JPH0618658A - トランスポンダ - Google Patents

トランスポンダ

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Publication number
JPH0618658A
JPH0618658A JP17807392A JP17807392A JPH0618658A JP H0618658 A JPH0618658 A JP H0618658A JP 17807392 A JP17807392 A JP 17807392A JP 17807392 A JP17807392 A JP 17807392A JP H0618658 A JPH0618658 A JP H0618658A
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JP
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disconnecting
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JP17807392A
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Inventor
Tomoki Murayama
智希 村山
Seiji Jinushi
誠司 地主
秀幸 ▲高▼橋
Hideyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子回路の故障や海中における音響的な伝搬
の影響があってもトランスポンダを確実に回収すること
のできる装置を提供する。 【構成】 トランスポンダを切り離すための手段10〜
18,20〜28を複数個並列に設けて構成し、該トラ
ンスポンダを切り離すための手段10〜18,20〜2
8を複数のコマンド周波数の組み合わせによるコードに
よって駆動する。また、前記コードの設定は前記トラン
スポンダを切り離すための手段10〜18,20〜28
ごとに異なって行うこともできるし、同一とすることも
できる。また、前記複数のトランスポンダを切り離すた
めの手段10〜18,20〜28はOR回路19,29
によって接続することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスポンダの切離
し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中超音波を用いて船あるいは水
中の移動物体の位置を測定する音響測位装置において
は、海底に設置した装置を基準点として用いている。前
記装置として、船上からの質問信号に応答して信号を発
生するトランスポンダが知られている。該船あるいは水
中の移動物体の位置は、船あるいは水中の移動物体とト
ランスポンダとの距離から求められる。該距離は質問信
号を発してからトランスポンダからの受信信号を受ける
までの時間間隔によって求められる。
【0003】前記トランスポンダは、音響測位が終了し
た後に海底から回収し、他の海域における音響測位に使
用される。図2は、従来のトランスポンダの機能ブロッ
ク図である。図において、トランスポンダの構成を説明
する。トランスポンダはケース72内に前記質問信号を
受信し応答音響信号を発生するための装置と、該トラン
スポンダを切り離して回収するための装置とを収納して
いる。前記ケース72の底部には錘74が取外し可能に
設置され、一方前記ケース72の上部には浮力材75が
取り付けられている。前記ケース72は、前記錘74と
前記浮力材75の釣合いによって海底の設置位置におい
て海中に立ち上がった状態で保持される。
【0004】前記トランスポンダにおいて、船上からの
質問信号に応答するための装置は送受波器2と、送受切
替器3と、増幅器4と、フィルタ5と、検波器6と、レ
ベル検出器7と発振器8と送信器9とから構成され、そ
れらの構成部分を直列に接続し、送信器9の出力を再び
送受切替器3に接続している。また、前記トランスポン
ダにおいて、トランスポンダを回収するための装置は、
前記送受切替器3の出力を増幅する増幅器10と、該増
幅器10の出力を周波数弁別するフィルタ11,14
と、該周波数弁別された信号を検波する検波器12,1
5と、該検波器の出力のレベルを検出して一定以上の出
力のときパルスを出力するレベル検出器13,16と、
該レベル検出器の出力の符号検出を行なう符号検出器1
7と、該符号検出器17の信号によってトランスポンダ
を固定している部分を切り離すための信号を出力する切
離し制御回路18とから構成される。
【0005】さらに、前記トランスポンダにおいて、ト
ランスポンダを固定している部分を切り離すための機構
は、ケース72の底部に一端が回動可能に取り付けられ
たレバー70と、該レバー70の他端を前記ケース72
