JPH06185547A - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH06185547A
JPH06185547A JP10426893A JP10426893A JPH06185547A JP H06185547 A JPH06185547 A JP H06185547A JP 10426893 A JP10426893 A JP 10426893A JP 10426893 A JP10426893 A JP 10426893A JP H06185547 A JPH06185547 A JP H06185547A
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shaft
torque
outer ring
retainer
clutch
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Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
Hiromi Nojiri
博海 野尻
Tateo Adachi
健郎 安達
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/08Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action
    • F16D41/10Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action with self-actuated reversing
    • F16D41/105Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action with self-actuated reversing the intermediate members being of circular cross-section, of only one size and wedging by rolling movement not having an axial component between inner and outer races, one of which is cylindrical

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの入力を機械的に切り換えて第2軸に伝
達することができるクラッチ装置を提供する。 【構成】 第1軸11と第2軸13との間に回転トルク
を伝達する設定弾性部材20を設ける。第2軸13の外
側に外部動力によって回転される外輪21を設けて第2
軸13と同心上に配置する。外輪21と第2軸13との
間に、第1軸11が第2軸13に対して相対的に設定角
度回転したとき第2軸13の外周面と外輪21の内周面
に係合する係合部材24a、24bとを設ける。第1軸
11を回転し、その回転力がトルク設定弾性部材20の
設定トルク以下の場合、第1軸11の回転がトルク設定
弾性部材20を介して第2軸13に伝達される。第1軸
11の回転トルクがトルクの設定弾性部材20の設定ト
ルクを越えると、第1軸11と第2軸13との相対回転
により係合部材24a、24bが第2軸13の外周面お
よび外輪21の内周面に係合し、第1軸11および外輪
21の2つの回転が第2軸13に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クラッチ装置に係
り、特に、電動パワーステアリング装置に適したクラッ
チ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、電動パワーステアリング装置
の一般的な構成を示す。この装置は、ハンドル1を右又
は左に回転操作すると、車輪2からの抵抗によりハンド
ル軸3にトルクが発生する。このトルクをハンドル軸3
に設けたセンサ4により検出し、制御装置5を通じてモ
ータ6を駆動する。モータ6の駆動軸は減速機7を介し
てハンドル軸3のピニオン8に連結され、これにかみ合
ったラック9を介して車輪2を操舵するようになってい
る。これによって、非常にわずかなハンドル操作力によ
って車輪2を操舵することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
動パワーステアリング装置においては、制御装置5、モ
