JP7124504B2 - C型スリーブ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電線を並行状態で収容した状態で圧縮変形されることで、複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブに関する。
電線接続用のC型スリーブは、複数の電線を収容した状態で圧縮工具により圧縮変形されることにより、複数の電線を電気的且つ機械的に固定する。C型スリーブは電線から過大な張力が加わらない部分に使用される部品である。C型スリーブは複数の電線として、例えば柱上の変圧器から引き出されている低圧側電線、低電圧を工場や住宅等の需要家の配電盤につながる引き込み線等を電気的に接続し、且つ機械的に固定する。
特許文献1には、電線接続用のC型スリーブが開示されている。このC型スリーブは、大径の幹線と小径の2つの支線とを軸方向に並列に収容する。小径の2つの支線は、C型スリーブに形成された2つの凹溝に収容できるようになっている。C型スリーブでは、幹線と2つの支線とが収容された状態でC型スリーブを圧縮することで、大径の幹線と小径の2つの支線とを同時に圧着する。ここで、幹線と支線は例えば複数の金属線が撚り合わされることにより形成された撚り線である。
特開2009-48779公報
特許文献1に記載のC型スリーブでは、大径の幹線と小径の2つの支線とを収容したC型スリーブを圧縮変形させることで、大径の幹線と小径の2つの支線とを同時に圧着する。しかし、合計3本の太さの異なる幹線と支線とを同時に圧着しようとすると、3本の幹線と支線がC型スリーブから逃げようとして、互いに接触しながら軸方向にずれることがある。
幹線と支線が互いに接触しながらずれると、撚り線である3本の幹線と支線は、撚りの一部がほどけてしまうおそれがある。幹線と支線の撚りの一部がほどけてしまうと、通電時には規定された電流容量を賄えずに幹線と支線から熱を発生する虞がある。撚り線である幹線と支線を構成する金属線が1本でも浮いてしまうと、電気的な特性が低下するので、C型スリーブの圧縮ミスとなる。このため、C型スリーブを用いた複数本の幹線と支線の固定には、細心の注意を払う必要がある。
また、C型スリーブに設けられた電線を収容する空間には大きな余裕がないため、C型スリーブ内に複数本の電線を挿入した後に、さらに別の電線、例えば接地線を追加的に挿入する作業が大変面倒である。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、C型スリーブの収容部に複数の電線を収容した後であっても、さらに追加の別の電線を挿入でき、圧縮変形することで電気的且つ機械的に接続でき、圧縮ミスを防ぐことができるC型スリーブを提供することにある。
上記課題を解消するために、本発明のC型スリーブは、複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、前記電線仮固定部は、前記収容部内に設けられており、前記別の電線を前記C型スリーブの軸方向の一方側から他方側に向けて挿入すること、及び、前記別の電線を前記C型スリーブの軸方向の他方側から一方側に向けて挿入することが可能に構成されていることを特徴とする。
本発明は、C型スリーブの収容部に複数の電線を収容した後であっても、さらに追加の別の電線を容易且つ確実に挿入でき、圧縮変形することで電気的且つ機械的に接続でき、圧縮ミスを防ぐことができるC型スリーブを提供することができる。
本発明の実施形態に係るC型スリーブ10が設けられる電力設備の一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るC型スリーブ10の外観形状を示す斜視図である。 図2に示すC型スリーブ10をG方向から見た側面図である。 本発明の第2実施形態に係るC型スリーブ10Aの外観形状を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るC型スリーブ10Bを示す側面図である。 図5のC型スリーブ10Bを示す斜視図である。 (A)、(B)は、本発明の第4実施形態に係るC型スリーブ10Cを示す側面図である。 本発明の第5実施形態に係るC型スリーブ10Dを示す側面図である。 本発明の第6実施形態に係るC型スリーブ10Eを示す側面図である。 本発明の第7実施形態に係るC型スリーブ10Fを示す側面図である。 電線ガイド部材の例を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態のC型スリーブ10Gを示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るC型スリーブ10が設けられる電力設備の一例を示す模式図である。
図1に示す電力設備の例では、変圧器1が電柱上に配置されている。例えば6600Vの高電圧が、高圧側配線2を通じて変圧器1に供給される。変圧器1は、この高電圧を低電圧、例えば200Vに変圧する。この低電圧は、低圧側配線3を通じて変圧器1から出力され、引き込み線4(低圧線、CVケーブルともいう)を通じて工場や住宅等の需要家6に供給される。
図示する低圧側配線3、引き込み線4、及び接地線5は、夫々導体からなる導体部3M、4M、5Mを有しており、電線接続用のC型スリーブ10(10A~10G)は、導体部3Mと導体部4Mとを束ねた状態で圧接させて電気的且つ機械的に固定する。導体部5Mは、後述する電線仮固定部25等に対して別途電気的機械的に固定される。
