JPS6034876Y2 - カメラ用三脚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カメラ用の三脚、特に、多目的に利用できる
三脚に関するものである。

従来の三脚は、低姿勢での撮影を可能にするため、三脚
を主脚と副脚から構威し、該三脚が大きな角度に拡がっ
た状態でもカメラ支持を可能にしている。

また、カメラ取付台は首振り可能にして撮影角度を任意
に選択できるようにすると共に、該取付台を昇降自在に
してカメラ高さの微調整を可能にしたものが用いられる
。

ところが、この種のカメラ用三脚では、低姿勢での撮影
に於いて、フラッシュをカメラに対して正確に対応させ
た位置に固定できない。

すなわち第１には、フラッシュ取付台となる他の固定台
がなかったこと、及び低姿勢でのカメラ及びフラッシュ
の固定ができなかったことがその原因である。

本考案は、上記従来の欠点を解消して、極端な低姿勢で
もカメラ及びフラッシュを安定に固定でき、しかも、こ
れらの関係を任意に微調整できるようにすることを目的
とする。

本考案は、上記目的達成のため、１脚支持体の中央に昇
降自在の主支柱を貫通させると共に、該脚支持体の主脚
枢支部の下方から副脚を延長させてその先端を主脚の第
１段目に摺動自在で且任意の位置に固定できるようにし
、主支柱の上端に首振り自在の第１固定台を取付けると
共に、該第１固定台を摺動自在に挿通する副支柱の先端
に首振り自在の第２固定台を取付け、さらに、上記主支
柱をその中程で分割可能にしたヨ基本的構成を採る。

本考案は上記構成によって、主脚を大きく拡げて第１固
定台を低姿勢に維持することができると共に、主支柱が
分離できるためこの状態でもその下端が三脚設置面につ
かえる心配がなく極端な低姿勢が確保でき、この姿勢で
副支柱を横向きに固定して一方の第１固定台にカメラを
、他方の第２固定台にフラッシュを取付る等の多目的の
使用ができる。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に本考案実施例の三脚の脚部の構造を示すが、主
支柱１は三脚を放射状に枢支する脚支持体２の中央を貫
通し、該脚支持体の側部に配したバンドル３で回動させ
る歯車（図示せず）が前記主支柱に設けたラック部４と
かみ合い、前記バンドルの回動操作で該主支柱が昇降す
る。

三脚の各脚は伸縮自在の主脚５と副脚６とから成り、三
つの主脚５，５．５にそれぞれ副脚６が連結されている
。

各副脚は、脚支持体２の主脚枢支部の下方でその一端が
枢支されており、他端は、各主脚５の第１段目土脚の先
端でこれと並行に摺動するブロック７により回動自在に
取付られ、さらに該ブロックには、第１段目の主脚の先
端部に平行に固定した軸８が挿通し、該軸に先端部が当
接できるようにした固定ネジ（図示せず）が該ブロック
に螺合し、外部に突設した該固定ネジのつまみ９の操作
によりブロック７を軸８の任意に固定できるようにしで
ある。

（第４図）三つの脚５．５． ５はすべて同じ構成で、
各脚は共に複数段の伸縮固定自在の管材から構成される
。

前記主支柱１は、上半部１ａ、下半部１ｂから威り、二
つに分離可能になっており嵌め込み又は螺合等の手段で
一体に連結され、この連結状態ではラック部４が一致す
るようになっている。

また、主支柱１の上端部には第２図の如くブラケット１
０が固定され、該ブラケット１０に第１固定台１１を回
動自在に取付けると共にブラケットから突出させたバン
ドル１２の締め込みにより適宜摩擦式固定手段で任意の
角度に固定できるようになっている。

また、前記第１固定台１１は略り字型の形状でその中程
を副支柱１３が挿通し、歯車とラックの組み合せにより
第１固定台１１から突出させたバンドル１４の操作で前
記副支柱が進退するようになっている。

