JPH06189009A - 環境データ収集システム - Google Patents

環境データ収集システム

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JPH06189009A
JPH06189009A JP4339144A JP33914492A JPH06189009A JP H06189009 A JPH06189009 A JP H06189009A JP 4339144 A JP4339144 A JP 4339144A JP 33914492 A JP33914492 A JP 33914492A JP H06189009 A JPH06189009 A JP H06189009A
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environmental
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center device
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Abstract

(57)【要約】 【目的】センター装置が端末装置から遠隔的に環境デー
タを収集するシステムにおいてデータの欠測を防止する
とともに、端末装置において必要とするメモリ容量をで
きるだけ少なくしてコスト負担を軽減する。 【構成】端末側網制御装置31は雨量計33からの雨量
データを所定周期ごとにデータ蓄積手段31dに蓄積
し、センター装置10から環境データ伝送要求があると
その雨量データを送出する。端末側網制御装置31は、
センター装置10からの環境データ伝送要求が要求予定
時刻を超えても無かったときは、自発的積極的にデータ
蓄積手段31dの雨量データをセンター装置10に伝送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨量計,水位計,気圧
計などの環境センサーを備えた端末装置と環境データの
管理分析を行うセンター装置とを電話回線などの通信回
線を介して接続し、端末装置における環境センサーで測
定され収集された環境データ(雨量,水位,気圧など)
を通信回線を介してセンター装置に送出するように構成
された環境データ収集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のこの種の環境データ収集
システムの電気的構成を示すブロック線図である。図に
おいて、50はセンター装置、51はホストコンピュー
タ、52はセンター側網制御装置、61はセンター側交
換局、62は端末側交換局、63,64,65は電話回
線、70は端末装置、71は端末側網制御装置、72は
電話機(一般加入者電話機)、73は雨量計、74は水
位計である。雨量データ等の管理分析を行うホストコン
ピュータ51はセンター側網制御装置52に接続され、
センター側網制御装置52は電話回線63を介してセン
ター側交換局61に接続されている。センター側交換局
61は電話回線64を介して端末側交換局62に接続さ
れ、端末側交換局62は電話回線65を介して端末側網
制御装置71に接続されている。端末側網制御装置71
には、電話機72と雨量計73と水位計74とが接続さ
れている。上記のような回路網により、多数の端末装置
70がセンター装置50に接続されている。
【0003】雨量計73は、内部にリードスイッチを有
し、一定量(例えば0.5ml)の雨が溜まるごとにリ
ードスイッチがONしてパルス出力してはOFF状態に
戻るシーソー的な仕組みとなっている。水位計74とし
ては、A/D変換方式のほかリードスイッチ方式のもの
がある。
【0004】端末側網制御装置71は、雨量計73から
の雨量パルスをカウントし、所定周期ごとにそのカウン
ト値を内蔵メモリに蓄積するようになっている。また、
水位計74からのアナログ信号をディジタルデータに変
換し、内蔵メモリに蓄積するようになっている。
【0005】センター装置50が雨量データ受信のため
に端末装置70に対して行うアクセスは以下のとおりで
ある。ホストコンピュータ51は、予め設定された環境
データ伝送要求の時刻がくると、センター側網制御装置
52に対してアクセスを行う。すると、センター側網制
御装置52はセンター側交換局61に対して該当する端
末側網制御装置71の電話番号をダイヤルする。センタ
ー側交換局61によって呼び出された端末側交換局62
は、該当する端末側網制御装置71の呼び出しを行う。
端末側網制御装置71は、端末側交換局62からの呼び
出しによって起動する。センター側網制御装置52は、
端末側網制御装置71が起動したことを確認した後、端
末側網制御装置71に対して雨量データ伝送の要求信号
を送出する。端末側網制御装置71は、その要求信号を
受け取ると、内蔵メモリに蓄積している雨量データをセ
ンター側網制御装置52に送出する。センター装置50
におけるホストコンピュータ51は、受信した雨量デー
タをもとにして降雨状態の管理分析を行う。
【0006】ところで、端末装置70においては、端末
側網制御装置71は雨量計73からの雨量パルスを常に
収集している。そして、所定周期ごとに内蔵メモリに雨
量データを蓄積していく。その周期は、例えば、15分
とか30分とか1時間などであり、これはセンター装置
50からの指令により任意に設定することができるよう
になっている。一方、センター装置50においては、例
えば12時間おきのように一定期間ごとにセンター側網
制御装置52より端末側網制御装置71に対して雨量デ
ータ伝送の要求を行い、内蔵メモリに蓄積されている所
定周期ごとの雨量データをすべて読み取るようにしてい
る。水位データや気圧データについても同様である。
【0007】センター装置50は、平常時には、一定期
間ごとに端末装置70をアクセスしているが、集中的な
豪雨などがあって詳細なデータを読み取る必要がある場
