JPH06189438A - 住宅用組電線接続分岐部用渡り線 - Google Patents

住宅用組電線接続分岐部用渡り線

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JPH06189438A
JPH06189438A JP33933492A JP33933492A JPH06189438A JP H06189438 A JPH06189438 A JP H06189438A JP 33933492 A JP33933492 A JP 33933492A JP 33933492 A JP33933492 A JP 33933492A JP H06189438 A JPH06189438 A JP H06189438A
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JP
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wire
conductor
connection
compressed
space factor
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JP33933492A
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English (en)
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Tamotsu Nishijima
保 西島
Toshihiro Fujino
年弘 藤野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭いプラスチック接続箱内部で充分な配索性
を持ち、絶縁体を剥ぐときに導体に傷を付け難く、かつ
多少傷が付いても容易に折れないようにし、接続時の信
頼性を損なうことがないようにする。 【構成】 複数本の電線端部を挿入して、該電線の素電
線の導体を接続し絶縁した接続分岐部を複数個接続する
住宅用組電線接続分岐部用渡り線を、断面素線の導体占
積率が99%以上に円形圧縮した撚線によって構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅用組電線の接続分
岐部間を接続する渡り線に係り、特に住宅用組電線製造
時の作業性が良く、接続時の信頼性の高い住宅用組電線
接続分岐部用渡り線に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の規格化は、工事人数の削
減、工事の省力化等をもたらし、これらの建築上の効果
は、電線の配線作業にまで及んできている。すなわち、
住宅用の電線を配線するに当たって工事の簡便化、工期
の短縮化、さらには電線等の長さの適正化のため予めあ
る程度組み立てられたプレハブ電線(組電線)が使用さ
れるようになってきた。この組電線は電線を予め適宜接
続または分岐させたものである。この組電線は、配線工
事に際して、その端末を配線図に基づいて決められた箇
所に接続するだけで屋内配線工事が終了するというもの
である。
【0003】このような組電線は、図13に示すような
構成を有している。すなわち、図において、100は住
宅用組電線の接続分岐部で、プラスチック接続箱110
と吊下げ金具120とによって構成されている。プラス
チック接続箱110は合成樹脂製で釣鐘状に形成されて
いる。すなわち、プラスチック接続箱110の上端部は
封止されており、プラスチック接続箱110の上端部に
吊下げ金具120が固着されている。吊下げ金具120
は、屋内の天井等に吊下げるためのもので、板状に形成
され、適宜箇所に1個の穴130が設けられている。プ
ラスチック接続箱110の下端部は開口部140が狭く
絞られている。
【0004】150は電線で、必要な電気容量と長さを
有しており、複数の本の素電線160を束ねて構成され
ている。この複数本の電線150の各端部が住宅用組電
線の接続分岐部100のプラスチック接続箱110内に
挿入され、複数本の電線150の各素電線160の端部
の導体170が束ねられてプラスチック接続箱110内
で固着接続される。この電線150のプラスチック接続
箱110内における複数本の各素電線160の端部の導
体170の固着接続には、リングスリーブ180が用い
られている。このリングスリーブ180は、電線150
の各端末の各素電線160の導体170を束ねて、この
束ねた複数の導体170の上に被せ、外側から工具で圧
縮することにより、リングスリーブ180を圧着し、電
線150の各端末の各素電線160の導体170をカシ
メ固定するものである。これによって電線150はプラ
スチック接続箱110内にで固定保持される。190は
リングスリーブ180の上に被覆する絶縁キャップであ
る。この絶縁キャップ190は接続分岐部の無用な短絡
を避けるためのものである。さらに、プラスチック接続
箱110の内部には、樹脂200が充填され住宅用組電
線の接続分岐部100の複数本の電線150が固定され
る。
【0005】このように接続される複数本の電線150
も、近年の家電品の多種多様化によるコンセントおよび
スイッチ数の増加、並びに使用電力の増加に伴って必要
な配線数が増加の一途を辿っている。このため、従来の
如きリングスリーブの大きさでは必要な配線数を束ねて
接続することができなくなってきている。そこで、図1
