JP4856121B2 - コンバータ - Google Patents

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本発明は、デジタルフィルタと組み合わせて、高精度のA/D変換又はD/A変換又はA/D変換とD/A変換とを行う構成を含むコンバータに関する。
音声や音楽等のアナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して、蓄積又は送信し、蓄積内容を再生したデジタル信号又は受信したデジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換する蓄積再生システムや送受信システムは既に各種提案され、且つ実用化されている。又オーディオ信号は、例えば、0〜20kHz程度、又はそれ以上の帯域でダイナミックレンジも広いものであり、このようなアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータは、12ビットや14ビットの精度の構成が多かったが、半導体回路技術等の進歩により、24ビット精度の構成も実用化されている。又音楽等の蓄積、再生の為のCD(コンパクトディスク)に於けるサンプリング周波数は、44.1kHzであり、帯域は、サンプリング周波数の1/2以下であるから、CDの帯域は約20kHzまで程度である。又固定電話網では、サンプリング周波数は8kHzであり、折れ線符号則による8ビットのデジタル信号に変換して伝送するもので、その帯域は3.4kHz以下としている。又放送システムに於いては、送信帯域は15kHz以下とされており、放送内容を配信する伝送系に於いては、例えば、32kHzサンプリングの折れ線符号則による11ビット構成のデジタル信号としている。
図10は、アナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して送受信する従来例の説明図であり、101は結合トランス、102はアンチエイリアシング(Anti−Aliasing)用のフィルタ、103はΔΣA/Dコンバータ、104はデジタルフィルタ、105はリニア/A−law変換部、106はデジタル送受信インタフェース部(HSD;High Super Digital)、110は送受信部、111は結合トランス、112はポストフィルタ、113はΔΣD/Aコンバータ、114はデジタルフィルタ、115はA−law/リニア変換部を示す。
オーディオ信号等のアナログ信号を入力する結合トランス101とフィルタ102との間に、整合用抵抗とコンデンサとを接続し、入力アナログ信号に対して600Ω終端とした場合を示し、又フィルタ102は、ΔΣA/Dコンバータ103の前段に接続して、アンチエイリアシング用として作用するローパスフィルタであり、又ΔΣA/Dコンバータ103は、例えば、32kHzサンプリングにより、14ビット〜24ビットのデジタル信号に変換し、デジタルフィルタ104を介して、送受信部110のリニア/A−law変換部105に入力する。デジタルフィルタ104は、ΔΣA/Dコンバータ103に内蔵された構成とすることができるものであり、アナログ−リニアPCM変換として示すように、14ビット〜24ビットのリニアPCM信号を処理し、フィルタ特性としては、例えば、15kHzまでは通過域、16kHz以上は阻止域とする。
デジタルフィルタ104から出力された14ビット〜24ビットのリニアPCM信号としてのデジタル信号を、送受信部110のリニア/A−law変換部105に入力して、14ビット〜24ビット構成のデジタル信号を14ビットに丸め、折れ線符号則のA−lawに従った11ビットに変換する。例えば、放送用のオーディオ信号を伝送する場合、ITV勧告のJ.41変換則に従って、1ビットの極性ビットと、3ビットのセグメントビットと、7ビットのステップビットとの合計11ビット構成のデジタル信号に変換し、デジタル送受信インタフェース部106から伝送路の構成に従った送信信号に変換して、図示を省略している受信側へ送信する。この場合、伝送路が光伝送路の場合は、電光変換部を設けて、光信号に変換して送信する。
又伝送路を介して送受信部110のデジタル送受信インタフェース部106により受信した前述の折れ線符号則(A−law変換則)による11ビット構成のデジタル信号を、A−law/リニア変換部115により、例えば、14ビットのリニア符号則のデジタル信号に変換し、デジタルフィルタ114を介してΔΣD/Aコンバータ113に入力し、アナログ信号に変換する。この場合に、14ビットのリニア符号則のデジタル信号の下位ビットとして10ビットを付加し、24ビット構成のデジタル信号として、ΔΣD/Aコンバータ113に入力する構成とすることもできる。そして、ポストフィルタ112により不要成分を除去し、整合用の例えば600Ωとなる抵抗を介して結合トランス111に入力し、この結合トランス111を介して受信アナログ信号を送出する。なお、光伝送路を介してデジタル信号を受信する場合は、デジタル送受信インタフェース部106に光電変換部を設けて、受信光信号を電気信号に変換する。
