JPH0618809A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JPH0618809A
JPH0618809A JP24432992A JP24432992A JPH0618809A JP H0618809 A JPH0618809 A JP H0618809A JP 24432992 A JP24432992 A JP 24432992A JP 24432992 A JP24432992 A JP 24432992A JP H0618809 A JPH0618809 A JP H0618809A
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JP
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color
light
diffraction grating
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color image
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JP24432992A
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Seita Masano
清太 正能
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各次数の回折光の波長の違いによる結像位置
のズレに起因する受光素子面上におけるボケの発生を防
止し、R,G,Bの3つの色光でカラー画像を高精度に
読取ることができるカラー画像読取装置を得ること。 【構成】 カラー画像を結像光学系2により3つのライ
ンセンサー8,9,10を同一基板面上に配置した受光
手段4面上に結像させ、該受光手段で該カラー画像を読
取る際、該結像光学系と該受光手段面との間の光路中に
入射光束を3つの色光に色分解する反射型の1次元ブレ
ーズド回折格子より成る色分解手段3を設けると共に、
該1次元ブレーズド回折格子により色分解された各色光
の波長の違いにより生じる該受光手段面上における結像
位置のズレを補正する補正手段20を該受光手段面近傍
に設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像読取装置に関
し、特に反射型の1次元ブレーズド回折格子より成る色
分解手段で色分解された回折光の波長の違いにより生じ
る集光位置(結像位置)のズレに起因する色ボケを補正
手段又は光源手段を適切に設定することにより、その許
容範囲内に抑え原稿面上のカラー画像情報を高精度に読
取るようにした例えばカラースキャナーやカラーファク
シミリ等に好適なカラー画像読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より原稿面上のカラー画像情報を光
学系を介してラインセンサー(CCD)面上に結像させ
ると共に、該原稿を副走査方向にライン走査し、このと
きのラインセンサーからの出力信号を利用してカラー画
像情報をデジタル的に読取る装置が種々と提案されてい
る。
【0003】例えば図16は従来のカラー画像読取装置
の光学系の要部概略図である。同図において照明用の光
源(不図示)から発した光束で照明された原稿面41の
各点25´,26´,27´からのカラー画像は結像光
学系45を介した後、R,G,Bの色フィルター35,
36,37を通過し3つのラインセンサー(CCD)2
5,26,27を互いに平行となるように同一基板面上
に有限距離離して配置したモノリシック3ラインセンサ
ー面上に結像される。そしてラインセンサー(25,2
6,27)からの出力信号を用いて該カラー画像を読取
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図16に示した従来の
カラー画像読取装置において、通常の結像光学系45の
みを用いてモノリシック3ラインセンサーでカラー画像
の読取りを行なう場合、3つのラインセンサー25,2
6,27で同時に読取れる原稿面41上の読取位置は同
図に示す如く異なる3つの位置25´,26´,27´
となる。
【0005】この為、原稿面41上の任意の位置に対す
る3色(R,G,B)の各信号成分は同時に読取るこが
できず、それぞれ3ラインセンサーで読取り後、一致さ
せ合成する必要が生じてくる。
【0006】これには3ラインセンサーの各ライン間の