前記副支柱１３の先端には第２固定台１５が副支柱１３
に対して３６０度の首振り自由度を持ち且、該副支柱の
軸線を中心に回動できるように取付けられている。

このため、第２取付台１５と副支柱１３とは３個のまわ
り対偶要素で連結されている。

また、各まわり対偶部に摩擦式固定手段を設け、この固
定手段の操作バンドル１６．１７．１８を外部に突出さ
せてこれにより、任意の姿勢に各要素を固定できるよう
にしである。

従って、第２固定台１５は、前記自由度で首振り自在で
あると共に任意の姿勢に固定できる。

尚、第１固定台１１及び第２固定台１５には、固定ネジ
１９が設けられており、これにより、これら取付台にカ
メラ及びその他の補助機材を取付けることができる。

上記した実施例の三脚によれば、各主脚を拡いて、第１
図の状態と威し、第２固定台１５にカメラを固定すると
、通常のカメラのみの使用状態が得られ、このとき、主
支柱１及び副支柱１３が共に昇降可能であるから、各主
脚５，５．５の伸長度を固定したままでの昇降ストロー
クが長くなる。

また、この状態で、第１固定台１１にフラッシュ等を取
付けることも可能である。

次いで、主支柱１の下半部１ｂを取外して最大限に主脚
５．５．５を拡げ、しかも、各主脚を最も短く縮めた状
態にすれば、第３図のように、支持体２が最も低い位置
に固定できる。

この状態で第１固定台１１を最下位に降下させても主支
柱１は上半部１ａだけであるから三脚設置面につかえな
い。

さらに、この状態でバンドル１２に対応する摩擦式固定
手段により第１固定台１１を正立状態に固定し、副支柱
１３を横向きにさせると、同図の如く、第２固定台１５
にカメラ２０を、他方の第１固定台１１にフラッシュ２
１を固定することができる。

尚、前記フラッシュとカメラの関係を逆転させることも
可能であることは言うまでもなく、さらに、第３図の状
態に於いてカメラ２０の首振り角度も３６０度の範囲に
調節できる。

尚、上記実施例に於いて各副脚６の両端部を摺動可能に
してその両端部を任意に固定できるようにすることも可
能であり、このようにすれば、三脚を折りたたんだ時の
各主脚５． ５．５の拡がり度が少なくなる。

本考案は上記の構成であるから、以下の利点を有する。

（１） 極低姿勢でカメラと他の補助機材を並べて固
定した撮影姿勢が採れるとともに、この間隔の調節も容
易である。

（２）主脚、主支柱、副支柱、及び第１、第２固定台の
関係は十分な自由度を持つため、撮影姿勢の制約が極端
に少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の下部構造の斜視図、第２図はそ
の上部構造の斜視図、第３図は使用状態の説明図、第４
図はブロック７近傍の説明図であり、図中 １・・・・・・主支柱、 ２・・・・・・脚支持体、 ６・・・・・・副脚、 ７・・・・・・ブロック、 １１・・・・・・第１固定台、 １３・・・・・・ 副支柱、 １５・・・・・・第２固定台、 １ａ・・・・・・上半部、 １ｂ・・・・・・下半部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脚支持体２の中央に歯車・ラック機構で昇降される主支
   柱１を貫通させると共に該脚支持体の主脚枢支部の下方
   に副脚６の一端を枢支してその他端を主脚５の第１段目
   に摺動自在に設けたブロック７に枢支し、主支柱１の上
   端に第１固定台１１を首振り自在に取着し、さらに該第
   １固定台に副支柱１３を挿通させると共にこの副支柱１
   ３を歯車、ラック機構により進退可能にし、該副支柱の
   先端に該軸線に対して回動可能で且３６０度の首振り自
   由度を持つ第２固定台１５を連設し、加えて、上記主支
   柱１を上半部１ａと下半部１ｂに分割可能にしたカメラ
   用三脚。