JPH06188216A - 半導体装置とその製法 - Google Patents

半導体装置とその製法

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JPH06188216A
JPH06188216A JP33912092A JP33912092A JPH06188216A JP H06188216 A JPH06188216 A JP H06188216A JP 33912092 A JP33912092 A JP 33912092A JP 33912092 A JP33912092 A JP 33912092A JP H06188216 A JPH06188216 A JP H06188216A
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JP
Japan
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thin film
wiring
silicon substrate
connection hole
insulating layer
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JP33912092A
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English (en)
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Hirobumi Sumi
博文 角
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコン薄膜ないしはシリコン基体に対する
配線の接続を電気的、機械的に確実に低抵抗コンタクト
できるようにする。 【構成】 (100)結晶面によるシリコン基体1ない
しは薄膜上に形成された絶縁層8の、シリコン基体1な
いしは薄膜の配線接続部上に、接続孔9が設けられ、シ
リコン基体1ないしは薄膜に、接続孔9に通じる斜面1
1sを有する凹部11が形成され、シリコン基体1ない
しは薄膜の配線接続部に、接続孔9及び凹部11を通じ
て配線13の接続がなされた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置とその製法
に係わる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、例えば、半導体集積回路の
高集積度化に伴い、その半導体例えばシリコン基体ない
しは薄膜の所定部への電極ないしは配線パターン(本明
細書では、これらを総称して配線という)を接続するた
めに、シリコン基体ないしは薄膜上に形成された絶縁層
に穿設する接続孔の断面積はますます小される方向にあ
る。
【0003】このように接続孔の断面積が小さくなる
と、配線とこれが接続されるシリコン基体ないしは薄膜
の所定部とのコンタクト面積が小さくなり、機械的、電
気的コンタクトの信頼性、コンタクト抵抗が大きくなる
などの問題が生じてくる。
【0004】このコンタクト抵抗のコンタクト面積に対
する依存性の測定結果を図6に示す。図6において、黒
丸は、p型のシリコンに対するコンタクトを行った場
合、白丸はn型のシリコンに対してコンタクトを行った
場合の各測定結果を示したものである。
【0005】このような接続孔の面積の縮小化によるコ
ンタクト抵抗の増加の問題の解消をはかるには、複数の
接続孔の穿設とコンタクト部の形成を行うことになる
が、この場合、コンタクト部を含めて半導体素子例えば
トランジスタの面積が大となって高集積度化を阻害す
る。
【0006】図7を参照して従来のLDD(低濃度ドレ
イン;Lightly Doped Drain) 型のトランジスタを半導
体素子として有する半導体装置の製法を説明する。
【0007】この例では、図7Aに示すように、シリコ
ン基体1の表面の素子形成部以外のいわゆるフィールド
部に、素子分離の厚い酸化による素子分離絶縁層2の形
成、いわゆるLOCOSを行う。
【0008】そして、絶縁層2によって囲まれた素子形
成部に、所要の薄い厚さの酸化を行ってSiO2 よりな
るゲート絶縁層3を形成し、これの上に例えば不純物が