4に示す如く電気的な接続が必要な複数の素電線160
をより小さな素電線数に分割し、素電線160の導体1
70の中に全くフリーな素電線210の一端の導体22
0を入れて一緒に束ね、リングスリーブ180によって
固着接続する。そして、この素電線210の他端を別に
接続する複数本の素電線230の導体240と一緒に束
ね、リングスリーブ250によって固着接続する。この
ようにして複数の接続分岐部間が電気的に接続される。
このフリーの素電線210を渡り線と称している。これ
はリングスリーブ180、250中に所定の導体17
0、240を挿入し、リングスリーブ180、250の
外側から器械等を用いて圧力を掛け、リングスリーブ1
80、250並びに挿入された導体170、240を変
形させることによって、カシメ接続を完了する。
【0006】また、従来、リングスリーブの代わりに、
図15に示す如き差し込み式コネクタ300を用いるこ
ともある。差し込み式コネクタ300においては、複数
の電線導体170を貫入し得るように構成されており、
貫入された素電線160の導体170をブスバーを兼ね
た押さえバネ310、320によって固着できるように
なっているものである。そして、この差し込み式コネク
タ300内の押さえバネ310、320同士は予め電気
的に接続されているので貫入された複数の素電線160
の導体170間の電気的接続も完了する。この差し込み
式コネクタ300においても大きさの制限から差し込め
る導体の本数は制限を受けるので、リングスリーブ18
0による接続の場合と同様、渡り線を使用し複数のコネ
クタ間を接続する必要が出てきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような接続分岐部
間を接続する渡り線として、従来は単線導体電線が使わ
れている。この渡り線として単線導体電線を用いるの
は、リングスリーブがカシメによる固着方式であるた
め、撚線を用いると、他の多くの電線導体と共にカシメ
た時に、撚線形状が崩れるだけで、導体そのものが塑性
変形を起こして完全に固着されるという状態に至らず、
接続が不十分になる恐れがあるからである。また、渡り
線として単線導体電線を用いるのは、差し込み式コネク
タに渡り線を貫入させる際、撚線であると座屈に抗する
力が弱く、貫入が旨くいかないからである。
【0008】しかしながら、渡り線に単線導体電線を使
用しても、単線導体に可撓性がないため、狭いプラスチ
ック接続箱内部で渡り線を配索して組電線の製造すると
きの作業性が悪いという問題点を有している。
【0009】また、渡り線に単線導体電線を使用してい
るため、渡り線の接続の際、刃物を絶縁体に食い込ませ
た後に絶縁体に張力を与え不要部分を除いて導体を剥き
出しにしており、この時に導体に傷が付くことがあり、
カシメた時にこの傷の部分に応力が集中して導体が折れ
てしまうことがあるという問題点を有している。
【0010】本発明は、狭いプラスチック接続箱内部で
充分な配索性を持ち、絶縁体を剥ぐときに導体に傷を付
け難く、かつ多少傷が付いても容易に折れることがな
く、接続時の信頼性を損なうことのない住宅用組電線接
続分岐部用渡り線を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の住宅用組電線接続分岐部用渡り線は、複数
本の電線端部を挿入して、該電線の素電線の導体を接続
し絶縁した接続分岐部を複数個接続する住宅用組電線接
続分岐部用渡り線を、断面素線の導体占積率が99%以
上に円形圧縮した撚線によって構成したものである。
【0012】
【作用】住宅用組電線接続分岐部用渡り線を断面素線の
導体占積率が99%以上に円形圧縮されている撚線で構
成してあるため、狭いプラスチック接続箱内部で充分な
配索性を持たすことができる。
【0013】また、住宅用組電線接続分岐部用渡り線を
断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されてい
る撚線で構成してあるため、絶縁体を剥ぐときに導体に
傷を付け難くすることができる。
【0014】さらに、住宅用組電線接続分岐部用渡り線
を断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されて
いる撚線で構成してあるため、多少傷が付いても容易に
折れるようなことをなくすことができる。
【0015】また、住宅用組電線接続分岐部用渡り線を
断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されてい
る撚線で構成してあるため、接続時の信頼性を損なうこ
とがない。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る住宅用組電線接続分岐部
用渡り線の実施例について説明する。図1には、本発明
に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線の一実施例が示
されている。
【0017】図において、1は住宅用組電線接続分岐部
用渡り線で、電気的な接続が必要な複数の素電線を小さ
な素電線数に分割し、それぞれの素電線束毎に接続分岐
部を作り、この複数の接続分岐部間を電気的に接続する
ものである。
【0018】2は圧縮導体で、断面積14mm2 なる素
線(純銅)を7芯の同芯撚りして、特開平1−9542
0号に開示される装置にて占積率が99%以上に円形圧
縮加工したものである。この圧縮導体2は、断面積14
