JPH06188245A - 半導体装置およびその配線信頼性評価方法 - Google Patents

半導体装置およびその配線信頼性評価方法

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JPH06188245A
JPH06188245A JP33611892A JP33611892A JPH06188245A JP H06188245 A JPH06188245 A JP H06188245A JP 33611892 A JP33611892 A JP 33611892A JP 33611892 A JP33611892 A JP 33611892A JP H06188245 A JPH06188245 A JP H06188245A
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JP
Japan
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metal wiring
semiconductor device
evaluation
metal
wiring
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Application number
JP33611892A
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English (en)
Inventor
Takenao Nemoto
剛直 根本
Yoshihisa Miyazaki
善久 宮崎
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、集積回路を形成する金属配線に発
生するジュール熱を除去し、そのエレクトロマイグレー
ション耐性を正確かつ短時間に評価することができる半
導体装置およびその配線信頼性評価方法を提供すること
を目的とする。 【構成】 SiO2 から成る絶縁膜2は熱伝導性を大き
く阻害しない膜厚を有し、Siから成る半導体基板1の
上面側に配置されている。高い熱伝導性を有するAl合
金から成る金属薄膜3は絶縁膜2の内部に配置されてい
る。高い熱伝導性を有するAl合金から成る金属配線4
は金属配線3より小さい層面積を成す配線幅を有し、絶
縁膜2の上部に配置されている。PSGから成るパッシ
ベーション膜5は金属配線4および絶縁膜2の上部に配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路を形成する金属
配線に発生するジュール熱の除去のための構造に特徴の
ある半導体装置および半導体装置における集積回路を形
成する金属配線の信頼性評価方法に関するもので、恒温
環境下の半導体装置における集積回路を形成する金属配
線のエレクトロマイグレーション耐性の評価に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の集積回路を形成する金属配
線では、比較的低温な環境においても一定値以上の電流
密度をもつ電流が流れると、金属配線を構成する金属原
子が電子の動く方向に移動することが知られている。そ
の金属原子が移動した跡にはボイドが生じ、その付近で
の金属原子の膜厚が減少するため電流密度が増加し、そ
のため発生するジュール熱によりますます金属原子の移
動が加速され、ついには金属配線が断線してしまう。こ
の現象はエレクトロマイグレーションと称される。
【0003】従来、集積回路を形成する金属配線のエレ
クトロマイグレーション耐性を評価するため、恒温環境
において金属配線に過剰電流を流す加速試験が実施され
ている。この試験では、金属配線において電流によるジ
ュール熱が発生し、配線温度は環境温度より上昇する。
また、この試験を短時間で終了するには環境温度を比較
的高温にすることが効果的であるが、金属配線の温度が
300℃付近を越えると金属配線を構成する金属の拡散
機構が実使用環境における場合と異なってしまう。その
ため、金属配線の温度がジュール熱によって上昇するこ
とは、エレクトロマイグレーション耐性の迅速な評価を
妨げることになる。このような試験に用いられる金属配
線の配線信頼性評価パターンとして、次の二つのものが
知られている。
【0004】第1のパターンは図5に示すようにストレ
ートパターンと称され、細い配線幅である評価対象7の
単調な構造によりその内部で温度勾配を生じないため、
金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を正確に評
価できる。第2のパターンは図6に示すようにSWEA
Tパターンと称され、電流により発生したジュール熱を
太い配線幅である放熱部分8から放熱し、細い配線幅の