ドープされて低比抵抗化された多結晶シリコンを全面的
に形成し、これをパターン化することによってゲート電
極4を形成し、このゲート電極4をマスクとして、基体
表面に、低不純物濃度のソース領域ないしはドレイン領
域5をイオン注入によって形成する。
【0009】次に、図示しないが、全面的にSiO2
CVD(化学的気相成長)法によって形成し、その後こ
れを異方性エッチングによってエッチバックしてゲート
電極4の側面に基体面と直交する方向の実質的厚さが大
に形成されるSiO2 層を残して図7Bに示すように、
サイドウォール6を形成する。
【0010】そして、このサイドウォール6、ゲート電
極4、素子分離絶縁層2をマスクとして高濃度のソース
領域ないしはドレイン領域7をイオン注入によって形成
する。
【0011】図7Cに示すように、SiO2 等の絶縁層
8を全面的にCVDによって形成し、これに接続孔9の
穿設を行う。この例では、各高濃度ソース領域ないしは
ドレイン領域7に対して配線のコンタクトを行う場合
で、このため各ソース領域ないしはドレイン領域7上の
絶縁層8に接続孔9の穿設を行う。
【0012】図7Dに示すように、各接続孔9を通じて
配線13を各ソース領域ないしはドレイン領域7に接続
する。
【0013】このように、通常の配線13の接続は、絶
縁層8例えば層間絶縁層に穿設した接続孔9を通じて行
うが、この接続孔9の底面は、そのコンタクトが行われ
る例えばシリコン基体1のほぼ主面による平坦な面とさ
れる。
【0014】したがって、前述したように、接続孔9の
断面積を充分小さくすると、接続孔9の底面の断面積、
したがってコンタクト面積を充分とることができなくな
って、電気的特性、すなわちコンタクト抵抗の増大と、
機械的強度の低下を来し、信頼性の低下等を来す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した配
線の接続孔の面積の縮小化に伴う、電気的、機械的信頼
性の低下、コンタクト抵抗の増大等の問題の解決をはか
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、図2Bにその
一例の断面図を示すように、(100)結晶面によるシ
リコン基体1ないしは薄膜上に形成された絶縁層8の、
そのシリコン基体1ないしは薄膜の配線接続部上に接続
孔9を設ける。
【0017】そして、そのシリコン基体ないしは薄膜
に、接続孔9に通じる斜面11sを有する凹部11を形
成し、シリコン基体1ないしは薄膜の配線接続部に、接
続孔9及び凹部11を通じて配線接続を行う。
【0018】また、本発明は、この構成において、凹部
11の斜面11sを、シリコン基体1ないしは薄膜の
(111)結晶面によって構成する。
【0019】また、本発明は、図5Bにその一例の断面
図を示すように、(100)結晶面によるシリコン薄膜
31が、これより下層の(100)結晶面によるシリコ
ン基体1ないしは薄膜に形成された下層のトランジスタ
のゲート部上に形成した構成とする。
【0020】また、本発明は、上述した構成において、
シリコン基体1ないしは薄膜31の配線接続部に、これ
に形成した凹部11を通じて不純物イオン注入による低
抵抗コンタクト領域12を設ける。
【0021】本発明方法は、図1及び図2、図3〜図5
に示すように、(100)結晶面によるシリコン基体1
ないしは薄膜31上に形成された絶縁層8の、そのシリ
コン基体1ないしは薄膜31の配線接続部上に接続孔9
を穿設する工程と、この接続孔9を通じてシリコン基体
1ないしは薄膜31に、結晶学的エッチングにより(1
11)結晶面による斜面11sを有する凹部11を形成
する工程と、接続孔9及び凹部11を通じてシリコン基
体1ないしは薄膜31の配線接続部に配線13を接続す
る工程とを採る。
【0022】また、本発明方法は、異方性ドライエッチ
ングによって絶縁層8の接続孔9の穿設を行う。
【0023】
【作用】本発明では、(100)結晶面によるシリコン
基体1ないしは薄膜31を用い、これの上に形成した絶
縁層8に対してその配線接続部上に接続孔9の穿設を行
うものであり、この接続孔9の底面となるシリコン基体
1ないしは薄膜31の配線接続部に斜面11sを有する
凹部11を設けたので、この接続孔9を通じて接続する
