JPH05107621A - 像振れ補正装置及び像振れ補正機能付カメラ - Google Patents

像振れ補正装置及び像振れ補正機能付カメラ

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JPH05107621A
JPH05107621A JP3297675A JP29767591A JPH05107621A JP H05107621 A JPH05107621 A JP H05107621A JP 3297675 A JP3297675 A JP 3297675A JP 29767591 A JP29767591 A JP 29767591A JP H05107621 A JPH05107621 A JP H05107621A
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JP
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camera
shake
image blur
blur correction
image
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JP3297675A
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Ichiro Onuki
一朗 大貫
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不必要な像振れ補正動作を阻止し、電源の消
費を無駄にすることを防止すると共に、撮影者の撮影動
作に応じた速やかな像振れ補正を行うことができる。 【構成】 撮影者の身体の一部がカメラへ接近したか否
かを判別する判別手段21,33,34と、該判別手段
にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別
される事により、振れ検知手段22,23,24を動作
させ、その後所定時間遅延させて像振れ補正手段25〜
28を動作させる制御手段21とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに生じた振れを
検知し、該カメラの振れによる像振れを補正する手段を
備えた像振れ補正装置及び像振れ補正機能付カメラの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、手振れによるカメラの像振れ
を補正する像振れ補正装置は種々提案されている。これ
らの像振れ補正方式の代表的なものは、振れ検知手段に
よりカメラに生じた手振れ振動を検知し、該振れ信号に
基づいて撮影光学系内の振れ補正光学素子を変位せしめ
て像振れを解消させるというものである。
【0003】そして、手振れを検知する振れ検知手段と
しては、角変位計,角速度計,角加速度計等が用いられ
るが、これらの振れ検知手段は、動作開始初期時には一
般に初期値エラ−を生じ、正しい振れ信号を出力するま
でには数秒を要する。これは上記振れ検知手段は普通、
出力信号のバイアス成分やドリフトを除去するためのハ
イパスフィルタ、或は、振れの角速度、角加速度を振れ
の変位に変換するための積分器を有するが、これらのフ
ィルタや積分器による初期値エラ−が作用するためであ
る。そこで、この初期値エラ−を軽減するために振れ検
知手段の動作直後には、上記フィルタや積分器の特性を
変え、初期値エラ−を短時間で「0」に収束させるとい
う手法が採られるが、それでも正しい振れ信号を出力す
るまでには1秒程度を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の像振れ
補正装置では、撮影開始直前に振れ検知手段の動作を開
始させていたため、像振れ補正がすぐに行えず、シャッ
タチャンスを逃がしていた。或は、カメラの電源供給開
始と同時に振れ検知手段を動作させているものもあった
が、この種のカメラにおいてはシャッタチャンスは逃が
さないものの、消費電力が大きくなるという問題を生じ
ていた。
【0005】一方、近年撮影者が撮影準備状態になった
事をカメラが検知して、カメラの特定の動作を開始させ
るという出願がなされている。例えば、特開昭64−4
2639号では、カメラの接眼部に投受光素子を配し、
該素子により撮影者の接眼部を覗く動作を検出して、オ
−トフォ−カス制御を開始させる旨の開示がある。
【0006】また、本出願人による特願平1−3330
46号では、撮影者の顔の接近を視線検出手段で判定
し、撮影者の瞳がカメラのファインダを観察している事
を検知したら、オ−トフォ−カス制御等を開始するとい
う出願がなされている。
【0007】しかし、上記出願例では像振れ補正動作の
開始に関しては何ら触れられていない。
【0008】本発明の第1の目的は、不必要な像振れ補
正動作を阻止し、電源の消費を無駄にすることを防止す
ると共に、撮影者の撮影動作に応じた速やかな像振れ補
正を行うことのできる像振れ補正装置を提供することで
ある。
【0009】本発明の第2の目的は、必要としている時
のみ像振れ補正動作を行い、不用意な像振れ補正動作に
よる該手段の破損を防ぐと共に、無駄な電力消費を防
ぎ、且つ使い勝手の良い像振れ補正機能付カメラを提供
することである。
【0010】本発明の第3の目的は、像振れ補正特性を
劣化させずにパニング等の意図的な操作時の応答性を改
善することのできる像振れ補正機能付カメラを提供する
ことである。
【0011】本発明の第4の目的は、像振れ補正動作を
開始及び停止を指示するためのスイッチ手段を不用とす
ることのできる像振れ補正機能付カメラを提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影者の身体
の一部がカメラへ接近したか否かを判別する判別手段
と、該判別手段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近
したことが判別される事により、振れ検知手段を動作さ
せ、その後所定時間遅延させて像振れ補正手段を動作さ
せる制御手段とを設け、また、撮影者の身体の一部がカ
メラへ接近したか否かを判別する判別手段と、該判別手
段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判
別される事により、振れ検知手段を動作させ、その後特
定の操作手段の操作がなされたことが判別されることに
より、像振れ補正手段を動作させる制御手段とを設け、
また、撮影者の身体の一部がカメラへ接近したか否かを
判別する判別手段と、カメラの撮影準備及び撮影動作や
各種制御動作の許容・禁止の選択を行うスイッチ手段が
許容状態に切り換えられる事により、振れ検知手段を動
作させ、前記判別手段にて撮影者の身体の一部がカメラ
へ接近したことが判別される事により、像振れ補正手段
を動作させる制御手段とを設け、以て、撮影者の身体の
一部がカメラへ接近したか否かの判別より、或は、撮影
準備及び撮影動作や各種制御動作の許容・禁止の選択を
行う、例えば一眼レフレックスカメラではメインスイッ
チと呼ばれているスイッチ手段の状態判別により、撮影
者が撮影開始の態勢に入ったかどうかを検知し、撮影開
始態勢に入った事の検知により、立上がり特性に難のあ
る振れ検知手段の動作を、少なくとも撮影準備動作開始
のトリガがなされるのに先だって開始するようにしてい
る。
【0013】また、本発明は、第1の判別手段にて撮影
者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別され、且
つ第2の判別手段にてトリガがなされたことが判別され
る事により、像振れ補正手段を動作させる制御手段とを
設け、また、像振れ補正手段を動作させる第1の駆動開
始手段と、撮影状態制御手段を動作させる第2の駆動開
始手段と、第1の判別手段にて撮影者の身体の一部がカ
メラへ接近したことが判別され、且つ第2の判別手段に
てトリガがなされたことが判別される事により、前記第
1の駆動開始手段を動作させ、第1の判別手段にて撮影
者の身体の一部がカメラに接近したことが判別される
か、又は第2の判別手段にてトリガがなされたことが判
別されることにより、前記第2の駆動開始手段を動作さ
せる駆動開始制御手段とを設け、また、像振れ補正手段
を動作させる第1の駆動開始手段と、撮影状態制御手段
を動作させる第2の駆動開始手段と、第1の判別手段に
て撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別さ
れる事により、前記第1及び第2の駆動開始手段を動作
させる駆動開始制御手段とを設け、また、像振れ補正手
段を動作させる第1の駆動開始手段と、撮影状態制御手
段を動作させる第2の駆動開始手段と、第1の判別手段
にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別
され、且つ第2の判別手段にてトリガがなされたことが
判別される事により、前記第1及び第2の駆動開始手段
を動作させる駆動開始制御手段とを設け、以て、撮影者
の身体の一部がカメラへ接近したことの判別結果とカメ
ラの撮影準備動作開始用のトリガ手段の状態判別結果に
応じて、像振れ補正手段と撮影状態制御手段の動作開始
の制御を行うようにしている。
【0014】また、本発明は、視線検知手段による視線
方向の検知結果に基づいて像振れ補正特性を変更する特
性変更手段を設け、以て、視線検知手段による視線方向
の検知結果に基づいて、撮影者のパニング等の意図的な
操作によるカメラ振れか像振れ補正すべきカメラ振れか
を類推し、該類推結果に応じて像振れ補正特性を変更す
るようにしている。
【0015】また、本発明は、視線検知手段による視線
方向の検知結果に基づいて像振れ補正手段の動作開始及
びその停止を制御する制御手段を設け、以て、注視され
る視線の方向が変化することのみで像振れ補正動作の制
御を行うようにしている。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係るカメラの主要部を示す構
成図である。
【0017】図1において、1はカメラ本体、2はフィ
ルム面である。3は撮影レンズで、該撮影レンズ3は、
