JPH0618828U - 小形空調機用加湿装置 - Google Patents
小形空調機用加湿装置Info
- Publication number
- JPH0618828U JPH0618828U JP6281992U JP6281992U JPH0618828U JP H0618828 U JPH0618828 U JP H0618828U JP 6281992 U JP6281992 U JP 6281992U JP 6281992 U JP6281992 U JP 6281992U JP H0618828 U JPH0618828 U JP H0618828U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧力損失を生ずることがなく、構造が簡単な
加湿装置を得る。 【構成】 含水性材料からなる板状の気化式加湿用湿潤
部17を送風機3のケーシング15の内面に貼り付け
た。 【効果】 湿潤部を設けたことによる圧力損失がほとん
ど発生しない。また湿潤部の配置に枠組み構造や取付フ
レームなどは不要で構造が簡単となり、湿潤部が空調機
中の最も温度が高く流速の大きい場所に設けられるの
で、小さな湿潤部で高い加湿性能を得ることができる。
加湿装置を得る。 【構成】 含水性材料からなる板状の気化式加湿用湿潤
部17を送風機3のケーシング15の内面に貼り付け
た。 【効果】 湿潤部を設けたことによる圧力損失がほとん
ど発生しない。また湿潤部の配置に枠組み構造や取付フ
レームなどは不要で構造が簡単となり、湿潤部が空調機
中の最も温度が高く流速の大きい場所に設けられるの
で、小さな湿潤部で高い加湿性能を得ることができる。
Description
【0001】
この考案は小形空調機における気化式加湿装置の改良に関する。
【0002】
空調機を暖房運転する時には空気中の相対湿度が低下して乾燥状態となるので 、加湿装置が空調機に組み込まれることが多い。加湿装置としては従来は水スプ レーや超音波による水噴霧式のものや蒸気噴霧式のものが一般的であったが、近 年は気化式のものが多用されるようになりつつあり、既成の空調機に組み込むこ とができる加湿エレメントが市販されるようになっている。 この種の加湿エレメントは、例えば湿潤性のあるセラミック膜や樹脂製不織布 等を層状に気流方向に平行に並べ、奥行10cm程度の方形板状の湿潤部を形成 したものであり、通常これを加熱用熱交換器の下流側の空気通路に配置して給水 し、通過する空気流を濡れた湿潤部に接触させて水を気化させるようになってい る。
【0003】 このため、従来の加湿エレメントでは空気の流れが阻害されて圧力損失を生じ 、それだけ送風用の電力を余分に消費することになる。 また、上述のように加湿エレメントを空調機内の空気通路に配置するために枠 組み構造が必要であり、更にこれを狭い空調機内に収納するための取付フレーム や、給水を湿潤部全体に一様に分布するための樋状ヘッダー装置等も必要である ため構造が複雑となり、それだけコストも高くなる。
【0004】
この考案はこの点に着目し、圧力損失を生ずることがなく、構造が簡単な加湿 装置を得ることを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の課題を解決するために、この考案では、熱交換器の下流側に送風機を配 置した引込形の小形空調機において、含水性材料からなる板状の気化式加湿用湿 潤部を送風機のケーシング内面に貼り付けている。
【0006】
湿潤部を送風機のケーシング内面に貼り付けているので送風機の送風が阻害さ れず、湿潤部を設けたことによる圧力損失はほとんど発生しない。また枠組み構 造や取付フレームなどは不要で構造が簡単となり、更に湿潤部に供給された水は 送風機のケーシングに沿って流れる高速の気流の遠心力で湿潤部全体に急速に分 散浸透するので、給水装置なども単純化される。また、湿潤部は空調機中の最も 温度が高く流速の大きい場所に設けられるので気化効率が極めて高く、比較的小 さな湿潤部で高い加湿性能を得ることができる。
【0007】
次に、この考案の一実施例について説明する。 図1は実施例の主要構成部材の配置を示した図であり、図において、1は本体 ケーシング、2は熱交換器、3は送風機、4は駆動用モータ、5はドレンパン、 6は熱交換器2への熱媒の出入口、7は吹出口、8は熱交換器2の上流側に形成 された吸込口である。以上の全体の構成は従来から公知のものと基本的には異な る点はなく、熱交換器2の下流側に送風機3を配置したいわゆる引込形の小形空 調機が構成されているが、送風機3のケーシング内面に湿潤部が設けられている 点と、加湿水給水口9及びこれに連結された給水配管10等が設けられている点 が従来とは異なっている。
【0008】 図2は送風機3の概略断面図であって、15は送風機3のケーシング、16は 送風機3の羽根車、17は湿潤部、18は給水配管10に複数個設けられた湿潤 部17への給水枝管であり、給水配管10には図3のように給水発停電磁弁19 と給水定量弁20が設けられ、給水枝管18には送風機ケーシング15の振動等 による破断を避けるために柔軟な樹脂製の管が使用されている。この給水枝管1 8は送風機ケーシング15と湿潤部17を貫通してケーシング15内に開口して おり、加湿水給水口9から給水配管10に給水された水は複数の給水枝管18を 経て湿潤部17に適当に分散して供給される。