距離S1,S2を各画素サイズの整数倍となるように設
定し、これに応じた冗長ラインメモリーを具備した上で
例えばB信号(B信号に基づく信号成分)に対し各G,
R信号(G,R色光に基づく信号成分)を遅延させるこ
とによって3色の合成信号成分を得ている。
【0007】しかしながら上記に示したカラー画像読取
装置において、冗長ラインメモリーを3ラインセンサー
のライン間距離相当に充当することは高価なラインメモ
リーを複数列具備しなければならず、これはコスト的に
みて極めて不利となり、又装置全体が複雑化してくる等
の問題点があった。
【0008】又、読み取り倍率によっては各ライン間の
距離S1,S2が画素サイズの整数倍にならず、この為
モアレ縞や色ズレが発生してくるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は色分解手段としての反射型の1次
元ブレーズド回折格子を用いてカラー画像を複数の色光
に色分解して各々受光手段面上に導光して、該受光手段
によりカラー画像を読取る際、該回折格子により色分解
された各色光(回折光)の波長の違いにより生じる結像
位置(集束位置)のズレを補正する補正手段を利用し
て、あるいは該回折格子により色分解した複数の色光の
分光ピークと略同じ分光ピークの複数の光束を放射する
光源手段を用いることにより、色分解し分離された各色
光における結像位置のズレを補正し、色ボケを許容範囲
内に抑え例えばR,G,Bの3つの色光でカラー画像を
デジタル的に高精度に読取ることのできるカラー画像読
取装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像読取
装置、カラー画像を結像光学系により3つのラインセン
サーを同一基板面上に配置した受光手段面上に結像さ
せ、該受光手段で該カラー画像を読取る際、該結像光学
系と該受光手段面との間の光路中に入射光束を3つの色
光に色分解する反射型の1次元ブレーズド回折格子より
成る色分解手段を設けると共に、該1次元ブレーズド回
折格子により色分解された各色光の波長の違いにより生
じる該受光手段面上における結像位置のズレを補正する
補正手段を該受光手段面近傍に設けたことを特徴として
いる。
【0011】又、本発明のカラー画像読取装置は、光源
手段により照明されたカラー画像を結像光学系により3
つのラインセンサーを同一基板面上に配置した受光手段
面上に結像させ、該受光手段で該カラー画像を読取る
際、該結像光学系と該受光手段面との間の光路中に入射
光束を3つの色光に色分解する反射型の1次元ブレーズ
ド回折格子より成る色分解手段を設けると共に、該光源
手段は3つの分光ピークを有する光束を放射しており、
該3つの分光ピークが該1次元ブレーズド回折格子によ
り色分解された3つの色光の分光ピークと略一致してい
ることを特徴としている。
【0012】
【実施例】図1(A)、(B)は各々本発明の実施例1
の要部平面図(主走査断面)と要部側面図(副走査断
面)である。図2は図1に示した結像光学系を通過した
後の光束の光路を示した一部分の説明図である。
【0013】図中、1は原稿面であり、カラー画像が形
成されている。2は結像光学系であり、本実施例におい
ては射出側の主光線が光軸と平行となって射出する所謂
射出型テレセントリック系となるように構成しており、
カラー画像に基づく光束を後述する色分解手段としての
反射型の1次元ブレーズド回折格子3を介して受光手段
4(モノリシック3ラインセンサー)面上に結像させて
いる。
【0014】色分解手段3は反射型の1次元ブレーズド
回折格子より構成しており、入射光束を反射回折させて
3ラインセンサー4の画素の並び方向と直交する方向に
所定の色光、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の3
原色の色光に分解し反射回折させている。同図では+1
次回折光でR色光、0次回折光でG色光、−1次回折光
でB色光を得ている。
【0015】受光手段4は3つのラインセンサー(CC
D)8,9,10を互いに平行となるように同一基板面
上に配置した所謂モノリシック3ラインセンサーより成
っている。各ラインセンサー8,9,10面上には各々
の色光の基づく不図示の色フィルターが設けられてお
り、又各ラインセンサー8,9,10のライン間隔は色
分解手段3の色分解方向に対応し各々異なった値に設定
している。
【0016】20は補正手段であり、後述するような3
つの光学素子11,12,13より成っており、回折格
