JPH06188700A - 可変遅延回路の校正方式 - Google Patents

可変遅延回路の校正方式

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JPH06188700A
JPH06188700A JP43A JP33831292A JPH06188700A JP H06188700 A JPH06188700 A JP H06188700A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33831292 A JP33831292 A JP 33831292A JP H06188700 A JPH06188700 A JP H06188700A
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delay circuit
variable delay
calibration
delay
timing
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JP43A
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Taku Suga
卓 須賀
Yoshihiko Hayashi
林  良彦
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タイミング発生器に搭載し遅延時間を高分解能
で可変する可変遅延回路の遅延時間幅を高精度な周波数
シンセサイザの発振周期を基準として校正することによ
り半導体試験装置などの高精度化を実現すること。 【構成】周期カウンタ2は基準クロック発生器1の発生
するクロック101を計数し、周期信号102は、粗遅
延カウンタ10、20、および校正対象の可変遅延回路
12、22、を通過し、それぞれタイミング信号11
2、113となり位相比較器5で位相比較される。各遅
延回路は、粗遅延レジスタ11、21、精遅延レジスタ
13、23のデータで制御される。コントローラ6は、
タイミング発生器の制御を行ない、校正された所定の遅
延分解能を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体試験装置等の電
子計測装置に好適なタイミング発生器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体試験装置においては、近年の半導
体集積回路の高速化にともない、時間精度の向上が要求
されている。
【0003】そして、半導体試験装置の時間精度向上に
は、搭載する可変遅延回路の校正が必須となる。
【0004】このような可変遅延回路の校正法としては
「プロシーディングオブアイ・イー・イー・イーインタ
ーナショナルテストコンファレンス(1988年9月)
第108頁から第113頁(Proc.IEEE In
tl.,p108−113,Sep.1988)」に記
載されている技術が知られている。
【0005】以下、この技術を説明する。
【0006】図11に、この従来技術に係る半導体試験
装置の構成を示す。
【0007】図示するように、従来の半導体試験装置
は、試験周期発生回路50、校正の対象となる可変遅延
回路を搭載したタイミング発生器51、波形生成回路
8、ドライバ30、アナログコンパレータ31、コント
ローラ52、基準タイミング発生器53、標準比較器5
4、カウンタ55、および広帯域選択器56よりなる。
【0008】試験周期発生回路50は、試験を行なう周
期を発生し、タイミング発生器51の内部の可変遅延回
路によって所望の遅延時間を発生し、波形生成回路14
とドライバ30を介して試験波形130となる。試験波
形130は、アナログコンパレータ31を介してコント
ローラ52において被試験素子32からの応答結果を、
検証する。
【0009】タイミング発生器51内部の可変遅延回路
の校正は、タイミング発生器51によってタイミングを
制御した試験波形130と、基準タイミング発生器53
からの基準タイミング信号153とを、標準比較器54
において比較し、カウンタ55を用いてその比較結果を
処理することによって行なわれる。試験波形130は、
広帯域選択器56を介して標準比較器54に供給され
る。可変遅延回路の時間分解能の校正の基準となるの
は、基準タイミング発生器53内部に用いられる高精度
エアラインである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】可変遅延回路を構成す
る半導体素子は、製造バラツキ、周囲温度、電源電圧等
の影響を受けやすく、可変遅延回路の時間分解能の校正
は、必須である。しかし、近年の半導体集積回路の多ピ
ン化を考えた場合、前記従来技術に係る半導体試験装置
によれば可変遅延回路の校正に要する時間の増加は避け
られない。
【0011】また、校正の時間基準に高精度エアライン