【0009】 湿潤部17は含水性のある材料からなる厚さ数mm程度のマット状のものであ り、素材としては、例えばセラミックフィルムやグラスウールのような無機質の もの、あるいは合成樹脂製の不織布のような有機質のものが使用される。このう ち無機質のものはバクテリアの発生が少ないという利点があり、また有機質の繊 維質基板は水の拡散浸透性と保水性が優れているので、これらを勘案して材料が 選択される。 湿潤部17は送風機ケーシング15の内面に適宜の手段により貼り付けられる のであり、例えば図4のように送風機ケーシング15の外周板15aの内面全面 に配置される。しかし加湿量がそれほど大きくなくてもよい場合には、湿潤部1 7の面積を減らして送風機ケーシング15の内面の一部に貼り付ければよい。な お、図4では分かりやすくするために断面ではないが湿潤部17には斜線を付け て示してある。18aは給水枝管18が通る給水穴である。
【0010】 この実施例は上述のような構成であり、送風機3が運転されると図2に矢印で 示したような気流が生じ、この気流は送風機ケーシング15の外周板15aの内 面に貼り付けられた湿潤部17に沿って流れ、吹出口7から室内に送り出される ので、従来の加湿エレメントのように送風機3の送風が阻害されることはほとん どない。給水配管10から複数の給水枝管18を経て湿潤部17に供給された水 は、この送風時に高速の気流の遠心力で湿潤部17の全体に急速に分散浸透しな がら気化して気流が加湿されるが、この加湿は極めて効率よく行われる。
【0011】 すなわち、よく知られているように水の気化は空気の温度が高く流速が大きい ほど促進されるが、送風機3が熱交換器2の下流側に配置された引込形であるか ら、加湿の必要な暖房時には熱交換器2で加熱されて高温になった空気が送風機 3に引き込まれる。従って、熱交換器2から出た直後で本体ケーシング1内では 最も温度の高い気流が湿潤部17に触れるので、上記の高温の条件が満たされる ことになる。
【0012】 また、空調機内部の風速は送風機ケーシング内が最も大きい。ちなみに、図1 に示したような一般的な小形空調機の各部の風速は、吸込口8では約1.5m/ s以下、熱交換器2では2m/s以下、吹出口7でもせいぜい3〜4m/s程度 が常識的な数値であるが、送風機ケーシング15内ではおよそ10〜15m/s で他の場所と比べて極端に大きいことが知られている。従って、実施例のように 送風機ケーシング15内に湿潤部17を配置することにより、上記の流速大の条 件も満たされることになる。 このように、高温でしかも大きな流速を持った気流が湿潤部17に接触するの で、この実施例においては単位面積当たりの蒸発量が大きくなり、比較的小さな 湿潤部で高い加湿性能を得ることができるのである。なお、加湿量は給水定量弁 20によって調整することができる。
【0013】
上述の実施例から明らかなように、この考案は、熱交換器の下流側に送風機を 配置した引込形の小形空調機において、含水性材料からなる板状の気化式加湿用 湿潤部を送風機のケーシング内面に貼り付けたものである。 従って、送風機の送風が阻害されず、湿潤部を設けたことによる圧力損失がほ とんど発生しないので使用電力が軽減される。また湿潤部の配置に既存の送風機 ケーシングを利用しているため、枠組み構造や取付フレームなどは不要で構造が 簡単となり、給水装置なども単純化される。また、湿潤部は空調機中の最も温度 が高く流速の大きい場所に設けられるので気化効率は極めて高く、比較的小さな 湿潤部で高い加湿性能を得ることができる。これらの特長は、暖房能力が15, 000kcal/時間程度以下の小形空調機において、この暖房能力にほぼ見合 った5kg/時間以下程度の比較的小容量の加湿能力を持たせる場合に特に顕著 であり、高性能な小形空調機を低コストで得るのに大きな効果がある。
【図1】この考案の一実施例の全体の構成を示す概略斜
視図である。
視図である。
【図2】同実施例の送風機の概略断面図である。
【図3】同実施例の給水配管の構成を示す図である。
【図4】同実施例の湿潤部の配置を示す斜視図である。
1 本体ケーシング 2 熱交換器 3 送風機 10 給水配管 15 送風機ケーシング 17 湿潤部 18 給水枝管
Claims (1)
- 【請求項1】 熱交換器の下流側に送風機を配置した引
込形の小形空調機において、含水性材料からなる板状の
気化式加湿用湿潤部を送風機のケーシング内面に貼り付
けたことを特徴とする小形空調機用加湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281992U JPH0618828U (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 小形空調機用加湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281992U JPH0618828U (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 小形空調機用加湿装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618828U true JPH0618828U (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=13211328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6281992U Pending JPH0618828U (ja) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | 小形空調機用加湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618828U (ja) |
-
1992
- 1992-08-14 JP JP6281992U patent/JPH0618828U/ja active Pending
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