の底部に固定する溶解線80と、前記ケース72を海底
に固定するための錘74と、前記錘74を前記レバー7
0に掛けるためのリング71と及びロープ73とから構
成される。
【0006】また、前記ケース72は、上端に設置され
た浮力材75によって浮力を得て上方に持ち上げられて
いる。次に、従来のトランスポンダの動作を説明する。
トランスポンダは、母船から海底に投下され設置され
る。海底に投下されたトランスポンダは、ケース72の
下端に取り付けられた錘74によって海底の設置位置に
固定され、ケース72の上端に取り付けられた浮力材7
5によって上方に持ち上げられる。この状態で母船から
質問信号を送信して音響測位の音源として利用する。こ
の質問信号は母船から海水1中を伝搬し、送受波器2に
よって受波され、さらに該質問信号は音響信号から電気
信号に変換される。該質問信号は送受切替器3を経て、
増幅器4で一定レベルに増幅される。増幅された信号
は、フィルタ5で質問周波数の周波数を選別し,検波器
6によって直流信号に変換される。該直流信号が所定の
レベル以上の信号になるとレベル検出器7はパルス信号
を送出する。このパルス信号は、発振器8に印加され、
応答周波数の信号を作成する。該応答周波数信号は送信
9に加えられて増幅され、送受切替器3を経て送受波器
2に印加される。該送受波器2において、電気信号は音
響信号に変換され、水中に応答音響信号を送出する。母
船の音響測位装置はこの信号を受信し、トランスポンダ
の位置を測定する。
【0007】トランスポンダの位置の測定が終了した
後、該トランスポンダの位置を利用して船あるいは水中
の移動体の位置測定が行なわれる。この船あるいは水中
の移動体の位置測定が終了すると、トランスポンダの回
収が行なわれる。該トランスポンダの回収は、該トラン
スポンダの錘74を切り離してケース72を浮上させる
ことによって行なわれる。該トランスポンダの錘74の
切り離しは、次のようにして行なわれる。
【0008】まず、母船から切離し用のコマンド信号を
送出する。ここでは、FSK(Freqency Sh
ift Keying)方式について説明する。該コマ
ンド信号は前記質問信号とは異なる2つの周波数を組み
合わせてコードを作成してなるものであり、母船からト
ランスポンダに向けて送出される。このコマンド信号は
海水1中を伝搬し、送受波器2によってコマンド信号の
音響信号は電気信号に変換される。変換された該電気信
号は、送受切替器3を経て増幅器10によって一定レベ
ルに増幅した後、フィルタ11及び14で前記2つのコ
マンド周波数を選別し、検波器12及び15によって直
流信号に変換される。該直流信号が所定のレベル以上の
信号になるとレベル検出器13及び16はパルス信号を
送出する。前記フィルタ11及び14はそれぞれコマン
ド信号の2つの周波数の各1つのみを通すようなフィル
タである。符号検出回路17は、周波数の組み合わせを
調べることによって、受信した信号が予め設定されたコ
ードであるか否かを判断する。該コードが合うと、切離
し制御回路18を動作させ溶解線80に電流を流す。前
記電流が流れると、前記溶解線80は海水中において電
気分解の原理によって海水中に溶け最後には切断され
る。この溶解線80は、レバー70の一端をつなぎ止め
ており、溶解することによってレバー70を解放する。
レバー70は、ケース72に対して一端が回動できるよ
うになっている。また、該レバー70にはリング71が
掛けられて、該リング71にはロープ73を介して錘7
4が取り付けられている。レバー70の途中に取り付け
られているリング71は下部の錘74と上部の浮力材7
5によって引き合っているため、溶解線80が溶解して
レバー70の一端が回動するとリング71が外れる。こ
れによってロープ73によって接続されている錘74が
外れる。錘74が外れると浮力材75によってトランス
ポンダは浮上する。該浮上したトランスポンダは海上に
おいて回収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のトランスポンダの回収においては、以下のような
問題点がある。 (1)トランスポンダ内部の電子回路が故障した場合に
は、トランスポンダの回収のための切離し制御回路の電
流が流れず、錘が外れず浮上が不可能となる。 (2)海水中における音響的な伝搬において、切離しの
ための信号の伝送が不充分となって、設定したコードが
解析できない場合においても、トランスポンダの回収の
ための切離し制御回路の電流が流れず、錘が外れず浮上
が不可能となる。
【0010】本発明は、前記従来のトランスポンダの回
収における問題点を解決して、電子回路の故障や海中に
おける音響的な伝搬の影響があってもトランスポンダを
確実に回収することのできる装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明のトランスポンダは、該トランスポンダを切
