JPH061882B2 - デジタル音場補正イコライザ - Google Patents

デジタル音場補正イコライザ

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JPH061882B2
JPH061882B2 JP12411285A JP12411285A JPH061882B2 JP H061882 B2 JPH061882 B2 JP H061882B2 JP 12411285 A JP12411285 A JP 12411285A JP 12411285 A JP12411285 A JP 12411285A JP H061882 B2 JPH061882 B2 JP H061882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は音場再生系における受聴室の、反射音を含むス
ピーカから受聴位置までの音場伝送特性を補正するデジ
タル音場補正イコライザに関する。
(従来の技術) 従来から、音場補正イコライザとして、振幅周波数特性
のみに着目したグラフィツクイコライザがよく知られて
いる。この方法は位相や時間特性が補正されないため、
音像定位を含めた忠実な音響再生を得るには、有限イン
パルス応答形(以下、FIR形という)のデジタルフィル
タを用いて、音場の逆のインパルス応答をたたきこみ演
算によって補正し、音場での振幅や位相あるいは時間を
同時に補正する手法である。
例えばこのFIR形デジタルフィルタとして、BBDなどのア
ナログ遅延素子と重み付け抵抗と、および、アナログ加
算器とにより構成する方法(例えば、日本音響学会 講
談論文集 219−220〔1981〕)がある。
第21図はその構成を示し、50はアナログ信号入力端
子、51aないし51nはアナログ遅延素子、52aな
いし52nはn個の重み付け用の可変抵抗、53はアナ
ログ加算器、54はアナログ出力端子である。
また、第22図は他の従来例を示し、入力端子60から
のデジタル音響信号を外部記憶装置61に記憶させ、そ
れを読み出してたたみ込み演算装置62で処理し、その
結果を再び外部記憶装置61に記録し、後で読み出して
出力信号とするものがある(例えば、電気通信学会技術
研究報告EA80−53〔1980〕)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記第1の従来例はFIR形のデジタルフィルタを実現す
るから、BBD等のアナログ遅延素子を使用しているた
め、フィルタ段数が多くなると雑音や歪等が負荷されて
信号品質が劣化し、またフィルタ係数の精度も可変抵抗
器の精度に限定される欠点がある。
また上記第2の従来例は、たたみ込み演算装置の速度に
限界があるために、サンプリング間隔が短いデジタル音
響信号については、一旦、外部記憶装置に記録して処理
することになり、実時間処理が出来ない欠点があった。
逆に実時間で短くサンプリング間隔のデジタル音響信号
を処理するためには、装置の規模が大きくなって実用的
ではないという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は従来の上記のような問題を解決するために、音
像定位の心理効果を考慮してデジタルフィルタの適用範
囲を限定することによって、音像定位品質を劣化するこ
となく装置の規模を小さく構成可能なデジタル音場補正
イコライザを提供するものである。
そのためには本発明は、適用帯域の処理に見合うサンプ
リング周期まで入力信号のサンプリング周期を変換する
必要があるが、このときナイキスト周波数以上の帯域に
よる折り返し誤差を防止するために使用する、アンチェ
リアジングローパスフィルタを小さくするため、2段階
に分けてサンプリング周期を変換することを特徴とす
る。
すなわち、サンプリング周期T秒のデジタル音響信号入
力を、アンチェリアジングのために阻止帯域の加減周波
数が1/(2nT)Hz以下である第1のローパスフィル
タ(以下、LPFという)により帯域制限したものを、n
回に1回間引くことによってサンプリング周期がnTの
信号を得、これを更に下限阻止帯域周波数が1/(2mn
T)Hz以下の第3のLPFにより帯域制限し、その出力を
m回に1回間引くことによりサンプリング周期がmnT秒
の信号を得る。この信号に対して音場の逆特性のインパ
スル応答を係数にもつFIR形のデジタルフィルタを通過