図11は、図10に於けるA/Dコンバータ側の説明図であり、(A)は、図10に於ける送信系列側の結合トランス101と、フィルタ102と、ΔΣA/Dコンバータ103と、デジタルフィルタ104と、リニア/A−law変換部105と、送受信部110のデジタル送受信インタフェース部106とを含む構成を示し、(B)は、アナログ信号波形を基にしたサンプリングデータのイメージを示し、(C)は、各部のスペクトルを示す。結合トランス101は、入力アナログ信号をそのままフィルタ102に入力するもので、このフィルタ102は、前述のように、アンチエイリアシングフィルタとして折り返し雑音を防止する為のものであり、ΔΣA/Dコンバータ103の前段に接続する。
A/D変換のΔΣ方式の利点の一つは、オーバーサンプリングによりアンチエイリアシングフィルタの構成が簡単になる点にある。例えば、32kHzでアナログ信号をサンプリングしてA/D変換する場合、サンプリング周波数fsの1/2以上の周波数を入力しないようにする必要がある。即ち、サンプリング周波数fsの1/2以上の信号が入力すると、折返し雑音となってサンプリング周波数fsの1/2以下の信号が漏れてしまうからである。実際に15kHzまでの帯域を損失無しで通過させ、16kHzでは、例えば100dBの損失を与えるようなフィルタをアナログ回路で設計することは殆ど不可能に近いものである。又オーバーサンプリングの良い点は、例えば、サンプリング周波数が8MHzであるとすると、15kHzまでの帯域を損失無しで通過させ、且つ8MHzに於いて100dBの損失を与える回路は容易に設計できる。例えば、150kHzにカットオフ周波数を設定すれば、5次のフィルタにより、1.5MHzで100dBの損失となる構成を実現することは可能である。このような構成により、1.5MHzより数倍高い8MHzに於いて100dB以下のレベルに低下させることができる。
又図11の(B)に於ける上段の波形は、アナログ波形を8MHzでサンプリングしたイメージを示し、このオーバーサンプリングされたデータのスペクトルは、(C)の上段に示すように、20kHzまでのもともとのスペクトルと、8MHzのサンプリング周波数の両側にそれぞれ20kHzに広がるスペクトルとを含むものとなる。入力されたアナログ信号の8MHz周辺にノイズ成分があると、8MHzオーバーサンプリングによる0〜20kHzの可聴域に、そのノイズ成分のスペクトル成分が含まれることになり、これを防ぐ意味で、8MHz付近のノイズ成分の信号を除去することが必要である。
又ΔΣA/Dコンバータ103にデジタルフィルタ104を内蔵させた構成とし、デジタルフィルタ104により、8MHz付近のスペクトルは除去されるが、同時に32kHzで出力されるデータのために、16kHz以上の信号成分を除去するデジタルフィルタ104が動作する。合わせて8MHz周期に出力されるデータはデシメーション(間引き)により32kHz毎のデータとなる。(B)の中段は、この状態を示し、(C)の中段は、この状態のスペクトルを示す。この状態で、24ビットの高精度のデータは次の段のリニア/A−law変換部105に於いて14ビットに丸められ、更にA−lawに従った11ビットに折れ線符号則により圧縮符号化される。この場合の波形イメージを(B)の下段に示し、又スペクトルを(C)の下段に示す。前述のデジタルフィルタ104の特性が十分でない場合、16kHzより上の周波数の成分は、デジタルフィルタ104の特性の不完全な分だけ、(C)の下段に示すように、32kHzサンプリング出力の信号は、32kHzの整数倍の周波数の両側にスペクトルが含まれたものとなる。
図12は、図10に於けるD/Aコンバータ側の説明図であり、(A)は、図10に於ける受信系列側のデジタル送受信インタフェース部106と、A−law/リニア変換部115と、デジタルフィルタ114と、ΔΣD/Aコンバータ113と、ポストフィルタ112と、結合トランス111とを示し、(B)はアナログ信号波形を基にしたサンプリングデータのイメージ、(C)は各部のスペクトルをそれぞれ示す。デジタル送受信インタフェース部106により、32kHzの11ビット構成のデジタル信号を受信し、A−law/リニア変換部115により、A−lawによる折れ線符号則の11ビット構成のデジタル信号を、14ビットのリニア符号則のデジタル信号に変換し、デジタルフィルタ114により、零点挿入を行って8MHzのオーバーサンプリング形式のデジタル信号とし、ΔΣD/Aコンバータ113によりアナログ信号に変換し、結合トランス111を介して出力する。
図12の(B)の上段は、32kHzの11ビット構成のデジタル信号を、アナログ形式のイメージとして示し、中段は、デジタルフィルタ114に於けるゼロの挿入によるイメージを示し、下段は、8MHzのオーバーサンプリングによるイメージを示す。(C)の上段は、32kHzサンプリングによるスペクトルを示し、0〜16kHzの信号は、それぞれ32kHzの整数倍の周波数の両側に発生した状態を示す。そして、ゼロの挿入により、中段に示すように、スペクトルは上段に示す場合と同様であり、8MHzのオーバーサンプリング状態とすると、下段に示すように、8MHzを中心としたスペクトルが発生する。この8MHz周辺のスペクトル成分は、ポストフィルタ112によって除去される。但し、16kHz付近のスペクトルは、32kHzを中心として両側に広がった部分のスペクトルとの一部が重なり合っているという不完全なものである。