mm2 なる素線(純銅)を7芯の同芯撚りしてあるた
め、撚線としての可撓性を有し、また、充分(99%以
上)に圧縮加工してあるため、単線なみの耐座屈力を有
している。この圧縮導体2において占積率99%以上と
したのは、占積率が99%を下回ると、耐座屈力が不足
し、円形断面形状が崩れ易くなり接続時及びその後の不
具合(貫入時の導体の曲り、カシメ及び貫入後の抜け
等)が生じやすくなるからである。
【0019】この圧縮導体の圧縮加工の程度は、圧縮導
体の外径及び圧縮導体の占積率と深い関係を有してお
り、圧縮導体の外径と占積率との関係は、表1に示す如
きものとなっている。この表1における占積率は、重量
から換算される実断面積の外径から計算される外接円断
面積に対する割合で現してある。
【0020】 表1におけるNo1〜No4の各試料の断面は、図2に
示す如き形状を有している。この図2は、各試料の断面
の顕微鏡写真によって撮影された圧縮導体の各導体の外
形をトレースしたものである。図2(A)は公称14m
2 である7芯の同芯撚りした母撚線で、外径が4.4
3φを有し、占積率が88.8%となっている。図2
(B)は上記母撚線を圧縮加工して、外径が3.88φ
としたもので、占積率が93.4%となったものであ
る。図2(C)は上記撚線を更に圧縮加工して、外径が
3.51φとしたもので、占積率が96.1%となった
ものである。図2(D)は上記撚線を更に圧縮加工し
て、外径が2.79φとしたもので、占積率が99.8
%となったものである。この表1におけるNo4の試
料、すなわち、図2(D)に示される圧縮導体が本実施
例における圧縮導体2である。
【0021】3は絶縁体である。
【0022】圧縮導体2の可撓性については、図3に示
す如き撓み量測定装置を用いて圧縮導体2の荷重に対す
る撓み量を測定することによって明らかにしてある。こ
の荷重に対する撓み量の測定結果は、図4に単線の荷重
に対する撓み量と対比して示してある。
【0023】図3に示される撓み量測定装置10は、固
定支持点12、13及び矢印Aに示す方向に移動可能な
可動台車14上に設置された可動支持点15、16に試
料17を支持し、可動台車14に一定の荷重18を掛け
る。この時の試料17の中心の基準位置Bからのずれを
撓み量として、計量器19により測定する。このように
測定された荷重に対する撓み量について、圧縮導体2と
従来の単線との比較結果が図4に示されている。図4か
らも明らかなように、圧縮導体2は、圧縮導体2に対す
る荷重が約95gを越えたときに、撓み量が大きくなる
が、単線はほぼリニアに撓み量が大きくなるだけであ
る。すなわち、圧縮導体2のほうが単線よりも可撓性が
あることがわかる。
【0024】また、圧縮導体2の疲労特性と単線の疲労
特性とを比較すると、図5に示す如くなる。この図5に
示される疲労特性試験は、中村式疲労試験機を用いてそ
れぞれ求めた。この図5に示される疲労特性試験は、図
中縦軸に示す如き撓みを負荷した状態で、固定支持点1
2に取り付けたモータによって試料17を回転させて行
う。すなわち、撓みを負荷すると、試料17の一方側が
圧縮され、他方側が引っ張られた状態となっており、こ
の状態のまま試料17を180゜回転すると試料17の
他方側が圧縮され、一方側が引っ張られた状態となり、
さらに試料17を180゜回転すると元の状態に戻る。
したがって、試料17に、図5に示す如き撓みを負荷し
た状態で、固定支持点12に取り付けたモータによって
試料17を回転させることにより試料17の相対向する
面が圧縮、引張りを繰り返し、試料17に繰り返し曲げ
を加えたと同様な金属疲労を与える。疲労特性試験結果
は、モータを回転して試料17に金属疲労を与え、モー
タが何回転したときに試料17が破断するかを見たもの
である。図5から明らかな如く、圧縮導体2は、同じ撓
み量(約43mm)を加えた場合であっても、単線に比
較してかなり疲労特性が優れている。図5において単線
に撓み量約50mm以上について加えた場合が示されて
いないのは、単線に撓み量約50mm以上加えると、撓
ませたところで金属疲労を起こしてしまうからである。
【0025】次に、占積率の異なる圧縮撚線導体電線お
よび単線導体電線を用いて、実際の住宅用組電線の接続
分岐部へリングスリーブ並びに差し込み式コネクタを用
いて実装する実装試験を行った。このときの最終工程完
了までの接続部に関する不具合発生率は、表2に示す如
き状態であった。
【0026】 表2から明らかなように、占積率99%以上の圧縮撚線
導体電線は、単線(従来例)および99%を下回る占積
率のものと比較して、接続に関する不良発生率が著しく
少なく、接続部の信頼性に優れている。
【0027】図6〜図12には、本発明に係る住宅用組
電線接続分岐部用渡り線の他の実施例が示されている。
【0028】図6は、圧縮撚線導体を、図1に図示の実
施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上に
円形圧縮加工したものであるのに対し、2芯の素線を占
積率が99%以上になるように円形圧縮加工したもので
ある。図中、20は住宅用組電線接続分岐部用渡り線、
21は圧縮導体、22は絶縁体である。
【0029】図7は、圧縮撚線導体を、図1に図示の実
施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上に
なるように円形圧縮加工したものであるのに対し、3芯
