JPS5822324Y2 - パラボラアンテナ取付台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、パラボラアンテナの取付角度が容易に変更
でき、大量生産に適し、しかもコンパクトで迅速に収納
箱に収納できるパラボラアンテナ取付台に関するもので
ある。

従来この種のパラボラアンテナ取付台は、多数個の形鋼
等を組み合わせて構成させていたので、加工に長時間を
要するばかりでなく、組立てが面倒で、またパラボラア
ンテナ取付台の搬送用収納箱へ収納するときコンパクト
に、かつ迅速にできず、組立て後には捩れが残る場合が
多く、また安価に提供できず、一般需要者に対して大量
に普及させるのに適したものはなかった。

そこで、この考案は上記事情に鑑み取付台を少数個のパ
イプ部材で構成させ大量生産に適するようにし、基枠を
伸縮可能とし収納箱へコンパクトに、かつ迅速に収納で
きるようにしたものである。

以下、この考案を添付する図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。

パラボラアンテナ１の裏面中央には環状の取付リング２
を固着する。

この取付リング２上方にブラケット３を取付け、枢軸４
を横架して調整内管５の先端を枢支する。

取付リング２の下方には、コ字状に形成したパイプ製支
持枠６の中間部を、略半円弧状に屈曲成形した抱持ブラ
ケット７により回動自在に支持させ、この抱持ブラケッ
ト７を固着する。

なお、抱持ブラケット７は支持枠６を十分に保持させる
ため、その中間部より若干短かやの長さに設定する。

調整管８は、前記内管５と、こ（の内管５を前後に摺動
させる外管９とよりなり、内管５を外管９内を摺動させ
適宜長さとして外管９の管壁に螺着したセットボルト１
０をねじ込んで、調整管８の長さを定め、内管５外周面
にはパラボラアンテナ１の仰角を、外管９先端位置で判
断できるように目盛を刻設する。

パラボラアンテナの設置場所に載置するＵ字状パイプ製
基枠１１は、Ｕ半枠１２と直線状の側枠１３とよりなり
、側枠１３内にＵ半枠１２先端を挿入させ、摺動させ適
宜長さとして側枠１３の管壁に螺着したセットボルト１
４をねじ込んで、基枠１１の側部長さを定める。

Ｕ半枠１２の中間部にブラケット１５を固着し、枢軸１
６を横架し前記外管９０基端を枢支する。

また、第２図および第３図に示すように前記コ字状パイ
プ製支持枠６の両端は側枠１３に横架した枢軸１７に枢
支し、さらに支持枠６の両端内面には停止板１８がリベ
ット１９により固着され、側枠１３側面に外方に向けて
突設したストッパー兼締付ポル） ２０に停止板１８下
面の切り込み２１を係止させボルト２０で締着する。

なお、停止板１８の切り込み２１開口側部外面にリブ２
２を突設させボルト２０の頭部を係止させ切り込み２１
より離脱するのを防止する。

次に、このパラボラアンテナ取付台の作動について説明
する。

まず、パラボラアンテナ１の取付角度のうちで水平方向
の調整は、基枠１１ごと所定方向まで移動させ、設置場
所に基枠１１をセットボルト等で固着する。

次に、パラボラアンテナ１の仰角調整は、調整管８の内
管１５を外管９から抜き差ししてセットポル） １０を
ねじ込んで行う。

このとき、パラボラアンテナ１は、裏面上方が一点で、
裏面下方が水平状直線で支持され、調整管８の長さを伸
縮させると支持枠６の中間部を支軸として仰角を変化さ
せる。

仰角の微動調整は調整管８の長さをわずかに伸縮させて
行う。

このパラボラアンテナ取付台を搬送用等の収納箱に収納
するときは、第４図に示すように調整管８の内管を外管
９より抜き外し、支持枠６の上方を前方へ伏動させ、パ
ラボラアンテナ１を基枠１１に平行になるようにし、そ
の後第５図に示すように突き出た基枠１１のＵ半枠１２
を、側枠１３内に進入、収縮させて行う。

この取付台を組立てるには、基枠１１を伸長せしめセッ
トボルト１４で個定し、支持枠６を起立させ内管５基端
部を外管９先端部内に挿入させてセットボルト１０にて
固定する。

この考案は、上述のようにパラボラアンテナ裏面上方に
伸縮可能な調整管の先端を枢着しパラボラアンテナ裏面
下方にはコ字状パイプ製支持枠の中間部を回動自在に取
付け、両側部を伸縮可能にしたＵ半枠中間部に調整管の
基端を枢着し、Ｕ字状パイプ製基枠両側部の側枠にはコ
字状パイプ製支持枠の両端を枢着させたパラボラアンテ
ナ取付台に係わるもので、形鋼等と異なりパイプ部材で
構成させ、パラボラアンテナ取付角度調整に係止孔や保
合ピンが不要になるようにし、至極簡単な構成としたた
め大量生産に適する。

また、多数個の形鋼等を使用したのと異なり、組立ても
簡単にでき、パラボラアンテナ取付角度の調整も容易が
つ確実にできる。

その上、搬送用等の収納箱への収納は、基枠が伸縮自在
であるので、より一層コンパクトに迅速にできる。

しかも、少数個のパイプ部材で構成されているので、組
立て後捩れが残るようなことはない。

したがって、パラボラアンテナ取付台を安価に提供でき
、一般需要者に広く普及させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図および第
３図は第１図のコ字状パイプ製支持枠のＵ字状パイプ製
基枠の側枠への取付関係を示す斜視図、第４図は第１図
のパラボラアンテナ取付台を収納箱に収納するため折り
たたむ過程を説明する側面図、第５図は第１図のパラボ
ラアンテナ取付台を収納箱に収納する直前の折りたたみ
が完了した状態を説明する側面図である。 １・・・・・・パラボラアンテナ、８・・・・・・調整
管、６・・・・・・コ字状パイプ製支持枠、１１・・・
・・・Ｕ字状パイプ製基枠、１２・・・・・・Ｕ字状パ
イプ製基枠のＵ半枠、１３・・・・・・Ｕ字状パイプ製
基枠の側枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パラボラアンテナ裏面上方に伸縮可能な調整管の先端を
   枢着しパラボラアンテナ裏面下方にはコ字状パイプ製支
   持枠の中間部を回動自在に取付け、両側部を伸縮可能に
   したＵ字状パイプ製基粋のＵ半枠中間部に調整管の基端
   を枢着し、Ｕ字状パイプ製基枠両側部の側枠にはコ字状
   パイプ製支持枠の両端を枢着させたことを特徴とするパ
   ラボラアンテナ取付台。