図13は、現在製造販売されている半導体集積回路化されたオーディオ信号用のA/Dコンバータの一例の特性を示すもので、縦軸は損失dB、横軸はサンプリング周波数48kHzを0.00〜1.00の比率として示す。通過域のリップルは、±0.005dB程度の平坦な特性であり、又阻止域は通過域に対して100dBを超える減衰を与える特性である。しかし、サンプリング周波数の1/2に於ける損失は、10dB程度の少ないものである。
図14は、図13に示す特性のA/Dコンバータを用いた実験データを示し、(A)は帯域内から帯域外へのエイリアス出力を示し、(B)は帯域外から帯域内へのエイリアス出力を示す。(A)に於いては、14kHz,15kHzの帯域内の入出力成分に対して、14kHzエイリアス出力、15kHzエイリアス出力として示す帯域外へのスペクトル成分が発生することを示し、又(B)に於いて、17kHzの帯域外の入出力成分に対して、17kHzエイリアス出力として示す帯域内へのスペクトル成分が発生することを示している。即ち、32kHzサンプリングのデジタル信号では、その1/2の16kHz前後の信号は、前述のスペクトルの重なりにより正確にA/D、D/A変換されることを示す。なお、18kHzエイリアス出力、19kHzエイリアス出力は、それぞれ帯域外の18kHz,19kHzの入力成分に対する場合を示し、18kHz出力は観測できないレベルであった。
又20Hz〜20kHzの可聴周波数のアナログ信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を元のアナログ信号に変換するA/DコンバータとD/Aコンバータと不要成分を除く為のフィルタとを組み合わせた構成に於いて、フィルタの次数を大きくすることなく、通過域から阻止域に遷移する領域を急峻な特性とする為に、A/Dコンバータの前段に、サンプリングによって生じる折り返し雑音となる周波数成分を除去するアンチエイリアシングフィルタを接続し、A/Dコンバータの後段に、ダウンサンプリングにより生じる折り返し雑音対応の周波数成分を除去するくし型フィルタと、ダウンサンプリングする第1のデシメータと、折り返し雑音に対応する周波数成分を除去するローパスフィルタと、1/2にダウンサンプリングする第2のデシメータと、直流成分を除去するハイパスフィルタと、更に1/2にダウンサンプリングして所望のレートとする第3のデシメータとを接続したA/D変換手段及びこの逆の処理によりアナログ信号に変換するD/A変換手段が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−175751号公報
アナログ信号をデジタル信号に変換して伝送し、受信側では受信デジタル信号をアナログ信号に変換する各種の送受信システムがあり、その中で、放送システムは、高品質なものが要求される。その放送システムに於いて、例えば、受信内容を録音したり、更に最近では、現状のCD(コンパクトディスク)等の音質ではものたりないユーザの期待に答える為に、自然界の原音と高調波の関係を利用して、限られた帯域の音楽に帯域外のスペクトルを合成するようなシステムも開発されている。その為、高品質の条件としては、単にS/N(信号とノイズ比)が高いだけでなく、不要な信号スペクトルを一切出さないようなA/D変換手段及びD/A変換手段が必要となった。
又放送システムに於いては、更に重要な性能が要求される。例えば、一般のCD(コンパクトディスク)等は、音楽を再生している時間と実際に音がスピーカから出る時間とに差があっても問題にはならない。これに対して、放送システムに於いては、一方的に音楽等をデジタル信号として伝送して、放送所からアナログ信号に変換し、放送周波数に変調して送信するが、例えば、北海道と沖縄とに於ける中継放送の場合、時間の遅れは大きな問題となる。又放送システムとしては、時報の送信もあるが、この場合の時間遅れは最小にする必要がある。しかし、前述の従来例に於いては、リニア符号側のデジタル信号を、折れ線符号則のデジタル信号への変換処理及びフィルタ処理、及び折れ線符号則のデジタル信号を受信して、リニア符号則のデジタル信号への変換処理及びフィルタ処理に要する処理時間が長く、且つ不要な信号スペクトルを抑圧する為のフィルタ処理機能が複雑化すると共に大型化する問題があった。又前述の特許文献1に於いては、コストダウンを図るフィルタ構成について示しているが、そのフィルタ特性の改善と、A/D及びD/A変換の処理時間の短縮との問題提起とその解決手段については提案されていない。
本発明は、前述の従来の問題点を解決することを目的とし、A/D変換又はD/A変換又はA/D及びD/A変換との機能を有し、且つ、フィルタ特性を、通過域は平坦な特性とし、通過域から阻止域への遷移域は急峻に減衰する特性として、放送システムにも適用可能の高品質で且つ処理時間を短縮した構成を提供する。