評価対象7の温度を減少させるため、エレクトロマイグ
レーション試験を短時間で終了することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の配線評価パターンを有する半導体装置では、そのエ
レクトロマイグレーション耐性を評価するために下記の
ような欠点がある。
【0006】ストレートパターンによれば、電流により
発生したジュール熱の除去を考慮していない構造のため
金属配線の温度上昇を抑えることができず、エレクトロ
マイグレーション耐性を短時間で評価することができな
い。SWEATパターンによれば、細い配線幅部分と太
い配線幅部分との境界領域に熱勾配が生じ、金属配線を
構成する金属原子の過不足を生じるため、その境界領域
附近で断線や金属が突起状に突き出すヒロック等のエレ
クトロマイグレーションに因らない効果が発生し、エレ
クトロマイグレーション耐性を正確に評価できない。
【0007】そこで本発明は、上記従来のストレートパ
ターンを利用して、集積回路を形成する金属配線のエレ
クトロマイグレーション耐性を正確かつ短時間に評価す
ることができる半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0008】また本発明は、集積回路を形成する金属配
線のエレクトロマイグレーション耐性を正確かつ短時間
に評価することができる半導体装置を利用して、そうで
はない半導体装置の配線信頼性評価方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の第1の態様のものは、半導体基板の上面側に集積回路
を形成する金属配線と、この金属配線の下部に配置され
熱伝導を大きく阻害しない膜厚を有する絶縁膜と、この
絶縁膜の下部に配置されその金属配線より大きな層面積
を成し良好な熱伝導性を有する金属薄膜とを備えること
を特徴とする。
【0010】また本発明に係る半導体装置の第2の態様
のものは、半導体基板の上面側に集積回路を形成する金
属配線と、その集積回路の周辺に配置されこの金属配線
の一部とほぼ同一パターンを有する評価用の金属配線
と、この評価用の金属配線の下部に配置され熱伝導を大
きく阻害しない膜厚を有する絶縁膜と、この絶縁膜の下
部に配置されその評価用の金属配線より大きな層面積を
成し良好な熱伝導性を有する金属薄膜とを備えることを
特徴とする。
【0011】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第1の態様のものは、一つの半導体ウェハに
本発明に係る半導体装置の第1の態様のものおよびその
半導体装置の金属配線とほぼ同一パターンを有して集積
回路を形成する金属配線を半導体基板の上面側に備える
評価対象の半導体装置を製造するステップと、本発明に
係る半導体装置の第1の態様のものにおける金属配線の
エレクトロマイグレーション耐性を評価するステップ
と、その評価の結果から評価対象の半導体装置における
金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を推定する
ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第2の態様のものは、一つの半導体ウェハに
本発明に係る第2の態様のものを製造するステップと、
その半導体装置における評価用の金属配線のエレクトロ
マイグレーション耐性を評価するステップと、その評価
の結果からその半導体装置における集積回路を形成する
金属配線の一部のエレクトロマイグレーション耐性を推
定するステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係る半導体装置の第1の態様のものは
以上の通りに構成されるので、集積回路を形成する金属
配線に対するエレクトロマイグレーション試験におい
て、その金属薄膜はその金属配線に発生するジュール熱
を放熱し、その金属配線の温度上昇を抑えるので、その
金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を正確かつ
短時間に評価するように作用する。
【0014】また本発明に係る半導体装置の第2の態様
のものは以上の通りに構成されるので、集積回路を形成
する金属配線の一部とほぼ同一パターンである評価用の
金属配線に対するエレクトロマイグレーション試験にお
いて、その金属薄膜はその評価用の金属配線に発生する
ジュール熱を放熱し、その評価用の金属配線の温度上昇
を抑えるので、その評価用の金属配線のエレクトロマイ
グレーション耐性を正確かつ短時間に評価するように作
用する。
【0015】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第1の態様のものは以上の通りに構成される