の素線を撚り合わせて(中心素線なし)占積率が99%
以上に円形圧縮加工したものである。図中、25は住宅
用組電線接続分岐部用渡り線、26は圧縮導体、27は
絶縁体である。
【0030】図8は、圧縮撚線導体を、図1に図示の実
施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上に
円形圧縮加工したものであるのに対し、4芯の素線を撚
り合わせて(中心素線なし)占積率が99%以上になる
ように円形圧縮加工したものである。図中、30は住宅
用組電線接続分岐部用渡り線、31は圧縮導体、32は
絶縁体である。
【0031】図9は、圧縮撚線導体を、図1に図示の実
施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上に
円形圧縮加工したものであるのに対し、5芯の素線を撚
り合わせて(中心素線なし)占積率が99%以上になる
ように円形圧縮加工したものである。図中、35は住宅
用組電線接続分岐部用渡り線、36は圧縮導体、37は
絶縁体である。
【0032】図10は、圧縮撚線導体を、図1に図示の
実施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上
に円形圧縮加工したものであるのに対し、6芯の素線を
撚り合わせて(中心素線なし)占積率が99%以上にな
るように円形圧縮加工したものである。図中、40は住
宅用組電線接続分岐部用渡り線、41は圧縮導体、42
は絶縁体である。
【0033】図11は、圧縮撚線導体を、図1に図示の
実施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上
に円形圧縮加工したものであるのに対し、5芯の素線を
同芯撚りして(中心素線あり)占積率が99%以上にな
るように円形圧縮加工したものである。図中、45は住
宅用組電線接続分岐部用渡り線、46は中心素線、47
は圧縮導体、48は絶縁体である。
【0034】図12は、圧縮撚線導体を、図1に図示の
実施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上
に円形圧縮加工したものであるのに対し、6芯の素線を
同芯撚りして(中心素線あり)占積率が99%以上にな
るように円形圧縮加工したものである。図中、50は住
宅用組電線接続分岐部用渡り線、51は中心素線、52
は圧縮導体、53は絶縁体である。
【0035】したがって、本実施例によれば、圧縮撚線
導体は圧縮されているとはいえ撚線であることから、単
線に比べ小さな曲げ力で曲げることができる。すなわ
ち、圧縮撚線導体は単線に比べてより大きな可撓性を得
ることができる。
【0036】また、本実施例によれば、単線に比べ疲労
特性を向上し、繰り返し曲げに対する破壊強度も向上す
ることができるので、圧縮撚線導体の絶縁体を剥くとき
に少しの傷が付いたとしても、その傷が元で断線すると
いうようなことが少なく、圧縮撚線導体であるため仮に
構成素線の1本が断線したとしても全体として電気的接
続が破壊されるというようなことはない。
【0037】また、本実施例によれば、圧縮撚線導体の
断面の占積率、すなわち、撚線導体の断面の外接円の面
積に対する撚線導体の実断面積の割合が99%以上に円
形圧縮されているため、見掛上ほぼ完全な円形断面を有
しており、単線とほぼ同じ外径にすることにより単線と
ほぼ同じ断面積を保つことができ、かつ各構成素線が互
いに密着してブリッジ状に構成しているので、断面の円
形形状が崩れにくく、例えばリングスリーブに挿入して
カシメ接続する場合にも型崩れによる不良接続となるこ
とがない。したがって、例えば、差し込み式コネクタを
用いた場合にも型崩れを起こさず、コネクタへの貫入接
続が可能となり、かつ接続後の抜けを防止することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0039】住宅用組電線接続分岐部用渡り線を断面素
線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されている撚線
で構成してあるため、狭いプラスチック接続箱内部で充
分な配索性を持たすことができる。
【0040】また、住宅用組電線接続分岐部用渡り線を
断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されてい
る撚線で構成してあるため、絶縁体を剥ぐときに導体に
傷を付け難くすることができる。
【0041】さらに、住宅用組電線接続分岐部用渡り線
を断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されて
いる撚線で構成してあるため、多少傷が付いても容易に
折れるようなことをなくすことができる。
【0042】また、住宅用組電線接続分岐部用渡り線を
断面素線の導体占積率が99%以上に円形圧縮されてい
る撚線で構成してあるため、接続時の信頼性を損なうこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の実施例を示す断面図である。
【図2】外径と占積率の異なる圧縮導体の断面は、外径
と占積率と図2に示す如き形状を有している。この図2
は、各試料の断面図である。
【図3】撓み量測定装置の全体模式図である。
【図4】図1に図示の住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の単線の荷重に対する撓み量と対比して示してある。