本発明のコンバータは、アナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して送出する為のA/Dコンバータ又はデジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換する為のD/Aコンバータ又は前記A/Dコンバータと前記D/Aコンバータとを含むコンバータであって、アナログのオーディオ信号をアンチエイリアシング用のフィルタを介して入力し、オーバーサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、このA/Dコンバータにより変換されたデジタル信号を、伝送速度の偶数倍の速度に相当するサンプリング周波数として処理する第1のデジタルフィルタと、この第1のデジタルフィルタの出力デジタル信号を入力して、伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタと、この第2のデジタルフィルタの出力デジタル信号を間引き処理により、所定の伝送速度のデジタル信号とするデジメーション部とを含む構成を備えている。
又受信したデジタル信号にゼロ挿入を行って、このデジタル信号の伝送速度の偶数倍の速度に相当する周波数のデジタル信号とするインタポレーション部と、このインタポレーション部の出力デジタル信号を入力して、伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタと、この第2のデジタルフィルタの出力デジタル信号を入力する第1のデジタルフィルタと、この第1のデジタルフィルタの出力デジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換するD/Aコンバータと、このD/Aコンバータにより変換されたアナログのオーディオ信号に含まれる不用周波数成分を除去するポストフィルタとを含む構成を備えている。
又第2のデジタルフィルタは、楕円型、チェビシェフ型、逆チェビシェフ型、バタワース型、ベッセル型の何れかの特性のIIRフィルタにより構成する。又その第2のデジタルフィルタを、デジタル信号の伝送経路に沿って2個直列に、例えば送信側と受信側とに設けて接続した構成とすると共に、2個の第2のデジタルフィルタの一方と他方とのZ平面上に於ける極とゼロとの関係を奇数次と偶数次としてリップル特性を相互に打ち消す関係とする。
本発明のコンバータは、A/Dコンバータ又はD/Aコンバータ又はそれらの両方を含むコンバータであって、アナログのオーディオ信号を第2のデジタルフィルタにより、デジタル信号の伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の信号成分を100dB程度以上に減衰させることを可能としたことにより、アナログ信号とデジタル信号との変換処理を行っても、不要な信号成分を含まないものとなる。それにより、放送システムにも適用可能の高性能のコンバータを提供することができる利点がある。又第2のデジタルフィルタは、デジタル信号の伝送速度の周波数で動作するものではなく、その偶数倍の周波数で動作する構成としたことにより、処理時間を短縮することができる。
本発明のコンバータは、図1を参照すると、アナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して送出する為のA/Dコンバータ又はデジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換する為のD/Aコンバータ又は前記A/Dコンバータと前記D/Aコンバータとを含むコンバータであって、アナログのオーディオ信号をアンチエイリアシング用のフィルタ2を介して入力し、オーバーサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバータ3と、このA/Dコンバータ3により変換されたデジタル信号を、伝送速度の偶数倍の速度に相当するサンプリング周波数として処理する第1のデジタルフィルタ4と、この第1のデジタルフィルタ4の出力デジタル信号を入力して、伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタ7と、この第2のデジタルフィルタ7の出力デジタル信号を間引き処理により、所定の伝送速度のデジタル信号とするデジメーション部8とを含む構成を備え、又受信したデジタル信号にゼロ挿入を行って、このデジタル信号の伝送速度の偶数倍の速度に相当する周波数のデジタル信号とするインタポレーション部17と、このインタポレーション部17の出力デジタル信号を入力して、伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタ16と、この第2のデジタルフィルタの出力デジタル信号を入力する第1のデジタルフィルタ14と、この第1のデジタルフィルタ14の出力デジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換するD/Aコンバータ13と、このD/Aコンバータ13により変換されたアナログのオーディオ信号に含まれる不用周波数成分を除去するポストフィルタ12とを含む構成を備えている。
図1は本発明の実施例1の説明図であり、1は結合トランス、2はアンチエイリアシング(Anti−Aliasing)用のフィルタ、3はΔΣA/Dコンバータ、4は第1のデジタルフィルタ、5はリニア/A−law変換部、6はデジタル送受信インタフェース部(HSD;High Super Digital)、7は第2のデジタルフィルタ、8は間引き処理を行うデシメーション(Decimation)部、10は送受信部、11は結合トランス、12はポストフィルタ、13はΔΣD/Aコンバータ、14は第1のデジタルフィルタ、15はA−law/リニア変換部、16は第2のデジタルフィルタ、17はインタポレーション(Interpolation)部を示す。