させたのち、その出力にm−1個の0(ゼロ)を挿入し
てサンプリング周期をnT秒に変換した後、1/(2mn
T)Hz以上の高調波成分を除去するため、前記第3のLP
Fと同じ特性の第5のLPFを通過させる。
一方、上記第3のLPFの出力は、同じ特性の第4のLPFを
通過させて反転させる。この反転信号と、前記n回に1
回の間引き出力を上記第3のLPFの処理時間だけ遅延さ
せた信号と加算することにより、第1高域通過信号を得
る。この信号に音場の逆特性をもつFIR形のデジタルフ
ィルタの処理時間に等しい遅延を与えて上記第5のLPF
の出力と加算する。この加算出力にn−1個の0(ゼ
ロ)挿入してサンプリング周期をT秒に変換した後、さ
らに1/(2nT)Hz以上の高周波成分を除くため第1
のLPFと同特性の第6のLPFを通過させる。
一方、上記第1図のLPFの出力は同特性の第2のLPFを通
過させて反転させ、デジタル音響入力信号を第1のLPF
の処理時間に等しく遅延させた信号と加算し、第2の高
域通過信号を得る。
このようにした信号に、第3のLPF、音場の逆特性のFIR
形デジタルフィルタ、第5のLPFの各処理時間の和に等
しい遅延を与えて第6のLPFの出力と加算して出力信号
として本発明の目的を達成する。
(作用) 本発明は上記の構成をとることにより、デジタル音響信
号入力を音像定位の心理効果の観点より帯域を限定し、
サンプリング周期を長くしてから音場の逆特性をたたみ
込むので、聴感上の音像定位の品位を維持し、装置の縮
小化が行なえ、従来、音場の反射音のL秒(Lは任意の
整数)までを補正するためには、サンプリング周期をT
とすると、1/T段の逆特性のFIR形デジタルフィルタで処
理することになり、従来1秒間にL/T2回の乗算が必要で
あったが、本発明によれば、L/(mnT)段の逆特性
のFIR形デジタルフィルタをサンプリング周波mnT秒
で行なうからL/(mnT)回の乗算で済むことにな
る。
(実施例) 以下、本発明を実施例により図面を参照して詳細に説明
する。
第1図は本発明のデジタル音場補正イコライザの一実施
例の構成を示しており、1は補正すべきデジタル音響信
号の入力端子、2ないし7はFIR形のローパスフィルタ
(LPF)、8ないし11は遅延器、12、13は反転
器、14ないし17は加算器、18,19は入力信号を
間引くスイッチング、また、20,21は入力信号に0
(ゼロ)を挿入する補間スイッチング、22は音場の逆
の特性のインパルス応答を係数にしたFIR形のデジタル
フィルタ(以下、逆フィルタという)である。なお、図
においてローパスフィルタ(LPF)、および遅延器、さ
らに間引きスイッチングおよび補間スイッチング等は複
数あるので、それを区別するため名称の後に数字を記し
て、LPF1、LPF2……、遅延器1、遅延器2……、ある
いは(間引き)SW1、(補間)SW3等のように呼んで示
すことにする。
さて、いま音場における受聴者の耳の間隔を17cmとす
ると、それを半波長とする1kHz以上の周波数では、両
耳間の位相の弁別能力が低下し、例えば音場の2音源の
位相と振幅を変化させたときに、受聴者に音場の移動を
感じさせる実験では、約3kHz以上になると、音像の移
動は2音源の振幅比に依存し、位相による移動は感じな
いことが、Halrerson ,Feddersonらの実験により明らか
にされた(新版 聴覚と音声 三浦種敏監修 電気通信
学会 p202 図2、107(a))。
本発明の実施例はこの結果から帯域を2kHzに限定した
逆フィルタの処理を行なうものである。
さて、第1図において入力端子1にサンプリング周期が
20μsecのデジタル音響信号が印加された場合、逆フ
ィルタ処理のサンプリング周波数は、ナイキスト定理に
より4kHz以上必要で、50kHzの整数分周比を考える
と、1/8の分周比の6.25kHz(160μsec)が適当
であるので、間引きSW1、SW2により1/2、1/4の2回の
間引き処理をする。ここでLPF1,2および6の特性は
全て等しく、その通過帯域は0Hzないし2kHz、阻止帯
域は12.5kHzないし25kHzである。このように通過
帯域の上限周波数と、阻止帯域の下限周波数の差が大き
いと、デジタルローパスフィルタ(ローパスフィルタ)
段数が少なくてすみサンプリング間隔が短い場合に有利
である。
第2図は、FIR形デジタルフィルタの構成図で、各LPF1
ないし6および逆フィルタ22の構成を示すものであ
