JPH0618910A - 液晶表示デバイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は液晶表示デバイスに関するもので、
設計、プロセスに融通性をもたせつつも、断線救済をお
こない、省スペース、低コストの液晶表示デバイスを提
供することを目的とする。 【構成】 液晶表示デバイスに用いるプリント基板１０
ａ、１０ｂをドライブＩＣ９ａを有する各辺毎に作成し
救済用配線３ａとともに液晶表示デバイス裏面に分割配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、低コスト、小型の液晶
表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は液晶表示デバイスの構成を示す構
成図で、従来の液晶表示デバイスの欠陥を救済する方法
の一例である。

【０００３】液晶パネル作成後、画素部１３内を構成す
る画素内信号配線１８の電気的な断線を検査し、断線を
検出した信号配線４（以降、被救済信号配線４と称す
る）は、断線箇所６から先がドライブＩＣ９ｂより切り
放され表示欠陥となる。そこで、被救済信号配線４両端
のパッド７ａ，７ｂと、救済用配線５両端の救済用配線
パッド３ａ，３ｂをそれぞれ、中間パッド１ａ，２ａを
介しワイヤーボンド８により接続する。

【０００４】このとき救済用配線はアレイ基板上に具備
された救済用補助配線５ｄ，５ｅとフレキシブル配線基
板上に具備された救済用補助配線５ｂ，５ｃとプリント
基板上に具備された救済用補助配線５ａにより構成され
ている。

【０００５】これにより、欠陥箇所６から先も、ドライ
ブＩＣの信号が入力され画面表示が可能となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の例では救済用配
線は周囲のプリント基板上にあるため、液晶表示デバイ
ス完成状態の前面の表面積が大きくなる、プリント基板
の配線が複雑になるといった問題がある。特に１０イン
チ以上の大型液晶デバイスでは救済用配線が必要以上に
長くなるという問題がある。

【０００７】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、液晶表示デバイスの小型化及び低価格化の方法を
得ることを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、液晶表示パネルの救済用補助配線とドライ
ブＩＣを具備したフレキシブル配線基板の救済用補助配
線を電気的に接続し、さらに液晶表示パネルの各辺ごと
に分割したプリント基板の救済用補助配線と前記フレキ
シブル配線基板の救済用補助配線を電気的に接続する。
前記フレキシブル配線基板を利用して前記プリント基板
を前記液晶表示パネルの裏面に配置し、救済用補助配線
を用いて２枚のプリント基板の救済用補助配線を電気的
に接続し、救済用配線を完成させる。

【０００９】

【作用】上記構成により、プリント基板上の救済用配線
の長さを最短に設計でき、プリント基板上の配線パター
ンの簡略化が図れる。その結果、プリント基板のコスト
ダウン、液晶表示デバイスの小型化が可能である。

【００１０】

【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図１
は本発明の一実施例の液晶表示デバイスの構成を示す構
成図、図２は同実施例の液晶表示デバイスの外観図、図
３は同実施例の液晶表示デバイスの断面図である。

【００１１】非晶質珪素を半導体とした薄膜トランジス
タ（ＴＦＴ）からなるスイッチング素子群２０とインジ
ウム−錫酸化物（以下ＩＴＯ）からなる画素電極群２１
とポリイミド配向膜２２とゲート電極としてアルミニウ
ムとクロムの２層構造、ソース電極としてアルミニウム
とチタンの２層構造からなる信号配線電極群２３からな
る画像表示領域２４と信号配線電極２３と同様な構成も
つ外部駆動回路からの信号入力電極群２５を有したガラ
ス基板２６ａからなるアレイ基板１９ａと、ＩＴＯから
なる透明電極２７とクロムによって構成されたブラック
ストライプ層２８とポリイミド配向膜２２を有したガラ
ス基板２６ｂからなる対向基板１９ｂにガラスファイバ
ーあるいは樹脂微粒子からなるスペーサ２９を設け、画
素電極２１と透明電極２７を対向させて樹脂接着剤３０
にて張り合わせ、スペーサ２９により形成された間隙に
液晶組成物３１を充填した液晶表示パネルを作成した。
ここで、液晶はＴＮ型を用いた。以上のように構成され
た液晶表示デバイスの動作は従来と同様である。