本例に示す導体部3M、4M、5Mは、何れも撚り線である。本例に示す低圧側配線3、引き込み線4、及び接地線5は被覆電線であり、絶縁被覆を剥離して露出させた電線部分である導体部3M、4M、5MをC型スリーブ10によって接続する。なお、低圧側配線3、引き込み線4、接地線5の全部又は何れかは、導体部3M、4M、5Mが露出した裸電線でもよい。
接地線5は、例えば5.5mmのビニル絶縁電線である。接地線5は、C型スリーブ10の接地と、変圧器1の接地とに共用されている。C型スリーブ10は、圧縮工具により圧縮変形されることで、低圧側配線3の導体部3Mと、引き込み線4の導体部4Mとが互いに位置ずれしないように保持している。これにより、C型スリーブ10は、低圧側配線3の導体部3Mと、引き込み線4の導体部4Mとの間の電気的且つ機械的な固定を確実にする。なお、本発明の各実施形態に係るC型スリーブ10は、接地線ガイド付きC型スリーブとも呼ぶことができる。
図2は、本発明の第1実施形態に係るC型スリーブ10の外観形状を示す斜視図である。図3は、図2に示すC型スリーブ10をG方向から見た側面図である。
図2と図3に示すC型スリーブ10は、図1に示す低圧側配線3の導体部3Mと、引き込み線4の導体部4Mと、接地線5の導体部5Mとが互いに位置ずれしないように、電気的且つ機械的に固定するために用いられる。C型スリーブ10は、導電性を有し、且つ圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより作製されている。
図2と図3に示すC型スリーブ10は、概略C字型の横断面形状を有している。ここでC型スリーブ10における横断面とは、C型スリーブ10によって低圧側配線3の導体部3Mと、引き込み線4の4Mとを並行な姿勢に束ねて接続したときに、各導体部の長手方向に沿う方向(C型スリーブ10の軸方向X)に対して直交する方向における断面のことである。C型スリーブ10は、外面11と、内面12と、第1端面13(軸方向一端面)と、第2端面14(軸方向他端面)とを有する。外面11は、周方向の中間部に形成された平坦部分15と、周方向の各端部に形成された湾曲部16、17を有する。内面12は、周方向の中間部に形成された平坦部分18と、周方向の各端部に形成された湾曲部19、20を有する。第1端面13と第2端面14は、例えば平坦面である。また、C型スリーブ10は、その内部に、複数の電線(本例では導体部3Mと導体部4M)を並行状態で収容する収容部21を有している。収容部21は、内面12によって形成される中空の空間である。
C型スリーブ10は、収容部21内に導体部3Mと導体部4Mを収容した状態で圧縮工具により圧縮変形(縮径)されることにより、導体部3Mと導体部4Mとが互いに位置ずれしないように、これらを電気的且つ機械的に固定する。即ち、内面12の平坦部分18と湾曲部19、20は、圧縮変形により導体部3Mと導体部4Mとに密着して、これらを位置ずれしないように保持する。
C型スリーブ10は、外部から収容部21内に電線を挿入する電線挿入用のスリット(開放部)33を有する。スリット33は、第1端面13から第2端面14に至るまで、軸方向X全長に沿って形成されている。この電線挿入用のスリット33は、低圧側配線3の導体部3Mと、引き込み線4の導体部4Mと、を軸方向Xに沿った姿勢で収容部21内に挿入できるようになっている。C型スリーブ10は、図示しない工具を用いて圧縮して変形(縮径)させることで、並行状態で収容部21内に収容された導体部3Mと導体部4Mを、電気的且つ機械的に固定する。これにより、C型スリーブ10は導体部3Mと導体部4Mを、互いにずれが生じないようにしっかりと固定することができる。
図2と図3に示すC型スリーブ10の第1端面13と第2端面14とは平行(並行)であり、C型スリーブ10の軸方向Xと交差(例えば直交)している。内面12の周方向の中央部分である平坦部分18には電線仮固定部25が設けられている。
電線仮固定部25は、接地線挿通用の孔26を有する。この接地線挿通用の孔26は、第1端面13から第2端面14に亘って形成されている。言い換えれば、接地線挿通用の孔26は、C型スリーブ10と略同一の軸方向長を有する。電線仮固定部25は、導電性を有し、且つ圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより形成されている。電線仮固定部25は、例えばC型スリーブ10の軸方向長と同一の長手方向長を有する所定厚さの矩形状の板状部材により形成されている。電線仮固定部25は、上記板状部材の短手方向の中間部を長手方向の全域に亘って一面側に突出するように湾曲(又は屈曲)させると共に、短手方向(図中上下方向)の両端部を平坦部分18に対して、接着、溶着、或いは溶接等により固定することにより形成されている。板状部材の短手方向の中間部は、平坦部分18から離間しており、平坦部分18との間で接地線挿通用の孔26を形成する。電線仮固定部25は収容部21内に突出して設けられている。