などを用いると、装置の大型化を招き、制御に時間がか
かるため校正に要する時間の増大を招く。
【0012】この傾向は、半導体試験装置を高速化する
に従って顕著となり、高速化を妨げる要因となる。
【0013】そこで、本発明は、可変遅延回路を高い時
間精度で、小規模の追加回路のみで、高速な校正を可能
にすることにより、半導体試験装置を高速・高精度化、
小形化することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、出力信号の周期を高精度に制御可能な基
準クロック発生器と、所定の繰り返し周期、および粗遅
延時間を、入力する基準クロックより生成する粗タイミ
ング信号生成回路と、タイミング信号の微細な遅延時間
を指定する精遅延レジスタと、前記精遅延レジスタによ
って設定された時間データに従ってタイミング信号を微
細に遅延制御する可変遅延回路と、複数の可変遅延回路
の出力の位相を比較する位相比較器と校正データを格納
するメモリを有することを特徴とするタイミング発生器
を提供する。
【0015】
【作用】本発明に係る可変遅延回路の校正法によれば、
時間基準は、基準クロックの周期である。基準クロック
は、その周期が水晶発振器と同程度まで高精度に制御可
能な周波数シンセサイザなどで構成可能なため、高い精
度で校正を行なうことができる。
【0016】また、本発明に係る可変遅延回路の校正法
に必要な位相比較器は、位相の遅れ・進みを判定するだ
けの単純な構成で良いので、小規模回路の追加で良く、
可変遅延回路を搭載する半導体集積回路内部に設けるこ
とが容易となる。これにより、校正対象となる可変遅延
回路の近傍で動作するため、配線による外乱の影響を受
ける事なく校正を行なうことができる。
【0017】さらに前記位相比較器を可変遅延回路を搭
載する半導体集積回路内部に設ける事により装置の小形
化が可能となる。
【0018】
【実施例】実施例1 以下、本発明に係る可変遅延回路の校正法を示す実施例
1を図1、図2を用いて説明する。図1に本実施例に係
る校正法を適応した可変遅延回路の構成を示す。
【0019】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した可変遅延回路は、基準クロック101を発生す
る基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周
期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11、2
1、粗遅延カウンタ10、20、校正対象の可変遅延回
路12、可変遅延回路22、精遅延レジスタ13、2
3、位相比較回路5、タイミング発生器を制御するコン
トローラ6および校正データを格納するメモリ7よりな
る。図1に示した例は、校正の対象となる可変遅延回路
12を含む校正対象タイミング発生器3と、校正時に補
助的に動作するタイミング発生器4に分かれている。
【0020】まず、タイミング発生器3の内部動作を説
明する。周期カウンタ2は、基準クロック101を計数
し、基準クロック周期tcの整数倍の周期の周期信号1
02を発生する。粗遅延カウンタ10は、周期信号10
2によって基準クロック101を計数開始し、粗遅延レ
ジスタ11で指定する回数だけ計数した後、粗遅延信号
110を出力し、精遅延回路12を通過した後タイミン
グ信号112となり、出力される。精遅延回路12で
は、精遅延レジスタ13で指定される微小な時間だけ遅
延時間を制御する。
【0021】タイミング発生器4の動作も同様に、粗遅
延カウンタ20は、周期信号102によって基準クロッ
ク101を計数開始し、粗遅延レジスタ21で指定する
回数だけ計数した後、粗遅延信号120を出力し、精遅
延回路22を通過した後タイミング信号122となり、
出力される。精遅延回路22では、精遅延レジスタ23
で指定される微小な時間だけ遅延時間を制御する。
【0022】図2を用いて、可変遅延回路12におい
て、遅延時間をΔtとするための校正の例を説明する。
【0023】まず、校正対象タイミング発生器3の内部
の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書き込み、もう
一方のタイミング発生器4には、N−1を書き込んでお
く。図2の例では、周期trate=4×tc、N=3
である。そして、位相比較器5の出力105を観測しつ
つ、タイミング信号112とタイミング信号122の位
相が一致するように精遅延レジスタ23の設定データを
増加する。図2(a)は、タイミング信号112とタイ
ミング信号122の位相が一致した状態を示しており、
可変遅延回路22は、td(=tc)だけ遅延してい
る。
【0024】次に、基準クロック周期をΔtだけ減ずる
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対し、Δtだけ遅れる。ここで再び位相比較器5