離すための手段を複数個並列に設けて構成され、前記ト
ランスポンダを切離すための手段は複数のコマンド周波
数の組み合わせによるコードによって駆動されるもので
ある。また、前記コードの設定は前記トランスポンダを
切離すための手段ごとに異なって行うこともできるし、
また前記トランスポンダを切離すための手段において同
一とすることもできる。また、前記複数のトランスポン
ダを切離すための手段はOR回路によって接続すること
もできる。
【0012】
【作用】本発明のトランスポンダの切離し装置において
は、該トランスポンダを切離すための手段を複数個並列
に設けて構成されているので、切離しのための電子回路
の故障や海水中における音響的な伝搬の影響で切離しの
ための信号の伝送に支障があっても、前記トランスポン
ダを切離すための手段を切り換えることによって確実に
トランスポンダの切離し作業を行うことができる。
【0013】また、前記トランスポンダを切離すための
手段を切り換えを、切離しのための電子回路の切り換え
や、前記トランスポンダを切り離すための手段に使用す
るコマンド周波数の組み合わせの変更によるコードの切
り換えによって行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明のトランスポンダ
の切離し装置の第1の実施例のブロック図である。本発
明のトランスポンダの切離し装置の第1の実施例は、一
方の電子回路が故障しても他の残りの回路でトランスポ
ンダを浮上させることが可能なように、2つ以上の複数
個の切離し用の電子回路を設け、OR回路によって前記
複数個の切離し用の電子回路を接続するものである。
【0015】図において、トランスポンダの構成を説明
する。トランスポンダはケース72内に、前記質問信号
を受信し応答音響信号を発生するための装置と、該トラ
ンスポンダを切り離して回収するための装置とを収納し
ている。前記ケース72の底部には錘74が取外し可能
に設置され、一方前記ケース72の上部には浮力材75
が取り付けられている。前記ケース72は、海底に設置
位置において前記錘74によって位置決めされ、前記浮
力材75の浮力によって海水中に立ち上がった状態で保
持される。
【0016】トランスポンダにおいて、船上からの質問
信号に応答するための装置は送受波器2と、送受切替器
3と、増幅器4と、フィルタ5と、検波器6と、レベル
検出器7と発振器8と送信器9とから構成され、それら
の構成部分を直列に接続し、送信器9の出力を再び送受
切替器3に接続している。また、本発明のトランスポン
ダにおいて、前記従来のトランスポンダを回収のための
装置を2つ有している。それぞれの装置は、前記送受切
替器3の出力を増幅する増幅器10及び20と、該増幅
器10及び20の出力を周波数弁別するフィルタ11,
14及び21,24と、該周波数弁別された信号を検波
する検波器12,15及び22,25と、該検波器1
2,15及び22,25の出力のレベルを検出して一定
以上の出力のときパルスを出力するレベル検出器13,
16及び23,26と、該レベル検出器13,16及び
23,26の出力の符号検出を行なう符号検出器17及
び27と、該符号検出器17及び27の信号によってト
ランスポンダを固定している部分を切り離すための信号
を出力する切離し制御回路18及び28とから構成さ
れ、それぞれの装置を並列接続し切離し制御回路18及
び28の出力をダイオード19及び29によるOR回路
によって接続する。
【0017】さらに、本発明のトランスポンダにおい
て、トランスポンダを固定している部分を切り離すため
の機構は、ケース72の底部に一端が回動可能に取り付
けられたレバー70と、該レバー70の他端を前記ケー
ス72の底部に固定する溶解線80と、前記ケース72
を海底に固定するための錘74と、前記錘74を前記レ
バー70に掛けるためのリング71と及びロープ73と
から構成される。前記OR回路の出力は前記溶解線80
に接続される。
【0018】また、前記ケース72は、上端に設置され
た浮力材75によって浮力を得て上方に持ち上げられて
いる。次に、本発明のトランスポンダ及び該トランスポ
ンダを回収する装置の動作を説明する。トランスポンダ
は、母船から海底に投下され設置される。トランスポン
ダは海底に投下されるとケース72の下端に取り付けら
れた錘74によって海底の設置位置に固定され、ケース
72の上端に取り付けられた浮力材75によって上方に
持ち上げられる。この状態で母船から質問信号を送信し
て音響測位の音源として利用する。該質問信号は母船か
ら海水1中を伝搬し、送受波器2によって受波され、さ
らに該質問信号は音響信号から電気信号に変換される。
該質問信号は送受切替器3を経て、増幅器4で一定レベ
ルに増幅される。増幅された信号は、フィルタ5で質問
周波数の周波数を選別し,検波器6によって直流信号に
