネレータ1−23dの出力パルスの周波数で発光
し、その発射光線はリモコン1−23から離れた位置の
受信装置1−4の集光レンズ1−25を通って光センサ
1−6に入射する。この場合、信号光はカメラ姿勢制御
用照準光線となり、該光線がたとえば図5に示す光セン
サ1−6のうちの分割センサ1−6bに入射したとする
と、該センサ1−6bの出力S1−6bは増幅器1−7
で増幅された後、バンドパスフィルタ1−11で直流分
及び非信号成分を除去され、更に積分器1−15によっ
て積分される。
【0044】そして、積分器1−15の出力が信号光入
射位置判定回路兼カメラ姿勢制御回路1−21に入力さ
れると、「光センサ1−6のどこに信号光が入射した
か」、「光センサ1−6の中心と信号光入射位置との差
をなくす為に、カメラの姿勢をどの方向にどの程度変え
るべきか」、が該回路1−21で判定され、該回路1−
21は光センサ1−6の中心と信号光の中心とを一致さ
せるように駆動回路1−22に制御信号を与える。その
結果、前記回路1−21からの制御信号に応じてモータ
1−34が回動され、後述のようにカメラ台1−27は
まず、左右方向、続いて上下方向に、前記レンズ5の中
心と信号光の中心が一致するまで回動される。なお、こ
の場合、前記回路1−21における信号入射位置判定や
モータ1−34の駆動方法は図6及び図7に示した基準
に従って決定される。
【0045】また、前述の場合は、光センサ1−6に入
射する信号光はカメラ遠隔操作信号を含まない非変調光
であるから、図5の受信装置1−4において下側に示し
た信号処理系統は増幅器1−9及び1−10を含む信号
処理系は動作しない。
【0046】以上のようにしてカメラ本体1−1が被写
体の方へ向けられた後、撮影者がシャッターレリーズを
行うために図8の第1及び第2のレリーズスイッチ1−
23aおよび1−23bのいずれか一方を投入すると、
該スイッチの投入に連動して、追従スイッチ1−23g
がOFFとなる一方、命令エンコーダ1−23cからは
「即時レリーズ」を表わす信号(図9(b))か、「時
間遅れレリーズ」を表わす信号(図9(d))のいずれ
かが発生し、該信号が変調器1−23eに入力される。
変調器1−23eにはタイミングジェネレータ1−23
dから発生されたキャリア(図9(a))が入力されて
おり、命令エンコーダ1−23cから変調器1−23e
に入った前記信号はキャリアで変調され、変調器1−2
3eからは図9(c)もしくは図9(e)の如き変調信
号が出力される。そして、この時は前述したように、マ
ルチプレクサ1−23fは変調器1−23eの出力を取
込む状態となっているため、マルチプレクサ1−23f
を介して変調器1−23eの出力がバッファアンプ1−
23jに入力されて増幅され、バッファアンプ1−23
jを介して発光素子駆動手段1−23mが駆動される。
その結果、発光素子1−24は変調器出力に従って発光
し、リモコン1−23からは図9(c)もしくは図9
(e)の如き波形で表わされる信号光が受信装置1−4
に向って発射され、この信号光は受信装置1−4内の集
光レンズ1−5を通って光センサ1−6に入射する。
【0047】光センサ1−6の各分割センサ1−6a〜
1−6dからは該信号光の入射光量に応じた電気的信号
S1−6a〜S1−6dが生じ、該信号S1−6a〜S
1−6dは増幅器1−7〜1−10で増幅された後、バ
ンドパスフィルタ1−11〜1−14で直流分及び非信
号成分を除去される。そして、バンドパスフィルタ1−
11〜1−14の出力は復調器1−19に入力されてキ
ャリアが除去された後、命令デコーダ1−20に入力さ
れて命令デコーダ1−20において元の命令エンコーダ
出力が取出される。従って、命令デコーダ1−20から
はシャッタ操作信号等のカメラ遠隔操作信号が出力とし
て発生され、該信号がカメラ本体1−1内のシャッター
制御回路に入力されてシャッター操作が行われる。
【0048】次に図1乃至図3を用いて、駆動回路1−
22に制御信号を受けた後の追尾機構駆動部の動作を詳
細に説明する。
【0049】まず、図1及び図2を用いてカメラ台1−
27の左右方向の所定角度間での往復動について説明す
る。光センサ1−6の中心と信号光入射位置とが一致し
ていない場合、モータ1−34が図2で反時計回りに回
動する様に通電を行うと、減速歯車1−35,1−3
6,1−37,1−38を介して駆動力が伝達されると
共に、歯車1−38およびレバー1−39も反時計方向
