JPH0618820A - メガネフレームの蝶番 - Google Patents

メガネフレームの蝶番

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JPH0618820A
JPH0618820A JP4196016A JP19601692A JPH0618820A JP H0618820 A JPH0618820 A JP H0618820A JP 4196016 A JP4196016 A JP 4196016A JP 19601692 A JP19601692 A JP 19601692A JP H0618820 A JPH0618820 A JP H0618820A
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JP
Japan
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sliding surfaces
hinge
coating layers
hinge piece
type hinge
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JP4196016A
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JP2857728B2 (ja
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Satoru Kadokawa
悟 角川
Kounosuke Yamauchi
鴻之祐 山内
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YAMAUCHI SHOTEN KK
Daiichi Engineering Co Ltd
Original Assignee
YAMAUCHI SHOTEN KK
Daiichi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が高くて長期間にわたって使用しても
ガタ付くことのないメガネフレームの蝶番の提供。 【構成】 雄型蝶片と雌型蝶片が屈曲に際して互いに摩
擦摺動する摺動面にコーティング層を形成したもので、
該コーティング層は直流電気を10-1秒〜10-3秒の周波数
で放電し、所定の電極材を摺動面に接触して10-5秒〜10
-6秒の極く短時間だけ 8,000℃〜25,000℃に加熱され、
イオン化された状態で上記摺動面に冶金的に転移し合金
化して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメガネフレームの蝶番に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】メガネフレームはレンズを止着するフロ
ントフレームの両サイドにツルを開閉自在に連結して構
成している。ツルは蝶番に連結されて開閉することが出
来るが、小さな蝶番であるとともにツルの開閉回数は多
く、しかも単なる開閉機能だけでなく、ツルを片持ち状
態で支持することになり、その曲げモーメントが蝶番に
作用して摺動面を摩耗し、その結果、蝶番はガタ付いて
しまう。このような現象は、全ての蝶番において発生す
る問題点であるが、近年特に多用されているチタン材か
ら成る蝶番は上記摩耗が著しく、短時間で蝶番及びツル
にガタ付きが発生する。
【0003】そこで、チタン製蝶番はその摺動面に座金
を介在し、チタン同士の接触を避けている。図4はチタ
ン製蝶番の断面拡大図を示しており、雄型蝶片(イ) と雌
型蝶片(ロ) がビス(ハ) にて連結されて屈曲可能な状態に
あり、そして上記両蝶片(イ)、(ロ) の間には座金(ニ) 、
(ニ) が介在している。勿論、座金(ニ) はチタン以外の材
質であって、上記雄型蝶片(イ) と雌型蝶片(ロ) が屈曲し
てもチタン同士の摩擦接触は避けられてその耐久性は向
上することになるが、上記座金(ニ) の製作並びに取着作
業が面倒である。
【0004】座金(ニ) はプレス加工にて比較的簡単に製
作可能であるが、非常に小さい座金(ニ) の嵌入片(ホ) を
雄型蝶片(イ) のビス孔へ嵌着する作業は容易でなく、さ
らに両面に座金(ニ) 、(ニ) を止着した雄型蝶片(イ) を雌
型蝶片(ロ) へ嵌入することも、寸法公差が厳しいために
容易な作業ではない。したがって、雌型蝶片(ロ) の一部
を切欠いて雄型蝶片(イ) が嵌入し易い形状としている
が、色々と余分な作業工数を要し、コスト的には非常に
高価な蝶番となってしまう。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このようにメガネフ
レームの蝶番、特にチタン製蝶番には上記のごとき問題
がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点