変換される。該直流信号が所定のレベル以上の信号にな
るとレベル検出器7はパルス信号を送出する。このパル
ス信号は、発振器8に印加され、応答周波数の信号を作
成する。該応答周波数信号は送信9に加えられて増幅さ
れ、送受切替器3を経て送受波器2に印加される。該送
受波器2において、電気信号は音響信号に変換され、海
水中に応答音響信号を送出する。母船の音響測位装置は
この信号を受信し、トランスポンダの位置を測定する。
【0019】トランスポンダの位置の測定が終了後、該
トランスポンダの位置を利用して船あるいは水中の移動
体の位置測定が行なわれる。この船あるいは水中の移動
体の位置測定が終了すると、トランスポンダの回収が行
なわれる。該トランスポンダの回収は、該トランスポン
ダの錘74を切り離してケース72を浮上させることに
よって行なわれる。該トランスポンダの錘74の切離し
は、次のようにして行なわれる。
【0020】まず、母船から切離し用のコマンド信号を
送出する。ここでは、FSK(Freqency Sh
ift Keying)方式によるものについて説明す
る。該コマンド信号は前記質問信号とは異なる2つの周
波数を組み合わせてコードを作成してなるものであり、
母船からトランスポンダに向けて送出される。このコマ
ンド信号は海水1中を伝搬し、送受波器2によってコマ
ンド信号の音響信号は電気信号に変換される。変換され
た該電気信号は、送受切替器3を経て増幅器10及び増
幅器20に送信される。前記電気信号は増幅器10及び
20によって一定レベルに増幅された後、フィルタによ
ってそれぞれ2つのコマンド周波数を選別する。増幅器
10の出力はフィルタ11及び14によって前記2つの
コマンド周波数を選別し、また増幅器20の出力はフィ
ルタ21及び24によって前記2つのコマンド周波数を
選別する。それぞれのフィルタ11,14及びフィルタ
21,24の出力は検波器12,15及び検波器22,
25によって直流信号に変換される。該直流信号が所定
のレベル以上の信号になるとレベル検出器13,16及
びレベル検出器23,26はパルス信号を送出する。前
記フィルタ11及び14またはフィルタ21及び24は
それぞれコマンド信号の2つの周波数の各1つのみを通
すようなフィルタである。符号検出回路17及び27
は、それぞれレベル検出器13,16及びレベル検出器
23,26からの出力信号の周波数の組み合わせを調べ
ることによって、受信した信号が予め設定されたコード
であるか否かを判断する。前記符号検出回路17及び2
7において設定される周波数の組み合わせは、同一でも
あるいは異なるものであっても良い。同一の周波数の組
み合わせの場合には、前記符号検出回路17及び27の
両方から出力信号が出力される。一方、異なる周波数の
組み合わせの場合には、前記符号検出回路17及び27
の内母船から送信されたコマンド信号に対応した符号検
出回路から出力信号が出力される。該コードが合うと、
切離し制御回路18及び28を動作させ溶解線80に電
流を流す。該電流は、それぞれ順方向に接続されたダイ
オード19及び29を介して溶解線80に接続される。
溶解線80はレバー70及びケース72とは絶縁されて
いるため海水1中を経由してケース72に電流を流す。
【0021】前記電流が流れると、前記溶解線80は海
水中において電気分解の原理によって海水中に溶け最後
には切断される。この溶解線80は、レバー70の一端
をつなぎ止めており、溶解することによってレバー70
を解放する。レバー70は、ケース72に対して一端が
回動できるようになっている。また、該レバー70には
リング71が掛けられて、該リング71にはロープ73
を介して錘74が取り付けられている。レバー70の途
中に取り付けられているリング71は下部の錘74と上
部の浮力材75によって引き合っているため、溶解線8
0が溶解してレバー70の一端が回動するとリング71
が外れる。これによってロープ73によって接続されて
いる錘74が外れる。これによって浮力材75によって
トランスポンダは浮上する。該浮上したトランスポンダ
は海上において回収される。
【0022】次に、本発明のトランスポンダの切離し装
置の本回路が故障した場合について説明する。始めに、
前記2つの切離し装置のコマンド信号のコードを異なら
せた場合について説明する。一方の切離し装置による切
離し操作が不良と判断された場合には、他の切離し装置
に設定したコードのコマンド信号を送信する。該コマン
ド信号は海水1中を伝搬して送受波器2によって受波さ
れ前記の本装置と同様にして他方の切離し装置が動作
し、切離し制御回路28の出力をダイオード29を介し
て溶解線80に流す。該溶解線80の溶解によってトラ
ンスポンダは浮上する。
【0023】次に、前記2つの切離し装置のコマンド信
号のコードを同一とした場合について説明する。コマン
ド信号のコードが同一であるため、前記2つの切離し装