に動き、クラッチ歯車1−41が歯車1−42および歯
車1−46と噛合う。
【0050】一方、この歯車1−46上に固定された軸
1−47と押え板1−49に固定された軸1−50とは
レバー1−48を介して連結されている。また、押え板
1−49は不図示の三脚等にしっかり固定された固定板
1−30にネジ止め固定されているので押え板1−49
の中心A、押え板上の軸1−50の中心B、歯車1−4
6の回転中心C、歯車1−46上の軸1−47の中心
D、はクランクと揺り腕機構を形成しており、従って歯
車1−46が回転することにより固定板1−30に固定
された押え板1−49上の固定された点AとBに対して
地板1−32を取り付けた追尾ケース1−25がある一
定角度だけ振れる。すなわち、モータ左右方向の往復運
動に変換される。この左右の振れ角度はAB間の短縮と
CD間との距離及び全体の位置関係によって一義的に定
まり、本実施例では、歯車1−46の1回転に対応して
追尾ケース1−25が固定板1−30に対し90°の回
転角度を以て1往復する様に構成してある。
【0051】次に図1及び図3を用いて、カメラ台1−
27の上下方向の所定角度間での往復動について説明す
る。光センサ1−6の中心と信号光入射位置とが一致し
ていない場合、モータ1−34を時計回りに回動する様
に通電を行うと、減速歯車1−35,1−36,1−3
7,1−38を介して駆動力が伝達されると共に、歯車
1−38およびレバー1−39も時計回りに動き、クラ
ッチ歯車1−41が歯車1−43と噛合う。
【0052】一方、この歯車1−43の上面にはカム面
が形成されており、このカム面上の一部で部分1−45
aにより当接する昇降部材1−45が配置されているの
で歯車1−43が回動することによってカム面に沿って
昇降部材1−45が上下に動く運動に変換される。この
昇降部材1−45の上下動はボス部1−45cによって
カメラ台1−27に伝えられ、カメラ台1−27に取付
けられたカメラ本体1−1のみが上方向に傾きを変える
様に動作する。本実施例では、歯車1−43の上面に形
成されたカム面を歯車1−43の1回転に対してカメラ
台1−27が水平位置から上方へ20°傾き、また上方
20°の傾きから水平位置に戻るように、上下方向の1
往復動に対応する様に構成してある。
【0053】図17乃至図23は本発明のカメラの第1
実施例を示すリモコン機能及びオートズーム機能を備え
たカメラの概略構成と機能とを説明するための図であ
る。
【0054】図17において、2−115は遠隔操作信
号を発する赤外線リモコン、2−110はカメラ本体、
2−101は可視光をカットする赤外線透過材、2−1
02は焦点距離が15mmであるリモコン信号光用集光
レンズである。2−103は4つの検出領域をもつシリ
コン半導体により構成された赤外線受光センサであり、
該センサ2−103は集光レンズ2−102より約5m
m後方に配置してある。
【0055】2−104はカメラを駆動させるシーケン
ス制御回路、2−105は撮影用ズームレンズ、2−1
06はペンタプリズム、2−2−107はアイピースレ
ンズ、2−108は焦点板、2−109はフィルム、2
−111はミラー、2−112はポップアップ式内蔵ス
トロボ、2−113は追尾駆動部、2−114はカメラ
の向きを上下方向に駆動させるためのヒンジ部、であ
る。赤外線リモコン2−115は使用時は図示した二点
鎖線のようにカメラ本体2−110から取外して使用す
る。
【0056】図18は本実施例の赤外線リモコン2−1
15の詳細図であり、2−201は可視光カット赤外線
透過フィルター、2−202はシャッタ信号ボタン、2
−203は追尾信号ボタン、2−204は人物の上半身
を写し込むオートズームAモードボタン、2−205は
人物の全身を写し込むオートズームBモードボタン、2
−206は画面サイズ補正ボタン、2−207はカメラ
本体2−110にある追尾モードスイッチ(図示せず)
をオン/オフさせるための突起部、2−209は赤外線
リモコン2−115を本体2−110に固定するための
溝部である。なお、2−211は画面サイズ補正ボタン
2−206が押されて画面サイズ補正モードに入ったと
きの状態を示す発光ダイオードである。本実施例におい
ては、リモコン部2−115を本体2−110からはず
した状態において画面サイズ補正ボタン2−206を押
すと発光ダイオード2−211が点灯し補正モードとな
る。