ータ6及び減速機7を含む駆動系に異常が発生し、これ
らが作動しない場合には、ハンドル軸3に減速機7及び
モータ6が連結されているため、手動によるハンドル操
作力が過大となり、実質的に操舵不能に陥る問題があ
る。
【0004】そのため、減速機7とピニオン8との間に
クラッチ装置10を介在する方法が知られている。
【0005】この場合のクラッチ装置10としては、電
磁クラッチを使用することができるが、所要の伝達トル
クを得るには大形になる欠点がある。また、かみ合いク
ラッチを使用すると、かみ合いの位置合せや負荷時のか
み合い解除に大きな力を必要とするなどの問題点があ
る。
【0006】この発明の課題は、第1の駆動軸と第2の
駆動軸の2つの入力を、外部から制御することなく機械
的に切り換えて被駆動軸に伝達することができる伝達の
信頼性が高い小型のクラッチ装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明においては、円筒状の保持器を端部に
有する第1軸と、上記保持器内に端部が挿入された第2
軸と、第1軸の回転を第2軸に伝達し、その伝達トルク
が設定トルクを越えると弾性変形するトルク設定弾性部
材と、上記保持器を覆い、外部動力によって回転駆動さ
れる外輪と、保持器で保持され、第1軸と第2軸とが相
対的に所定角度回転したとき外輪の内周面および第2軸
の外周面に係合して外輪の第1軸と同方向の回転のみを
第2軸に伝達する係合部材とから成る構成したのであ
る。
【0008】また、第2の発明においては、円筒状の保
持器を端部に有する第1軸と、上記保持器内に端部が挿
入され、外部動力によって回転駆動される第2軸と、上
記保持器を覆う外輪と、第1軸の回転を外輪に伝達し、
その伝達トルクが設定トルクを越えると弾性変形するト
ルク設定弾性部材と、第1軸と外輪とが相対的に所定角
度回転したとき外輪の内周面および第2軸の外周面に係
合して第2軸の第1軸と同方向の回転のみを外輪に伝達
する係合部材とから成る構成を採用したのである。
【0009】
【作用】第1の発明において、第1軸に付与される回転
トルクがトルク設定弾性部材の設定トルク以下である
と、トルク設定弾性部材の弾性変形量が小さく、係合部
材は、第2軸の外周面および外輪の内周面に係合しない
状態にあって、クラッチ作動せず、第1軸から第2軸に
回転力が伝達される。
【0010】第1軸の回転トルクがトルク設定弾性部材
の設定トルクを越えると、トルク設定弾性部材のが大き
く弾性変形し、第1軸が第2軸に対して大きく相対回転
し、その相対回転により係合部材が第2軸の外周面およ
び外輪の外周面に係合してクラッチが入り、第1軸及び
外輪の2つの回転が第2軸に伝達される。
【0011】このように構成されたクラッチ装置を電動
パワーステアリング装置に使用する場合は、第1軸をハ
ンドル軸に接続し、第2軸をピニオン軸に連結し、外輪
にモータの回転が伝達されるようにする。これにより、
ハンドル操作力がトルク設定弾性部材の設定トルク以下
であると、ハンドル軸からピニオン軸に手動の操作力が
伝達される。また、設定トルクを越えると、クラッチが
作動し、ピニオン軸にモータの回転力が伝達される。こ
のため、非常にわずかのハンドル操作力で車輪の操作が
可能となる。
【0012】万一、モータを含む駆動系に異常が発生
し、これが作動しないときには、ハンドル操作力がトル
ク設定弾性部材の設定トルク以上である場合、第1軸と
第2軸の相対回転により係合部材は第2軸の外周面と外
輪の外周面に係合しようとするが、第1軸からの回転運
動については、係合部材は外輪の内周面を滑り、駆動系
と遮断された状態でハンドル操作力がピニオン軸に伝達
され、手動の操舵が可能となる。
【0013】また、カーブからの立ち直り時、車輪側か
らハンドルが戻される場合には、運転者はハンドルを軽
く手で滑らす程度のトルクしか掛けないので設定トルク
以下であり、駆動系とはクラッチ作動せず、手動操作の
状態となる。
【0014】したがって、トルク設定弾性部材のばね力
を適切に設定することにより、設定トルク以下では手動
操作、設定トルクを越えるとパワーステアリングへ自動
的に切り換えられ、また、モータ等を含む駆動系に異常
が発生したときでも、手動によるハンドル操作力が過大
となることはなく、かつカーブからの立ち直り時に運転
者に違和感を与えることなく滑らかにハンドルが戻され
る。
【0015】第2の発明においては、第1軸の回転トル
クがトルク設定弾性部材の設定トルクを越えると、係合
部材が第2軸の外周面および外輪の内周面に係合し、第
