JPH0618797U - カメラ用三脚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一脚の外観を呈し、一脚様の起動性をもたせ
る。 【構成】 三本の脚パイプ１，１，１の各上端を、頂端
に雲台固定螺子４を突設した基盤３に対して放射方向に
約２０度の範囲でピン軸６を介して旋回自在に枢着す
る。各脚パイプ１は、内側の隣接する面７，７が１２０
度になり、閉脚状態の束ねた断面が、中心から放射方向
に三等分した１２０度の点対称構造になり、一本の外観
を呈することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はカメラ用三脚の改良に関するものであり、殊に通常は一脚として使用 し、一脚の外観を呈すると共に、三脚としても使用することができるカメラ用三 脚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりカメラ用三脚として種々のものが使用されているが、特に報道用とし て使用する場合は移動性及び起動性が要求されるため一脚の専用脚を使用するか 、または三脚を折り畳んだ儘使用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、一脚の外観を呈し、通常は一 脚として使用すると共に、必要に応じて三脚としても使用可能なカメラ用三脚を 提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るカメラ用三脚は、適宜長さの三本の脚パイプの各上端を、頂端に 雲台固定螺子を突設した基盤に対して放射方向に所定の角度範囲で旋回自在に枢 着したカメラ用三脚において、上記三本の脚パイプを閉脚して束ねた断面が、中 心から放射方向に三等分した１２０度の点対称構造になり、一本の外観を呈する ことを要旨とするものである。 また上記各脚パイプを、順次径を異にする扇状断面の複数のパイプ部材を挿入 した構造にし、適宜固定手段によって相互のパイプ部材を少なくとも伸長位置で 固定または釈放する構成にした伸縮機構付カメラ用三脚を提供することを要旨と するものである。

【０００５】

【作用】 上記構成の三脚は、通常は一脚として使用することを目的とするものであり、 三本の脚パイプを閉じた状態で使用する。即ち、各脚パイプの内面側管壁が１２ ０度の屈折角をもった構造になっているため、脚パイプを閉じると三本の脚パイ プによって３６０度に亙って柱状を形成するようになり、一本の棒様の外観を呈 する。

【０００６】 また上記各脚パイプを複数のパイプ部材を順次挿入して伸縮自在に構成するこ とにより、該三脚を小さく折り畳むことが可能となり携行が容易となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係るカメラ用三脚の実施例を図面に従って説明する。 図１及び図２は第一の実施例を示すものであり、符号１，１，１は脚パイプで ある。該各脚パイプ１は、先端部が徐々に細くなった異形断面のパイプ状を呈し 、基端部にブラケット２を固設すると共に、上端に雲台固設用螺子４を突設した 基盤３に対して円周方向に等配突設した支持突起５，５，５に対してそれぞれピ ン軸６，６，６を介して放射方向回動自在に軸着し、各脚パイプ１が所定の角度 範囲α（＝約２０度）で拡開する構成になっている。

【０００８】 また各脚パイプ１は、全脚を束ねた位置で隣設する脚パイプ１と当接平面を形 成するように、隣接する面７，７が１２０度の扇状断面を形成し、基盤３の中心 Ｏを中心とする１２０度の点対称形状をなして取り付けられている。各脚パイプ １の先端には、該脚パイプ１端を閉止すると共に支持面に安定当接するための石 突８を構成してなる。

【０００９】 即ち、上記構成によれば、三本の脚パイプ１，１，１を閉じた状態では、該脚 部の横断面は、図１（ｂ）に示すように、三本の脚パイプ１の隣接する面７，７ によって三分割した柱状を形成するようになり、一本の棒様の外観を呈する。従 って、一本脚のカメラ用支持脚と同様に使用することができ、起動性を発揮する ことができる。

【００１０】 また、三本の脚パイプ１，１，１を拡開した状態では、図２に示すように通常 の三脚としても使用することができる。

【００１１】 次に図３及び図４に従って、本考案の他の実施例を説明する。 本実施例では前記第一実施例の脚パイプを伸縮自在にした構造を示すものであ り、順次摺動自在に内挿した扇状断面を有する外パイプ部材１ａ，中パイプ部材 １ｂ，内パイプ部材１ｃによって伸縮脚１を構成してなる。各パイプ部材間には 、梃子レバー式或は螺子式等の公知の締結構造９が、該締結構造９の突起部をそ れぞれ伸縮脚１の外側に位置して構成してある。

【００１２】 内パイプ１ｃの先端に固設した石突８は、外パイプ部材１ａの断面と同一の外 形を構成し、伸縮脚１，１，１を閉じた状態では一個の円柱状を呈するようにな る。

【００１３】 上記構成の三脚は伸縮脚１，１，１を所望の長さに伸長して使用し、収納時に 短縮することができるため、運搬時等の携帯に有利であり、また前記第一の実施 例と同様に一脚としての使用に好適である。

【００１４】 尚、前記実施例では脚パイプまたはパイプ部材の断面を扇状のものについて説 明したが、図５に示すように、部材の外側面が扇状曲面より曲率半径が小さい曲 面１０によって形成したもの（ａ）、或は多角形状の面１１によって形成したも の（ｂ）でも同様に構成することができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように本考案に係るカメラ用三脚は、脚を閉じた状態では一脚の外 観を呈するだけでなく、一脚のものと同様な起動性を発揮することができる特徴 を有するものであり、本考案実施後の実用的効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るカメラ用三脚の第一の実施例を示
す閉脚状態の正面図（ａ）とＡ−Ａ線拡大断面図であ
る。

【図２】同開脚状態の斜視図である。

【図３】第二の実施例を示す一部開脚伸長状態の正面図
である。

【図４】図３におけるＢ−Ｂ線拡大断面図である。

【図５】（ａ）及び（ｂ）は、それぞれ他の実施例を示
す閉脚状態の脚部横断面図である。

【符号の説明】

１ 脚パイプ，伸縮脚 １ａ，１ｂ，１ｃ パイプ部材 ２ ブラケット ３ 基盤 ４ 雲台固設用螺子 ５ 支持突起 ６ ピン軸 ７ 隣接する面 ８ 石突 ９ 締結構造 １０ 曲率半径が小さい曲面 １１ 多角形状の面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜長さの三本の脚パイプの各上端を、
   頂端に雲台固定螺子を突設した基盤に対して放射方向に
   所定の角度範囲で旋回自在に枢着したカメラ用三脚にお
   いて、前記三本の脚パイプを閉脚して束ねた断面が、中
   心から放射方向に三等分した１２０度の点対称構造にな
   り、一本の外観を呈することを特徴とするカメラ用三
   脚。
2. 【請求項２】 前記各脚パイプが、順次径を異にする扇
   状断面の複数のパイプ部材を挿入すると共に、適宜固定
   手段によって相互のパイプ部材を少なくとも伸長位置で
   固定または釈放する構成にしたことを特徴とする請求項
   １記載のカメラ用三脚。