配線13の接続面積が大となるのみならず、(100)
結晶面以外の結晶面を含むこと、特にこの斜面を(11
1)結晶面とするときは、配線13としてSiを含むA
lを用いた場合でもノジュールによるコンタクト抵抗の
増大を回避できる。
【0024】すなわち、このノジュール、すなわち配線
中に含まれるSiの最結晶によるコンタクト抵抗の増加
は、例えばIEEE ELECTRON DEVICE LETTERS,VOL.9,NO.1
1,NOVEMBER 1988 612 〜615 頁に記載されているよう
に、(100)結晶面に対する方が、(111)結晶面
に対するより大きいので、本発明構成において、その配
線接続部に(111)結晶面が生ずるようにしたことに
よって、ノジュールの発生を抑制できコンタクト抵抗の
増加を抑制できるものである。
【0025】また、単に結晶学的エッチングによって行
うのみで、(111)結晶面の斜面11sを発生させる
ことができるものであるので、この凹部11の形成は、
量産的に確実に行うことができる。
【0026】
【実施例】図1及び図2の工程図を参照して本発明装置
の一例と、これを得る本発明製法の一例を説明する。
【0027】この例においては、LDD型のMOSトラ
ンジスタを半導体素子とする半導体装置に適用する場合
を示す。
【0028】本発明においても、図1Aに示すように、
シリコン半導体基体1を用意するが、特に、本発明にお
いては、(100)結晶面を主面とするシリコン基体1
を用意する。
【0029】そして、この例においても、図7A及びB
で説明したと同様に、シリコン基体1の一主面の素子形
成部以外のいわゆるフィールド部に、素子分離の厚い酸
化による素子分離絶縁層2の形成、いわゆるLOCOS
を行う。
【0030】そして、絶縁層2によって囲まれた素子形
成部に、所要の薄い厚さの酸化を行ってSiO2 よりな
るゲート絶縁層3を形成し、これの上に例えば不純物が
ドープされて低比抵抗化された多結晶シリコンを全面的
に形成し、これをパターン化することによってゲート電
極4を形成し、このゲート電極4をマスクとして、基体
表面に、低不純物濃度のソース領域ないしはドレイン領
域5をイオン注入によって形成する。
【0031】次に、図示しないが、全面的にSiO
2 を、例えば0.25μmの厚さに例えばCVD法によ
って形成する。
【0032】このCVDは、例えばSiH4 と、O2
と、N2 によるガスを、各流量SiH 4 /O2 /N2
を、250/250/100sccmで供給し、温度4
20℃、圧力13.3Paで行う。
【0033】その後、全面エッチバックを行い、ゲート
の側面にサイドウォール6を形成する。
【0034】このエッチバックは、C4 8 ガスを例え
ば流量50sccmとし、高周波パワー1200W、圧
力2Paのドライエッチングによって行う
【0035】そして、このサイドウォール6、ゲート電
極4、素子分離絶縁層2をマスクとして高濃度のソース
領域ないしはドレイン領域7を不純物のイオン注入によ
って形成する。このイオン注入は、n型領域の形成にお
いては、例えばAsイオンを、20KeV で、5×1015
/cm2 のドーズ量で行い、p型領域の形成において
は、例えばBF2 イオンを、20KeV で、3×1015
cm2 のドーズ量で行う。
【0036】図1Bに示すように、絶縁層8を全面的に
形成し、配線の接続を行う部分上、図示の例ではトラン
ジスタの高濃度のソース領域ないしはドレイン領域7上
に、フォトリソグラフィを用いた選択的エッチングによ
って接続孔9を穿設する。
【0037】絶縁層8は、例えばそれぞれCVDによる
SiO2 より成る下層の絶縁層81と、例えばBPSG
(ボロン・リン・シリケートガラス)より成る上層の絶
縁層82とによって構成し得る。
【0038】下層絶縁層81は、TEOS(テトラ・エ
チル・オルト・シリケート)を原料ガスとして用い、こ
れを例えば50sccmの流量で供給し、圧力40P
a、温度720℃で、膜厚例えば400nmに形成す
る。
【0039】上層絶縁層82は、SiH4 、PH3 、B
26 、O2 、N2 を、それぞれ流量SiH4 /PH3
/B26 /O2 /N2 を、80/7/7/1000/
32000sccmで供給し、温度400℃、圧力1.