フォ−カシングレンズ4,変倍レンズ5,振れ補正光学
系6より成っている。
【0018】前記フォ−カシングレンズ4は、フォ−カ
ス・アクチュエ−タ32により焦点調節され、変倍レン
ズ5は、公知の変倍操作により撮影レンズの焦点距離を
変化させる。振れ補正光学系6は、不図示の機構により
光軸に対して垂直な平面内にて二次元方向に独立に移動
可能に支持され、2組の像振れ補正アクチュエ−タ26
により偏心駆動される。
【0019】7はハ−フミラ−より成るメインミラ−
で、撮影光学系からの光束をファインダ系と焦点検出系
へ分割する。8はフィルム面2と共役なファインダスク
リ−ン,9はペンタダハプリズム,10はビ−ムスプリ
ッタ部10aを有する接眼レンズである。11はサブミ
ラ−で、メインミラ−7の透過光を焦点検出センサ31
へ導く。
【0020】21はマイクロコンピュ−タ(以下マイコ
ンと記す)で、ROM,RAM,A/D及びD/A変換
機能を有する1チップマイコンであり、ROMに格納さ
れたシ−ケンスプログラムに従って、自動露出制御、自
動焦点調節、フィルム巻上げ、及び、後述する像振れ補
正や撮影者の視線方向検出を行う。
【0021】22はカメラの振れを検知する角速度計
で、いわゆる振動ジャイロ等が用いられる。23はハイ
パスフィルタで、角速度計22からの出力信号ωのバイ
アス成分や長周期のドリフト成分を除去し、角速度信号
ω’を出力する。24は積分器で、角速度信号ω’を角
変位信号(振れ信号)θに変換する。
【0022】上記角速度計22,ハイパスフィルタ2
3,積分器24は、マイコン21からの制御ラインS
2,S3,S4にて起動停止や特性変更等の制御が行わ
れる。
【0023】25は前述した像振れ補正アクチュエ−タ
26のドライバ回路であり、前記積分器24にて検出さ
れた振れ信号θがマイコン21内で振れ補正のためのレ
ンズ変位信号dに変換されると、該変位信号dが該ドラ
イバ回路25に送出され、振れ補正光学系6が駆動され
る。27は赤外発光ダイオ−ド(IRED)、28は位
置検出素子(PSD)であり、これらにより変位検出系
を成し、前記ドライバ回路25により駆動される振れ補
正光学系6の変位(dL )を検出しており、この変位信
号dL がフィ−ドバック信号としてマイコン21に送出
される事により、振れ補正光学系6を制御量(変位信
号)dにて変位制御するフィ−ドバックル−プが構成さ
れる。
【0024】なお、カメラの像振れは上下方向(ピッ
チ)と左右方向(ヨ−)の2方向の振れにより引き起こ
されるため、上記角速度計22乃至PSD28の像振れ
補正要素は各々2組用意されることになるが、当図では
図面簡略化の為に1組のみを示している。
【0025】31は焦点検出センサ、32は焦点調節用
アクチュエ−タである。
【0026】33は撮影者の視線方向を検出する二次元
CCD等より成る視線検知センサ、34は視線検知のた
めに撮影者の瞳を照明する赤外発光ダイオ−ド(IRE
D)である。
【0027】上記IRED34が発した光はビ−ムスプ
リッタ35,結像レンズ36を通過した後にビ−ムスプ
リッタ10aで反射して、撮影者の瞳を照明する。する
と、照明された瞳孔の像やIRED34の角膜反射像が
再びビ−ムスプリッタ10a,結像レンズ36,ビ−ム
スプリッタ36を介して視線検知センサ33上に結像さ
れ、所定のアルゴリズムにて撮影者の瞳が接眼部に接近
したか否か、及びその視線方向を検出する。
【0028】37は被写体の輝度を測定するための測光
センサである。
【0029】38はレリ−ズ動作制御回路で、メインミ
ラ−7及びサブミラ−11をクイックリタ−ン制御する
ための不図示のモ−タ,不図示の絞り,シャッタ制御用
マグネットの駆動制御を行う。
【0030】39は巻上げチャ−ジ制御回路で、フィル
ム巻上げやシャッタチャ−ジを行う不図示のモ−タを駆
動制御する。
【0031】SWMはカメラの外装部材に設けられたメ
インスイッチで、撮影者によるスイッチツマミの切換操
作、或は、カメラのグリップを握る等の動作でオンとな
るスイッチであり、該メインスイッチSWMがオンされ
ると、マイコン21はROMに格納された所定のシ−ケ
ンスプログラムを実行する。
【0032】SW1,SW2は不図示のレリ−ズボタン
に連動したスイッチで、レリ−ズボタンの第1段階の押
下によりスイッチSW1がオンし、引き続いて第2段階
までの押下でスイッチSW2がオンし、マイコンCPU
は後述するように、スイッチSW1のオンで測光露出演
算,自動焦点調節動作及び像振れ補正動作等を行い、ス
イッチSW2のオンをトリガとして露出制御とフィルム
の巻上げを行う。
【0033】図2は、図1における構成要素のうち、制
御回路部を表したもので、ハイパスフィルタ23,積分
器24について詳しく書かれている。
【0034】ハイパスフィルタ23は、オペアンプOP
H ,抵抗RH1乃至RH3,コンデンサCH 及びマイコン2
1によりオンオフ制御されるスイッチSWH より成る。
そして、通常はスイッチSWH はオフ(開)となってお
り、この時のポ−ルすなわちカットオフ周波数fH1[H
z]は fH1=1/(2π・RH1・CH ) となっている。従って、角速度計22からの角速度信号
ωが入力すると、fH1[Hz]以下の成分がカットされ
た角速度信号ω’が出力される。
【0035】一方、マイコン21からの制御ラインS3
によりスイッチSWH がオンされると、カットオフ周波
数fH2は fH2=(RH1+RH2)/(2π・RH1・RH2・CH )>
H1 となる。すなわち、スイッチSWH がオンされると、低
減カット特性が強加され、角速度信号ωのオフセット除
去能力が高まる。すなわち、初期値エラ−の収束を早め
られるが低周波の手振れ信号も遮断される。
【0036】積分器24もハイパスフィルタ23と同様
に、オペアンプOPI ,抵抗RI1乃至RI4,コンデンサ
I,及びスイッチSWI より構成され、スイッチSWI
がオフの時には fI1=1/(2π・RI3・CI ) 以上の信号が積分され、スイッチSWI がオンの時には fI2=(RI3+RI4)/(2π・RI3・RI4・CI )>
I1 以上の信号が積分される。すなわち、スイッチSWI
オンの時には低周波信号の積分作用が弱まるので、パン
ニング操作等、大きな振れ変位が生じた時に該スイッチ
SWI をオンすれば、角変位信号(振れ信号)θの原点
への復帰を早められる。
【0037】なお、角速度計22,ハイパスフィルタ2
3,積分器24を合わせたものを、以降振れ検知手段と
称する。
【0038】次に、上記構成によるカメラの動作につい
て図3(a)(b)のフロ−チャ−トに従って説明する。
【0039】不図示の電源スイッチ(これは電池装填に
より自動的に切り換わるスイッチ、或は、手動操作で電
源投入回路を切り換えるスイッチや、電源装填動作その
もののいずれでも構わない。)がオンされると、マイコ
ン21にも電源が投入され、マイコン21は図3(a) に
示すステップ(001)からステップ(002)へ進ん
で所定のプログラムの実行を開始する。
【0040】ステップ(002)にて、マイコン21内
のRAMに設定されている制御用のフラグ変数をすべて
クリアして初期化する。
【0041】ステップ(003)では、メインスイッチ
SWMの状態判別を行い、該スイッチSWMがオフなら
ステップ(002)へ戻り、スイッチSWMがオンとな
るまで上記ステップを繰り返し実行し、待機状態とな
る。その後、メインスイッチSWMがオンと判定する
と、ステップ(004)へと進む。
【0042】ステップ(004)では、視線検知を行
う。具体的には、図2のIRED34を点灯し、これに
同期して視線検知センサ33が像の蓄積を行う。そして
蓄積終了後、像信号はマイコン21へ送出され、マイコ
ン21は所定のアルゴリズムに従って撮影者の瞳像の有
無、及び、視線方向の検出を行う。当検出原理及びアル
ゴリズムの詳細は本出願人による特開平1−24151
1等に記載されているので、詳しい説明は省略する。
【0043】ステップ(005)では、上記視線検知結
果の判定を行う。当実施例では視線方向に関する情報は
不要なため、瞳接近の有無さえ判れば良い。そこで、瞳
が接近した(これは視線の方向が確定できたという結果
でも、もちろん構わない)と判定するとステップ(00
6)へ進み、瞳の接近が確認されない場合には、ステッ
プ(004)へ戻って視線検知を繰り返す。
【0044】瞳の接近が確認されたという事は撮影準備
動作に入ったという事なので、ステップ(006)で
は、図2におけるマイコン21からの制御ラインS2に
て振れ検知手段、すなわち、角速度計22,ハイパスフ
ィルタ23,積分器24を動作させる。そして、上記振
れ検知手段の動作開始直後は、その出力信号(振れ信
号)θには前述した初期エラ−が含まれるため、次のス
テップ(007)にてスイッチSWH ,SWI をオンに
ラッチし、初期エラ−の早期収束を図る。
【0045】続いてステップ(008)では、スイッチ
SW1のオンオフ検知を行う。そして、スイッチSW1
がオフならステップ(008)にとどまり、スイッチS
W1の状態検知を繰り返す。
【0046】ここで、スイッチSW1がオフの間はスイ
ッチSWH ,SWI をオンにし続けておくのは、振れ信
号θ、或は、変位信号dを「0」近傍に収束させておく
と、次のステップ(009)以降で像振れ補正を開始す
る時、振れ補正光学系6が原点(振れ補正光学系光軸が
撮影光軸、すなわちフィルム面中心を通る光軸と一致す
る点)付近から振れ駆動されて、振れ補正開始時の該振
れ補正光学系6の急激な動きを軽減でき、かつ振れ補正
ストロ−クを有効に使えるためである。
【0047】上記ステップ(008)でスイッチSW1
がオンであることを判定すると、ステップ(009)へ
進み、ここでは、スイッチSWH ,SWI をオフとし、
ハイパスフィルタ23と積分器24のポ−ルをfH1,f
I1として通常の手振れ検出特性を与える。
【0048】続いてステップ(010)では、像振れ補
正を開始する。具体的にはマイコン21が、振れ補正光
学系6の変位信号dをドライバ回路25に送出して、該
ドライバ回路25,像振れ補正アクチュエ−タ26,I
RED27,PSD28を動作し、該振れ補正光学系6
を駆動して、フィルム面2、或は、ファインダスクリ−
ン8上の像振れを抑制する。
【0049】次のステップ(011)では、測光センサ