子3で色分解された±1次回折光(色光)と0次回折光
とが空間的に完全に分離した領域で、かつ受光手段4の
近傍に配置している。補正手段20は回折光の波長の違
いにより発生する副走査方向SLの結像位置(集束位
置)のズレを補正している。
【0017】又、補正手段20は回折格子3面と受光手
段4面とが光学的に共役な関係となるように副走査方向
にのみ所定の屈折力を有する光学素子(シリンドリカル
レンズ)を有している。
【0018】本実施例では原稿面1上のカラー画像を原
稿面1と結像光学系2との間に配置した不図示のミラー
等より成る走査手段によりライン走査している。そして
該カラー画像からの光束を結像光学系2により集光し、
1次元ブレーズド回折格子3を介して3つの色光に色分
解した後に各色像を各々対応するラインセンサー8,
9,10面上に結像させている。そして受光手段4によ
り各々の色光に基づくカラー画像をデジタル的に読取っ
ている。
【0019】本実施例の色分解用の反射型の1次元ブレ
ーズド回折格子3は図2に示すように、該回折格子3に
より反射回折された光束を−1次光5、0次光6、そし
て+1次光7の3方向に分離し結像光学系2による集束
球面波の光束として各々ラインセンサー8,9,10面
上に結像している。
【0020】1次元ブレーズド回折格子3の光学性質に
より反射回折された各次数の回折光のうち±1次回折光
は、それぞれ波長の違いにより副走査方向の結像位置に
ズレが生じてくる。このときの受光素子4面におけるズ
レ量は次式により求めることができる。
【0021】 Z+1(λ)=L・tan[sin-1{λ/P+sinθ}−θ] …(1) Z-1(λ)=L・tan[sin-1{−λ/P+sinθ}−θ] 但し Z+1:+1次回折光の分離位置 Z-1:−1次回折光の分離位置 L:光軸に沿った回折格子からラインセンサー面までの
距離 P:格子ピッチ θ:入射角 λ:波長 集束球面波のうち格子ピッチ断面内(図1(B),図
2)(副走査断面内)において光軸に対して図面上上側
から1次元ブレーズド回折格子3へ入射する光束(以下
「上側光束」という)と光軸上より1次元ブレーズド回
折格子3へ入射する光束、そして光軸に対して図面上下
側から1次元ブレーズド回折格子3へ入射する光束(以
下「下側光束」という)とでは、それぞれ該1次元ブレ
ーズド回折格子3に対する入射角が異なっている。
【0022】例えば図2に示すように上側光束の入射角
をθ1 、光軸上の光束の入射角をθ0 そして下側光束の
入射角をθ2 としたときθ1 >θ0 >θ2 となる関係で
1次元ブレーズド回折格子3へ入射している。
【0023】この為、上側光束及び下側光束とでは副走
査断面内で入射角θが異なるので各光束の集光位置(結
像位置)が異なってくる。例えば結像光学系2による集
束球面波内に反射型の1次元ブレーズド回折格子3を配
置した場合、結像面内で各次数の回折光の入射角θの相
違により結像位置にズレが生じ、このときのズレに相当
する色ボケが生じてくる。
【0024】この入射角θの相違によるボケは該入射角
に応じて格子ピッチを周辺部から他方の周辺部へ連続的
に変化させて防止する方法、あるいは副走査方向のNA
(開口数)を主走査方向のNAに比べて小さくなるよう
にして防止する方法等で押え込むことができる。
【0025】しかしながら更にカラー画像を高解像で読
取る場合には各回折光の波長の相違による集光位置のズ
レに相当する受光素子(ラインセンサー)面上のボケも
無視できなくなってきている。
【0026】そこで本実施例においては、このボケを補
正する為にモノリシック3ラインセンサー4が配置され
る基板表面上に光学素子11,12,13から成る補正
手段20を配置して上記の問題点を解決している。
【0027】図3は本発明の実施例1の補正手段20周
辺の要部概略図である。同図において図2に示した要素
と同一要素には同符番を付している。尚、同図では回折
光のうち所定の波長の主光線を例として記してある。
【0028】同図において光学素子11,13はシリン
ダー状のレンズ(シリンドリカルレンズ)より成ってお
り、副走査方向にのみ所定の屈折力を有している。光学
素子12は屈折力を持たない例えば平面ガラスより成っ
ており、光学素子11,13を通過した光束に対してピ
ント位置を合わせる為に設けている。
【0029】本実施例においては回折格子3により分光
分離された各次数の回折光のうち−1次回折光5は光学
素子11により集光位置のズレを補正し、ラインセンサ
ー8面上に正確に入射するようにしている。同様に+1
