JPH0618755B2 - ダイナミックダンパ成型用金型構造 - Google Patents

ダイナミックダンパ成型用金型構造

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JPH0618755B2
JPH0618755B2 JP19561188A JP19561188A JPH0618755B2 JP H0618755 B2 JPH0618755 B2 JP H0618755B2 JP 19561188 A JP19561188 A JP 19561188A JP 19561188 A JP19561188 A JP 19561188A JP H0618755 B2 JPH0618755 B2 JP H0618755B2
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rubber
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vibration
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成彦 林
雅昭 山下
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はダイナミックダンパ成型用の金型構造に関す
る。
ものである。
従来の技術 一般にエンジン等の振動体を車体に防振支持するための
一手段としてダイナミックダンパが使用されているが、
このダイナミックダンパの基本的な構造を第3図に示
す。即ち前記エンジン等の振動体側に固定される支持金
具1と、適宜な体積及び重量を保持する錘2と、前記支
持金具1と錘2との間に介挿固定される防振ゴム3とを
具備しており、このような構成によれば振動体の振動が
支持金具1から振防ゴム3を介して錘2に伝えられて、
錘2の質量及び防振ゴム3の厚み,弾性係数等により決
定される固有振動数によって振動体の振動を減衰させる
ことができる。
前記錘2としては通常圧延鋼材が使用されており、錘2
の製造に際しては、鋸盤等を用いてこれらの圧延鋼材を
予め所定の形状及び大きさを保持して切断した後、得ら
れた錘2と前記支持金具1とを、該支持金具1が挿入配
置されるキャビティを持つ下型と、錘2が挿入配置され
るキャビティ及び振防ゴム3とが流入固化されるキャビ
ティを持つ中型と、該中型の上部に配置される上型と、
中型に形成された防振ゴム用のキャビティ内に溶融ゴム
を流し込むゲートとを具備した金型を用いて、前記支持
金具1と錘2との間に溶融ゴムを流し込み、且つ固化し
て防振ゴム3を形成する手段が一般に採用されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来のダイナミックダンパ成型
用金型構造にあっては、得られた錘2の寸法誤差に応じ
て、防振ゴム3の厚みにばらつきが発生してしまい、ダ
イナミックダンパとしての防振特性が得られないことが
あるという課題があった。即ち前記した如く錘2は、鋸
盤等を用いて圧延鋼材を所定の形状及び大きさに切断し
たものを用いているため、その寸法,上下の平行度及び
表面状態が万全であるとはいい難い。又、金型の錘2が
挿入配置されるキャビティは、前記錘2のばらつき最大
寸法に設定されているため、前記ゲートを介して防振ゴ
ム用のキャビティ内に溶融ゴムを流し込んだ際に、図外
の金型と錘2との間に隙間が生じ易く、従って流入した
ゴムの厚みが大きくなったりすることがある。そのた
め、本来のダイナミックダンパとしての周波数特性が得
られず、防振性能に悪影響を及ぼしてしまうという難点
を有している。
一方上記に対処するために、前記錘2の精度を向上させ
る手段が考えられるが、そのためには従来の鋸盤等を使
用した切断加工に加えて、高精度な切削加工機を行わな
ければならず、錘2の加工に要するコストが上昇してし
まうという問題点を有している。
そこで本発明はこのような従来のダイナミックダンパの
成型時に発生する課題を解消して、前記防振ゴム3の厚
みのばらつきをなくして、ダイナミックダンパとしての
防振特性を高めることができる成型用金型構造を提供す
ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、支持金具が挿入
配置されるキャビティを持つ下型、錘が挿入配置される
キャビティ及び防振ゴムが流入固化されるキャビティを
持つ中型と、該中型の上部に配置される上型と、前記中
型と上型を貫通して形成されて、中型に形成された防振
ゴム用のキャビティ内に溶融ゴムを流し込むゲートとを
具備して成り、前記支持金具と錘との間に防振ゴムを介
挿固定したダイナミックダンパを成型する金型構造にお
いて、前記上型の複数箇所に、中型に形成されたキャビ
ティ内に流し込まれた溶融ゴムの固化時に、該中型内に