37により被写体輝度を測定し、該輝度情報に基づい
て、所定のプログラムに従い絞り制御値とシャッタ秒時
制御値を演算する。
【0050】続いてステップ(012)では、焦点検出
センサ31で被写体のデフォ−カス量を検知し、その結
果に基づいてアクチュエ−タ32を駆動して焦点調節を
行う。
【0051】次のステップ(013)では、スイッチS
W2のオンオフ判別を行う。スイッチSW2がオフなら
ステップ(008)へ戻って、上記ステップ(009)
乃至(012)のフロ−を繰り返すが、スイッチSW2
がオンとなるとステップ(021)へ進む。
【0052】ステップ(021)では、ステップ(01
0)と同様に像振れ補正制御を行う。これは、像振れ補
正はレリ−ズ中も必要なためである。
【0053】次いでステップ(022)では、レリ−ズ
動作が完了か否かの判別を行い、未完なら次のステップ
(023)にてレリ−ズ制御、すなわち、ミラ−7,1
1のクイックリタ−ン制御、絞り及びシャッタ制御等を
行い、ステップ(021)へ戻る。
【0054】上記ステップ(021)乃至(023)を
繰り返し実行し、レリ−ズ制御が完了すると、ステップ
(022)よりステップ(024)へ進み、フィルム巻
上げ、シャッタチャ−ジが完了したか否かの判定を行
う。そして該動作が未完ならステップ(025)で該動
作を行い、ステップ(021)へ戻る。
【0055】そして、ステップ(021),(02
2),(024),(025)を繰り返し実行し、フィ
ルム巻上げ、シャッタチャ−ジが完了したらすべてのレ
リ−ズ動作が完了した事になるので、ステップ(02
4)よりステップ(008)へ戻る。
【0056】以上述べた本発明の第1の実施例を含むカ
メラの動作について概説すると 1)メインスイッチSWMのオンで視線検知を開始〔ス
テップ(001)〜(004)〕 2)瞳接近を確認したら、振れ検知手段の動作開始〔ス
テップ(005)〜(007)〕 3)スイッチSW1オンで像振れ補正,AE(露出演
算),AF(焦点調節)開始〔ステップ(008)〜
(012)〕 4)スイッチSW2オンでレリ−ズ動作開始〔ステップ
(013)〜(025)〕 となる。
【0057】なお、この第1の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
3(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系で
物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという方
式でも構わない。
【0058】図3(b) は、上述した図3(a) のフロ−チ
ャ−トでのステップ(004),(005)を、ステッ
プ(030)のように、投受光系の検出により、顔の接
近を検知するように置換したもので、その他の各ステッ
プについては図3(a) と共通である。
【0059】(第2の実施例)前述した第1の実施例で
は、瞳接近を確認したら振れ検知手段を動作させるもの
であったが、以下に説明する本発明の第2の実施例で
は、瞳接近の確認で、振れ検知手段の動作と像振れ補正
の両方を開始させる様にしたものである。
【0060】図4(a)(b)は本発明の第2の実施例を含む
カメラの動作を示すフロ−チャ−トである。
【0061】この第2の実施例において、ステップ(1
01)乃至(107)は、図3に示した第1の実施例の
ステップ(001)乃至(007)と同一なので、この
部分については要点のみを説明する。
【0062】電源オン後、ステップ(103)でメイン
スイッチSWMのオンを検知すると、ステップ(10
4)で視線検知を行い、この結果、瞳接近を確認すると
ステップ(105)よりステップ(106)へ進み、振
れ検知手段を動作させ、ステップ(107)にてスイッ
チSWH ,SWI をオンにラッチして初期値エラ−の早
期収束を図る。
【0063】次のステップ(108)では、振れ信号θ
の大小判別を基準値θ0 との比較により行う。なお、基
準値θ0 はマイコン21に予め設定されている値で、例
えば振れ補正可能範囲を±θmax とした時、θmax の2
0%くらいに設定される。そして振れ信号θの絶対値が
基準値θ0 より大きい時は、当ステップにとどまって振
れ信号θが小さくなるのを待ち、|θ|がθ0 以下にな
ったら、すなわち振れ信号θの初期値エラ−が低下した
ら、ステップ(109)へ進む。
【0064】ステップ(109)では、スイッチSW
H ,SWI をオフとしてハイパスフィルタ23及び積分
器24に通常の手振れ検出特性を与え、ステップ(11
0)で像振れ補正制御を開始する。
【0065】続いてステップ(111)では、スイッチ
SW1のオンオフ判別をし、オフなら像振れ補正を継続
し、オンとなったらステップ(112)へ進む。
【0066】ステップ(112)では、第1の実施例と
同様の露出演算を、ステップ(113)では焦点調節制
御を行い、ステップ(114)へ進む。
【0067】ステップ(114)では、スイッチSW2
の状態判別を行い、オフの場合にはステップ(110)
へ戻ってステップ(110)乃至(113)を繰り返し
実行し、その後、スイッチSW2がオンとなったらステ
ップ(114)から(121)へ進み、第1の実施例の
ステップ(021)乃至(025)と同様のレリ−ズ動
作を行う。
【0068】以上述べた本発明の第2の実施例を含むカ
メラの動作について概説すると 1)メインスイッチSWMのオンで視線検知を開始〔ス
テップ(101)〜104〕 2)瞳接近を検知したら、振れ検知手段を動作させ、そ
の後像振れ補正制御も開始〔ステップ(105)〜(1
10)〕 3)スイッチSW1のオンでAE,AFを開始〔ステッ
プ(111)〜(113〕 4)スイッチSW2のオンでレリ−ズ動作開始〔ステッ
プ(114)〜(125)〕 となる。
【0069】なお、この第2の実施例では、ステップ
(108)にて初期値エラ−の収束待ちを行っている
が、該ステップを検出値が安定するまで遅延させるタイ
マ手段として構成しても構わない。すなわち、ステップ
(107)を実行後、一定の時間が経過したらステップ
(109)へ進む様にしても構わない。
【0070】図4(b) は上述した図4(a) のフロ−チャ
−トでのステップ(105)を、図3(b) と同様の考え
方でステップ(130)のように顔の接近を検知するよ
うに置換している。そして、また図4(a)のステップ
(108)をステップ(131),(132)のように
上述のタイマ手段を有する構成に置換したもので、その
他の各ステップについては、図4(a) と共通である。こ
こで、ステップ(131)は上述のタイマをスタ−トさ
せるステップであり、ステップ(132)は所定の遅延
時間が経過したことを検知するステップである。
【0071】該第2の実施例では、瞳接近を確認した
ら、振れ検知手段の動作開始の他に振れ補正動作も開始
させる様にしているので、スイッチSW1のオンによる
焦点調節開始時には既に像振れ補正効果が発揮されてお
り、小さな被写体も振れなく測距フレ−ムに収めてから
焦点調節を開始するので、測距エラ−が回避できる。
【0072】(第3の実施例)前記第1及び第2の実施
例では、瞳接近の確認で振れ検知手段を動作させていた
が、以下に示す本発明の第3の実施例では、メインスイ
ッチSWMのオンで振れ検知手段を動作させ様とするも
のである。
【0073】図5(a)(b)は本発明の第3の実施例を含む
カメラの動作を示すフロ−チャ−トである。
【0074】この第3の実施例においても各ステップの
実行内容は、第1,第2実施例と同様で、ステップの順
序が異なる。よって、実行内容の詳細な説明は省略す
る。
【0075】電源オン後、ステップ(202)で全フラ
グ,全変数クリア後、ステップ(203)でメインスイ
ッチSWMがオンと判定すると、ステップ(204)に
て振れ検知手段を動作させ、ステップ(205)にてス
イッチSWH ,SWI をオンにラッチして、振れ信号θ
の初期値エラ−の収束を図る。
【0076】ステップ(206)では視線検知を行い、
瞳接近を確認すればステップ(208)へ進み、否なら
(206)へ戻って視線検知を繰り返す。
【0077】瞳接近を確認するとステップ(208)で
振れ検出特性を通常状態にし、次のステップ(209)
で像振れ補正を開始する。続いてステップ(210)で
露出演算を、次のステップ(211)で焦点調節制御を
行い、ステップ(212)でスイッチSW1の判別を行
う。そしてスイッチSW1がオフならステップ(20
9)へ戻り、像振れ補正、露出演算、焦点調節制御が繰
り返し実行する。
【0078】上記ステップ(212)でスイッチSW1
がオンと判定するとステップ(213)へ進んで像振れ
補正を行い、ステップ(214)へ進む。ステップ(2
14)ではスイッチSW2のオンオフ判別をし、オフな
らステップ(212)へ戻る。すなわち、スイッチSW
1がオンされると像振れ補正のみを繰り返し実行し、露
出演算値及び焦点状態はスイッチSW1がオンになる直
前の状態に固定されるので、いわゆるAEロック・AF
ロックが施された事になる。
【0079】スイッチSW2がオンされるとステップ
(214)よりステップ(221)へ移行し、第1,第
2の実施例と同様にレリ−ズ動作を行う。
【0080】以上述べた本発明の第3の実施例を含むカ
メラの動作について概説すると 1)メインスイッチSWMのオンで振れ検知手段を開始
させると共に、視線検知を開始〔ステップ(201)〜
(206)〕 2)瞳接近を検知したら、像振れ補正,AE,AF動作
を開始〔ステップ(207)〜(211)〕 3)スイッチSW1のオンでAE・AFをロック〔ステ
ップ(212)〜(213〕 4)スイッチSW2のオンでレリ−ズ動作を開始〔ステ
ップ(214)〜(225)〕 となる。
【0081】なお、この第3の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
5(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系で
物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという方
式でも構わない。
【0082】図5(b) は、上述した図5(a) のフロ−チ