合には、センター装置50のホストコンピュータ11が
端末装置70の端末側網制御装置71に対して収集周期
を短めに設定しなおすように指令を与えている。例え
ば、平常時に収集周期が15分間隔であるところを、集
中豪雨時には収集周期を1分間隔にするといった具合で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、センター装置5
0は、端末装置70からの雨量などの環境データの受信
を、1日につき朝晩各1回の2回行うようにしている。
しかしながら、センター装置50が何らかの要因により
指定時刻において端末装置70に対して環境データ伝送
要求を行わなかった場合、例えば、データ分析時である
ために要求が出せなかったり、故障のために要求が出せ
なかった場合、端末装置70側では雨量データの送出が
行えず内蔵メモリを更新できないために、環境データの
蓄積量が増加していき、蓄積すべき環境データがメモリ
容量に対してオーバーフローするようになると、古いデ
ータを廃棄してしまうことになる。すると、次にセンタ
ー装置50が環境データ伝送要求を行ったとき、収集し
た環境データに連続性が失われる結果となっていわゆる
データの欠測となり、適正なデータ分析ができなくなっ
てしまうという問題があった。
【0009】また、端末側網制御装置71における環境
データの収集周期はセンター側網制御装置52から指定
されるが、この収集周期が短いと一定期間内に蓄積され
る環境データ量が多くなり、その分、メモリ容量も大き
いものが必要となる。まして、センター装置50側で所
定の時刻に環境データ伝送要求が出せないことがあるこ
とにも対処するには、メモリ容量が膨大なものとなっ
て、コスト負担も大きくならざるを得ないという問題が
あった。
【0010】端末側網制御装置71における環境データ
の収集周期はセンター装置50によって変更されない限
り一定の周期が保持される。そうすると、気象の変化の
いかんに関係なく、所定周期ごとに必ず環境データを収
集し内蔵メモリに蓄積していくことになる。したがっ
て、晴天時など降雨が全くなく雨量がゼロでかつ不変で
ある場合であっても、内蔵メモリに対する所定周期ごと
の書き込みが行われることになる。このことも、メモリ
容量を増大化させる要因となっている。そして、端末装
置70からセンター装置50へのデータ伝送について
も、センター装置50からの前回のアクセスから次のア
クセスまでの一定期間の間に蓄積された所定周期ごとの
すべてのデータを伝送することになるため、伝送終了ま
でに長い時間を要し、回線使用料金が膨大なものとなる
だけでなく、回線占有時間が長くなるため作業効率が低
いものとなっている。伝送時間が長いと、伝送されてく
るデータの信頼性も低くなる。
【0011】集中豪雨など気象条件の激しい変化に対し
て詳細なデータを得るため、センター装置50から端末
装置70から収集周期を短い側に変更していたが、途中
で収集周期を変更するために、収集されたデータにおい
て時間的規則性(連続性)が失われてしまうとともに、
データの管理分析が複雑化するという問題があった。
【0012】また、センター装置50側からのアクセス
による収集周期の変更および収集周期を元へ戻す復帰の
作業が複雑化するという問題もあった。
【0013】本発明は、上記のような事情に鑑みて創案
されたものであって、センター装置が端末装置から遠隔
的に環境データを収集するシステムにおいてデータの欠
測を防止するとともに、端末装置において必要とするメ
モリ容量をできるだけ少なくしてコスト負担を軽減する
ことを目的とする。
【0014】また、データ伝送の時間の短縮を図ること
も目的である。さらに、収集周期を変更しても収集され
るデータに時間的規則性(連続性)を保たせることも目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の環境
データ収集システムは、雨量計,水位計などの環境セン
サーを備えた端末装置と環境データの管理分析を行うセ
ンター装置とが通信回線を介して双方向的に接続されて
おり、前記端末装置は、前記環境センサーからの環境デ
ータを所定周期ごとに内蔵メモリに蓄積するとともに前
記センター装置から環境データ伝送要求があったときに
前記内蔵メモリに蓄積している環境データを前記センタ
ー装置に送出するように構成され、前記センター装置
は、前記端末装置に対して一定期間ごとに環境データ伝
送要求を送出するように構成されている環境データ収集
システムにおいて、前記端末装置は、前記センター装置
からの環境データ伝送要求が要求予定時刻を超えて無か
ったときは、前記センター装置を呼び出し前記内蔵メモ
リに蓄積している環境データをセンター装置に送出する
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明に係る第二の環境データ収集
システムは、雨量計,水位計などの環境センサーを備え
た端末装置と環境データの管理分析を行うセンター装置
とが通信回線を介して双方向的に接続されており、前記
端末装置は、前記環境センサーからの環境データを内蔵
メモリに蓄積するとともに前記センター装置から環境デ
ータ伝送要求があったときに前記内蔵メモリに蓄積して
いる環境データを前記センター装置に送出するように構
成され、前記センター装置は、前記端末装置に対して一
定期間ごとに環境データ伝送要求を送出するように構成
されている環境データ収集システムにおいて、前記端末
装置は、前記環境センサーからの環境データを所定周期
ごとにサンプリングし、今回のデータ値を前回のデータ
値と比較して変化が無いときは前記内蔵メモリへの蓄積
を停止し変化があったときにはそのときの時刻データと
ともに今回サンプリングした環境データを内蔵メモリに
蓄積するように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】また、本発明に係る第三の環境データ収集