る。第2図において、31は入力端子、32aないし3
2nは、それぞれ入力信号を1サンプリング周期だけ遅
延させる遅延素子、33aないし33nは、係数をそれ
ぞれg1ないしgnとする乗算器で、それらの出力は加算さ
れて端子34に導かれる。この係数g1ないしgnにそれぞ
れ第3図に示した30点の係数を設定したものが、前記
LPF1、LPF2、およびLPF6であり、LPF1およびLPF2
を従続したときのインパルス応答は、第4図に示すよう
な59点の応答出力になる。ここで遅延器2により30
サンプル点、つまり600μsec遅延された入力信号に
反転器5の出力を加えると、第5図に示したインパルス
応答がえられる。
第6図、第7図の実線、および第7図の破線は周波数領
域の各部の振幅周波数特性を示したもので、それぞれ、
LPF1、LPF2の出力および、加算器14の出力の振幅周
波数特性を示している。
この図から、低減通過信号と高域通過信号が同時に得ら
れることがわかる。
第6図によればLPF1の出力は12500Hz以上で十分
減衰しているので、サンプリング周波数(周期)を25
kHz(40μsec)として信号を取り出しても、折り返し
誤差はない。そのため間引きスイッチングSW1によって
1/2の間引き処理をしている。次にLPF3、LPF4およびL
PF5はサンプリング間隔が2倍になったためフィルタ段
数も2倍の60段実行でき、急峻な振幅周波数特性を得
ることができる。各LPFの特性は、通過帯域は0ないし
2kHz、阻止帯域は、3.125kHzないし12.5kHz
である。
この設計例として第8図にLPF3ないし5の60点の係
数値、第9図にLPF3とLPF4を縦続したときの119点
のインパルス応答を、第10図にLPF3と60点、つま
り2.4msecの遅延を有する遅延器2にインパルスを入
力した場合の加算器15のインパルス応答を示す。
また、第11図にLPF3,4および5の振幅周波数特性
を、第12図の実線にLPF3、LPF4縦続時の振幅周波数
特性を、破線にはLPF3および遅延器2の入力から加算
器25の出力までの振幅周波数特性を示している。
これらの図から通過帯域と阻止帯域が接近しているとき
は、サンプリング周波数を下げ、フィルタ段数を多くと
るのが合理的であることがわかる。LPF3の出力は3.
125kHz以上で十分減衰しているので、間引きスイッ
チングSW2により1/4の間引きを行ないサンプリング周
波数(周期)を6.125kHz(160μsec)に換えて
も折り返し誤差は生じない。このサンプリング周波数信
号に逆フィルタ22を通過させて、その出力信号間にSW
3により3個の0(ゼロ)を挿入することにより、サン
プリング周波数24kHz(40μsec)の信号に変換し、
12.5kHz以上の高調波成分をLPF5で除去する。
一方、加算器15の第1高域通過出力信号に逆フィルタ
22の処理の時間に等しい遅延を遅延器3により与え、
LPF5の出力と加算器16により加算する。次にこの出
力信号間に1個の0(ゼロ)を21のSW4により挿入し
てサンプリング周波数50kHz(20μsec)の信号に変
化し、25kHz以上の高調波成分をLPF6により除去す
る。
一方、第2の高域通過信号である加算器14の出力信号
をLPF3、LPF5の処理時間の各々2.4msecと、逆フィ
ルタ22の処理時間との和に等しい遅延を遅延器4で与
えて、LPF6の出力信号と加算して出力信号を得る。
このように、遅延器3および4を設定することにより、
各帯域の再合成が可能になる。
次に逆フィルタ22の係数設定について説明する。
ある音場におけるスピーカ、受聴室の反射音等を含むイ
ンパルス応答を、6.25kHzのサンプリング周波数で
離散的に測定した結果が、h=〔h1,h2…hl〕であった
とする。
ここで逆フィルタの係数gをg=〔g1,g2…gn〕とした
時に補正後の音場のインパルス応答fはhとgのたたみ
込みで表わすと f=h*g −(1) で表わされ、行列式で表わすと F=H−G −(2) 但し ここでLPF3のインパルス応答を4回に1回間引いた応
答をd=〔d1,d2,…dn+l-1〕とした時にfとdの誤差
の2乗を(6)式のPで定義する。
P=(F−D)(F−D) =(HG−D)(HG−D) −(6) 但しTは転置行列を表わし、Dは次式で表わされる。
ここでPとGで偏微分して0とおくことにより(8)式を