1軸および第2軸の回転を外輪に伝達することができ
る。第2の発明に係るクラッチ装置を電動パワーステア
リング装置に組込む場合は、第1軸をハンドル軸に接続
し、外輪をピニオン軸に連結し、第2軸にモータの回転
が伝達されるようにする。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図9に基
づいて説明する。
【0017】図1乃至図4はこの発明に係るクラッチ装
置の第1の実施例を示す。図示のように、第1軸11は
端部に円筒形の保持器12を有し、その保持器12内に
第2軸13の端部に形成した角軸部14が挿入されてい
る。
【0018】角軸部14の端面には小径軸部15が設け
られ、その小径軸部15は上記保持器12の閉塞端に形
成した軸挿孔16に挿入され、軸受17を介して回転自
在に支持されている。
【0019】角軸部14の外周には外径方向に向くピン
18が設けられ、そのピン18は第1軸11の保持器1
2に形成したピン孔19に挿入されている。ピン孔19
は、保持器12の周方向に長く延びる長孔とされ、その
ピン孔19との両端とピン18との間に回転方向すきま
Aが設けられている(図3参照)。また、ピン孔19に
はピン18の両側にスプリングから成るトルクの設定弾
性部材20が組込まれ、そのトルク設定弾性部材20に
よってピン18は回転方向すきまAの中立位置に保持さ
れている。
【0020】ここで、トルクの設定弾性部材20のばね
力は、第1軸11に一定以上の回転力が作用したとき、
回転方向すきまAが無くなるまでトルク設定弾性部材2
0が弾性変形し、保持器12と第2軸13とがピン18
を介して係合するよう決定されている。
【0021】第1軸11と第2軸13の接続部の外側に
は円筒状の外輪21が設けられ、その外輪21は2個の
軸受22、22を介して第1軸11及び第2軸13の両
軸に対して相対的に回転自在に支持されている。
【0022】前記第1軸11の保持器12には複数のポ
ケット23が周方向に所要の間隔をおいて設けられてい
る。各ポケット23は角軸部14の外周の平坦面14a
と対向し、そのポケット23内にローラから成る2個の
係合部材24a、24bと、その係合部材24a、24
bのそれぞれをポケット23の周方向で対向する壁面2
3aに押し付ける弾性体25とが組込まれている。各係
合部材24a、24bは図3に示すピン18が回転方向
すきまAの中立位置に位置する状態では角軸部14の平
坦面14aおよび外輪21の円筒形内面21aのいずれ
にも係合していない。
【0023】第1の実施例で示すクラッチは上記の構造
から成り、このクラッチ装置を電動パワーステアリング
装置に使用する場合は、図5に示すように、ハンドル4
0を備えるハンドル軸41を第1軸11に接続し、第2
軸13にラック42と噛み合うピニオン43の軸44を
接続する。また、ハンドル軸41のねじれを検出するセ
ンサ45を設け、このセンサ45により制御装置46を
通じて制御されるモータ47の回転を、ギヤ電動機構の
トルク伝達機構48を介して外輪21に伝えるようにす
る。このため、外輪21には、ギヤ等のトルク伝達部材
を取付けておくようにする。
【0024】上記のような組込み状態において、ハンド
ル40を回転操作し、第1軸11に図3の矢印で示す方
向の回転力を付与した場合、そのハンドル操作力がトル
ク設定弾性部材20の設定トルク以下であると、上記ト
ルク設定弾性部材20の変形が小さく、第1軸11は第
2軸13に対して余り回転しないので、係合部材24
a、24bは第2軸13の角軸部14の平坦面14aお
よび外輪21の円筒形内面21aに係合せず、クラッチ
は作動しない。
【0025】したがって、ハンドル操作力が小さいとき
は外輪21から第2軸13への回転力の伝達はなく、手
動によるハンドル操作になる。
【0026】ハンドル操作力が大きくなり、トルク設定
弾性部材20の設定トルクを越えると、図4に示すよう
に、第1軸11の保持器12はトルク設定弾性部材20
を弾性変形させて回転方向すきまAが無くなるまで第2
軸13に対して相対回転し、保持器12からピン18、
第2軸13、ピニオン軸44、ピニオン43およびラッ
ク42を介して車輪に操作力が伝達される。
【0027】同時に、保持器12は、第2軸13に対す
る相対回転により、ポケット23内に収容された一対の
係合部材24a、24bのうち、右側の係合部材24a
を弾性体25の弾力により角軸部14の平坦面14aお
よび外輪21の円筒形内面21aに係合させる。
【0028】一方、車輪に操作力が伝達されて車輪から