挿入配置された錘の一面からこの錘を防振ゴム側へ均等
な力で押動する押さえピンを配置したダイナミックダン
パ成型用金型構造にしてある。
作用 このような構成によれば、下型に形成されたキャビティ
に支持金具を挿入配置し、該下型の上方に中型をセット
してこの中型に形成されたキャビティ内に予め圧延鋼材
を所定の形状及び大きさを保持して切断した錘を挿入配
置し、この中型上方から上型をセットすると、上型の複
数箇所に配置された押さえピンが錘に対して均等な力で
押動するように動作する。従ってこの状態下で溶融ゴム
を中型に形成されたキャビティ内に送り込み、固化させ
る際に、該中型内に挿入配置された錘の一面から前記押
さえピンが錘の複数箇所で錘を防振ゴム側へ均等な力で
押動するので、溶融ゴムの注入される容積が正確に保た
れると同時に、錘と防振ゴムとの間に余分な空隙部が形
成されることがなくなり、従って得られた防振ゴムの厚
みが大きくなったり、更に該防振ゴムが錘の表面に沿っ
て広がってバリが発生するという現象をなくすことがで
きる。又上記の押さえピンの押動力が不均一である場合
であっても、この押さえ力のばらつきが錘の塑性変形に
より吸収され、錘に対する押動力は全面に亙って均一に
保持されるという作用がもたらされる。
実施例 以下図面を参照して本発明にかかるダイナミックダンパ
の成型用金型構造の一実施例を説明する。
第1図は上記金型の要部断面図であり、図中11はベー
ス板,12は下型であって、該下型12は固定具12a
にてベース板11に固着されている。この下型12には
前記支持金具1が挿入配置される断面略L字状のキャビ
ティ20が形成されている。
13は中型であり、この中型13には前記防振ゴム3が
流入固化されるキャビティ30と、前記錘2が挿入配置
されるキャビティ40とが一体的に形成されている。
14は上型,15はスプルーブッシュ,16はランナ板
下,17はランナ板上,18は上取付板,19はカム板
であり、上記上型14とランナ板下16とは、固定具2
2を用いて固着されている一方、ランナ板上17と上取
付板18とは固定具23を用いて固着されている。又上
取付板18に設置されたロケートリング24に付設され
た支持杆25の下端部に、溶融ゴムのランナ26が取り
付けられている。このランナ26は溶融ゴムの流通路2
7に連結されている。この溶融ゴムのゲート27は、前
記ランナ板下16,上型14に付設されたスプルーブッ
シュ15及び中型13内を貫通して、該中型13に形成
された前記キャビティ30に連通している。
一方本発明にあっては、前記上型14の複数箇所にピン
挿通孔28,28が貫設されていて、このピン挿通孔2
8,28の内方に押さえピン29,29が配置されてい
る。該押さえピン29,29は、その上端部がランナ板
下16の下面に当接しており、又押さえピン29,29
の下端部には尖頭部29a,29aが形成されている。
即ちこの尖頭部29a,29aは、成型時にキャビティ
40内に挿入配置される前記錘2の上面に当接して、該
錘2をキャビティ30側へ押動する機能を有している。
かかる構成による本発明の成型用金型の作用を以下に説
明する。即ち先ずベース板11に対して固定具12aを
用いて下型12を固着し、この下型12に形成されたキ
ャビティ20に、断面略L字状の支持金具1(第3図参
照)を挿入配置する。次に該下型12の上方に、中型1
3をセットして、この中型13に形成されたキャビティ
40内に、予め圧延孔材を所定の形状及び大きさを保持
して切断した錘2を挿入配置し、この中型13の上方か
ら上型14及びこの上型14と一体に固着されたランナ
板下16をセットする。尚、上記の下型12,中型1
3,上型14の上下位置関係は、カム板19により適正
に規制されている。
この時上型14の複数箇所に貫設されたピン挿通孔2
8,28内に配置された押さえピン29,29が、その
下端部に形成された尖頭部29a,29aを錘2に対し
て均等な力で押動するように動作する。
この状態で図外の溶融ゴムの供給源から得られる溶融ゴ
ムを、ランナ26及びゲート27を経由して中型13に
形成されたキャビティ30内に送り込み、且つ固化させ
る。すると該中型13のキャビティ40内に挿入配置さ
れた錘2の上面から、前記押さえピン29,29の下端
部に形成された尖頭部29a,29aが第2図に示した
ように錘2の4箇所2a,2b,2c,2dにて該錘2
をキャビティ30側へ均等な力で押動するので、該錘2
とキャビティ30内で固化する防振ゴム3との間に余分
な空隙部が形成されることがなくなり、従って得られた
防振ゴム3の厚みが大きくなったり、更に該防振ゴム3
が錘2の表面に沿って広がってバリが発生するという現
象をなくすことができる。
上記の動作に際して、押さえピン29,29の錘2に対
する押動力が不均一であった場合であっても、この押さ
え力のばらつきが前記押さえピン29,29の尖頭部2