【0057】また、2−212及び2−213も発光ダ
イオードであり、オートズームのAまたはBのモードが
選択されたときに点灯する。前記いずれのモードにおい
てもモード解除する際には各モードボタンをもう一度押
すことによって行い、このとき発光ダイオードが消灯す
る。
【0058】なお、オートズーム信号及び画面サイズ補
正信号は追尾信号ボタン2−203が押されたときに追
尾信号と時間分割でカメラ側に送信される。
【0059】図19は本実施例のカメラの電子回路ブロ
ック図である。
【0060】2−301は6Vのリチウムパック電池、
2−302は電源回路、2−303はズーミングモータ
ー、2−304はAF駆動モーター、2−305はフィ
ルム給送モーター、2−306はカメラの左右の向きを
変えるための追尾駆動モーターA、2−2−307はカ
メラの上下方向の向きを変える追尾駆動モーターB、2
−309は電磁駆動シャッター、2−310はシャッタ
駆動回路、2−311はシャッタフォトインターラプタ
ー、2−312はAFフォトインターラプター、2−3
13は給送フォトインターラプター、2−314は受光
センサ、2−2−315はリモコン受信IC、2−31
6は操作スイッチ、2−317は発振回路やリモコン送
信ICや電池とIRED及びその駆動回路や操作SW
(スイッチ)等により構成されたリモコン部、2−31
8は発光管、2−319はストロボ回路、2−320は
フォトダイオードにより構成されるAFセンサ及び駆動
回路、2−321はオートズーム制御回路及び追尾制御
回路を内蔵しているカメラのシーケンス制御IC、2−
322は発振回路、2−323はPSD(半導体位置検
出器)により構成されるAFセンサ及び駆動回路、2−
324はIRED駆動回路、2−325はAF投光IR
ED、2−326は状態入力スイッチ、である。
【0061】2−327から2−335はリモコン部2
−115内の回路部2−317の主な部分及び発生信号
を示したもので、2−327は信号をカメラ側に送信す
るためのIRED、2−328はIRED用駆動回路、
329は基準信号を発生させる発振回路、2−330は
入力信号に対して送信信号を演算しIRED駆動回路2
−328へ命令コードを送るリモコン送信IC、2−3
31はリモコン回路部2−317を駆動させるための電
池、である。2−332はリモコン2−115のオート
ズームモードを選択するためのボタン2−204と2−
205が押されたときに発生するオートズーム信号、2
−333は画面サイズ補正ボタン2−206が押された
ときに発生する画面補正信号、2−334は追尾信号ボ
タン2−203が押されたときに発生する追尾信号、2
−335は撮影ボタン2−202が押されたときに発生
する撮影信号である。
【0062】図20〜図22は本実施例を詳しく説明す
るためのフローチャートである。
【0063】401のリモコン追尾モードは赤外線リモ
コン2−115がカメラ本体2−110から取り外され
て状態入力スイッチ2−226がオン状態となることに
より開始される。追尾モードになると、まず、追尾信号
を検出する動作に入る。この信号検出は受光センサ2−
314(2−103)とリモコン受信IC2−315と
によって行なわれる。追尾開始信号を検出するとシーケ
ンス制御回路2−321に信号が送られ、シーケンス制
御回路2−321の内部にある追尾制御回路よりモータ
ー駆動回路2−308に信号が送られ、追尾駆動モータ
ーAが作動し、カメラの左右方向の駆動が開始される
(403)。本実施例においては左右方向の駆動範囲は
±90°とし、駆動速度は約20°/secで行った。
【0064】なお、駆動方向の反転は駆動範囲の両端に
リミットスイッチ(図示せず)を設けてカメラが範囲一
杯まで来たことを検出し、モーターを反転させることに
より行う。また、左右方向の停止は受光センサ2−31
4(2−103)とリモコン受信IC2−315で行っ
ている。本実施例においては、赤外線リモコン2−11
5から照射される追尾信号光を受光センサ214(2−
103)の左右及び上下方向に設けられた不感帯により
4つに分割された受光センサ片によって検出し、右側2
つのセンサ片の合計出力と左側2つのセンサ片の合計出
力が等しくなったところでリモコン受信IC2−315
よりシーケンス制御回路に信号を出力し、追尾駆動モー
タAの停止(405)動作と追尾駆動モーターBの駆動
開始(406)動作を行う。
【0065】上下方向の駆動及び停止は左右方向と同様