の抵抗によりハンドル軸41にトルクが発生し、このト
ルクをハンドル軸41に設けたセンサ45により検出
し、制御装置46を通じてモータ47を駆動させる。そ
のモータ47の回転は、外輪に伝達される。このとき、
クラッチはすでに作動しているため、モータ47の回転
は、外輪21から係合部材24aを介して第2軸13に
伝達され、ピニオン軸44、ピニオン43およびラック
42を介して車輪に伝達される。
【0029】このように、ハンドル操作力が設定トルク
を越えた場合にはパワーステアリングに切り換わり、非
常にわずかなハンドル操作力により車輪を操舵すること
ができる。
【0030】万一、制御装置46、モータ47を含む駆
動系に異常が発生し、これらが作動しない場合には、ハ
ンドル40を操作するとハンドル軸41に連結された第
1軸11が回転される。第1軸11が第2軸13に対し
て例えば左方向に相対回転されると、係合部材24aが
周方向に押されて図4に示す状態となるが、第1軸11
からの回転によってはクラッチは作動せず、係合部材2
4aは外輪21の円筒形内面21aを滑り乍ら周方向に
移動する。
【0031】したがって、第1軸11からピン18、第
2軸13、ピニオン軸44、ピニオン43、ラック42
を介して手動による操作力が車輪に伝達され、駆動系と
遮断されていることにより手動によるハンドル操作力が
過大となることはない。
【0032】更に、駆動系が作動しない場合に車輪側か
らハンドルが戻されるときの作用について説明する。カ
ーブからの立ち直り時、車輪からラック42、ピニオン
43、ピニオン軸44、第2軸13へと力が伝達され
る。このハンドル戻し力に対して、運転者はハンドルを
軽く手で滑らず程度のトルクしか掛けないため、トルク
設定弾性部材20の設定トルク以下である。この場合、
第1軸11は第2軸13に対して余り相対回転しないの
で保持器12のポケット23内に収容された係合部材2
4aは、外輪21の円筒形内面21aおよび角軸部14
の平坦面に係合することがない。このため、クラッチは
作動せず、第2軸13から外輪21(回転不能)とは遮
断された状態で第1軸11およびこれに連結されたハン
ドル40が戻される。
【0033】したがって、カーブからの立ち直り時、運
転者に違和感を与えることなく滑らかにハンドルが戻さ
れる。
【0034】図6および図7は、この発明に係るクラッ
チ装置の第2の実施例を示す。この第2の実施例におい
ては、第1軸11と第2軸13とに軸方向の孔26を形
成し、その孔26にトーションバーから成るトルク設定
弾性部材27を挿入し、そのトルク設定弾性部材27を
ホルダ28を介して各軸11、13に固定してある。
【0035】また、ピン18とピン孔19との間に回転
方向すきまAが設けられている。その他の構成および作
用は第1の実施例と同じであり、説明を省略する。
【0036】図8は、この発明に係るクラッチ装置の第
3の実施例を示す。この実施例においては、第2の実施
例におけるトーションバーから成るトルク設定部材27
に代えて、板ばねから成るトルク設定部材29を用いる
ようにしている。
【0037】図9は、この発明に係るクラッチ装置の第
4の実施例を示す。この実施例においては、外輪21の
内径面に凹入状のカム面21bを設け、第2軸14の外
径面を円筒面14bとしている。
【0038】また、外輪21の内径面にピン30を設
け、そのピン30を保持器12に形成したピン孔19に
挿入してピン孔19の両端とピン30との間に回転方向
すきまAを形成している。
【0039】さらに、ピン30とピン孔19との間にば
ねから成るトルク設定弾性部材20を組込んでピン30
を回転方向すきまAの中立位置に保持している。
【0040】上記クラッチ装置を図5の電動パワーステ
アリング装置に使用する場合は、外輪21をピニオン軸
44に連結し、第2軸14にモータの回転力が伝達され
るようにする。
【0041】なお、実施例では、一対の係合部材24
a、24bを相反する方向に押圧する弾性体25として
コイルばねを用いたが、図10および図11に示すよう
に、板ばねを用いてもよい。この板ばねは、一対の係合
部材24a、24bのうち、一方の係合部材24aを押
圧する第1押圧片部aの両端部に傾斜片部bを設け、そ
の傾斜片部bの両端部に他方の係合部材24bを押圧す
る第2押圧片部cを形成している。
【0042】図12及び図13に示すように、第2押圧
片部cの端部に他方の係合部材24bの両端面に係合す
る折曲片部dを設け、第1押圧片部a、傾斜片部bおよ
び第2押圧片部cのそれぞれに、係合部材24a、24