電線仮固定部25の接地線挿通用の孔26は、軸方向の一端開口(図中手前側)から挿入された接地線5の導体部5Mを、他端開口(図中奥側)に向けてC型スリーブ10の軸方向Xに沿ってガイドする。接地線5の導体部5Mは、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mとは異なる別の電線である。この接地線挿通用の孔26の開口断面積(軸方向Xと直交する方向における断面積)は、好ましくは接地線5の導体部5Mを挿通しやすくするために、接地線5の断面積よりもやや大きく設定されている。
これにより、接地線5の導体部5Mは、作業現場において、接地線挿通用の孔26にガイドされつつ挿通されることで、電線仮固定部25によって保持、即ち仮固定される。このように、電線仮固定部25は、C型スリーブ10を圧縮変形させる前に、接地線5の導体部5Mを、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mには干渉させずに、これらの導体部と並列状態になるように仮固定することができる。
収容部21内に並列状態で収容された低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと平坦部分18との間には、軸方向Xに沿って横断面形状が概略三角形状の隙間が形成されるが、電線仮固定部25は当該隙間内に軸方向Xの全域に亘って配置される。このため、電線仮固定部25は、導体部3Mと導体部4Mの姿勢変位を阻止する電線ガイドとして機能する。
C型スリーブ10は、圧縮工具を用いて外面11側から圧縮されることにより変形する。電線仮固定部25が収容部21内に突出しているため、C型スリーブ10が圧縮変形される際に、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mが軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位することを防止できる。また、接地線5の導体部5Mは電線仮固定部25によって仮固定されているため、C型スリーブ10が圧縮変形される際に、軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位しない。
このように、C型スリーブ10が圧縮変形される際に、各導体部3M、4M、5Mは姿勢変位を起こさない。また、姿勢変位に伴って撚りがほどけるという事態を招くことなく、各導体部3M、4M、5MはC型スリーブ10に電気的且つ機械的に固定される。従って、通電中に、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mにおいて熱が発生することを防ぐことができる。
<第1実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10の収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、別の電線である接地線5の導体部5Mを、接地線挿通用の孔26に挿入する。収容部21内に軸方向Xに沿って突出するように設けた電線仮固定部25が、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mの位置及び姿勢を保持するので、これらの電線を容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続して固定することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
次に、本発明の第2実施形態から第8実施形態を、図面を参照しながら順に説明する。各実施形態の構成要素が、上述した第1実施形態の構成要素と実質的に同じである場合には、同じ符号を記して、その説明を省略する。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係るC型スリーブ10Aの外観形状を示す斜視図である。
図4に示す第2実施形態のC型スリーブ10Aにおいて、内面12の平坦部分18には、電線仮固定部25Aが設けられている。電線仮固定部25Aの接地線挿通用の孔26Aは、収容部21の軸方向中間部に設けられている。孔26Aの軸方向Xに沿った長さは、C型スリーブ10Aの軸方向Xに沿った長さよりも短い。電線仮固定部25A及び接地線挿通用の孔26Aは、第1実施形態と同様の手法により形成することが可能である。
電線仮固定部25Aは、軸方向の一端開口(図中手前側)から接地線挿通用の孔26A内に挿入された接地線5の導体部5MをC型スリーブ10の軸方向Xに沿ってガイドする。接地線5の導体部5Mは、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mとは異なる別の電線である。この接地線挿通用の孔26Aの開口断面積は、接地線5の導体部5Mの断面積よりもやや大きく設定されている。
これにより、接地線5の導体部5Mは、作業現場において、接地線挿通用の孔26Aにガイドされつつ挿通され、C型スリーブ10Aの圧縮時には、電線仮固定部25Aに挿通された状態、即ち軸方向Xに沿った姿勢を維持することができる。このように、電線仮固定部25Aは、C型スリーブ10Aを圧縮する前の段階で、接地線5の導体部5Mを、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと並列になるように仮固定することができる。