の出力105を観測しつつ、タイミング信号112とタ
イミング信号122の位相が一致するように精遅延レジ
スタ22の設定値を増加する。図2(b)に、タイミン
グ信号112とタイミング信号122の位相が一致した
状態を示す。ここで遅延設定値113は、可変遅延回路
12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値であ
る。
【0025】また、図1において校正対象タイミング発
生器3と、校正時に補助的に動作するタイミング発生器
4は、全く同一の回路構成であるため、可変遅延回路1
2と、可変遅延回路22の役割を置き換えても同様の校
正を行なうことができる。すなわち、可変遅延回路12
を補助遅延回路として用い、可変遅延回路22を校正す
ることができる。さらに、タイミング発生器が、3つ以
上ある場合でも、位相比較器の入力に選択器を設けるこ
とにより同様の校正を行なうことができる。
【0026】実施例2 以下、本発明に係る可変遅延回路の校正法を示す実施例
2を図3を用いて説明する。
【0027】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した可変遅延回路は、基準クロック101を発生す
る基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周
期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11、2
1、粗遅延制御用コンパレータ14、24、校正対象の
可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジスタ
13、23、位相比較回路5、タイミング発生器を制御
するコントローラ6および校正データを格納するメモリ
7よりなる。
【0028】タイミング発生器3の内部動作は、実施例
1とほぼ同様である。まず、周期カウンタ2は、基準ク
ロック101を計数し、基準クロック周期tcの整数倍
の周期の周期信号102を発生する。粗遅延制御用コン
パレータ14は、周期信号102と、粗遅延レジスタ1
1の出力する粗遅延データ111とを比較し、一致した
タイミングで、粗遅延信号110を出力する。粗遅延制
御用コンパレータ24も同様に、周期信号102と、粗
遅延レジスタ21の出力する粗遅延データ121とを比
較し、一致したタイミングで、粗遅延信号120を出力
する。校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路2
2、精遅延レジスタ13、23、位相比較回路5、コン
トローラ6およびメモリ7の動作は、実施例1と同一で
ある。
【0029】本実施例による校正の手順は、実施例1と
同様であるため、説明を省略する。
【0030】実施例1および2で示した本発明による可
変遅延回路の校正方式は、図4に示す構成で一括して示
すことができる。図4の例を構成する要素は、基準クロ
ック発生器1、周期カウンタ2、粗遅延制御回路15、
校正対象の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅
延レジスタ13、23、位相比較回路5、コントローラ
6、および校正データを格納するメモリ7である。動作
原理および構成手順は、上記の説明と同一であるため省
略するが、本発明による可変遅延回路の構成方式は、粗
遅延制御回路において基準クロック1周期分の遅延時間
差を発生する機能と、基準クロック1周期分の遅延時間
を発生する可変遅延回路によって実現される。
【0031】実施例3 以下、本発明に係る半導体試験装置内部の可変遅延回路
の校正法を示す実施例3を図5、図6を用いて説明す
る。
【0032】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した半導体試験装置は、基準クロック101を発生
する基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し
周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11、
21、粗遅延制御用コンパレータ14、24、校正対象
の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジス
タ13、23、試験波形を生成するパターン発生器9、
波形生成回路8、試験波形130を被試験素子32に供
給するドライバ30、アナログコンパレータ31、タイ
ミング発生器を制御するコントローラ6および校正デー
タを格納するメモリ7よりなる。
【0033】タイミング信号112およびタイミング信
号122を生成する、基準クロック発生器1、周期カウ
ンタ2、粗遅延レジスタ11、21、粗遅延制御用コン
パレータ14、24、校正対象の可変遅延回路12、可