ャ−トでのステップ(206),(207)を、ステッ
プ(230)のように、投受光系の検出により、顔の接
近を検知するように置換したもので、その他の各ステッ
プについては図5(a) と共通である。
【0083】この第3の実施例においては、第1,第2
の実施例に対し、振れ検知手段の動作開始タイミングが
早いので、カメラ電源の消費量は若干増すが、より素早
い像振れ補正開始が可能となる。
【0084】以上の3つの実施例の動作をまとめたもの
が図6である。
【0085】(第4の実施例)図7は本発明の第4の実
施例における動作を示すフロ−チャ−トであり、この実
施例では、撮影者が像振れ補正を必要としている時の
み、像振れ補正動作を行おうとするものである。
【0086】不図示の電源スイッチがオンされると、マ
イコン21にも電源が投入され、マイコン21はステッ
プ(301)からステップ(302)へ進んで所定のプ
ログラムの実行を開始する。
【0087】ステップ(302)にて、マイコン21内
のRAMに設定されている制御用のフラグ変数をすべて
クリアして初期化する。
【0088】ステップ(303)では、メインスイッチ
SWMの状態判別を行い、該スイッチSWMがオフなら
ステップ(302)へ戻り、スイッチSWMがオンとな
るまで上記ステップを繰り返し実行し、待機状態とな
る。その後、メインスイッチSWMがオンであることを
判定すると、ステップ(304)へと進む。
【0089】ステップ(304)では、図2におけるマ
イコン21からの制御ラインS2にて振れ検知手段、す
なわち、角速度計22,ハイパスフィルタ23,積分器
24を動作させる。そして、上記振れ検知手段の動作開
始直後は、その出力信号(振れ信号)θには前述した初
期エラ−が含まれるため、次のステップ(305)にて
スイッチSWH ,SWI をオンにラッチし、初期エラ−
の早期収束を図る。
【0090】続いてステップ(306)では、スイッチ
SW1のオンオフ検知を行う。そして、スイッチSW1
がオフならステップ(306)にとどまり、スイッチS
W1の状態検知を繰り返す。
【0091】ここで、スイッチSW1がオフの間はスイ
ッチSWH ,SWI をオンにし続けておくのは、振れ信
号θ、或は、変位信号dを「0」近傍に収束させておく
と、ステップ(307)以降で像振れ補正を開始する
時、振れ補正光学系6が原点付近から振れ補正駆動され
て、振れ補正開始時の該振れ補正光学系6の急激な動き
を軽減でき、かつ振れ補正ストロ−クを有効に使えるた
めである。
【0092】上記ステップ(306)でスイッチSW1
がオンと判定すると、ステップ(307)へ進む。
【0093】ステップ(307)では、測光センサ37
により被写体輝度を測定し、該輝度情報に基づいて、所
定のプログラムに従い絞り制御値とシャッタ秒時制御値
を演算する。
【0094】続いてステップ(308)では、焦点検出
センサ31で被写体のデフォ−カス量を検知し、その結
果に基づいてアクチュエ−タ32を駆動して焦点調節を
行う。
【0095】次に、ステップ(309)では、視線検知
を行う。具体的には、図2のIRED34を点灯し、こ
れに同期して視線検知センサ33が像の蓄積を行う。そ
して蓄積終了後、像信号はマイコン21へ送出され、マ
イコン21は所定のアルゴリズムに従って撮影者の瞳像
の有無、及び、視線方向の検出を行う。
【0096】ステップ(310)では、上記視線検知結
果の判定を行う。この実施例では視線方向に関する情報
は不要なため、瞳接近の有無さえ判れば良い。そこで、
瞳が接近したと判定するとステップ(311)へ進み、
瞳の接近が確認されない場合には、ステップ(313)
へ進む。
【0097】ステップ(313)では、スイッチSW2
のオンオフ判別を行う。スイッチSW2がオフならステ
ップ(306)へ戻って、上記ステップ(307)乃至
(310)のフロ−を繰り返す。すなわち、スイッチS
W1がオンされても瞳が接近していない時は露出演算及
び焦点調節制御のみを繰り返し実行し、像振れ補正は行
わない。
【0098】上記ステップ(310)で瞳接近を確認す
ると、ステップ(311)へ進んでスイッチSWH ,S
I をオフとし、ハイパスフィルタ23と積分器24の
ポ−ルをfH1,fI1として通常の手振れ検出特性を与え
る。
【0099】続いてステップ(312)では、像振れ補
正を開始する。具体的にはマイコン21が、振れ補正光
学系6の変位信号dをドライバ回路25に送出して、該
ドライバ回路25,像振れ補正アクチュエ−タ26,I
RED27,PSD28を動作し、該振れ補正光学系6
を駆動して、フィルム面2、或は、ファインダスクリ−
ン8上の像振れを抑制する。そして、ステップ(31
3)へ進み、スイッチSW2がオフなら前述したように
ステップ(306)へ戻って上記ステップ(307)乃
至(312)を繰り返し実行する。すなわち、像振れ補
正はスイッチSW1がオンとなり、且つ瞳接近が確認さ
れた時のみ動作する。
【0100】上記ステップ(306)乃至(313)の
フロ−を実行中にスイッチSW2がオンとなると、ステ
ップ(313)よりステップ(321)へ進んで以後レ
リ−ズ動作、すなわち、ミラ−7,11のクイックリタ
−ン制御、絞り及びシャッタ制御、フィルム巻上げ等を
行う。
【0101】すなわち、ステップ(321)では、ステ
ップ(310)と同様に像振れ補正制御を行う。これ
は、像振れ補正はレリ−ズ中も必要なためである。
【0102】次のステップ(322)では、レリ−ズ動
作が完了か否かの判別を行い、未完なら次のステップ
(323)にてレリ−ズ制御、すなわち、ミラ−7,1
1のクイックリタ−ン制御、絞り及びシャッタ制御等を
行い、ステップ(321)へ戻る。
【0103】上記ステップ(321)乃至(323)を
繰り返し実行し、レリ−ズ制御が完了すると、ステップ
(322)よりステップ(324)へ進み、フィルム巻
上げ、シャッタチャ−ジが完了したか否かの判定を行
う。そして該動作が未完ならステップ(325)で該動
作を行い、ステップ(321)へ戻る。
【0104】そして、ステップ(321),(32
2),(324),(325)を繰り返し実行し、フィ
ルム巻上げ、シャッタチャ−ジが完了したらすべてのレ
リ−ズ動作が完了した事になるので、ステップ(32
4)よりステップ(306)へ戻る。
【0105】以上のフロ−による作用を説明したのが図
8である。
【0106】図8は、スイッチSW1のオンオフ状態
と、瞳接近の有無状態の組合せ時における露出演算(A
E)、焦点調節制御(AF)の動作と像振れ補正動作の
有無を、「有は○」で「無は×」で示したものである。
【0107】スイッチSW1がオフなら瞳接近の有無に
拘らず、AE,AF及び像振れ補正は行わない。スイッ
チSW1がオンの場合、AE,AFは瞳接近の有無に拘
らず行うが、像振れ補正は瞳接近が確認されたときのみ
行う。
【0108】つまり、このような構成にすることによ
り、撮影者が像振れ補正を必要としている時のみ、該像
振れ補正が行われることになり、使い勝手が良いばかり
でなく、無駄な電力を消費してしまうといった事を防止
することができる。更に、カメラの電源をオンしたまま
カメラのグリップを握って持ち歩くといった動作中に、
誤ってレリ−ズボタンに振れて像振れ補正が開始される
といった事は十分に考えられ、この時カメラには大きな
振れが生じているためにこの際の像振れ補正動作は激し
い動きとなり、該装置を壊してしまうといった恐れがあ
るが、このような点をも防止することが可能となる。
【0109】なお、図7のフロ−でもわかる通り、瞳接
近の有無に拘らず、レリ−ズ時には像ブレ補正は必ず行
われる。
【0110】また、この第4の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
7(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系で
物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという方
式でも構わない。図7(b) は、上述した図7(a) のフロ
−チャ−トでのステップ(310)を、ステップ(33
0)のように、投受光系の検出により、顔の接近を検知
するように置換したもので、その他の各ステップについ
ては図7(a) と共通である。
【0111】(第5の実施例)上記の第4の実施例で
は、スイッチSW1がオフなら瞳接近の有無に拘らずA
E,AFは行わない様にしていたが、以下に示す第5の
実施例では、スイッチSW1がオフでも瞳接近を確認す
れば、AE,AFを開始させ、よりシャッタチャンスに
強いカメラとしたものである。
【0112】図9は本発明の第5の実施例における動作
を示すフロ−チャ−トである。
【0113】各ステップの実行内容は第4の実施例とほ
ぼ同様であり、実行順序のみが異なるので簡単に説明す
る。
【0114】ステップ(401)乃至(405)は第4
の実施例のステップ(301)乃至(305)と同一で
ある。すなわち、電源オン後、メインスイッチSWMが
オンならステップ(403)より(404)へ進んで振
れ検知手段を動作させ、ステップ(405)でスイッチ
SWH ,SWI をオンにラッチし、初期値エラ−を収束
させる。
【0115】続いてステップ(406)で視線検知を開
始し、瞳接近がまだ確認されていなければステップ(4
07)よりステップ(411)へ進み、スイッチSW1
の判別を行う。スイッチSW1がオフならステップ(4
14)へ進んでスイッチSW2の判別を行い、スイッチ
SW2もオフならステップ(406)へ戻り、ステップ
(406)(407)(411)(414)を繰り返し
実行する。
【0116】上記フロ−を実行中に瞳接近が確認される
と、ステップ(407)よりステップ(408)へ進
む。ステップ(408)でスイッチSW1がオフの場合
にはステップ(412)へ進んで露出演算を、次いでス
テップ(413)で焦点調節制御を行う。そしてスイッ
チSW2がオフならステップ(414)よりステップ
(406)へ戻る。
【0117】一方、ステップ(407)で瞳接近がNO
と判定された場合に、ステップ(411)へ進み、ここ
でスイッチSW1がオンと判定されると、やはり露出演
算、焦点調節制御は行われる。
【0118】ステップ(407)で瞳接近が確認され、