C型スリーブ10Aは、工具を用いて外面11側から圧縮変形される。C型スリーブ10Aの収容部21内に突出する電線仮固定部25Aは、導体部3Mと導体部4Mとが軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位することを阻止する電線ガイドとして機能する。これにより、C型スリーブ10Aが圧縮変形される際に、各導体部3M、4M、5Mは姿勢変位を起こさず、また、姿勢変位に伴って撚りがほどけるという事態を招くことなく、各導体部3M、4M、5MはC型スリーブ10Aに電気的且つ機械的に固定される。
<第2実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10Aの収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、これらとは別の電線である接地線5の導体部5Mを、接地線挿通用の孔26Aに挿入する。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mを、容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
[第3実施形態]
図5は、本発明の第3実施形態に係るC型スリーブ10Bを示す側面図であり、図6は、図5のC型スリーブ10Bを示す斜視図である。
図5と図6に示す第2実施形態のC型スリーブ10Bにおいて、内面12の平坦部分18には、電線仮固定部35が設けられている。電線仮固定部35は、第1端面13から第2端面14に亘って形成されている。言い換えれば、電線仮固定部35は、C型スリーブ10と略同一の軸方向長を有する。
電線仮固定部35は、導電性を有し、且つ圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより形成されている。電線仮固定部35は、例えばC型スリーブ10の軸方向長と同一の長手方向長を有する所定厚さの矩形状の板状部材を平坦部分18に対して、接着、溶着、或いは溶接等により固定することにより形成されている。電線仮固定部35は、上記板状部材の短手方向の一端部を平坦部分18に固定することにより、収容部21内に片持ち状に突出して設けられている。即ち、電線仮固定部35は、平坦部分18によって片持ち支持されている。
電線仮固定部35は、短手方向に湾曲変形することにより、接地線5の導体部5Mを巻き込んで固定する。即ち、例えば接地線5の導体部5Mを電線仮固定部35の一面側(図では下面側)に添設した状態で、電線仮固定部35を図6に示すように矢印M方向(図では下方)に折り曲げると、電線仮固定部35は接地線5の導体部5Mに巻きついて、導体部5Mを仮固定する。
これにより、接地線5の導体部5Mは、作業現場において、電線仮固定部35により、C型スリーブ10Bを圧縮変形させる前の段階で位置及び姿勢を一定に保持される。このように、電線仮固定部35は、C型スリーブ10Bを圧縮変形させる前に、接地線5の導体部5Mを、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと並列になるように保持することができる。
その後、C型スリーブ10Bは、工具を用いて外面11側から圧縮変形される。導体部5Mを巻き込んだ電線仮固定部35は、導体部3Mと導体部4Mの姿勢変位を阻止する電線ガイドとしても機能する。C型スリーブ10Bの収容部21に接地線5の導体部5Mに巻き付いてこれを仮固定する電線仮固定部35を設けることにより、導体部3M、4M、5Mが軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位することを阻止できる。従って、C型スリーブ10Bが圧縮変形される際に、各導体部3M、4M、5Mは姿勢変位を起こさず、また、姿勢変位に伴って撚りがほどけるという事態を招くことなく、各導体部3M、4M、5MはC型スリーブ10Bに電気的且つ機械的に固定される。
<第3実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10Bの収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、これらとは別の電線である接地線5の導体部5Mを、電線仮固定部35に巻き込んで固定する。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mを、容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
[第4実施形態]
図7(A)、(B)は、本発明の第4実施形態に係るC型スリーブ10Cを示す側面図である。
図7(A)に示す第4実施形態のC型スリーブ10Cにおいて、内面12の平坦部分18には、電線仮固定部45が設けられている。電線仮固定部45は、例えば第1端面13から第2端面14に亘って形成されている。言い換えれば、電線仮固定部45は、C型スリーブ10Cと略同一の軸方向長を有する。電線仮固定部45は、細幅帯状の薄板部材である第1片部46と第2片部47を有する。
第1片部46と第2片部47は、平坦部分18において周方向に(図中上下方向に)離間して平行(並行)に突出して設けられている。細幅帯状の第1片部46と第2片部47は、導電性を有し、且つ圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより形成されている。第1片部46と第2片部47は、例えばC型スリーブ10Cの軸方向長と同一の長手方向長を有する所定厚さの矩形状の板状部材を平坦部分18に対して、接着、溶着、或いは溶接等により固定することにより形成されている。第1片部46と第2片部47は、上記板状部材の短手方向の一端部を平坦部分18に固定することにより、収容部21内に片持ち状に突出して設けられている。即ち、第1片部46と第2片部47は、平坦部分18によって片持ち支持されている。