変遅延回路22、精遅延レジスタ13、23の動作は、
実施例2と同一であるため省略する。試験波形を生成す
る波形生成回路8は、パターン発生器9から出力された
波形パターンデータ109に応じた波形を、タイミング
信号112で決定されるタイミングで、発生する。ドラ
イバ30は、波形生成回路8の出力信号を、試験波形1
30として出力する。試験波形130は、アナログコン
パレータ31に印加され、タイミング信号122で指定
するタイミングで比較信号131を出力する。
【0034】以下、図6を用いて本実施例によって可変
遅延回路12の分解能をΔtとするための校正方法を説
明する。
【0035】まず、タイミング信号112のタイミング
でドライバ30から正パルスが発生する様にパターン発
生器9を設定しておく。そして、校正対象タイミング発
生器3の内部の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書
き込み、もう一方のタイミング発生器4には、N−1を
書き込んでおく。図6の例では、周期trate=4×
tc、N=3である。そして、アナログコンパレータ3
1の出力131を観測しつつ、精遅延レジスタ23の設
定データ123を増加し、アナログコンパレータ31の
出力レベルが、0から1に変化する時点の設定データ1
13を保持する。このとき、試験波形130とタイミン
グ信号122の位相は、一致した状態となる。図6
(a)は、初期状態を示し同図(b)は、試験波形13
0とタイミング信号122の位相が、一致した状態を示
している。
【0036】次に、基準クロック周期をΔtだけ減ずる
と、タイミング信号112は、タイミング信号122の
位相に対し、Δtだけ遅れる。すると試験波形130も
タイミング信号122の位相に対し、Δtだけ遅れるた
めアナログコンパレータ31の出力131は、0とな
る。ここで再び、試験波形130とタイミング信号12
2の位相が一致するように、精遅延レジスタ22の設定
値を増加する。そして、アナログコンパレータ31の出
力レベルが、0から1に変化する時点の設定データ11
3を保持する。ここで、遅延設定値113は、可変遅延
回路12の遅延時間をΔtだけ増加させるための設定値
となる。
【0037】実施例4 以下、本発明に係る可変遅延回路の校正法を示す実施例
4を図7、図8を用いて説明する。
【0038】図示するように、本実施例に係る校正法を
適応した可変遅延回路は、基準クロック101を発生す
る基準クロック発生器1、タイミング信号の繰り返し周
期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ11、2
1、粗遅延制御用コンパレータ14、24、校正対象の
可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レジスタ
13、23、および位相比較回路5、アップダウンカウ
ンタ40、データ選択器41、タイミング発生器を制御
するコントローラ6および校正データを格納するメモリ
7よりなる。図7に示した例は、校正の対象となる可変
遅延回路12を含む校正対象のタイミング発生器3と、
校正時に補助的に動作するタイミング発生器4に分かれ
ている。
【0039】タイミング信号112およびタイミング信
号122を生成する、基準クロック発生器1、周期カウ
ンタ2、粗遅延レジスタ11、21、粗遅延制御用コン
パレータ14、24、校正対象の可変遅延回路12、可
変遅延回路22、精遅延レジスタ13、23の動作は、
実施例2と同一であるため省略する。
【0040】図8を用いて、可変遅延回路12におい
て、分解能をΔtとするための校正の例を説明する。ア
ップダウンカウンタ40は、位相比較器5が、遅れと判
定したときには、アップカウントし、進みと判定したと
きには、ダウンカウントする。
【0041】まず、校正対象タイミング発生器3の内部
の粗遅延レジスタ11には、設定値Nを書き込み、もう
一方のタイミング発生器4には、N−1を書き込んでお
き、データ選択器41は、aを選択しておく。アップダ
ウンカウンタ40は、リセットする。図8の例では、周
期trate=4×tc、N=3である。そして、位相
比較器5の出力105を観測しつつ、タイミング信号1
12とタイミング信号122の位相が一致するように精
遅延レジスタ23の設定データを増加する。図8(a)
は、タイミング信号112とタイミング信号122の位
相が一致した状態を示しており、可変遅延回路22は、
td(=tc)だけ遅延している。
【0042】次に、データ選択器41でb側を選択する
ようにきりかえ、基準クロック周期tcをΔtだけ減ず
る。するとタイミング信号112は、タイミング信号1
22の位相に対し、Δtだけ遅れるため、位相比較器5
は、遅れと判定し、アップダウンカウンタ40は、アッ
プカウントを開始する。アップダウンカウンタ40の出
力は、データ選択器41を介して可変遅延回路12に接
続され、可変遅延回路12は、遅延時間を増加し続け