システムは、雨量計,水位計などの環境センサーを備え
た端末装置と環境データの管理分析を行うセンター装置
とが通信回線を介して双方向的に接続されており、前記
端末装置は、前記環境センサーからの環境データを所定
周期ごとに内蔵メモリに蓄積するとともに前記センター
装置から環境データ伝送要求があったときに前記内蔵メ
モリに蓄積している環境データを前記センター装置に送
出するように構成され、前記センター装置は、前記端末
装置に対して一定期間ごとに環境データ伝送要求を送出
するように構成されている環境データ収集システムにお
いて、前記端末装置は、前記環境センサーからの前記所
定周期ごとの環境データの時間的変化を判定し、そのデ
ータ値変化が一定値以上に増大する警報レベルとなった
とき、前記所定周期とは別に前記所定周期よりも短い警
報時周期を設定し、前記環境センサーからの環境データ
を前記所定周期と前記警報時周期とでサンプリングして
前記内蔵メモリに蓄積するように構成されていることを
特徴とするものである。
【0018】
【作用】第一の環境データ収集システムによれば、セン
ター装置は一定期間ごとに端末装置に対して環境データ
伝送要求を行う。端末装置は、要求予定時刻の付近でセ
ンター装置から環境データ伝送要求が有るか否かを判断
し、要求があったときは、その環境データ伝送要求に従
って内蔵メモリに蓄積している環境データをセンター装
置に送出する。しかし、要求予定時刻を超えても環境デ
ータ伝送要求が無かったとき、端末装置は、要求が無い
状態であるにもかかわらず、自発的積極的に、センター
装置に対して内蔵メモリに蓄積している環境データを送
出する。したがって、センター装置側では環境データの
欠測という事態を免れるし、端末装置側では環境データ
を一旦送出しているので、内蔵メモリにおいて環境デー
タの更新が可能となる。
【0019】また、第二の環境データ収集システムによ
れば、内蔵メモリにデータを蓄積するのはデータ値に変
化があったときのみであるので、メモリ容量を最大限に
有効利用することになる。
【0020】また、第三の環境データ収集システムによ
れば、平常時は所定周期で環境データをサンプリングす
るが、警報レベルになったときは所定周期とともにより
短い警報時周期でもサンプリングして内蔵メモリに蓄積
するので、詳細な環境データを収集し、しかも、データ
の時間的規則性(連続性)が保たれることになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る環境データ収集システム
の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】第1実施例 図1は本発明の第1実施例に係る環境データ収集システ
ムの電気的構成を示すブロック線図である。センター装
置10は、雨量データ,水位データなどの環境データの
管理分析を行うホストコンピュータ11とセンター側網
制御装置12とから構成されており、センター側網制御
装置12は電話回線23を介してセンター側交換局21
に接続されている。端末装置30は、端末側網制御装置
31と電話機(一般加入者電話機)32と雨量計33と
水位計34とから構成されており、端末側網制御装置3
1は電話回線25を介して端末側交換局22に接続され
ている。センター側交換局21と端末側交換局22とは
電話回線24を介して接続されている。雨量計33は、
内部にリードスイッチを有し、一定量(例えば0.5m
l)の雨が溜まるごとにリードスイッチがONしてパル
ス出力してはOFF状態に戻るシーソー的な仕組みとな
っている。水位計34としては、A/D変換方式のほか
リードスイッチ方式のものがある。端末側網制御装置3
1は、雨量計33からの雨量パルスをカウントし、所定
周期ごとにそのカウント値を内蔵メモリに蓄積するよう
になっている。また、水位計34からのアナログ信号を
ディジタルデータに変換し、内蔵メモリに蓄積するよう
になっている。上記のような回路網により、多数の端末
装置30がセンター装置10に接続されている。なお、
水位計34は接点入力タイプでもよい。
【0023】端末側網制御装置31は図2に示すよう
に、マイクロコンピュータ31Aとインターフェイス3
1B,31C,31Dとから構成され、各インターフェ
イスには電話回線25および電話機72、雨量計33、
水位計34が接続されている。
【0024】端末側網制御装置31は、そのマイクロコ
ンピュータ31Aの機能を中心に見ると、図3の機能ブ
ロックのように構成されている。31aは雨量計33か
らの雨量パルスをカウントするパルス計数手段、31b
は水位計34からのアナログ信号をディジタルデータに
変換するA/D変換手段、31cは端末側網制御装置3
1内の時間の管理を行う時間管理手段、31dは時間管
理手段31cが送出するタイミングでパルス計数手段3
1aによる雨量パルスのデータを蓄積するとともにA/
D変換手段31bによる水位のデータを蓄積するデータ
蓄積手段(内蔵メモリ)、31eはセンター装置10と
端末装置30とのデータリンクを確立するためのデータ
リンク確立手段、31fはデータリンクの確立後にデー
タ蓄積手段31d内の環境データ(雨量データ,水位デ
ータなど)をセンター装置10側に送出するデータ送出
手段、31gはセンター装置10側からのデータを受信
するデータ受信手段である。
【0025】端末側網制御装置31において、パルス計
数手段31aは雨量計33からの雨量パルスを常時的に
カウントし、時間管理手段31cによって指定された時
刻になると、カウントした雨量データをデータ蓄積手段
31dに順次蓄積していく。
【0026】また、A/D変換手段31bは水位計34
からのアナログ信号をディジタルデータに変換し、時間
管理手段31cによって指定された時刻になると、その
ときの水位データをデータ蓄積手段31dに順次蓄積し
ていく。
【0027】以下、上記のように構成された環境データ