電線仮固定部35の第1片部46と第2片部47を利用した接地線5の仮固定方法は以下の通りである。即ち、図7(A)に示すように、接地線5の導体部5Mを第1片部46と第2片部47との間に配置する。図7(B)に示すように第1片部46と第2片部47の自由端側を互いに近接させるように矢印N方向に折り曲げることにより、第1片部46と第2片部47を接地線5の導体部5Mの外周囲に巻き付けるようにして、接地線5の導体部5Mを仮固定する。
これにより、接地線5の導体部5Mは、作業現場において、筒状に変形した電線仮固定部45に挿通された状態に仮固定される。このように、電線仮固定部45は、C型スリーブ10Cを圧縮する前の段階で、接地線5の導体部5MをC型スリーブの軸方向Xに沿った姿勢となるように仮固定する。
その後、C型スリーブ10Cは、工具を用いて外面11側から圧縮変形される。導体部5Mを巻き込んだ電線仮固定部45は、導体部3Mと導体部4Mの姿勢変位を阻止する電線ガイドとしても機能する。C型スリーブ10Cの収容部21に接地線5の導体部5Mに巻き付いてこれを仮固定する電線仮固定部45を設けることにより、導体部3M、4M、5Mが軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位することを阻止できる。従って、C型スリーブ10Cが圧縮変形される際に、各導体部3M、4M、5Mは姿勢変位を起こさず、また、姿勢変位に伴って撚りがほどけるという事態を招くことなく、各導体部3M、4M、5MはC型スリーブ10Cに電気的且つ機械的に固定される。
<第4実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10Cの収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、これらとは別の電線である接地線5の導体部5Mを、電線仮固定部45に巻き込んで固定する。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mは、容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
[第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態に係るC型スリーブ10Dを示す側面図である。
図8に示す第5実施形態のC型スリーブ10Dでは、内面12ではなく外面11の平坦部分15に、電線仮固定部55が設けられている。電線仮固定部55は、例えば第1端面13から第2端面14に亘って形成されている。言い換えれば、電線仮固定部55は、C型スリーブ10Dと略同一の軸方向長を有する。電線仮固定部55は、導電性を有し、圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより作られている。電線仮固定部55は、例えばC型スリーブ10Dの軸方向長と同一の長手方向長を有する所定厚さの矩形状の板状部材を平坦部分15に対して、接着、溶着、或いは溶接等により固定することにより形成されている。電線仮固定部55は、上記板状部材の短手方向の一端部を平坦部分15に固定することにより、C型スリーブ10Dの外方に片持ち状に突出して設けられている。即ち、電線仮固定部55は、平坦部分15によって片持ち支持されている。
電線仮固定部55は、短手方向に湾曲変形することにより、接地線5の導体部5Mを巻き込んで固定する。即ち、例えば接地線5の導体部5Mを電線仮固定部55の一面側(図8では下面側)に添設した状態で、電線仮固定部55を図8に示すように矢印K方向(図では下方)に折り曲げると、電線仮固定部55は接地線5の導体部5Mに巻き付いて、導体部5Mを仮固定する。
これにより、接地線5の導体部5Mは、半筒状に変形した電線仮固定部55に挿通された状態で固定される。このように、電線仮固定部55は、C型スリーブ10Dを圧縮する前の段階で、接地線5の導体部5Mを、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと並列になるように保持する。
その後、C型スリーブ10Dは、工具を用いて外面11側から圧縮変形される。C型スリーブ10Dの外面11の平坦部分15に電線仮固定部55を突出形成することにより、接地線5の導体部5Mを収容部21内に挿入する必要がなくなる。従って、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mとが挿入された収容部21内に、接地線5の導体部5Mを押し込み挿入する必要がなく、接地線5の導体部5Mの撚りがほどけることを防止できる。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mは、C型スリーブ10Dにおいて、内面12により保持され、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mは、C型スリーブ10Dを介して電気的且つ機械的に接続される。