ステップ(408)でスイッチSW1がオンと判定され
ると、ステップ(409)でスイッチSWH ,SWI
オフとし、ステップ(410)で像振れ補正を行い、ス
テップ(412)へ進む。そして、ステップ(412)
では露出演算を、ステップ(413)では焦点調整制御
を行い、ステップ(414)よりステップ(406)へ
戻る。すなわち、像振れ補正は瞳接近とスイッチSW1
オンの両方が確認された時のみ開始される。
【0119】以上のステップ(406)乃至(414)
を実行中にスイッチSW2がオンされると、第4の実施
例と同様に、ステップ(414)よりステップ(42
1)へ進んでレリ−ズ動作を開始し、完了後はステップ
(406)へ戻る。
【0120】なお、この第5の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
9(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系で
物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという方
式でも構わない。図9(b) は、上述した図9(a) のフロ
−チャ−トでのステップ(407)を、ステップ(43
0)のように、投受光系の検出により、顔の接近を検知
するように置換したもので、その他の各ステップについ
ては図9(a) と共通である。
【0121】この第5の実施例の作用を示したのが、図
10である。
【0122】(第6の実施例)以下に示す第6の実施例
では、瞳接近を確認したらスイッチSW1の状態如何に
拘らず像振れ補正を開始するものである。
【0123】図11は本発明の第6の実施例における動
作を示すフロ−チャ−トである。
【0124】ステップ(501)乃至(505)は第5
の実施例と同一フロ−のため、説明は省略する。
【0125】ステップ(506)では視線検知を行い、
ステップ(507)で瞳接近が確認するとステップ(5
08)へ進む。ステップ(508)(509)で像振れ
補正が開始したらステップ(511)へ進んで露出演算
を、次いでステップ(512)で焦点調節制御を行い、
ステップ(513)へ進む。ステップ(513)ではス
イッチSW2の判別を行い、オフならステップ(50
6)へ戻る。
【0126】一方、ステップ(507)で瞳接近を確認
しなければステップ(510)へ進み、スイッチSW1
の判別を行う。そして、スイッチSW1がオフならステ
ップ(506)へ戻り、オンならステップ(511)
(512)を実行してステップ(513)へ進む。
【0127】以上のステップ(506)乃至(513)
を実行中にスイッチSW2がオンされると、第1,第2
の実施例と同様に、ステップ(513)よりステップ
(521)へ進んでレリ−ズ動作を開始し、完了後はス
テップ(506)へ戻る。
【0128】なお、この第6の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
11(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系
で物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという
方式でも構わない。図11(b) は、上述した図11(a)
のフロ−チャ−トでのステップ(507)を、ステップ
(530)のように、投受光系の検出により、顔の接近
を検知するように置換したもので、その他の各ステップ
については図11(a) と共通である。
【0129】この第6の実施例の作用を示したのが、図
12である。
【0130】以上の第4乃至第6の実施例では、スイッ
チSW1と瞳接近をトリガとしてAEとAFと像振れ補
正を開始させているが、これら3つの実施例について共
通な点は ・像振れ補正に比べてAEとAFの方が動作する機会が
多い。
【0131】・像振れ補正は瞳接近又は顔の接近が確認
されなければ動作しない。 という事である。これは ・像振れ補正は少なくともレリ−ズ時に動作していれば
その機能を最低限発揮している事になるが、AEとAF
はレリ−ズ前に動作を完了していなければならず、した
がって、像振れ補正より早いタイミングでの動作開始が
要求される。
【0132】・レリ−ズ前の像振れ補正の役割は撮影者
に像振れ補正効果を確認させることであり、したがっ
て、撮影者がファインダを観察していなければ像振れ補
正を行う意味がない。また、三脚使用による撮影では、
一度フレ−ミングを決めた後には撮影者はファインダを
観察せずにレリ−ズすることもあるが、この時にもAE
とAFは必要なため、AEとAFはスイッチSW1がオ
ンされていれば必ず動作するのが妥当である。
【0133】・像振れ補正装置は電力消費量が多いた
め、不要と思われる時には極力動作させたくない。 という事情によるものである。
【0134】(第7の実施例)第7の実施例は、スイッ
チSW1オンと瞳接近の両方を確認した場合にのみ、A
E,AF及び像振れ補正を行うもので、前述の第4乃至
第6の実施例に対してAFの機会が少なく、シャッタチ
ャンスに強いという点に関しては若干劣るが、スイッチ
SW1への不用意な接触による焦点調節装置の誤動作の
可能性は低くできる。
【0135】図13は本発明の第7の実施例における動
作を示すフロ−チャ−トであり、図7の第4の実施例の
ステップ(307)乃至(312)がステップ(60
7)乃至(612)に変わった所のみ異なるので、ここ
では要点のみ説明する。
【0136】ステップ(606)でスイッチSW1がオ
ンと判定し、ステップ(608)にて瞳接近を確認した
時のみステップ(609)乃至(612)を実行し、A
E,AF,像振れ補正制御を行う。
【0137】なお、この第7の実施例では、撮影者の撮
影準備動作完了の検出を、撮影者の瞳像の有無の検知に
より行っているが、他の方法でも構わない。例えば、図
13(b) の様に、接眼レンズの近傍に配置した投受光系
で物体からの反射光を測定し顔の接近を検知するという
方式でも構わない。図13(b) は、上述した図13(a)
のフロ−チャ−トでのステップ(608)を、ステップ
(630)のように、投受光系の検出により、顔の接近
を検知するように置換したもので、その他の各ステップ
については図13(a) と共通である。
【0138】この第7の実施例の作用を示したのが図1
4である。
【0139】(第8の実施例)図15は図1におけるフ
ァインダスクリ−ン8の平面図である。
【0140】図1の焦点検出センサ31は複数、例えば
3つの測距領域を有しており、該領域のファインダスク
リ−ン8上における位置が、A1,A2,A3である。
そして、該測距領域の位置指標である測距フレ−ムF
1,F2,F3がファインダスクリ−ン8上に形成され
ている。したがって、撮影者は該フレ−ムF1,F2,
F3に被写体を合せ焦点検出を行う。
【0141】一方、視線検知センサ33は前述した様に
二次元センサであり、ファインダ画面上における撮影者
の瞳の視線方向を検出できる様に配置される。そして、
検出された瞳の視線方向は、図15の破線で分割された
B1乃至B9の領域に分類される。B1,B2,B3は
測距フレ−ムF1,F2,F3に対応する領域、B4,
B5はその両脇、B6乃至B9は上下方向の検出領域で
ある。なお、視線検知センサ33の受光面にこの様な境
界があるわけではなく、検出した視線方向を上記領域に
分類する訳であり、また、ファインダスクリ−ン8上に
も該境界に相当する表示はない。
【0142】次に、本発明の第8の実施例における動作
を図16のフロ−チャ−トにより説明する。
【0143】不図示の電源スイッチがオンされると、マ
イコン21にも電源が投入され、マイコン21はステッ
プ(701)からステップ(702)へ進んで所定のプ
ログラムの実行を開始する。
【0144】ステップ(702)では、マイコン21内
のRAMに設定されている制御用のフラグ変数をすべて
クリアして初期化する。
【0145】ステップ(703)では、メインスイッチ
SWMの状態判別を行い、該スイッチSWMがオフなら
ステップ(702)へ戻り、スイッチSWMがオンとな
るまで上記ステップを繰り返し実行し、待機状態とな
る。その後、メインスイッチSWMがオンであることを
判定すると、ステップ(704)へと進む。
【0146】ステップ(704)では、図2におけるマ
イコン21からの制御ラインS2にて振れ検知手段、す
なわち、角速度計22,ハイパスフィルタ23,積分器
24を動作させる。そして、上記振れ検知手段の動作開
始直後は、その出力信号(振れ信号)θには前述した初
期エラ−が含まれるため、次のステップ(705)にて
スイッチSWH ,SWI をオンにラッチし、初期エラ−
の早期収束を図る。
【0147】次のステップ(706)では、マイコン2
1に内蔵された自走タイマTIMERを初期値
(「0」)にリセットする。
【0148】続いてステップ(707)では、スイッチ
SW1のオンオフ検知を行う。そして、スイッチSW1
がオフならステップ(705)に戻ってステップ(70
5)(706)を行いながらスイッチSW1の状態検知
を繰り返す。
【0149】ここで、スイッチSW1がオフの間はスイ
ッチSWH ,SWI をオンにし続けておくのは、振れ信
号θ、或は、変位信号dを「0」近傍に収束させておく
と、次のステップ(708)以降で像振れ補正を開始す
る時、振れ補正光学系6が原点付近から振れ補正駆動さ
れて、振れ補正開始時の該振れ補正光学系6の急激な動
きを軽減でき、かつ振れ補正ストロ−クを有効に使える
ためである。
【0150】上記ステップ(707)でスイッチSW1
がオンと判定すると、ステップ(708)へ進む。
【0151】ステップ(708)では、スイッチSW
H ,SWI をオフとし、ハイパスフィルタ23と積分器
24のポ−ルをfH1,fI1として通常の手振れ検出特性
を与える。
【0152】続いてステップ(709)では、像振れ補
正を開始する。具体的にはマイコン21が、振れ補正光
学系6の変位信号dをドライバ回路25に送出して、該
ドライバ回路25,像振れ補正アクチュエ−タ26,I
RED27,PSD28を動作し、該振れ補正光学系6
を駆動して、フィルム面2、或は、ファインダスクリ−
ン8上の像振れを抑制する。
【0153】次のステップ(710)では、視線検知を