【００１２】画素部１３内を構成する信号配線の内、電
気的な断線を起こしている信号配線（以降、被救済信号
配線４と称する）の両端のアルミニウムからなるパッド
７ａ，７ｂをアルミニウムからなるワイヤーボンド８を
用いアルミニウムからなる中間パッド２ａ，１ａを介し
てアルミニウムからなる救済用配線パッドに接続する。
アルミニウムとクロムの２層構造からなる救済用補助配
線５ｄ，５ｅと救済用配線パッド３ａ，３ｂは電気的に
接続されている。銅箔からなる救済用補助配線５ｂ，５
ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ，５ｇ，５ｈは電気的に接続され
ている。その結果、欠陥箇所とドライブＩＣ９ｂが電気
的に接続され、欠陥箇所にも信号が入るようになり、欠
陥箇所が救済される。

【００１３】パネルの上側には、ドライブＩＣ９ａ、信
号配線１１ａ，１１ｂ、救済用補助配線５ｂ，５ｃを具
備したポリイミドと銅箔からなるフレキシブル配線基板
１２ａが、パネル下側には同様にフレキシブル配線基板
１２ｂがそれぞれ対応した端子に電気的に接続されてい
る。また前記フレキシブル配線基板１２ａ，１２ｂの信
号配線と、救済用補助配線５ｆ，５ｇを具備したプリン
ト基板１０ａ，１０ｂの信号配線はそれぞれ対応した端
子に電気的に接続されている。さらに、前記プリント基
板１０ａに具備された救済用補助配線５ｆと、前記プリ
ント基板１０ｂに具備された救済用補助配線５ｇは救済
用補助配線５ｈにて接続されている。このとき救済用配
線５は、液晶表示パネルの端子部に具備された救済用補
助配線５ｄ，５ｅと、フレキシブル配線基板に具備され
た救済用補助配線５ｂ，５ｃと、プリント基板に具備さ
れた救済用補助配線５ｆ，５ｇと、救済用補助配線５ｈ
にて構成される。

【００１４】このようにプリント基板、救済用配線を液
晶パネル裏面に配置することにより救済用配線は短くな
り、その結果、液晶表示デバイスの小型化、及びコスト
ダウンが可能である。

【００１５】なお、上記実施例においてガラス基板２６
ａ上のスイッチング素子が金属−絶縁物−金属構造及び
ダイオード構造など２端子回路からなる構造をもつもの
についても同様の効果が得られる。また、上記実施例に
おいてガラス基板２６ａ上にスイッチング素子群を具備
しないものについても同様の効果が得られる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明は従来のものに比べ
デバイス前面積が大幅に縮小される。また、プリント基
板を分割し救済用配線を別途接続することによりプリン
ト基板の簡略化が行え、その結果コストダウンが可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の液晶表示デバイスの構成図

【図２】同実施例の液晶表示デバイスの外観図

【図３】同実施例の液晶表示デバイスの断面図

【図４】従来例の液晶表示デバイスの構成図

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１ｆ 救済用中間パッド ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ，２ｆ 救済用中間パッド ３ａ，３ｂ 救済用配線パッド ４ 被救済用信号配線 ５ 救済用配線 ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ，５ｇ，５ｈ 救
済用補助配線 ６ 断線箇所 ７ａ，７ｂ 被救済用配線パッド ８ ワイヤーボンド ９ａ，９ｂ ドライブＩＣ １０ａ，１０ｂ プリント基板 １１ａ，１１ｂ ドライブＩＣ信号配線 １２ａ，１２ｂ フレキシブル配線基板 １３ 画素部 １４ プリント基板 １５ パネル前面 １６ パネル裏面 １７ バックライト １８ 画素内信号配線 １９ａ アレイ基板 １９ｂ 対向基板 ２０ スイッチング素子群 ２１ 画素電極 ２２ ポリイミド配向膜 ２３ 信号配線電極 ２４ 画像表示領域 ２５ 信号入力電極群 ２６ａ，２６ｂ ガラス基板 ２７ 透明共通電極 ２８ ブラックストライプ層 ２９ スペーサ ３０ 樹脂接着層 ３１ 液晶組成物 ３２ 液晶パネル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも一方は透明な一対の電極付基板
   を電極面側が対向して所定間隙を保つように配置し、前
   記所定間隙内に液晶組成物を充填してなる液晶表示パネ
   ルと、前記液晶パネルの配線と電気的に接続されたフレ
   キシブル配線基板と、前記フレキシブル配線基板と電気
   的に接続された電気回路を具備したプリント基板と、前
   記プリント基板と電気的に接続された導電性の配線とか
   らなる液晶表示デバイスであって、 電気的欠陥のための救済用配線が前記アレイ基板上に具
   備された救済用補助配線と、前記フレキシブル配線基板
   上に具備された救済用補助配線と、前記プリント基板上
   に具備された救済用補助配線と、前記液晶パネルの裏面
   に位置した前記プリント基板を電気的に接続する救済用
   補助配線からなることを特徴とする液晶表示デバイス。