<第5実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10Dの収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、別の電線である接地線5の導体部5Mを、電線仮固定部55により固定する。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mは、容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
[第6実施形態]
図9は、本発明の第6実施形態に係るC型スリーブ10Eを示す側面図である。
図9に示す第6実施形態のC型スリーブ10Eでは、外面11の平坦部分15に、電線仮固定部65が設けられている。電線仮固定部65は、例えば第1端面13から第2端面14に亘って形成されている。言い換えれば、電線仮固定部55は、C型スリーブ10Eと略同一の軸方向長を有する。
電線仮固定部65は、第1片部65Aと第2片部65Bを有する。
第1片部65Aと第2片部65Bは、平坦部分15において周方向に(図中上下方向に)離間して平行(並行)に突出して設けられている。第1片部65Aと第2片部65Bは、導電性を有し、且つ圧縮時に変形可能な金属、例えば銅やアルミニウムにより形成されている。第1片部65Aと第2片部65Bは、例えばC型スリーブ10Eの軸方向長と同一の長手方向長を有する所定厚さの矩形状の板状部材を平坦部分15に対して、接着、溶着、或いは溶接等により固定することにより形成されている。第1片部65Aと第2片部65Bは、上記板状部材の短手方向の一端部を平坦部分15に固定することにより、C型スリーブ10Eの外方に片持ち状に突出して設けられている。即ち、第1片部65Aと第2片部65Bは、平坦部分15によって片持ち支持されている。
電線仮固定部65の第1片部65Aと第2片部65Bを利用した接地線5の仮固定方法は、第4実施形態と同様である。即ち、接地線5の導体部5Mを軸方向(紙面に垂直な方向)に沿った姿勢で第1片部65Aと第2片部65Bとの間に配置し、第1片部65Aと第2片部65Bの自由端側を互いに近接させるように矢印L方向に折り曲げることにより、第1片部65Aと第2片部65Bを接地線5の導体部5Mの外周囲に巻き付けるようにして、接地線5の導体部5Mを固定する。
これにより、接地線5の導体部5Mは、作業現場において、筒状に変形した電線仮固定部65に挿通された状態に仮固定される。このように、電線仮固定部65は、C型スリーブ10Eを圧縮する前の段階で、接地線5の導体部5Mを、C型スリーブの軸方向(紙面に垂直な方向)に沿った姿勢となるように仮固定することができる。
その後、C型スリーブ10Eは、工具を用いて外面11側から圧縮変形される。C型スリーブ10Eの外面11の平坦部分15に電線仮固定部65を突出形成することにより、接地線5の導体部5Mを収容部21内に挿入する必要がなくなる。従って、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mとが挿入された収容部21内に、接地線5の導体部5Mを押し込み挿入する必要がなく、接地線5の導体部5Mの撚りがほどけることを防止できる。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mは、C型スリーブ10Eの収容部21内において、内面12により固定される。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mは、電気的且つ機械的に接続される。
<第6実施形態の効果>
このように、C型スリーブ10Eの収容部21には、複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容するとともに、別の電線である接地線5の導体部5Mを、電線仮固定部65により固定する。これにより、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mは、容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続することができる。このため、複数の電線を電気的且つ機械的に接続する作業が、作業現場において容易且つ確実に行え、圧縮ミスを防ぐことができる。
[第7実施形態]
図10は、本発明の第7実施形態に係るC型スリーブ10Fを示す側面図である。図11は、電線ガイド部材の例を示す斜視図である。図10に示すように、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mは、図11に示すような電線ガイド部材70の中に挿入されている。電線ガイド部材70は、複数の電線を並列状態で保持した状態で収容部21内に配置可能な形状及び大きさを有する。
電線ガイド部材70は側面視で、概略8の字形状、或いは、2つの円の一部分が重なるように結合されたような外形状を有する。電線ガイド部材70は、第1半円筒部71と、第2半円筒部72と、接続部73A、73Bとを有する。第1半円筒部71と第2半円筒部72は、凹型の接続部73A、73Bにより接続されている。第1半円筒部71の直径と第2半円筒部72の直径(内径)は、夫々、低圧側配線3と引き込み線4の太さ(外径)に合わせて設定されている。電線ガイド部材70は、例えば第1端面13から第2端面14に至るまでの軸方向Xに沿った長さを有している。しかし、電線ガイド部材70の軸方向Xの長さは、これよりも短くても良い。仮に、電線ガイド部材70の軸方向Xの長さをC型スリーブ10Fの軸方向Xの長さよりも長くすれば、C型スリーブ10Fを圧縮変形させる前の段階において電線ガイド部材70が低圧側配線3と引き込み線4を並列状態で保持する機能が向上する。