に行い、4つに分割された受光センサ片の上側2つのセ
ンサ片の合計出力と下側2つのセンサ片の合計出力が等
しくなったところで、リモコン受信IC2−315より
シーケンス制御回路に信号を出力し、追尾駆動モータA
の停止(408)を行う。なお、上下方向においては駆
動範囲は0°〜+60°とし、駆動速度は約5°/se
cで行った。シーケンス制御回路内のオートズーム制御
回路でこの停止信号を同時に検出し、測距が行われる
(409)。測距はIRED駆動回路2−324に信号
を送り、AF投光用IRED2−325を発光させて被
写体に投光し、受光センサPSDを内蔵したAF−IC
2−323で反射光を受光し、センサ出力により位置を
算出して行った。次に、操作スイッチ2−316にある
オートズームスイッチがAorBモード状態かオフ状態
であるかを検出する(410)。
【0066】オートズームモードである場合はAモード
かBモードかを判断し、測距データよりズーミング量を
演算し(411)、ズーミングモータを駆動させ、ズー
ミングを行う(412)。次に補正モードがオフかどう
か判断し(413)、オンの時には上下方向駆動を上に
向かって駆動(414)、測距(415)を繰り返し、
測距値di が前回の測距値di−1 より2m以上大
きくなると(416)、上下方向の追尾停止位置まで追
尾駆動モータBを駆動させて戻る(417)。距離d1
及び1番目及びi番目のカメラの角度差から補正値を
演算し(418)、ズーミングモーターを駆動させ、ズ
ームの補正を行う。なお、(416)において、dt
≫di−1 とならないままカメラが一番上に傾むいた
状態に達した場合には、追尾停止位置までカメラの向き
を戻し、カメラ本体に設けた警告燈(図示せず)を3秒
間点滅させた後にA状態に戻る。ズーミングが終了する
と測距を行い(420)、フォーカシングを行う(42
1)(422)と(423)はタイマであり、6秒以内
に撮影信号が検出されない場合には、追尾信号または撮
影信号の入力待ち(425,426)となり、追尾信号
を検出すると直接図20のAに戻り、撮影信号を検出す
ると撮影後図20のAに戻る。
【0067】図23はズームを補正する方法の説明図で
ある。2−110はカメラ、2−115は赤外線リモコ
ン、2−501は被写体となる人物、2−502は背景
の壁、jは追尾停止時の光軸、d1 はこのときの被写
体距離kは人物からAFスポットがはずれたときの光軸
であり、xはこのときのフォーカスポイント、diはこ
のときの距離、αはkとjのなす角、mは距離、を表わ
す。
【0068】本実施例においては、di −di−1
≧2mとなったときに人物と背景の境界にあると判断し
た。また、カメラの上方への1ステップの角度は2°と
し、フォトカプラーを用いてその角度を検出し、初期値
との差αを求めた。また、補正時モードの写し込みサイ
ズはm×1.2の縦サイズとなる様にズーム量を演算し
た。図24は本発明のカメラの第2の実施例を説明する
ためのフローチャートであり、補正モードの被写体の大
きさの認識方法について示したものである。
【0069】本実施例は上記したカメラの実施例1に用
いたカメラシステムを改良したものであり、フローチャ
ートはその改良部を示すものである。
【0070】実施例1の(413)において補正モード
であることが確認されると、上方向へ駆動(601)、
測距(602)、測距値の比較、を繰り返す。なお、本
実施例において上方向へカメラの向きを変える1ステッ
プの角度は5°とした。次に、被写体と背景の境界を検
出するとより精度よく測るために下方向に1°づつカメ
ラの向きを変え測距を行う(604,605)。境界が
検出されると(606)、カメラの向きを追尾停止位置
に戻し(607)、補正値を演算し(608)、ズーミ
ングモータを駆動させて所望のズーム値とした後、実施
例1のフォーカシング動作(420,421)に入り、
撮影を行う。
【0071】本実施例においては、補正モードにおける
上方向への駆動ステップ角度を大きくして最初に大まか
な境界角度を検出したあと、下方向へのステップ角度を
小さくして境界角度の詳細な検出動作に入ることによ
り、精度の高い測定を短時間で行える効果がある。
【0072】図25及び図26は、本発明のカメラの第
3の実施例を説明するためのフローチャートであり、補
正モードにおける被写体の大きさの認識方法について示
したものである。
【0073】本実施例は実施例1に用いたカメラシステ