ので、本発明に係る半導体装置の第1の態様のものにお
ける集積回路を形成する金属配線のエレクトロマイグレ
ーション耐性を正確かつ短時間に評価することにより、
その半導体装置と共に同一の半導体ウェハに製造されて
ほぼ同一パターンを有して集積回路を形成する金属配線
を半導体基板の上面側に備える評価対象の半導体装置に
おける金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を推
定するように作用する。
【0016】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第2の態様のものは以上の通りに構成される
ので、本発明に係る半導体装置の第2の態様のものにお
ける評価用の金属配線のエレクトロマイグレーション耐
性を正確かつ短時間に評価することにより、その評価用
の金属配線とほぼ同一パターンを有して集積回路を形成
する金属配線の一部のエレクトロマイグレーション耐性
を推定するように作用する。
【0017】
【実施例】以下、添付図面の図1ないし図4を参照し
て、本発明の一実施例を説明する。なお、図面の説明に
おいて同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0018】まず、図1を参照して、本発明に係る第1
の半導体装置の構成を説明する。図1は本発明に係る半
導体装置の一実施例の構造を示す断面図である。図1に
示すように、本発明に係る第1の半導体装置は、半導体
基板1、絶縁膜2、金属薄膜3、金属配線4およびパッ
シベーション膜5で構成されている。SiO2 から成る
絶縁膜2は、熱伝導性を大きく阻害しない膜厚を有して
おり、Siから成る半導体基板1の上面側に配置され、
これにより半導体基板1はその上部を絶縁されている。
高い熱伝導性を有するAl合金から成る金属薄膜3は絶
縁膜2の内部に配置され、その周囲を絶縁されている。
高い熱伝導性を有するAl合金から成る金属配線4は、
金属配線3より層面積が小さい配線幅を有しており、絶
縁膜2の上部に配置され、これにより図示していない集
積回路は半導体基板の上面側に形成されている。PSG
から成るパッシベーション膜5が金属配線4および絶縁
膜2の上部に配置され、これと共に絶縁膜2により金属
配線4の周囲は絶縁されている。
【0019】次に、図1を参照して、上記実施例の第1
の半導体装置の作用を説明する。本発明に係る第1の半
導体装置における集積回路を形成する金属配線4のエレ
クトロマイグレーション試験で、金属配線4は電流を流
すとジュール熱を発生し、ジュール熱の一部は金属配線
4の下部に配置されている絶縁膜2に伝導される。絶縁
膜2は熱伝導を大きく阻害しない程度の膜厚に形成され
ているので、ジュール熱は絶縁膜2を媒介して金属薄膜
3に伝導される。金属薄膜3は金属配線4と比較して大
きい層面積を成しているので、金属配線4の下部に配置
されている絶縁膜2を媒介するジュール熱の多くは金属
薄膜3に吸熱される。また、金属薄膜3は絶縁膜2と比
較してかなり高い熱伝導性を有しているので、ジュール
熱は金属薄膜3の下部に配置している絶縁膜2に速やか
に伝導される。やはり、絶縁膜2は熱伝導を大きく阻害
しない程度の膜厚に形成されているので、ジュール熱は
絶縁膜2を媒介して半導体基板1に伝導される。半導体
基板1は絶縁膜2と比較してかなり高い熱伝導性を有し
ているので、ジュール熱は半導体装置の外部に速やかに
伝導される。従って、金属薄膜3が存在するために金属
配線4に発生するジュール熱の多くは速やかに半導体装
置の外部に伝導され、金属配線4の温度上昇は抑制され
ることになる。
【0020】次に、図1を参照して、上記実施例の第1
の半導体装置の製造方法を説明する。まず、Siから成
る半導体基板1上にSiO2 から成る絶縁膜2を熱酸化
法等により形成する。次に、Al原子の粒界拡散を抑え
るためSiおよびCu等をそれぞれ一定の微少量のだけ
含むAl合金をスパッタ法等により絶縁膜2上に堆積さ
せ、リソグラフィー技術、異方性エッチング法等により
半導体基板1に対し適当な層面積を成す幅に加工し、金
属薄膜3を形成する。次に、金属薄膜3の周囲を絶縁膜
2と共に被覆するように、Si02 をCVD法等により
形成し、新たに絶縁膜2とする。次に、金属薄膜3と同
様にしてSiおよびCuをそれぞれ一定の微少量だけ含
むAl合金を絶縁膜2上に堆積させ、金属薄膜3上に位
置し金属薄膜3より小さな幅に加工し、金属配線4を形
成する。さらに、金属配線4の周囲を絶縁膜2と共に被
覆するように、Si3 4 またはPSG等から成るパッ
シベーション膜5をCVD法等により形成する。
【0021】次に、図1および図2を参照して、本発明
に係る第2の半導体装置の構成を説明する。図2は、評