図10に示すように、電線ガイド部材70を収容部21内に配置したときに、第1半円筒部71は、内面12の曲面部19に内接しており、第2半円筒部72は、内面12の曲面部19に内接している。
収容部21を形成する内面12の平坦部分18と、この平坦部分18と対面している電線ガイド部材70の接続部73Aとの間には、接地線5を仮固定するための隙間(空間)である電線仮固定部80が形成されている。電線仮固定部80内に接地線5の導体部5Mを挿入することで、接地線5の導体部5Mが収容部21内に仮固定されている。
<第7実施形態の効果>
図10に示すように、電線ガイド部材70がC型スリーブ10Fの収容部21内に配置され、電線ガイド部材70内には、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mが軸方向Xに沿って並列に配列されている。低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mは、電線ガイド部材70によってその姿勢を拘束される。しかも、平坦部分18と対面している電線ガイド部材70の接続部73Aとの間には、接地線5の導体部5Mが挿入され、接地線5の導体部5Mは、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部3Mと並行である。
この状態で、C型スリーブ10Fは、図示しない工具を用いて圧縮変形されることで、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mとを並列に配置して、電気的に接触した状態を保持しながら互いにずれが生じないように固定することができる。
[第8実施形態]
図12は、本発明の第8実施形態に係るC型スリーブ10Gを示す側面図である。図12に示すC型スリーブ10Gが図10に示すC型スリーブ10Fと異なるのは、電線ガイド部材70の接続部73Aの形状である。
この接続部73Aの厚みは、接続部73Bの厚みに比べて大きくなっている。この肉厚の接続部73Aの外面側には、接地線5の導体部5Mをはめ込むための凹部5Tが設けられている。すなわち、C型スリーブ10Gの内面12の平坦部分18と電線ガイド部材70の接続部73Aの凹部5Tとは、接地線5の導体部5Mを仮固定するための電線仮固定部90を構成している。
<第8実施形態の効果>
図10に示すように、電線ガイド部材70がC型スリーブ10Gの収容部21内に配置されており、電線ガイド部材70内には、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mが軸方向Xに沿って並行に配列されている。低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mは、電線ガイド部材70によってその姿勢を拘束される。しかも、平坦部分18と対面している電線ガイド部材70の接続部73Aとの間には、接地線5の導体部5Mが挿入され、接地線5の導体部5Mは、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと並行である。
この状態で、C型スリーブ10Gは、図示しない工具を用いて圧縮変形されることで、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mと接地線5の導体部5Mとを並列に配置して、電気的に接触した状態を保持しながら互いにずれが生じないように固定することができる。
[本発明の実施形態の構成と効果のまとめ]
以上説明したように、本発明の各実施形態に示した電線接続用のC型スリーブ10(10A~ら10G)は、複数の電線である例えば低圧側配線3の導体部4Mと引き込み線4の導体部4Mを並行状態で収容する収容部21を有し、圧縮変形されることで低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを電気的且つ機械的に固定する。
第1実施態様に係るC型スリーブ10(10Aから10G)は、低圧側配線3の導体部4Mと引き込み線4の導体部4Mとは異なる別の電線である接地線5の導体部5Mを、低圧側配線3の導体部4Mと引き込み線4の導体部4Mに並行させて仮固定する電線仮固定部25(25A、35、45、55、65、80、90)を有する。
本態様によれば、C型スリーブの収容部21に低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを収容した後であっても、さらに追加の別の電線である接地線5の導体部5Mを容易且つ確実に電気的且つ機械的に接続でき、圧縮ミスを防ぐことができる。
第2実施態様において電線仮固定部25(25A、35、45、80、90)は、収容部21内に設けられている。本態様によれば、接地線5の導体部5Mは、収容部21内において、この電線仮固定部を用いて容易に仮固定することができる。