次回折光7は光学素子13により集光位置のズレを補正
し、ラインセンサー10面上に正確に入射するようにし
ている。又、0次回折光6は光学素子12を通過してラ
インセンサー9面上に入射している。
【0030】ここで0次回折光6においては回折格子3
は単なる鏡面として作用する為、±1次回折光で発生す
る集光位置のズレは生じないが光学素子11,13を配
置したことによる±1次回折光のピント移動に対応させ
る為、光学素子12を通過させている。これにより各色
光におけるピント合わせを行っている。
【0031】そして各ラインセンサー8,9,10面上
に結像したカラー画像を各々副走査方向にライン走査し
各色光毎に読取りを行なっている。これにより高解像に
対応した良好なるカラー画像の読取りを行っている。
【0032】本実施例においては結像光学系を射出型テ
レセントリック系となるように構成している。これは次
の理由からによる。
【0033】即ち、主走査断面内の画角に応じた各光束
の回折格子への入射角が一定でない場合、ブレーズド波
長λ0 は変化してくる。このブレーズド波長λ0 のシフ
トズレを防止する為に本実施例においては結像光学系を
射出型テレセントリック系になるように構成し、該結像
光学系からの出射光の各画角の主光線が常に主走査断面
内で垂直入射するようにしている。
【0034】図4は本発明の実施例2の補正手段21周
辺の要部概略図である。同図において図3に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0035】本実施例において前述の実施例1と異なる
点はモノリシック3ラインセンサー4の基板表面4a上
に配置したそれぞれの光学素子11,12,13を一体
化にして補正手段21を構成したことである。その他の
構成は実施例1と略同様である。
【0036】即ち、この一体化された補正手段21とし
ての光学素子14は0次回折光が通過する領域14aで
は平面形状より成り、±1次回折光が通過する端部14
b,14cでは所定の曲率を持つような形状より形成し
ている。これにより前述の実施例1と同様に回折格子3
で分光分離された各次数の回折光が各対応するラインセ
ンサー8,9,10面上に正しく結像するようにしてい
る。
【0037】このように本実施例においては一体化され
た補正手段21を用いることによって前述の実施例1と
同様な効果を得て、かつ装置全体の簡素化を図ってい
る。
【0038】図5は本発明の実施例3の補正手段22周
辺の要部概略図である。同図において図3に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0039】本実施例において実施例1と異なる点は±
1次回折光が通過する補正手段22の一要素の光学素子
をシリンドリカルレンズの代わりにプリズムを用いて構
成したことである。その他の構成は実施例1と略同様で
ある。
【0040】即ち、プリズムを用いることにより±1次
回折光は共に短波長成分の光束が内側に強く屈折されて
移動し、又長波長成分の光束は弱く屈折されて外側に移
動する。従って同図に示すように各プリズム15,17
を配置することにより短波長成分の光束が長波長成分の
光束より強く屈折し、これにより集光位置の違いを補正
し各ラインセンサー8,10面上に正しく結像するよう
にしている。
【0041】このように本実施例においては各プリズム
15,17を補正手段22の一部として構成して前述の
実施例1と同様な効果を得ている。
【0042】図6は本発明の実施例4の補正手段23周
辺の要部概略図である。同図において図3に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0043】本実施例において前述の実施例1と異なる
点はモノリシック3ラインセンサー4の基板上に補正手
段23を構成する光学素子11,12,13を直接取り
付けて構成したことである。その他の構成は実施例1と
略同様である。
【0044】即ち、本実施例においてはモノリシック3
ラインセンサー4上に低屈折率の材質より成るガラス2
4を設け、該ガラス板24上に各光学素子11,12,
13を直接取り付けて(接合)構成している。これによ
り装置全体の簡素化を図り、かつ組立調整も容易にして
いる。
【0045】図7(A),(B)は各々本発明の実施例
5の要部平面図(主走査断面)と要部側面図(副走査断
面)である。
【0046】図8は図7に示した結像光学系を通過した
後の光束の光路を示した一部分の説明図である。図7、