01325×105 Paで、膜厚例えば500nmに形
成する。
【0040】また、この絶縁層8に対する接続孔9の穿
設は、フォトレジストの塗布、露光、現像によって接続
孔9の穿設位置に開口を形成したエッチングレジストす
なわちマスクを形成し、このマスクの開口を通じて異方
性ドライエッチング、例えばC4 8 ガスを50scc
m、高周波(RF)パワー1200W、圧力2Paによ
るドライエッチングして形成する。
【0041】この接続孔9の穿設に際しては、シリコン
基体1の表面すなわちソース領域ないしはドレイン領域
7の表面に、0.05〜0.1μmの深さに入り込むオ
ーバーエッチングを行い得る。また、このドライエッチ
ング後に、例えばアンモニア過水に浸してドライエッチ
ングで露呈した表面の荒れをウエットエッチングで除去
することもできる。
【0042】次に、特に本発明においては、図1Cに示
すように、接続孔9を通じてシリコン基体1に対して結
晶学的エッチング、すなわち例えばKOH等による結晶
方向に異なるエッチング速度を示すエッチングによって
凹部11を形成する。
【0043】この結晶学的エッチングは、例えばKOH
を6000ml、IPA(イソ・プロピル・アルコー
ル)を1200ml、H2 Oを500gの割合で混合し
たエッチャントを用い、60℃で、3分間浸漬すること
によって行う。
【0044】このようにすると、シリコン基体1の表面
のソース領域ないしはドレイン領域7に、凹部11が形
成されるが、このとき、凹部11の内面には、(11
1)結晶面による斜面11sが生じ、凹部11は断面3
角形状とすることができる。
【0045】すなわち、この結晶学的エッチングでは、
(111)結晶面に対するエッチング速度が、他の例え
ば(100)結晶面等に比して格段に小さいことによ
り、一旦(111)結晶面がエッチングによって生じる
と、見掛け上エッチングが停止するので、その後エッチ
ングを停止するようにすれば、(111)結晶面による
斜面11sによって挟まれた凹部11を形成することが
できる。
【0046】そして、このように形成された接続孔9及
びその底部の凹部11を通じて、ソース領域ないしはド
レイン領域7と同導電型の不純物をイオン注入する。例
えばn型不純物のイオン注入は、Asを20eVをもっ
て5×1015/cm2 で、p型不純物のイオン注入は、
BF2 を20eVをもって3×1015/cm2 で行う。
そして、その後1100℃、10秒間の活性化アニール
を行う。
【0047】このようにして、配線接続部の領域7に、
配線のコンタクト抵抗をより小さくするための低抵抗コ
ンタクト領域12を形成する。
【0048】そして、図2Bに示すように、低抵抗コン
タクト領域12に、接続孔9及びその底部の凹部11を
通じて配線13を施す。この配線13は、例えばSiを
1%含有するSi−Al合金によって形成し得る。
【0049】この例えばSi−Al合金による配線13
は、接続孔9及びその底部の凹部11を通じて、すなわ
ち領域12に直接的に接触するように形成することもで
きる。このようにしても凹部11の内面は、殆ど(11
1)結晶面による斜面11sによって形成されているの
でノジュールの発生は回避される。
【0050】しかしながら、例えば図2Aに示すよう
に、先ず接続孔9及びその底部の凹部11内に、いわゆ
る金属プラグ14を充填して、これの上に連接して所要
のパターンを有する配線パターン15を形成し、これら
をもって配線13とすることもできる。
【0051】この場合、図2Aに示すように、凹部11
及び接続孔9内を含んで例えば下地層16を介して金属
プラグ14を充填する。
【0052】このため、先ず下地層16を全面的に形成
する。下地層16は、それぞれ例えばスパッタリングに
よって成膜したTi層とこれの上に形成したTiN層と
の2層構造を採り得る。
【0053】Tiのスパッタリングは、Tiターゲット
を用いて例えばパワー4kW、成膜温度150℃、Ar
流量100sccm、圧力0.47Paで行って、厚さ
例えば70nmに形成する。
【0054】また、TiNのスパッタリングは、Tiタ