bの一部が嵌合するスリットeを形成した板ばねを用い
ると保持器12と第2軸13又は外輪21とを相対的に
大きく回転させることができるため、図10に示す板ば
ねを採用したクラッチに比較して、クラッチの作動角を
大きくとることができる。
【0043】また、作動角を同じとした場合には、係合
部材24a、24bの外径を大きくすることができ、ク
ラッチの容量を大きくすることができる。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成にしたの
で、下記に示す効果を得ることができる。
【0045】(イ) 設定トルク以下では第1軸から第2軸
に回転力を伝達し、設定トルク以上になったときは第1
軸と外輪の2つの入力を、外部から制御することなく機
械的に切り換えて、第2軸に伝達するクラッチ装置を可
能にする。
【0046】(ロ) 第1軸が第2軸と機械的な係合構造で
連結されていたので、伝達の信頼性が高い。
【0047】(ハ) 構造が簡単でコンパクトである。
【0048】(ニ) 本クラッチ装置を電動パワーステアリ
ング装置に使用した場合には、トルク設定弾性部材の設
定ばね力による簡単な構成で、ハンドル操作力が設定ト
ルク以下のときは手動操作となり、また、設定トルクを
越えたときは自動的にパワーステアリングに切り換える
ことができ、しかも、外輪を駆動する駆動系に異常が発
生した場合には、駆動系と遮断する状態でハンドル操作
力をピニオン軸に伝達することができるため、操舵不能
になることがなく、電動パワーステアリング装置の安全
性と信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るクラッチ装置の第1の実施例を
示す縦断面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】同上の拡大断面図
【図4】同上の作動状態を示す断面図
【図5】この発明のクラッチ装置を電動パワーステアリ
ング装置に使用した状態の概略図
【図6】この発明に係るクラッチ装置の第2の実施例を
示す縦断面図
【図7】図6のVII −VII 線に沿った断面図
【図8】この発明に係るクラッチ装置の第3の実施例を
示す縦断面図
【図9】この発明に係るクラッチ装置の第4の実施例を
示す断面図
【図10】係合部材を押圧する弾性体の他の例を示す平
面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った断面図
【図12】同上弾性体のさらに他の例を示す平面図
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面図
【図14】従来の電動パワーステアリング装置を示す概
略図
【符号の説明】
11 第1軸 12 保持器 13 第2軸 20、27 トルク設定弾性部材 21 外輪 24a、24b 係合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の保持器を端部に有する第1軸
    と、上記保持器内に端部が挿入された第2軸と、第1軸
    の回転を第2軸に伝達し、その伝達トルクが設定トルク
    を越えると弾性変形するトルク設定弾性部材と、上記保
    持器を覆い、外部動力によって回転駆動される外輪と、
    保持器で保持され、第1軸と第2軸とが相対的に所定角
    度回転したとき外輪の内周面および第2軸の外周面に係
    合して外輪の第1軸と同方向の回転のみを第2軸に伝達
    する係合部材とから成るクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 円筒状の保持器を端部に有する第1軸
    と、上記保持器内に端部が挿入され、外部動力によって
    回転駆動される第2軸と、上記保持器を覆う外輪と、第
    1軸の回転を外輪に伝達し、その伝達トルクが設定トル
    クを越えると弾性変形するトルク設定弾性部材と、第1
    軸と外輪とが相対的に所定角度回転したとき外輪の内周
    面および第2軸の外周面に係合して第2軸の第1軸と同
    方向の回転のみを外輪に伝達する係合部材とから成るク
    ラッチ装置。
JP10426893A 1987-10-09 1993-04-30 クラッチ装置 Expired - Lifetime JP2673088B2 (ja)

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