図8において図1、図2に示した要素と同一要素には同
符番を付している。
【0047】図9は本実施例において図8に示す1次元
ブレーズド回折格子3により反射回折された光束5,
6,7の分光特性の説明図である。
【0048】図9に示すように波長域91を持つ−1次
光5、波長域92を有する0次光、そして波長域93を
有する+1次光7の3つの光束に分離され、これらの各
光束5,6,7は各々結像光学系2による集束球面波の
光束として各々ラインセンサー8,9,10面上に結像
している。
【0049】回折格子3で反射回折された各回折光のう
ち±1次回折光5,7はそれぞれ波長の違いによって前
記(1)式に基づき、そのズレ量分だけ受光手段4面上
で結像位置(集光位置)が副走査方向にズレてくる。
【0050】例えばこのときの0次回折光と±1次回折
光の波長によるラインセンサー面上における副走査方向
の集光位置のボケ(強度分布)は図12に示すような波
形となって現われ、特に±1次回折光5,7のボケが大
きくなっていることが分かる。
【0051】尚、0次回折光6においては回折格子は単
なる鏡面として作用する為、同図に示すように波長によ
る集光位置のズレは生じなく鋭い形状をしている。
【0052】そこで本実施例においては分光分布に3つ
の分光ピークを持つ例えば螢光灯より成る光源手段を用
いて、該回折光の読取り波長域を制限し、回折格子3で
分光分離された±1次回折光の波長による集光位置の違
いによるラインセンサー面上のボケを少なく抑え、上記
の問題点を解決している。
【0053】この光源手段としての螢光灯の分光特性は
図10に示すように3つの分光ピークを持ち、それぞれ
の分光ピークが回折格子3によって分光的に分離された
−1次光、0次光、そして+1次光の分光ピークと略一
致するように各要素を設定している。
【0054】この光源(螢光灯)からの光束で照明され
た原稿面1からの反射光束は回折格子3によって図11
に示すような波長域を持つ−1次光、0次光、そして+
1次光にそれぞれ分光分離される。
【0055】このとき各ラインセンサー8,9,10面
上における0次回折光6と±1次回折光5,7の副走査
方向の集光位置のズレに相当するボケ(強度分布)は図
13に示すようにボケの少ない良好なる波形となり、こ
れにより該副走査方向の高解像力を良好に保持してい
る。
【0056】このように本実施例においては3つの分光
ピークを持つ螢光灯を用いることにより、1次元ブレー
ズド回折格子で回折される各回折光の波長域を制限し、
該波長に依存する集光位置のズレを小さく抑え、これに
より総合的な副走査方向の読取り分解能を保持してい
る。
【0057】尚、本実施例において光源手段として分光
ピークが互いに異なる複数の螢光灯(光源)を組み合わ
せて実施例5と同様の光源手段を構成し、各光束で原稿
面を照明するようにしても良い。
【0058】例えば光源手段として図14に示すように
2つの分光ピークを有する第1螢光灯と図15に示すよ
うに1つの分光ピークを有する第2螢光灯より構成し、
双方を同時に点灯させ原稿面を照明するようにしても良
い。
【0059】このとき0次回折光と+1次回折光の各々
の分光ピークに第1螢光灯の2つの分光ピークが一致す
るように設定し、又−1次回折光の分光ピークに第2螢
光灯の分光ピークが一致するように設定すれば前記図1
0に示した光源手段の分光分布とほぼ等価な分光特性を
得ることができる。
【0060】これによれば回折格子によって分光分離さ
れる各次数の回折光の波長域を実施例5と同様、効果的
に制限することができ、ラインセンサー面上におけるボ
ケを許容範囲内に抑えることができる。
【0061】このように分光ピークが互いに異なる複数
の螢光灯を組み合わせて所望の分光特性を得るように構
成すれば実施例5と同様な効果を得ることができ、かつ
光源設定の自由度を増すことができるので好ましい。
【0062】
【発明の効果】本発明によればカラー画像を色分解手段
としての反射型の1次元ブレーズド回折格子を介してモ
ノリシック3ラインセンサーより成る受光手段で読み取
る際、該回折格子で色分解された各回折光の波長の違い
により生じる受光手段面上での結像位置(集光位置)の
ズレを補正する補正手段を該受光手段近傍に設け、ある
いは各回折光の波長域を制限する分光特性を有した光束
を放射する光源手段を用いることにより、該結像位置の
ズレに起因する副走査方向のボケを許容範囲内に抑える
ことができ、かつ総合的な副走査方向の分解能を良好に
保持し、カラー画像を高精度に読取りができるカラー画
