JPH06186574A - Pdlcパネル及びその製造方法 - Google Patents

Pdlcパネル及びその製造方法

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JPH06186574A
JPH06186574A JP33569192A JP33569192A JPH06186574A JP H06186574 A JPH06186574 A JP H06186574A JP 33569192 A JP33569192 A JP 33569192A JP 33569192 A JP33569192 A JP 33569192A JP H06186574 A JPH06186574 A JP H06186574A
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JP
Japan
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pdlc
panel
substrates
substrate
sealant
Prior art date
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Application number
JP33569192A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kanekiyo
寛 兼清
Masao Takai
正生 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】背面基板をラミネートして、PDLCパネルを
つくるものについて、そのシール方法を確立すること。 【構成】前面基板2にコーティングされ乾燥したPDL
C3に、背面基板4をラミネートし、PDLCパネル1
を形成する。更に、PDLCパネルの色と類似色のシー
ル剤5にて両基板の非平行な端面部分2S,4Sをシー
ルする。さらにシール剤として10万CPから50万C
Pの無溶剤シリコン系接着剤を使う。 【効果】背面基板をラミネートするPDLCパネルにお
いて、両基板の密着性を保持し、両基板間への毛細管現
象による浸透を防ぎ、成分的にもPDLCを侵さないよ
うにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマー分散形液晶
(以下PDLC)を用いたディスプレイパネル及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PDLCパネルは、基板上に直接液晶材
料PDLCをコーティングして形成されるもので、日経
BP社 1990年11月26日発行の「フラットパネ
ルディスプレイ」P214〜218に記載されているよ
うな、溶媒キャスト法や乳化法が知られている。これら
の方法によると、PDLCは前面基板上にコーティング
され、乾燥した後これに背面基板をラミネートしてパネ
ルになる。しかしながらこの後のシール方法が確立され
ていない。
【0003】また、PDLC以外の液晶によるパネル構
造も知られている。このパネル構造では、前面基板と背
面基板は、スペーサーを介して隙間を保持され、両基板
の周囲数mmの対向面にシール剤が印刷等により塗布さ
れ、パネルとして形成されており、このパネル内に液晶
を注入している。詳しくは、日刊工業新聞社 1989
年9月29日発行の「液晶デバイスハンドブック」P5
36〜537に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記PDL
Cパネルは、通常そのまま、すなわち端面が大気に開放
された状態で使用されている。しかし、PDLCは吸湿
性があるので、大気中の水分を吸収して変質し、液晶が
変質する。すなわち、色素が酸化してしまう。また、接
着強度が低下し端部がはがれてしまうという欠点があ
る。
【0005】一方、後者のように、スペーサーを介して
基板を貼り合せてパネルを製作する方式におけるシール
方法は、前者の背面基板とPDLCとをラミネートして
パネルを製造するものには適用できない。
【0006】本発明の目的は、背面基板をラミネートす
ることによりPDLCパネルを製造するものにおいて、
そのシール方法を確立することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するために、前面基板上にPDLCをコーティング
した後、乾燥させ、その上に背面基板をラミネートし、
その後、両基板の平行な対向面以外の面を利用してシー
ル剤によりシールする。なお、シール剤としては、10
万CPから50万CPの粘度を持つ無溶剤シリコン系接
着剤を使用する。また、シール剤の色はPDLCパネル
の色と類似色にするのが望ましい。
【0008】
【作用】両基板の平行な対向面以外の面を利用してシー
ルすることにより、シール材と両基板との密着性を保持
する。更にシール剤として、10万CPから50万CP
の無溶剤シリコン系接着剤を使うことにより、両基板間
への毛細管現象による水分の浸透を防ぎ、PDLCの変
質を防止できる。
【0009】また、シール剤の色をPDLCパネルの色
と類似色にして、シール剤の存在を目立たなくすること
ができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。図1
に、本発明の一実施例になるPDLCパネルの平面図、
図2に、そのA−A断面図を示す。PDLCパネル1
は、ガラス製の前面基板2にコーティングされたPDL
C3の上に背面基板4がラミネートされ、その周囲すな
わち、前面基板2の表面2Sと、これに対しθ=90゜
の関係にある背面基板4の側面4S及びPDLC3の側
面とを、シール剤5でシールしている。背面基板4とし
ては、プラスチックポリエチレンテレフタレート(PE
T)やポリエーテルサルフォン(PES)のフィルムが
用いられる。
【0011】ここでシール剤5はガラス基板2とPET
又はPES製の背面基板4の双方に対して接着力の大き
いことが必要である。また、PDLC3に対して、直接
接触するため、PDLC3を侵さないものである必要が
ある。更に、両基板2,4間に毛細管現象で浸透しない
粘度のものである必要がある。
【0012】表1は、図1,図2に示すパネル構造に対
して、代表的なシール剤についてそのシール性能の比較
を行った結果を示すものである。
【0013】
【表1】
【0014】表1から、無溶剤シリコン系接着剤が本発
明のパネル構造のシール材として適していることが明ら
かである。また、粘度としては10万CPから50万C
Pが作業面で最適である。さらに、PDLCパネルの色
と類似色の無溶剤シリコン系接着剤とすることによりシ
ール剤5の存在を目立たなくすることができる。
【0015】次に、図3により本発明のPDLCパネル
の製造工程を詳細に説明する。まず、図3の(A)に示
すように、ガラス基板2の上面周縁の、PDLC3のコ
ーティングをしない所及びシール剤を塗布する所にマス
クテープ10を貼っておく。次に、(B)に示すよう
に、ガラス基板2上にPDLC3を適量、滴下し、ブレ
ード11で一定厚みにコーティングする。次に、(C)
に示すように、PDLC3が、乾燥後、その表面にフィ
ルム基板4をラミネートする。さらに、(D)に示すよ
うに、ラミネートして形成されたパネル1の周囲のマス
クテープ10を除去した後、シール剤5を塗布し、フィ
ルム基板4とガラス基板2の間にPDLC3を封着す
る。(E)は完成した状態を示す。
【0016】本発明の方法によれば、予めマスクテープ
10を貼っておき、コーティング後にこのテープ10を
はがすことにより、シール剤塗布部の洗浄が不要とな
る。またコーティングの不要な部分へ無駄にPDLC3
を消費することがなく、洗浄する必要もない。
【0017】図4〜図7は本発明のシール部の構造の他
の例を表したものである。図4の例は、ガラス基板2と
同じ表面積だけPDLC3及び背面基板4を重ねてパネ
ル化した後、側面部分すなわち端面2S,4S(θ=1
80゜)を1〜2mmの厚みだけシールしたものであ
る。この例では、シールがパネル1の側方向に若干突出
する欠点はあるが、パネル1の全面を有効に表示に利用
したい場合には効果的である。
【0018】次に、図5の例は、両基板2,4の端部2
S,4Sの角を各々45゜落すことにより、シール5が
パネル1の側方向に突出しないようにしたものである。
パネルの外観を重視する場合には有効な方法である。
【0019】また、図6の例は、パネルの表示面を若干
減らし、基板2の側端面2Sと基板4の平面4Sの間
(θ=90゜)にシールするもので、両基板の角を落す
手間を省略したものである。
【0020】さらに、図7の例は、基板2の角部2Sと
基板4の平面4S(θ=60゜)にシールするもので、
基板4の端部に接着端子があるときに有効である。基板
2側に接着子がある場合もこの方法を同様に適用でき
る。
【0021】図2〜図7の実施例から明らかなように、
シールを形成する箇所は、パネル1の側面であって、し
かも相対向する両基板2,4の表面が平行に相対向して
いない面2S,4Sを利用し、両面2S,4Sのなす角
θ=60゜以上とするのが望ましい。このようにシール
部の構造には種々の形態がありうる。また、1つのPD
LCパネル1に対して上記図2〜図7に示したような種
々のシール構造の中の1つの構造のみとする場合や、あ
るいは数種の構造を併用する場合もありうる。
【0022】なお、シール剤5の接着面を前面基板2と
背面基板4の平行な対向面とした場合、PDLC3の乾
燥後の膜厚とシール剤5の塗布厚を同一にしないと両基
板どうしを密着させることができない。従って、この方
法は、実作業面では不可能であり、採用できない。さら
に、両基板をラミネートした後に、周囲の対向面にシー
ル剤を均一に注入することは、PDLC3の膜厚が数ミ
クロンと薄いため、シール剤の粘度が低くないと注入で
きない。
【0023】本発明のように、背面基板をラミネート
後、両基板の非平行な対向面2S,4Sでシールするこ
とで両基板の密着性を保持できる。
【0024】また、粘度が低いと両基板間の毛細管現象
によりPDLCの方までシール剤が浸透していき、PD
LCとしての性能を損ない、注入作業も安定しない。
【0025】本発明では、シール剤として10万CPか
ら50万CPの無溶剤シリコン系接着剤を使うことで両
基板間へ毛細管現象による浸透を防ぎ、成分的にもPD