ーゲットを用いて例えばArとNとを、その流量Ar/
Nを、40/70sccmで供給し、圧力0.47P
a、温度150℃、膜厚例えば50nmに形成する。
【0055】そして、この下地層16上に、同様に全面
的に金属WをCVDによって形成する。このWの形成
は、例えば原料ガスのWF6 とH2 とを、その流量WF
6 /H 2 WF6 /H2 を、95/550sccmで供給
し、温度450℃、圧力10640Paによって厚さ例
えば400nmに形成し得る。
【0056】その後、W層上から全面的に例えばドライ
エッチによるエッチバックを行って絶縁層8の上面上の
W層と下地層とを除去してその上面がほぼ絶縁層8の上
面と同一平面を形成するようにして、接続孔9内に、下
地層16を介してW層より成る金属プラグ14を充填す
る。
【0057】このエッチバックのドライエッチは、例え
ばSF6 を50sccm、マイクロ波パワー850W、
RFパワー150W、圧力1.33Paで行い得る。
【0058】また、このWプラグ14の形成は、上述し
たような全面的CVDによらず、例えば下地層16のみ
を全面的形成とエッチバックによって接続孔9及び凹部
11内にのみ形成し、その後いわゆる周知のWの選択的
CVDによって接続孔9及び凹部11内にのみ限定的に
Wの形成を行って金属プラグ14を形成することもでき
る。
【0059】そして、図2Bに示すように、これら金属
プラグ14に連接して配線パターン15を、例えば下地
層17を介して形成する。
【0060】この下地層17は、例えばTi、TiO
N、Tiの3層構造とする。この下地層17の上下のT
i膜の形成は、前述した下地層16のTi膜の形成方法
と同様の方法によって厚さ例えば30nmに形成し、T
iONは、同様にスパッタリングによってTiターゲッ
トを用いて例えばArと例えばO2 を6%含むNとを、
その流量Ar/N(O2 6%含有)が40/70scc
mとなるように供給し、パワー5kW、圧力0.47P
a、膜厚例えば70nmに形成する。
【0061】そして、この下地層17上に、配線パター
ン15を形成する金属例えば1%Si含有のAl−Si
合金層をスパッタリングする。このスパッタリングは、
例えばAl−Si合金ターゲットを用いて、パワー2
2.5kW、成膜温度150℃、Ar供給量40scc
m、圧力0.47Paをもって厚さ例えば500nmに
形成する。
【0062】これら下地層17及び配線パターン15を
形成する金属は、それぞれ全面的に形成し、その後これ
らをフォトリソグラフィを用いた選択的ドライエッチン
グによってパターン化し得る。この場合のドライエッチ
ングは、例えばBCl3 とCl2 とを、その流量BCl
3 /Cl2 を、60/90sccmで供給し、マイクロ
波パワー1000W、RFパワー50W、圧力0.01
6Paで行う。
【0063】このようにして形成された配線パターン1
5及び金属プラグ14によって形成された配線13が、
接続孔9を通じてシリコン基体1の配線接続部、この例
ではソース領域ないしはドレイン領域7の低抵抗コンタ
クト領域12にオーミックコンタクトされた目的とする
半導体装置、この例ではMOSトランジスタが構成され
る。
【0064】このようにして形成された半導体装置は、
シリコン基体1の配線接続部すなわちソース領域ないし
はドレイン領域7の接続孔9の底部に、斜面11sを有
する凹部11を設け、これを通じて配線13の接続を行
うようにしたことから、接続孔9の面積を充分小さくし
ても、配線13の領域7との実質的接触面積は大とな
り、電気的、機械的に安定したコンタクト、低抵抗のコ
ンタクトを行うことができると共に、この凹部11の内
面は殆ど斜面11sによる(111)結晶面によって形
成されるので、配線13の材料としては、Siを含む例
えばAlによって形成してもノジュールの発生が抑制さ
れることから、安定なコンタクトを行うことができ、材
料の選定の自由度と信頼性の向上をはかることができ
る。
【0065】上述した例では、MOSトランジスタのソ
ース領域ないしはドレイン領域7、すなわちシリコン基
体1への配線の接続を行った場合であるが、例えばこの