ムを改良したものであり、図25のフローチャートはそ
の改良した補正モードについて示すものである。また、
図26はこのフローチャートを説明するための図であ
る。
【0074】図26において、2−803は補正前のフ
レーミング枠、2−804は補正後のフレーミング枠、
2−801は平均的な身長である人物、2−802は平
均より高い身長である人物、2−805〜2−812は
補正モードにおける測距点を示す。
【0075】本発明のカメラの実施例1の(413)に
おいて補正モードであることが確認されると上方向への
駆動(701)、測距(702)、測定値の比較(70
3)、を繰り返す。
【0076】本実施例において上方向へのカメラの向き
を変える1ステップの角度は1°とし、このとき測距点
は2−805から2−806まで動いて人物と背景の境
界を検出する。次に、その位置から左右方向へあらかじ
め設定された角度範囲内を任意のステップ角度でカメラ
の向きを変えて測距を行い、他の境界の検出を行う(7
04〜707)。本実施例においてはステップ角度を5
°とし、追尾停止位置から左右とも5点で(k=10)
測距する様にした。この範囲内に境界が検出されない場
合には追尾停止位置へカメラの向きを戻し(708)、
補正値演算(709)を行った後にズーミングモータ駆
動(710)を行い、フォーカシング、撮影動作に移
る。境界が検出された際には再び701に戻り、同様の
動作を行う(807,808)。以下、同様にして補正
を行った結果2−804のフレーミング枠が得られ、頭
が欠けることのない撮影が行えた。
【0077】本実施例は2人が写し込まれる場合など、
リモコンがある位置の縦軸上に人物の頭部がこない場合
においても良好な補正ができるという効果がある。
【0078】図28は本発明による微調整機構の第1の
実施例を示している。
【0079】図28において、3−1は微調整するため
のビス、3−2はゆるみ止メとビスの送りネジを兼ねる
コイルバネである。3−2aはゆるみ止メのための圧縮
コイルバネ部,3−2bはビス3−1のおねじに螺合さ
せてビスに送りを与える部分、3−2cはコイルバネを
地板に引っかけ回転止メ及び抜け止メを行なう部分、3
−3はそれらを支持する地板、である。
【0080】本実施例の構成によれば、調整3−1を回
転させることにより、軸方向に送りが与えられ、調整ビ
ス下端に突き当てられる部材の位置調整を行なうことが
できる。
【0081】なお、調整ビス上端に部材を突き当てて位
置調整を行なうこともでき、この場合には、突き当てる
部材が運動を行なう場合にその運動の衝撃を、コイルバ
ネ3−2に吸収することもできるという効果もある。
【0082】図29は本発明の微調整機構の第2の実施
例を示したものである。本実施例では第1の実施例に対
してめねじとおねじの関係を逆にし、調整用ビス3−5
を中心軸3−5a付きの筒形に構成してその筒状部内周
面にめねじを形成し、コイルばね3−4がおねじとゆる
み止めとを兼ねるようにしたものである。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮影装置
によれば、リモコン追尾カメラの姿勢制御機構を一つの
モータの駆動力を用い、水平(左右)方向、垂直(上
下)方向に切り換えて利用することによって、モータに
接続する減速ギア列も大部分を共通化することができ、
極めてスペース効率の良い構成をとることが可能であ
る。また、この機構部にかかるコストも低く抑えること
ができる。
【0084】さらに、カメラの撮影方向を所定(送信
器)の方向に一致させた状態で、駆動力切換装置が、垂
直方向に駆動力を伝達可能な位置に保持し、駆動系を停
止させることにより、カメラの自重によるカメラ姿勢制
御後の設定位置ズレを、他部品追加によるコストアップ
なく防止することができる。
【0085】以上説明した様に、本発明のカメラによれ
ば、追尾用駆動部を用いて主被写体と背景の境界を測り
オートズームの設定値を補正することにより身長の高い
人や低い人に対しても適切な大きさで写し込むことが可
能となった。
【0086】以上説明したように、本発明の微調整機構
では、コイルバネにネジの螺合部材とゆるみ防止の2つ
の機構を持たせることにより地板にめねじを切る必要が
なくなり、地板を金属にしなくても十分な耐久性と信頼
性が得られ、かつ、2次加工を必要としなくなり、射出
成形のみで地板を成形できるので部品の製造コストが低