収集システムの動作を説明する。
【0028】まず、システム全体の動作の概略を説明す
る。センター装置10におけるホストコンピュータ11
は、予め設定された環境データ伝送要求の時刻がくる
と、センター側網制御装置12に対し、該当する端末側
網制御装置31に対してアクセスを行う。すると、セン
ター側網制御装置12はセンター側交換局21に対して
該当する端末側網制御装置31の電話番号をダイヤルす
る。センター側交換局21によって呼び出された端末側
交換局22は、該当する端末側網制御装置31の呼び出
しを行う。端末側網制御装置31は、端末側交換局22
からの呼び出しによって起動する。センター側網制御装
置12は、端末側網制御装置31が起動したことを確認
した後、端末側網制御装置31に対して環境データ伝送
の要求信号を送出する。端末側網制御装置31は、その
要求信号を受け取ると、内蔵メモリであるデータ蓄積手
段31dに蓄積している環境データ(雨量データ,水位
データなど)を、端末側交換局22,センター側交換局
21を介してセンター側網制御装置12に送出する。セ
ンター側網制御装置12が受信した環境データはホスト
コンピュータ11に転送され、ホストコンピュータ11
は受信した環境データをもとにして環境の状況の管理分
析を行う。
【0029】次に、端末側網制御装置31の内部的なよ
り詳しい動作を説明する。雨量データの収集を例にとっ
て説明する。時間管理手段31cは、センター装置10
からの指令によりデータを収集すべき所定の周期を設定
される。ここでは、15分間が設定されているものとす
る。パルス計数手段31aは雨量計33からの雨量パル
スをカウントしている。そして、時間管理手段31cは
15分間隔でデータ収集のタイミング信号を出力する。
このタイミングでパルス計数手段31aがカウントした
雨量パルスが雨量データとしてデータ蓄積手段31dに
蓄積される。図4は15分間隔でのパルスカウントおよ
び記録タイミングを示す。以下、図4を例として説明す
る。雨量計33より雨量パルスが入力されると、パルス
計数手段31aにより雨量パルスのカウントが行われ
る。12:00〜12:15の間に1パルス入力したと
き、パルス計数手段31a内のデータ値「000」に1
が加算され、データ値が「001」となる。次に、1
2:15〜12:30の間に2パルス入力したとき、デ
ータ値「001」に2が加算され、データ値が「00
3」となる。さらに、12:30〜12:45の間に3
パルス入力したとき、データ値「003」に3が加算さ
れ、データ値が「006」となる。時間管理手段31c
によって指定された時刻になると、すなわち、15分間
隔であるから0分,15分,30分,45分の各時刻に
なると、パルス計数手段31a内のデータを雨量データ
としてデータ蓄積手段31dに蓄積する。上記のように
して、順次、時刻的に古いデータから新しいデータへと
並べながらデータを蓄積していく。
【0030】一方、センター装置10においては、例え
ば1日につき朝晩各1回の2回というように12時間お
きの一定期間ごとにセンター側網制御装置12より端末
側網制御装置31に対して雨量データ伝送の要求を行
う。センター装置10側からの環境データ伝送の要求信
号がデータ受信手段31gによって受信されると、デー
タ受信手段31gはセンター装置10からの環境データ
伝送要求であると判断する。このとき、データ蓄積手段
31dに環境データが蓄積されているとすると、まず、
データリンク確立手段31eがセンター装置10とのデ
ータリンクを確立し、次いで、データ送出手段31fが
データ蓄積手段31dをアクセスし、前回データ伝送し
たもの以降のデータについて最新に雨量データを収集し
た時刻を割り出し、その時刻からの雨量データを新しい
ものから順に古いものへと並べながら読み出してセンタ
ー装置10に環境データを送出する。
【0031】端末側網制御装置31からセンター装置1
0側へ送出される環境データ40のフォーマットは図9
に示すとおりである。伝送制御文字STX(テキスト開
始文字)41で始まり、コマンド42、最新のデータ収
集時刻43(年月日時分秒。
【0032】例えば、1992年8月31日15時0分
0秒であるとすると、「920831150000」)
が続き、雨量データ44、伝送制御文字ETX(テキス
ト終結文字)45、伝送制御文字BBC(ブロックチェ
ックキャラクタ)46となる。
【0033】雨量データ44については、例えば、雨量
を新しいものから順に「333」,「222」,「11
1」といった具合に並べてある。
【0034】以下、第1実施例に係る環境データ収集シ
ステムのより具体的な動作説明を図5ないし図8のフロ
ーチャートに基づいて行う。図6は図5のステップS4
のデータ収集処理のルーチンを示し、図7は図5のステ
ップS10のノーリンギング(NR)処理のルーチンを
示し、図8は図5のステップS11の端末発信処理のル
ーチンを示す。
【0035】端末側網制御装置31におけるマイクロコ
ンピュータ31Aは、プログラムのスタート後のステッ
プS1においてRAM(ランダムアクセスメモリ)をク
リアするとともにポートの入出力処理等各種の初期設定
を行う。ステップS2でスタンバイ状態とする。ノーリ
ンギングまたは端末発信によりスタンバイが解除される
と、ステップS3に進んで起動確認を行う。そして、ス
テップS4にてデータ収集処理のルーチンに移る。
【0036】データ収集処理のルーチンでは、まず、図
6のステップS4−1において雨量・水位などの環境デ
ータの収集時刻か否かを判断する。収集時刻でなけれ
ば、次のステップS5(図5)に進むが、収集時刻にな
ったときは、ステップS4−2に進んでデータ蓄積手段
31d(内蔵メモリ)がフルメモリの状態か否かを判断
する。フルメモリであればステップS4−5に進んでフ
ルメモリを示す発呼フラグをセットするが、初期の段階
ではフルメモリとはならず、ステップS4−3に進んで