トランジスタのゲート電極4への配線の接続を行う構成
に適用することができる。
【0066】すなわち、この場合ゲート電極4上に単結
晶シリコン薄膜を形成して、これに対して配線接続を行
う。
【0067】この場合の一例を、図3〜図5の工程図を
参照して説明する。図3〜図5において、図1及び図2
と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略す
るが、この場合においても、上述の例と同様にシリコン
基体1にLDD型のMOSトランジスタが形成される場
合で、前述したと同様に、(100)結晶面を主面とす
るシリコン基体1を用意する。
【0068】そして、この例においても、図3Aに示す
ように、シリコン基体1の一主面の素子形成部以外のい
わゆるフィールド部に、素子分離の厚い酸化による素子
分離絶縁層2の形成、いわゆるLOCOSを行う。
【0069】そして、酸化を行って絶縁層2によって囲
まれた素子形成部に、膜厚例えば10nmのSiO2
りなるゲート絶縁層3を形成する。このゲート絶縁層3
の形成は、例えばO2 を6(litter/min) で供給し、8
50℃の加熱によって形成する。
【0070】そして、これの上にゲート電極4の形成を
行う。このゲート電極4の形成は、それぞれCVDによ
る例えば不純物例えばP(りん)がドープされて低比抵
抗化された多結晶シリコン層と、これの上に形成した金
属シリサイド例えばWSi2層によって形成し得る。
【0071】上述の多結晶シリコン層の形成は、例えば
SiH4 とPH3 とHeとを、その流量SiH4 /PH
3 /Heを、500/25/30sccmで供給し、温
度550℃、266Paで、膜厚例えば30nmをもっ
て形成しする。
【0072】また、WSi2 層の形成は、例えばWF6
とSiH2 Cl2 とArとを、その流量WF6 /SiH
2 Cl2 /Arを、2.5/100/100sccmで
供給し、温度680℃、圧力39.9Pa、膜厚例えば
70nmに形成する。
【0073】そして、これらWSi2 層と多結晶シリコ
ン層とを、フォトリソグラフィを用いたドライエッチン
グによって形成する。
【0074】このドライエッチングは、例えばC2 Cl
23 とSF6 とを、その流量C2Cl23 /SF6
を、65/5sccmで供給し、マイクロ波パワー70
0W、RFパワー100W、圧力1.33Paで行う。
【0075】このようにして、その両側にシリコン基体
1の(100)結晶面が露呈した所定のパターンを有す
るゲート絶縁層3とこれの上にゲート電極4が形成され
たゲート部が形成される。
【0076】次に、このゲート部上を含んで全面的に単
結晶シリコン薄膜31を形成する。この薄膜31の形成
は、ゲート部の両側で外部に露呈したシリコン基体1の
(100)結晶面を結晶成長のいわば種としてその成長
を行う。
【0077】この単結晶シリコン薄膜31の形成は、例
えばSiH4 とH2 とを、その流量SiH4 /H2 を、
0.21/100(litter/min)で、温度1030℃、
圧力1.01325×105 Pa、成長速度0・3μm
/minをもって厚さ例えば0.3μmに形成する。
【0078】そして、この全面的に形成した単結晶シリ
コン薄膜31に対してフォトリソグラフィを用いた選択
的ドライエッチングによって図3Bに示すように、ゲー
ト電極4の少なくとも配線接続を行う部分を残して他部
を除去する。
【0079】その後、同様の図3Bで示すように、図1
Aで説明したと同様に、分離絶縁層2及びゲート電極4
をマスクとしてイオン注入を行って基体表面に、低不純
物濃度のソース領域ないしはドレイン領域5を形成し、
ゲートの側面にサイドウォール6を形成し、サイドウォ
ール6、ゲート電極4、素子分離絶縁層2をマスクとし
て高濃度のソース領域ないしはドレイン領域7を不純物
のイオン注入によって形成する。
【0080】次に、図4Aに示すように、図1Bと同様
の方法を採ってSiO2 等の絶縁層8を全面的に形成
し、配線の接続を行う部分上、図示の例ではトランジス
タの高濃度のソース領域ないしはドレイン領域7と、更