第3実施態様において電線仮固定部55、65は、収容部21外に設けられている。本態様によれば、接地線5の導体部5Mは、収容部21外において、この電線仮固定部を用いて容易に仮固定することができる。
第4実施態様において電線仮固定部25(25A、35、45、80、90)は、収容部21に並行状態で収容された低圧側配線3の導体部4Mと引き込み線4の導体部4Mと収容部21の内面12との間に形成される隙間を埋めるように軸方向Xに沿って突出する。本態様によれば、接地線5は、収容部21の内面12側において、電線仮固定部を用いて容易に仮固定することができる。また、低圧側配線3の導体部4Mと引き込み線4の導体部4Mが軸方向Xに対して傾斜する姿勢に変位することを阻止できる。
第5実施態様において電線仮固定部35、45は、収容部21を形成する内面12によって片持ち支持された板状部材であり、別の電線としての接地線5の導体部5Mに巻き付いて導体部5Mを仮固定する。本態様によれば、接地線5は、内面12において、電線仮固定部35、45を折り曲げるだけで、電線仮固定部35、45を用いて容易に仮固定することができる。
第6実施態様において複数の電線である低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを並行状態で保持して収容部21内に収容される電線ガイド部材70を有し、電線仮固定部80は、収容部21を形成する内面12と、電線ガイド部材の外面との間に形成される
本態様によれば、接地線5の導体部5Mは、内面12側において、電線ガイド部材70を利用して、容易に仮固定することができる。
第7実施態様において別の電線は、接地線5の導体部5Mである。本態様によれば、接地線5の導体部5Mを接続する作業現場において、接地線5の導体部5Mは、電線仮固定部を用いてC型スリーブに対して容易に電気的且つ機械的に接続することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、発明の範囲を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行える。
図示例では、複数の電線としては、低圧側配線3の導体部3Mと引き込み線4の導体部4Mを例に挙げており、別の電線としては、接地線5の導体部5Mを例に挙げている。しかしこれに限らず、電線の種類は、現場の状況に応じて任意に設定することができる。
1…変圧器、2…高圧側配線、3…低圧側配線、3M…導体部(電線)、4…引き込み線、4M…導体部(電線)、5…接地線、5M…導体部(別の電線)、10、10A~10G…C型スリーブ、11…外面、12…内面、21…収容部、25、25A、35、45、55、65、80、90…電線仮固定部70…電線ガイド部材

Claims (8)

  1. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記電線仮固定部は、前記収容部内に設けられており、前記別の電線を前記C型スリーブの軸方向の一方側から他方側に向けて挿入すること、及び、前記別の電線を前記C型スリーブの軸方向の他方側から一方側に向けて挿入することが可能に構成されていることを特徴とするC型スリーブ。
  2. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記電線仮固定部は、前記収容部外に設けられていることを特徴とするC型スリーブ。
  3. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記電線仮固定部は、前記収容部に並行状態で収容された前記複数の電線と前記収容部の内面との間に形成される隙間を埋めるように軸方向に沿って突出することを特徴とするC型スリーブ。
  4. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記電線仮固定部は、前記収容部を形成する内面によって片持ち支持された板状部材であり、前記別の電線に巻き付いて前記別の電線を仮固定することを特徴とするC型スリーブ。
  5. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記電線仮固定部は、前記C型スリーブの外面によって片持ち支持された板状部材であり、前記別の電線に巻き付いて前記別の電線を仮固定することを特徴とするC型スリーブ。
  6. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有し、
    前記複数の電線を並行状態で保持して前記収容部内に収容される電線ガイド部材を有し、
    前記電線仮固定部は、前記収容部を形成する内面と、前記電線ガイド部材の外面との間に形成されることを特徴とするC型スリーブ。
  7. 前記別の電線は、接地線であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のC型スリーブ。
  8. 複数の電線を並行状態で収容する収容部を有し、圧縮変形されることで前記複数の電線を電気的且つ機械的に固定する電線接続用のC型スリーブであって、
    前記電線とは異なる別の電線である接地線を、前記電線に並行させて仮固定する電線仮固定部を有することを特徴とするC型スリーブ。
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