環境データの収集を行い、ステップS4−4でメモリア
ドレスを+1インクリメントした後、ステップS5に進
む。
【0037】図5のステップS5において、無着信タイ
マのカウントアップを行う。無着信タイマは、前回にセ
ンター装置10側からのアクセスすなわちノーリンギン
グの着信を受けた時点からの経過時間をカウントするも
のである。そして、ステップS6で、無着信タイマのカ
ウント値がセンター装置10からの環境データ伝送要求
の予定時刻に達したかどうかを判断する。達していない
ときはステップS7,S8の方に進み、達したときには
ステップS11に進む。
【0038】まだ環境データ伝送の要求予定時刻に達し
ていないときは、起動要因を判断するため、まず、ステ
ップS7でノーリンギング着信があったかどうかを判断
し、ステップS8で発呼フラグがセットされているかど
うかを判断する。起動要因がノーリンギング着信である
ことが判明すれば、これは予定通りの正常な環境データ
伝送要求に基づいた起動であるので、換言すれば、セン
ター装置10からの環境データ伝送要求が要求予定時刻
までに通常通りに行われたので、ステップS7からステ
ップS9に進む。ノーリンギング着信に起因した起動で
ないときは、ステップS7からステップS8に進んで、
発呼フラグがセットされているかどうかを判断し、セッ
トされているときはステップS11の端末発信処理を実
行するが、セットされていないときはそのままステップ
S2に戻る。
【0039】ノーリンギング着信があってステップS9
に進むと、無着信タイマをクリアし、ステップS10に
進んでノーリンギング処理を実行する。まず、図7のス
テップS10−1において、無着信時間の設定を行うの
かどうかの判断を行う。無着信時間というのは、センタ
ー装置10から端末装置30に対して一定期間ごとに環
境データ伝送要求を行うその一定期間のことである。こ
の無着信時間は、センター装置10側からの指令によっ
て任意に設定することが可能である。新たに無着信時間
の設定を行うときは、ステップS10−2に進んでその
設定しようとする無着信時間が端末装置30側において
有効か否かを判断する。それは、データ蓄積手段31d
(内蔵メモリ)の容量と、環境データ収集の周期との関
係で、新たな無着信時間ではフルメモリとなってしまわ
ないかどうかを判定するのである。例えば、3キャラク
タのデータを30分ごとに12時間分収集するとすれ
ば、メモリ容量としては、3×(60/30)×12=
72キャラクタ分のメモリ容量が必要となり、現実に例
えば100キャラクタ分のメモリ容量が確保されている
とすると、上記のように無着信時間を12時間とするこ
とは端末装置30にとって有効となる。このようなとき
にはステップS10−3に進んで応答OKデータをセッ
トし、ステップS10−8でセンター装置10に対して
応答OKデータを送信する。また、3キャラクタのデー
タを15分ごとに12時間分収集するのであれば、3×
(60/15)×12=144キャラクタ分のメモリ容
量が必要であり、これはメモリ容量をオーバーフローし
てしまうので、ステップS10−4に進んで設定異常デ
ータをセットし、ステップS10−8でセンター装置1
0に対して設定異常データを送信する。
【0040】また、ステップS10−1において無着信
時間の新たな設定を行わないのであれば、ステップS1
0−5に進んで異常フラグがセットされているかどうか
を判断し、セットされていなければステップS10−8
で異常フラグがセットされていない旨をセンター装置1
0に送信するが、異常フラグがセットされていたときは
ステップS10−6に進んで異常フラグをクリアした
後、ステップS10−7に進んでその異常フラグに対応
した異常情報をセットし、ステップS10−8でその異
常情報をセンター装置10に送信する。
【0041】図5のステップS6において無着信タイマ
のカウント値が環境データ伝送要求の予定時刻に達した
かどうかの判断が肯定的となった場合、換言すれば、セ
ンター装置10からの環境データ伝送要求が要求予定時
刻を超えても無かった場合には、ステップS11に進ん
で、自発的積極的に端末発信処理を実行する。これが第
一の発明の骨子である。すなわち、図8のステップS1
1−1でセンター装置10に対してダイヤルし、ステッ
プS11−2で発呼了解の返信があったかどうかを判断
し、あったときはステップS11−3に進み、無かった
ときはステップS11−6に進む。発呼了解の返信があ
ってステップS11−3に進むと、端末発信処理の要因
が予定時刻を過ぎてもセンター装置10から環境データ
伝送要求が無い無着信によるものであるかどうかを判断
する。この判断をするのは、この端末発信処理のステッ
プS11に対しては、ステップS6から来る場合とステ
ップS8から来る場合とがあり、両者を区別する必要が
あるためである。無着信に起因するときは、ステップS
11−4に進んで、無着信コマンドを送出するとともに
端末装置30内の環境データ(雨量データ,水位データ
など)を一括してセンター装置10に送出する。これに
より、センター装置10側では環境データの欠測という
事態を免れる。また、端末装置30側では環境データを
一旦送出しているので、内蔵メモリにおいて環境データ
の更新が可能となる。
【0042】無着信によるものでないときは、ステップ
S8を通った発呼フラグ有りの場合であるので、ステッ
プS11−5に進んで端末発呼のデータ通信を行う(こ
れはステップS11−6〜S11−9に関係してい
る)。センター装置10が何らかの要因によってデータ
の受信ができない状況にあってステップS11−2で発
呼了解の返信がなかったときは、ステップS11−6に
進みリトライ処理を行い、ステップS11−7で発呼要
因が無着信かどうかを判断し、無着信に起因するときは
ステップS11−8に進んで異常発呼フラグをセット
し、ステップS11−9で異常情報を記憶する。この異
常情報には、センター装置10が不応答であったときの