【図5】図1に図示の住宅用組電線接続分岐部用渡り線
のの疲労特性と単線の疲労特性とを比較した図である。
【図6】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の第2の実施例を示す図である。
【図7】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の第3の実施例を示す図である。
【図8】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の第4の実施例を示す図である。
【図9】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り線
の第5の実施例を示す図である。
【図10】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り
線の第6の実施例を示す図である。
【図11】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り
線の第7の実施例を示す図である。
【図12】本発明に係る住宅用組電線接続分岐部用渡り
線の第8の実施例を示す図である。
【図13】従来の住宅用組電線接続分岐部の一部断面全
体斜視図である。
【図14】従来の住宅用組電線接続分岐部内の電気的な
接続が必要な複数の素電線を渡り線で接続した状態を示
す図である。
【図15】従来の差し込み式コネクタを用いた場合の複
数の電線導体の接続方法を示す図である。
【符号の説明】 1,20,25,30,35,40,45,50………
……………………住宅用組電線接続分岐部用渡り線 2,21,26,31,36,41,47,52………
……………………圧縮導体 3,22,27,32,37,42,48,……………
……………………絶縁体 46,51……………………………………中心素線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図11は、圧縮撚線導体を、図1に図示の
実施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上
に円形圧縮加工したものであるのに対し、5芯の素線を
同芯撚りして(中心素線あり)占積率が99%以上にな
るように円形圧縮加工したものである。図中、45は住
宅用組電線接続分岐部用渡り線、46は圧縮導体、47
中心素線、48は絶縁体である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図12は、圧縮撚線導体を、図1に図示の
実施例が7芯の素線を同芯撚りして占積率が99%以上
に円形圧縮加工したものであるのに対し、6芯の素線を
同芯撚りして(中心素線あり)占積率が99%以上にな
るように円形圧縮加工したものである。図中、50は住
宅用組電線接続分岐部用渡り線、51は圧縮導体、52
中心素線、53は絶縁体である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1,20,25,30,35,40,45,50………
……………………住宅用組電線接続分岐部用渡り線 2,21,26,31,36,41,46,51………
……………………圧縮導体 3,22,27,32,37,42,48………………
……………………絶縁体47,52 ……………………………………中心素線
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の住宅用組電線接続分岐部用渡り線は、複数
本の電線端部を挿入して、該電線の素電線の導体を接続
し絶縁した接続分岐部を複数個接続する住宅用組電線接
続分岐部用渡り線を、断面素線の導体占積率が99%以
上に円形圧縮した撚線によって構成したものである。
こで住宅用組電線接続分岐部用渡り線を断面素線の導体
占積率が99%以上に円形圧縮した撚線によって構成す
るとしたのは、占積率が99%を下回ると、耐座屈力が
不足し、円形断面形状が崩れ易くなり接続時及びその後
の不具合(貫入時の導体の曲り、カシメ及び貫入後の抜
け等)が生じやすくなるからである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】2は圧縮導体で、断面積14mm2 なる素
線(純銅)を7芯の同芯撚りして、特開平1−9542
0号に開示される装置にて占積率が99%以上に円形圧
縮加工したものである。この圧縮導体2は、断面積14
mm2 なる素線(純銅)を7芯の同芯撚りしてあるた
め、撚線としての可撓性を有し、また、充分(99%以
上)に圧縮加工してあるため、単線なみの耐座屈力を有
している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線端部を挿入して、該電線の
    素電線の導体を接続し絶縁した接続分岐部を複数個接続
    する住宅用組電線接続分岐部用渡り線において、断面素
    線の導体占積率が99%以上に円形圧縮した撚線によっ
    て構成したことを特徴とする住宅用組電線接続分岐部用
    渡り線。
JP33933492A 1992-12-18 1992-12-18 住宅用組電線接続分岐部用渡り線 Pending JPH06189438A (ja)

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