JPH06184810A - ポリビニルアルコール系合成繊維 - Google Patents

ポリビニルアルコール系合成繊維

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JPH06184810A
JPH06184810A JP33175092A JP33175092A JPH06184810A JP H06184810 A JPH06184810 A JP H06184810A JP 33175092 A JP33175092 A JP 33175092A JP 33175092 A JP33175092 A JP 33175092A JP H06184810 A JPH06184810 A JP H06184810A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 140℃以上のオートクレーブ養生を行うセ
メント成形物の補強用繊維として、性能、生産性共に優
れたポリビニルアルコール系合成繊維を提供する。 【構成】 高強力であって、その表面のみならず繊維内
部までアセタール化されているポリビニルアルコール系
繊維であって、このような繊維は、まず高強力ポリビニ
ルアルコール繊維内にアルデヒド化合物を充分に浸透さ
せた後、該アルデヒド化合物を反応させることにより得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱水性が要求される
産業資材、とりわけオートクレーブ養生を行うセメント
製品の補強(以下FRCと略記)用繊維として有用なポ
リビニルアルコール(以下PVAと略記)系合成繊維に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来FRCの補強用繊維として石綿が使
用されていたが、石綿は肺ガン等の健康障害を引き起こ
すことから、石綿の使用規制が進んでおり、石綿に替わ
る補強用繊維としてPVA系合成繊維は、自然養生を行
うFRC分野ではその価値が認められ、急速に需要がの
びている。しかし、当該分野においては、より高強度を
得るためにはオートクレーブ養生が好ましく、その効果
が140℃以上のオートクレーブ養生で発現するため、
少なくとも140℃という極めて高い耐湿熱性が要求さ
れ、従来のPVA系合成繊維ではオートクレーブ養生に
耐えられない。
【0003】PVA系合成繊維に耐湿熱性を付与するに
は、架橋処理が必要である。過去、特開平2−2497
05号などに、耐疲労性を向上させる目的で(本発明の
目的とは異なる)架橋処理が種々提案されているが、1
40℃以上のオートクレーブ養生に耐える繊維を得るに
は至らない。唯一有用な手段として、本発明者らは、先
に特願平4−170093号として提案している。これ
は、繊維の強度、ゲル弾性率、溶出率を規定したもので
あり、その製造方法は特に限定されないが、好ましい方
法としてアセタール化を開示している。
【0004】しかしそれはセメントマトリックスにシリ
カを併用しない場合に繊維が具備しなければならない特
性であった。実際にオートクレーブ養生を行う場合は、
必ずシリカを併用し、かかる条件でオートクレーブ養生
に耐え得るものであれば実用に供することができるので
ある。
【0005】本発明者らは、シリカを併用する系で、ア
セタール化した繊維について種々検討した結果、繊維が
具備しなければならない特性はシリカを併用しない場合
に比し緩和されることを見出だしたのである。したがっ
て、特願平4−170093号として出願した技術はど
ちらかと言えば過剰性能を規定したものであるといえ
る。また、それゆえに、苛酷な条件でのアセタール化を
必要とし、反応に長時間を要するなど生産性が低くなる
という弊害があったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オートクレ
ーブ養生を行うセメント製品の製造の実情に即した繊維
を効率よく提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の繊維は、
強度11g/d以上、ゲル弾性率4.0〜6.0×10
-3g/cm・d、アセタール化度5〜20モル%、また
は強度11g/d以上、ゲル弾性率6.0〜10.0×
10-3g/cm・d、アセタール化度5〜15モル%の
PVA繊維であり、特願平4−170093号で規定し
たゲル弾性率よりも低いものである。尚、種々ある架橋
剤の中で、アルデヒドによるアセタール化が最適である
理由は明確でないが、以下のように考えられる。一般の
架橋剤には、PVAの分子間架橋しか生起しないのに対
し、アセタール化を行うと分子間のみならず、分子内架
橋も生じ、前者は不溶化、そして後者は非晶部を疎水化
する。この分子間架橋と分子内架橋双方が顕著な効果を
示すものと推察されるのである。また、本発明でいうゲ
ル弾性率は分子間架橋、アセタール化度は、分子間と分
子内のトータルの架橋量を表すものである。
【0008】ゲル弾性率およびアセタール化度が、上記