くできるという効果がある。またコイルバネに衝撃吸収
効果を持たせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の遠隔操作式撮影装置にお
けるカメラ姿勢変換装置の機械的構造を示した分解斜視
図。
【図2】図1に示した機構の第一の状態を示した横断面
図。
【図3】図1の機構の第二の状態を示す横断面図。
【図4】図1及び図5に示した本発明の撮影装置におけ
る動作を説明するフローチャート。
【図5】図1のカメラ姿勢変換装置を含む遠隔操作式撮
影装置全体の概略構成と送受信系の電気的構成を示した
図。
【図6】図1の装置に含まれるモータの制御のための制
御方法と、図5に示した受信装置4内の信号入射位置判
定手段の判定内容とを示した図。
【図7】図1の装置に含まれるモータの制御用信号と該
モータの動作とを示した図。
【図8】図5に示した送信器1−23の電気的構成を示
す概略図。
【図9】送信器1−23における信号と受信装置4にお
ける信号とを示した図。
【図10】装置の第二実施例としてのカメラ姿勢変換装
置において動力伝達切換装置の実施例の第一状態を示し
た図。
【図11】図10の装置の第二状態を示した図。
【図12】図10及び図11に示した装置を含む遠隔操
作式撮影装置の動作を示すフローチャート。
【図13】動作伝達切換え装置の第三実施例の第一状態
を示した図。
【図14】図13の装置の第二状態を示した図。
【図15】図13及び図14に示した動力伝達切換え装
置を含む遠隔操作式撮影装置において受信装置における
入力信号の状態とカメラ姿勢制御用モータの制御とを説
明するための図。
【図16】図13及び図14に示した装置を含む遠隔操
作式撮影装置の動作を示すフローチャート。
【図17】本発明のカメラの第1実施例の概略構成を示
した図。
【図18】図17に示した構成のうちリモコン送信部の
外観図。
【図19】本発明のカメラにおける電子制御系の構成を
示した図。
【図20】図3に示した電子制御系で行われる制御動作
のフローチャート。
【図21】図20に示した制御動作のフローチャートの
続き。
【図22】図21に示した制御動作のフローチャートの
続き。
【図23】図17乃至図22にて示される構成及び機能
を有した本発明の第1実施例のカメラによって行われる
補正方法の説明図。
【図24】本発明のカメラの第2実施例のカメラにおけ
るズーミング補正動作を示すフローチャート。
【図25】本発明のカメラの第3実施例のカメラにおけ
るズーミング補正動作を示すフローチャート。
【図26】図25の第3実施例の補正方法を説明するた
めの図。
【図27】公知のリモコンカメラにおける赤外光信号受
光素子の正面図。
【図28】本発明の微調整機構の第1実施例の縦断面
図。
【図29】本発明の微調整機構の第2実施例の縦断面
図。
【図30】従来の微調整機構の一例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1−1…カメラ本体 1−2…カメラ姿
勢制御部 1−3…モータ 1−4…受信装置 1−5…集光レンズ 1−6…光センサ 1−7〜1−10…増幅器 1−11〜14…
バンドパスフィルタ 1−15〜1−18…積分器 1−19…復調器 1−20…命令デコーダ 1−21…カメラ
姿勢制御回路 1−22…駆動回路 1−25…追尾ケ
ース 1−26…追尾ケース蓋 1−27…カメラ
台 1−30…固定板 1−34…モータ 1−36〜1−38…減速ギア 1−39…レバー 1−41…クラッチ歯車 1−42,1−4
3…歯車 1−45…昇降部材 1−48…レバー 1−51…駆動モータ 1−52〜1−55,1−57〜1−59…ギア列 1−60,1−62…レバー 1−67…プランジャ型ラッチソレノイド 1−101…モータ 1−102〜1−104,
1−105…ギア 1−111…レバー 2−110…カメラ本体 2−115…
赤外線リモコン 2−314…受光センサ 2−315…
リモコン受信IC 2−321…シーケンス制御回路 2−308…
モーター駆動回路 2−504…背景の壁 2−501,2−801,2−802…主被写体となる
人物 2−803…補正前のフレーミング枠 2−804…補正後のフレーミング枠 3−1,3−5,3−6…ビス 3−2,3−4,3−7…コイル部材 3−3…地板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系が取付けられたカメラ本体