る。そして、タイミング信号112とタイミング信号1
22の位相が等しくなると位相比較器5は、同位相と判
定し、アップダウンカウンタ40の動作を停止する。こ
の時点で、アップダウンカウンタ40に保持されている
データは、可変遅延回路12の遅延時間をΔtだけ増加
させるための設定値である。アップダウンカウンタ40
のデータをメモリ7に格納する。
【0043】図8(b)は、可変遅延回路12の遅延時
間をΔtだけ増加するための設定値が、“4”であった
場合の例である。
【0044】図9は、図7における位相比較器5の周辺
を詳細に示した補足図である。位相比較器5は、タイミ
ング信号122を基準としたタイミング信号112の位
相比較結果を出力する。位相比較結果が、進みであった
場合カウンタ42がカウントアップし、遅れであった場
合には、カウンタ43が、カウントアップする。比較器
45は、カウンタ42とカウンタ43の計数結果を比較
することにより位相比較器5が、進みと遅れのどちらを
多く出力したか、を判定する。この判定結果に基づき、
アップダウンカウンタ40が設定データを増減する。こ
のこようにして、タイミング信号112とタイミング信
号122の位相が近づいてくると、位相比較器は、さら
に外乱の影響を受けやすくなり、カウンタ42とカウン
タ43の計数値も近づいてくる。この位相が近づいた状
態をカウンタ44で計数し、所定の値以上になったとこ
ろで、位相比較結果は、雑音レベル以下であると判断
し、校正終了信号144を出力する。外乱によって位相
比較器が判定誤動作をする可能性がある使用環境では、
以上のような構成によって雑音余裕のある動作が可能と
なる。さらにカウンタの設定値を制御することにより、
装置を使用する雑音環境に応じた雑音対策を行なうこと
が可能である。
【0045】また、図7において可変遅延回路22の設
定データ123にもデータ選択器41と同様のデータ選
択器を設ければ、校正対象タイミング発生器3と、校正
時に補助的に動作するタイミング発生器4は、全く同一
の回路校正であるため、可変遅延回路12と、可変遅延
回路22の役割を置き換えても同様の校正を行なうこと
ができる。すなわち、可変遅延回路12を補助遅延回路
として用い、可変遅延回路22を校正することができ
る。さらに、タイミング発生器が、3つ以上ある場合で
も、位相比較器5の入力に選択器を設けることにより同
様の校正を行なうことができる。
【0046】実施例5 以下、本発明に係る半導体試験装置である実施例5を図
10を用いて説明する。
【0047】図示するように、本発明に係る半導体試験
装置は、複数の入出力ピンを持つ被試験素子32に試験
波形を供給する複数の試験波形生成ユニット33と基準
クロック発生器1、およびコントローラ6からなる。
【0048】試験波形生成ユニット33は、試験の繰り
返し周期を制御する周期カウンタ2、粗遅延レジスタ1
1、21、粗遅延制御用コンパレータ14、24、校正
対象の可変遅延回路12、可変遅延回路22、精遅延レ
ジスタ13、23、波形生成回路8、パターン発生器
9、ドライバ30、アナログコンパレータ31、位相比
較回路5、アップダウンカウンタ40、データ選択器4
1および校正データを格納するメモリ7よりなる。
【0049】各部の動作および校正の手順は、実施例4
と同一である。本実施例において特徴的なのは、被試験
素子32のピンに接続される複数の試験波形生成ユニッ
ト33は独立であるため、各試験波形生成ユニット33
に搭載された可変遅延回路12の校正を全ユニット同時
に行なうことが可能な点である。この特徴により校正に
要する時間を短縮することができる。
【0050】また、本実施例において位相比較器5の代
わりにアナログコンパレータ31の出力を用いて位相比
較を行なっても同様の結果が得られる。さらに可変遅延
回路12と可変遅延回路22の役割を交替しても同様で
ある。本実施例は、位相比較器5の入力に信号選択器を
設けることにより、試験波形生成ユニット33内部に3
個以上の可変遅延回路が存在する場合まで拡張が可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、タイミング
発生器に搭載し遅延時間を高分解能で可変する可変遅延
回路の遅延時間分解能を、高精度な基準クロックの発振
周期を基準として校正することにより半導体試験装置な
どの高精度化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可変遅延回路の校正法
の説明図である。
【図2】図1の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る可変遅延回路の校正法
の説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る可変遅延回路の校正法