数値(4.0×10-3g/cm・dおよび5モル%)よ
りも低い場合、シリカを併用するといえども、耐湿熱性
は不十分である。この場合オートクレーブ養生中に繊維
は溶解することはないが、結晶が破壊され強度低下をき
たし、補強効果を喪失してしまうのである。アセタール
化度5〜20モル%の範囲においては、5モル%でも耐
湿熱性は実用レベルにあると認められるが、やはり高い
方が好ましい。しかし、セメントマトリックスにシリカ
を併用する限りにおいては、20モル%以上とすること
にあまり意味はなく、ただ、生産性を低下せしめるのみ
である。
【0009】また、特願平4−170093号の技術で
は溶出率を規定しているが、これは、ゲル弾性率とアセ
タール化度がきまれば、それに付随して定まる性質のも
のである。140℃以上のオートクレーブ養生に耐える
繊維を得るに、アセタール化以外の手段によるのであれ
ば、溶出率は重要な特性であるが、アセタール化による
ならば、ゲル弾性率とアセタール化度に従うために本発
明では規定しない。
【0010】一方、繊維の強度はシリカを併用するとは
いえ、低下させることはできない。あくまで補強効果
は、繊維が高い強度を有していて初めて発現するもの
で、必要とする耐湿熱性が、シリカの作用で緩和された
としても、顕著な補強効果を得るには11g/d以上が
必要である。同様にゲル弾性率6〜10.0×10-3
/cm・d、アセタール化度5〜15モル%、強度11
g/d以上のPVA繊維も上記と同様の理由でシリカ併
用オートクレーブ養生に使用できる。
【0011】シリカを併用することが、繊維に対して如
何に作用するのかは、現在のところ不明であるが、シリ
カを併用してオートクレーブ養生することにより、マト
リックスと繊維との接着性が高まり、これが繊維表面を
密に覆って、繊維を高温の水蒸気から保護するものと推
定される。
【0012】本発明の繊維は、特願平4−170093
号の技術で規定されるものよりも耐湿熱性が緩和された
ものであるとはいえ、特開昭63−120107号に示
されるような従来の一般的なアセタール化条件では得ら
れない。
【0013】つまり、公知の条件ではアセタール化度が
満たされても、本発明で規定するゲル弾性率を満足する
ことができないのである。一般に、アセタール化反応は
PVA分子内架橋が主におこるためである。ゲル弾性率
を高めるには、分子間架橋を導入する必要があるが、そ
の手段としては、特願平4−170093号に示される
ように、第1段でモノアルデヒドもしくはジアルデヒド
またはその双方を含む水溶液を繊維に反応させることな
く付与し、第2段でモノアルデヒドと酸の混合液で処理
(反応)する2段処理や、従来の一般的なアセタール化
条件よりもはるかに高濃度のホルムアルデヒドと、低濃
度の硫酸混合浴で1段処理することが有効である。
【0014】まず、上記の2段処理について説明する。
第1段で、反応触媒である酸を用いることなく、モノア
ルデヒドもしくはジアルデヒドまたはその双方を含む水
溶液を繊維に浸透させ、引き続いて第2段で、モノアル
デヒドと酸の混合液で処理することにより、1段目で付
与したアルデヒドとPVAとの間で分子間架橋と分子内
架橋をおこさしめるのである。この方法で用いることが
できるモノアルデヒドは特に制約はないが、ホルムアル
デヒドが好適である。また、ジアルデヒドを併用する場
合も、特に限定はないがグルタルアルデヒドやグリオキ
ザールが好ましい。
【0015】1段目では過度の膨潤を防ぐよう配慮しな
ければならない。条件的には ホルムアルデヒド;5〜70g/l、好ましくは10〜
50g/l 温度 ;30〜70℃、好ましくは40〜60℃で
ある。 ジアルデヒドを併用する場合は、強度低下が懸念されあ
まり濃度を高めることは好ましくなく、大略0.3〜1
5g/l、好ましくは1〜5g/lとするのがよい。
【0016】2段目では、PVAとアルデヒドを反応さ
せるが、過度に反応率をあげる必要はない。反応率(ア
セタール化度)は、処理浴の組成、温度、および処理時
間で調整することができるが、本発明で規定する特性の
内、ゲル弾性率については、ある特定範囲の組成としな
ければ満たすことができない。その組成は、 ホルムアセタール;50〜100g/l 硫酸 ;30〜150g/l が好ましい。また、芒硝濃度、浴温度及び反応時間は該
処理に供する原糸により反応性が異なるため、適宜調節
すればよい。
【0017】本発明の繊維はまた、従来の一般的なアセ
タール化条件よりもはるかに高濃度のホルムアルデヒド
と、低濃度の硫酸混合浴で1段処理することによっても
得ることができる。好ましい処理条件は、 ホルムアルデヒド;80〜150g/l 硫酸 ;30〜100g/l で、芒硝濃度、浴温度及び反応時間は上記2段処理と同
様、適宜調節すればよい。
【0018】本発明の繊維は、かかるアセタール化処理
を施してなお、11g/d以上の強度を有しているもの
である。従って、該処理に供する原糸は必然的に11g
/d以上、アセタール化による強度低下を考慮すると実