結合トランス1,11の入出力インピーダンスマッチング構成と、フィルタ2及びポストフィルタ12とについては、図10に示す従来例の結合トランス101,102及びフィルタ102とポストフィルタ112と同様な構成とすることができるものである。又フィルタ2の後段のΔΣA/Dコンバータ3は、第1のデジタルフィルタ4を内蔵する構成とすることができるもので、8MHzサンプリングによるアナログ信号を、128kHzサンプリングによる24ビットのデジタル信号に変換し、第1のデジタルフィルタ4を介して送受信部10に入力する。なお、従来例のデジタルフィルタ104は、32kHzサンプリングの14〜24ビットのデジタル信号を処理するものであるが、この実施例に於いては、その4倍のサンプリング周期の128kHzで、24ビット構成のデジタル信号を処理する構成とする。なお、デジタル信号の伝送速度は32kHz相当としており、その伝送速度の32kHzの偶数倍のサンプリング周期とするものであり、この実施例に於いては、32kHzの4倍の128kHzとした場合を示す。
又第1のデジタルフィルタ4の後段の送受信部10に、128kHzサンプリングによるデジタル信号に対して、15kHzまでを通過域、16kHz以上を阻止域とする第2のデジタルフィルタ7と、128kHzサンプリングによる24ビットのデジタル信号を32kHzサンプリングの14ビットのデジタル信号となるように間引き処理を行うデシメーション部8とを設ける。この第2のデジタルフィルタ7は、デジタル信号の伝送速度の32kHzの1/2の16kHz以上の周波数帯域を阻止域とし、その阻止域の減衰量を通過域に対して100dB以上となるように構成する。この第2のデジタルフィルタ7の24ビット構成のデジタル信号をデシメーション部8に入力して、間引き処理によって14ビット構成のデジタル信号とし、このデジタル信号を、リニア/A−law変換部5に入力する。又デジタル信号の受信側のA−law/リニア変換部15からの14ビット構成の32kHzサンプリングによるデジタル信号を、128kHzサンプリングによるデジタル信号とする為に、ゼロ挿入を行うインタポレーション部17と、送信側の第2のデジタルフィルタ7と同様な特性の15kHzまで通過域、16kHz以上阻止域とする第2のデジタルフィルタ16とを設ける。又図10に示す従来例のデジタルフィルタ114に相当する第1のデジタルフィルタ14は、32kHzの4倍に相当する128kHzサンプリングのデジタル信号を処理する構成とする。即ち、伝送速度の32kHzの偶数倍のサンプリング周期とするもので、この実施例に於いては、32kHzの4倍の128kHzとした場合を示す。
図2は、本発明の実施例1のA/Dコンバータ側の説明図であり、(A)は、図1に於けるデジタル信号の送信側の結合トランス1と、アンチエイリアシング用のフィルタ2と、ΔΣA/Dコンバータ3と、第1のデジタルフィルタ4と、送受信部10の第2のデジタルフィルタ7と、デシメーション部8と、リニア/A−law変換部5と、デジタル送受信インタフェース部6とを含む構成を示す。又(B)は、アナログ信号波形を基にしたサンプリングデータのイメージを示し、上段は8MHzサンプリングのアナログのイメージ波形、中段は、128kHzサンプリングによる24ビットとした場合のイメージ波形、下段は、24ビットサンプリングによる24ビットとした場合のイメージ波形を示す。又(C)は、各部のスペクトルを示し、上から一番目はサンプリング周波数fsを8MHzとした場合のスペクトル、2番目はfs=128MHzとした場合のスペクトル、3番目は第2のデジタルフィルタ7によるスペクトル、4番目は32kHz出力のスペクトルを示す。
送信アナログ信号を、結合トランス1を介してフィルタ2に入力し、ΣΔA/Dコンバータ3に於いて8MHzのオーバーサンプリングを行ったアナログ信号は、(B)の上段に示すイメージ波形となり、第1のデジタルフィルタ4による120kHzの24ビットのデジタル信号は、(B)の中段に示すように、時間間隔が大きくなったイメージ波形となる。又デシメーション部8により32kHzの24ビット構成とすると、(B)の下段に示すイメージ波形となる。
又(C)の一番目のスペクトルは、従来例の図11の(C)の上段に示すスペクトルと同様に、20kHz程度までのスペクトルは、8MHzのオーバーサンプリングにより、8MHzを中心とした両側に含まれることを示し、点線は、アンチエイリアシング用のフィルタ2の特性の一例を示す。又(C)の2番目のスペクトルは、128kHzのサンプリング周波数fsを中心としたスペクトルを含むことを示す。又(C)の3番目のスペクトルは、第2のデジタルフィルタ7により、デジタル信号の伝送速度を32kHz相当とすると、その1/2の16kHz以上を阻止域、15kHz以下を通過域とすると共に、その阻止域は、通過域に対して100dB以上の減衰を与える特性とする。それにより、128kHzを中心としたスペクトルもその両側の15kHz範囲内を通過域とし、それ以外を阻止域とした特性となる。従って、(C)の4番目のスペクトルは、32kHz,64kHz,96kHz,・・・128kHzを中心としたスペクトルについても、それぞれの通過域は、阻止域によって完全に分離されたスペクトルとなる。