9a,29aが当接する錘2の塑性変形により吸収さ
れ、錘2に対する押動力が不規則になる惧れがない。
このような動作に基づいて得られた防振ゴム3は、厚み
にばらつきが生じることがなくなり、本来のダイナミッ
クダンパとしての周波数特性が得られて、使用時におけ
る防振性能を良好に維持することが可能となる。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかるダイナミック
ダンパ成型用金型構造によれば、支持金具が挿入配置さ
れるキャビティを持つ下型と、錘が挿入配置されるキャ
ビティ及び防振ゴムが流入固化されるキャビティを持つ
中型と、該中型の上部に配置される上型と、前記中型と
上型を貫通して形成されて、中型に形成された防振ゴム
用のキャビティ内に溶融ゴムを流し込むゲートとを具備
して成り、前記支持金具と錘との間に防振ゴムを介挿固
定したダイナミックダンパを成型する金型構造におい
て、前記上型の複数箇所に、中型に形成されたキャビテ
ィ内に流し込まれた溶融ゴムの固化時に、該中型内に挿
入配置された錘の一面からの錘を防振ゴム側へ均等な力
で押動する押さえピンを配置したダイナミックダンパ成
型用金型構造にしたので、以下に記作用効果がもたらさ
れる。即ち下型の形成されたキャビティに支持金具を挿
入配置し、該下型の上方に中型をセットして、この中型
に形成されたキャビティ内に予め鋳造品を所定の形状及
び大きさを保持して切断した錘を挿入配置し、この中型
上方から上型をセットすると、上型の複数箇所に配置さ
れた押さピンが錘に対して均等な力で押動する。従って
この状態下で溶融ゴムを中型に形成されたキャビティ内
に送り込み、且つ固化させた際には、該中型内に挿入配
置された錘の一面から、前記押さえピンが錘の複数箇所
で錘を防振ゴム側へ均等な力で押動するので、前記溶融
ゴムの注入される容積を常時正確に保つことができると
ともに、錘と防振ゴムとの間に余分な空隙部が形成され
ることがなくなり、従って得られた防振ゴムの厚みが大
きくなったり、該防振ゴムが錘の表面に沿って広がって
バリが発生するという現象をなくすことができる。又上
記の押さえピンの押動力が不均一である場合であって
も、この押さえ力のばらつきが錘の塑性変形により吸収
され、錘に対する押動力は全面に亙って均一に保持する
ことが可能である。従って錘の寸法誤差に応じて、防振
ゴムの厚みにばらつきが発生することが防止されるの
で、ダイナミックダンパとしての周波数特性を均一に保
持することができるという大きな効果が得られる。又錘
の製造時に精密な切削加工を施す必要がなく、従来の鋸
盤加工手段のみを行うだけで良いため、コストの低廉化
がはかれという利点も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるダイナミックダンパ成型用金型
構造の一実施例を示す要部断面図、第2図は本発明の動
作例を示す概要図、第3図は通常のダイナミックダンパ
の一例を示す正断面図である。 1……支持金具、2……錘、3……防振ゴム、 11……ベース板、12……下型、13……中型、 14……上型、15……スプルーブッシュ、 16……ランナ板下、17……ランナ板上、 18……上取付板、19……カム板、 20,30,40……キャビティ、26……ランナ、 27……ゲート、29……押さえピン、 29a……尖頭部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持金具が挿入配置されるキャビティを持
    つ下型と、錘が挿入配置されるキャビティ及び防振ゴム
    が流入固化されるキャビティを持つ中型と、該中型の上
    部に配置される上型と、前記中型と上型を貫通して形成
    されて、中型に形成された防振ゴム用のキャビティ内に
    溶融ゴムを流し込むゲートとを具備して成り、前記支持
    金具と錘との間に防振ゴムを介挿固定したダイナミック
    ダンパを成型する金型構造において、 前記上型の複数箇所に、中型に形成されたキャビティ内
    に流し込まれた溶融ゴムの固化時に、該中型内に挿入配
    置された錘の一面からにの錘を防振ゴム側へ均等な力で
    押動する押さえピンを配置したことを特徴とするダイナ
    ミックダンパ成型用金型構造。
JP19561188A 1988-08-05 1988-08-05 ダイナミックダンパ成型用金型構造 Expired - Lifetime JPH0618755B2 (ja)

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CN112720953B (zh) * 2020-11-26 2022-07-26 铜陵四通环境科技有限公司 一种玻璃钢电解槽成型装置

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