際には12g/d以上の強度を有していなければならな
い。しかし従来は、高強度、すなわちPVA分子が高度
に配向、結晶化した繊維に対してアセタール化すること
は不可能であると考えられていた。事実、公知のアセタ
ール化処理は、せいぜい強度8g/d程度の繊維に対し
て実施されるのみであった。例外として、特開昭63−
120107号公報に比較的高強度の繊維にアセタール
化することが示されているが、いずれにせよ、本発明に
比べればはるかに、ホルマリン濃度が低く、硫酸濃度が
高いものであり、到底、本発明で規定するゲル弾性率は
得られない。このような状況下で達成された本発明は、
極めて意義が大きい。
【0019】アセタール化に供する、12g/d以上の
強度を有するPVA系合成繊維の製造方法については、
特に限定するものではない。例えば、(1)PVA水溶
液に、硼酸やその塩を加えたものを紡糸原液とし、アル
カリ性凝固浴へ紡糸する方法や、(2)PVAをジメチ
メスルホキシドや、グリセリンなどの有機溶剤に溶解し
たものを紡糸原液とし、メタノール凝固浴へ紡糸する方
法など公知のものを採用し得る。また、(3)紡糸原液
に一種または二種以上の界面活性剤をPVAに対して1
〜20%添加することは、延伸性、強度が高まり、か
つ、アルデヒドの浸透が促進されるので好ましい。
【0020】用いるPVAの重合度もまた、特に限定す
るものではないが、ゲル弾性率は高重合度のものほど高
くなるため、1500以上、好ましくは2000以上、
更に好ましくは3000以上である。また、PVAのケ
ン化度は、高いほうが好ましく、98モル%以上とする
必要がある。但し、このケン化度の数値は、繊維として
のそれであり、必ずしも原料PVAのケン化度ではな
い。例えば、繊維の製造工程中にアルカリ性の工程があ
って、その工程においてケン化が進み、結果として98
モル%以上になるならば、差支えない。上記アルカリ性
凝固浴へ紡糸する方法がこれに相当する。
【0021】本発明の繊維は、上記の如くアセタール化
処理によって得られるものであるが他の架橋剤を併用す
ることも可能である。例えば、メチロール系化合物やメ
ラミン系化合物などの有機物、あるいはリン酸、硫酸な
どの酸やその塩といった無機物を繊維に付与したのち、
またはさらに架橋処理をしたのち、アセタール化処理に
供することができる。但し、かかる架橋剤による架橋
は、後のアセタール化処理において、アルデヒドの繊維
中心部への浸透を阻害しない程度にとどめておくよう調
整することが必要である。
【0022】
【実施例】以下、実施例を以て本発明を説明する。な
お、例中%は特にことわりがない限り重量に基づく。ま
た、強度、ゲル弾性率、アセタール化度及びスレートの
曲げ強度は以下の方法で測定するものとする。 (1)強度;JIS L−1015に準拠し、インスト
ロン引張り試験機にて測定。なお、繊維が短く、20m
mの試長がとれない場合は、1mmで測定。 (2)ゲル弾性率;1000〜2000デニールの繊維
束の上端を固定して吊り下げる。その固定点から20c
m下方に1グラムり荷重をかける。これを50℃、50
%の塩化亜鉛水溶液に浸漬すると繊維が収縮する。その
収縮が完全に止まった時の試料長を測定し、これをAc
mとする。次に、荷重を1グラムから30グラムにかけ
かえて、同様に塩化亜鉛水溶液中で試料長を測定し、こ
れをBcmとする。なお、荷重は比重8のものを用い、
A、Bはそれぞれ0.1mmオーダーまで読み取る。 ゲル弾性率=29/(B−A)・D (g/c
m・d) で表す。但し、Dは塩化亜鉛水溶液に浸漬する前の試料
のデニール。また、試料が数mmにカットされている場
合は、まず、単繊維の上端を固定し、試長が2mmにな
るように下端にCミリグラムの荷重をかけ、上記方法で
収縮させ試料長を読む(L1cm)。次に、荷重をEミ
リグラム(ただしC<E)にかけかえ、同様に試料長を
かけ読む(L2cm)。 ゲル弾性率=(E−C)/105・(L2−L1)・D
(g/cm・d) (3)アセタール化度;JIS K−6729のビニル
ホルマール分析方法に準拠して測定。 (4)スレートの曲げ強度;PVA系合成繊維を6mm
に切断し、ハチェックマシンで該繊維2部、パルプ3
部、ポルトランドセメント57部、シリカ(ブレーン値
3500cm2/g)38部の配合で湿式抄造し、50
℃で24時間一時養生したのち160℃で10時間オー
トクレーブ養生を実施し、スレート板を作製。これを3
日間室温の水に浸漬し、wet状でJIS K6911
に準拠して測定。200kg/cm2以上で補強効果あ
りと判断する。
【0023】実施例1、2、比較例1、2 重合度2800の完全ケン化PVAを15%の濃度で水
に溶解し、PVAに対して、ホウ酸とノニルフェノール
エチレンオキサイド40モル付加物をそれぞれ1.5
%、3.0%添加して紡糸原液とした。該紡糸原液を水
酸化ナトリウム15g/l、芒硝350g/lからなる
60℃の凝固浴中に湿式紡糸し、常法に従ってローラー
延伸、中和、湿熱延伸、水洗後、乾燥した。続いて23