行う。具体的には、図2のIRED34を点灯し、これ
に同期して視線検知センサ33が像の蓄積を行う。そし
て蓄積終了後、像信号はマイコン21へ送出され、マイ
コン21は所定のアルゴリズムに従って撮影者の瞳像の
有無、及び、視線方向の検出を行う。
【0154】ステップ(711)では、撮影者の視線方
向を検知したか否か、すなわち図15における領域B1
乃至B9のいずれかに確定されたか否かの判定を行う。
そして、正しく検知していればステップ(712)へ進
み、検知していなければステップ(709)へ戻って像
振れ補正と視線検知を繰り返す。
【0155】ステップ(712)では、視線の方向判定
による分岐を行う。そして撮影者の視線方向が図15の
領域B1内、すなわち中央にあればステップ(713)
へ進んでスイッチSWI をオフとし、通常の手振れ検知
特性を与える。これは、撮影者がファインダ画面中央を
観察している時は、パンニング等は行われていず、手振
れのみが発生していると予想されるためである。
【0156】ステップ(714)では、タイマTIME
Rを「0」にリセットし、ステップ(721)へ進む。
【0157】上記ステップ(712)で視線方向が領域
B1でない時はステップ(715)へ進み、タイマTI
MERによる計時時間を判定する。ここでの計時時間と
は、ステップ(706)或は(714)でタイマTIM
ERがリセットされてからの経過時間である。そしてタ
イマTIMERの値が所定時間、例えば1秒以上の値を
示していれば、ステップ(716)へ進み、スイッチS
Iをオンとする。すなわち、撮影者の視線方向が所定
時間以上、中央の領域B1から外れていたら、パンニン
グ或はフレ−ミング変更が行われていると判定して積分
器24のポ−ルを高くし、パンニング等による低周波大
振幅の振れ信号の積分作用を低減させて、パンニング動
作を阻害しないようにする。
【0158】上記ステップ(715)でタイマTIME
Rの値が1秒以下ならステップ(716)は実行しな
い。
【0159】ステップ(714)(715)或は(71
6)を実行後、ステップ(721)へ進む。
【0160】ステップ(721)では、測光センサ37
により被写体輝度を測定し、該輝度情報に基づいて、所
定のプログラムに従い絞り制御値とシャッタ秒時制御値
を演算する。
【0161】続いてステップ(722)では、焦点調節
制御を行う。この実施例では、焦点検出領域は図15の
A1,A2,A3の3か所を有している。そこで、視線
検知結果が領域B1,B2,B3のいずれかなら該視線
エリアに対応した測距領域を選択し、B1,B2,B3
以外のエリアなら中央の測距領域A1を選択して焦点検
出を行う。そして該検出結果からデフォ−カス量及びレ
ンズ駆動量を演算し、アクチュエ−タ32を駆動して焦
点調節を行う。
【0162】ステップ(723)では、スイッチSW1
のオンオフ検知を行う。そしてスイッチSW1がオンの
ままならステップ(724)へ進み、オフならステップ
(705)へ戻る。
【0163】ステップ(724)では、スイッチSW2
のオンオフ判別を行う。スイッチSW2がオフならステ
ップ(709)へ戻って、上記ステップ(709)乃至
(724)のフロ−を繰り返すが、スイッチSW2がオ
ンとなるとステップ(731)へ進み、以降レリ−ズ動
作、すなわち、ミラ−7,11のクイックリタ−ン制
御、絞り及びシャッタ制御、フィルム巻上げ等を行う。
【0164】すなわち、先ずステップ(731)では、
積分器24のスイッチSWI をオフとし 続いてステッ
プ(732)で像振れ補正を行う。これは、像振れ補正
はレリ−ズ中も必要なためである。
【0165】次のステップ(733)では、レリ−ズ動
作が完了か否かの判別を行い、未完なら次のステップ
(734)にてレリ−ズ制御、すなわち、ミラ−7,1
1のクイックリタ−ン制御、絞り及びシャッタ制御等を
行い、ステップ(321)へ戻る。
【0166】上記ステップ(731)乃至(734)を
繰り返し実行し、レリ−ズ制御が完了すると、ステップ
(733)よりステップ(735)へ進み、フィルム巻
上げ、シャッタチャ−ジが完了したか否かの判定を行
う。そして該動作が未完ならステップ(736)で該動
作を行い、ステップ(731)へ戻る。
【0167】そして、ステップ(731),(73
2),(733),(735),(736)を繰り返し
実行し、フィルム巻上げ、シャッタチャ−ジが完了した
らすべてのレリ−ズ動作が完了した事になるので、ステ
ップ(735)よりステップ(709)へ戻る 以上のフロ−を改めて概説すると、ステップ(703)
でメインスイッチSWMがオンとなったらステップ(7
04)で振れ検知手段を動作させ、ステップ(706)
でタイマTIMERをリセットする。そして、スイッチ
SW1がオンと判別すると、ステップ(709)で像振
れ補正を開始し、ステップ(710)で視線検知を行
う。そして、視線方向が画面中央であればステップ(7
13),(714)にて通常の手振れ検知特性を与え、
視線方向が所定時間以上、中央を外れていれば、ステッ
プ(716)にてパンニング動作を阻害しない手振れ検
知特性を与える。
【0168】(第9の実施例)前記第8の実施例では、
撮影者の視線方向がファインダ画面の中央にあるか否か
により振れ検知特性を2段階に切り換えるようにしてい
たが、以下の第9の実施例では、視線方向の変化に応じ
て振れ検知特性をほぼ無段階に変えるようにしようとす
るものである。
【0169】この実施例においても図2の回路を用いる
が、第8の実施例ではマイコン21が制御ラインS2,
S3にてスイッチSWH ,SWI をオンかオフに制御し
ていたが、この第9の実施例では、マイコン21がPW
M(Pulse Width Modulation)回路を有し、制御ライン
S2,S3によりスイッチSWH ,SWI を所定のデュ
−ティ比で高速でオンオフ制御する様に構成されてい
る。したがって、該デュ−ティ比を変えることにより、
ハイパスフィルタ23,積分器24のポ−ルをほぼ連続
的に変えることができる。
【0170】図17は本発明の第9の実施例における動
作を示すフロ−チャ−トである。
【0171】図16の第8の実施例中のステップ(70
5),(708),(731)及び(713)乃至(7
16)が、図17ではステップ(805),(80
8),(831)及び(813)乃至(817)に変わ
っている。そして、他のステップ内容は同一なので、変
わったところのみ説明する。
【0172】ステップ(813)でメインスイッチSW
Mがオンと判定されると、ステップ(804)にて振れ
検知手段を動作させる。続いてステップ(805)にお
いてハイパスフィルタ23のスイッチSWH のオン比率
を定めるデュ−ティ比DutyH を「1」に設定し、同
様に積分器24のスイッチSWI のデュ−ティ比Dut
I も「1」に設定する。この操作により、スイッチS
H ,SWI は常時オンとなり、第8の実施例のステッ
プ(705)と同様の効果を得る。
【0173】ステップ(806)では、タイマTIME
Rをリセットし、ステップ(807)でスイッチSW1
がオンと判定されると、ステップ(808)へ進む。
【0174】ステップ(808)では、デュ−ティ比D
utyH 「0」としてスイッチSWH をオフ状態とし、
デュ−ティ比DutyI は「0.3 」とする。この操作に
より、ハイパスフィルタ23のポ−ルはfH1、積分器2
4のポ−ルはfI1とfI2の間の値となる。続いてステッ
プ(809)で像振れ補正を開始し、ステップ(81
0)で視線検知を行う。
【0175】ステップ(812)で視線方向が領域B
1、すなわち中央と判定されると、ステップ(813)
へ進む。そして、タイマTIMERの値が所定時間、例
えば「0.5 秒」より大ならステップ(814)へ進み、
デュ−ティ比DutyI の値から「0.05」を減じる。す
なわち、ファインダ画面の中央を「0.5 秒」以上連続し
て観察すると、デュ−ティ比を下げて積分器24のポ−
ルを下げ、より低周波の振れまで積分して手振れ補正特
性を低域まで伸ばす。
【0176】一方、ステップ(812)にて視線方向が
B1以外ならステップ(815)へ進み、ここでタイマ
TIMER値が「0.5 秒」より大ならステップ(81
6)でデュ−ティ比DutyI の値を「0.05」増加させ
る。すなわち、「0.5 秒」以上ファインダ画面の中央以
外を観察すると、積分器24のポ−ルを上げ、低域での
像振れ補正効果を弱める。
【0177】ステップ(814)或は(816)を実行
後、ステップ(817)でタイマTIMERをリセット
し、ステップ(821)へ進んで露出演算及び焦点調節
制御を行い、ステップ(823),(824)を経由し
てステップ(809)へ戻り、前述のフロ−を繰り返
す。そして、ファインダ画面の中央領域B1を見続ける
と、デュ−ティ比DutyI は「0」になるまで下がり
続け、反対に周辺部を見続けるとデュ−ティ比Duty
I は「1」になるまで上がり続ける。
【0178】以上の様に、撮影者の視線方向の動きによ
って振れ補正特性が連続して変化する。
【0179】(第10の実施例)以下に示す第10の実
施例では、ファインダ画面内に像振れ補正の移動を制御
する特別の領域を設け、該領域内に視線が向いたことを
確認したら、像振れ補正の開始、終了及び振れ補正特性
の変更等を施す様にしたものである。
【0180】図18は第10の実施例におけるファイン
ダスクリ−ン8の平面図を示したもので、図15と同様
の測距フレ−ムF1,F2,F3の他に、パンニング動
作入力フレ−ムF11,F12及び像振れ補正開始フレ
−ムF15,像振れ補正終了フレ−ムF16が設けられ
ている。一方、視線検知センサ33も領域B1,B2,
B3の他に、B11乃至B20の様な検出領域分割がな
されており、領域B11,B12がフレ−ムF11,F
12に、領域B15,B16がフレ−ムF15,F16
に対応する。そして、撮影者が像振れ補正を開始したい
時に、フレ−ムF15を見ると、視線検知センサ33は
撮影者の視線方向が領域B15内に向いたことを検出
し、像振れ補正を開始する。像振れ補正を停止させたい
時には、フレ−ムF16を見ると同様の制御が行われ
る。
【0181】一方、パンニング動作をしたい時には、フ
レ−ムF11或はF12を見ると、視線方向は領域B1
1或はB12内にあることが検知され、第9の実施例と