であって、摩擦摺動面にコーティング層を形成して耐久
性の高い蝶番を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のメガネフレーム
蝶番は雄型蝶片と雌型蝶片の摺動面にコーティング層を
形成し、耐摩性の向上を図ったものである。このコーテ
ィング層は直流電気を10-1秒〜10-3秒の周波数で放
電し、その結果、電極材が蝶片との接触部にて10-5
〜10-6秒といった極く短時間に 8,000℃〜25,000℃ま
で加熱され、イオン化された状態で蝶片の摺動面に冶金
的に転移し合金化・堆積されると同時に、摺動面下に拡
散、浸透して形成される。上記電極材としてMo や洋白
を使用すれば、コーティング層はMo や洋白となり、耐
摩性、潤滑性の優れた摺動面となる。以下、本発明に係
る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】図1は一般的な金属製メガネフレームを表わ
したもので、メガネフレームはレンズを止着するフロン
トフレーム1の両サイドにヨロイ2、2をロウ付けし、
ヨロイ2には蝶番3を介してツル4が屈曲自在に連結し
ている。該蝶番3にもその形状は色々あるが、基本的に
は雄型蝶片と雌型蝶片とがビスを軸として屈曲自在に構
成し、各々の蝶片はヨロイ2とツル4にロウ付けされ
る。
【0008】図2は上記蝶番3の拡大図であり、雄型蝶
片5と雌型蝶片6はビス7にて連結され、その断面は図
3に示すごとく、基本形状は従来蝶番と同一である。し
かし、本発明の雄型蝶片5には座金を止着しておらず、
該雄型蝶片5の両摺動面8、8にコーティング層9を形
成している。コーティング層9はMo 又は洋白等の材質
から成る電極材を使用し、摺動面8との接触部では10
-5秒〜10-6秒の極く短時間に 8,000℃〜25,000℃に加
熱され、イオン化された状態で摺動面8に冶金的に転移
し合金化・堆積され、該摺動面8下に拡散、浸透する。
【0009】上記発熱は短時間にして極部的であるた
め、上記摺動面8への熱入力は小さく、熱歪は発生しな
い。そして、形成されるコーティング層9の厚さは約
2.5μm〜 100μmとなる。ここで、上記コーティング
層9は、使用される電極材が僅かづつ消耗して摺動面8
へ転移されて形成される。したがって、上記電極材は蝶
番の材質を考慮し、該蝶番材質との間で潤滑性が良く、
摩耗の少ない電極材が選ばれる。前記Mo や洋白は、一
般的ではあるが限定されるものではない。
【0010】又図3では雄型蝶片5にコーティング層
9、9を形成した場合を示しているが、あくまで両蝶片
5、6の摺動面であればよく、そのため雌型蝶片6の摺
動面にコーティングしてもかまわない。以上述べたよう
に、本発明のメガネフレーム蝶番は、雄型蝶片又は雌型
蝶片の摺動面に、時には両摺動面にコーティング層を形
成したもので、次のような効果を得ることが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明のコーティング層を蝶番の摺動面
に形成することで、該摺動面は摩耗せず、長期間にわた
ってガタ付くことがない。又該コーティング層は耐摩性
のみならず、潤滑性が良く、ツルの開閉操作がスムーズ
に行ない得る。それに、該コーティング処理は簡単で、
特別な技能を必要とせず、又電極材の消耗は少なくてラ
ンニングコストも安い。従来のごとき座金を用いた蝶番
に比較すれば、その機能性、生産性、コストのいずれも
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な金属製メガネフレーム。
【図2】ツルを屈曲自在に連結する蝶番。
【図3】本発明の蝶番の断面を示す実施例。
【図4】従来蝶番の断面。
【符号の説明】
1 フロントフレーム 2 ヨロイ 3 蝶番 4 ツル 5 雄型蝶片 6 雌型蝶片 7 ビス 8 摺動面 9 コーティング層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツルを屈曲自在に連結するメガネフレー
    ムの蝶番において、雄型蝶片と雌型蝶片が互いに摩擦摺
    動する摺動面にコーティング層を形成し、該コーティン
    グ層は直流電気を10-1秒〜10-3秒の周波数で放電
    し、所定の電極材を摺動面に接触して10-5秒〜10-6
    秒の極く短時間だけ 8,000℃〜25,000℃に加熱し、イオ
    ン化された状態で上記摺動面に冶金的に転移し、合金化
    したことを特徴とするメガネフレームの蝶番。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101403987B1 (ko) * 2012-07-09 2014-06-10 주식회사 디자인아이웍스 안경 힌지 조립체 및 이를 채용한 안경프레임

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