0℃で、全延伸率が23倍となるように乾熱延伸して巻
き取った。得られた繊維は、強度16.3g/dであっ
た。続いて、該繊維をカセ状で、ホルムアルデヒド50
g/lを含む70℃の水溶液に15分浸漬し、適当に搾
液した後、ホルムアルデヒド80g/l、硫酸70g/
l、芒硝30g/l、80℃の浴に5分(比較例1)、
15分(実施例1)、30分(実施例2)、45分(比
較例2)浸漬して反応させた。それぞれの繊維物性と、
スレート性能を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1の如く、本発明で規定する特性を有す
る繊維はオートクレーブ養生に耐え、補強効果を有して
いる。また、これよりも更にアセタール化反応を進めた
繊維も耐湿熱性という点では有意であるが、どちらかと
いえば反応を進めたがゆえに繊維の強度、ひいては補強
効果の低下をきたし、過剰性能であることがわかる。
【0026】比較例3 全延伸倍率が13倍となるように乾熱延伸すること以外
は、実施例1と全く同様にして巻き取り、強度11.2
g/dの繊維を得た。続いて実施例1と同様に2段処理
を行った繊維は、強度10.1g/dで、アセタール化
度、ゲル弾性率はそれぞれ12.5モル%、5.4×1
-3g/cm・dであった。該繊維を用いたスレートの
wetの曲げ強度は、195kg/cm2と低いもので
あった。
【0027】比較例4 比較例2において、2段目のホルムアルデヒドを40g
/l、硫酸を150g/lとした。得られた繊維は、強
度14.2g/d、ゲル弾性率2.5×10-3g/cm
・d、アセタール化度18.2モル%であった。またス
レート性能はWBS170kg/cm2と劣悪なもので
あった。
【0028】実施例3、比較例5 重合度1800の完全ケン化PVAとジメチルスルホキ
シドに12%の濃度で溶解し、10℃のメタノール浴中
へ湿式紡糸した。常法に従い抽出、湿延伸、乾燥した
後、235℃で全延伸倍率が18倍となる様乾熱延伸
し、強度17g/dの繊維を得た。該繊維をグルタルア
ルデヒド/ホルムアルデヒド=2/50g/lの浴に8
0℃で15分浸漬したのち、ホルムアルデヒド/硫酸の
組成が120/50g/l(実施例3)、160/70
g/l(比較例5)の浴でそれぞれ80℃で20分処理
を行った。それぞれの繊維物性とスレート性能を表2に
示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2に示す如く、アセタール化度が本発明
の範囲であっても、無理にゲル弾性率を高めると強度の
低下が大きい。比較例2、5においては双方共、強度1
1g/d以上を有しており、一応の補強効果は認められ
るのであるが、アセタール化による強度低下が大きく、
原糸の強度を十分に発揮することができず、本発明が規
定する範囲以上にアセタール化を進行させることは過剰
性能となり、それゆえ強度を犠牲にすることが明らかで
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明の繊維は、オートクレーブ養生を
行うFRC用繊維としてその、性能及び生産性の点から
好適であるばかりでなく、その優れた強度、耐水性のた
めに蒸気加硫が可能となり、ベルト、ホース、タイヤを
はじめとするゴム資材への展開が容易となるほか、ロー
プ、防水布、ターポリン、養生シート、縫糸、FRP、
魚網、寒冷紗などの一般産業資材としても有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強度11g/d以上、ゲル弾性率4.0
    〜6.0×10-3g/cm・d、アセタール化度5〜2
    0モル%、または強度11g/d以上、ゲル弾性率6.
    0〜10.0×10-3g/cm・d、アセタール化度5
    〜15モル%であることを特徴とするポリビニルアルコ
    ール系合成繊維。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997009472A1 (fr) * 1995-09-05 1997-03-13 Kuraray Co., Ltd. Fibres a base d'alcool de polyvinyle ayant une excellente resistance a l'eau bouillante et procede de production

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997009472A1 (fr) * 1995-09-05 1997-03-13 Kuraray Co., Ltd. Fibres a base d'alcool de polyvinyle ayant une excellente resistance a l'eau bouillante et procede de production

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