図3は、本発明の実施例1のD/Aコンバータ側の説明図であり、(A)は、図1に於ける受信系列側のデジタル送受信インタフェース部6と、A−law/リニア変換部15と、インタポレーション部17と、第2のデジタルフィルタ16と、第1のデジタルフィルタ14と、ΣΔD/Aコンバータ13と、ポストフィルタ12と、結合トランス11とを示す。又(B)は、アナログ信号波形を基にしたサンプリングデータのイメージ波形を示し、(C)は、各部のスペクトルを示す。送受信部10(図1参照)のデジタル送受信部6により受信したデジタル信号は、32kHzサンプリング、11ビット構成の折れ線符号則のA−lawに従ったデジタル信号であり、A−law/リニア変換部15により、その11ビット構成のデジタル信号を、14ビット構成のリニア符号則のデジタル信号に変換する。この場合のデジタル信号のイメージ波形を、(B)の上から1番目に示す。このデジタル信号に対して、インタポレーション部17に於いてゼロ挿入により128kHzサンプリング相当のデジタル信号に変換する。(B)の2番目は、インタポレーション部17に於けるゼロ挿入のイメージ波形を示す。
又図3の(C)の上から1番目のスペクトルは、図2の(C)の上から4番目の送信出力信号のスペクトルと同様のデジタル送受信インタフェース部6により受信したデジタル信号のスペクトルを示し、図3の(C)の上から2番目のスペクトルは、インタポレーション部17によりゼロ挿入を行ったことによる128kHzサンプリング相当のスペクトルを示す。即ち、インタポレーション処理によってもスペクトルは変化しないことを示している。そして、第2のデジタルフィルタ16により、15kHzまでを通過域、16kHz以上を阻止域とし、阻止域は100dB以上の減衰を与えることによって、(C)の上から3番目のスペクトルとなり、サンプリング周波数128kHzの両側に15kHzまでのスペクトルを含むものとなる。(B)の上から3番目は、この場合のイメージを示す。そして、ΣΔD/Aコンバータ13に於いて8MHzサンプリングとした場合のイメージを(B)の上から4番目に示し、その場合のスペクトルを(C)の上から4番目に示す。そして、アナログ信号に変換し、ポストフィルタ12と結合トランス11とを介して受信アナログ信号とする。この場合の8MHzサンプルによるスペクトルに含まれる8MHz中心のイメージ波形は、点線で示す特性のポストフィルタ12により除去される。
図4の(A),(B)は、本発明の実施例1の第2のデジタルフィルタ7,16の特性を示すもので、(A)は100kHzまでの帯域について示し、(B)は20kHzまでの帯域について示す。即ち、15kHzまでの帯域は、殆ど平坦であり、デジタル信号の伝送速度の32kHzの1/2の16kHz以上は、殆ど100dBの減衰を与える特性とするものであり、図13に示す従来例のフィルタ特性とは相違し、折り返し成分を確実に阻止することができる。なお、通過域の特性は、後述のように、楕円フィルタを適用した場合に相当するものであるが、フィルタ構成を選択することによって、平坦な特性とすることも可能である。
図5は、本発明の実施例1の第2のデジタルフィルタの説明図であり、図1に於ける第2のデジタルフィルタ7,16に適用可能の16次8セクションの楕円型デジタルフィルタを示し、Bi−quadフィルタ#1〜#8を縦続接続構成とし、各Bi−quadフィルタ#1〜#8は、先頭のBi−quadフィルタ#1の機能ブロック図として示す構成と同一の構成を有し、下方に示す特性式H(z)の係数Kの乗算器と、分母の係数a1,a2及び分子の係数b1,b2の乗算器と、z−1の単位遅延素子と、加減算器とを含む構成を有するもので、IIR楕円型フィルタとして、サンプリング周波数Fs=128kHz、通過域Fpass=15.3kHz、阻止域Fstop=16kHz、通過域損失Apass=0.04dB、阻止域損失Astop=100dBの特性を有するものであり、図4に示す特性を実現することができる。
前述のように、デジタル信号の伝送速度を32kHzとして、通過域の周波数を例えば15kHzまでとし、その通過域を超えた16kHz以上、即ち、伝送速度の32kHzの1/2以上の帯域を阻止域とし、この阻止域に於いては、通過域に対して、ほぼ完全な減衰量(100dB)を与えるフィルタを、A/Dコンバータ側及びD/Aコンバータ側に設けた構成を有するものであり、一般に、サンプリング周波数の1/2に非常に近い周波数で、ローパスフィルタを構成するには、フィルタ規模が非常に大きくなり、且つサンプリング周波数の1/2から或る程度離れた点にカットオフ周波数を設定しないと、従来例の構成に於いては、充分な減衰量を得ることは困難であった。又フィルタ規模が大きくなると、フィルタ処理による遅延時間は大きくなる。例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタの場合の処理遅延時間は、フィルタ規模にそのまま比例したものとなる。又サンプリング周波数との関係があり、例えば、32kHzのサンプリング周波数に対して、2倍の64kHzとすれば、処理遅延時間は1/2になり、4倍の128kHzとすれば、処理遅延時間は1/4となる。このようなフィルタ処理遅延時間とフィルタ構成規模との関係から、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータとしての動作周波数と、第2のデジタルフィルタ7,16の動作周波数とは、伝送速度に対して、2倍、4倍、6倍、8倍等の偶数倍を選択するもので、演算速度等と関連するから、最適な関係を選択することになる。