像読取装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部平面図と要部側面図
【図2】 図1の結像光学系を通過した後の光束の光路
を示した一部分の説明図
【図3】 本発明の実施例1の補正手段周辺の要部概略
【図4】 本発明の実施例2の補正手段周辺の要部概略
【図5】 本発明の実施例3の補正手段周辺の要部概略
【図6】 本発明の実施例4の補正手段周辺の要部概略
【図7】 本発明の実施例1の要部平面図と要部側面図
【図8】 図7の結像光学系を通過した後の光束の光路
を示した一部分の説明図
【図9】 本発明の実施例5の回折格子により分離され
た各回折光の分光分布を示す説明図
【図10】 光源の分光分布を示す説明図
【図11】 図10の光源で照明したときの各回折光の
分光分布を示す説明図
【図12】 各回折光の波長の違いによる集光位置のボ
ケを示す説明図
【図13】 本発明の実施例5の各回折光のボケを補正
したときの説明図
【図14】 本発明の実施例6の光源の分光分布を示す
説明図
【図15】 本発明の実施例6の光源の分光分布を示す
説明図
【図16】 従来のカラー画像読取装置の光学系の要部
概略図
【符号の説明】
1 原稿面 2 結像光学系 3 色分解手段(反射型1次元ブレーズド回折格子) 4 受光手段(モノリシック3ラインセンサー) 5,6,7 反射回折光 8,9,10 ラインセンサー 20,21,22,23 補正手段 11,13 シリンドリカルレンズ 12 平面ガラス 15,17 プリズム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を結像光学系により3つのラ
    インセンサーを同一基板面上に配置した受光手段面上に
    結像させ、該受光手段で該カラー画像を読取る際、該結
    像光学系と該受光手段面との間の光路中に入射光束を3
    つの色光に色分解する反射型の1次元ブレーズド回折格
    子より成る色分解手段を設けると共に、該1次元ブレー
    ズド回折格子により色分解された各色光の波長の違いに
    より生じる該受光手段面上における結像位置のズレを補
    正する補正手段を該受光手段面近傍に設けたことを特徴
    とするカラー画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記3つのラインセンサーは互いに平行
    となるように配置しており、前記結像光学系は射出型テ
    レセントリック系より構成しており、前記色分解手段は
    入射光束を該ラインセンサーの画素の並び方向と直交す
    る方向に色分解していることを特徴とする請求項1のカ
    ラー画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は前記1次元ブレーズド回
    折格子面と前記受光手段面とが光学的に共役な関係とな
    るように副走査方向に屈折力を有する光学素子を有して
    いることを特徴とする請求項1のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は前記1次元ブレーズド回
    折格子からの±1次回折光に対して集光作用を有してお
    り、かつ0次回折光と該±1次回折光が空間的に分離す
    る位置に配置したことを特徴とする請求項1のカラー画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 光源手段により照明されたカラー画像を
    結像光学系により3つのラインセンサーを同一基板面上
    に配置した受光手段面上に結像させ、該受光手段で該カ
    ラー画像を読取る際、該結像光学系と該受光手段面との
    間の光路中に入射光束を3つの色光に色分解する反射型
    の1次元ブレーズド回折格子より成る色分解手段を設け
    ると共に、該光源手段は3つの分光ピークを有する光束
    を放射しており、該3つの分光ピークが該1次元ブレー
    ズド回折格子により色分解された3つの色光の分光ピー
    クと略一致していることを特徴とするカラー画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光源手段は単一又は複数の螢光灯よ
    り成っていることを特徴とする請求項5のカラー画像読
    取装置。
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