時刻と状態とが含まれる。その異常情報の一例を図10
に示す。この場合、センター装置10から再度のアクセ
スを受けたときに、図8のステップS10−5〜S10
−8を経て、その異常情報を環境データと一括してセン
ター装置10に送出する。
【0043】新たな無着信時間が正常に設定された後に
おいて、端末装置30でのデータ収集周期の変更により
収集周期が短くなった場合、データ収集を続けるとフル
メモリになってしまう場合がある。例えばメモリ容量が
100キャラクタ分あるとして、3キャラクタのデータ
を15分ごとに8時間分収集するとき、3×(60/1
5)×8=96キャラクタ分となって、理論上はフルメ
モリにはならないのであるが、無着信時間が6時間経過
した後に、データの収集周期が10分に変更されたとす
ると、3×(60/15)×6+3×(60/10)×
2=108キャラクタ分が必要となって内蔵メモリはオ
ーバーフローすることになる。このようなとき、インク
リメントにより使用メモリ容量が100キャラクタ分と
なった段階で、図6のステップS4−2の判断が肯定的
となり、ステップS4−5に進んでフルメモリを示す発
呼フラグをセットすることになる。そして、図5のステ
ップS6→S7→S8→S11と進んで、ステップS1
1−5においてセンター装置10を呼び出してフルメモ
リとなった環境データをセンター装置10に送信する。
【0044】第2実施例 本発明に係る第2実施例の環境データ収集システムの電
気的構成は上記した第1実施例と同様であり、図1ない
し図3のブロック線図がそのまま適用できる。
【0045】相違するのは、データ蓄積手段31d(内
蔵メモリ)へのデータの記録方式と、警報レベルにおい
て通常の基本的な収集周期(所定周期)よりも短い警報
時周期でデータをサンプリングする点とである。
【0046】降雨時でしかも雨量データが常時的に変化
している場合にデータ蓄積手段31dに蓄積されるデー
タのフォーマットの例を図11の(a)に示す。第1の
記憶領域(1)には、その先頭に初期の時刻データが記
憶され、次にその時刻における雨量データ(データ1)
が記憶されている。次のデータ2は基本的周期である1
5分後の雨量データであり、その次のデータ3はさらに
15分後の雨量データである。図4の場合、時刻データ
として「12:00」が記憶され、引き続いて変化する
雨量データ「001」,「002」,「003」,「0
01」……というようにデータ1からデータ96まで記
憶される。雨量データの基本的周期が一定の15分と予
め分かっているので、特に時刻データを記憶する必要は
ないのである。第1の記憶領域(1)がフルメモリとな
ると、第2の記憶領域(2)において同様に先頭は時刻
データが、続いて変化する雨量データがデータ1からデ
ータ96まで記憶される。同様のことが第10の記憶領
域(10)まで行われた後、第1の記憶領域(1)へと
戻る。すなわち、データ蓄積手段31dはリングバッフ
ァとして機能している。
【0047】次に、雨量データの変化がほとんど無い場
合にデータ蓄積手段31dに蓄積されるデータのフォー
マットの例を図11の(b)に示す。第1の記憶領域
(1)の先頭に時刻データ1が記憶され、続いてその時
刻の雨量データ1が記憶される。この雨量データ1は1
5分間隔の基本的周期が何回も繰り返されても同一のデ
ータ値をもつ。したがって、データ値が変化するまでは
第1の記憶領域(1)においてデータの記憶は行われな
い。データ値が変化すると、そのときの時刻データ2が
記憶されるとともに変化した雨量データ2が記憶され
る。例えば、12:00から18:00まで晴天であっ
て雨量データ値が0の状態が続き、18:00〜18:
15の間に小雨が降ったとする。すると、第1の記憶領
域(1)においては、データ列として、「12:0
0」,「000」,「18:15」,「001」のよう
に非常に短いものとなる。これをもし、15分間隔の基
本的周期で記憶するとなれば、データ列は、「12:0
0」,「000」,「000」,「000」,「00
0」……「000」となって、「000」が25個も連
続することになり、メモリを大きく消費することにな
る。
【0048】メモリ消費の削減は晴天時だけとは限らな
い。曇りの状態や降雨時でも、雨量データの変化が比較
的少ない期間が続く場合が多い。このような場合、デー
タ値こそ「000」とはならないが、例えば、「09:
30」,「002」,「12:45」,「003」,
「14:15」,「002」のようになり得る。つま
り、雨量データ値が「002」の状態が9:30から1
2:45まで続き、雨量データ値が「003」の状態が
12:45から14:15まで続いた場合である。
【0049】以上のように、データ値が変化するまでは
サンプリングした雨量データの書き込みを停止し、デー
タ値が変化したときに、その時刻データと雨量データと
を書き込むのである。
【0050】端末装置30からセンター装置10へのデ
ータ伝送については、データ蓄積手段31d(内蔵メモ
リ)に記憶されているフォーマットのまま(つまりデー
タに加工を施すことなく)、伝送するものとする。図1
1の(a)の場合に伝送される環境データ40は、図1
2の(a)に示すように、伝送制御文字STX(テキス
ト開始文字)41で始まり、コマンド42、最新のデー
タ収集時刻43(年月日時分秒。例えば、1992年8
月31日15時0分0秒であるとすると、「92083
1150000」)が続き、雨量データ44、伝送制御
文字ETX(テキスト終結文字)45、伝送制御文字B
BC(ブロックチェックキャラクタ)46となり、雨量
データ44については、新しいものから順に、データ
1,データ2,データ3……データ96となる。個々の
データは、基本的周期ごとの「001」,「002」,
「003」,「001」……といった具合である。ま
た、図11の(b)の場合に伝送される環境データ40
は、図12の(b)に示すように、データ収集時刻43