置は正常時には、切離し制御回路18及び28から出力
信号が出力されており、一方の切離し装置が故障した場
合においても他方の切離し装置は正常に動作している。
該正常な切離し装置からの出力信号によって溶解線80
は溶解され、トランスポンダは浮上する。
【0024】次に、海水中における音響的な伝搬におい
て、切離しのための信号の伝送に支障が生じ設定したコ
ードが解析できない場合について説明する。該問題点
は、前記2つの切離し装置のコマンド信号のコードを異
ならせることによって解決される。この場合の動作は以
下のようにして行なわれる。一方の切離し装置による切
離し操作が、海中における音響的な伝搬において切離し
のための信号の伝送に支障が生じ設定したコードが解析
できずに不良と判断された場合には、他の切離し装置に
設定したコードのコマンド信号を送信する。該コマンド
信号は海水1中を伝搬して送受波器2によって受波され
前記の本装置と同様にして他方の切離し装置が動作し、
切離し制御回路28の出力をダイオード29を介して溶
解線80に流す。該溶解線80の溶解によってトランス
ポンダは浮上する。
【0025】次に本発明のトランスポンダの切離し装置
の第2の実施例について説明する。図3は本発明のトラ
ンスポンダの切離し装置の第2の実施例のブロック図で
ある。第2の実施例においては、前記切離し装置のコマ
ンド信号を解読するためのコマンド周波数を分離するフ
ィルタを3つ以上の複数個とし、該複数個のフィルタに
よって分離されたコマンド周波数の中から2つのコマン
ド周波数を選択してコードを構成するものである。
【0026】前記フィルタが3個の場合について説明す
る。図において、トランスポンダを回収のための装置の
回路部分のみを示し、質問信号を受信し応答音響信号を
発生するための装置、及びトランスポンダを固定してい
る部分を切り離すための機構は省略している。該質問信
号を受信し応答音響信号を発生するための装置、及びト
ランスポンダを固定している部分を切り離すための機構
は、前記第1の実施例と同様である。
【0027】送受波器2の出力信号は、送受切替器3を
介してそれぞれのトランスポンダを回収のための装置の
回路部分に接続される。各回路部分は、増幅器31,4
1,51とフィルタ32,42,52と検波器33,4
3,53とレベル検出器34,44,54と符号検出器
61,62,63と切離し制御回路64,65,66と
から構成される。
【0028】前記増幅器31とフィルタ32と検波器3
3とレベル検出器34によって第1のコマンド周波数f
1を検出する回路部分を構成し、また前記増幅器41と
フィルタ42と検波器43とレベル検出器44によって
第2のコマンド周波数f2を検出する回路部分を構成
し、さらに前記増幅器51とフィルタ52と検波器53
とレベル検出器54によって第3のコマンド周波数f3
を検出する回路部分を構成する。前記構成によって、3
つのコマンド周波数f1,f2,f3を別々に検出する
ことができる。前記増幅器とフィルタと検波器とレベル
検出器による構成の回路部分をn個用いることによっ
て、n個のコマンド周波数を検出することができる。
【0029】本発明の第2の実施例の切離し装置におい
ては、前記のn個のコマンド周波数の中から2つのコマ
ンド周波数の組を選択し、該2つのコマンド周波数の組
によってコードを構成する。次に、符号検出回路による
コードの解読について説明する。該符号検出回路61〜
63のそれぞれには、前記コマンド周波数を検出する回
路部分からのコマンド周波数信号の2つの組み合わせが
入力される。符号検出回路61には、レベル検出器34
と44の出力が入力され、第1のコマンド周波数f1と
第2のコマンド周波数f2によって構成されるコードの
コマンド信号を検出する。また、符号検出回路62に
は、レベル検出器44と54の出力が入力され、第2の
コマンド周波数f2と第3のコマンド周波数f3による
コードのコマンド信号を検出する。さらに、符号検出回
路63には、レベル検出器34と54の出力が入力さ
れ、第1のコマンド周波数f1と第3のコマンド周波数
f3によるコードのコマンド信号を検出する。それぞれ
の符号検出回路61〜63において、入力された周波数
の組み合わせが設定されたコードのコマンド信号と一致
すると、一致したことと示す信号を切離し制御回路64
〜66に出力する。切離し制御回路64〜66は溶解線
80に電流を流し、前記の本発明の第1の実施例と同様
にしてトランスポンダの切離しを行う。
【0030】通常の使用においては、複数個あるコマン
ド周波数の組み合わせのうちの1つを選択し、母船から
該組み合わせのコマンド周波数の音響信号を発生させ
る。トランスポンダでは、該組み合わせのコマンド周波
数を検出する回路部分及び符号検出回路が駆動しトラン
スポンダの切離しを行うことになる。次に、前記構成の
第2の実施例においてトランスポンダの切離し装置の設