又デジタルフィルタの構成としては、大別してFIR(Finite Impulse Response)フィルタとIIR(Infinite Impulse Response)フィルタとがあり、前者のFIRフィルタ(有限インパスル応答フィルタ)と、後者のIIRフィルタ(無限インパスル応答フィルタ)との大きな相違点は、フィードバックの要素がIIRフィルタにはあり、FIRフィルタにはないことである。又FIRフィルタは、周波数によらず遅延時間が同じ理想的な群遅延時間を実現することが可能であり、演算増幅器を適用したアクティブフィルタ構成としては、原理的にFIRフィルタとIIRフィルタとは同じであるが、FIRフィルタは、群遅延時間が一定である反面、大きい値となる。そして、FIRフィルタにより、100dBの減衰を与える構成とするには、フィルタ規模が非常に大きくなり、それに対応して処理遅延時間が大きくなって、実用的には問題がある。一方IIRフィルタは、群遅延時間としては多少の周波数特性を有するものであるが、処理遅延時間が小さい構成とすることができる。このIIRフィルタとしては、チェビシェフ(Chebyshev)、逆チェビシェフ(Inverse Chebyshev)、バタワース(Butterworth)、ベッセル(Bessel)、楕円(Elliptic)等の各種の構成があり、それぞれ遷移域の急峻な特性や通過域のリップル特性等の相違がある。
そこで、図5に示す楕円フィルタを第2のデジタルフィルタ7,16に適用することができるものであり、この楕円フィルタは、急峻な遷移域の特性とすることができるが、通過域には、例えば、図4の(B)に示すように、僅かなリップル特性を含むものである。なお、逆チェビシェフ・フィルタは、リップルをゼロとした特性とすることが可能であるが、デジタルフィルタ構成として、楕円フィルタの2倍以上の規模となる。そこで、デジタル信号の伝送経路に沿って2個の楕円フィルタによる第2のデジタルフィルタを直列的に接続した構成とし、それらの係数を相違させることにより、通過域のリップルを打ち消す手段を適用することができる。デジタルフィルタの特性は、フィルタのZ平面上の極とゼロ点の配置から類推できるものであり、例えば、A/Dコンバータ側の第2のデジタルフィルタ7を、阻止域Fstop=15kHzの15次8セクション(奇数次)の楕円フィルタとし、D/Aコンバータ側の第2のデジタルフィルタ16を、阻止域Fstop=15.3kHzの16次8セクション(偶数次)の楕円フィルタを適用することができる。これらの奇数次と偶数次との次数差は1とし、デジタル信号の伝送経路に沿って直列的に接続される構成とするものであるから、前述のA/Dコンバータ側としての送信側と、D/Aコンバータ側の受信側とにそれぞれ配置する構成が一般的となるが、必要に応じては、送信側のみ或いは受信側のみに、奇数次と偶数次との楕円フィルタを接続した構成とすることも可能である。
この楕円フィルタを適用した場合について、図6の(A)は、A/Dコンバータ側の第2のデジタルフィルタ7のZ平面上の極とゼロ点とを示し、(B)は、D/Aコンバータ側の第2のデジタルフィルタ16のZ平面上の極とゼロ点とを示し、それぞれ横軸を実数、縦軸を虚数として示す。又単位円はフィルタ入力周波数を表し、(1,0)点は、周波数ゼロ即ち直流を表し、単位円上を左回りに回転する各点が周波数を表し、(0,1)点はサンプリング周波数の1/4、(−1,0)点はサンプリング周波数の1/2のそれぞれ周波数を表す。又この楕円フィルタの通過域の特性を図7の(A),(B)に示すもので、横軸は周波数(kHz)、縦軸は振幅(dB)を示す。即ち、図7の(A),(B)に示すリップル特性は、矢印で対応関係を示すように、それぞれ反対の特性となるから、A/Dコンバータ側の第2のデジタルフィルタ7と、D/Aコンバータ側の第2のデジタルフィルタ16とにより、通過域を完全に平坦な特性として、0〜15kHzの帯域の信号を送受信することが可能となる。なお、第2のデジタルフィルタ7,16の一方の次数を偶数、他方の次数を奇数とし、次数差を1とするものであり、この第2のデジタルフィルタ7を含むA/Dコンバータ側と、図示を省略している受信側のD/Aコンバータ側に第2のデジタルフィルタ16を設けることにより、第2のデジタルフィルタ7,16のリップル特性がそれぞれ打ち消すように作用して、送受信経路の通過域特性を完全に平坦化することができるから、オーディオ信号伝送に於ける品質を充分に維持することが可能となる。なお、楕円フィルタを適用した場合について示すが、他の構成のIIRフィルタを適用することも可能である。
