JPH0618479B2 - 摺動接点材料の製造方法 - Google Patents
摺動接点材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH0618479B2 JPH0618479B2 JP61231588A JP23158886A JPH0618479B2 JP H0618479 B2 JPH0618479 B2 JP H0618479B2 JP 61231588 A JP61231588 A JP 61231588A JP 23158886 A JP23158886 A JP 23158886A JP H0618479 B2 JPH0618479 B2 JP H0618479B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding contact
- contact material
- surface layer
- manufacturing sliding
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、摺動接点材料の製造方法の改良に関する。
(従来技術とその問題点) 従来、摺動接点材料としては各種材料が用いられ、とり
わけ整流子用の材料としては、Au65〜75wt%、Pt3
〜7wt%、Ag7〜13wt%、Cu11〜17wt%、Ni 0.5
〜 1.5wt%よりなる合金材料が広く用いられていた。
わけ整流子用の材料としては、Au65〜75wt%、Pt3
〜7wt%、Ag7〜13wt%、Cu11〜17wt%、Ni 0.5
〜 1.5wt%よりなる合金材料が広く用いられていた。
然し乍ら、この合金材料で製作した整流子では刷子との
摺動時の凝着により耐摩耗性が劣り、摩耗粉が生じ易
く、大きなノイズの発生の原因となっていた。
摺動時の凝着により耐摩耗性が劣り、摩耗粉が生じ易
く、大きなノイズの発生の原因となっていた。
この問題を解決するためにCo、Sn、Tiの一種また
は二種以上を添加した合金が考えられるが、塑性加工性
が悪く、生産性が低いと云う問題がある。また摩耗と共
に添加元素の酸化物の量が増え接触抵抗が増大する傾向
がある。
は二種以上を添加した合金が考えられるが、塑性加工性
が悪く、生産性が低いと云う問題がある。また摩耗と共
に添加元素の酸化物の量が増え接触抵抗が増大する傾向
がある。
本発明は、斯かる欠点を解消すべくなされたものであ
り、前記合金を基材としてこれに特定の元素を表面から
拡散添加させて、摺動時の凝着を抑制し、耐摩耗性を向
上させた作り易い摺動接点材料の製造方法を提供せんと
するものである。
り、前記合金を基材としてこれに特定の元素を表面から
拡散添加させて、摺動時の凝着を抑制し、耐摩耗性を向
上させた作り易い摺動接点材料の製造方法を提供せんと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の摺動接点材料の製造方法は、Au65〜75wt%、
Pt3〜7wt%、Ag7〜13wt%、Cu11〜17wt%、N
i 0.5〜 1.5wt%より成る合金に、めっきにてCo、S
n、Tiの少なくとも一種より成る表面層を設け、さら
にその表面層を拡散して合金化したことを特徴とするも
のである。
Pt3〜7wt%、Ag7〜13wt%、Cu11〜17wt%、N
i 0.5〜 1.5wt%より成る合金に、めっきにてCo、S
n、Tiの少なくとも一種より成る表面層を設け、さら
にその表面層を拡散して合金化したことを特徴とするも
のである。
本発明の摺動接点材料の製造方法に於いて、Co、S
n、Tiの少なくとも一種から成る表面層をめっきにて
設けた理由は、クラッドで薄い層を設けることが難しい
ためである。特に乾式めっきは拡散処理中に剥がれるこ
とがないから好ましい。
n、Tiの少なくとも一種から成る表面層をめっきにて
設けた理由は、クラッドで薄い層を設けることが難しい
ためである。特に乾式めっきは拡散処理中に剥がれるこ
とがないから好ましい。
さらにその表面層を拡散して合金化した理由は、摺動時
の凝着性を抑制して耐摩耗性を向上させるためであり、
また表面と内部で添加元素の濃度勾配を付け、摩耗と共
に増大する傾向にある接触抵抗を抑え安定させるためで
ある。
の凝着性を抑制して耐摩耗性を向上させるためであり、
また表面と内部で添加元素の濃度勾配を付け、摩耗と共
に増大する傾向にある接触抵抗を抑え安定させるためで
ある。
(実施例) 次に下記の左欄に示す本発明による摺動接点材料と従来
の摺動接点材料を用いて夫々厚さ 0.5mmの板材を打ち抜
いて直径50mmの整流子を作った。またAu10wt%、Pt
10wt%、Pd35wt%、Ag30wt%、Cu14wt%、Zn1w
t%から成る合金で線径 0.7mmの刷子線材を作り、これ
を長さ8mmに切断し、2本並列させて一端を幅10mm、長
さ13mm、厚さ0.2 mm台材に溶接し、他端に2Rの円弧状
の接触部を曲成して刷子接点を作った。そして夫々の円
盤状の整流子に刷子接点を接触させ、整流子を正逆回転
させて下記の試験条件にて摺動試験を行い、寿命を測定
した処、下記の表の右欄に示すような結果を得た。
の摺動接点材料を用いて夫々厚さ 0.5mmの板材を打ち抜
いて直径50mmの整流子を作った。またAu10wt%、Pt
10wt%、Pd35wt%、Ag30wt%、Cu14wt%、Zn1w
t%から成る合金で線径 0.7mmの刷子線材を作り、これ
を長さ8mmに切断し、2本並列させて一端を幅10mm、長
さ13mm、厚さ0.2 mm台材に溶接し、他端に2Rの円弧状
の接触部を曲成して刷子接点を作った。そして夫々の円
盤状の整流子に刷子接点を接触させ、整流子を正逆回転
させて下記の試験条件にて摺動試験を行い、寿命を測定
した処、下記の表の右欄に示すような結果を得た。