価対象となる半導体装置の構造を示す断面図である。本
発明に係る第2の半導体装置は主として次の二つの部分
から構成されている。第1の部分は半導体基板の上面側
に集積回路を備えており、第2の部分はその集積回路の
周辺部となる半導体基板の上面側に評価用の金属配線を
備えている。第1の部分は図2に示すように半導体基板
1、絶縁膜2、金属配線4およびパッシベーション膜5
で構成され、その状態は金属薄膜3が無いことを除いて
本発明に係る第1の半導体装置とほぼ同一である。また
第2の部分は図1に示すように半導体基板1、絶縁膜
2、金属薄膜3、金属配線4およびパッシベーション膜
5で構成され、その状態は本発明に係る第1の半導体装
置とほぼ同一であり、評価用の金属配線である金属配線
4は第1の部分で図示していない集積回路を形成してい
る金属配線から選択された一部とほぼ同一パターンを有
している。
【0022】次に、上記実施例の第2の半導体装置の作
用を説明する。本発明に係る第2の半導体装置における
集積回路の周辺に配置されている評価用の金属配線のエ
レクトロマイグレーション試験で、評価用の金属配線は
電流を流すとジュール熱を発生する。この評価用の金属
配線における断面構造は本発明に係る第1の半導体装置
における金属配線のものとほぼ同一であるので、上記と
同様にして評価用の金属配線に発生するジュール熱の多
くは速やかに半導体装置の外部に伝導され、評価用の金
属配線の温度上昇は抑制されることになる。
【0023】次に、上記実施例の第2の半導体装置の製
造方法を説明する。集積回路を形成する金属配線を備え
ている部分は、上記の第1の半導体装置の製造方法から
金属薄膜を形成する工程を除いた製造方法により製造す
る。集積回路の周辺部で評価用の金属配線を備えている
部分は、上記の第1の半導体装置の製造方法により製造
する。
【0024】次に、図1および図3を参照して、上記実
施例の半導体装置における金属薄膜の作用を確認する実
験を説明する。図3は、本発明の実施例に係る半導体装
置における金属薄膜の幅に対する金属配線の温度の関係
を示すグラフである。実験に用いる上記の半導体装置で
は、金属薄膜3および金属配線4を構成するAl合金に
含まれるSiおよびCuの量をそれぞれ1%、0.5%
とした。エレクトロマイグレーション耐性を評価するた
めに、金属薄膜3に対する配線幅を2.4μmに加工し
た金属配線4に実室温環境において電流密度が20mA
/μm2 となる電流を流した。金属配線4の抵抗値はオ
ームの法則により電流値及び電圧値を実測して求まる。
その抵抗値をr、絶対零度における配線抵抗値をr0
して、金属配線4の温度tとの間に次の関係式が成り立
つ。ただし、αは配線温度に対する配線抵抗の変化率で
あり、一定温度における抵抗値を実測することにより求
める。
【0025】r=r0 (1+αt) この関係式によれば配線抵抗から配線温度が求まる。図
3のグラフによれば、金属薄膜3の幅を大きくするほど
金属配線4に発生するジュール熱に対する放熱効果が大
きくなることがわかる。従って、金属薄膜3を金属配線
4が形成する集積回路の全域に対応して配置すれば、金
属配線4に発生するジュール熱に対する放熱効果がさら
に大きくなる。
【0026】次の表1は、上記実験において金属薄膜3
の材料としてAl合金またはポリシリコンを用いたとき
の金属配線4の温度の比較を示す表である。
【0027】
【表1】
【0028】表1は、Al合金とポリシリコンとではそ
れぞれ熱伝導率が実室温度で220W/m・K、148
W/m・Kと同程度であるため、金属配線4に対してほ
ぼ同様な放熱効果が得られたものである。次の表2は、
上記実験においてパッシベーション膜5が有る場合と無
い場合での金属配線4の温度の比較を示す表である。
【0029】
【表2】
【0030】表2から、パッシベーション膜5の有無に
関わらず金属薄膜3による放熱効果が得られるとわか
る。従って、上記実施例の半導体装置における金属薄膜
は、エレクトロマイグレーション耐性を評価する金属配
線における温度上昇の抑制に有効であることがわかる。
【0031】次に、図1および図2を参照して、本発明
に係る半導体装置の第1の配線信頼性評価方法の構成を
説明する。本発明に係る半導体装置の第1の配線信頼性
評価方法は、次の三つのステップから構成されている。
第1のステップでは、上記実施例の第1の半導体装置の
製造方法により上記実施例の第1の半導体装置を、また
その製造方法から金属薄膜3を形成する工程を除いた製
造方法により集積回路を形成する金属配線4の下部に金
属薄膜3を有しない評価対象の半導体装置を、同一の半
導体ウェハに製造する。それぞれの半導体装置で集積回
路を形成する金属配線における断面構造はそれぞれ図
1、図2に示す通りであり、これらの金属配線4のパタ
ーンはほぼ同一とする。第2のステップでは、上記実施