図8は、図1に於けるアンチエイリアシング用のフィルタ2とポストフィルタ12とに適用するフィルタの基本回路を示し、3次のSallen−key回路と称される一般的な演算増幅器と抵抗とコンデンサとを含むローパスフィルタLPFに利得調整機能を付加し、この3次のローパスフィルタLPFの入力側と出力側とに、それぞれ抵抗RとコンデンサCとからなる1次のRCローパスフィルタLPFを設け、この1次LPFと、3次LPFと、1次LPFとを縦続接続して、全体で5次のローパスフィルタLPFを構成し、且つ全体をバランス型に配置し、使用する演算増幅器の個数を最小とすると共に、低ノイズ化を図った構成を示す。又図9は、図8に示す5次のローパスフィルタの特性を示し、縦軸は利得Gain(dB)、横軸は周波数(kHz)であり、計算値によるものであるが、少なくとも128kHzまでは平坦な特性を有するものである。なお、フィルタ2とポストフィルタ12とは、図8に示す構成に限定されるものではなく、他の構成を適用することも可能である。
本発明の実施例1の説明図である。 本発明の実施例1のA/Dコンバータ側の説明図である。 本発明の実施例1のD/Aコンバータ側の説明図である。 本発明の実施例1の第2のデジタルフィルタ特性の説明図である。 本発明の実施例1の第2のデジタルフィルタ構成の説明図である。 本発明の実施例1の第2のデジタルフィルタの極座標説明図である。 本発明の実施例1の第2のフィルタのリップル特性説明図である。 本発明の実施例1のアンチエイリアシング用フィルタ及びポストフィルタとの基本回路の説明図である。 本発明の実施例1のアンチエイリアシング用フィルタ及びポストフィルタの特性曲線図である。 従来例の説明図である。 従来例のA/Dコンバータ側の説明図である。 従来例のD/Aコンバータ側の説明図である。 従来例のA/Dコンバータの特性説明図である。 従来例のA/Dコンバータのエイリアス出力の実験データの説明図である。
符号の説明
1 結合トランス
2 アンチエイリアシング用のフィルタ
3 ΔΣA/Dコンバータ
4 第1のデジタルフィルタ
5 リニア/A−law変換部
6 デジタル送受信インタフェース部(HSD)
7 第2のデジタルフィルタ
8 デシメーション部
10 送受信部
11 結合トランス
12 ポストフィルタ
13 ΔΣD/Aコンバータ
14 第1のデジタルフィルタ
15 A−lawリニア変換部
16 第2のデジタルフィルタ
17 インタポレーション部

Claims (4)

  1. アナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して送出する為のA/Dコンバータ又はデジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換する為のD/Aコンバータ又は前記A/Dコンバータと前記D/Aコンバータとを含むコンバータに於いて、
    前記アナログのオーディオ信号をアンチエイリアシング用のフィルタを介して入力し、オーバーサンプリングしてデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
    該A/Dコンバータにより変換されたデジタル信号を、伝送速度の偶数倍の速度に相当するサンプリング周波数として処理する第1のデジタルフィルタと、
    該第1のデジタルフィルタの出力デジタル信号を入力して、前記伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタと、
    該第2のデジタルフィルタの出力デジタル信号を間引き処理により前記伝送速度のデジタル信号とするデジメーション部と
    を含む構成を備えたことを特徴とするコンバータ。
  2. アナログのオーディオ信号をデジタル信号に変換して送出する為のA/Dコンバータ又はデジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換する為のD/Aコンバータ又は前記A/Dコンバータと前記D/Aコンバータとを含むコンバータに於いて、
    受信したデジタル信号にゼロ挿入を行って、該デジタル信号の伝送速度の偶数倍の速度に相当する周波数のデジタル信号とするインタポレーション部と、
    該インタポレーション部の出力デジタル信号を入力して、前記伝送速度の1/2の速度に相当する周波数以上の周波数成分を完全に減衰させる第2のデジタルフィルタと、
    該第2のデジタルフィルタの出力デジタル信号を入力する第1のデジタルフィルタと、
    該第1のデジタルフィルタの出力デジタル信号をアナログのオーディオ信号に変換するD/Aコンバータと、
    該D/Aコンバータにより変換されたアナログのオーディオ信号に含まれる不用周波数成分を除去するポストフィルタと
    を含む構成を備えたことを特徴とするコンバータ。
  3. 前記第2のデジタルフィルタは、楕円型、チェビシェフ型、逆チェビシェフ型、バタワース型、ベッセル型の何れかの特性のIIRフィルタにより構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバータ。
  4. 前記第2のデジタルフィルタを前記デジタル信号の伝送経路に沿って2個直列に接続した構成とすると共に、該2個の第2のデジタルフィルタの一方と他方とのZ平面上に於ける極とゼロとの関係を奇数次と偶数次としてリップル特性を相互に打ち消す関係としたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバータ。
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