得、Gに関する連立一次方程式(9)を得る。
より 2HHG−2HD=0 従って HHG−HD −(9) あるいは G=(HH)−1GD −(10) この(9)あるいは(10)式よりGを求めることができる。
このGの各係数を第2図のFIRデジタルフィルタの乗算
器の係数g1ないしgnに限定することにより逆フィルタが
実現される。
ここで、この逆フィルタ22はサンプリング周期が20
μsecの8倍で処理されるから、LPF1、LPF3と同じた
たき込み演算能力をもつフィルタを用いるとLPF1の8
倍のフィルタ段数、LPF2の4倍のフィルタ段数である
240段が実現できることになり、音場において160
×240=48.4msecまでの反射音を含めた補正が出
来ることになる。
第13図は受聴室のスピーカから受聴点におけるマイク
ロホンまでのインパルス応答h、第14図に逆フィルタ
22の係数g、第15図に逆フィルタ22により補正さ
れた受聴点のインパルス応答fを示している。また、第
16図にはLPF3のインパルス応答を4回に1回間引い
た出力dを示しており、これらにより第15図は第16
図によく近似していることがわかる。ここで周波数領域
から、この逆フィルタ補正の効果をみれば第17図ない
し第19図のようになる。すなわち、第17図は補正前
の音場の受聴点の振幅周波数特性、第18図は同じく補
正後の振幅周波数特性、第19図はLPF3の1/4間引き後
の振幅周波数特性を表わしている。このように、周波数
領域からみても、補正後の特性がLPF3の特性によく近
似していることがわかる。
第20図は他の実施例の要部部分を示している。これは
前出第1図における遅延器1、LPF2、反転器12、加
算器14の部分に代わる構成である。1は入力端子、4
2aないし42n、および45aないし45nは、サン
プリング1周期の遅延素子43aないし43n、および
46aないし46nは、各々係数がg1ないしgnの乗算
器、48は反転器、49は高域通過出力端子、50は低
域通過出力端子で、44はLPF1、47はLPF2であり、
第1の実施例に比べて分かるように、遅延器1の代わり
のLPF1の最終遅延器42nを用いている。この変更は
第1の実施例において遅延器2に対しても同様に行な
え、その変更は装置を簡易化することにもつながる。
(発明の効果) 以上、本発明を説明したが、本発明は短いサンプリング
周期のデジタル音響信号においても、両耳の位相弁別能
力を考慮した周波数帯域まで、間引き処理を2段階に行
なうことによって、各ローバスフィルタ等の装置、ある
いは逆フィルタの構造を、聴覚上の音像定位の改善効果
を低下させることなく簡易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成図、第2図は本発
明に使用するFIR形デジタルフィルタの構成説明図、第
3図は第1図におけるローパスフィルタLPF1、LPF2お
よびLPF6のフィルタ係数を示す図、第4図は同じくLPF
1とLPF2の縦続接続のインパルス応答を示す図、第5
図は同じくLPF1および遅延器1の入力端から加算器1
までのインパルス応答を示した図、第6図は同じくLPF
1、LPF2、およびLPF6の振幅周波数特性図、第7図の
実線および破線はそれぞれ、LPF1とLPF2の縦続接続
時、および加算器14の出力における振幅特性図、第8
図は同じくLPF3、LPF4およびLPF5のフィルタ係数を
示す図、第9図はLPF3およびLPF4の接続時のインパル
ス応答を示す図、第10図はLPF3と遅延器2の入力に
インパルスを印加したときの、加算器15までのインパ
ルス応答図、第11図はLPF3、LPF4およびLPF5の振
幅周波数特性図、第12図の実線は、LPF3とLPF4の縦
続接続時の振幅周波数特性図、また破線は、LPF3と遅
延器2の入力側から加算器15の出力までの振幅周波数
特性図、第13図は受聴室における受聴点のインパルス
応答図、第14図は音場における逆フィルタのフィルタ
係数を示す図、第15図は逆フィルタによる補正後の受
聴インパルス応答図、第16図はLPF3のインパルス応
答の1/4間引き出力を示す図、第17図は本発明により
補正前の音場における受聴点の振幅周波数特性図、第1
8図は同じく補正後の振幅周波数特性図、第19図はLP
F3の1/4間引き後の振幅周波数特性図、第20図は本発
明の第2の実施例の要部構成図、第21図は従来のFIR