例の第1の半導体装置における金属配線4のエレクトロ
マイグレーション耐性を正確かつ短時間に評価する。第
3のステップでは、その評価の結果から評価対象の半導
体装置における金属配線4のエレクトロマイグレーショ
ン耐性を推定する。
【0032】次に、図1および図2を参照して、上記実
施例の半導体装置の第1の配線信頼性評価方法の作用を
説明する。同一の半導体ウェハに上記実施例の第1の半
導体装置および集積回路を形成する金属配線4の下部に
金属薄膜3を有しない評価対象の半導体装置を製造する
ことにより、金属薄膜3の存在のみが異なって同一パタ
ーンを有して集積回路を形成する金属配線を備える2種
類の半導体装置を得る。上記実施例の第1の半導体装置
における金属配線のエレクトロマイグレーション耐性
は、金属薄膜3による放熱効果により正確かつ短時間に
評価される。従って、評価対象の半導体装置における金
属配線は上記実施例の第1の半導体装置における金属配
線と同一パターンを有するので、その評価の結果を用い
てそのエレクトロマイグレーション耐性が推定される。
【0033】次に、図1および図2ならびに図4を参照
して、本発明に係る半導体装置の第2の配線信頼性評価
方法の構成を説明する。第1のステップでは、上記実施
例の第2の半導体装置の製造方法により上記実施例の第
2の半導体装置を一つの半導体ウェハに製造する。図4
は、本発明に係る半導体装置で集積回路の周辺にある評
価用の金属配線と集積回路を形成する金属配線との対応
を示す説明図である。図4に示すように、この半導体装
置6は集積回路60の周辺に集積回路60を形成する金
属配線の一部61とほぼ同一のパターンである評価用の
金属配線62を備える。その評価用の金属配線62にお
ける断面構造は図1に示す通りでその下部に金属薄膜3
を有するが、集積回路60を形成する金属配線の一部6
1における断面構造は図2に示す通りで金属薄膜3を有
しない。第2のステップでは、その半導体装置6におけ
る評価用の金属配線62のエレクトロマイグレーション
耐性を正確かつ短時間に評価する。第3のステップで
は、その評価の結果から評価用の金属配線62と同一パ
ターンを有して集積回路60を形成する金属配線の一部
61のエレクトロマイグレーション耐性を推定する。
【0034】次に、図1および図4を参照して、上記実
施例の半導体装置の第2の配線信頼性評価方法の作用を
説明する。一つの半導体ウェハに上記実施例の第2の半
導体装置を製造することにより、集積回路60を形成す
る金属配線の一部61と同一パターンを有する評価用の
金属配線62を備える半導体装置6を得る。評価用の金
属配線62のエレクトロマイグレーション耐性は、金属
薄膜3による放熱効果により正確かつ短時間に評価され
る。従って、集積回路6を形成する金属配線の一部61
は評価用の金属配線62と同一パターンを有するので、
その評価の結果を用いてそのエレクトロマイグレーショ
ン耐性が推定される。
【0035】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば、本発明に係る
半導体装置における金属薄膜はAlやポリシリコンに限
られず、良好な熱伝導性を有し、半導体基板および金属
配線の電導性に対し影響が少ないものであれば、金属配
線に発生するジュール熱を放熱する効果が得られるの
で、いかなるものでもよい。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置の第1の態様のものによれば、集積回路を
形成する金属配線に対するエレクトロマイグレーション
試験において、その金属配線に発生するジュール熱は金
属薄膜により放熱される。従って、その金属配線の温度
上昇を抑え、その金属配線のエレクトロマイグレーショ
ン耐性を正確かつ短時間に評価することができる効果が
ある。
【0037】また本発明に係る半導体装置の第2の態様
のものによれば、集積回路を形成する金属配線の一部と
ほぼ同一パターンである評価用の金属配線に対するエレ
クトロマイグレーション試験において、その評価用の金
属配線に発生するジュール熱は金属薄膜により放熱され
る。従って、その評価用の金属配線の温度上昇を抑え、
その評価用の金属配線のエレクトロマイグレーション耐
性を正確かつ短時間に評価することができる効果があ
る。
【0038】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第1の態様のものによれば、本発明に係る半
導体装置の第1の態様のものにおける集積回路を形成す
る金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を正確か
つ短時間に評価する。従って、その半導体装置と共に同
一の半導体ウェハに製造されほぼ同一パターンを有して