にこの例では、ゲート電極4上の単結晶シリコン薄膜3
1上の所定部にフォトリソグラフィを用いた選択的エッ
チングによって接続孔9を穿設する。
【0081】この絶縁層8は、前述したと同様の構成及
び方法によって形成した例えばそれぞれCVDによるS
iO2 より成る下層の絶縁層81と、例えばBPSG
(ボロン・リン・シリケートガラス)より成る上層の絶
縁層82とによって構成し得る。
【0082】また、この絶縁層8に対する接続孔9の穿
設は、例えば2回にわたるフォトリソグラフィを用いた
前述したと同様の異方性ドライエッチングを行って高濃
度のソース領域ないしはドレイン領域7上と、シリコン
薄膜31上とにおいてそれぞれ行う。
【0083】次に、この実施例においても、図4Bに示
すように、図1Cで説明したと同様に、各接続孔9を通
じて半導体基体1に対して結晶学的エッチング、すなわ
ち例えばKOH等による結晶方向に異なるエッチング速
度を示すエッチングによって各接続孔9の底部にソース
領域ないしはドレイン領域7上と、シリコン薄膜31上
とにそれぞれ凹部11を形成する。
【0084】この結晶学的エッチングによって形成した
凹部11は、前述したと同様に、その内面に、(11
1)結晶面による斜面11sが生じ、凹部11は断面3
角形状となる。
【0085】そして、このように形成された接続孔9及
びその底部の凹部11を通じて、図1Cで説明したと同
様にソース領域ないしはドレイン領域7と同導電型の不
純物をイオン注入して低抵抗コンタクト領域12を形成
する。
【0086】そして、図5Aに示すように、低抵抗コン
タクト領域12に、接続孔9及びその底部の凹部11を
通じて配線13を施す。この配線13は、例えばSiを
1%含有するSi−Al合金によって形成し得る。
【0087】この例においても、この例えばSi−Al
合金による配線13は、接続孔9及びその底部の凹部1
1を通じて、すなわち領域12に直接的に接触するよう
に形成することもできる。このようにしても凹部11の
内面は、殆ど(111)結晶面による斜面11sによっ
て形成されているのでノジュールの発生は回避される。
【0088】しかしながら、この場合においても例えば
図5Aに示すように、図2Aで説明したと同様にの方法
及び構成によって、先ず接続孔9及びその底部の凹部1
1内に、いわゆる金属プラグ14を充填して、これの上
に連接して所要のパターンを有する配線パターン15を
形成し、これらをもって配線13とすることもできる。
【0089】そして、図5Bに示すように、図2Bで示
したと同様に、これら金属プラグ14に連接して配線パ
ターン15を、例えば下地層17を介して形成する。
【0090】このようにして形成された配線パターン1
5及び金属プラグ14によって形成された配線13が、
接続孔9を通じてシリコン基体1及びシリコン薄膜31
の配線接続部、この例ではソース領域ないしはドレイン
領域7の低抵抗コンタクト領域12及びゲート電極4上
の低抵抗コンタクト領域12にオーミックコンタクトさ
れた目的とする半導体装置、この例ではMOSトランジ
スタが構成される。
【0091】尚、本発明は、上述したLDD型MOSト
ランジスタに限られるものではなく、その他の種々のト
ランジスタ或いはその他の各種の半導体装置に適用でき
ることはいうまでもないところである。
【0092】
【発明の効果】上述したように、本発明では、(10
0)結晶面によるシリコン基体ないしは薄膜面を用い、
これの上に形成した絶縁層8に対してその配線接続部上
に接続孔9の穿設を行うものであり、この接続孔の底面
となるシリコン基体ないしは薄膜面の配線接続部に斜面
11sを有する凹部11を設けたので、この接続孔9を
通じて接続する配線の接続面積が大となるのみならず、
(100)結晶面以外の結晶面を含むこと、特にこの斜
面を(111)結晶面とするときは、配線としてSiを
含むAlを用いた場合でもノジュールによるコンタクト
抵抗の増大を低減化できる。
【0093】またこのように、本発明では、コンタクト
面積を大にしたことにより、電気的、機械的に配線の接
続を安定に、したがって高い信頼性をもって行うことが
できる。