形デジタルフィルタの説明図、第22図は同じく他の従
来例説明図である。 2,3,4,5,6,7…ローパスフィルタ、(LP
F)、8,9,10,11…遅延器、12,13…反転
器、14,15,16,17…加算器、18,19…間
引きスイッチ(SW)、20,21…補間スイッチ(S
W)、22…逆フィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(a)ないし(e)の構成を有することを
    特徴とするデジタル音場補正イコライザ。 (a)サンプリング周期がT秒のデジタル音響信号を、有
    限インパルス応答形の第1のローパスフィルタを通した
    のち、第1の間引き手段によりサンプリング周期をnT
    秒(ただし、nは任意の正の整数)に変換させ、さらに
    第3のローパスフィルタを通し、さらに第2の間引き手
    段によりサンプリング周期mnT秒(ただし、mは任意の
    正の整数)に変換してから、これを音場の逆特性のイン
    パルス応答を係数とする有限インパルス応答形のデジタ
    ルフィルタに入力させ、その出力間隔中に、m−1個の
    0を挿入する第1の補間手段により、サンプリング周期
    をnT秒に変換して、第5のローパスフィルタを経て第
    3の加算手段に入力するようにした構成、 (b)上記(a)項の第1のローパスフィルタの出力を分岐し
    て、第2のローパスフィルタを通過させたのち、その出
    力を第1の反転手段により反転させ、前記等価補正すべ
    きデジタル音響信号を分岐して第1の遅延手段により遅
    延させた信号と第1の加算手段を用いて加算する構成、 (c)前記(a)項の第1の間引き手段の出力を分岐し第2の
    遅延手段を通した信号と、同じく(a)項の第3のローパ
    スフィルタの出力を分岐し第4のローパスフィルタを通
    し、さらに反転した信号とを、第2の加算手段により加
    算させ、その加算出力を、さらに第3の遅延手段により
    遅延させて、(a)項における第5のローパスフィルタの
    出力と上記第3の加算手段により加算させる構成、 (d)上記(b)項の第1の加算手段の出力を第4の遅延手段
    により遅延させて、上記(c)項の第3の加算手段の出力
    間隔内に第2の補間手段によりn−1個の0を挿入し、
    サンプリング周期をT秒に変換した後第6のローパスフ
    ィルタを通した信号と、第4の加算手段により加算する
    構成、 (e)第1の遅延手段における遅延時間を第1のローパス
    フィルタの処理時間と等しくし、第2の遅延手段におけ
    る遅延時間を第3のローパスフィルタの処理時間と等し
    く、第3の遅延手段における遅延時間を、音場の逆特性
    をもつ有限インパルス応答形のデジタルフィルタの処理
    時間に等しくし、第4の遅延手段における遅延時間を第
    3のローパスフィルタと上記有限インパルス応答形のデ
    ジタルフィルタと第5のローパスフィルタの処理時間の
    和に等しくする構成。 (2)第1ないし第6のローパスフィルタそれぞれの通過
    帯域の上限周波数を、音場における受聴者の両耳間隔が
    半波長に相当する周波数以上にし、第1、第2、第6の
    ローパスフィルタの阻止帯域の下限周波数を、1/(2
    nT)Hz以下にし、第3、第4および第5のローパスフ
    ィルタの阻止帯域の下限周波数を1/(2nmT)Hz以下
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のデ
    ジタル音場補正イコライザ。 (3)第1のローパスフィルタ、第1の間引き手段、第3
    のローパスフィルタ、第2の間引き手段、第1の補間手
    段、第5のローパスフィルタ、第2の補間手段、および
    第6のローパスフィルタを通過したインパルス応答と、
    補正後における音場の受聴点のインパルス応答との誤差
    の2乗和が最小となるように、有限インパルス応答形デ
    ジタルフィルタの係数を設定したことを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のデジタル音場補正イコライ
    ザ。
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