集積回路を形成する金属配線を備える評価対象の半導体
装置における金属配線のエレクトロマイグレーション耐
性を推定することができる効果がある。
【0039】また本発明に係る半導体装置の配線信頼性
評価方法の第2の態様のものによれば、本発明に係る半
導体装置の第2の態様のものにおける集積回路の周辺に
配置される評価用の金属配線のエレクトロマイグレーシ
ョン耐性を正確かつ短時間に評価する。従って、その評
価用の金属配線とほぼ同一パターンである集積回路を形
成する金属配線の一部のエレクトロマイグレーション耐
性を推定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る半導体装置の構造を示す
断面図である。
【図2】評価対象となる半導体装置の構造を示す断面図
である。
【図3】本発明の実施例に係る半導体装置における金属
薄膜の幅に対する金属配線の温度の関係を示すグラフで
ある。
【図4】本発明に係る半導体装置で集積回路の周辺にあ
る評価用の金属配線と集積回路を形成する金属配線との
対応を示す説明図である。
【図5】配線信頼性評価に用いるストレートパターンを
示す説明図である。
【図6】配線信頼性評価に用いるSWEATパターンを
示す説明図である。
【符号の説明】
1…半導体基板,2…絶縁膜,3…金属薄膜,4…金属
配線,5…パッシベーション膜,6…半導体装置,60
…集積回路,61…金属配線の一部,62…評価用の金
属配線,7…評価対象,8…放熱部分。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を形成する金属配線を半導体基
    板の上面側に備える評価対象の半導体装置において、 前記金属配線の下部に配置され熱伝導を大きく阻害しな
    い膜厚を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の下部に配置され
    前記金属配線より大きな層面積を成し良好な熱伝導性を
    有する金属薄膜とを備えることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 集積回路を形成する金属配線を半導体基
    板の上面側に備える半導体装置において、 前記集積回路の周辺に配置され前記金属配線の一部とほ
    ぼ同一パターンを有する評価用の金属配線と、評価用の
    金属配線の下部に配置され熱伝導を大きく阻害しない膜
    厚を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の下部に配置され評価
    用の金属配線より大きな層面積を成し良好な熱伝導性を
    有する金属薄膜とを備えることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 一つの半導体ウェハに請求項1記載の半
    導体装置およびその半導体装置における前記金属配線と
    ほぼ同一パターンを有して集積回路を形成する金属配線
    を半導体基板の上面側に備える評価対象の半導体装置を
    製造するステップと、請求項1記載の半導体装置におけ
    る前記金属配線のエレクトロマイグレーション耐性を評
    価するステップと、その評価の結果から前記評価対象の
    半導体装置における前記金属配線のエレクトロマイグレ
    ーション耐性を推定するステップとを備えることを特徴
    とする半導体装置の配線信頼性評価方法。
  4. 【請求項4】 一つの半導体ウェハに請求項2記載の半
    導体装置を製造するステップと、前記評価用の金属配線
    のエレクトロマイグレーション耐性を評価するステップ
    と、その評価の結果から前記金属配線の一部のエレクト
    ロマイグレーション耐性を推定するステップとを備える
    ことを特徴とする半導体装置の配線信頼性評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111081681A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 长江存储科技有限责任公司 电迁移测试结构及其形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111081681A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 长江存储科技有限责任公司 电迁移测试结构及其形成方法
CN111081681B (zh) * 2019-12-31 2021-07-20 长江存储科技有限责任公司 电迁移测试结构及其形成方法

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