同様に積分器243内のスイッチSWI のオンオフデュ
−ティ比が変更される。
【0182】図19は本発明の第10の実施例における
動作を示すフロ−チャ−トの一部である。
【0183】この第10の実施例は、図17の第9の実
施例に対し、ステップ(801)乃至(808)、(8
21)乃至(824),(831)乃至(836)は同
一で、ステップ(809)乃至(817)が異なる。よ
って、異なる部分を図19のステップ(909)乃至
(922)で示し、この部分のみ説明を行う。
【0184】ステップ(807)でスイッチSW1がオ
ンと判定し、ステップ(808)でデュ−ティDuty
H ,DutyI を各々「0」,「0.3 」に設定する。
【0185】ステップ(909)では、視線検知を行
い、ステップ(910)において視線検知未完ならステ
ップ(909)へ戻り、視線を正しく検知していればス
テップ(911)へ進む。
【0186】ステップ(911)では、視線方向が領域
B15であるか否か、すなわち撮影者が像振れ補正開始
フレ−ムF15を見ているか否かの判別を行う。そして
「YES」ならステップ(912)へ進んで像振れ補正
開始フラグFLGを「1」とする。このフラグは視線方
向が領域B15と認識すると、「1」にラッチし、領域
B16であると認識すると「0」にラッチする。即ち、
このフラグは像振れ補正制御を行うか否かを規定するフ
ラグとなる。
【0187】ステップ(911)で視線方向が領域B1
5以外ならステップ(212)は無視してステップ(2
13)へ進む。
【0188】ステップ(913)では、視線方向が領域
B16か否かの判定を行い、「YES」ならステップ
(914)にてフラグFLGを「0」とし、「NO」な
ら何もせずにステップ(915)へ進む。
【0189】ステップ(915)では、視線方向は領域
B1、すなわちファインダ画面中央か否かの判定を行
い、「YES」ならステップ(916)へ進んでタイマ
TIMERの値の判別を行う。そして、タイマTIME
Rのリセット後、「0.5 秒」以上経過していれば、撮影
者はパンニング操作をしていないと判定し、ステップ
(917)でデュ−ティ比DutyI を「0.1」を減じ
て、振れ補正帯域を低周波側へ伸ばす。
【0190】上記ステップ(915)で「NO」を判定
されると、ステップ(918)で視線方向が領域B11
或はB12であるか否かの判定を行う。そして「YE
S」なら、撮影者はパンニング動作入力フレ−ムF11
或はF12を注視したとみなして、ステップ(919)
にてデュ−ティ比DutyI を「1」にする。すると、
積分器24のスイッチSWI は常時オン状態となり、低
周波の振れ信号を積分しなくなるので、パンニング操作
を阻害することがなくなる。
【0191】ステップ(917)或は(919)実行後
は、ステップ(920)にてタイマTIMERをリセッ
トし、ステップ(921)へ進む。
【0192】ステップ(916)或は(918)で「N
O」と判定すると、デュ−ティ比の変更は行わずにステ
ップ(921)へ進む。
【0193】ステップ(921)では、像振れ補正開始
フラグFLGの判別を行い、「1」ならステップ(92
2)へ進んで像振れ補正を行い、「0」なら像振れ補正
をせずにステップ(921)へ進む。
【0194】以上のフロ−の作用を説明すると、撮影者
がフレ−ムF15,F16を注視することで、像振れ補
正の開始、終了を制御し、フレ−ムF11,F12の注
視で、パンニングに適した像振れ補正特性に切り換え
る。そして、パンニング終了後、ファインダ画面中央の
注視を続けることで、振れ補正帯域は低周波側へ連続的
に伸びて行き、手振れ補正が次第に強化される。
【0195】以上の第8〜10の実施例では、像振れ補
正特性の変更手段として、振れ角速度信号を積分する積
分器のポ−ルを切り換えるスイッチ手段を用いたが、ハ
イパスフィルタの特性を切り換えても構わない。また、
ハイパスフィルタ、積分器等をマイコン21内にディジ
タル演算回路として設けても構わないのは勿論である。
また、スイッチSW1による像振れ補正(もしくは像振
れ検出)を、レンズ操作スイッチ(ズ−ム操作、パワ−
フォ−カス操作等)によって効果がある。
【0196】また、振れ検知センサは角速度計以外のセ
ンサ、例えば角加速度計、角変位計を用いても構わな
い。角加速度計を用いた場合には、通常はハイパスフィ
ルタと積分器を必要とするので、本実施例と同様の制御
を行う。また、角変位計を用いる場合には、積分器は必
要としないが、ハイパスフィルタに相当する手段が必要
なので該手段の特性を切り換えれば良い。
【0197】また、スチルカメラだけでなく、ム−ビ−
カメラにも同様に適用することが可能である。
【0198】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至8記
載の本発明によれば、撮影者の身体の一部がカメラへ接
近したか否かの判別より、或は、撮影準備及び撮影動作
や各種制御動作の許容・禁止の選択を行う、例えば一眼
レフレックスカメラではメインスイッチと呼ばれている
スイッチ手段の状態判別により、撮影者が撮影開始の態
勢に入ったかどうかを検知し、撮影開始態勢に入った事
の検知により、立上がり特性に難のある振れ検知手段の
動作を、少なくとも撮影準備動作開始のトリガがなされ
るのに先だって開始するようにしている。よって、不必
要な像振れ補正動作を阻止し、電源の消費を無駄にする
ことを防止すると共に、撮影者の撮影動作に応じた速や
かな像振れ補正を行うことができる。
【0199】また、請求項9乃至12記載の本発明によ
れば、撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことの判
別結果とカメラの撮影準備動作開始用のトリガ手段の状
態判別結果に応じて、像振れ補正手段と撮影状態制御手
段の動作開始の制御を行うようにしている。よって、必
要としている時のみ像振れ補正動作を行い、不用意な像
振れ補正動作による該手段の破損を防ぐと共に、無駄な
電力消費を防ぎ、且つ使い勝手の良いものとすることが
できる。
【0200】また、請求項13乃至15記載の本発明に
よれば、視線検知手段による視線方向の検知結果に基づ
いて、撮影者のパニング等の意図的な操作によるカメラ
振れか像振れ補正すべくカメラ振れかを類推し、該類推
結果に応じて像振れ補正特性を変更するようにしてい
る。よって、像振れ補正特性を劣化させずにパニング等
の意図的な操作時の応答性を改善することが可能とな
る。
【0201】また、請求項16記載の本発明によれば、
注視される視線の方向が変化することのみで像振れ補正
動作の制御を行うようにしている。よって、像振れ補正
動作を開始及び停止を指示するためのスイッチ手段を不
用とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの主要部構成を示す図であ
る。
【図2】図1の要部構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例を含むカメラの動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図4】本発明の第2の実施例を含むカメラの動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図5】本発明の第3の実施例を含むカメラの動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図6】本発明の第1乃至第3の実施例の要部動作をま
とめた図である。
【図7】本発明の第4の実施例であるカメラの動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図8】本発明の第4の実施例における作用を説明する
図である。
【図9】本発明の第5の実施例であるカメラの動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図10】本発明の第5の実施例における作用を説明す
る図である。
【図11】本発明の第6の実施例であるカメラの動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図12】本発明の第6の実施例における作用を説明す
る図である。
【図13】本発明の第7の実施例であるカメラの動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図14】本発明の第7の実施例における作用を説明す
る図である。
【図15】本発明の第8及び9の実施例におけるファイ
ンダスクリ−ン上を示す平面図である。
【図16】本発明の第8の実施例であるカメラの動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図17】本発明の第9の実施例であるカメラの動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図18】本発明の第10の実施例におけるファインダ
スクリ−ン上を示す平面図である。
【図19】本発明の第10の実施例であるカメラの動作
を示すフロ−チャ−トである。
【符合の説明】
1 カメラ本体 3 撮影レンズ 6 振れ補正光学系 8 ファインダスクリ−ン 21 マイクロコンピュ−タ 22 角速度計 23 ハイパスフィルタ 24 積分器 25 ドライバ回路 26 像振れ補正アクチュエ−タ 27 赤外発光ダイオ−ド 28 位置検出素子 33 視線検知センサ SWM メインスイッチ SW1 スイッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに生じた振れを検知する振れ検知
    手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カメ
    ラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段とを備
    えた像振れ補正装置において、撮影者の身体の一部がカ
    メラへ接近したか否かを判別する判別手段と、該判別手
    段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判