    と、該カメラ本体から離れた遠隔位置で操作されること
    によって該カメラ本体の姿勢制御と各種撮影操作のため
    の信号を発生する送信器と、該カメラ本体と同じ場所に
    設置されて該送信器からの信号を受信する受信器と、該
    カメラ本体に連結されていて該受信器への入射信号にも
    とづいて該カメラ本体の姿勢を変換するためのカメラ姿
    勢変換装置と、を有する撮影装置において、 該カメラ姿勢変換装置は、該カメラ本体を横方向(フィ
    ルム走行方向)に移動させるための横方向駆動手段と、
    該カメラ本体を該横方向に対して直角方向に移動させる
    ための縦方向駆動手段と、該横方向駆動手段と該縦方向
    駆動手段とに共通の唯一台の駆動源と、該駆動源の発生
    動力を該横方向駆動手段と該縦方向駆動手段のいずれか
    一方に伝達する動力伝達切換え手段と、を有し、 該送信器からの信号を該受信器が受信した時には、先
    ず、該動力伝達切換え装置をして該横方向駆動手段に該
    駆動源の発生動力を伝達させ、しかる後に該駆動源の発
    生動力を該縦方向駆動手段に伝達させる伝達順序制御手
    段が該動力伝達切換え手段に関連して設けられているこ
    とを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 該動力伝達切換え手段は該駆動源が第一
    の方向に駆動された時には該駆動源の発生動力を該横方
    向駆動手段に伝達し、該駆動源が第二の方向へ駆動され
    た時には該駆動源の発生動力を該縦方向駆動手段に伝達
    する機能を有しており、該伝達順序制御手段は該駆動源
    の駆動方向を制御する機能を有している請求項1の撮影
    装置。
  3. 【請求項3】 該動力伝達切換え手段には動力伝達先を
    切換えるためのアクチュエータが含まれており、該伝達
    順序制御手段が該アクチュエータを制御するように構成
    されている請求項1の撮影装置。
  4. 【請求項4】 カメラ本体に向って光を照射するリコモ
    ン装置と、該リモコン装置から照射された光を検出する
    センサ及び該センサの出力にもとずき該カメラ本体の光
    軸方向を水平方向と垂直方向の少なくとも一方に変化さ
    せる駆動装置並びに写し込まれる被写体の大きさを被写
    体距離から自動的に算出してズーミングを行なうオート
    ズーム手段を有するカメラ本体と、を有するリモコン追
    尾機能付きカメラにおいて、 該リモコン装置には写し込まれる画面サイズの大きさを
    補正するオートズーム補正信号を送信する手段が設けら
    れ、該オートズーム補正信号を受信した際には追尾終了
    後に少なくとも一方向の追尾駆動軸上で任意のステップ
    角度ごとにカメラ本体を回動させて測距を行なって背景
    と主被写体の境界を計測し、該主被写体の大きさに合わ
    せて画面サイズを補正する手段、が該カメラ本体に設け
    られていることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 調整対象部材に当接するネジ体と、該ネ
    ジ体を一方向に付勢する付勢作用部及び該ネジ体との螺
    合作用部を一体的に有したコイル部材と、から成ること
    を特徴とする微調整機構。
JP4173484A 1992-06-30 1992-06-30 撮影装置、カメラ及び微調整機構 Pending JPH0618964A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7465382B2 (en) 2001-06-13 2008-12-16 Eksigent Technologies Llc Precision flow control system
US7597790B2 (en) 2001-06-13 2009-10-06 Eksigent Technologies, Llc Flow control systems
CN113960047A (zh) * 2021-10-13 2022-01-21 深圳康姆科技有限公司 一种芯片封装检测设备及其使用方法

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