定した回路に故障した場合について説明する。設定され
た前記コマンド周波数に対応するコマンド周波数を検出
する回路部分及び符号検出回路が故障して、切離し操作
が不良と判断された場合には、他の設定コードのコマン
ド信号を送信する。該コマンド信号は海水1中を伝搬し
て送受波器2によって受波され、正常な回路によって切
離し制御回路が動作し、溶解線80に電流を流す。該溶
解線80の溶解によってトランスポンダは浮上する。
【0031】次に、海中における音響的な伝搬におい
て、切離しのための信号の伝送に支障が生じ設定したコ
ードが解析できない場合について説明する。該問題点に
おいても、前記のトランスポンダの切離し装置の設定し
た回路が故障した場合と同様にして解決される。この場
合の動作は以下のようにして行なわれる。設定されたコ
マンド周波数による母船からの音響信号が、海中におけ
る音響的な伝搬において伝送に支障が生じ設定したコー
ドが解析できずに不良と判断された場合には、他の設定
コードのコマンド信号を送信する。該コマンド信号は海
水1中を伝搬して送受波器2によって受波され、正常な
回路によって切離し制御回路が動作し、溶解線80に電
流を流す。該溶解線80の溶解によってトランスポンダ
は浮上する。
【0032】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、本発明のトランスポンダの切離し装置におい
て、 (1)トランスポンダを切り離すための手段を複数個並
列に設けて構成されているので、切離しのための電子回
路が故障した場合でも、前記トランスポンダを切り離す
ための手段を切り換えることによって確実にトランスポ
ンダの切離し操作を行うことができる。 (2)トランスポンダを切り離すための手段を複数個並
列に設けて構成されているので、海中における音響的な
伝搬の影響で切離しのための信号の伝送に支障があって
も、前記トランスポンダを切り離すための手段を切り換
えることによって確実にトランスポンダの切離し操作を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランスポンダの切離し装置の第1の
実施例のブロック図である。
【図2】従来のトランスポンダの機能ブロック図であ
る。
【図3】本発明のトランスポンダの切離し装置の第2の
実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1 海水 2 送受波器 3 送受切替器 4,10,20,31,41,51 増幅器 5,11,14,21,24,32,42,52 フィ
ルタ 6,12,15,22,25,33,43,53 検波
器 713,16,23,26,34,44,54 レベル
検出器 8 発振器 9 送信器 17,27,61,62,63 符号検出器 18,28,64,65,66 切離し制御回路 19,29 ダイオード 70 レバー 71 リング 72 ケース 73 ロープ 74 錘 75 浮力材 80 溶解線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 地主 誠司 東京都港区芝浦4丁目10番3号 株式会社 沖システック東海内 (72)発明者 ▲高▼橋 秀幸 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質問信号に応答して信号を発生するトラ
    ンスポンダにおいて、前記トランスポンダを切離すため
    の手段を複数個並列に設けたことを特徴とするトランス
    ポンダ。
  2. 【請求項2】 前記トランスポンダを切離すための手段
    は複数のコマンド周波数の組み合わせによるコードによ
    って駆動するものである請求項1記載のトランスポン
    ダ。
  3. 【請求項3】 前記複数のトランスポンダを切離すため
    の手段はOR回路によって接続される請求項1又は2記
    載のトランスポンダ。
  4. 【請求項4】 前記コードの設定は前記トランスポンダ
    を切離すための手段ごとに異なって行われる請求項2記
    載のトランスポンダ。
  5. 【請求項5】 前記コードの設定は前記トランスポンダ
    を切離すための手段において同一である請求項2記載の
    トランスポンダ。
JP17807392A 1992-07-06 1992-07-06 トランスポンダ Withdrawn JPH0618658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102606443A (zh) * 2012-03-19 2012-07-25 北京航空航天大学 一种电磁直接驱动电液伺服泵

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19991005