【0094】また、コンタクト抵抗を充分小さくできる
ことから、その接続孔9の面積を充分小さくすることが
でき、また、コンタクト抵抗が大となる場合における接
続孔9の総数を増加させるなどの必要がないので、半導
体素子例えばトランジスタの縮小化をはかることがで
き、例えば集積回路装置においてその集積度の向上をは
かることができる。
【0095】また、集積回路装置において、その接続孔
数を減少させることによって、例えばゲートアレイにお
いて、その配線のレイアウトに余裕ができて、配線の設
計の自由度が増す。
【0096】更にまた、本発明方法では、単に結晶学的
エッチングによって行うのみで、(111)結晶面の斜
面11sを発生させることができるものであるので、こ
の凹部11の形成は、量産的に確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の製造工程図(その1)である。
【図2】本発明の一例の製造工程図(その2)である。
【図3】本発明の他の製造工程図(その1)である。
【図4】本発明の他の製造工程図(その2)である。
【図5】本発明の他の製造工程図(その3)である。
【図6】コンタクト抵抗とコンタクト面積の関係の測定
けっかを示す図である。
【図7】従来方法の製造工程図である。
【符号の説明】
1 シリコン基体 3 ゲート絶縁層 4 ゲート電極 5 低濃度ソース領域ないしはドレイン領域 7 高濃度ソース領域ないしはドレイン領域 8 絶縁層 9 接続孔 11 凹部 11s斜面 13 配線 31 シリコン薄膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (100)結晶面によるシリコン基体な
    いしは薄膜上に形成された絶縁層の、上記シリコン基体
    ないしは薄膜の配線接続部上に、接続孔が設けられ、 上記シリコン基体ないしは薄膜に、上記接続孔に通じる
    斜面を有する凹部が形成され、 上記シリコン基体ないしは薄膜の上記配線接続部に、上
    記接続孔及び上記凹部を通じて配線接続がなされたこと
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記凹部の斜面が、上記シリコン基体な
    いしは薄膜の(111)結晶面よりなることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記(100)結晶面によるシリコン薄
    膜が、これより下層の(100)結晶面によるシリコン
    基体ないしは薄膜に形成された下層トランジスタのゲー
    ト部上に形成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記凹部を通じて不純物イオン注入によ
    る低抵抗コンタクト領域が設けられたことを特徴とする
    請求項1、2、または3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 (100)結晶面によるシリコン基体な
    いしは薄膜上に形成された絶縁層の、上記シリコン基体
    ないしは薄膜の配線接続部上に接続孔を穿設する工程
    と、 該接続孔を通じて上記シリコン基体ないしは薄膜に、結
    晶学的エッチングにより(111)結晶面による斜面を
    有する凹部を形成する工程と、 上記接続孔及び上記凹部を通じて上記シリコン基体ない
    しは薄膜の上記配線接続部に配線を接続する工程とを採
    ることを特徴とする半導体装置の製法。
  6. 【請求項6】 異方性ドライエッチングによって上記絶
    縁層の接続孔の穿設を行ったことを特徴とする請求項5
    に記載の半導体装置の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112071901A (zh) * 2020-09-21 2020-12-11 泉芯集成电路制造(济南)有限公司 电极连接结构、晶体管及其制备方法

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