試験条件 電 流 0.6A 電 圧 12V 負 荷 抵抗負荷 回転速度 1000rpm 周 速 130 〜120m/min 接触力 100 g 上記の表で明らかなように実施例1〜3の整流子は従来
例の整流子に比し長時間接触抵抗が低く安定しているこ
とが判る。これはひとえに実施例1〜3の整流子を構成
している本発明の摺動接点材料が、Co、Sn、Tiに
よる析出硬化により耐凝着性が向上するからに他ならな
い。また表面と内部で添加元素の濃度勾配(表面から内
部に向かって低くなっている。)が付いており、摩耗と
共に添加元素の酸化物の増える量が減少するので、接触
抵抗が低く安定して変わらないからに他ならない。
例の整流子に比し長時間接触抵抗が低く安定しているこ
とが判る。これはひとえに実施例1〜3の整流子を構成
している本発明の摺動接点材料が、Co、Sn、Tiに
よる析出硬化により耐凝着性が向上するからに他ならな
い。また表面と内部で添加元素の濃度勾配(表面から内
部に向かって低くなっている。)が付いており、摩耗と
共に添加元素の酸化物の増える量が減少するので、接触
抵抗が低く安定して変わらないからに他ならない。
尚、上記実施例では、表面層をスパッタリングで設けた
が、イオンプレーティング、蒸着、CVD(Chemical V
apour Deposition)でもよく、また上記実施例では表面
層の厚さを1μm〜3μmにしたが、耐凝着性の向上及
びクラックや表面荒れを考慮すると0.01〜5μmが好ま
しい。さらに上記実施例では拡散処理温度を 500〜 600
℃、その処理時間を 0.5〜1時間としたが、これに限る
ものではなく、溶かすことなく合金化できる温度及び時
間であればよいものである。
が、イオンプレーティング、蒸着、CVD(Chemical V
apour Deposition)でもよく、また上記実施例では表面
層の厚さを1μm〜3μmにしたが、耐凝着性の向上及
びクラックや表面荒れを考慮すると0.01〜5μmが好ま
しい。さらに上記実施例では拡散処理温度を 500〜 600
℃、その処理時間を 0.5〜1時間としたが、これに限る
ものではなく、溶かすことなく合金化できる温度及び時
間であればよいものである。
(発明の効果) 以上詳記した通り本発明による摺動接点材料の製造方法
によれば、従来の摺動接点材料に比べ著しく耐摩耗性に
優れ、摩耗粉の発生量が極めて少なく、極めて長時間低
く安定した接触抵抗を有する摺動接点を得ることができ
るという効果がある。
によれば、従来の摺動接点材料に比べ著しく耐摩耗性に
優れ、摩耗粉の発生量が極めて少なく、極めて長時間低
く安定した接触抵抗を有する摺動接点を得ることができ
るという効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】Au65〜75wt%、Pt3〜7wt%、Ag7
〜13wt%、Cu11〜17wt%、Ni 0.5〜 1.5wt%より成
る合金に、めっきにてCo、Sn、Tiの少なくとも一
種より成る表面層を設け、さらにその表面層を拡散して
合金化したことを特徴とする摺動接点材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61231588A JPH0618479B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 摺動接点材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61231588A JPH0618479B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 摺動接点材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6389039A JPS6389039A (ja) | 1988-04-20 |
JPH0618479B2 true JPH0618479B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=16925868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61231588A Expired - Lifetime JPH0618479B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 摺動接点材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618479B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3075326B2 (ja) * | 1993-12-15 | 2000-08-14 | 田中貴金属工業株式会社 | クラッド接点材料の製造方法 |
US5927861A (en) * | 1995-03-13 | 1999-07-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Motor assembly having ion implantation on sliding surfaces |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59100241A (ja) * | 1982-11-27 | 1984-06-09 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 刷子用摺動接点材料 |
-
1986
- 1986-09-30 JP JP61231588A patent/JPH0618479B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6389039A (ja) | 1988-04-20 |
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