の説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る半導体試験装置のブロ
ック図である。
【図6】図5の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の一実施例に係る可変遅延回路の校正法
の説明図である。
【図8】図7の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の一実施例に係る可変遅延回路の校正法
の補足説明図である。
【図10】本発明の一実施例に係る半導体試験装置のブ
ロック図である。
【図11】従来の半導体試験装置の構成図である。
【符号の説明】
1…基準クロック発生器、 2…周期カウンタ、 3、51…校正対象タイミング発生器、 4…タイミング発生器、 5…位相比較器、 6、52…コントローラ、 8…波形生成回路、 9…パターン発生器、 10、20…粗遅延カウンタ、 11、21…粗遅延レジスタ、 12、22…可変遅延回路、 13、23…精遅延レジスタ、 14、24…粗遅延制御用コンパレータ、 15…粗遅延制御回路、 30…ドライバ、 31…アナログコンパレータ、 32…被試験素子、 33…試験波形生成ユニット、 40…アップダウンカウンタ、 41…データ選択器、 42、43、44…カウンタ、 45…比較器、 50…試験周期発生回路、 53…基準タイミング発生器、 54…標準比較器、 55…カウンタ、 56…広帯域選択器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力する基準クロックより所定のタイミン
    グ信号を生成するタイミング信号発生器において、基準
    クロック周期を変化したことによるタイミング信号の位
    相変化量を基準として可変遅延回路の正確に遅延時間を
    設定することを特徴とした可変遅延回路の校正方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の可変遅延回路の校正方式で
    あって、校正の対象となる可変遅延回路を搭載する半導
    体試験装置において、ドライバ、アナログコンパレータ
    を用いて位相変化をとらえ、校正を行なうことを特徴と
    した可変遅延回路の校正方式。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の可変遅延回路の校
    正方式であって、可変遅延回路の制御データを位相比較
    結果に従って自動的に制御する機能を備え、校正を自動
    的に行なうことを特徴とした可変遅延回路の校正方式。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の可変遅延回路
    の校正方式を適用したことを特徴としたタイミング発生
    器。
  5. 【請求項5】1チップの半導体集積回路素子に半導体回
    路として構成され請求項1、2または3記載の可変遅延
    回路の校正方式を適用したことを特徴としたタイミング
    発生器。
  6. 【請求項6】請求項5のタイミング発生器に基づいて試
    験データを被試験素子に出力する試験データ出力手段
    と、前記タイミング信号に基づいて被試験素子からの前
    記試験データに対する応答データを検証する応答データ
    検証手段を有することを特徴とした半導体試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002528726A (ja) * 1998-10-23 2002-09-03 テラダイン・インコーポレーテッド 自動試験装置用遠隔試験モジュール
US7109774B2 (en) 2003-06-27 2006-09-19 Hynix Semiconductor Inc. Delay locked loop (DLL) circuit and method for locking clock delay by using the same

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JP2002528726A (ja) * 1998-10-23 2002-09-03 テラダイン・インコーポレーテッド 自動試験装置用遠隔試験モジュール
JP4708566B2 (ja) * 1998-10-23 2011-06-22 テラダイン・インコーポレーテッド 自動試験装置用遠隔試験モジュール
US7109774B2 (en) 2003-06-27 2006-09-19 Hynix Semiconductor Inc. Delay locked loop (DLL) circuit and method for locking clock delay by using the same

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