とその時刻から次に変化するまで一定値を保つ雨量デー
タ44とが一対となって幾組かならぶ状態となる。この
場合、伝送データ量は大幅に削減されることとなる。
【0051】図12の(b)のフォーマットで送られて
きたデータを受け取ったセンター装置10のホストコン
ピュータ11においては、送信されてきた時刻データと
次に送信されてきた時刻データとの時間差を演算し、そ
れを基本的周期で割り算してその時間の間に幾つの雨量
データが存在するのかを算出する。そして、そのすべて
の雨量データのデータ値を同一のものとして取り扱う。
したがって、データとしての時間的規則性(連続性)は
保つことができる。
【0052】次に、端末側網制御装置31における動作
を図13のフローチャートに基づいて説明する。マイク
ロコンピュータ31Aはプログラムのスタート後のステ
ップn1においてRAM(ランダムアクセスメモリ)を
クリアするとともにポートの入出力処理等各種の初期設
定を行う。ステップn2でスタンバイ状態とする。ノー
リンギングまたは端末発信によりスタンバイが解除され
ると、ステップn3に進んで起動確認を行う。そして、
ステップn4では、警報レベルの判断を行い、警報レベ
ルになっているときはステップn5に進むが、そうでな
いときは、ステップn7に進む。ステップn7に進む
と、基本的な収集周期(例えば15分)を基準にして雨
量・水位などの環境データの収集時刻になったか否かを
判断する。
【0053】収集時刻でなければ、ステップn11にス
キップするが、収集時刻になったときは、ステップn8
に進んでデータ蓄積手段31d(内蔵メモリ)に記憶さ
れている前回の環境データのデータ値と今回サンプリン
グしたデータ値とが不一致であるか否かを判断する。今
回のデータ値が前回と一致するときは、ステップn11
にスキップして環境データのデータ蓄積手段31dへの
書き込みを行わないが、今回のデータ値が前記と相違す
るときは、ステップn9に進んで基本的周期でサンプリ
ングした環境データをそのときの時刻データとともにデ
ータ蓄積手段31dに記憶する。
【0054】ステップn11においてはセンター装置1
0側からのアクセスすなわちノーリンギング着信があっ
たか否かを判断し、無かったときはステップn2に戻る
が、ノーリンギング着信があったときはそれまで蓄積し
ていた環境データを電話回線を介してセンター装置10
側で伝送した後、ステップn2に戻る。通常は、ステッ
プn5,n6をスキップして、ステップn4からステッ
プn7に抜けるルーチンで繰り返し処理を行うが、集中
豪雨など気象条件の一定以上の変化(例えば基本的周期
の15分間に雨量20mlを超えるようになった場合、
ステップn4の判断において警報レベルになったと判定
する。すると、ステップn5に進んで、警報レベルに対
応した警報時周期(例えば1分)を設定し、この警報時
周期のもとで環境データの収集時刻になったか否かを判
断し、収集時刻になっていないときはステップn7に進
んで基本的周期でのデータ収集を行うが、警報時周期の
もとでの収集時刻になったときは、ステップn6に進ん
で警報時周期(1分周期)でサンプリングした環境デー
タをデータ蓄積手段31dに記憶する。そして、ステッ
プn7以下の基本的周期のデータ収集に移る。
【0055】つまり、警報レベルになったときは、基本
的周期(15分周期)と警報時周期(1分周期)との2
つの周期で環境データのサンプリングを行うのである。
ただし、基本的周期でのサンプリングは前回と一致する
場合は記憶せず前回と不一致のときのみ記憶するが、警
報時周期ではすべての周期でのサンプリングデータを記
憶するものである。これにより、警報レベルでは詳細な
データが得られるのである。それでいて、基本的周期で
のサンプリングも並行して行っているので、収集した環
境データに時間的規則性(連続性)を保たせることがで
き、端末装置30からセンター装置10に送信したデー
タについても時間的規則性(連続性)を保たせることが
でき、環境データの管理分析を支障なく行うことができ
る。
【0056】なお、上記各実施例では、端末側網制御装
置31に接続する環境センサー(被計測機器)として雨
量計33と水位計34とを例示したが、これは一例であ
って、本発明はこれに限定されるものではなく、電気的
なアナログ信号またはディジタルデータを出力するもの
であればどのような環境センサーでも接続することがで
きる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る第一の環境データ収集シス
テムによれば、端末装置は、要求予定時刻を超えてもセ
ンター装置からの環境データ伝送要求が無かったとき
は、その内蔵メモリに蓄積している環境データを自発的
積極的にセンター装置に送出するから、センター装置側
では環境データの欠測という事態を免れ、環境データの
連続性を保って、データ分析の適正さを保つことがで
き、また、端末装置側では一旦環境データを送出してし
まえば、内蔵メモリがフルメモリの状態になっても、古
いデータを消して新しいデータを上書きするように環境
データの更新が可能となるため、メモリ容量として特別
に余分な容量を確保しておく必要がなくなり、内蔵メモ
リにかかるコスト負担を軽減することができる。
【0058】また、本発明に係る第二の環境データ収集
システムによれば、端末装置は環境センサーからのデー
タ値に変化があったときのみ内蔵メモリにデータを蓄積
するので、メモリ容量を最大限に有効利用するととも
に、センター装置にそのままデータ伝送することで、伝
送に要する時間を大幅に短縮化することができる。
【0059】また、本発明に係る第三の環境データ収集
システムによれば、警報レベルになったときは所定周期
とともにより短い警報時周期でもサンプリングして内蔵
メモリに蓄積するので、集中豪雨など気象条件の激しい
変化に対して詳細な環境データを収集しながらも、デー
タの時間的規則性(連続性)を保つことができ、データ