    別される事により、前記振れ検知手段を動作させ、その
    後所定時間遅延させて前記像振れ補正手段を動作させる
    制御手段とを設けたことを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 制御手段内に、像振れ補正手段の動作を
    所定時間遅延させるタイマ手段を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の像振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、振れ検知手段による検知状
    態が所定の状態になった時、像振れ補正手段を動作させ
    る手段であることを特徴とする請求項1記載の像振れ補
    正装置。
  4. 【請求項4】 カメラに生じた振れを検知する振れ検知
    手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カメ
    ラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段とを備
    えた像振れ補正装置において、撮影者の身体の一部がカ
    メラへ接近したか否かを判別する判別手段と、該判別手
    段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判
    別される事により、前記振れ検知手段を動作させ、その
    後特定の操作手段の操作がなされたことが判別されるこ
    とにより、前記像振れ補正手段を動作させる制御手段と
    を設けたことを特徴とする像振れ補正装置。
  5. 【請求項5】 特定の操作手段は、カメラの撮影準備動
    作開始用のトリガ手段であることを特徴とする請求項4
    記載の像振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 カメラに生じた振れを検知する振れ検知
    手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カメ
    ラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段とを備
    えた像振れ補正装置において、撮影者の身体の一部がカ
    メラへ接近したか否かを判別する判別手段と、カメラの
    撮影準備及び撮影動作や各種制御動作の許容・禁止の選
    択を行うスイッチ手段が許容状態に切り換えられる事に
    より、前記振れ検知手段を動作させ、前記判別手段にて
    撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別され
    る事により、前記像振れ補正手段を動作させる制御手段
    とを設けたことを特徴とする像振れ補正装置。
  7. 【請求項7】 判別手段は、撮影者の目がカメラに接近
    したことを判別する手段であることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5又は6記載の像振れ補正装置。
  8. 【請求項8】 判別手段は、撮影者の顔がカメラに接近
    したことを判別する手段であることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5又は6記載の像振れ補正装置。
  9. 【請求項9】 カメラに生じた振れを検知する振れ検知
    手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カメ
    ラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、撮
    影者の身体の一部がカメラへ接近したか否かを判別する
    第1の判別手段と、カメラの撮影準備動作開始用のトリ
    ガ手段の状態を判別する第2の判別手段とを備えた像振
    れ補正機能付カメラにおいて、前記第1の判別手段にて
    撮影者の身体の一部がカメラへ接近したことが判別さ
    れ、且つ前記第2の判別手段にてトリガがなされたこと
    が判別される事により、前記像振れ補正手段を動作させ
    る制御手段とを設けたことを特徴とする像振れ補正機能
    付カメラ。
  10. 【請求項10】 カメラに生じた振れを検知する振れ検
    知手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カ
    メラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、
    撮影者の身体の一部がカメラへ接近したか否かを判別す
    る第1の判別手段と、カメラの撮影準備動作開始用のト
    リガ手段の状態を判別する第2の判別手段と、カメラの
    露出状態、焦点状態を制御する撮影状態制御手段とを備
    えた像振れ補正機能付カメラにおいて、前記像振れ補正
    手段を動作させる第1の駆動開始手段と、前記撮影状態
    制御手段を動作させる第2の駆動開始手段と、前記第1
    の判別手段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近した
    ことが判別され、且つ前記第2の判別手段にてトリガが
    なされたことが判別される事により、前記第1の駆動開
    始手段を動作させ、前記第1の判別手段にて撮影者の身
    体の一部がカメラに接近したことが判別されるか、又は
    前記第2の判別手段にてトリガがなされたことが判別さ
    れることにより、前記第2の駆動開始手段を動作させる
    駆動開始制御手段とを設けたことを特徴とする像振れ補
    正機能付カメラ。
  11. 【請求項11】 カメラに生じた振れを検知する振れ検
    知手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カ
    メラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、
    撮影者の身体の一部がカメラへ接近したか否かを判別す
    る第1の判別手段と、カメラの撮影準備動作開始用のト
    リガ手段の状態を判別する第2の判別手段と、カメラの
    露出状態、焦点状態を制御する撮影状態制御手段とを備
    えた像振れ補正機能付カメラにおいて、前記像振れ補正
    手段を動作させる第1の駆動開始手段と、前記撮影状態
    制御手段を動作させる第2の駆動開始手段と、前記第1
    の判別手段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近した
    ことが判別される事により、前記第1及び第2の駆動開
    始手段を動作させる駆動開始制御手段とを設けたことを
    特徴とする像振れ補正機能付カメラ。
  12. 【請求項12】 カメラに生じた振れを検知する振れ検
    知手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カ
    メラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、
    撮影者の身体の一部がカメラへ接近したか否かを判別す
    る第1の判別手段と、カメラの撮影準備動作開始用のト
    リガ手段の状態を判別する第2の判別手段と、カメラの
    露出状態、焦点状態を制御する撮影状態制御手段とを備
    えた像振れ補正機能付カメラにおいて、前記像振れ補正
    手段を動作させる第1の駆動開始手段と、前記撮影状態
    制御手段を動作させる第2の駆動開始手段と、前記第1
    の判別手段にて撮影者の身体の一部がカメラへ接近した
    ことが判別され、且つ前記第2の判別手段にてトリガが
    なされたことが判別される事により、前記第1及び第2
    の駆動開始手段を動作させる駆動開始制御手段とを設け
    たことを特徴とする像振れ補正機能付カメラ。
  13. 【請求項13】 カメラに生じた振れを検知する振れ検
    知手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カ
    メラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、
    撮影画面を表示するファインダと、該ファインダ上にお
    ける撮影者の視線方向を検出する視線検知手段とを備え
    た像振れ補正機能付カメラにおいて、前記視線検知手段
    による視線方向の検知結果に基づいて像振れ補正特性を
    変更する特性変更手段を設けたことを特徴とする像振れ
    補正機能付カメラ。
  14. 【請求項14】 特性変更手段は、視線検知手段による
    視線の注視方向が画面中央であった場合には、像振れ補
    正帯域の低周波限界を低周波側へ変更せしめる手段であ
    ることを特徴とする請求項13記載の像振れ補正機能付
    カメラ。
  15. 【請求項15】 特性変更手段は、視線検知手段による
    視線の注視方向が画面中央以外であった場合には、像振
    れ補正帯域の低周波限界を高周波側へ変更せしめる手段
    であることを特徴とする請求項13又は14記載の像振
    れ補正機能付カメラ。
  16. 【請求項16】 カメラに生じた振れを検知する振れ検
    知手段と、該振れ検知手段からの出力に基づいて上記カ
    メラの振れによる像振れを補正する像振れ補正手段と、
    撮影画面を表示するファインダと、該ファインダ上にお
    ける撮影者の視線方向を検出する視線検知手段とを備え
    た像振れ補正機能付カメラにおいて、前記視線検知手段
    による視線方向の検知結果に基づいて前記像振れ補正手
    段の動作開始及び停止を制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする像振れ補正機能付カメラ。
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