LCを侵さないようにすることができる。
【0026】また、シール剤の色をPDLCパネルの色
と類似色とすることでシール剤の存在を目立たなくする
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
背面基板をラミネートするPDLCパネルにおいて、両
基板の非平行なニ面間でシールすることで、両基板の密
着性を保持し、更にシール剤として10万CPから50
万CPの無溶剤シリコン系接着剤を使うことで、両基板
間への毛細管現象による浸透を防ぎ、成分的にもPDL
Cを侵さないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したPDLCパネルの一例を示す
平面図。
【図2】図1のPDLCパネルのA−A断面図。
【図3】図1のPDLCパネルの製造方法の一例を示す
図。
【図4】シール部の構造例。
【図5】シール部の他の構造例。
【図6】シール部の他の構造例。
【図7】シール部の他の構造例。
【符号の説明】
1…パネル、2…前面基板、3…PDLC、4…背面基
板、5…シール剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明電極画素を持つガラス製の前面基板に
    PDLCをコーティングし、その上に前記前面基板の対
    向電極を持つプラスチック製の背面基板をラミネートす
    るPDLCパネルの製造方法において、 前記PDLCパネルの側面でかつ前記両基板の周縁でか
    つ両基板面が非平行な面部分間に、シール剤を塗布して
    PDLCに対するシールを形成することを特徴とするP
    DLCパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記シール剤として、無溶剤シリコン系接
    着剤を用いたことを特徴とする請求項1記載のPDLC
    パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記シール剤として、粘度が10万CPか
    ら50万CPの無溶剤シリコン系接着剤を用いたことを
    特徴とする請求項1記載のPDLCパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】前記シール剤の色を、前記PDLCパネル
    の色と同一もしくは類似の色としたことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のPDLCパネルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】透明電極画素を持つガラス製の前面基板の
    周縁部分に予めマスクテープを貼り、該前面基板上にP
    DLCのコーティングを行い、その上に前記前面基板の
    対向電極を持つプラスチック製の背面基板をラミネート
    した後、前記マスクテープを除去し、前記両基板周縁の
    非平行な面部分間にシール剤の塗布を行ってシールを形
    成することを特徴とするPDLCパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】透明電極画素を持つガラス製の前面基板
    と、該前面基板の対向電極を持つプラスチック製の背面
    基板と、前記両基板間に挟持されたPDLCとを備えた
    PDLCパネルにおいて、 前記PDLCパネルの側面全囲でかつ前記両基板の非平
    行な面部分間にシールを有することを特徴とするPDL
    Cパネル。
  7. 【請求項7】前記シールが無溶剤シリコン系接着剤を用
    いて形成されていることを特徴とする請求項6記載のP
    DLCパネル。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017655A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Jsr Corp 液晶表示素子用部材及び液晶表示素子
WO2013038984A1 (ja) * 2011-09-12 2013-03-21 シャープ株式会社 液晶表示パネルおよび液晶表示装置
US9366915B2 (en) 2011-08-01 2016-06-14 Sharp Kabushiki Kaisha LCD panel, electronic device, and method for producing LCD panel
JP2019003034A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 凸版印刷株式会社 調光フィルム、および調光装置、並びにスクリーン
JP2019105679A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 凸版印刷株式会社 調光装置
JP2020170127A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 凸版印刷株式会社 調光シート

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