の管理分析が複雑化せずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る環境データ収集シス
テムの概略的な電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】図1における端末側網制御装置の詳しい構成を
示すブロック線図である。
【図3】図1における端末側網制御装置の詳しい機能的
構成を示すブロック線図である。
【図4】15分間隔での雨量のパルスカウントおよび雨
量データと記録タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図5】第1実施例の動作説明に供するフローチャート
である。
【図6】図5におけるデータ収集処理のルーチンを示す
フローチャートである。
【図7】図5におけるノーリンギング処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図8】図5における端末発信処理のルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図9】第1実施例において端末側網制御装置からセン
ター装置側へ送出される平常時の環境データのフォーマ
ットである。
【図10】第1実施例において異常情報を含む環境デー
タのフォーマットである。
【図11】本発明に係る第2実施例において収集蓄積さ
れた環境データのフォーマットである。
【図12】第2実施例において伝送される環境データの
フォーマットである。
【図13】第2実施例の動作説明に供するフローチャー
トである。
【図14】従来例に係る環境データ収集システムの概略
的な電気的構成を示すブロック線図である。
【符号の説明】
10……センター装置、11……ホストコンピュータ、
12……センター側網制御装置、21……センター側交
換局、22……端末側交換局、23,24,25……電
話回線、30……端末装置、31……端末側網制御装
置、31A……マイクロコンピュータ、31a……パル
ス計数手段、31b……A/D変換手段、31c……時
間管理手段、31d……データ蓄積手段(内蔵メモ
リ)、31e……データリンク確立手段、31f……デ
ータ送出手段、31g……データ受信手段、32……電
話機、33……雨量計、34……水位計34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨量計,水位計などの環境センサーを備
    えた端末装置と環境データの管理分析を行うセンター装
    置とが通信回線を介して双方向的に接続されており、前
    記端末装置は、前記環境センサーからの環境データを所
    定周期ごとに内蔵メモリに蓄積するとともに前記センタ
    ー装置から環境データ伝送要求があったときに前記内蔵
    メモリに蓄積している環境データを前記センター装置に
    送出するように構成され、前記センター装置は、前記端
    末装置に対して一定期間ごとに環境データ伝送要求を送
    出するように構成されている環境データ収集システムに
    おいて、前記端末装置は、前記センター装置からの環境
    データ伝送要求が要求予定時刻を超えて無かったとき
    は、前記センター装置を呼び出し前記内蔵メモリに蓄積
    している環境データをセンター装置に送出するように構
    成されていることを特徴とする環境データ収集システ
    ム。
  2. 【請求項2】 雨量計,水位計などの環境センサーを備
    えた端末装置と環境データの管理分析を行うセンター装
    置とが通信回線を介して双方向的に接続されており、前
    記端末装置は、前記環境センサーからの環境データを内
    蔵メモリに蓄積するとともに前記センター装置から環境
    データ伝送要求があったときに前記内蔵メモリに蓄積し
    ている環境データを前記センター装置に送出するように
    構成され、前記センター装置は、前記端末装置に対して
    一定期間ごとに環境データ伝送要求を送出するように構
    成されている環境データ収集システムにおいて、前記端
    末装置は、前記環境センサーからの環境データを所定周
    期ごとにサンプリングし、今回のデータ値を前回のデー
    タ値と比較して変化が無いときは前記内蔵メモリへの蓄
    積を停止し変化があったときにはそのときの時刻データ
    とともに今回サンプリングした環境データを内蔵メモリ
    に蓄積するように構成されていることを特徴とする環境
    データ収集システム。
  3. 【請求項3】 雨量計,水位計などの環境センサーを備
    えた端末装置と環境データの管理分析を行うセンター装
    置とが通信回線を介して双方向的に接続されており、前
    記端末装置は、前記環境センサーからの環境データを所
    定周期ごとに内蔵メモリに蓄積するとともに前記センタ
    ー装置から環境データ伝送要求があったときに前記内蔵
    メモリに蓄積している環境データを前記センター装置に
    送出するように構成され、前記センター装置は、前記端
    末装置に対して一定期間ごとに環境データ伝送要求を送
    出するように構成されている環境データ収集システムに
    おいて、前記端末装置は、前記環境センサーからの前記
    所定周期ごとの環境データの時間的変化を判定し、その
    データ値変化が一定値以上に増大する警報レベルとなっ
    たとき、前記所定周期とは別に前記所定周期よりも短い
    警報時周期を設定し、前記環境センサーからの環境デー
    タを前記所定周期と前記警報時周期とでサンプリングし
    て前記内蔵メモリに蓄積するように構成されていること
    を特徴とする環境データ収集システム。
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